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大島 幾雄

オオシマ イクオ
バリトン・バス
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永遠の青春を感じさせる歌唱で第一線の活躍を続けるプリモ・バリトン

東京都出身。桐朋学園大学卒業。文化庁オペラ研修所修了。1979年第7回ジロー・オペラ賞受賞。同年11月より文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノに留学、研鑽を積み、1980年帰国。
 オペラには1975年ラヴェル『スペインの時』ラミーロでデビュー。76年『タンホイザー』のビーテロルフで二期会オペラにデビュー。その後『フィガロの結婚』『ルチア』『蝶々夫人』『利口な女狐の物語』『ドン・カルロ』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『ドン・ジョヴァンニ』『ファルスタッフ』等の二期会オペラに次々と主演。85年には難役といわれるベルクの『ヴォツェック』タイトル・ロールで見事な歌唱を聴かせ、一躍その評価を高めた。その後も『愛の妙薬』ベルコーレ、『ペレアスとメリザンド』ペレアス、『神々の黄昏』グンター、『ポッペアの戴冠』オットーネ、『ラインの黄金』ドンナー等の難解な役柄を次々とこなす一方、『こうもり』のファルケ等オペレッタや、邦人作品の初演にも意欲的に取り組み主演するというレパートリーの広さ、硬軟とりまぜた演唱力には抜きんでたものがある。94年至難な技術を要する『トロヴァトーレ』のルーナ伯爵を見事に演じ、その的確な役作りと魅力的な歌唱は高い評価を受けた。また、文化庁芸術祭主催公演バーンスタイン『ミサ』において司祭役を熱演。97年は二期会公演『パリアッチ』でシルヴィオをつとめるなど、二期会を担うプリモ・バリトンとして注目を浴び、新国立劇場開場記念公演『ローエングリン』のテルムラント役を演唱し、演出のヴォルフガング・ワーグナーより最大級の賛辞を送られた。また98年新国立劇場・二期会共催公演『アラベッラ』マンドリカ役でも端正でありながら表情豊かな歌唱を絶賛された。以後J.フルネ指揮・都響『ペレアスとメリザンド』ゴロー、びわ湖ホール『ドン・カルロ』ロドリーゴ、東京室内歌劇場『狂ってゆくレンツ』、サントリーホール『ルル』(演奏会形式)と多様な役を歌い常にレパートリーを広げている。2001年新国立劇場『ドン・ジョヴァンニ』にタイトル・ロールで出演。また2002年二期会・新国立劇場共催公演『忠臣蔵』二期会50周年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ベックメッサーで高い評価を得た。2003年日生劇場開場40周年記念特別公演オペラ『ルル』にシェーン博士・切り裂きジャック役で出演。2005年群馬交響楽団『スペインの時』(演奏会形式)ラミーロ役に出演、好評を博した。2006年二期会公演『ラ・ボエーム』マルチェッロ、新国立劇場『フィデリオ』でも好評を博した。2007年、新国立劇場『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』ビーテロルフ、2008年『黒船』『魔弾の射手』オットカール侯爵等でも存在感ある美声を聴かせている。2008年「イリス」の京都役、2009年、錦織健プロデュースオペラ『愛の妙薬』ベルコーレに出演し好評を博した。2010年、東京二期会『オテロ』新制作・白井晃演出のイアーゴでの精緻な役作りと確かな演奏でも高い評価を得た。2010年、新国立劇場『鹿鳴館』清原永之輔役で好評を博している。
またコンサート歌手としても多くの実績を持ち、ベートーヴェン「第九交響曲」を始めとしてバッハ「ロ短調ミサ」「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイヤ」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、フォーレ「レクイエム」といった宗教曲から、マーラー「亡き子を偲ぶ歌」「交響曲第八」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」まで幅広い作品のソリストとして国内のあらゆるオーケストラ、内外のあらゆる著名な指揮者と共演しており、その実力を大いに認められている。桐朋学園大学教授。
二期会会員
(2013年3月現在)

 
 
 
 
 
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