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直野 資

ナオノ タスク
バリトン・バス
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ドラマティックな美声と迫真の性格描写で空間を満たすオペラ界の名匠

石川県出身。東京藝術大学首席卒業。(同時に安宅賞受賞。)
同大学院に学ぶ途中、イタリアへ留学。国立パルマ・アリーゴ・ボーイト音楽院で、ムジカ・ダ・カメラを主任教授のリタ・ビーニ・デヴォート女史に、オペラ演奏法をバスのサッサネッリ氏に師事。またミラノでテノールのレオニーダ・ベロン氏に発声を学ぶ。
発声の自由さとイタリア語の美しさを賞賛され、同大学院を首席で修了。帰国後、読売新聞社後援で4回のリサイタルと3回のジョイントコンサートを開催し毎回好評を得る。(ソニ-新人賞受賞。)
第21回ジロー・オペラ賞大賞を受賞。
オペラ・デビューは長門歌劇団『蝶々夫人』のシャープレス。以後、都民芸術フェスティバルで『椿姫』のジェルモン、『カルメン』のエスカミリオ等で好評を博す。特にイタリア・オペラでの活躍は著しく、多くの実績を残している。
オペラ・セリアからブッファまでこなす充実した歌唱と存在感で常に聴衆を魅了。『セヴィリアの理髪師』のフィガロ、『運命の力』のドン・カルロ、『ラ・ボエーム』のマルチェッロ、『椿姫』のジェルモン等に次々と主演して絶賛された。1991年、『リゴレット』のタイトル・ロールを歌って新境地を拓き、以後、『トスカ』のスカルピア、『カルメン』のエスカミリオも好評。『ラ・ボエーム』のマルチェッロでは、深く読み込んだ役づくりで注目を浴びる。
ことにジェルモンは「直野の登場と共にドラマが動き出した」<心理劇巧みに描写>(朝日新聞・畑中良輔氏)、「直野の硬質の声が光る」<しばし席立てぬ感動>(読売新聞・三宅幸夫氏)等と各紙で話題を呼ぶ。
1999年、新国立劇場『マノン・レスコー』にレスコー役で出演し、以後も新国立劇場『沈黙』のフェレイラ、『リゴレット』のタイトル・ロール、『トスカ』のスカルピア、びわ湖ホール・ヴェルディ『ジャンヌ・ダルク』、二期会創立50周年記念公演『ファルスタッフ』のタイトル・ロールで賞賛を浴びた。

その他の当り役に『アイーダ』のアモナスロ、『トロヴァトーレ』のルーナ伯爵、プッチーニ〈三部作〉『ジャンニ・スキッキ』のタイトル・ロール、『パリアッチ』トニオ、三枝成彰『忠臣蔵』で大石内蔵助、『ナブッコ』『シモン・ボッカネグラ』『俊寛』のタイトル・ロールなどがある。
2009年10月、東京二期会『蝶々夫人』シャープレスに出演。
その他、室内歌劇場でブリテン『ノアの方舟』の神の声、NHK-FM『ジョコンダ』のバルバナ、フジTV主催アフリカ難民救済コンサート('88) 、 '85年『外套』(演奏会形式)のミケーレ、85・87年『アンドレア・シェニエ』のジェラール、『オテロ』のヤーゴ、『魔弾の射手』のカスパールなど、特にイタリアものを中心とした活躍を続けている。
「第九」「ミサ・ソレムニス」、ヴェルディ「レクイエム」、プッチーニの「グローリア・ミサ」等のコンサートソリストとしても高い評価を得ている。二期会会員
(2016年3月現在)

 
 
 
 
 
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