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2008年03月 アーカイブ

2008年03月27日 13:16

4月4日NHK芸術劇場にて2月公演『ワルキューレ』のハイライトが放送されます

去る2008年2月に上演致しました東京二期会オペラ劇場ワーグナー『ワルキューレ』が、4月4日(金)22:30よりNHK教育テレビ「芸術劇場」にて放送されます。
指揮の飯守泰次郎氏と演出のジョエル・ローウェルス氏のインタビューおよび、公演ハイライト(2月20・23日収録)による構成での放送です。みなさま是非ご覧ください!

■放送予定
4月4日(金)22:30〜0:45
NHK教育テレビ「芸術劇場」

芸術劇場へようこそ-NHKオンライン
2008年2月公演ワーグナー作曲『ワルキューレ』-東京二期会オペラ劇場公演記録

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2008年03月25日 14:05

ダブルキャストの功罪  オペラの制作現場からーその7

 ダブルキャストというのは一つの公演で2組のキャストを交互に出演させる方式をいいます。この全役2組というのは海外ではあまり聞いたこともなく、多分日本だけのことかもしれません。このことから日本のオペラ事情が透けて見えるようになります。

 自前の会場を持たないオペラ団体は、会場を借りるという制約があって連日上演せざるを得ませんが、マイクを使わないオペラ歌手は数時間にわたって会場全体に響く声量で歌い続けなければならず、連日の出演は声帯に過大な負荷を与えてしまいます。この矛盾を解消するために、二組を交互に歌わせる方式が定着したのです。

 新国立劇場は、開場当時このダブルキャスト方式を踏襲していましたが、今はシングルキャスト制になっていますので、公演は隔日またはそれ以上空けて行っていることはご存じの通りです。当時、日によって歌う人が違うのは好ましくないといった批判があったやに聞いています。

 私たちは会場をレンタルする以上、ダブルキャスト制を今後も続けざるを得ません。そこで、このハンディを逆手にとって公演の魅力を上げることを考えるようになりました。藤原歌劇団は外人が主役を歌う組と日本人だけの組でダブルを組んでいます。一方二期会では当初ベテランと若手といった組み合わせをしていましたが、名前の知られた歌手の出る組に観客が偏ってしまう問題がありました。しかし歌手の質・量がどんどん向上してきた現在では、それぞれの組に特徴を持たせて魅力的なダブルキャストが組めるようになっています。

 ドラマ性を重視するために立ち稽古の期間を長くとることが多くなるにつれて、両キャストがチームワークよくお互いに工夫を凝らして個性のある演技をするようになって、比較する面白さも増してきました。事実、両キャストともにご覧になる方が増えているのは嬉しいことですし、何よりも声楽家の団体としては一つのプロダクションで2倍の歌手達が出演できるのも魅力です。

 2300席を有する東京文化会館のような大型ホールではかつては3回公演がやっとでしたが、ダブルキャストで同じ回数歌うことを考えると、4日で9千席を売らなければなりません。ところが、最近は演目によっては4回公演ができるようになりました。これは勿論公演のレベルが上がった証だといえますが、ダブルキャストを魅力に変える工夫が一役買っていることも確かだと思われます。(常務理事 中山欽吾)

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2008年03月24日 11:59

第七回藤沢オペラコンクール本選結果
バリトン初鹿野 剛が第一位受賞

2008年3月13日から20日まで6日間に渡って神奈川県藤沢市で開催された、第七回藤沢オペラコンクール(神奈川県藤沢市他主催・日本演奏連盟後援)において、バリトン会員の初鹿野 剛(はつかの たけし)が第1位並びに福永賞、同じくバリトン会員の友清 崇(ともきよ たかし)が第2位を受賞しました。

このコンクールは1992年から隔年開催され、今回が7回目。若手声楽家にとってはまさにオペラ界への登竜門となるコンクールで、これまでの入賞者らの国内外における活躍は言うまでもありません。
20日(木)に開催された本選には12人の若き声楽家たちが出場。二期会からは初鹿野、友清の他に真野路津紀(ソプラノ会員・入選)、安井陽子(ソプラノ会員・入選)、大沼 徹(二期会オペラ研修所第51期研修生・奨励賞)、堀 万理絵(二期会オペラ研修所第51期研修生・入選)がそれぞれ受賞致しました。
尚、受賞記念演奏会は6月1日(日)15時から藤沢市民会館大ホールにて、ゲストにテノールの福井 敬、本コンクール前回第一位の日比野 幸を迎えて開催されます。

以下はコンクール本選結果です。
第一位:初鹿野 剛
第二位:友清 崇
第三位:藤岡弦太
奨励賞:大沼 徹、中島郁子、岡田尚之
入選:真野路津紀、清水理恵、安井陽子、小野和歌子、堀 万理絵、小川里美

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受賞者のみなさん(前列)

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左から、(第二位)友清 崇、(第一位)初鹿野 剛、(第三位)藤岡弦太さん

*尚、東京二期会6月公演『ナクソス島のアリアドネ』に初鹿野 剛は音楽教師役で、安井陽子はツェルビネッタ役で出演予定です。

第七回藤沢オペラコンクール - 財団法人藤沢市芸術文化振興財団
『ナクソス島のアリアドネ』 - 東京二期会オペラ劇場2008年6月公演
はつかのたけしについて。 - 初鹿野剛のblog

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2008年03月19日 18:35

週末は極上の音楽に包まれて
『ばらの騎士/Der Rosenkavalier』へのお誘い

神奈川県民ホール『ばらの騎士』(共催・共同制作:財団法人東京二期会)が3月22日、23日と目前に近づいて参りました。
神奈川に先駆けて同じキャストで上演された〈びわ湖ホール公演〉も大好評で、洗練されたアンドレアス・ホモキ演出とリヒャルト・シュトラウスの濃密な音楽が織り成す歌手たちの素晴らしい演奏が聴衆を魅了しました。

また、2月24日(日)には、オペラシティにおける産経新聞主催〈オペラの華〉コンサートシリーズで、同じく佐々木典子の元帥夫人、林美智子のオクタヴィアン、澤畑恵美のゾフィーが『ばらの騎士』よりスペシャルセレクションを演奏、満席の観客は優雅な演奏に聞き惚れた。

*週末はお誘い合わせの上、神奈川県民ホール『ばらの騎士』をご堪能ください。(ダブルキャスト)
『ばらの騎士』公演詳細-東京二期会
びわ湖ホール公演の様子-びわ湖ホール 制作ニュース(2008年2月)
びわ湖ホール公演フォトギャラリー-二期会blog

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写真:〈オペラの華〉コンサートシリーズ2008年2月24日 オペラシティコンサートホール
   左から佐々木典子 林美智子 澤畑恵美(撮影=三好英輔)

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写真:オクタヴィアンに扮する林美智子
   3月20日ゲネプロ後に 神奈川県民ホール楽屋にて

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2008年03月15日 15:55

オーディション オペラの制作現場からーその6

 最近の二期会オペラでは、時に思い切った新人の登用が話題になります。会場でファンの方から「中山さん、すごい隠し球だね!」などとお褒めを頂くと、自分で決めているわけではなくても、内心「してやったり」と嬉しくなってしまいます。そのような評価を受ける歌手は、まず間違いなくオーディションによって選ばれてデビューを飾った人たちです。沢山の優秀な歌手達がいる二期会では、オーディションは出演の機会を提供するための重要な「場」なのです。

 芸術監督制を敷いていない二期会では、キャスティングは財団の正式組織である10名からなるオペラ制作委員会の合議によって、役柄のイメージやアンサンブルのバランス等を考慮して決められます。公演意図や芸術レベルなどにより、主役級のキャストが重要なポイントになる場合には、特定歌手の指名が行われることもありますが、ほぼ毎回会員対象のオーディションが行われています。

 『フィガロの結婚』のスザンナのようなポピュラーな役は、100名を超す応募者となることもあり、『魔笛』の夜の女王のコロラトゥーラのアリアを何人もの歌手達が楽々と歌うようなオーディションを想像して頂ければ、誰を選ぶかの難しさを少しは想像していただけるのではないでしょうか。その中からダブルキャストで2名の出演者を決めるわけで、全会一致で決まるケースがある一方、選択を迷うほど僅差の歌手が10名を超える大激戦になり、結論が出ずに議論が長時間に及ぶことも稀ではありません。

 このように激烈な競争を勝ち抜いた歌手達にとって、冒頭の「隠し球」の話は大きな勲章となる一方で、選んだ委員にとっても嬉しい評価です。オーディションだけでは期待に反する歌手を選んでしまうリスクもあるからです。しかし長い目で見ると、結局は実力のある人が選ばれていくわけで、こうして頭角を現してきた人たちが多くなるにつれ、公演のレベルは確実に上がり、長い目で見ればキャスティングの妥当性が評価されることにもつながってくるのです。(常務理事 中山欽吾)

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2008年03月13日 17:32

はちきん谷口睦美、地元高知新聞で特集されました!

来たる6月の東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』に作曲家役で出演が決まっているメゾ・ソプラノの谷口睦美が地元高知の新聞に登場しまた。
谷口の素顔の一端を窺えるインタビュー内容になっています。
是非ご覧下さい。

新聞掲載記事■はちきん歌姫夢は世界 オペラ界新星・谷口さん − 高知新聞

※「はちきん」とは、土佐の言葉で、陽気ではつらつとした女性の様子を表します。

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2006年4月東京二期会オペラ劇場『皇帝ティトの慈悲』
「セスト」役に扮する谷口(中央)


[谷口睦美 今後の主な出演予定](演奏会名をクリックすると詳細がご覧頂けます)

■2008年6月26日(木)・28日(土) 東京二期会オペラ劇場
 『ナクソス島のアリアドネ

待望の二期会ゴールデンコンサートに今秋出演決定。
真価を披露します!
■2008年11月1日(土)16:00 二期会ゴールデンコンサートVol.23
 谷口睦美「豊穣-晩秋に味わう深く濃い音楽の恵み」

指揮者のユベール・スダーン氏に抜擢され、この春、東京交響楽団の下記2公演に出演いたします。
■2008年3月22日(土)18:00 東京交響楽団
 第554回 定期演奏会(サントリーホール) ・・・チケットは完売いたしました
 演奏曲;モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K.427
■2008年4月9日(水)19:00 東京交響楽団
 東京交響楽団オープニング・ナイト(サントリーホール)
 演奏曲;シューベルト:「魔王」
      シューベルト:「キプロスの女王ロザムンデ」よりロマンス“満月は輝き”

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2008年03月10日 19:59

平成20年度(第19回)五島記念文化賞オペラ新人賞に青山貴が入賞決定!

maschera.JPGこのたび五島記念文化財団において平成20年度五島記念文化賞新人賞の選考がおこなわれ、オペラ部門では公募による応募者(オペラスタッフ8名、オペラ歌手14名)の中から3名が選出決定されました。
このうち、二期会からバリトン青山 貴が入賞し、イタリア・ミラノにおいて研修を行う予定です。
青山は昨年の東京二期会『仮面舞踏会』のレナート役でも輝かしい演唱で絶賛された逸材。

五島記念文化賞ならびに五島記念文化財団について、
↓詳しくはこちらをご覧ください。
平成20年度(第19回)五島記念文化賞 オペラ部門
財団法人 五島記念文化財団


写真はレナート役に扮する青山 貴(右)
(左はリッカルド役の樋口達哉)


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2008年03月06日 12:02

「稽古場の苦労」 オペラの制作現場からーその5

日本のオペラ団体は専用の劇場を持っていません。これって、世界的に見れば結構不思議な存在のようです。しかし我が国のオペラ発展の歴史は、自前の劇場を持つ環境とはほど遠いものでした。上演可能なホールも、殆どはオペラ用ではなく多目的ホール、稽古も貸しスタジオで行うのが当たり前のことだったのです。

本舞台に合わせてデザインされた階段のある立体的な舞台装置の場合など、借りた稽古場の天井が低いと持ち込めませんから、階段の位置を稽古場の床にテープで貼り付けて、微妙な時間差をつけて上り下りする真似をしながら歌うとか、苦労は尽きませんでした。

ところが最近の二期会オペラの演出では、演技や舞台上での動きを重視するようになって深刻な問題が出てきました。本舞台上での通し稽古が借館期間の制約内では十分にできないという問題もあって、本番通りの動きができない稽古場では公演の完成度に影を落とす恐れが出てきたのです。公演のたびに、制作担当者は公演会場並みの間口や奥行きを持つスペースの稽古場はないかと探すのが悩みの種でした。

そんな時、廃校になった新宿区立淀橋第三小学校が芸能花伝舎として舞台芸術関係団体に開放されることになり、その体育館を稽古場として特定期間使わせていただけるようになったのです。まさに理想的な稽古場空間で、コンヴィチュニー演出の『皇帝ティトの慈悲』、『ダフネ』、故実相寺昭雄演出の『魔笛』と、舞台装置を持ち込んだ稽古が実現し、完成度の高い公演に結びついていったのです。
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『ティト』では何と回転舞台まで仮設し、人力で回しながら稽古を敢行しましたが、同じように回転舞台を使う『魔笛』では舞台装置が大きすぎたため、歌手達が装置の表から裏へ移動するのに合わせて、制作スタッフの方が装置の周囲を回りながら稽古を進める事態となったのですが。(常務理事 中山欽吾)

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2008年03月03日 19:34

幸田浩子 NHK「バラエティー生活笑百科」に出演!

shohykka.JPGCD「モーツァルト・アリア集」も好評なソプラノの幸田浩子が、土曜のお昼の名物番組「四角い仁鶴がまぁ〜るく収めまっせ〜」でおなじみの、NHK『バラエティー生活笑百科』に出演致します。

司会の笑福亭仁鶴さんや相談員の上沼恵美子さんといった笑いの天才をお相手に、ノリのよいトークを展開、最後には“アレルヤ”の一節を歌う一幕も…。
是非、幸田浩子のお茶目な一面をお楽しみください!
写真:収録後に相談室長の笑福亭仁鶴さん(左)、弁護士の三瀬顕さん(右)と

【放送日時】
3月 8日(土)12:15〜12:38 NHK総合
3月11日(火)11:05〜11:28  同上 (再放送・一部地域)

NHK大阪放送局 − バラエティー生活笑百科

※局の都合で予定は変更されることもありますので、予めご了承ください。

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2008年03月01日 20:43

樋口達哉、日本テレビ「TANTOクラシック!」に登場!

新国立劇場公演『黒船』も好評だったテノールの樋口達哉が、日本テレビ『TANTOクラシック!』に出演致します。
去る9月に東京二期会『仮面舞踏会』でも共演済みの読売日本交響楽団とともに、“誰も寝てはならぬ”や”女心の歌”を熱唱!
また、指揮者・梅田俊明さん、ピアニストの松本和将さんとともに、スペシャルトークを繰り広げ、意外な素顔も披露します。
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【放送日時】
3月12日(水)深夜2:14〜  日本テレビ 
3月20日(木)19:00〜    BS日テレ

番組サイト→日本テレビ「TANTOクラシック」

※局の都合で予定は変更されることもありますので、予めご了承ください。

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