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2010年10月 アーカイブ

2010年10月27日 11:02

びわ湖ホール『トリスタンとイゾルデ』
二期会アーティスト小山由美、加納悦子も大活躍

去る10月10日と16日にびわ湖ホールで上演された沼尻竜典オペラセレクション、ワーグナー作曲『トリスタンとイゾルデ』。歌手にとっては特別な持久力と集中力を要する作品です。
びわ湖ホール芸術監督、沼尻竜典氏の指揮による力のこもった舞台で、出演した二人の二期会メゾ・ソプラノ会員、イゾルデ役の小山由美とブランゲーネ役の加納悦子も大活躍。大きな拍手が送られました。
(写真提供:びわ湖ホール)

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ソプラノの役として書かれているイゾルデ姫を、二期会を代表するメゾ・ソプラノ小山由美(上写真の右)が歌うことでも、注目されました。小山は、ワーグナーオペラの聖地バイロイト劇場へ5年間連続して出演するなど、その実力は国内外で認められていますが、それでもイゾルデは大役。その期待に見事にこたえ、誇り高く、深い愛と死の世界を歌いきりました。(上写真の左=加納悦子)

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ブランゲーネは、定評のある歌唱力、表現力にますます磨きがかかり、ファンを魅了しているメゾ・ソプラノ加納悦子。(中写真、左からトリスタン役・ジョン・チャールズ・ピアース、小山由美、加納悦子)

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<イゾルデの愛の死>最終場より。


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2010年10月22日 20:10

若きバス、森 雅史 ボローニャ歌劇場『椿姫』に、医師グランヴィル役で出演中!

2010年10月12日に初日を迎えたボローニャ歌劇場シーズン演目『椿姫』に、バス会員の森 雅史(もり まさし)が医師グランヴィル役で10回の公演全てに出演致します。
8日に行われた公開リハーサルの様子は、劇場の初の試みとして、その模様が映画館等で上映される予定。
指揮は来年のボローニャ歌劇場日本引っ越し公演でも棒を振るミケーレ・マリオッティ、演出は歌手としても有名なアルフォンソ・アントニオッツィ、主役はマリエッラ・デヴィーア等の豪華な布陣。イタリアの国費が投入されている劇場のシーズン演目に出演出来る歌手は決して多くはありませんが、その状況で日本人歌手として抜擢されるという快挙となります。

mori_masashi_150x212.jpg富山県出身。国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。東京芸術大学大学院研究科声楽専攻修士課程修了。新国立劇場オペラ研修所第8期生修了。大学在学中の1999〜2000年にかけて安田生命クオリティオブライフ文化財団より助成を受ける。同大学卒業時にNTTドコモ賞を受賞。
2008年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノに留学し、2009年4月ミラノにて『アイーダ』王役、同年9月『ルチア』のライモンド役で出演し、2009年秋よりボローニャ歌劇場付属オペラ研修所で研鑚を積んでおりましたが、来期の契約も更新、ロームミュージックファンデーションの助成を得て、この10月より引き続きヨーロッパで研鑚を積むこととなっております。
2010年1月にボローニャ歌劇場シーズン開幕演目『サロメ』に出演して以来、注目を集め、オーディションにより、11月にはバレエ演目『ロッシーニ・カーズ』(Rossini Cards)でオペラ『シンデレラ』よりドン・マニフィコ役、またバッハのカンタータ207番のソリストとしてボローニャ歌劇場で演奏することも決まっている俊英。
ノーブルな美声と演技力を兼ね備えた華ある逸材として期待されています。
今後のさらなる飛躍にご期待ください。

▼ボローニャ歌劇場『椿姫』のページ。公演は10月28日まで。
LA TRAVIATA - TEATRO COMUNALE DI BOLOGNA - FONDAZIONE


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2010年10月20日 13:13

トスティ歌曲国際コンクールアジア予選大会2010
テノール又吉秀樹が第2位、バリトン枡 貴志が秋篠日本歌曲賞ほかを受賞

この度、奈良で開催された「トスティ歌曲国際コンクールアジア予選大会」にて、新たに二期会会員となった若きテナー、又吉秀樹(またよし ひでき)が第2位ならびに読売新聞社賞を受賞。2011年にイタリアで行われる、トスティ歌曲国際コンクールイタリア本選に出場が決まりました。

matayoshi_hideki.JPG 又吉秀樹

又吉は今年7月C.C.レモンホールの渋谷シティオペラ『カルメン』でドン・ホセ役として美声が話題となりました。
「これからも精進致し、二期会会員として貢献できるよう努めていきたいと思います」と喜びを語る又吉。
2010年11月30日には、二期会実力派のニューフェイスたちが歌う「二期会クリスタルコンサート」に出演予定。『トスカ』より「星は光ぬ」や『アイーダ』の二重唱を披露する予定です。どうぞお楽しみに。

masu_takashi_150x212.jpg 桝 貴志

また同コンクールでは、11月二期会公演オペレッタ『メリー・ウィドー』のダニロ役で出演する、バリトン桝 貴志(ます たかし)が秋篠日本歌曲賞、奈良新聞社賞、聴衆賞、秋篠近畿日本ツーリスト賞を受賞しました。

2人の今後の活躍にご注目ください。

▼コンクールについて概要、審査結果などはこちらをご覧ください
トスティ歌曲 国際コンクール アジア予選大会 2010年


●又吉秀樹について
▼11月30日(火)すみだトリフォニーホール
二期会クリスタルコンサート - コンサートラインアップ|東京二期会
▼又吉のブログ
オペラ三昧by又吉秀樹 〜飛行機が苦手だそうです…

▼桝 貴志 今後のスケジュールなど
2010年11月公演オペレッタ『メリー・ウィドー』- 東京二期会オペラ劇場
二期会アーティスト検索「桝 貴志」- 株式会社二期会21


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2010年10月15日 13:42

【受賞報告】テノール西岡慎介、「Oper Oder Spree 2010」で全部門総合第1位受賞!

2009年6月、二期会ニューウェーブオペラ『ウリッセの帰還』のエウリマコや11月『カプリッチョ』にも続けて出演し美声を聴かせたテノール会員・西岡慎介(にしおか しんすけ)がドイツ、フランクフルト・アン・デア・オーダーにて開催された国際音楽祭「Oper Oder Spree 2010」にてドイツ歌曲・オペラハイライト・オペラガラ全部門総合1位(グランプリ)を受賞いたしました。

この音楽祭は今年で20回目を迎え、7月19日〜8月8日までの3週間にわたって、事前の予備審査(音源審査と書類審査)で選抜された31名の参加者に、さらにオーディションを行い選抜されるもの。

西岡は第1回目のコンサートでシューベルト「美しき水車小屋の娘」より〈仕事を終えて〉を歌い、7月26日付Markische Oderzeitung新聞社発行のOder-Spree Journal新聞に「日本人男性、西岡慎介は、すばらしい、しなやかな柔らかい声と、ドラマティックな歌曲解釈に客席は沸きあがり、ブラボーとともに拍手喝采を受けた。」と出演者の中で唯一評されました。
続くRAGOWER MÜHLEにて行われた4回のコンサート「Oper in der Scheune」では、妻でソプラノ準会員の倉谷千明(くらたに ちあき)とともに『ランメルモールのルチア』より、ルチアとエドガルドの二重唱を演奏、7月31日付Markische Oderzeitung新聞で「2人の"ルチア"のデュエットは観客の心を大きく揺さぶった。ソプラノの曲の歴史の中でも特に難度の高いこの作品を、抜きん出た歌唱で歌った日本人の倉谷千明そして同国出身西岡慎介は、ひときわ輝いていた。」と評され、倉谷も7回のコンサート全てに出演、実力を発揮しました。
さらに続く、「Festliche Operngala」コンサートでは、西岡がオペラ「魔弾の射手」よりマックスのアリア「Durch die Walder」を歌い見事第一位(グランプリ)を受賞。

nishioka_award_certificate.jpg グランプリの賞状

8月7日の演奏会の後、授賞式が行われ、8月9日付Markische Oderzeitung新聞では「彼は1回目のコンサートでは、その柔らかい声でシューベルト作曲の歌曲を歌い上げ、嵐のような拍手喝さいを呼び起こした。そして今日はオペラ「魔弾の射手」のアリアを演奏しこの上ない最高得点を獲得した。」と評されました。
2位はドイツ人ソプラノ、3位はリトアニア人のバリトンで、日本からの2人がこの3週間を通しての
音楽祭で高い評価を得たことは国際的にも邦人歌手のレベルの高さを強く印象付けるものとなりました。

西岡はバイエルン国立歌劇場で09年にも『オテロ』や『ファルスタッフ』の新演出を手掛けた演出家の
Nico Trees氏からも格段の評価を得ています。

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2010年7月24日歌曲コンサート終演パーティにて
左からNico Trees氏、倉谷千明、西岡慎介

今後、西岡は東京二期会2011年2月公演『サロメ』にナザレ人役で出演します。
2人のさらなる活躍にご注目ください。


▼西岡出演予定の『サロメ』の情報はこちら
2011年2月公演R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場

▼西岡慎介のブログ
にっしーのブログ

▼倉谷千明のウェブサイト、ブログ
ソプラノ歌手 倉谷千明オフィシャルサイト
ちむのドイツ滞在記(ブログ)


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2010年10月08日 16:39

二期会ゴールデンコンサート「中山悌一 一周忌特別演奏会」(10月2日公演)から

二期会創立者のひとりであり、長年にわたり二期会総監督として日本の楽壇をリードし、我が国オペラ界の隆盛の基を築いたバリトン歌手中山悌一。その芸術的業績を偲び、継承するドイツ歌曲の演奏会が、二期会会館にほど近い千駄ヶ谷の津田ホールで行われ、オペラ、コンサートの両方の分野で活躍する新旧スターが、魂のこもった演奏で魅了しました。

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アンコール曲 シューベルト「音楽に寄せて」を歌い終え晴れやかな笑顔の出演者たち
左から大槻孝志、釜洞祐子、曽我榮子、森島英子、中村健、蔵田裕行、伊原直子、
多田羅迪夫、永井和子、池田直樹、林美智子、平野忠彦


第一部の冒頭でシューマン「詩人の恋」より“美しい五月になって”、第二部で、ヴォルフ“皆さま方にセレナーデを”の中山悌一の録音演奏が流れると、その凛々しい美声とディクションの素晴らしさに、会場からは思わず溜め息が漏れていました。

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シューベルト作曲「冬の旅」全曲を演奏中の中山悌一
1965年10月21日
会場 東京文化会館
ジェラルド・ムーア(ピアノ)

二部のはじめには、関西二期会理事長で中山悌一の愛弟子でもあるバリトンの蔵田裕行氏が京都より駆けつけ、生前の知られざるエピソードなどを披露。混迷する時代にあって今なお、中山悌一が我が国音楽界に刻んだ芸術の真髄は、かけがえのない財産であり、ドイツリートの豊かな世界を体現したコンサートは、“未来へ語り継ぎ、そして歌い継ぐ”という出演者たちの想いとともに、深く心に残るコンサートとなりました。

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お蔭様で満席となり、ご来場のお客様からは「中悌先生のすばらしさを再認識しました」「こんなに間近で聴けてピアノ伴奏も良くドイツ語の発音、感情も良く堪能しました」「悌一先生の業績を顕彰する会になりました。これだけの歌手の皆さんの歌を聴ける機会はまずないでしょう。」等々、沢山のあたたかいお声を頂きました。

一同深く感謝申し上げます。

▼コンサートの内容はこちら
二期会ゴールデンコンサートVol.30「中山悌一 一周忌特別演奏会〜ドイツリートの継承〜」- 株式会社二期会21

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