1953年、奈良県大和高田市生まれ。慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座附属研究所に入所、劇団員に。83年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。89年、芸術選奨文部大臣新人賞受賞。 「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」「父と暮せば」で第2回読売演劇大賞優秀演出家賞、「陽ざかりの女たち」「疵だらけのお秋」で第6回読売演劇大賞優秀演出家賞、「おばかさんの夕食会」「夢の島イニシュマーン」で第2回毎日芸術賞千田是也賞、「コペンハーゲン」(新国立劇場)、「ペギーからお電話!?」で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞・第9回読売演劇大賞優秀演出家賞、「兄おとうと」「Just Business」「ニュルンベルク裁判」で第11回読売演劇大賞最優秀演出家賞と大賞をそれぞれ受賞。その他の代表作に「グリークス」(第25回紀伊国屋演劇賞団体賞)、「缶詰」(第55回文化庁芸術祭最優秀賞)「ザ・ウィアー(堰)」(以上文学座)、「雪やこんこん」(こまつ座)など。オペラの演出に「死神」「ホフマン物語」「天国と地獄」「キジムナー時を翔ける」「ヴェニスに死す」「ティレジアスの乳房」「人間の声」「ペレアスとメリザンド」「欲望という名の電車」「不思議の国のアリス」がある。 近作に「踏台」「円生と志ん生」などがあり、他にも2001年「コペンハーゲン」(新国立劇場)の演出成果により第9回読売演劇大賞優秀演出家賞、同作品及び「ペギーからお電話?!」の演出で第36回紀伊国屋演劇賞個人賞受賞など受賞歴は数知れず、近年最も旬な演出家の一人である。ウィット溢れる演出術で俳優の意外な一面を引き出す手腕と、あらゆる表現・素材を劇空間に調和させる力に定評がある。 2006年二期会『ラ・ボエーム』、2007年新国『カルメン』を演出。2007年9月より新国立劇場演劇部門芸術監督としてギリシャから三つの悲劇を成功させた。 |