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Interview | インタビュー

デビューCD「赤と黒」より早2年、待望の第二弾となるCD「地球はマルイぜ〜武満徹;SONGS〜」が8月20日にリリースされます。武満徹による歌曲全21曲を収録したこのアルバムについて、林美智子さんにお話を伺いました。

「地球はマルイぜ」というタイトルが、いかにも林さんらしいですね。

“いかにも”というのは何でしょうか(笑)?タイトルは武満さんの「○と△のうた」の詩の一節でもあります。武満さんに対する私の世界観からは自然や地球、そして宇宙といった大きな広がりを感じます。今回武満さんの残したSONGS全21曲を録音させていただくにあたり、武満さんから受けるイメージをタイトルに、と思って付けさせていただきました。あとは個人的に何でも丸い物が大好きなのです。まるいまるい、まんまるとしたものが・・・。

林さん自ら企画書をプロデューサーに提出し、スタートしたと聞いておりますが。

はい。学生の頃から谷川俊太郎さんの詩を愛読していたこともあり、武満さんのメロディーとともにとても素敵な言葉と説得力のある、共感のできる曲が沢山あることを知り、これらをやはり日本人として日本語で歌い、皆様に直接感じてもらえる歌を歌えたら、と思いました。
言葉のもつ意味、強さというもの、そして人の声のもつ意志の強さは、今の社会においてもきっと大きな意味を持つものだと信じています。

そういうものを歌い続けて、また、この様に録音として残して行きたいと強く思いました。
武満さんが生前「歌を歌うときくらいは人間は自由であってほしい・・・」というようなことをおっしゃっていた様に、今を生きている表現者としての自由な表現を、同じく現代を生きる現代の作曲家である野平一郎さんや多美さんに協力していただき、一曲一曲をそれぞれの自由な発想から、機知に富んだ作品に仕上げていただきました。

特にお気に入りの曲は?

本当に一曲一曲に思い入れがありますので、それぞれの曲にそれぞれ気に入ったフレーズ、言葉、表現などがあります。どの曲も皆さんに口ずさんでいただけたらいいなぁ。

今回の編曲、またピアノ伴奏をしてくださっている野平一郎、多美ご夫妻は林さんにとってどのような方でしょうか。

本当に素敵なご夫婦で!
野平一郎さんとは「悲歌集」をきっかけに色々と共演の機会を頂き、自分でも野平一郎さんの音楽が大好きで、個人的に曲も委嘱させていただきました。ピアニストとしても、音を生み出す人が奏でる音楽としての深み、凄みを感じさせてくださり、一音一音に畏敬の念をいだいています。
多美さんは昨年の軽井沢音楽祭の武満徹さんの演奏会のときに歌や尺八、ギター、ヴィオラでの編曲で歌わせていただき、ああ、なんてあたたかく素敵な編曲なんだろう・・・と感じ、是非お二人に武満SONGSの編曲をお願いしようと思いました。
私は自分自身が声楽家としてだけではなく、一人の人間としても、野平ご夫妻と同じ時代に生かされ、またこのように共同作業をさせていただく事に大きな喜びと幸せを感じてなりません。

CDライナーノートには武満徹さんのご息女武満眞樹さんよりお言葉が寄せられているんですね。

恐縮の一言に尽きます。
実際に武満さんの血を継ぎ、その創作過程をご覧になってきた眞樹さんにライナーノートを書いていただけたことはとても嬉しいことです。

編曲をして下さった野平一郎、多美夫妻と。念入りにチェックを。

プロデューサーの徳光英和さん(ビクターエンタテインメント)、
ディレクターの今泉徳人(手前)さん

リリース記念リサイタルを9月5日に武満徹メモリアルホールの東京オペラシティで行われますが、どのようなお気持ちですか。

やはりCDで聴くのと生で聴いていただくのとは違うと思いますので、その場で武満さんの音楽が立ち上がる様を心で感じていただければ、と思います!

当日、何かサプライズを行うと企んでいらっしゃるとお聞きしましたが。

はい、実は・・・と声を大にしてお答えしたいところですが、ここでお答えしてしまうとサプライズではなくなってしまいますので、9月5日のお楽しみに!
(メッセージをご覧下さい!)

第3弾、4弾とすでにプランが・・・?

そうですね、妄想は限りなく膨らんでおります。考え出すときりがないのです。
今回のCDでも三曲あるのですが、ギターと自分の声域がとてもマッチしているな、と感じていますので、ギターとの声楽作品にも色々と興味がわいています。

今後取り組んでみたい事、やってみたい役などありますか。

これからはもっともっとオリジナルなものを残して行けたら・・・と思っています。これまで勉強させていただいてきた事や、経験させていただいてきた事を、これからは、自分にしか出来ない自由な表現で表して行けたら・・・と思っています。
そして、嬉しいことに、来年の夏にはカルメンという大役に挑戦させて頂けることが決まりました。新制作ということで、スタッフキャストの皆さんとどんな新しいカルメン像を創りあげてゆくことが出来るか、今からとても楽しみです。

5年後、10年後の林さんはどんなことをされていると思いますか。

どういうことをしているでしょうね・・・。(妄想・・・・。)
歌い手としても、一人の人間としても、そして女性としてもその時々の年相応な素敵な生き方が出来ていたらと思います。

ジャケット撮影時。ヘア担当のSOMEYAさん。

「地球はマルイぜ 〜武満 徹:SONGS〜」編曲:野平一郎、野平多美林 美智子(メゾ・ソプラノ)、野平一郎(ピアノ)、大萩康司(ギター)、松野弘明(第1ヴァイオリン)、篠原智子(第2ヴァイオリン)、篠崎友美(ヴィオラ)、木越 洋(チェロ)ビクターエンタテインメントより2008年8月20日発売予定VICC-60659 ¥3.000(税込)武満徹のSONGS全20曲に加えボーナスとして〈MI・YO・TA〉の計21曲を網羅!小さな空、○と△の歌、死んだ男の残したものは、翼、明日ハ晴レカナ、曇リカナ 他
【“林美智子の今”を聴く】
■日時: 2008年9月5日(金) 19:00開演(18:30開場)
■会場: 東京オペラシティ リサイタルホール
■予定演奏曲目
武満 徹「SONGS」
● 小さな空
● ○と△の歌
● 死んだ男の残したものは
● 翼
● 明日ハ晴レカナ、曇リカナ
ほか

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デビューCD「赤と黒」より早2年、待望の第二弾となるCD「地球はマルイぜ〜武満徹;SONGS〜」が8月20日にリリースされます。武満徹による歌曲全21曲を収録したこのアルバムについて、林美智子さんにお話を伺いました。