国立音楽大学卒業。文化庁在外研修員として、2001年よりイタリア・ボローニャへ2年間留学。その後、2007年までイタリアを拠点に活動を続ける。
2002年に、オルヴィエートのマンチネッリ劇場にて『リゴレット』マントヴァ公爵でヨーロッパデビュー。『蝶々夫人』ピンカートン、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『ナブッコ』イズマエーレ、『トスカ』カヴァラドッシ等、イタリア各地で出演。2010年6月には、イタリア・スポレートのDue Mondi音楽祭より招聘され、ヘンツェ作曲・三島由紀夫原作のオペラ『午後の曳航』舞台上演世界初演で、主役のNOBORU役を演じ、ヘンツェ本人をはじめ、各マスコミより絶賛された。同公演は、イタリア国営放送RAIで、ドキュメント番組(Prima della prima)およびオペラ全曲が放送された。
新国立劇場『カルメン』ドン・ホセ、『椿姫』アルフレード、『蝶々夫人』ピンカートン、『愛の妙薬』ネモリーノ、『ワルキューレ』ジークムント、『黒船』領事ハリス、『修禅寺物語』頼家、『紫苑物語』藤内、藤原歌劇団『椿姫』アルフレード、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『ルチア』エドガルド、『仮面舞踏会』リッカルド、『リゴレット』マントヴァ公爵、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ等、びわ湖ホール『ホフマン物語』ホフマン、『ラインの黄金』フロー、『カルメン』ドン・ホセ等、全国各地の主要オペラプロダクションにて主演し、常に最大級の賛辞を受けている。
オーケストラコンサート、リサイタル等にも多数出演、2021年4月には、NHK-BSおよびNHK-FMにて無観客リサイタルが放送され、大きな話題を呼んだ。
2012年から12年連続でNHKニューイヤーオペラコンサートに出演。BSテレ東「エンターザミュージック」への出演等、メディアへの出演も多い。
受賞歴も数多く、第9回マダムバタフライ世界コンクール優勝のほか、15の国際声楽コンクールで優勝または上位入賞。2004年には、第40回日伊声楽コンコルソ第1位、第35回イタリア声楽コンコルソ・シエナ大賞と、国内2大タイトルを獲得し話題を集めた。平成16年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
イタリアオペラを中心に70役を超える幅広いレパートリーを有し、人気・実力ともに、日本を代表するテノールとして、活躍の幅を広げている。
八王子コミュニティオペラ芸術監督。二期会会員
・村上敏明 公式ウェブサイト
(2025年5月)
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