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Profile | プロフィール

小森 輝彦(こもり てるひこ)
バリトン
Teruhiko Komori
Baritone

東京都出身。東京芸術大学、同大学院オペラ科を経て文化庁オペラ研修所に学ぶ。1995年文化庁派遣芸術家在外研修員として2年間ドイツに留学。ベルリン芸術大学に学ぶ。
声楽を原田茂生、勝部太、中山悌一、ハラルト・シュタム、デヴィッド・ハーパーの各氏に、ドイツリート解釈をハンス・ホッター、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、エルンスト・ヘフリガー、ギゼラ・アンドレアス、アンドラーシュ・シフ等に師事。
第2回藤沢オペラコンクール第2位。第6回ルクセンブルグ国際声楽コンクール奨励賞受賞.
平成12年度 五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。

大学院在学中から多くのオペラに出演し、ドン・ジョヴァンニ、『フィガロの結婚』伯爵、『魔笛』弁者、『蝶々夫人』シャープレス、『ラ・ボエーム』マルチェロ、『ナクソス島のアリアドネ』(若杉弘指揮)音楽教師、バーンスタイン『オン・ザ・タウン』(日本初演/佐渡裕指揮)ゲイビー等数々の舞台を踏んだ。その後文化庁在外派遣研修員としてベルリンに派遣され、ベルリン芸術大学ではエフゲニー・オネーギンを歌うなどさらに研鑚を重ねた。留学中の一時帰国では、ヴァーグナー『リエンツィ』(若杉弘指揮・日本初演)オルシーニ役、『椿姫』ジェルモンの他、1999年ドイツ屈指の現代作曲家W.リームの『狂ってゆくレンツ』(若杉弘指揮・日本初演)で超難役の主役レンツを歌い、さらに評価を高めた。
ヨーロッパではチェコのプラハ国立劇場で『椿姫』ジェルモン役でデビューし絶賛を博し後に再び同役で招かれている。2000年にドイツ、テューリンゲン州のアルテンブルクーゲラ市立歌劇場の専属第一バリトンとして契約し、現在8シーズン目を迎えている。『リゴレット』のタイトル・ロールで華々しいデビューを飾り、新聞各紙でも絶賛された。その後、ドン・ジョヴァンニ、『ルチア』のエンリーコ、さまよえるオランダ人、ナブッコ、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『椿姫』ジェルモン、『魔笛』弁者などのスタンダードな役を任されるだけでなく、『死の都市』のフリッツ、『フィレンツェの悲劇』シモーネ、ヤナーチェク『ブロウチェク氏の旅』3役、『ヴァネッサ』老医師役など、珍しい作品の発掘に置いても成功に大きく貢献してきた。2007年5月、新作オペラ『コジマ』世界初演では主役ニーチェ役で抜擢され、ヨーロッパで権威ある「Opernglas」「Opernwelt」「Frankfurter Allgemeine」などで例外なく絶賛された。
レパートリーはモーツァルトからヴェルディ、R.シュトラウスまで多岐にわたり、44役を数える。聴衆から投票で選ばれる「テアター・オスカー」を4度連続で受賞している。

日本での舞台は、2000年は二期会・新国立劇場共催公演『サロメ』(若杉弘指揮、アウグスト・エヴァーディング演出)のヨハナーン役、新国立劇場『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオ役で出演し、2001年には二期会創立50年記念『こうもり』のファルケ役で好評を得る。
新国立劇場には前述のサロメの他、2002年12月『ナクソス島のアリアドネ』の音楽教師、2003年1月『アラベッラ』のマンドリカで出演、東京室内歌劇場公演の『インテルメッツォ』ローベルト、2005年7月の二期会『フィレンツェの悲劇』にシモーネ役を含めて、ドイツ後期ロマン派、特にR.シュトラウスのプロダクションでは欠かせない存在となっている。2008年2月、東京二期会『ワルキューレ』ヴォータンに出演する。

2006年にはザルツブルク音楽祭、祝祭大劇場におけるヘンツェの『午後の曳航』(ゲルト・アルブレヒト指揮イタリアRAI国立管弦楽団)に首領の役で出演し、批評で「素晴らしい日本の歌手たちの中でもギャングの小森輝彦がその圧倒的な存在感で際立っていた」などと絶賛された。
ドイツリートや宗教曲のレパートリーも数多く、本場ドイツでのドイツリートで高い評価を受けているが、2005年からは東京で毎年、ピアニスト服部容子とのデュオ・リサイタル・シリーズを展開し、テーマを定めたプログラミング、俳優の山本耕史を朗読に迎えてのブラームス歌曲集『美しきマゲローネ』全曲など、新しい分野とのコラボレーションの可能性を広げるなど、精力的に活動している。二期会会員
ホームページ: http://www.teru.de

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