岩手県水沢市(現奥州市)出身。岩手県立水沢高等学校卒業。
国立音楽大学卒業、同大学院修了。
文化庁オペラ研修所修了後、1990年1994年と給費を受けイタリアで研鑽を積む。
1992年二期会『ラ・ボエーム』での鮮烈デビュー以来、数々のオペラに主演。群を抜く輝かしい声と卓越した表現力で我が国を代表するテノールとして聴衆を魅了している。
近年では二期会『パルジファル』『ローエングリン』『トリスタンとイゾルデ』『オテロ』『ドン・カルロ』等に主演し高い評価を得る他、新国立劇場『ローエングリン』『トスカ』『罪と罰』等、びわ湖ホール『リゴレット』『ドン・カルロ』『スティッフェーリオ』『こびと』、びわ湖ホール&神奈川県民ホール『タンホイザー』等、兵庫県立芸術文化センター『トスカ』、グランドオペラ共同制作『アイーダ』ラダメス等次々と大役を演じており、とりわけ『トゥーランドット』カラフは様々なプロダクションで絶大な称賛を得ている。最近では野村萬斎演出共同制作オペラ『こうもり』アイゼンシュタインで新たな魅力を披露した。
コンサートでも国際的評価を得ており、ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルと共演。またNHK交響楽団とは「第9」をはじめ定期演奏会などでソロを務めている。
CDも多く、 《君を愛す》、《悲しくなったときは》、《美しき水車小屋の娘》(日本語詞:松本隆)、《朝は薔薇色に輝き》、《宮澤賢治歌曲全集~イーハトーブ歌曲集》等に加え、2024年3月《愛を抱いて》をリリース。
またオリジナリティ溢れるリサイタルにおいても、彼の世界観に多くの人々が共感し続けている。
第65回芸術選奨文部科学大臣賞をはじめ、出光音楽賞、エクソンモービル音楽賞本賞、イタリア声楽コンコルソミラノ大賞(第1位)、芸術選奨文部大臣賞新人賞、五島記念文化賞オペラ新人賞、ジロー・オペラ新人賞及びオペラ賞、岩手日報文化賞、宮沢賢治イーハトーブ賞等多数受賞。
国立音楽大学教授。東京藝術大学非常勤講師。奥州大使。二期会会員
福井敬.net
(2025年5月)
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