桐朋学園大学卒業。同大学研究科を経て二期会オペラ研修所マスタークラス修了後、文化庁在外研修員として渡墺し、ウィーン国立音楽大学研究課程修了。在墺中、クラーゲンフルト市立劇場にてヘンツェ『若き貴族』イーダで欧州デビュー。その後、フォアアールベルク音楽劇場にて『魔笛』夜の女王を、ブレゲンツ音楽祭及びザンクト・ペルテン音楽祭にてオッフェンバック『青ひげ』小姓/ロザリンデ等を演じ、現地新聞評で高い評価を得た。
帰国後の2008年、二期会『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタで本格的に国内デビューを飾り、卓越したテクニックと豊かな表現力で脚光を浴びる。その後も日生劇場『フィデリオ』マルツェリーネ、新国立劇場『ファルスタッフ』ナンネッタ、『ジークフリート』森の小鳥、『鹿鳴館』顕子、『ばらの騎士』ゾフィー、『魔笛』夜の女王、『アラベッラ』フィアッカミッリ、『ファルスタッフ』ナンネッタ、『ホフマン物語』オランピアや、バレエ『カルミナ・ブラーナ』ソリストなどで活躍。2024年11月には新国立劇場『ウィリアム・テル』ジェミで新境地を開き好評を博した。
殊に『魔笛』夜の女王役では、2009年新国立劇場デビュー後、2013年、2018年、2022年、2024年の5シーズンにわたって好演するほか、日生劇場、二期会等様々な舞台で演じ、高い評価を得た。また、2022年12月には台中国家歌劇院で公演された『魔笛』同役に招聘され、大成功を収めた。
コンサートでも、主要オーケストラや著名指揮者らと、J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」「コーヒー・カンカータ」、ハイドン「天地創造」、ベートーヴェン「第九」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、マーラー「交響曲第2番〈復活〉」「交響曲第4番」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」などで多数共演しているほか、久石譲作曲「交響組曲 もののけ姫」などのミニマル・ミュージックまで幅広く活躍している。
NHK交響楽団第1834回定期公演レナード・スラットキン指揮マーラー「交響曲第4番」ではソプラノ・ソリストを務め、高い評価を得る。
第52回及び第62回NHKニューイヤーオペラコンサートに出演する他、NHK「名曲アルバム」、テレビ朝日「題名のない音楽会」などのメディアへも多数出演。二期会会員
(2025年9月)
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