武蔵野音楽大学江古田キャンパスで「二期会オペラ研修所」説明会を実施

 去る1月16日、武蔵野音楽大学の学生を対象に、二期会オペラ研修所の説明会が催されました。武蔵野音楽大学出身で、現在第52期マスタークラスに在籍・研修中の研修生と一緒に、江古田キャンパスを訪ねました。練習室から聞こえる楽器の音、楽譜を抱えて行き来する音大生、まさに人気漫画“のだめ”の世界ですね!
 説明会では、二期会の特色や、研修所のカリキュラム、二期会歌手の活躍ぶりをご紹介しました。2006年『蝶々夫人』(蝶々さん:木下美穂子)、2008年『エフゲニー・オネーギン』(タチアーナ:津山恵、レンスキー:樋口達哉)の公演の様子は、大学の先輩ということもあって、興味を持っていただけたのではないでしょうか。これを期に、東京二期会オペラ劇場にも足を運んでいただけたら嬉しいです。学生券《2,000円》もお勧めです。
 メトロポリタン歌劇場総裁のピーター・ゲルブ氏が、ドキュメンタリー映画「The Audition〜メトロポリンタン歌劇場への扉」(松竹:09年6月一般公開)の中で、「私が10年前に就任したとき、この劇場の観客の平均年齢は60代でした。そして10年経って再調査したところ、現在の観客の平均年齢は70代です」と。笑い話みたいですが、今後のオペラ芸術は、若い世代にかかっているといって過言ではありません。
 オペラ歌手は、歌のテクニックだけではなく、伊・仏・独・露etcの外国語の習得、3時間にも及ぶ作品の暗譜、舞台上での表現力、演技力も要求されます。近年のようにメディア、情報の普及により、視覚的な要素の重要性も増し、オペラ歌手に要求される資質は今や実に超高度といえるでしょう。しかし、チャンスを得て、舞台に立つ日がいつか来ることを夢見て、多くの若い歌手が日夜稽古に励んでいるのです。
またこの春、オペラ歌手を目指す若い歌手にお会いできることを心よりお待ちしています。

二期会オペラ研修所のご案内−東京二期会

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