新春を寿ぎ、年頭のご挨拶を申し上げます。

二期会は本年、創立60周年を迎え、オペラやコンサートなど沢山の公演を控えております。
震災が被災地に残した爪痕はまだまだ癒えませんが、「みんなに、うた。」をテーマに会員一同、心をひとつにして沢山の素晴らしい音楽シーンをお届けし、日本を元気にしてゆきたいと希っております。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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今年も1月3日、新春を彩るNHKニューイヤーオペラコンサート「愛に満ちて人は歌う 愛を力に人は歌いつづける」で幕を開けました。第55回目を迎えた伝統ある晴れ舞台に今年も二期会から沢山のソリストと二期会合唱団が出演致しました。
1日だけの生放送ですが、12月中旬より何度も稽古を重ね、古今東西の傑作オペラの中から、愛溢れる、祈りに満ちた名アリアの数々を披露しました。
指揮には気鋭の下野竜也さんが初登場。東京フィルさんとともに信頼のタクトでスケールの大きな音楽を紡ぎました。
幕開けは、《タンホイザー》から全員で厳かに巡礼の合唱“ふるさとよ、また見る野山”で始まり、福井 敬の《トゥーランドット》から“誰も寝てはならぬ”を筆頭に、《カルメン》では、林 美智子のカルメン、大林優子のフラスキータ、下園理恵のメルセデスが臨場感ある演唱でロマの歌“にぎやかな楽の調べ”で客席を魅了。颯爽と登場したのは、成田博之のエスカミーリョです。
そして、《夕鶴》つう を腰越満美、NY在住の木下美穂子が十八番の《蝶々夫人》から“ある晴れた日に”に続き、豪華な舞台装置と共に《ラ・ボエーム》の幕が開くと、望月哲也が名アリア“冷たい手を”で美声を聴かせ、ミミにの安藤赴美子、コルリーネに斉木健詞が舞台を盛り上げます。
今回は《椿姫》アルフレードと《トスカ》スポレッタの場面に出演した大槻孝志、《カヴァレリア・ルスティカーナ》復活祭の合唱“主はよみがえられた”でサントゥッツアで出演した清水華澄、そして成田、安藤、斉木がNHKニューイヤー初登場でしたが、続々と旬の歌手たちが現れるのも頼もしい限りです。
清水は2月公演《ナブッコ》フェネーナに続き、7月の二期会オペラ《カヴァレリア》でもサントゥッツア役にも抜擢された若き実力派、その歌唱力に大きな期待が集まっています。留学から戻って昨年11月《ドン・ジョヴァンニ》騎士長で好評を博した斉木健詞も2月公演《ナブッコ》でザッカーリアで出演しますので、どうぞご注目ください!
後半の目玉はバーンスタイン《キャンディード》から初春らしいピンクの艶やかな衣裳で幸田浩子が“華やかに着飾って”と運命に翻弄されながらも希望を忘れないクネゴンデの心情を歌い、《トスカ》ではカヴァラドッシの“妙なる調和”を樋口達哉が歌いあげました。
フィナーレには、バーンスタイン: ミュージカル《キャンディード》から最終曲“メイク・アワ・ガーデン・グロウ(僕らの畑を耕そう)”をソリストたちが次々に合唱とともに歌い、困難を乗り越えて、明日への希望を自分たちの手で創り上げてゆこうという強い想いを込めた演奏に舞台と客席が一体となるような感動に包まれました。
今年も音楽のある日々の積み重ねと歓びに感謝したいと思います。
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終演後の楽屋にて
前列左から、望月哲也、福井 敬、清水華澄 
2列目左から、木下美穂子、林 美智子、幸田浩子、樋口達哉、腰越満美、斉木健詞
3列目左から、大槻孝志、安藤赴美子、成田博之
12_Jan_yamada_higuchi_02.jpg 樋口達哉、応援に駆け付けてくださった山田邦子さんと共に
12_Jan_saiki_shimono_03.jpg マエストロ下野と斉木健詞

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