『ダナエの愛』ミダス役、テノール福井 敬からのメッセージ

『ダナエの愛』舞台上演日本初演まで、ついにあと2週間!
今日は、主役ミダスを演じるテノール福井 敬のメッセージをお届けいたします!
歌うときと同じようなエネルギーを、言葉ひとつひとつに込めるような仕方で語りかける福井。どうぞご覧ください。

「ミダスは、もともとはロバ追いの少年、若い男の役です。
ですが、少年は、とある神から、すべてのものを黄金に変える力を授かります。」
「神から与えられたこの黄金の力を、人間ミダスはどのように使うのでしょうか。そこに、このオペラの見どころがあると思います。そして、もちろん主人公である女神ダナエとの愛の行方も」
「舞台上演日本初演にむけて、皆で新しいものを生み出していこうという気概が、この稽古場に満ち溢れているように思います」
「『ダナエの愛』は、リヒャルト・シュトラウスが書きたかった音楽、そして彼自身がイメージするドラマその全てが、120%注ぎこまられたオペラだと思います」
人間の愛とはなんだろう、という究極のところを、存分に楽しめるオペラだと思います。ぜひご覧になってください!」

確かに、私たち人間は、それが神から与えられた力かどうかはわからないとしても、全てを黄金という価値に変える力をもって、こんにちの繁栄を築いてきました。今、私たちはそれをうまく使いこなしているでしょうか。
福井の言葉どおり、人間ミダスはこの力をどのように使うのでしょう。そして、なぜその力と対置されるように、ミダスとダナエの愛が描かれるのでしょうか。
世界初演から63年。シュトラウス本人が立ち会ったザルツブルクでのゲネプロから71年。遅まきながら、今日本で初演するにあたり、このオペラのテーマはますます切実なものになってきたようです。
黄金と人間の愛と。両方の力を持っている人物は、このオペラではミダスのみ。このオペラの中心軸のような存在です。
福井 敬が演じるミダスが観られるのは、10月2日(金)と4日(日)の2日です!
▼公演詳細ページはこちら
東京二期会オペラ劇場2015年10月公演 R.シュトラウス『ダナエの愛』 - 東京二期会
 (2015年10月2・3・4日/東京文化会館大ホール)
▼10月2日と3日の公演ではプレミエ・キャンペーンを開催します!
2015年10月公演『ダナエの愛』~プレミエ・キャンペーン発表! - 二期会blog

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