10/9(月・祝)~10/15(日)東京文化会館で開催される、「Tokyo Opera Days」の初日を飾る、今をときめく指揮者レオナルド・シーニによるマスタークラスの曲目と出演者が決定いたしました!
3曲全て、マエストロが得意とするヴェルディ作品。ヨーロッパの名だたる歌劇場で高い評価を得る音楽作りの秘訣が伝授される貴重な機会となります。
Leonardo Sini レオナルド・シーニ
指揮は3名の若手指揮者、歌唱は『ドン・カルロ』でアンダースタディを務める中江万柚子と室岡大輝、ピアノは全て三澤志保が務めます。
マエストロが日本でマスタークラスを実施するのは今回が初めて。
只今、無料聴講申込を受け付けています。指揮や声楽・オペラを勉強されている方はもちろん、一般の方も聴講いただけます!
「Tokyo Opera Days」だからこそ実現したこのチャンスを、お見逃しなく!
■■■ イベント情報 ■■■
Tokyo Opera Days 指揮レオナルド・シーニによるマスタークラス
日時:2023年10月9日(月・祝) 19:00開始
会場:東京文化会館 小ホール
(JR上野駅 公園口改札より徒歩1分)
料金:聴講無料(事前申込優先)
城: ピンカートンは決して悪役ではありません。かと言って、単純な二枚目でもないんですね。改訂版ではしっかりと反省して(懺悔のアリアを歌って)、袖に下がります。実は、この役の見せどころは、そんなどっちつかずな優柔不断なキャラクターにあるのかも知れません。金払いのいい豪快な軍人でありながら、異国の女性に惚れ込んでしまった哀れな若者であり、そして、用が済んで熱が冷めればせっせと仕事に戻って、祖国で嫁さんを捕まえて長崎へ舞い戻ってきてしまうという......言うなればまさに女たらし、そして人たらし。堅実な仕事人シャープレスとは反対で、やる事が全て裏目、裏目にでて、最後はまるで自分の靴の紐を踏んで坂を転げていく様なもんです。でもね、他人事に思えないのは何故でしょう。きっとリアル(現実)にこういう人って居るんですよ。Dovunque al mondo,どの世界でもね。
NIKIKAI Days@Blue Rose 2022の第2日「名作オペラの重唱で綴る愛のかたち」は、文化庁の委託により1976年から22年間、二期会に設置されていた「オペラ研修所」の最後となる第11期生がこの機に集まり、「歌う」ことのすばらしさを分かち合い、「歌う」ことができる“感謝の気持ち”を込めて声を合わせて共に歌います。
クリングゾルの聴きどころについて、冒頭に「Die Zeit ist da,(その時が来た)」静寂の中、語るかのように歌います。ここの歌い方は十人十色。腑に落ちた歌い方を確立していないと、初っ端から不安になるばかりです。
次に、第1幕で何度か歌われる「Durch Mitleid wissend der reine Tor. (共苦により智を得たる純粋な愚か者)」のメロディーに、クリングゾルは替え歌で「今日は最も危険な奴を打ち負かさないとならん、奴は愚かさを盾にしているし」と歌うシーンです。この状況に及んでも、「モンサルヴァート城」で歌われているメロディーを今だに口ずさむクリングゾルって泣けてきませんか? かつて聖盃の騎士になる為の猛勉強がいまだ根強く残っているのです。「憧れ」は完全には消し切れないのです。聖なる者達を全員罠に陥れ、「聖盃を手中に収めるのだ!」と叫ぶシーンは、『ジークフリート』の第2幕でアルベリヒが「この手に指環を握り世界を支配するのは俺だ!」叫ぶシチュエーションと同じです。嘆きの叫びを聴いて下さい。
2011年2月 東京二期会オペラ劇場『サロメ』(ペーター・コンヴィチュニー演出)より ヨカナーン役
すみません、もうひとつ!
クリングゾルは、パルジファルがそこまで来たのを見ると、異常に興奮し始めます。自軍の兵たちが次々にパルジファルにやっつけられていく様子を見て、ますます興奮します。まるで格闘技を観戦しているかのように。「Bleibst mir du zugewiesen! (俺のもとに居ろ、お前に見せつけてやる!)」クリングゾルがまるで歌舞伎役者のような大見得を切って退場するシーンは見どころです。
いったい何を見せつけてやるのか?彼は根っからの悪ではありません。彼の中にも「美」が存在していたのです。その表れが、彼が去った後に登場するクリングゾルの花の乙女達です。美しい乙女達、美しい庭園を創造したのはクリングゾルです。何よりもこの場面を支配するのはクリングゾルが創造した音楽です。『タンホイザー』ヴェーヌスベルクの官能の音楽とはまた違い、美女達に見入ってしまい、聴き入ってしまいます。
清水勇磨: 規律を守り上下関係を非常に重んじている事が見てとれます。ガーヴァンを呼ぶ場面をみても(Ohn’ Urlaub)許しを得ないで出かけていった事に憤っている事からも分かるように、しっかりと騎士達をまとめている事が分かります。
また、アムフォルタスを貫いているのは“傷”の痛みが彼の中に常にあるという事です。そういう事が頭の中、また身体的にも極限的な状態にあるので(Erbalmen!)という劇的な神への懇願へと繋がるのです。
また、3幕のティトゥレルの遺骨を目にして(Oh! Der du jetzt in göttlichem Glanz)「おお今神の栄光に包まれ」という箇所の中に、明らかに彼の感情に変化が生じます。それがもはや聖杯王としての役目を果たせない位に取り乱すきっかけになると思っていますが、私には役柄全体としては人間的な優しさに満ちている役だと思います。
伊藤: やはり、クンドリの口づけにより、アムフォルタスの苦悩を得て歌う、《Amfortas! Die Wunde!》です。
1幕のパルジファルの音楽はまだ幼さも感じとれます。青年というより、少年というような。それが2幕で花の乙女たちと戯れ、クンドリの口づけにより智を得て成長し――言葉が幼稚かもしれませんが――音楽も格好よくなります!
伊藤: Carl Rütti作曲《Missa Angelorum》のGloriaです。高校3年時のコンクールの自由曲でした。11声部くらいあった記憶で、僕1人で1パート歌っていたので、とても必死にやってましたね。
音楽大学受験をきめて、僕のレベルアップも考えて、顧問の先生が選んでくれた記憶があります。高校時代、歌に興味を持つことができたのも、合唱部の顧問先生あったからなので、本当に感謝しております。
teamLab makes its scenographic debut with Puccini's opera Turandot in Geneva. Premieres in June at Grand Théâtre de Genève.https://t.co/BawaEL30G2 The opera space created by light sculptures immerses the cast and makes the stage and audience continuous. Tickets on sale April 27 pic.twitter.com/Kdb43L4rjM
(原文)Every opera fan is madly in love with the great masterpieces of Giacomo Puccini and we are all familiar with the moving stories of Mimì, Butterfly and Tosca.
But this time we have the chance to experience live an early gem of the composer's repertoire: Edgar.
This great work is a thrilling mixture of Italian melody, Verismo vocal virtuosity, French orchestral colors with Northern-Europe-inspired plot.
Edgar was a significant step forward in Puccini's artistic journey and I'm looking forward to explore it together with Nikikai and Tokyo Philharmonic's artists.
I'm sure this opera will be a surprising discovery for everybody.
Viva Puccini!
髙橋: フィデーリアの名前の由来は、忠実、敬虔(Fedele a Dio)です。『カルメン』のミカエラに通じるような役どころと思っています。幼馴染みであるエドガールに一途で、エドガールとティグラーナが駆け落ちした後も彼を思い続けます。亡骸となって村へ帰ってきたエドガール(実際は生きていますが)に対して村人が非難しても、彼を庇い、優しく村人を説得する芯の強さもあります。
宮本亞門演出 モーツァルト『魔笛』2021年公演も、ついにグランド・フィナーレを迎えます。
9月に東京文化会館で〈東京二期会オペラ劇場〉本公演として4回公演、次いで〈2021グランドオペラフェスティバル in Japan〉キャラバン公演として、10月9日にやまぎん県民ホール、14日に高崎芸術劇場と巡ってきました。
コロナ禍により縮小してしまった演奏会、公演活動を再活性化し、そして全国に展開させようと、文化庁「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」の支援を受け、音楽・演劇などに携わる全11団体が連携し2022年1月までに千を超える公演を開催。
オペラの分野では、日本オペラ振興会、関西二期会、関西歌劇団、そして東京二期会が共同して、「2021 グランドオペラフェスティバル in Japan」と冠して3演目全国9会場で公演を行っています。
《2021 グランドオペラフェスティバル in Japan》
演劇、バレエ、音楽フェス、オーケストラ、能楽など様々なジャンルの団体が参画する中、オペラでは、日本オペラ振興会、関西二期会、関西歌劇団、そして東京二期会が共同で「オペラキャラバン・ジャパン実行委員会を結成」し、7月10日(土)アクトシティ浜松での藤原歌劇団プッチーニ『蝶々夫人』をスタートとし、東京二期会モーツァルト『魔笛』、12月24日(金)岡谷市文化会館での関西二期会・関西歌劇団チレア『アドリアーナ・ルクヴルール』まで、3演目を全国9会場に展開します。
〈2021グランドオペラフェスティバル in Japan〉二期会オペラ公演 宮本亞門演出『魔笛』。10月9日(土)の山形公演(@やまぎん県民ホール)は満員御礼!大盛況のうちに閉幕しました!
カーテンコールでは拍手がなりやまず、最後はスタンディングオベーションになりました。ご来場、誠にありがとうございました!
〈2021グランドオペラフェスティバル in Japan〉二期会オペラ公演 宮本亞門演出『魔笛』のツアーが、10月9日(土)の山形県山形市、やまぎん県民ホール公演からスタートします!
同月14日(木)は高崎芸術劇場(群馬県高崎市)、11月6日(土)は札幌文化芸術劇場 hitaru(札幌市)と3都市を巡ります。
宮本亞門
コロナ禍により、縮小してしまった演奏会、公演活動を再活性化し、そして全国に展開させようと、文化庁「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」の支援を受け、音楽・演劇などに携わる全11団体が連携し2022年1月までに千を超える公演を開催。オペラの分野では、日本オペラ振興会、関西二期会、関西歌劇団、そして東京二期会が力を合わせ「2021 グランドオペラフェスティバル in Japan」と冠して3演目全国9会場で公演を行います。