音楽評論家・堀内修によるオペラ『ダナエの愛』イントロダクション

東京二期会オペラ劇場2015年10月公演リヒャルト・シュトラウス作曲オペラ『ダナエの愛』公演にむけて、この作品の魅力について、音楽評論家の堀内修先生にお話を伺いました!

「これはおそらく、リヒャルト・シュトラウスのオペラのもっとも不遇なオペラ
「『ダナエの愛』は、シュトラウスのオペラの中で、おそらく一番上演されてこなかったオペラ。ですから、その評価はこれから私たちが決めることができる」
「このオペラは不思議な3幕構成。1、2幕の物語は喜劇でもあって、深い悲劇でもある。悲劇と喜劇の混交。」
「第3幕は、そうした物語がピタリ止まって、たっぷりとした歌が始まる。ユピテル(バリトン)の嘆きの歌と、あるいはミダス(テノール)とダナエ(ソプラノ)による愛の喜びの歌。このオペラの聴きどころ
「ユピテルのいる輝く黄金の世界ではなく、貧しいミダスの家にこそわれわれにとっての本当の幸福がある、という実感こそが、このオペラの感慨であると思います」
1幕2幕では、コメディとシリアスが入り混じった不思議な物語の展開を見守り、そして3幕では、リヒャルト・シュトラウスの極上の音楽を心ゆくまで堪能する……もう、リヒャルト・シュトラウスに身を委ねるようにしてお愉しみいただけるオペラです。『ダナエの愛』の記念すべき舞台上演日本初演まで、あと25日を切りました!この3日間を逃せば、今度いつ『ダナエ』を上演できるかどうか、わかりません。
この機会をどうぞ逃がされませんように!

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東京二期会オペラ劇場2015年10月公演 R.シュトラウス『ダナエの愛』 - 東京二期会
 (2015年10月2・3・4日/東京文化会館大ホール)
▼10月2日と3日の公演ではプレミエ・キャンペーンを開催します!
2015年10月公演『ダナエの愛』~プレミエ・キャンペーン発表! - 二期会blog

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