二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~タンホイザー芹澤佳通「これが初ワーグナー、初タイトルロール!人間的なタンホイザーを演じたい」

二期会創立70周年記念公演シリーズ 第1弾でお送りするのは、ワーグナーの人気大作『タンホイザー』。今回、初タイトルロールで主演を果たすのが、テノール芹澤佳通(せりざわ よしみち)です。
今年はグランドオペラ共同制作公演 プッチーニ『トゥーランドット』神奈川公演でカラフを見事に歌い切った新鋭が、早くもワーグナー作品で登場します。
小さい頃はピアニストに憧れていたという芹澤。座右のCDはレスリー・ハワードによるフランツ・リスト集だそう。今でもリストを聴き、その作品から自身のアーティストとしての姿勢を学んでいると語ってくれました。


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』タンホイザー役の芹澤佳通です。
このタンホイザーがワーグナー・デビューでもあり、タイトルロール・デビューでもあります。テノールのタイトルロールというのは少ないのですけれど、まさかこのタンホイザーが最初にくるとは、まったく思っておりませんでした。

タンホイザーはとても「人間らしい」ですね。人間の快楽に溺れてしまったタンホイザーは、最初、ヴェーヌスから、誘惑とか、色々な愛の形を教え込まれる。それでも一度は飽きてしまって、元の世界に戻る。しかし、また快楽を求めてしまう。
そして、赦しを請いにローマに行くんですけれども、赦されず、またその事実に耐えられなくて、ヴェーヌスを求めてしまう。そういった人間の弱いところが全面に出ている人物だと、僕は思っております。
欲望に負けているところ、立ち直ろうとしているところ、ローマに行く直前のところ、そして、戻って結局赦されなかったところ。それらの心の移り変わるさまがこの役の聴きどころ、見どころでしょうか。
最後の一番長い歌、通称「ローマ語り」と呼ばれているところでは、登場からすでに心は暗いんですね。そこからだんだんと、人格が壊れていく、といいますか、破綻していくさまというものを、クライマックスとして楽しんでいただければと思います。

――音楽を志すきっかけとなった一枚のレコードなど、思い出のCD、レコードがあれば教えてください。
小さいころ、ピアニストになりたかったんです。
ただ、自分が好きで集めているCDに、レスリー・ハワードのフランツ・リストの全曲集というのがありまして。70枚以上のすごい長いシリーズになるんですけれど。
リストはいろんな人の作品をピアノに編曲しているんですね。オペラの重唱なども。そのような作品では、必ず、彼の独特の、ピアニストとしてのテクニックを披露する場所が入っているんです。それを聴いたときに……(続きは動画でご覧ください!)

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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00、18日(木)14:00※、20日(土)14:00、21日(日)14:00※ 東京文化会館 大ホール
(※…タンホイザー芹澤佳通 出演日)

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【チケット追加発売のご案内】
新型コロナウイルス感染症対策の為、発売当初より一部座席を販売停止しておりましたが、その一部(1階1〜2列目を除く)を順次開放し、12月19日(土)より追加販売致します。尚、追加販売より座席間隔を空けない配席での販売となりますので何卒ご了承ください。


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