二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~タンホイザー片寄純也「タンホイザーはアグレッシブ(挑戦的で攻撃的)に歌う」

東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』キャスト・インタビュー!
第4回は、タンホイザー役の片寄純也の登場です。
持前の力強い歌声で2012年二期会創立60周年記念公演ワーグナーの超大作『パルジファル』題名役を歌い切り、大きな評判を呼んだ片寄が、今回も記念公演の『タンホイザー』に登場することで大きな注目を集めています。
実は二期会でのキャリアのスタートも、このタンホイザー役でした。メッセージをどうぞお聞きください。


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』タンホイザー役を歌わせていただきます、片寄純也です。

演出家の方にも言われたのですけれども、とても「アグレッシブ」な役だと思っています。 日本人は、「アグレッシブ」を「積極的な」とか、わりと良い意味でとらえていると思うのですけれども、英語でいうと「挑戦的な」とか「攻撃的な」とかの意味がありまして、タンホイザーにはそれが合っていると思います。

2幕の歌合戦のところでは、仲間であるヴォルフラムやヴィーテロルフ、ヴァルターに対して攻撃的で、馬鹿にする感じがありますし、禁断のヴェーヌスベルクの世界に入って、官能の限りを尽くすところでは、挑戦的という意味で、彼の性格が出ているのではないかなと思います。
全幕歌いがいがあるというか、それぞれに声の出し方が違っていて、(1幕の)ヴェーヌスベルクでは「ヴェーヌス讃歌」と言われる曲を3番まで歌うのですが、テンションや色を変えながら歌っていったり、(2幕の)歌合戦では、仲間を馬鹿にしたり侮辱したりするところは、きれいに歌うというよりはむしろ攻撃的に荒く歌うようなところで、3幕では長い「ローマ物語り」というものがあります。そこが一番の聴かせどころかなと思っています。

私は2012年『パルジファル』でパルジファル役を歌わせていただいたときに、音楽が壮大で、長時間なんですけれども、始まってしまうとあっという間に終わってしまいました。
あと、二期会の研修所を出て初めていただいた仕事が、1999年『タンホイザー』公演でのタンホイザー役のアンダースタディーでした。それで、音源を探しているときにスパス・ヴェンコフさんという、1970年から80年代にかけて活躍されたテノールの方なのですけれども、彼がバイロイトでタンホイザーを歌っているものを聴く機会があって、あまりにも立派な声で、ほんとうにすばらしく歌われていて、すごく感動して。いつか自分もこのタンホイザー役に挑戦してみたいなと思ったきっかけになりました。

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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00※、18日(木)14:00、20日(土)14:00※、21日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
(※…タンホイザー片寄純也 出演日)

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【チケット追加発売のご案内】
新型コロナウイルス感染症対策の為、発売当初より一部座席を販売停止しておりましたが、その一部(1階1〜2列目を除く)を順次開放し、12月19日(土)より追加販売致しております。尚、追加販売より座席間隔を空けない配席での販売となりますので何卒ご了承ください。

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