ミキエレットの『イドメネオ』演出コンセプト~第3幕~
すべてが明るみになり、愛と命が勝利する

ミキエレットの『イドメネオ』演出コンセプトにもとづく舞台のご紹介も、いよいよ最終章。
第3幕では、イリアのイダマンテへの思慕、イダマンテの旅立ちの決意、そしてイドメネオと海神との恐ろしい誓約、エレットラの行き場を失った嫉妬が、ひとつひとつおもてにあらわれていきます。
◆ 第3幕 ◆
「葬礼」
201408_idomeneo_14.jpg大祭司とイドメネオ
そして、「生贄はイダマンテ」と聞いて、泣き崩れるイリアと民衆
“恐ろしい誓約、すでに死が支配し、地獄の扉を開いている”

201408_idomeneo_15.jpgイドメネオ
“海の王よ、我らの願いを聞き入れて下さい”

あらためて、主要4役イドメネオ、イダマンテ、イリア、エレットラの人物像について、衣裳の面から。
「衣裳についても時代設定はありません。現代的ではありますが、それは各々のキャラクターをあらわすためです。それぞれに意味を持っています。
イドメネオは、身体的にも精神的にも病んでいる状態をあらわすため、寝間着姿でいます。
イダマンテは、スーツを着ている。しかし、彼はそれを拒否します。
イリアは、戦争の犠牲者です。
エレットラを見てください。彼女は、セレブのような様相で、権力を持っていることがわかる」

「人生との矛盾」
201408_idomeneo_16.jpgエレットラのアリア
全てを失ったエレットラが絶望して歌うアリア
“イダマンテが恋敵の腕の中に”
Copyright: Werner Kmetitsch / www.photowerk.at
「イドメネオ、イダマンテ、イリアが出てきてすべてが明るみになると、エレットラだけが大地の下へ沈んでいく。これは愛、命の勝利です。イドメネオからイダマンテへ、そしてその先へ――また新たな物語が、始まるのです」

物語のクライマックスは、ぜひ劇場で。
~ 終 ~
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2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
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二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831

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