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【二人のサロメ】~『サロメ』タイトルロール田崎尚美 スタートであり目標となったサロメ

オペラ『エロディアード』に登場するサロメが どこまでも清純でロマンティックな少女を体現しているのに対して、オスカー・ワイルド原作のオペラ『サロメ』のその人は リヒャルト・シュトラウスの音楽に彩られて まったく違った人格をあらわします。

6月公演『サロメ』でこの役を演じるソプラノ田崎尚美。2012年二期会創立60周年記念公演『パルジファル』のクンドリに抜擢されて以来、『イドメネオ』エレットラ、『ナクソス島のアリアドネ』アリアドネで二期会公演に出演するほか、びわ湖ホール『ワルキューレ』ジークリンデ、日生劇場『ルサルカ』タイトルロールなど次々と大役を果たしてきました。豊かなスケールにおいても叙情性を失わない歌唱力はもちろん、ひとたび舞台に立つとその佇まいに大役を果たすべき風格を漂わせます。
その田崎にとってサロメは2011年の二期会公演でカヴァーを務めた、まさにキャリアの最初のステップとなった役でした。本役を前にして話をききました。



     *     *     *

――サロメを迎るにあたっての心境を。

田崎: 二期会公演で初めてお仕事をさせて頂いたのがサロメ役のカヴァーでした。ドイツ語オペラの経験はゼロに近い状態だったので、とても大変だったな。という記憶が鮮明にあります。
サロメはいつか舞台上で歌ってみたい!と強く望んでいた役の一つです。心境と言って良いのかはわかりませんが、非常にドキドキしておりまして 心が躍っている状態にあります。本番まで続きそうな喜び、期待、緊張感が既に始まっている感じです。


東京二期会2016年11月公演 R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』より アリアドネ

――あらためて、『サロメ』のサロメは、どのような人物なのでしょうか。

田崎: サロメは王妃ヘロディアスの娘でユダヤ王ヘロデは義父にあたります。このヘロデというユダヤ王は、サロメの実父でもある兄を殺してヘロディアスを自らの妻としていました。この家庭環境を聞いたら みんなサロメに肩入れしちゃいますよね。
サロメは欲しいと思ったものを手に入れるためには四方八方の手を尽くす(自分の事が好きそうなオトコも利用しちゃう)無邪気な16歳の王女様です。何をしても悪気がないわけですから、無邪気ほど恐ろしいものはないなぁと思ってしまいます。

サロメは閉じられた世界の中で 新しい風を起こしてくれそうなヨハナーンに恋をし、破滅の道を突き進みます。音楽には サロメという人物を表すために相応しい音程の跳躍が散りばめられております。

――サロメ役の聴きどころを教えてください。

田崎: 聴きどころ?・・・・・・は全部です!!
というと答えが終わっちゃいますが、やはりテキストがなくてもわかるほどに内容とリンクして作曲されている旋律と和声だと思います。音程の順次進行と跳躍を巧みに使い分け、サロメの無邪気さと思春期の少女特有の狂気を表現している音楽を感じて頂きたいです。
特定の場所でいうと、やはりオペラ後半の長大なモノローグですね。


東京二期会2014年9月公演 モーツァルト『イドメネオ』より エレットラ

――サロメは設定では15、16歳ですが、福島県出身の田崎さんの少女時代はどんなようすでしたか?

田崎: 幼少時代は殆ど妹(=二期会ソプラノ田崎美香)と一緒に遊んでいました。妹のために洗面器にお湯を入れて玄関まで持っていったり、お世話をするのが大好きでした。妹が一人で何も出来ないのは、お前が甘やかして育てたせいだ!と親に叱られた記憶があります。今は私より100倍しっかりしている妹ですが、とにかく妹が可愛くて何でもやってあげていました。
その他には、○○長と付くものが大好きで、委員長、生徒会長など・・・・・・色々やりましたね。自覚はなかったですが、割と変わった子だったと思います。

――声楽の道へのきっかけは?

田崎: 母親が武蔵野音楽大学の声楽科出身です。ピアノは小さな頃から母に習っておりましたが、声楽科の出身だとわかったのは高学年になってからだと思います。
音楽は好きでしたが、そろばんや歴史の方が好きだったので(笑)、歌手になりたいと思った事はありませんでした。きっかけは中学合唱部だったと思います。中学時代、3年連続で全国大会金賞を頂いております。3年生の時には長いソロを歌う機会もあり、大きなホールに自分の声が響いていくのがとても心地良い体験として残りました。あらためて考えて見ると声楽を志したきっかけはそこにありそうです。


東京二期会2012年9月公演 ワーグナー『パルジファル』より クンドリ

――最後に、お客様にむけて。

田崎: 私が持てる全身全霊の力を出しても全然足りない役ではありますが、シュトラウスが神業的に音符で表現してくれているワイルドの物語を少しでも再現出来るよう、私が思う"サロメ"を時間の許す限り、練り、作り上げていきたいと思っております。 ぜひ、会場に足をお運び頂けましたら幸いです。

オペラ歌手のキャリアのスタートでめぐりあったサロメが、間近にせまるゴールとなった田崎。その舞台にぜひお越しください!

     *     *     *

▼田崎尚美の出演日は6月6日(木)と9日(日)  《チケット発売中!》
《ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演》R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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9月公演『イドメネオ』公演プログラム 販売中!

9月15日に閉幕した東京二期会オペラ劇場『イドメネオ』。
ご来場誠にありがとうございました。ご来場いただけた方も、あいにくご覧になれなかった方も、記念となる今回の公演プログラムはいかがでしょうか?
二期会のオペラ公演では過去の公演プログラムをアーカイヴ販売しています。
2014idomeneo_pro1.jpg 2014idomeneo_pro2.jpg
作品解説は、安田和信氏。譜例をもって綿密かつ読みやすい『イドメネオ』解説は、まさに保存版!
「『イドメネオ』」は、通奏低音の伴奏による「レチタティーヴォ・セッコ」の部分を最小限に留め、オーケストラ伴奏による「レチタティーヴォ・アッコンパニャート」の多用が顕著であり、これも当時の最先端の様式へと接近を試みたものと言える。オーケストラが雄弁に振る舞うことで、歌手たちの言葉や感情は音楽的にさらに表現を持つことができるのである」
また、演出面では、現代演出に造詣の深い森岡実穂氏が、ミキエレット演出を解説。これを読むと、『イドメネオ』に登場した様々なモチーフ(こども、靴、アウトドア用品など)が、他の作品の世界とつながっていることが分かります。
「本作(プッチーニ三部作)では三作品をつなぐ重要な小道具として子ども靴がすべての 作品に登場する。(…)女性の人生を大きく動かす要素としての「子ども」を三作品をつらぬく要素とし、最後の喜劇では希望につなげて終わる、見事な構成力である」

『イドメネオ』のテーマでもある「父と子」の関係については、臨床心理士の信田さよ子氏に寄稿していただき、父と息子、母と娘、夫婦関係と家族のあり方の変遷まで解説いただきました。
「近代家族というシステムは、親子ではなく夫婦関係が土台を支えているのだ、という自覚を、母親である女性たちはもちろんのこと、父親である男性たちにぜひとも持っていただきたい、切に願っている」
その他にも、山本浩未氏「女が男を演じる魅力」、斎藤啓介氏「素顔の準・メルクル」など読み物満載のプログラムです。

ご注文は「お問い合せフォーム」に お名前・メールアドレス、本文欄には「プログラム送付先の郵便番号、住所、電話番号」および「ご希望の公演タイトル、部数」を明記の上、送信ボタンをクリックしてください。折り返し、担当者よりご案内差し上げます。
  ▼  ▼  ▼
お問い合せフォーム - 東京二期会
▼『イドメネオ』の他、こちらよりバックナンバーのお取扱一覧がご覧いただけます。
東京二期会オペラ劇場 「公演プログラム」バックナンバー販売 - 東京二期会
※直接、二期会チケットセンター(03-3796-1831)へのお電話でも承ります。
 気になる公演がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください!
ZEN

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二期会『イドメネオ』演出ダミアーノ・ミキエレットからごあいさつ

いよいよ明日開幕!
開幕前日は、私たちスタッフも、思わず胸が高鳴ります!
さて、先日9月7日に実施した「ダミアーノ・ミキエレットのプレトークon USTREAM」はご覧いただけましたでしょうか?
「オペラは、国や言葉の壁を越えて、人間の本質に迫るテーマを多くの人に伝えることができる」静かながら情熱のこもった口調から、ミキエレット氏の、オペラという芸術にかける想いや信念を強く感じました。
ミキエレット氏からのごあいさつは、当日の映像でどうぞご覧ください!

9.7.ダミアーノ・ミキエレット『イドメネオ』プレトーク on USTREAM
みなさん、こんにちは。ダミアーノ・ミキエレットです。今回この東京での『イドメネオ』の演出のためにヴェネツィアからやって来ました。
私が仕事で日本に来るのは2回目になりますが、来る度に、ヨーロッパとの違いから、日本の都市は特殊だということを思います。ヨーロッパとの違いがたくさんあるということもありまして、日本のみなさんと接し、日本の皆さんのメンタルな部分を知ることはとても興味深いです。
私がオペラの稽古をしていく段階で大切にしているのは、歌い手と話をすることです。それによって歌い手がどんな人間性なのかを知ることができ、観客のみなさんにどんなことを伝えるのかのヒントにもなります。
今回この『イドメネオ』の舞台は新国立劇場で上演されます。観に来て下さる方には、ドラマの中にある人間性のクローズアップを観ていただきたいです。何年も前に書かれた作品ですが、私たちの持っている苦しみ、問題、夢、そういったものを表現したいのです。
とにかくこの劇場に観に来てほしいです。感じてほしいのはまずモーツァルトの音楽、そして音楽と共にストーリーを語っていくというとてつもなく素晴らしい形式の芸術を体験していただきたいと思います。
オペラを観に来てもわからないと思っている人も、クオリティーの高いものであれば、芸術は、特にオペラは音楽を媒介にしていることもあって、人種や言語を越えて通じるものがありますから、ぜひおいでいただきたいと思います。
このオペラは、実際はギリシャ神話をもとに書かれています。これはモーツァルトの他のオペラとは違う状況です。しかし神話に登場する人や時代ではなく、現代にうつしても問題のない時代背景を持った作品がこの『イドメネオ』だと思っていますので、そのように演出しています。
このお話では、戦争(=破壊や苦しみ、勝者と敗者との差)が終わって王イドメネオが帰還するときに、彼の乗った船が嵐で沈没しようとします。そのときに王は、海岸で初めて会った人を殺せば助かるという約束を神とします。それで生きのびることができます。
王が初めて会うのが息子イダマンテです。ここでパラドクスが生まれます。どうして人はたくさんいるのに自分の息子を殺さなくてはならないのか?ここにドラマがあるのです。
イダマンテにとっては、父との対立、これが彼を成長させます。自分を自由にし、解放し、恐怖に打ち勝ち、父からも解放されて、彼は王になるのです。
このオペラの中にはもう一つの物語、愛の物語があります。イダマンテはイリアを愛しています。しかし彼女は敵の国の王女で、さらに、父がイダマンテと結婚させたいのはエレットラ――ここにも父の望みと息子の願望との対立があるのです。
今回神話的なものは脇に置き、時代背景も特定のものは設定していません。一番描きたかったのが父と子の対立です。子にとって父は、絶対に間違うことのない、神のような存在と捉えられます。子の目から見れば、親は身体的に大きいだけでなく、正しくても間違っていてもその意見は絶対であり、神に通じるものがあります。
息子が成長してくると、身体的には背が大きくなってきますし、それに従って対立がうまれてきます。父の言うことに疑問を持ったり批判したりするようになります。
時が過ぎ、子が成長し、子が親になっていく――父が子に伝えたいこと、子が拒否したいことがあり、「それは親の人生の一部であって、自分の人生ではない」という対立が時には苦痛を伴うものであり、そのサークルが続いていくのです。
『イドメネオ』の中で語られるのは愛です。愛を得るための困難な状況、恐怖心に打ち勝つということがテーマです。
日本のお客様に、声、ハーモニー、想像力を伴う音楽を感じてもらいたいと思っています。音楽は言葉の壁を越えて心に通じるものですので、ぜひおいでいただきたいです。

▼公演詳細はこちらをご覧ください。
2014年9月公演モーツァルト『イドメネオ』 - 東京二期会
 9月12日・13日・14日・15日 新国立劇場オペラパレス
▼チケット情報・お申込みはこちら!
二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831
 D席は全日程完売!14日・15日のA席が残りわずかとなりました!
 《電話予約は各公演の前営業日まで、ネット予約は公演当日開演1時間前まで》
▼公演当日の情報はこちら
9月公演W.A.モーツァルト『イドメネオ』~公演当日のごあんない

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9月公演W.A.モーツァルト『イドメネオ』~公演当日のごあんない

いよいよ明日、9月12日(金)から新国立劇場オペラパレスにて、W.A.モーツァルト作曲オペラ『イドメネオ』が開幕します!
こちらに公演当日についてのご案内を致します。

《ウィーン・オリジナル・プロダクション》アン・デア・ウィーン劇場との共同制作
東京二期会オペラ劇場 2014年9月公演 W.A.モーツァルト作曲 『イドメネオ』 オペラ全3幕
<日本語字幕付原語(イタリア語)上演>
指揮:準・メルクル/演出:ダミアーノ・ミキエレット
当日券と公演タイムテーブルのご案内
9月12日(金)
9月13日(土)
9月14日(日)
9月15日(月・祝)
当日券
S,A,B,C
S,A,B,C
S,A,B,C
S,A,B,C
当日券販売開始
14:00~
14:00~
12:00~
12:00~
開場
14:30
14:30
12:30
12:30
開演
15:00
15:00
13:00
13:00
第1・2幕
約90分
休憩予定時刻
16:30~16:55
16:30~16:55
14:30~14:55
14:30~14:55
第3幕
約70分
終演予定
18:05
18:05
16:05
16:05
新国立劇場
=アクセス=
<鉄道>
京王新線(都営地下鉄新宿線直通)=「初台駅」中央口(新国立劇場口)直結

お車・バスなどでご来場のお客様は新国立劇場ウェブサイトをご覧ください
>>アクセス - 新国立劇場

※販売状況により券種によっては販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※公演タイムテーブルは、当日の進行によりずれる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

《便利!》
◎二期会チケットセンターのオペラ公演インターネット予約【Gettii(ゲッティ)】では、前売券が公演当日の開演1時間前までご予約が可能です!!
チケットはご来場の途中にお近くのセブン-イレブンでお支払&お受取いただけますので、余裕をもってお越しいただけます!どうぞご利用ください。
▼公演案内ページにある【ゲッティへGO!】ボタンをクリックしてお申込ください
 ↓↓↓こちら↓↓↓
2014年9月公演 『イドメネオ』- 東京二期会オペラ劇場

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9月公演『イドメネオ』終演後、出演者がお見送りさせていただきます

公演初日まで、あと10日を切り、いよいよ新国立劇場オペラパレスでの舞台稽古が始まります。
昨年7-8月『ホフマン物語』公演以来、約1年ぶりとなるオペラパレス公演。
今回は、12日、13日、14日の前3日の公演の終演後、ホワイエにて、キャストがお客様のお帰りをお見送りさせていただきます。
20140904_blog_01.jpg
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(上)2011年『フィガロの結婚』、
(下)12年『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ(道化師)』
終演後のお見送りから

出演者から直々にご来場のお礼をお伝えさせていただきます。
また、キャストメッセージの動画バージョンもアップしましたので、こちらもぜひご覧ください。

この秋、最高のモーツァルトをお届けできますように!

▼公演詳細はこちらをご覧ください。
2014年9月公演モーツァルト『イドメネオ』 - 東京二期会
 9月12日・13日・14日・15日 新国立劇場オペラパレス
▼チケット情報・お申込みはこちら!
二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831
 D席は全日程完売!14日・15日のA席が残りわずかとなりました!

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ミキエレット『イドメネオ』プレトーク on USTREAM 生中継決定!!

東京二期会オペラ劇場9月公演『イドメネオ』の本番を前にして、演出ダミアーノ・ミキエレットが、自身の『イドメネオ』についてさらに深く語ります。
201409_michieletto.jpg ダミアーノ・ミキエレット
(c)Fabio Lovino
今回のプレトークは、動画ストリーム配信サイト「USTREAM」により、初日を目前に控えた新国立劇場から、一回限りの生中継でお届けいたします。(録画配信はございません)
これを逃しては『イドメネオ』は語れません!
■ダミアーノ・ミキエレット『イドメネオ』プレトークon USTREAM
 日時:2014年9月7日(日) 午前11時00分より ON AIR予定 (約1時間)
 出演:ダミアーノ・ミキエレット(『イドメネオ』演出)
ミキエレットのプレトークはイタリア語ですが、日本語の通訳がつきます。
お見逃しなく!

★番組ページはこちらをクリック
  ↓↓クリック↓↓
ミキエレット『イドメネオ』プレトーク on USTREAM


Broadcast live streaming video on Ustream
  ↑↑クリック↑↑
※今回は会場での聴講はございません。
※生中継のみの配信となります。録画配信はございません。
※ネット環境、サーバーの都合上、不具合が生じる場合がございます。
 あらかじめご了承ください。
世界を股にかけて活躍するミキエレットは、近年では12年ザルツブルク音楽祭『ラ・ボエーム』、13年ミラノ・スカラ座『仮面舞踏会』等を演出、来年は、ロイヤル・オペラ・ハウスで『ウィリアム・テル』の演出も予定されています。
今回の『イドメネオ』東京公演の直前も、ザルツブルク音楽祭で『チェネレントラ』を演出したばかり!
ミキエレットの生の言葉を、ぜひお聞きください!

▼公演詳細はこちらをご覧ください。
2014年9月公演モーツァルト『イドメネオ』 - 東京二期会
 9月12日・13日・14日・15日 新国立劇場オペラパレス
▼チケット情報・お申込みはこちら!
二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831
 D席は全日程完売!14日・15日のA席が残りわずかとなりました!

ダミアーノ・ミキエレット Damiano Michieletto =プロフィール=
ミラノのパオロ・グラッシ演劇学校で演出を学び、出身地ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学にて現代文学を修めた。
07年ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『泥棒かささぎ』が、翌年にイタリアで権威あるフランコ・アッビアーティ賞を受賞。一躍世界の注目を集める人気演出家となる。以降、フィレンツェ五月音楽祭、カルロ・フェリーチェ歌劇場、チューリッヒ歌劇場、サン・カルロ劇場、ボローニャ歌劇場等で、『セビリアの理髪師』、『ドン・ジョヴァンニ』、『海賊』、『絹のはしご』、『ファルスタッフ』、『ランメルモールのルチア』、『後宮からの誘拐』等を演出。近年では12年ザルツブルク音楽祭『ラ・ボエーム』、13年ミラノ・スカラ座『仮面舞踏会』等を演出。日本では11年新国立劇場『コジ・ファン・トゥッテ』を演出、13年には同劇場にて再演された。
今後は14年フェニーチェ歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』、15年ロイヤル・オペラ・ハウス『ウィリアム・テル』等の演出が予定されている。

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『イドメネオ』キャスト、稽古場からのメッセージ

東京二期会オペラ劇場『イドメネオ』初日まで、あと13日!
本番にむけて、稽古場はますますエキサイティングになっています!
モーツァルトの音楽と演出ミキエレットの世界観が折り重なった空間に、今、キャストがどのような想いを持って臨んでいるのか。イドメネオ、イリア、エレットラ、イダマンテ役の8人の歌手から、お客様へのメッセージを預かってきました!

201408_idomeneo_yogi_takumi.jpg
イドメネオ 与儀 巧
「イドメネオは、自分の息子であるイダマンテを殺さなければならない、という過酷な運命に晒されています。この役は9年前にも演じたことがあるのですが、自分も息子を授かる身となった今、よりリアルな心情をもって役にむかい、演じられるのではないかと思って、今から楽しみにしております」

201408_idomeneo_matayoshi_hideki.jpg
イドメネオ 又吉秀樹
「まだ若い自分が、イドメネオの王として威厳や年輪を、どう表現したらいいかと、いろいろ試行錯誤をしてきましたが、稽古場では、もう一度、頭の中を白紙の状態に戻して、新しい演出コンセプトや役作りを、どんどん吸収できるようにしていきたいです。音楽からも、若いモーツァルトの燃えたぎるような情熱を、毎日感じています!」

201408_idomeneo_aragaki_tsunezuka.jpg 左から新垣、経塚
イリア 新垣有希子
「父も兄も祖国も愛する国民も、戦争で喪ってしまった孤独なイリアの悲しみはあまりにも大きすぎて、私には想像がつかないくらいなのです。それでも、日常にある小さな葛藤を私なりに増幅させて、少しでも彼女の悲しみに近づけるように、日々、役作りに励んでおります。人間の本質というのは変わらず、今も戦争は絶え間なくありながら、愛もある。そのような人間の姿を、この舞台で、皆で表現できたら、と思います」
イリア 経塚果林
「憎しみを乗りこえて、勇気をもって、愛を与えるイリアは、まるで特別で理想上のような存在です。でも、稽古を重ねる中で、イリアを突き動かしているものは、人間誰しもが胸に持っているナチュラルな心なのだと、思うようになりました。今回の演出はそれをリアルにまっすぐに伝えるものになると、私は確信しています!」

201408_idomeneo_oosumi_chikao.jpg
エレットラ 大隅智佳子
「エレットラは、私の憧れていた役のひとつです。今回の舞台は、エレットラの持つ女の情念、情熱、恨みなど、胸に内に凝り固まっている感情が、強く表にでる舞台になると思います。一方で、彼女にはとてもかわいらしい部分もあり、女性のかわいさと激しさの両面をあわせて演じてみたいと思います。それと、今回のエレットラは、とてもカラフルです!」

201408_idomeneo_tasaki_naomi.jpg
エレットラ 田崎尚美
「私の中のエレットラは、気高い人。プライドが高く、自分が一番だと思っているから、嫉妬もすれば、復讐もする。素直に生きようとした結果そうなってしまう、と思っています。粗野な言動が表に立つときも、私の中では、美しくありたいと思う面を内に持ちつつ、演じたいと思っています」

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イダマンテ 山下牧子
「イダマンテは、愛と希望を信じてまっすぐに生きていく!というところがとても素敵だなあと思い、苦しみつつも、幸せに稽古をしています。現実の世界でも紛争は絶えまなく続いています。それに対して、愛というものが絆をつむぐことができるではないか。私たちが、舞台をとおして、音楽をとおして伝えられるように、挑戦している姿をぜひご覧いただきたいです!」

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イダマンテ 小林由佳
「イダマンテは、自分の気持ちが大好きなイリアに伝わらないときは、第1幕のアリアのように自分の服を全部脱ぎすててでも伝えようとする、若くてまっすぐな人。オペラの最後に、彼がより成長する出来事があります。私は、それが、人が一生のなかで最も成長するきっかけとなる出来事なのではないかと思っています。イダマンテの成長する姿を、ぜひ見てください!」
   *  *  *
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2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
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ミキエレットの『イドメネオ』演出コンセプト~第3幕~
すべてが明るみになり、愛と命が勝利する

ミキエレットの『イドメネオ』演出コンセプトにもとづく舞台のご紹介も、いよいよ最終章。
第3幕では、イリアのイダマンテへの思慕、イダマンテの旅立ちの決意、そしてイドメネオと海神との恐ろしい誓約、エレットラの行き場を失った嫉妬が、ひとつひとつおもてにあらわれていきます。
◆ 第3幕 ◆
「葬礼」
201408_idomeneo_14.jpg大祭司とイドメネオ
そして、「生贄はイダマンテ」と聞いて、泣き崩れるイリアと民衆
“恐ろしい誓約、すでに死が支配し、地獄の扉を開いている”

201408_idomeneo_15.jpgイドメネオ
“海の王よ、我らの願いを聞き入れて下さい”

あらためて、主要4役イドメネオ、イダマンテ、イリア、エレットラの人物像について、衣裳の面から。
「衣裳についても時代設定はありません。現代的ではありますが、それは各々のキャラクターをあらわすためです。それぞれに意味を持っています。
イドメネオは、身体的にも精神的にも病んでいる状態をあらわすため、寝間着姿でいます。
イダマンテは、スーツを着ている。しかし、彼はそれを拒否します。
イリアは、戦争の犠牲者です。
エレットラを見てください。彼女は、セレブのような様相で、権力を持っていることがわかる」

「人生との矛盾」
201408_idomeneo_16.jpgエレットラのアリア
全てを失ったエレットラが絶望して歌うアリア
“イダマンテが恋敵の腕の中に”
Copyright: Werner Kmetitsch / www.photowerk.at
「イドメネオ、イダマンテ、イリアが出てきてすべてが明るみになると、エレットラだけが大地の下へ沈んでいく。これは愛、命の勝利です。イドメネオからイダマンテへ、そしてその先へ――また新たな物語が、始まるのです」

物語のクライマックスは、ぜひ劇場で。
~ 終 ~
   *  *  *
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2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
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9月公演『イドメネオ』情報、各メディアに続々掲載!

東京二期会オペラ劇場2014年9月 W.A.モーツァルト『イドメネオ』の公演を前に、様々なメディアに続々と情報が掲載されています。

20140826_ontomo_01.jpg
只今、好評発売中のクラシック音楽専門誌「音楽の友」2014年9月号(音楽之友社)に、モーツァルトのオペラ『イドメネオ』の魅力にぐっと切り込む、堀内 修氏による「読むオペラ」が掲載されています。
『イドメネオ』は、モーツァルトが25歳で書いた傑作であり、バロック芸術の最高峰の作品です。しかしながら、聴くのには、少々退屈で骨が折れると思われていたこの作品が、1970年代以降、脚光を浴びるようになったのはなぜか。
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ロマン派以降のオペラに慣れている私たちに問いかけるバロックならではの「愛と秩序の調和」の物語の新しさ、そんな時代からはみ出した21世紀のアイドル!エレットラ、モーツァルトの個人的なテーマ「父と子の葛藤」などなど、興味深い話が盛りだくさん。
▼「音楽の友」誌の情報・ご購入はこちらから
音楽の友 今月号の内容 - 音楽之友社
▼堀内 修氏が今回の東京二期会『イドメネオ』公演に際してお話いただいた動画も是非ご覧ください。

一方、ネットメディア関連では「WEBぶらあぼ」による稽古場レポートが、寄せられています!
稽古初日からの密着取材により、真剣な稽古の様子を伝えています。
▼WEBぶらあぼの『イドメネオ』稽古場レポートはこちらからご覧ください
ニュース・トピックス - WEBぶらあぼ
また、情報誌版の「ぶらあぼ」9月号には指揮者、準・メルクルのインタビュー記事も!
~『イドメネオ』の完成度の高さは、他の人気作とは違う境地にあり、 (中略) 意気込んだ天才作曲家が、発想の原石を思い切り詰め込んだ一作なのです。~
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クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」は主要コンサートホールや楽器店などで無料配布しています。こちらもぜひ、ご覧ください。
▼「ぶらあぼ」はWEBぶらあぼ内でもデジタルブック形式でご覧いただくことが出来ます。
Pre-Stage=Prestige interview:準・メルクル|eぶらあぼ 2014.9月号 - WEBぶらあぼ

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ミキエレットの演出コンセプト~第2幕~
大切なのは、自分たちの人間性、人間としての真実を伝えること

モーツァルトの『イドメネオ』から、圧倒的なドラマを引き出すダミアーノ・ミキエレット。その演出コンセプトを、アン・デア・ウィーン劇場公演の舞台写真とともにご紹介いたします。
今回は、第2幕です。

◆ 第2幕 ◆
「あわれな父親」
201408_idomeneo_09.jpgイドメネオとアルバーチェ
イドメネオは、海神ネプチューンとの誓約を忠臣アルバーチェだけに打ち明ける
「王の命と引きかえに、最初に出会った人間を生贄に捧げなければならない」「そして、その人間は…息子、イダマンテ」

ミキエレット演出の舞台設定
「この舞台は、ギリシア神話ではなく、置きかえられた時代背景もありません。この演出では〈作品そのもの〉を描いていきます。つまり、目の前にある〈この場所〉がすべてなのです」
(ここで、キャストから質問が)
――神話でないとしたら、王や王子、その家来とかの身分や、クレタ島やトロイアの地名は、どう考えて演じればよいのでしょうか?
「言葉がすべてを説明できるわけではありません。
ここに書かれている身分や階級は必要十分なものではありません。ただ、時代や場所をこえた人間どうしの関係や行動を説明し設定するのに役立つ、ということは言えるでしょう。
大切なのは、自分たちの人間性、人間としての真実をそこに入れるということです」

「未来への希望」
201408_idomeneo_10.jpgイリアとイドメネオ
“私は父も祖国も安らぎも失いましたが、あなたは私のお父様です”
イリアの優しい言葉にとまどうイドメネオ

「トロイア人/ギリシア人といった区別も、イリアの置かれた状況を説明するのには必要でしょう。合唱ははじめトロイア人としてあらわれますが、イダマンテが「自由を与える」と言ってからはその区別もなくなります」

「誰の罪なのか」
ネプチューンの怒りに恐れおののくイドメネオと民衆
201408_idomeneo_11.jpg“新たな恐怖が…神々の怒りが海を荒れさせた”

201408_idomeneo_12.jpg“怪物から走って逃げよう。私たちは餌食になる”

201408_idomeneo_13.jpg
Copyright: Werner Kmetitsch / www.photowerk.at
「作品の中で、Mostro、つまり怪獣が出てくるが、これは人々の〈恐怖〉のことだと思ってください。イドメネオからイダマンテへ。権力や生命を次世代に渡すということには〈恐怖〉が伴うものであり、そして、それは必要なことなのです」
~ 第2幕 終 ~
   *  *  *
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2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
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二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831

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ミキエレットの演出コンセプト~第1幕~
「『イドメネオ』は、〈愛〉と〈生命〉の発展です」

公演初日まであと21日とせまった、東京二期会オペラ劇場『イドメネオ』。
今回の上演は、世界の歌劇場で活躍中のダミアーノ・ミキエレットの新演出(アン・デア・ウィーン劇場との共同制作)。どのような舞台になるかと心待ちにして下さる方に、立ち稽古の初日にキャスト、スタッフに説明されたミキエレットの演出コンセプトと、ウィーン公演での舞台写真をシリーズでご紹介してまいりましょう。
なお、写真のキャプションは、ミキエレットの演出コンセプトにもとづいて、演出補のエレオノーラ・グラヴァニョーラさんが説明を加えたものです。

「『イドメネオ』は、〈愛〉と〈生命〉の発展です」
「この舞台は、ギリシア神話ではなく、置きかえられた時代背景もありません。この演出では〈作品そのもの〉を描いていきます。つまり、目の前にある〈この場所〉がすべてなのです」

◆ 第1幕 ◆
201408_idomeneo_01.jpg序曲
子ども時代のイダマンテとオーバーラップ

「ここにある砂(土)は、命が与えられる場でもあり、戦場、すなわち命が奪われる場でもあります。そこではイドメネオとイダマンテの、親子の関係性が見られるところでもあります」

「愛情の矛盾」
201408_idomeneo_02.jpgイリアのアリア
“お父様、お兄様さようなら”
父親のトロイア王と兄を喪って嘆くイリア。

(キャストからの質問)――舞台上に散らばる靴には、どのような意味があるのでしょうか?
「靴は〈死〉、戦場における死を表しています。イリアが最初のアリアで靴を積んでいくのは、‘祭壇’を作っているのです。しかし、エレットラはそれを蹴飛ばして破壊してしまいます」

「復讐と残酷さ」
201408_idomeneo_03.jpgエレットラとイダマンテ
“王子、あなたはギリシアを侮辱しています”
トロイア人を解放したイダマンテを責めるエレットラ。

201408_idomeneo_04.jpgエレットラとイリア
“私の残酷な復讐を味わうがいい”
恋敵イリアに嫉妬を燃え上がらせるエレットラ。

「人々の恐怖が生んだのが、エレットラです。愛や生命やその発展に対して負の存在です」

「愚かしい誓い、残酷な誓い」
201408_idomeneo_05.jpgイドメネオと合唱
“神様、助けてください”
難破のシーンでは、イドメネオは悪夢にうなされる。

「イドメネオは肉体も精神も病んでいます。息子を生贄として殺さなければ、あるいは息子に権力を渡さなければという思いで、ますます病みは深まっていくのです」
201408_idomeneo_06.jpgイドメネオのアリア
“流された血が私の罪を責める”
血まみれの幻影におびえるイドメネオ。

201408_idomeneo_07.jpgイダマンテのアリア
“愛する父に会えたのに失ってしまった”
再会した父イドメネオに拒絶されて嘆くイダマンテ。

「イドメネオはイダマンテに権力を渡さなければなりません。しかし、このことは父子お互いに恐怖を伴うことです」

「宴会をするのにふさわしい日ではない」
201408_idomeneo_08.jpg合唱、イドメネオとアルバーチェ
“ネプチューンを讃えよう”
民衆がネプチューンを讃えている中、狂乱するイドメネオと心配するアルバーチェ。
Copyright: Werner Kmetitsch / www.photowerk.at
~ 第1幕 終 ~
   *  *  *
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2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
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テノール又吉秀樹、NHK-FMラジオ「リサイタル・ノヴァ」に出演!

クラシック界の新星たちによるフレッシュな演奏をじっくり楽しめる番組、「リサイタル・ノヴァ」。
今回は、テノールの又吉秀樹の登場です。
2014年9月、東京二期会が準・メルクルの指揮でお贈りするモーツァルトの傑作オペラ『イドメネオ』。そのタイトルロールを射止め、主役デビューも間近に迫った又吉秀樹。
今回は、その『イドメネオ』のアリアをはじめ、本場イタリアでのトスティ歌曲国際コンクール本選にて、聴衆から喝采を浴びたトスティの珠玉の歌曲の数々。更には、あの懐かしい昭和歌謡曲の原曲が…。
いずれも≪又吉の今≫を十二分に堪能出来る曲ばかり。
是非、お聴き下さい!
【プログラム】
 ■トスティ:理想の人
 ■モーツァルト:歌劇『イドメネオ』から “私の周りに恐ろしい亡霊が”
 ■日本古謡/山田耕筰:沖のかもめに
 ■小林秀雄:落葉松
 ■フランチェスコ・パガーノ:黒いネコがほしかった
 ■ドメニコ・モデーニョ:ヴォラ-レ
 ■トスティ:プルチネッラは死んだ
 ■トスティ:さよなら
 (ピアノ)河野紘子
matayoshi_hideki_201408.jpg
◆◆◆放送情報◆◆◆
「リサイタル・ノヴァ」 又吉秀樹(テノール)
放送局:NHK-FMラジオ
放送日時:
  (本放送)8月24日(日) よる20:20~21:00
  (再放送)8月29日(金) あさ9:20~10:00
  *災害関連報道の都合により再放送の予定が中止となりました。ご了承ください。
▼番組ホームページはこちら
リサイタル・ノヴァ - NHKオンライン
ノヴァの皆さん - リサイタル・ノヴァ|NHKオンライン(出演者への7つの質問がご覧いただけます)
▼ネットラジオでもお楽しみいただけます!
らじる★らじる - NHKネットラジオ

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『イドメネオ』公演ページにナクソス・ミュージック・ライブラリーの試聴リンクバナーを設置しました

2014年9月公演W.A.モーツァルト『イドメネオ』の公演ページに、ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)の試聴リンクのバナーを設置しました。
今回の二期会公演がきっかけのひとつとなって、『フィガロの結婚』や『魔笛』のように、『イドメネオ』も大切なモーツァルト・オペラのひとつとしてレパートリーとなり、愛聴されますように。公演の前に、少しでもその音楽に触れていただければと思い、バナーを作成しました!
東京二期会『イドメネオ』公演ページ の右側にあるリンクバナーをクリックすると…
   ↓ ↓ ↓
SS_20140805_idmeneo.jpg
NMLの作品詳細『イドメネオ』のページ にジャンプします!
   ↓ ↓ ↓
SS_20140805_NML.jpg
試聴は15分間、各トラック冒頭30秒が全曲無料。
さらに月額 1,944 円(税込)で登録されると、もちろん全曲無制限に試聴可能。
PCはもちろん、スマートフォンからもご利用頂けるので大変便利!
(※iPhoneやiPadなどのiOSデバイスでお聴きいただくには、AppStoreからNML専用アプリをダウンロードの上、登録が必要となります)
今後も、ナクソス・ジャパンと二期会とで、さらに充実したコンテンツに成長させていく予定です。どうぞご期待ください。

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『イドメネオ』指揮者、準・メルクルのインタビューがクラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」9月号(8月18日発行)に登場します!

7月初め、9月公演『イドメネオ』の指揮者、準・メルクル氏のクラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」による取材インタビューがありました。
メルクル氏は、7月6日の大阪フィル、14日の国立音楽大学オケの本番のために来日中でした。
リハーサルが始まる前の朝、取材は、国立音楽大学の控え室で行われました。
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インタビュアーは、オペラ研究家の岸 純信氏。
2001年から04年までの新国立劇場『ニーベルングの指輪』シリーズ以降、およそ10年間オペラから距離を置いていたように思われるマエストロが、再びオーケストラピットに戻ってきたことには、どのような思考があったのか、指揮活動の核心に迫るような質問にも、メルクル氏は明晰に応えていました。
インタビュー記事は、8月18日発行の「ぶらあぼ」9月号に掲載される予定です。『イドメネオ』についても興味深い話が聞けました。お楽しみに!
インタビューの前日、メルクル氏は神戸で、大阪フィルハーモニー交響楽団演奏会の指揮台に立っていました。そこでは、サン=サーンス交響詩「死の舞踏」、ピアノ協奏曲第2番、そして朝比奈 隆氏時代から大阪フィルの伝統ともいえる、ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」を熱演!
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上3点はいずれも2014年7月6日 大阪フィルハーモニー交響楽団 神戸特別演奏会より (c)飯嶋 隆
大阪フィルの担当者からは、「普段無口で物静かなマエストロの指揮台の上での豹変ぶりがすごい。ものすごいテンションでした!」と昨年に次いで2度目となる共演が大成功となったことを聞きました。
▼詳細は、大阪フィルのブログをご覧ください。
神戸の街に大フィルサウンドが鳴り響きました! - 大阪フィルのブログ
欧州では、すでにハンブルク、ブダペストでオペラ指揮活動を再び開始しているマエストロ。いよいよ9月、この東京で、この『イドメネオ』で、オペラに帰ってきます!
▼指揮:準・メルクル メッセージ 東京二期会9月公演『イドメネオ』にむけて

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2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
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音楽評論家・堀内修先生:「『イドメネオ』は、一言でいえば、“傑作”です」

昨年11月のアン・デア・ウィーン劇場においてダミアーノ・ミキエレットの新演出で大きな話題となり全6公演が完売したモーツァルト『イドメネオ』。東京での二期会公演は9月12日から開幕しますが、これが先がけとなるように、名門歌劇場で続々と『イドメネオ』ニュープロダクションが予定されています。
2014年10月はウィーン国立歌劇場、11月はロイヤル・オペラ・ハウス、15年1月に入るとフランス国立リヨン歌劇場にリール・オペラ座……もはや海外では『イドメネオ』は、『フィガロの結婚』や『魔笛』と並ぶモーツァルト・オペラの人気作品です。
これほどまでに現代のオペラ・ファンを魅了する『イドメネオ』。
久しぶりの東京でのプロダクションで、二期会としても実は初めて取り上げる作品です。
その魅力について、音楽評論家の堀内修先生にお話をうかがいました。
ぜひ映像でご覧ください!

◆抜粋◆
『イドメネオ』は一言でいうと、「傑作」です。
このオペラが「バロック・オペラの傑作」あるいは「バロック芸術の最高峰」と言っても過言ではありません。このオペラを観れば、バロック芸術とはどのようなものか、わかると言えます。このオペラが200年間のオペラを象徴していると言えるのです。
初演当時25歳であったモーツァルトにとって、『イドメネオ』は自分が世に出るための作品と考えていました。したがって作曲するにしても、力の入れ方が他の作品とまったく違いました。
バロック芸術では、「愛と秩序の調和」がつねに目指されるものです。ロマン派の時代は違います。例えば『椿姫』のヴィオレッタがすばらしいのは、秩序を捨てて愛に生きたからであり、その一方でジェルモンの世界は抵抗されるものです。
ですので『イドメネオ』はロマン派の時代からこれまで、なかば忘れられた存在でありました。しかし、少なくとも1970年代からは脚光を浴び始め、2006年のモーツァルト生誕250周年のときには、『フィガロの結婚』や『ドン・ジョヴァンニ』と並ぶ、あるいはそれ以上の作品として評されるようになったのです。ですから日本でこれほど上演されないというのは不思議なくらいです。
なぜ今『イドメネオ』が見直され、欧米ではポピュラーなものになりつつあるのか、その理由のひとつは、慣習にとらわれず積極的に現代を反映しようとする演奏と演出です。
バロックでめざされた「愛と秩序の調和」は、今や「平和を求めるオペラ」になります。ロマン派時代には切り離された「秩序」や「調和」といったものが、案外大切なのではないか、と見直されています。それが今、新しい演出によって、現代に甦ってくるのです。
『イドメネオ』はトロイア戦争の後日談です。ある意味では、これは戦争をめぐる物語。ですから、これはとても現代的なオペラなのです。
今回の二期会の公演は、こうした最先端のモーツァルトに触れるいいチャンスなのではないでしょうか。
 *  *  *
東京での4回の公演をお見逃しなく!
▼『イドメネオ』公演情報ページはこちらから
2014年9月公演 W.A.モーツァルト『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場

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『イドメネオ』キャストが贈る、フレンチとオペラのマリアージュ
7/15(火)ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会 Vol.3

神楽坂/飯田橋にある、大理石の自然な音響がすばらしい、贅沢な佇まいのフレンチ・レストラン、ラリアンス
色と芸術のマリアージュをテーマに、アートやクラシック音楽にも力を入れているレストランです。2012年には、ウィーン・フィルのメンバーがこちらで演奏を行いました。
今年から始まった二期会とのコラボレーション・ディナー「ラリアンス・オペラ・コレクション」も好評で、今月15日(火)に3回目の開催をむかえます。
今回は、メゾソプラノ小林由佳とテノール大川信之が登場!
kobayashi_yuka_201407.jpg 小林由佳  ookawa_nobuyuki_201407.jpg 大川信之
ふたりとも9月公演『イドメネオ』の本公演キャスト。小林はイドメネオ王の息子イダマンテ王子として、大川は、王の腹心アルバーチェとして出演する予定です。
ラリアンスでのステージにむけて、この季節にふさわしいテーマは何か…と考え、「情熱と哀愁のラテン」をお贈りすることにしました。
特別なディナーをどうぞお楽しみください!
lalliance140715.jpg
■■■ イベント情報 ■■■
 《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会 VOL.3》
■日時:2014年7月15日(火) 18:00開店
     第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
     ※ご予約はお好きなお時間で承ります
■会場:神楽坂「ラリアンス」
     (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
■コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
     ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
     ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
     ※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
■出演:小林由佳(メゾソプラノ)、大川信之(テノール)、安田裕樹(ピアノ)
■予定プログラム:<情熱と哀愁のラテン>
   ラカジェ:アマポーラ
   ビゼー:『カルメン』より ハバネラ
   ガルデル:ポル・ウナ・カベサ 想いの届く日 ほか
▼詳細・ご予約・お問合せはこちらから
イベント・限定メニュ・お得情報 - 神楽坂ラリアンス
 東京都新宿区神楽坂2-11 電話:03-3269-0007

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タワーレコード・オンラインで、二期会『イドメネオ』キャンペーンがスタート!

7月4日から、タワーレコード・オンラインで、東京二期会オペラ劇場9月公演『イドメネオ』の指揮者、準・メルクル・キャンペーンがスタートしました(8月17日まで開催中)。
タワレコさんのクラシック・トップページを見ると、右上に、二期会『イドメネオ』のバナーが!
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クリックすると、キャンペーンのページへダイレクトに飛べます!
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キャンペーンの内容は、対象商品であるALTUSレーベルの準・メルクル氏のCD(12点)1点以上を含むクラシック商品を6,000円以上お買い求めいただくと、抽選で2名様を東京二期会『イドメネオ』招待します、というものです。
準・メルクル氏は、新国立劇場の『リング』公演以来、国内では久しぶりにオペラを振ることになります。オーケストラ・コンサート・ファンの方にも、こうしたきっかけでご来場いただけるのでしたら、とても嬉しいです!
合わせて買うなら、『イドメネオ』をぜひ!ということで「idomeneo」で検索いただくと、
定番中の定番、ルチアーノ・パヴァロッティがタイトルロール、バルツァ、ポップ、グルヴェローヴァ、ヌッチが共演する夢のようなウィーン国立歌劇場版1983年録音のこちら↓↓
John Pritchard/Mozart: Idomeneo - TOWER RECORDS ONLINE
または、現在の『イドメネオ』ブームの火付け役のひとりアーノンクール指揮のこちら(ボックスセット)↓↓
Nikolaus Harnoncourt/Mozart: Idomeneo / Nikolaus Harnoncourt, Mozart-Orchester des Opernhauses Zurich, etc - TOWER RECORDS ONLINE
映像では、ケント・ナガノ指揮のこちら↓↓
Kent Nagano/Mozart: Idomeneo (In Italian) - TOWER RECORDS ONLINE
などなど、興味深い商品のラインナップも充実です。予習にも、どうぞ!
※なお、現在のところ、こちらのキャンペーンは「オンライン通販」限定とのことで、タワレコ「店舗」でのご購入については対象にはなりませんので、あらかじめご注意ください。

▼『イドメネオ』公演情報ページはこちらから
2014年9月公演 W.A.モーツァルト『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場

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神楽坂のフレンチで、ひと足お先に『イドメネオ』
瑞々しいソプラノとテノールで贈る、モーツァルト歌のフルコース

神楽坂の人気フレンチ・レストラン、ラリアンスでの特別なディナー。
二期会とのコラボレーションによる「ラリアンス・オペラ・コレクション」の第2回が、今月14日(水)に開催されます。
ラリアンスのご案内によりますと、料金はいつものディナーと同じ!
「上質なフレンチをカジュアルに楽しめる『ムニュ“神楽”コース¥8,500』と、こだわりの食材を使った本格的フレンチ『シェフ“大堀”スペシャル¥13,500』の2コースがご用意されています。
そこへ、さらに二期会本公演キャストの歌が間近でお楽しみいただける! という、「特別な一夜」なのです。
今回は、9月公演『イドメネオ』に出演するタイトルロールのテノール又吉秀樹と、イリア役に抜擢されたソプラノ経塚果林が出演します。ご用意したのは、ひと味もふた味も違う<オール・モーツァルト・コース>
tsunezuka_karin_201405.jpg matayoshi_hideki_201405.jpg
取り上げる歌曲も、アリアも、重唱も、優雅なだけでなく、ドラマティックで、人間的な息づかいが表現された、素晴らしい作品ばかりです。料理の美味しさがより引き立つように、歌も一生懸命仕込んできました。
特に、最後にお贈りする二重唱は、イリアとイダマンテが、憎しみ合う国と国を超えて結ばれる、美しくも力強い愛の二重唱。結婚式場としても人気の高いラリアンスならではの幸せの演出をどうぞお楽しみください。
音響も、まるでヨーロッパの教会のように澄み切った自然な残響が魅力です。

operacllection2.jpg 《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会 VOL.2》
■日時:2014年5月14日(水) 18:00開店
     第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
■会場:神楽坂「ラリアンス」
     (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
■コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
   ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
   ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
■出演:経塚果林(ソプラノ)、又吉秀樹(テノール)、湯浅加奈子(ピアノ)
■予定プログラム:<オール・モーツァルト・プログラム>
   「すみれ」
   「クローエに」
   「ルイーゼが不実な手紙を焼いたとき」
   『ドン・ジョヴァンニ』より「行って、むごい人!」
   『イドメネオ』より
    イリア「お父さま、お兄さま、さようなら」(第1幕より)
    イドメネオ「海神はまた私を脅かす」(第1幕より)
    イリア・イダマンテ「この愛はいつまでも」(第3幕より)

▼イベント詳細・ご予約は「ラリアンス」のサイトをご覧ください
第2回 ラリアンス・オペラ・コレクション ― with 二期会 ―|イベント・限定メニュ・お得情報 - 神楽坂ラリアンス
▼二期会『イドメネオ』公演情報はこちら
2014年9月公演 W.A.モーツァルト『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場

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二期会オペラの先取りにピッタリ!
「二期会オペラ講座」次回開催迫る~演奏予定曲を掲載しました

青島広志氏の軽妙なトークと、実力派歌手の出演で毎回好評いただいている「二期会オペラ講座」。
今回は「ご存知でないモーツァルト ご存知ですかギリシア神話」と題し、9月二期会公演となる『イドメネオ』をテーマの中心に取り上げてお送りします。
ご存知の通り、オペラの成立は、古代ギリシャ演劇の復興を目指して起こり、その初期は特にギリシャ悲劇を模範に発展、後に「オペラ・セリア」と呼ばれていきます。その「オペラ・セリア」の中でも1、2を争う名作とされるのが、W.A.モーツァルト作曲の『イドメネオ』です!
今回、9月の公演でタイトルロールとして二期会オペラデビューとなる又吉秀樹、イリアに抜擢された経塚果林、また4月公演プッチーニ『蝶々夫人』からスズキの永井和子、シャープレスの泉 良平が出演。
本年の二期会オペラ出演者の声を一足先にお聞きいただける絶好の機会ですので、3月22日(土)はイイノホールへ是非お越しください!
■■■公演情報■■■
《二期会オペラ講座》新々ブルーアイランド音楽事典
『大作曲家による究極のオペラ縦断シリーズ』(17)・通算第36回
「ご存知でないモーツァルト ご存知ですかギリシア神話」
日時:2014年3月22日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場:イイノホール
参加費:全席自由・税込 4,000円(愛好会会員割引あり)
出演:

aoshima_hiroshi201403.jpg
お話とピアノ
青島広志
(c)Gakken Pub.
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ソプラノ
経塚果林
nagai_kazuko201403.jpg
メゾソプラノ
永井和子
matayoshi_hideki201403.jpgテノール
又吉秀樹
izumi_ryohei201403.jpgバリトン
泉 良平

主な演奏予定曲:
 モーツァルト作曲『イドメネオ』より
  ・No.1 「お父様、兄弟たち、さようなら!」(経塚)
  ・No.2 「私の罪ではない」(永井)
  ・No.6 「私はこの身のまわりに」(又吉)
  ・No.7 「愛する父を」(永井)
  ・No.12 「海からは逃れたのに」(又吉)
  ・No.20a 「この言葉を聞いて、もし私が死なないとしたら」(経塚&永井)
  ・No.28c 「愛が勝利したのだ」(泉)
 モンテヴェルディ作曲『オルフェオ』より“音楽の精のプロローグ”(出演者全員)
 シェーンベルク作曲「ブレットル歌曲集」より“ガラテア”(永井)
 ドニゼッティ作曲『愛の妙薬』より“昔パリスがしたように”(泉)
                                ほか
▼公演情報ページ・チケットのご予約はこちらから
二期会オペラ講座のご案内 - オペラを楽しむ|東京二期会
▼こちらから又吉と経塚のインタビュー記事がご覧いただけます
『イドメネオ』キャストインタビュー 与儀 巧・又吉秀樹 - オペラを楽しむ|東京二期会
経塚果林のほっこりアート時間 - オペラを楽しむ|東京二期会

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