【レポート】大盛況!バッティストーニ講演会@イタリア文化会館

去る2月12日(木)夕刻、イタリア文化会館(東京・九段下)にてNPO法人日本ヴェルディ協会主催の「アンドレア・バッティストーニ講演会」が開催されました。
これまで、演奏をとおして日本のオペラ・ファンにメッセージを伝えてきたバッティストーニ。この日は、自身の言葉と声で、ヴェルディの、とりわけ今週開幕を控える『リゴレット』の魅力について直接語りかける貴重な機会となりました!
司会進行は音楽評論家の加藤浩子さん、通訳は井内美香さん。
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「ヴェルディはイタリアの劇場に革命を起こし、新しい道筋を拓きました。彼は、イタリアオペラだけでなく世界の劇場文化のあり方そのものを変えたのです」
バッティストーニが話せば話すほど、自信に満ちたエネルギッシュな彼のタクトに、作品への深い洞察力と尽きない研究熱心さの裏打ちがあることが明白になっていきました。
ヴェルディをイタリアオペラ全体の流れの中に明確に位置づけ、その音楽を絶対尊敬しているという、彼の思考の確かさ、意志の揺るぎなさに圧倒されました。
多くのお客様が感銘を受けられた夜になったのではないかと思います。
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「『リゴレット』は、『イル・トロヴァトーレ』、『トラヴィアータ』に続く3部作の最初としてよく語られますが、僕にはもう一つの考えがあります。それは、『ルイザ・ミラー』、『スティッフェリオ』そして『リゴレット』という3部作の到達点である、というものです。なぜならば、この3作においては、作曲プロセスの変化、つまり、ベルカント・オペラのヴィルトゥオーゾ的なものからヴェルディ独自の個性的なものへの変化がみられる、また双方の表現の完璧な拮抗がみられると思うからです。
ヴェルディは、ただ美しい音楽を書いたのではなく、ベルカントの書法をもって美しい幸福がその後汚されていくさまを描くことができたのです……ほんとうに、ヴェルディはすごいですね」

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「ヴェルディは、その後にプッチーニが続いたように、オーケストラがいかにドラマを伝えられるか、説得力のあるものにするか、いうなれば「歌手たちの言葉で語られていない言葉を、いかに語るか」について突き詰めました」
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「今回のパルマ王立歌劇場の舞台は、昔ながらの美しい、まさにメイド・イン・イタリーの最高の舞台です。ただし、イタリアオペラの美しさは守りながらも、それを博物館のようなものにしてしまってはいけません。今、僕は、日本の歌手の皆様と取り組んでいます。楽譜に忠実であることはもちろんですが、過去の偉大な演奏から学びつつも、新しい自分たちの声、音楽を作っていきたいね、と話しています」
終演後には、日本コロムビアからリリースされた新アルバム《イタリア・オペラ管弦楽・合唱名曲集》の即売とサイン会が行われました。この日は午前午後いっぱいまでリハーサル、その後取材を挟んでの講演会という過密スケジュールでしたが、バッティストーニは最後まで屈託のない笑顔でお客様を見送っていました。
201502_battistoni_lecture_05.jpg (写真提供:NPO法人日本ヴェルディ協会)
▼講演会の詳しい内容をPDF文書でご覧いただけます
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▼二期会『リゴレット』は、今週19日(木)開幕です!
東京二期会オペラ劇場2015年2月公演G.ヴェルディ『リゴレット』 - 東京二期会
※よいお席はお早目に!D・E席全日程売切 C席21(土)22(日)売切・19(木)20日(金)も残僅少!
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