ニューウェーブ・キャスト・インタビュー(1)
ジューリオ・チェーザレ役 杉山由紀、成田伊美

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2015年5月公演 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ(エジプトのジュリアス・シーザー)』キャスト・インタビュー・シリーズ。
本文中で紹介しているアリアやレチタティーヴォを、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
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まずは、タイトルロールのジューリオ・チェーザレ役であるメゾソプラノ杉山由紀(23日)と成田伊美(24日)から!
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杉山: 皆様こんにちは、ジューリオ・チェーザレの杉山由紀(すぎやま ゆき)です。
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成田: 同じく、チェーザレ役の、成田伊美(なりた よしみ)です。
――稽古場の雰囲気はいかがですか?
成田: 稽古場は毎回たくさん話し合いをして進んでいます。私も、疑問は徹底的に解決したいと思い質問していますが、鈴木マエストロ、演出の菅尾さんはじめ皆様が丁寧に答えてくださいます。感謝しております!
杉山: 厳しくもアットホームな雰囲気です。稽古場に向かうのが毎日楽しみです!
――ご自身のチェーザレ像が出来上がっていくという感覚はありますか?
杉山: 今回の演出では、チェーザレの年齢がかなり若く設定されているのが特徴です。まだこれからという感覚ですが、個人的には、表情がコロコロ変わる新しいチェーザレ像を目指しています。
成田: 幕が開いてすぐのレチタティーヴォで「チェーザレは来た、見た、勝った」と言います。彼の有名な言葉ですよね。これを自分の口から放つ度に、毎回自分がチェーザレに近づいていく、という感動があります。
◆naxos試聴トラック [I-4]:(プレーヤー楽曲番号 4.)
 第1幕 2場 Recitative: Questa e Cornelia (Cesare, Curio, Cornelia)
杉山: それとやっぱり英雄なので、体を張ってやっています!剣を携えて激しく動きまわるので、稽古中は夢中で分からないのですが、家に帰って痣に気がつくという……

――チェーザレの見どころ、聴きどころ、ご自身の好き音楽は?
杉山: 第1幕の’Va tacito e nascosto(抜け目のない狩人は)’が一番好きです。(※第1幕エジプト王トロメーオの宮殿に通されたチェーザレが王たち表面的な歓待の背後に策略を察しつつ歌う)。今回の演出では、トロメーオとアキッラが張り巡らせる罠(!?)に立ち向かっていきますので、お楽しみに!
◆naxos試聴トラック [I-22]:(プレーヤー楽曲番号 22.)
 第1幕 9場: Aria: Va tacito e nascosto (Cesare)
成田: お客様の反応をとても楽しみにしているアリアがあるのですが……ネタばれになると思うので、今は言えません(笑) (編集注…どのアリアなのかnaxos試聴トラックからお探しになってみてください!)
杉山: チェーザレではないですが、コルネリアとセストの母子が離れ離れにされるところの二重唱’Son nata a lagrimar – sospirar(涙するため/溜息するため、生まれ)’(※第1幕のラストシーン)は悲しく美しくて、涙が出ます。ぜひ聴いていただきです。
◆naxos試聴トラック [II-5]:(プレーヤー楽曲番号 27.)
 第1幕 11場: Duet: Son nata - o a lagrimar - sospirar (Cornelia, Sesto)

――最後に、お客様にむけてメッセージを。
杉山: オペラの最初から最後まで、音楽だけでなく、舞台装置、小道具、キャスト、ダンサーの動きひとつひとつに意味があります。全役、全部のシーンを隅々までご覧いただきたいです。
成田: ニューウェーブという今の私たちだからこそできる舞台になる予感がしています。新しいジューリオ・チェーザレにご期待ください。
杉山・成田: ご来場お待ちしております!

▼公演詳細ページはこちら
2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ・ご予約
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※5月12日午後12時現在、24日(日)公演分は予定販売数を終了致しております。また、23日(土)公演分は残席僅少(S席のみ)となっておりますので、お求めはお急ぎ上記までお電話にてお申込みください。

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