ニューウェーブ・キャスト・インタビュー(5)
クーリオ役 杉浦隆大、白岩 洵

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』キャスト・インタビュー・シリーズ。
第5回はクーリオ役のバリトン杉浦隆大(23日出演)と白岩洵(24日出演)がお話しします。

本文中で紹介しているアリアや重唱曲を、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
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――クーリオという役は、ジューリオ・チェーザレの部下、という立ち位置ですが、今回の舞台ではどんな人物に?
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杉浦: クーリオは、ローマの「護民官」という地位の割に威厳さがまったくなく、冒頭の場面でチェーザレへの挨拶もそこそこに、すぐに女性についての話題に変えてしまうほど、女性のことが大好きな人物です。
空気を読まずにコルネリアに告白しフラレ、すぐに別のリディア(クレオパトラが扮している)に一目ぼれするも勝手に玉砕…これでもかと「残念な男」っぷりが描かれています。それが、思わず笑ってしまうようなコミカルさにつながっています。私は、残念さが強調されるように心掛けて演じています。どれほど残念なのか、どうぞ劇場にてお確かめください(笑)
白岩: 決して出番の多い役ではないのに、節操なく女性に惚れてしまう描写がところどころに入ってきて、「こいつは変なやつだな」というのが、クーリオに抱いた第一印象でした。そんな「変な」クーリオですが、一回一回の恋は軽い気持ちではなく、本気だと思うんです。本気で好きになって、ふられたらとことん傷つく、そんなまっすぐなキャラクターを目指しています。

――クーリオはコミカルな役回りを担っているのですね。具体的に音楽や演技の見どころは?
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白岩: クーリオには特別アリアが書かれていません。ですが、今回の舞台では、他の人物のアリアで登場しています。中でも一番好きな曲というか、見どころと言えば…
白岩・杉浦: チェーザレの“Va tacito e nascosto(抜け目のない狩人は)”ですね。
(※第1幕エジプト王トロメーオの宮殿に通されたチェーザレが王たち表面的な歓待の背後に策略を察しつつ歌う)
◆naxos試聴トラック [I-22]:(プレーヤー楽曲番号 22.)
 第1幕 9場: Aria: Va tacito e nascosto (Cesare)
杉浦: バレバレな策略を企てるトロメーオを、チェーザレが皮肉っているアリアで、音楽はホルンが加わった狩りの音楽です。
白岩: 宿敵を目の前にして激昂するのではなく、虎視眈々と知略を巡らせるチェーザレの様子が伝わってきますよ。
杉浦: チェーザレがトロメーオの策略を次々と見抜き越えていく演出となっており、こう言ってしまっていいのか分かりませんが、まるで遊園地のアトラクションのようです。一瞬たりとも見逃せません。
白岩: そこに僕たちも登場しているので、注目していただけると嬉しいです!

――「クーリオ、ローマの護民官」にむけて、意気込みを。
杉浦: クーリオは、さほど目立たず、公演によっては出番が大幅カットされる役で、正直私自身あまり重要な役ではないと思っておりました。ですが今回、菅尾さんの演出でその感覚がくつがえされ、クーリオは登場シーンにおいてスパイス的な存在となり場を盛り上げます。最初から最後まで何が起こるか分からない今回の舞台ですが、その中で「クーリオ」という役名もお客様に覚えて帰っていただけるよう舞台に立ちたいと思います。
白岩:悪い意味での大人しい舞台にならないよう、今できるかぎりの挑戦をしていきたいです!

▼公演詳細ページはこちら
2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※当公演は、5/23(土)17時・24(日)14時の両公演ともに予定販売数を終了致しました。誠にありがとうございました。尚、当日券のご用意もございませんので、あらかじめご了承くださいませ。(5/13(水)16:00)

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