【開幕直前!】 『トリスタンとイゾルデ』~指揮ヘスス・ロペス=コボスからのメッセージ “You should get crazy!”

9月10日(土)、いよいよワーグナー『トリスタンとイゾルデ』が開幕します。
東京二期会オペラ劇場だけでなく、この秋から始まるオペラの新シーズンのオープニングで、ワーグナーが上演されることが多く、今ワーグナー熱の高まりを感じています。二期会の『トリスタン』は、その先陣を切っての開幕となります!
指揮のヘスス・ロペス=コボスから、開幕へむけてのメッセージをお届けいたします。
ぴあチャンネルでも紹介されていますので、ぜひご覧ください。

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ヘスス・ロペス=コボスです。
この度、東京二期会の「トリスタンとイゾルデ」の指揮をするため東京に戻って参りました。戻れたことを大変嬉しく思います。
1980年代に、私は、ロンドン・フィルハーモニー、スペイン国立管弦楽団やドイツ・ベルリンオペラの公演で来日していました。今回、1987年のドイツ・ベルリンオペラの公演の時と同じ場所で、この『トリスタンとイゾルデ』を指揮できることは、とても特別で感動的なことです。
『トリスタンとイゾルデ』を指揮するのは、どの指揮者にとっても、とても特別なことです。この作品は、単なる“オペラ”以上のもので、音楽の、オペラの歴史の中で大きな意味を持っています。
また、音楽家としてだけではなく、一人の人間として想像できるすべての感情を入れ込んで作品を書きました。
ワーグナーは、「指環」の作曲を『トリスタンとイゾルデ』のために中断しました。というのも、マチルダ・ヴェーゼントンクとの恋愛関係があったからです。彼は、他の何を差し置いても、このオペラの作曲に熱中しました。指揮をしていると、この作品が心から書かれたものであることを感じることができます。人間の心から湧き出るものです。
このオペラには、見どころがたくさんあります。私が特に思うのは、第1幕の終盤、トリスタンとイゾルデ両者が媚薬を飲む場面、第2幕の第2場で二人が歌う「愛の二重唱」や、最終幕の最後のマルケ王の独白も感動的です。
そして、第三幕はすべてがこのオペラの最大の見どころであると私は思います。イゾルデがトリスタンに会いに来たときのトリスタンの表現や彼の熱意、そこから、「イゾルデの愛の死」へと導かれます。それはまさに音楽の歴史上最高の瞬間のひとつです。
もちろん、この『トリスタンとイゾルデ』を皆様にご鑑賞いただきたいと思います。たとえ、このオペラを知らなくても、このオペラの中で起こる出来事は少なく、ストーリーはとてもシンプルですので、自分を音楽の中に解き放つという素晴らしい経験ができるでしょう。鮮やかな音楽を心で感じ、オペラや、ストーリーを知らない方々でもこの作品に感動するでしょう。今回は、この作品の良い上演に出会える機会となることでしょう。皆様を熱狂させるに違いありません。今回の公演にいらっしゃる皆様がとてもすばらしい経験をされることを心から願っています。
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■■■ 公演情報 ■■■
東京二期会オペラ劇場
《ライプツィヒ歌劇場との提携公演》
R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2016年9月
     10日(土) 14:00開演<★プレミエ・キャンペーン開催日>
     11日(日) 14:00開演
     17日(土) 14:00開演
     18日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席15,000円~C席8,000円、学生席2,000円
    ※D席は予定販売数終了となりました
指揮:ヘスス・ロペス=コボス
演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団
▼公演情報ページはこちら
2016年9月公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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