7月公演 ヴェルディ『ファルスタッフ』キャスト・インタビュー
[7]ナンネッタ三宅理恵「“生きている限り、笑っていよう”というヴェルディからのメッセージ」

東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』キャスト・インタビュー第7弾は、ナンネッタ役のソプラノ三宅理恵(7/16,18出演)の登場です!
煌めくような明るさに満ちた声と美しい発音で、国内の主要なオーケストラとの共演も多い三宅。今年は新国立劇場『夜鳴きうぐいす』題名役で主演するなど、オペラでの活躍も際立っています!ナンネッタは自分自身の声やポジションに自然と合う役のひとつと語っています。アンサンブルの中でキラリと光らせる三宅の個性にご注目ください!


東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』ナンネッタ役の三宅理恵です。
ナンネッタは、アリーチェとフォードに愛されて育った娘なんですけれども、大人の仲間入りがしたいという気持ちもあり、でもそこはやっぱり年頃の女の子で、恋愛に夢中。愛するフェントンを探しては、隙あらば二人でイチャイチャして、愛をささやきあう。本当にかわいらしい役ですね。
私自身の声とキャラクターとが合致するオペラの役というのが実は少ないと思っている中で、ナンネッタは、何の無理もなく、歌うことのできる役のひとつかなと思っています。
見どころは、なんといってもフェントンと愛をささやきあうシーン。本当にとってもすてきで、メロディも本当にきれいなんです。あとナンネッタには最後に有名なアリアがひとつありまして、それを演出のロランさんがどのようなシーンに作って、歌うことができるかというのが今から楽しみです。
『ファルスタッフ』はとにかく、音楽ですべてが表現されているなと思うんです。
とくに私がすごい好きなところは、本当にちょっとしたところなんですけれども、3幕1場で、ファルスタッフがテムズ川に投げ出された後、暖を取っているときに、クイックリーがやってきてアリーチェからの手紙を渡すのですけれど。その手紙を「ファルスタッフが受け取る」というときの音っていうのが、書かれているんですよね!ファルスタッフが受け取るタイミングはここしかないでしょ、というような音楽があるんですけど、このオペラにはそういうシーンが随所にあって、本当にワクワクします!
ヴェルディ自身、人生80年、奥さんを亡くされたり、お子さまを亡くされたり、色々なことを経験してこられましたが、最後に「世の中すべては冗談だ」と終えたということには、とても意味があるんじゃないかと。
今の苦しい状況に立たされている私たちにも、なにか大きなメッセージになるんじゃないか、と思います。「生きている限りは、笑っていよう」というメッセージを、舞台から、音楽と一緒に、お届けできたらな、と思います。

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▼『ファルスタッフ』公演情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演 2021年7月公演 G.ヴェルディ『ファルスタッフ』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年7月16日(金)18:30*、17日(土)14:00、18日(日)14:00*、19日(月)14:00 東京文化会館 大ホール
*…ナンネッタ 三宅理恵 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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