二期会オペラ研修所 公開授業を開催しました!

去る8月7日、二期会オペラ研修所の公開授業を開催しました (会場:二期会会館 第1スタジオ) 。
毎年冬に授業見学を行っていますが、実際に授業を体験していただくのは、今回が初めて。オペラ歌手を目指している大学生・大学院生をはじめ、オペラにご興味のある皆様より、朝の部・夜の部ともに、定員を大きく上回るご応募をいただきました。



今回の声楽講師は、小森輝彦(第63期本科主任)と腰越満美(第64期予科)、演技指導講師は、中村敬一(第62期マスタークラス)。全ての期から講師が集まる授業は、研修所としても、珍しい機会です。

授業に先立ち、小森より研修所についてご紹介。
「二期会オペラ研修所の特徴は、“オペラ団体が運営する機関”であることです。大学・大学院と異なるのは、オペラの現場に直結しており、実践的な職業訓練の場となっている、という点です。マスタークラス修了後まもなく、二期会本公演の舞台に立つ人もいます。講師陣の層の厚さも、大きな特徴です。まず、長年にわたり、第一線に歌手を輩出している講師。今回の授業でご一緒している中村敬一先生には、僕もご指導いただいていました。
また、現在舞台に立っている講師は、実際に現場で使用するスキルを、授業の中で伝えることができます。舞台に必要となる要素を、カリキュラムにも反映し、常に刷新されています。例えば、和物所作、身体表現、ピラティスなどの特別講座を行っています。」



今回の授業では、モーツァルト『フィガロの結婚』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『ドン・ジョヴァンニ』と、ドニゼッティ『愛の妙薬』を取り上げました。
まずは、どの組も、歌唱に集中した音楽稽古から。発声、発音などの面を、細かく丁寧に進めていきます。新しい発声法にも挑戦し、受講生自身だけでなく、会場の聴講生も大きな変化を感じて、拍手が湧く場面も。



続けて、演技を付けた立ち稽古に入ります。
演技に使用する道具類も、普段の授業と同じです。演じる役の性格や、時代背景など、演技指導講師との対話の中で考察し、動きをつけていきます。
なお、助演として参加しているのは、第62期マスタークラスの現役研修生たちです。



ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

今後も、12月と1月に、予科・本科・マスタークラスの全クラスにて、授業見学を予定しています (日時、お申し込み方法等の詳細は、研修所ホームページにてご案内いたします) 。
こちらも、皆様のご参加をお待ちしています!

▼授業見学、新年度研修生募集のご案内は、詳細が決まり次第こちらに掲載いたします
二期会オペラ研修所のご案内 - 東京二期会
 
 

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