タグアーカイブ: 小森輝彦

Nikikai Days@Blue Rose 2021 各公演ご案内 第2回
ブラームス・ワルツ集「2つの愛の歌」~第1日 5/16(日)14時開演

サントリーホールブルーローズで二期会歌手が競演する夢の3日間「NIKIKAI Days@Blue Rose」。
各公演ご案内第2回は、1日目を飾るブラームス・ワルツ集「2つの愛の歌」から。
出演のメゾソプラノ加納悦子がブラームス歌曲の聴きどころと、その魅力をお届けします。

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ブラームスの歌曲を歌うとき、いつもシャープ・フラットといった臨時記号に気を付けています。これらがミソなのです。ブラームスの歌は一見どっしり構えて安定していますが、よく観察すると、多くの色があるので、これが臨時記号になって書かれていると私は思っています。
例えば《愛の歌・ワルツ集》と同じ詩人、ゲオルグ・フリードリヒ・ダウマーの詩による《Wie bist du, meine Königin なんと君は、私の女王様》というブラームスの曲があります。各節の終わりに “wonnevoll, wonnevoll!=「喜びいっぱい、喜びいっぱいに」”が繰り返される、たおやかな愛の歌で、演奏していても聴いていても穏やかな心地よさに包まれます。
歌い始めから全然臨時記号がありません(譜読みが簡単!)。第2節目の終わりに現れる1回だけの臨時記号【♭】がついた言葉を見ると、“Ach=「あぁ」”という溜息。そこで「ヨハネス・ブラームスはこのように、ふと少し低く溜息を漏らしたのだなぁ」と読み取る訳です。そのあとの第3節では思いが千々に乱れ♯と♭のオンパレードになり、ブラームスのパッションの開花となるのです(素敵!)。
音符と言葉の世界で想像、ときに妄想の翼を広げながら、特にブラームスでは、全体を簡単に俯瞰しただけでは分からないが、分け入って詳しく味わってみると、彼の魅力、言い換えればエロスが垣間見られるというのが、ブラームス歌曲の楽しみの一つだと私は思っています。


バリトン 小森輝彦

ソプラノ 佐々木典子

メゾソプラノ 加納悦子

テノール 松原 友

ピアノ 小林道夫

ピアノ 井出德彦

さて、家庭音楽という分野(?)があって、まさしく家族や仲間が睦まじく合唱・合奏するためにある音楽ですが、まずは楽しめるように、それほど難しくない曲で、でも十分芸術的な雰囲気が溢れている、といったらブラームスの《愛の歌・ワルツ集》は代表的な作品です。“ブンチャッチャー・ブンチャッチャー”のリズムの「レントラー」という南ドイツ圏特有の素朴なワルツに乗せて、男女の恋愛についての〈あれやこれや〉が歌われていきます。
ただし「それほど難しくない」と言いましたが、ここにもヨハネス・ブラームスのエロスは漂っていて、めまぐるしい転調があり(つまり予期せぬシャープやフラットです。)、特に!!その転調を四人の歌手の内側!にいる人(アルト!)が一生懸命お仕事をして成し遂げていると自負しています。《愛の歌》の数々に出現する情緒の揺らぎやパッションの表現を、声楽アンサンブルの内側の声の人が担っている、とでも言いましょうか。見え隠れしながら奮闘する、真の愛の奉仕です。
また、この曲集はピアノが連弾なので、家族や仲間との演奏ももちろん楽しいのですが、時には思いを寄せている二人が連弾するのも、時々指が触れたりしてスリリングですね。

私にとってはドイツ・ケルン音大留学中に、学内のリート・クラスの演奏会で歌って以来の《愛の歌》です。恋愛の〈あれやこれや〉には多分もうドギマギしません。しかしこのブラームスの〈あれやこれや〉にはうろたえてしまう。今年の二期会Daysの《愛の歌》のメンバーは各々が恋のい・ろ・はを熟知しつつも、ブラームスの音楽に翻弄されて、皆でドギマギするのでしょうか。
1874年に公表された《愛の歌》作品52と、好評を博して翌年公表された《新・愛の歌》作品65の計33曲。全て三拍子、ワルツです。ドイツ・リートを愛してやまない四人の歌手と二人のピアニストの手に汗握る丁々発止が生まれますように。
 ――加納悦子

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▼演奏予定曲等、公演情報ページはこちらから
NIKIKAI Days @ Blue Rose 2021 - 主催・制作コンサート - 二期会21

●ご予約・お問合せは 《好評発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

ちらし(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
NIKIKAI Days@Blue Rose 2021
■会場:サントリーホール ブルーローズ
■料金(全席指定・税込):
  プレミアム席6,000円(オリジナルクリアファイル付)、普通席4,500円
<第1日 ブラームス・ワルツ集「2つの愛の歌」>
■日時:2021年5月16日(日) 14:00開演
■出演:
  佐々木典子(ソプラノ)、加納悦子(メゾソプラノ)、松原 友(テノール)、
  小森輝彦(バリトン)、小林道夫(ピアノ)、井出德彦(ピアノ)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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7月公演 ヴェルディ『ファルスタッフ』キャスト・インタビュー
[3]フォード小森輝彦「まばたきする暇もないくらい音楽とドラマが密接な作品」

東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』キャスト・インタビュー第3弾は、フォード役を演じるバリトン小森輝彦(7/17,19出演)の登場です。
これまで『マクベス』題名役、『椿姫』ジェルモン、『オテロ』イアーゴを演じてきた小森も、フォードは初役。とてもやりたかった役の一つと話します。
その小森にとってのフォードの人間像は「ほんとうに奥さんのことが好きなんだなあ」と思ってしまうような、「焼きもちやき」の愛すべき男。ヴェルディの喜劇にフォードあり!というところを魅せます!


東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』フォード役の小森輝彦です。
初めてやらせていただくんですが、同じシェイクスピアの原作でニコライ作曲の『ウィンザーの陽気な女房たち』のフルート氏、つまり同じ役なんですが、こちらは実は2度やらせていただいています。ドイツに留学する前の日本での最後のオペラが『ウィンザー』で、17年間ドイツにいて、日本に引き揚げてくる前の最後のオペラもこれだったんです。ある意味、人生の節目で歌わせていただいている「フルート氏」なんです。
フォードはアリアがすごく魅力的ですね。僕はコンクールとか、いろいろなところでアリアだけは歌っていたので、非常にやりたい役のひとつだったんです。
このフォードがいかに嫉妬深い男か、ということで。普通、オペラの中ではどちらかというと、女性のほうが嫉妬を見せる気がするんですけれども、たとえば『フィガロの結婚』のアルマヴィーヴァ伯爵とか、あと(『コジ・ファン・トゥッテ』の)グリエルモも少し嫉妬がありますかね。ただ、オペラがドラマティックで、ロマンティックになってきてから、フォードのようにはっきり嫉妬を見せる役はあまりないと思う。すごく、なんていうんでしょうね、愛すべき人物というか、かわいらしいというか。「自分の奥さん本当に好きなんだな」というのが分かって、魅力的です。そういうフォードができたらな、と思っています。
ヴェルディのオペラはドラマと音楽の関係が密接だと思います。(『ファルスタッフ』に至ると)それがますます密になっていて、ある意味息つく暇がないくらい、ドラマが、なんというか、うねっていってしまう。瞬きする暇もないような気がします。ちょっとでも気を抜くと、物語から置いていかれそうになるほど密なドラマが描かれているという気がします。

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▼『ファルスタッフ』公演情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演 2021年7月公演 G.ヴェルディ『ファルスタッフ』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年7月16日(金)18:30、17日(土)14:00*、18日(日)14:00、19日(月)14:00* 東京文化会館 大ホール
*…フォード 小森輝彦 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』キャスト・インタビュー~ドン・フェルナンド役・小森輝彦「ベートーヴェンの音楽の荘厳さを身に纏って」

#希望よ、来たれ!
ベートーヴェン生誕250周年記念公演 東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』キャスト・インタビュー。続いては、ドン・フェルナンド役 小森輝彦の登場です!


みなさん、こんにちは。
ドン・フェルナンド役の小森輝彦です。
大臣、司法大臣なのかな。刑務所で行われている不正を暴く、というのが作品の設定なのですけれど。オペラの最後でドラマのテンションが高くなったところで登場します。ある種の存在感とか品格が求められる役で、ベートーヴェンの音楽の荘厳さを纏って出ていくというのがこの役の役割かなと思っています。
僕は長くドイツに住んでいたので、ベートーヴェンもよく聴いていたのですが、印象的だったのは、演奏者も聴衆もドイツの人はベートーヴェンが大好きなんだな、と。
(特に)『フィデリオ』が上演されるときは、なんというか、エンターテインメントとして聴いているだけではないような気がします。カーテンコールの時とかの熱狂ぶりがすごいんです。
ベートーヴェンの、人生哲学、というか、そういうものを『フィデリオ』という作品を通してみんな受けとめるんですね。そういう意味で、特別な作品だと思います。さらに生誕250年という記念の年に出演できるということは楽しいし名誉なことだと思います。
今はまだ幕が開くずっと前なので(演出の)深作さんのコンセプトをお話しすることができないのが本当残念なのですが、先日そのコンセプト説明を受けて私などは大変衝撃を受けて…でも、本当に、ああ、そうだよね、と思うことばかりでした。ベートーヴェンの音楽が持つ、人間性というのでしょうか、力強さ、人間のすばらしさというものを深作さんは引きずり出す。つまり、ベートーヴェンがよりベートーヴェンになるプロダクションになるのではないかな、と思います。

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▼『フィデリオ』公演情報ページはこちら
2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00※、5日(土)14:00、6日(日)14:00※ 新国立劇場オペラパレス
(※…ドン・フェルナンド役 小森輝彦 出演日)
指揮:大植英次*/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

*…【指揮者変更のお知らせ】当初、本公演の指揮を予定しておりました、ダン・エッティンガーは、新型コロナウイルス感染拡大による、当該国からの入国制限措置の解除の見通しが立たないため、出演が不可能となりました。代わりまして本公演の指揮は、大植英次が務めます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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「NIKIKAI Days @ Blue Rose 2020」 
2/3(月)よりチケット一般発売開始!!

サントリーホールブルーローズで二期会歌手が競演する夢の3日間「NIKIKAI Days@Blue Rose」。今年は5月29日(金)~31日(日)に開催。
第1日は、オペラ『光太夫』(演奏会形式)。第2日は、ブラームス・ワルツ集「2つの愛の歌」。そして第3日は、<タイトルロールな歌姫(ディーヴァ)たち>をお届けします。

日本人が手がけたオペラ『光太夫』は、初演から27年ぶりの待望の再演。ロシア語(日本語字幕付)で上演いたします。
小林道夫さんをピアニストにお迎えする ブラームス・ワルツ集「2つの愛の歌」では、ドイツ・リートをライフワークとする日本のトップ歌手とピアニストによる夢の共演。
そして、これまでにオペラ公演で主役を演じている女声歌手たちを集めた<タイトルロールな歌姫(ディーヴァ)たち>。華と実力を兼ね備えた今最も注目される歌姫たちの競演です。

いずれも見逃せない話題の公演、いよいよ2月3日(月)よりチケット発売開始です!
席種は、オリジナルクリアファイル付「プレミアム席」と「普通席」の2種をご用意しております。どうぞお早目に良いお席をお求めください!!



ちらし(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
NIKIKAI Days@Blue Rose 2020
■会場:サントリーホール ブルーローズ
■料金(全席指定・税込):
  プレミアム席6,000円(オリジナルクリアファイル付)、普通席4,500円
<第1日 ファルハング・フセイノフ作曲 オペラ『光太夫』>
■日時:2020年5月29日(金) 19:00開演
■出演:
  長田雅人(指揮)、松本康子(ピアノ)、大山大輔(ナレーター)、太田麻衣子(構成)
  <キャスト>
  光太夫:加耒 徹(バリトン)、ソフィア:内田智子(ソプラノ)、
  ラックスマン:岸本 力(バス)、エカテリーナII:小野綾香(メゾソプラノ)、ほか
<第2日 ブラームス・ワルツ集「2つの愛の歌」>
■日時:2020年5月30日(土) 14:00開演
■出演:
  佐々木典子(ソプラノ)、加納悦子(メゾソプラノ)、松原 友(テノール)、
  小森輝彦(バリトン)、小林道夫(ピアノ)、井出德彦(ピアノ)
<第3日 タイトルロールな歌姫(ディーヴァ)たち>
■日時:2020年5月31日(日) 14:00開演
■出演:
  田崎尚美、岡田昌子、森谷真理(以上ソプラノ)、
  加藤のぞみ、中島郁子、池田香織(以上メゾソプラノ)
  山岸茂人(ピアノ)

▼演奏予定曲等、公演情報ページはこちらから
NIKIKAI Days @ Blue Rose 2020 - 主催・制作コンサート - 二期会21

●ご予約・お問合せは 《好評発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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2019-2020年末年始 二期会アーティスト出演のTV&ラジオ放送情報

いよいよ2019年の年の瀬も押し詰まってまいりました。そしてまもなく新しい年、2020年を迎えます。
今年の年末年始もクラシックを気軽にお楽しみ頂ける、二期会アーティスト出演のオンエア情報を一挙公開!
年末の風物詩ベートーヴェン「第九交響曲」。今年も日本全国各地で数多く「第九」演奏会が開催されました。この年末には読響とN響の「第九」演奏会の地上波テレビ放送があります。ぜひ、令和元年を振り返りながら、お楽しみください。
そして、年明けは恒例の「NHKニューイヤーオペラコンサート」。今、日本の主要なオペラ劇場で活躍する歌手が、NHKホールに勢ぞろい。どうぞご期待ください。
ほかにもジルベスターコンサートや、トークもお楽しみ頂ける番組も!

◆◆◆ 放送情報1 ◆◆◆
読響・第九コンサート2019
放送日時:2019年12月26日(木) 午前2:34~3:59(25日(水)深夜)
放送局:日本テレビ(関東地区のみ)
出演:
(指揮)アイヴァー・ボルトン/(管弦楽)読売日本交響楽団
(ソプラノ)シルヴィア・シュヴァルツ/(メゾソプラノ)池田香織
(テノール)小堀勇介/(バリトン)トーマス・オリーマンス
(合唱)新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)
司会:(落語家)林家三平/(日テレアナウンサー)市來玲奈
収録:12/17東京芸術劇場
◆2019年はハンブルク州立歌劇場との共同制作『サロメ』でヘロディアスを演じ、さらに2020年の東京二期会『サムソンとデリラ』デリラに出演するメゾソプラノ池田香織の魅力あふれる歌声に注目です。

▼番組情報ページはこちら
読響・第九コンサート2019[SS]|番組表 - 日本テレビ
▼公演ページはこちらから
2019年「第九」 - 読売日本交響楽団

◆◆◆ 放送情報2 ◆◆◆
NHK-FM「クラシックリクエスト」[生放送]
放送日時:2019年12月27日(金) 午後2:00~6:50
放送局:NHK-FM
出演:(メゾソプラノ)清水華澄
司会:工藤三郎(フリーアナウンサー)
◆オペラ、コンサートとも活躍中のメゾソプラノ清水華澄が楽しいトークを披露。テーマは「クラシックでストレス発散!」

▼番組情報ページはこちら《リクエスト受付中!》
NHK-FM : クラシックリクエスト - NHK

◆◆◆ 放送情報3 ◆◆◆
NHK ラジオ深夜便[ミッドナイトオペラSP][生放送]
放送日時:2019年12月30日(月) 午後11時台~
放送局:NHKラジオ第1
出演:(テノール)高田正人
アンカー:遠藤ふき子
◆東京二期会が2019年より開始した新シリーズ「高田正人のオペラ Why not?」も好評なテノール高田正人の魅力をお届けします。

▼番組情報はこちら
ラジオ深夜便 12月30日(月)の番組表 - NHK

◆◆◆ 放送情報4 ◆◆◆
N響《第9》演奏会
放送日時:2019年12月31日(火) 午後8:00~9:20
放送局:NHK-Eテレ
出演:
(指揮)シモーネ・ヤング/(管弦楽)NHK交響楽団
(ソプラノ)マリア・ベングトソン/メゾソプラノ清水華澄
(テノール)ニコライ・シュコフ/(バスバリトン)ルカ・ピサローニ
(合唱)東京オペラシンガーズ
収録:12/21 NHKホール
◆メゾソプラノ清水華澄が令和元年の年末に美声を響かせる

▼放送情報、公演ページはこちらから
N響“第9”演奏会|NHK 番組表 - NHK

年越しの“生放送”はこちら!!
◆◆◆ 放送情報5 ◆◆◆
東急ジルベスターコンサート 2019-2020[生放送]
放送日時:2019年12月31日(火) 午後11:30~深夜0:45
放送局:テレビ東京系列各局、および BSテレ東
出演:
(指揮)山田和樹、沖澤のどか
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
(ソプラノ)森 麻季/(メゾソプラノ)秋本悠希
(テノール)工藤和真/(バリトン)小森輝彦
(ピアノ)藤田真央
(バレエ)東京バレエ団/(合唱)東京混声合唱団
<Bunkamuraオーチャードホールより生中継>
◆2020年東京二期会、4月『サムソンとデリラ』ダゴンの大司祭役と7月『ルル』シェーン博士役をつとめるバリトン小森輝彦が出演。また、11月『メリー・ウィドー』で指揮をつとめる沖澤のどかさんも登場!!

▼番組情報ページはこちら
東急ジルベスターコンサート 2019-2020(テレビ東京、2019/12/31 23:30 OA)の番組情報ページ - テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
▼公演情報ページはこちら
東急ジルベスターコンサート2019-2020 | オーチャードホール - Bunkamura
 (公演は12月31日(火)午後10時開演です)

◆◆◆ 放送情報6 ◆◆◆
(ネットラジオ)ブルーレディオ・ドットコム
源川瑠々子 × 武論尊の『星空の歌』2020年 新春特番!

【配信日】2020年1月1日(水)更新
出演:(バリトン)宮本益光 /(音楽ジャーナリスト)林田直樹
◆バリトン宮本益光が、女優で歌手の源川瑠々子さんと漫画原作者で「北斗の拳」でおなじみの武論尊先生とのラジオ新春特別番組に、音楽ジャーナリスト林田直樹さんとゲスト出演。4人の新春トークをお届けいたします。

▼聴取はこちらから
カルチャー&エンターテイメント放送局 ネットラジオ ブルーレディオドットコム

そして、お正月といえばコレ!!
◆◆◆ 放送情報7 ◆◆◆
第63回NHKニューイヤーオペラコンサート[生放送]
放送日時:2020年1月3日(金) 午後7:00~9:00
放送局:NHK Eテレ/NHK-FM
出演:
(指揮)アンドレア・バッティストーニ
(ハープ)グザヴィエ・ド・メストレ
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
二期会からの出演者:
(ソプラノ)大村博美、田崎尚美、森谷真理(メゾソプラノ)中島郁子
(テノール)福井 敬、宮里直樹(バリトン)青山 貴、大沼 徹
(バス)妻屋秀和二期会合唱団
司会:高橋克典、髙橋美鈴(NHKアナウンサー)
<NHKホールより生中継>
◆日本を代表する豪華な歌手が勢ぞろい。理屈抜きで楽しめる、特別なプログラム。合唱は、新国立劇場合唱団、二期会合唱団、びわ湖声楽アンサンブル、藤原歌劇団合唱部が出演します。

▼番組ページはこちら
第63回NHKニューイヤーオペラコンサート - NHK
▼演奏予定曲等、詳しいプログラムはこちら
第63回 NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKプロモーション

新しい年が、皆様にとってよい一年になりますように。

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二期会オペラ研修所 公開授業を開催しました!

去る8月4日、二期会オペラ研修所の公開授業を開催しました(会場:二期会会館 第1スタジオ)。
オペラ歌手を目指している大学生・大学院生をはじめ、オペラにご興味のある皆様より定員を上回るご応募をいただき、全国よりたくさんの方にご参加いただきました。

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今回の講師は、声楽講師が小森輝彦(本科 小森クラス主任)と腰越満美(本科 川上クラス副主任)、演技指導講師が中村敬一(マスター 大倉クラス演技指導講師)。

授業に先立ち、声楽講師の小森より研修所について紹介いたしました。
「二期会オペラ研修所の最大の特徴は、“オペラ団体が運営する機関”であることです。実力がある場合、修了後すぐに二期会会員の資格を得ることができます。入会後はオーディションを受け、二期会オペラにデビューすることもできます。研修所修了生には舞台へのステップとして、「アンダースタディ制度」があります。また、カヴァーを任せられるチャンスも多くあり、カヴァーが本番で歌い、キャリアアップしていくという事例もあります。このように、すぐにオペラの現場に飛び込めるという環境で学ぶことができます。
クラスの講師陣ですが、声楽講師・助演はオペラの第一線で活躍している歌手です。授業では二期会公演に出演している助演と間近で歌うことができます。また、指揮者は本科・マスタークラス、演出家は全学年に出講しますが、いずれもオペラの現場から集まっています。
研修所は予科・本科・マスタークラスの3つの学年で構成されていますが、それぞれのスキルやプランによって学ぶ期間を選択することもできます。予科から入学し、レチタティーヴォ・セッコを含めてきっちり基礎から3年間学ぶことも、入試で本科またはマスタークラスから編入することも可能です。」

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今回の授業では、モーツァルト『フィガロの結婚』、『コジ・ファン・トゥッテ』と、ドニゼッティ『愛の妙薬』、『ドン・パスクワーレ』を取り上げました。いずれも研修所の授業で多く取り上げられる場面です。

まずは歌唱に集中した音楽稽古から。受講生自身が今、課題と感じている点をふまえて、発声、発音などの面を細かく丁寧に進めていきます。
なお、助演として参加しているのは、第63期マスタークラスの現役研修生たちです。

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続けて演技を付けた立ち稽古に入ります。
演じる役の性格や心理、置かれた状況などを、演技指導講師との対話の中で受講生自身が考察し、動きをつけていきます。

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授業終了後、聴講生からのご感想でとても多かったワードが「変化」でした。
「受講生のよさを引き出し、授業時間のなかで変化がみられた」「変化していく様子を間近でみられてよかった」等のお声を多数いただきました。
厳しい暑さのなかご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

今後は9月に第65期予科の授業見学を実施します。
また、12月と1月にも予科・本科・マスタークラスの全クラスにて授業見学を予定しています。

▼開催日時、お申し込み方法等の詳細は、こちらの研修所ホームページをご覧ください
二期会オペラ研修所のご案内 - 東京二期会

こちらも、皆様のご参加をお待ちしています。

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8月4日(日)二期会オペラ研修所「公開授業」を開催します!

二期会オペラ研修所では、昨夏、たくさんの学生・社会人の皆様にご参加いただきました公開授業を、今年も8月4日(日)に開催いたします。オペラ歌手を目指している方はもちろん、オペラの世界にご興味のある方は、どなたでもご参加いただけます!

この日は、3つのクラスより講師(小森輝彦、腰越満美、中村敬一)が集い、研修所の日頃の授業を体験することができます。また、助演として、第63期マスタークラスの研修生も参加します。
参加形式は二通りあります。一つ目は、実際に演唱し、模擬体験する「受講生」。曲目は、研修所の授業でよく取り上げられる、モーツァルト、ドニゼッティの重唱8曲の中からお選びいただきます(※それ以外の希望曲で受講することも可能です)。
二つ目は、上記の講義を聴講する「聴講生」です。ご自身は歌う側でなくても、研修所やオペラの稽古にご関心のある方は、ぜひ一緒にお聴きください。

研修所では、入所をお考えの方を対象に、各クラスの授業見学も定期的に実施していますが、実際に研修所の授業を体験できるのは、1年の中でもこの公開授業だけです。この機会に奮ってご参加ください!

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ご案内チラシ(PDF)
■■■ 開催要項 ■■■
二期会オペラ研修所 公開講座
開催日程:2019年8月4日(日)
 [朝クラス]10:00開始   研修所の紹介
         10:15~13:00 授業
 [夜クラス]18:00開始   研修所の紹介
         18:15~21:00 授業
 ※両クラスとも、授業終了後は講師による質疑応答の時間がございます。
会場:二期会会館 2階 第1スタジオ
  (東京都渋谷区千駄ヶ谷1-25-12)
講師・スタッフ:
 〔声楽指導〕小森輝彦(第64期本科小森クラス 主任)
        腰越満美(第64期本科川上クラス 副主任)
 〔演技指導〕中村敬一(第63期マスター大倉クラス 演技指導講師)
 〔ピアノ〕 [朝クラス]三澤志保、[夜クラス]藤川志保
助演: 二期会オペラ研修所 第63期マスタークラス研修生

参加形式:
[1]受講生 (申込期間:7月10日(水)まで)
[2]聴講生 (申込期間:7月20日(土)まで)

▼曲目、お申込み方法等の詳細は、こちらをご覧ください。
二期会オペラ研修所 公開授業のご案内 - 東京二期会

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『サロメ』の巨大な舞台装置が稽古場に登場!

世界的演出家ヴィリー・デッカーによる『サロメ』。ついにハンブルク州立歌劇場から、その巨大な舞台装置の実物が稽古場に登場しました!

「東京二期会ツイッターより」
二期会『サロメ』ゴールデンウィーク明けの本日は、稽古場の本格仕込みが開始!

本番で使用する舞台装置が稽古場に設置されての稽古です。一番上の段にのぼるとすごく高くて怖いです。でも歌手の皆さんはそんなことも気にせず縦横無尽に動きまわって歌っています。すごい!

そびえ立つヘロデ王の宮殿をあらわすような巨大な階段。この時代の不安定さと19世紀末の不安を表しているのか、ヘロデ王の宴席の用意もなく安定した場所が舞台の上には見当たりません。そして、舞台の中央に、地割れのような階段の裂け目。



稽古場の様子はこれからも随時東京二期会公式ツイッターから発信してまいります!

さて、現場の「生の声」が聴きたいという方は、ぜひ今週末5月12日(日)に開催される「日本リヒャルト・シュトラウス協会」にお出かけください!『サロメ』ヘロディアス役の池田香織が登壇。4月の『エロディアード』でエロデ役を演じたバリトン小森輝彦(リヒャルト・シュトラウス協会理事)と音楽評論家の広瀬大介(同協会事務局長)とのトークショーを東京文化会館大会議室で開催します。

■■■ イベント情報 ■■■
日本リヒャルト・シュトラウス協会
第182回例会「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」

日時:2019年5月12日(日)14:00開始/15:30頃終了予定
会場:東京文化会館 4階大会議室
出演:メゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦
司会:広瀬大介(日本リヒャルト・シュトラウス協会事務局長、音楽評論家)
入場料:協会非会員2,000円[協会年誌付] (協会会員は無料)

《協会より》
第182回例会は、4、6月の東京二期会公演に関連してシンポジウム「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」を開催します。両公演にご出演の池田香織さんをお招きして、当協会常務理事で『エロディアード』エロデ役を歌う小森輝彦さんと共に、作品と演奏の現場にまつわるお話を伺います。どうぞふるってご参加下さい。

●お申込み方法
日本リヒャルト・シュトラウス協会へ電話またはメールにてご予約ください。
電話:03-3582-1266(平日13:00~17:00/不定休)
メール:japanrs@tkk.att.ne.jp
お申込締切日:5月7日(火)
※お席に限りがございますので、定員になり次第、締め切らせて頂きます。

▼協会のウェブサイトはこちら
日本リヒャルト・シュトラウス協会

▼二期会blogの詳細告知はこちら
【告知】5/12(日)、日本リヒャルト・シュトラウス協会の例会にメゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦が登壇します!~『エロディアード』と『サロメ』をめぐって - オペラの散歩道(二期会blog)


▼『サロメ』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演〉2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:ヴィリー・デッカー/管弦楽:読売日本交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【告知】5/12(日)、日本リヒャルト・シュトラウス協会の例会にメゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦が登壇します!~『エロディアード』と『サロメ』をめぐって

東京二期会「二つのサロメ」プロジェクト。4月公演J.マスネ『エロディアード』と6月公演R.シュトラウス『サロメ』。
今回は、日本リヒャルト・シュトラウス協会が主催する、「二つのサロメ」公演関連のイベントをご紹介いたします!
このイベントに東京二期会から登壇するのは、4月公演『エロディアード』エロディアード役、6月公演『サロメ』ヘロディアス役と続けて2作品の同一人物を演じるメゾソプラノ池田香織。そして、『エロディアード』エロデ役で出演するバリトン小森輝彦、二人のキャストです。小森は同協会の常務理事を務めております。司会は、同協会事務局長で音楽評論家の広瀬大介氏。


メゾソプラノ 池田香織

バリトン 小森輝彦

違うオペラの同一人物を続けて演じる池田。一方、小森も二期会オペラデビューとなった、2000年東京二期会・新国立劇場共催公演の『サロメ』でヨカナーン役を演じました。
「二つのサロメ」の経験者が二人揃うという稀有な機会。ここでしか聴けない話題が展開することでしょう。
ぜひお楽しみください!

■■■ イベント情報 ■■■
日本リヒャルト・シュトラウス協会
第182回例会「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」

日時:2019年5月12日(日)14:00開始/15:30頃終了予定
会場:東京文化会館 4階大会議室
出演:メゾソプラノ池田香織、バリトン小森輝彦
司会:広瀬大介(日本リヒャルト・シュトラウス協会事務局長、音楽評論家)
入場料:協会非会員2,000円[協会年誌付] (協会会員は無料)

《協会より》
第182回例会は、4、6月の東京二期会公演に関連してシンポジウム「『エロディアード』と『サロメ』をめぐって」を開催します。両公演にご出演の池田香織さんをお招きして、当協会常務理事で『エロディアード』エロデ役を歌う小森輝彦さんと共に、作品と演奏の現場にまつわるお話を伺います。どうぞふるってご参加下さい。

●お申込み方法
日本リヒャルト・シュトラウス協会へ電話またはメールにてご予約ください。
電話:03-3582-1266(平日13:00~17:00/不定休)
メール:japanrs@tkk.att.ne.jp
お申込締切日:5月7日(火)
※お席に限りがございますので、定員になり次第、締め切らせて頂きます。

▼協会のウェブサイトはこちら
日本リヒャルト・シュトラウス協会

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【二つのサロメ】~『エロディアード』エロデ役のバリトン小森輝彦に聞く~威厳ある王が抱く、少年のような恋心

ドイツのアルテンブルク・ゲラ市立劇場の専属第一バリトンを長きにわたり務め、2011年、日本人初となるドイツの「宮廷歌手」の称号を授かる小森輝彦。4月公演『エロディアード』にて古代パレスティナ・ユダヤの国を治めるエロデを務めます。
第一線のオペラ、オーケストラ・コンサートで引く手あまたの活躍を続ける小森。指揮のミシェル・プラッソンとは、2010年『ファウストの劫罰』、13年『ホフマン物語』と過去2回の東京二期会公演に主演し、共演を果たしてきました。
舞台の上ではもちろんのこと、ドイツでそうであったように、二期会オペラの稽古場でも小森は常にリーダー的な存在。毎回差し入れる自家製ドイツパンを楽しみにしている共演者も多いとか。

▼差し入れの自家製ドイツパンのこと
私の差し入れ Vol.3 Baritone 小森輝彦×自家製ドイツパン|オペラを楽しむ - 東京二期会

奇遇なことに、その二期会デビューは、2000年4月新国立劇場共催公演『サロメ』ヨハナーン役でした。今、小森にとって「ふたつめのサロメ」となる『エロディアード』にむけて、話を聞きました。



      *     *     *

――『エロディアード』のエロデは、どのような人物でしょうか

小森: 恋の熱に浮かされて、王としての自分の責務を忘れるほど、ある意味で純粋、ある意味で浅薄な人物と思っています。政治的な自分の立場を、恋する男としての自分の想いによって大きく動かしてしまうところは浅薄に思えますが、愛に見る彼の真実を浮かび上がらせたいです。


2010年7月 東京二期会 ベルリオーズ『ファウストの劫罰』より メフィストフェレス役(右)

――「ふたつのサロメ」~マスネ『エロディアード』とR.シュトラウス『サロメ』を続けて上演するのですが、同一人物である「エロデ」と「ヘロデ」、または預言者「ジャン」と「ヨハナーン」との関係性の違いまたは共通する点はありますか

小森: 『サロメ』でのヘロデは、恋する男、と言う要素は見せているものの、純愛とは遠い形ですね。『エロディアード』のエロデは、まるで初恋のようにサロメに恋をします。少年の様です。それでいて王の威厳もあるのですが、この人物のひどいところは、あろうことか、国の政を自分のその少年の様な恋心のために利用し、曲げてしまおうとするところです。ユダヤの民の運命を自分の恋に利用するのです。その利己的な姿勢は道徳的には容認できるものではありませんが、マスネの音楽を伴うとそこに納得がいってしまうのです。ここでも音楽の魔力を見る気がします。
『サロメ』の予言者ヨハナーンは、僕の二期会デビュー、新国立劇場デビューの役で、もう19年前のことでした。『エロディアード』のジャンも、サロメへの態度は全く違いますが、オペラでの役回りは、多くはない出番でその清らかさ、力強さ、ブレのなさを表現する手法は、両作曲家において類似しています。
このエロデはバリトンですが、バス・バリトンの『サロメ』のヨハナーンとは違ってハイバリトンの音域で、テノールに近い、明るい、まさに「恋する男」の表現にぴったりな音楽になっています。


2013年7,8月 東京二期会 オッフェンバック『ホフマン物語』より

――エロデの聴きどころを教えてください

小森: なんと言っても有名な第2幕のアリアです。これは僕はドイツ時代にレコーディングしていて、日本でも配信されているようです。
あとはサロメとの第3幕の二重唱は、音楽的に非常に多層的で、エロデの人物像が垣間見られる気がします。

――『ファウストの劫罰』『ホフマン物語』につづいて3度目のマエストロ・ミシェル・プラッソンとの共演です。これまでの共演で、印象に残っているマエストロとのエピソードがあれば教えてください

小森: オケ合わせでマエストロ・プラッソンの言葉ひとつでオケの色が夢の様に変わっていく様が、今でも脳裏に焼き付いています。音楽にも、言葉、発音にも非常に厳しいプラッソンさんですが、今回も何とか食らいついて生きたいと思っています。ドイツの劇場で歌っている時も、劇場の同僚やドイツの聴衆からも圧倒的な支持を受けていたマエストロ・プラッソンでしたので、その当時から共演を夢見ていました。三度も東京で共演出来るのは夢の様です。世界最高峰のマスネを紡ぐマエストロ・プラッソンにがっちりついていきたいと思います。


2018年2月 東京二期会 ワーグナー『ローエングリン』より フリードリヒ役(左)

――お客様にむけてメッセージをお願いいたします

小森: マエストロがインタビューでもお話しされているとおり、「旋律の魔術師・マスネ」が声と楽器の絶妙なバランスで作り上げた、大傑作だと思います。グランドオペラ形式で書かれていて大がかりな舞台やバレエなどが必要な事もあり上演頻度が低いのは非常に残念なことで、コンチェルタンテ・シリーズで取り上げるのに最適な作品です。この機会をお見逃しなく!

      *     *     *

▼小森輝彦のエロデは4月27日(土)  《チケット発売中!》
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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2018-2019年末年始 二期会アーティスト出演のTV&ラジオ放送情報

年末年始のオンエア情報を一挙公開!年末の風物詩「第九」は格別。名演奏の数々をお見逃しなく。そして、年明けは恒例の「NHKニューイヤーコンサート」。今、日本の主要なオペラ劇場で活躍する歌手が勢ぞろいします。ご期待ください。

年末といえばベートーヴェンの交響曲「第九」。今年も日本全国各地で数多く「第九」演奏会が開催されました。この年末には読響とN響の「第九」演奏会の地上波テレビ放送があります。
ぜひ、2018年を振り返りながら、お楽しみください。

◆◆◆ 放送情報1 ◆◆◆
読響・第九コンサート2018
放送日時:2018年12月27日(木) 午前2:34~3:59(26日(水)深夜)
放送局:日本テレビ(関東地区のみ)
出演:
(指揮)マッシモ・ザネッティ/(管弦楽)読売日本交響楽団
(ソプラノ)アガ・ミコライ/(メゾソプラノ)清水華澄
(テノール)トム・ランドル/(バス)妻屋秀和
(合唱)新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)
司会:松井咲子/安村直樹(日テレアナウンサー)
収録:12/19 サントリーホール
◆2018年は東京二期会『ローエングリン』オルトルート、全国共同制作『アイーダ』でアムネリスを演じ、また一段と輝きを増すメゾソプラノ清水華澄、同じ『アイーダ』でランフィスを演じた妻屋秀和の円熟のバスもお楽しみに。
▼公演ページ
2018年「第九」 - 読売日本交響楽団

◆◆◆ 放送情報2 ◆◆◆
N響《第9》演奏会
放送日時:2018年12月31日(月) 午後8:00~9:20
放送局:NHK-Eテレ
出演:
(指揮)マレク・ヤノフスキ/(管弦楽)NHK交響楽団
(ソプラノ)藤谷佳奈枝/(メゾソプラノ)加納悦子
(テノール)ロバート・ディーン・スミス/(バスバリトン)アルベルト・ドーメン
(合唱)東京オペラシンガーズ
収録:12/22 NHKホール
◆加納悦子の気品に満ちた歌唱に注目です。
▼放送情報、公演ページはこちらから
NHK Eテレ N響《第9》演奏会|放送予定 - NHK交響楽団
 
 
年越しの生放送はこちら!!

◆◆◆ 放送情報3 ◆◆◆
東急ジルベスターコンサート 2018-2019
放送日時:2018年12月31日(月) 午後11:30~深夜0:45
放送局:テレビ東京系列各局
出演:
(指揮)アンドレア・バッティストーニ
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
(ソプラノ)森 麻季/(テノール)樋口達哉
(ヴァイオリン)辻 彩奈/(サキソフォン)清水靖晃&サキソフォネッツ
(合唱)新国立歌劇場合唱団
<Bunkamuraオーチャードホールより生中継>
◆樋口達哉は、2019年2月東京二期会オペラ劇場『金閣寺』の柏木役に出演。
三島由紀夫が描いた、青年僧の苦悩とは。生への渇望、美への傾倒に迫ります。
▼こちらの記事もあわせてご覧ください
大晦日はオペラ『金閣寺』の演出 宮本亜門と柏木役 テノール樋口達哉がTV出演! - オペラの散歩道(二期会blog)

◆◆◆ 放送情報4 ◆◆◆
NHK ラジオ深夜便 [生放送]
放送日時:2019年1月1日(火・祝) 午前2時台/午前3時台
放送局:NHKラジオ第1/NHK-FM
出演:
(アンカー)遠藤ふき子
(テノール)吉田 連/(バリトン)小森輝彦
◆2017年11月東京二期会オペラ劇場『こうもり』で共演した、テノール吉田 連とバリトン小森輝彦。ヨーロッパの劇場では、このJ.シュトラウス2世のオペレッタ『こうもり』で新しい年を迎えるのが恒例です。市井の人々の悲喜こもごもを描いたオペレッタの魅力を、お届けします。
▼番組情報はこちら
特集「年越しラジオ深夜便」|ラジオ深夜便 番組からのおしらせ - NHKブログ
 
 
新しく迎える2019年。新年恒例の華麗なる「NHKニューイヤーオペラコンサート」。今回は、人気男声ユニットIL DEVU(イル・デーヴ)も登場します。ご期待ください。
◆◆◆ 放送情報5 ◆◆◆
第62回NHKニューイヤーオペラコンサート
放送日時:2019年1月3日(木) 午後7:00~9:00
放送局:NHK Eテレ/NHK-FM
出演:(指揮)沼尻竜典/(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
二期会からの出演者:
(ソプラノ)大村博美安井陽子/(テノール)福井 敬
(バリトン)青山 貴大沼 徹黒田 博/(バス)妻屋秀和
IL DEVU(イル・デーヴ:テノール望月哲也大槻孝志、バリトン青山 貴、バスバリトン山下浩司、ピアノ河原忠之)
司会:高橋克典、髙橋美鈴(NHKアナウンサー)
<NHKホールより生中継>
◆日本を代表する豪華な歌手が勢ぞろい。理屈抜きで楽しめる、特別なプログラム。
合唱は、新国立劇場合唱団、二期会合唱団、びわ湖声楽アンサンブル、藤原歌劇団合唱部が出演します。
▼番組ページはこちら
第62回NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKオンライン
▼演奏予定曲等、詳しいプログラムはこちら
第62回 NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKプロモーション
 
 
新しい年が、皆様にとってよい一年になりますように。
 
 

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「二期会サマーコンサート2018」豪華キャストによる2夜連続公演 公演迫る!

長年に亘り、好評を頂いている「二期会サマーコンサート」。
今年はヴァージョンアップして、二期会ならではの豪華キャストが勢ぞろい。わが国オペラ界を牽引してきた著名な歌手から次代を担う新星まで、2夜連続で公演します。

8月23日(木)第一夜は、イタリアオペラからアリアと重唱、8月24日(金)第二夜は、ドイツ・オペラとフランスオペラのプログラム。福井 敬が歌う「誰も寝てはならぬ」(オペラ『トゥーランドット』より)さながらに、重鎮たちの名演奏や重唱に酔いしれ、選ばれし旬の若手たちと出会える歌合戦の会場は、まるで歌の殿堂のよう。

今回の出演者の中から、三人のフレッシュなアーティストに、自身の演奏曲について解説していただきました。

【8月23日出演】 テノール 市川浩平
「ドニゼッティ『愛の妙薬』より “人知れぬ涙”」
ドニゼッティのオペラの中で、特に有名な『L'elisir d'amore(愛の妙薬)』。主人公のネモリーノが恋するアディーナの涙をみて歌う愛のアリア、「Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)」は、珠玉のオペラアリアとして有名です。『愛の妙薬』という題名ですが、ネモリーノが、恋がかなう愛の妙薬(惚れ薬)と信じて、アディーナを射止めようと、高値で買った秘薬で、実は安ワイン。それでも結末はハッピーエンド!
そして、私はワインが大好き。中でも畑の個性、作り手の哲学を感じるワインは格別!最近醸造技術の進歩で最近は、味わいが均一化されつつあるようですが、昔の歌手は一声聴くだけで「この声はっ!」とわかる歌手も多かったですね。私も、この声・音楽は「市川浩平だ!」とわかっていただけるような演奏が出来るよう日々精進を重ねて参ります。
 
【8月24日出演】 ソプラノ 朝倉春菜
「J.シュトラウスII世『こうもり』より “田舎娘の姿で”」
オペレッタ『こうもり』の中で女優志望の女中アデーレによって歌われるアリアです。前日の舞踏会で、自分のパトロンになってくれると言った刑務所長のフランクの元へ、本当にパトロンになってくれるようフランクの仕事場まで押しかけます。「私にはこんなに女優の才能があるの!」と、アデーレは色々な役を演じてみせます。ある時は純朴な田舎娘、ある時は偉大な女王様、そしてある時はパリのマダムが若い男と浮気してるところへ突然ダンナが帰って来て見つかってしまう、でも最後には許してもらうの!という一場面まで。「私の才能を見たら女優にするしかないでしょう!?」と、フランクを口説きます。
アデーレはとても愛すべきキャラクター。そのちゃっかりさにいつも楽しまされる、私の大好きな役です。
 
【8月24日出演】 テノール 隠岐速人
「マスネ『ウェルテル』より 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」
マスネが2年の歳月をかけて制作したものの、ヒットまで時間のかかった名作オペラ《ウェルテル》は、ゲーテの実体験を基にした小説『若きウェルテルの悩み』が原作となっています。この小説は当時の若者たちを虜にし、主人公ウェルテルの生き様を模倣して失恋して自殺する若者が出るほど人気を博しました。
第3幕で歌われるこのアリア「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか?」は、若く純粋な青年ウェルテルの悲痛な叫びです。ウェルテルはシャルロッテに一目惚れしたのですが彼女にはすでに婚約者がいました。その後結婚したシャルロッテと再会したウェルテルは再び思いを告げますが、断られてしまいます。ウェルテルはそれでも諦めきれずその思いをオシアンの詩に託します。

出演者一同、ご来場をお待ち申し上げております。
両日とも良いお席が少なくなっておりますので、ご予約はお急ぎください。

■■■ 公演情報 ■■■
二期会サマーコンサート2018 ☆2夜連続公演☆

<第一夜>イタオペ三昧パートII ~イタリアオペラよりアリア重唱~
日時:8月23日(木) 18:30開演(18:00開場)
出演:【ソプラノ】大倉由紀枝、大山亜紀子、清野友香莉、谷原めぐみ、中村真紀、山口清子、横山恵子、吉田愼知子/【メゾソプラノ】森永朝子/【テノール】市川浩平、城 宏憲、福井 敬、星 洋二、吉田 連/【バリトン/バス】大井哲也、佐藤泰弘、友清 崇、成田博之、増原英也/【ピアノ】鳥井俊之

<第二夜>重厚華麗な独仏オペラ ~ドイツ、フランスオペラよりアリア重唱~
日時:8月24日(金) 18:30開演(18:00開場)
出演:【ソプラノ】朝倉春菜、熊谷美奈子、品田昭子、田崎美香、橋爪ゆか、藤井玲南、増田のり子、松田昌恵/【メゾソプラノ】磯地美樹、押見朋子、杉山由紀/【テノール】隠岐速人、金山京介、菅野 敦、成田勝美/【バリトン/バス】青戸 知、石崎秀和、大塚博章、小森輝彦、鹿野由之/【ピアノ】山田武彦

司会:大野徹也(両日)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
   (「渋谷駅」JR西口より徒歩5分)
料金:全席指定・各夜 A席4,500円、B席4,000円(税込)
   ※二期会オペラ愛好会会員割引あり

▼両日の演奏曲や順序はホームページでご確認いただけます
二期会サマーコンサート2018【2夜連続公演】 - 東京二期会

●ご予約・お問合せ
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」でもお求めいただけます!!

 
(8月22日:隠岐速人の演奏曲解説を追記しました)
 
 

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二期会オペラ研修所 公開授業を開催しました!

去る8月7日、二期会オペラ研修所の公開授業を開催しました (会場:二期会会館 第1スタジオ) 。
毎年冬に授業見学を行っていますが、実際に授業を体験していただくのは、今回が初めて。オペラ歌手を目指している大学生・大学院生をはじめ、オペラにご興味のある皆様より、朝の部・夜の部ともに、定員を大きく上回るご応募をいただきました。



今回の声楽講師は、小森輝彦(第63期本科主任)と腰越満美(第64期予科)、演技指導講師は、中村敬一(第62期マスタークラス)。全ての期から講師が集まる授業は、研修所としても、珍しい機会です。

授業に先立ち、小森より研修所についてご紹介。
「二期会オペラ研修所の特徴は、“オペラ団体が運営する機関”であることです。大学・大学院と異なるのは、オペラの現場に直結しており、実践的な職業訓練の場となっている、という点です。マスタークラス修了後まもなく、二期会本公演の舞台に立つ人もいます。講師陣の層の厚さも、大きな特徴です。まず、長年にわたり、第一線に歌手を輩出している講師。今回の授業でご一緒している中村敬一先生には、僕もご指導いただいていました。
また、現在舞台に立っている講師は、実際に現場で使用するスキルを、授業の中で伝えることができます。舞台に必要となる要素を、カリキュラムにも反映し、常に刷新されています。例えば、和物所作、身体表現、ピラティスなどの特別講座を行っています。」



今回の授業では、モーツァルト『フィガロの結婚』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『ドン・ジョヴァンニ』と、ドニゼッティ『愛の妙薬』を取り上げました。
まずは、どの組も、歌唱に集中した音楽稽古から。発声、発音などの面を、細かく丁寧に進めていきます。新しい発声法にも挑戦し、受講生自身だけでなく、会場の聴講生も大きな変化を感じて、拍手が湧く場面も。



続けて、演技を付けた立ち稽古に入ります。
演技に使用する道具類も、普段の授業と同じです。演じる役の性格や、時代背景など、演技指導講師との対話の中で考察し、動きをつけていきます。
なお、助演として参加しているのは、第62期マスタークラスの現役研修生たちです。



ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

今後も、12月と1月に、予科・本科・マスタークラスの全クラスにて、授業見学を予定しています (日時、お申し込み方法等の詳細は、研修所ホームページにてご案内いたします) 。
こちらも、皆様のご参加をお待ちしています!

▼授業見学、新年度研修生募集のご案内は、詳細が決まり次第こちらに掲載いたします
二期会オペラ研修所のご案内 - 東京二期会
 
 

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2018年7月 ウェーバー『魔弾の射手』 東西競演特別企画
東西オットカール侯爵役 小森輝彦×大沼 徹 対談

関東も梅雨が明けて、一気に暑い夏がやってきました!
“アツイ”といえば、7月公演『魔弾の射手』も熱いです。実は今回、東京二期会オペラ劇場公演と同じ時期に兵庫県立芸術文化センターでも上演が予定されています。同じ演目ですが、まったく違うプロダクションです。
そこで『魔弾の射手』の東西競演にちなんで、今回、兵庫でオットカール侯爵(※)役を演じる小森輝彦と、東京二期会公演の同役に出演する大沼 徹の二人が、プロダクション横断の特別対談をいたしました!

これまで、2013年『ホフマン物語』(リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット)、15年『ダナエの愛』(ユピテル)、18年『ローエングリン』(フリードリヒ)と東京二期会のオペラ公演で同役をダブル・キャストで演じてきているバリトン小森と大沼。
あらためて対談するのは今回が初めて。

     *     *     *


小森輝彦(左)と大沼 徹

――まずは、二人の出会いから。

小森: 最初に現場で会ったのは、2009年の二期会『ラ・トラヴィアータ』に僕がジェルモン役で出演していたときでしたね。

大沼: はい、あのときは僕がアンダースタディでプロダクションに入っていました。
それから、2011年に僕が五島記念文化財団オペラ新人賞の奨学金でドイツのマイセンに留学していたとき、小森さんの所属されるゲラ歌劇場が近かったので、御招待いただきました。ちょうど12月で『ヘンゼルとグレーテル』でお父さん役を小森さんが歌われるときでした。

小森: 大沼さんは、オペラの中でも『ヘンゼルとグレーテル』が一番好きなんだって。

大沼: そうなんです。それなので、小森さんのところで上演されるというので、招いていただいたんですね。
開演前には、楽屋から客席から見学させていただいて、舞台の上にも少し乗せていただきました。小森さんの楽屋は、上手(舞台の右手側)を出てすぐのところにあるんです。

小森: 僕がいた劇場では男性と女性の楽屋の位置が決まっていて、下手(舞台の左側)が女性、上手が男性になっているんですね。稽古でも女性側袖、男性側袖と言ったりして。
そう、あのときは僕ん家に泊まって帰ったよね。

大沼: はい。ご自宅にお邪魔する前にも、小森さん行きつけの居酒屋さんに連れて行っていただきましたね。

小森: せっかく来てくれたので、劇場の同僚に大沼さんを紹介したのですが、彼のドイツ語があまりにもすばらしいのでみんな舌を巻いた、ということがあって……同じ、ドイツ語を愛するバリトンの、後輩、といってはおこがましいけど、同志が出てきて……うざいな(笑)、と思いましたね。

大沼: (笑)

小森: いや、もちろん、うざいというのは冗談ですけど(笑)、とにかく、大沼さんの存在というのは、僕にとって大きな刺激であり、プレッシャー、そういう思いでいます。
大沼さんの魅力は、皆さんご存じの通り歌唱の素晴らしさだけでなく芝居がとても達者な事で、二期会の『ローエングリン』でも一緒でしたが、稽古場では「え、そこでそんな演技をするのか」という、自分の発想にはない発見をさせてもらえています。勉強になるという言い方は好きではないが勉強になる。よし、だったら自分もやってやる、という気にさせられますね。

大沼: 僕にとっては、もう、小森さんは研修所のときから憧れのような存在です。「先達」という言葉がいちばんしっくりくるのですが、『ラ・トラヴィアータ』の現場のときには稽古場からの帰り道が途中まで一緒だったので、これからどうやって歌っていけばいいのか、歌で身を立てていくには今どうしたらいいか、などということをいっぱい質問しました。
稽古場では、その立居ふるまいまでずっと見てしまいますし、小森さんのドイツでのニュースなども読んだりして、なんというか、自分がこうなっていきたい、という思う方で、また今もこうしてご一緒できるという意味で、やはり自分にとっての先達となる方です。


東京二期会2018年2月公演『ローエングリン』にてフリードリヒを演じる小森(中央)
 
 
――今回演じる『魔弾の射手』のオットカール侯爵役。舞台となるボヘミアの森の領主の役で、第3幕の射撃大会を主催し、物語のクライマックスの場を作っています。それぞれどのような役と考えていますか?

小森: 僕は今回が初役なんだけれど、大沼さんは?

大沼: 初役です。

小森: 出番は第3幕だけで少ないのだけれど、決して軽い役ではなく、独特の重みのあるものとして認識される役のひとつで、名だたる歌手が演じる役です。同種の役では、たとえば『魔笛』の弁者や侍女、『フィデリオ』のドン・フェルナンドなどがそれにあたります。プリンシパルとも脇役とも違う、威厳というか位が必要です。
たくさんいる僕の大好きな歌手のひとりに、ウィーンで活躍したエバーハルト・ヴェヒターという人がいるのですが、ウィーン州立歌劇場で『こうもり』のアイゼンシュタインといえばこの人という時代があった人。彼自身が貴族出身だからか、どのような役を歌ってどんな芝居をしても気品があるのです。彼が歌う役を僕も歌っていけたらという想いがあるのですが、やはり名盤といわれる『魔弾の射手』で彼がオットカールを歌っています。その意味でも、今回の役は自分にとっても大きくて。こういう役が一番緊張するんです。

大沼: 楽譜を見てみますと、オットカールのパートは「ト音記号」で書かれているのですね。ふつうバリトンのパートは「ヘ音記号」で書かれるので、それに比べると、高い声を求められているように思われるのですが、実際に高いです。
なので、これは僕の解釈なのですけれど、もっと低い声の重い威厳に満ちた領主というよりは、どこか軽さのあるキャラクターなのかなと思っています。
感覚でいうと老舗の二代目といった感じです。どのような演出がつけられるのか、楽しみであります。
 
 
――『魔弾の射手』は、ドイツの深い森から生まれたオペラというイメージがありますが、実際にドイツに生活してみて、その森の文化を感じられたことは?

小森: 僕が住んでいたゲラも森の中の町といったところでしたが、そこからさらに郊外にバンガローを作った友人がいて、僕ら家族も週末そこにお邪魔して、練習していたんですよ。
夜になると蝙蝠や鹿や猪がでてきて、茸を採って食べたりもしていました。
ドイツ歌曲の詩によく‘rauschen’という言葉出てきます。「ざわめく」とかそういう意味で、川水の流れや風の音を表す言葉なのだけれど、こうしてコンクリートに囲まれた生活をしていると、なんのことかわからないのですよね。風が吹けば葉っぱが鳴るでしょう、くらいにしか。
でも、実際に中に入ってみると、ものすごい音がするのね、森は。やはりそう言うところから畏敬の念も生まれるし、ドイツの人が森を人格化していくところもわかる気がします。日本と違うなと思うところは、ドイツの人は豊かになると郊外に住みたがりますね。都会を離れて森に囲まれる生活をよしとするところは、森の文化がドイツに定着している証だなと思います。

大沼: マイセンはもっと田舎でしたから、森のようなものです(笑)。僕もよく、森というか林の中を毎日散歩していました。シューベルト〈冬の旅〉の《菩提樹》に、「冷たい風が吹いて、私の帽子は飛んでいってしまったが、私はふりむかなかった」とする一節があるのですが、ある日の散歩の途上、実際に先生に丘の上の切り立ちに立つ菩提樹のところに連れていってもらったら、本当に強い冷たい風が吹いて木が「ざわめいた」のを思い出します。帽子はしっかり手で押えていましたけど。


東京二期会2018年2月公演『ローエングリン』にてフリードリヒを演じる大沼(左)
 
 
――コンヴィチュニー演出について

小森: 僕が最初に観たコンヴィチュニーさん演出の舞台は、ハンブルク州立歌劇場での『ヴォツェック』でした。

大沼: 僕は、小森さんが出られた『マクベス』(題名役・2013年東京二期会)、観に行きましたよ。

小森: 音楽に造詣がとても深い方だと思います。舞台で起こっていることはかなりセンセーショナルなものになっているのですが、音楽の非常に細かく深いところの裏付けがなされているので、安易な反論では崩せない堅固な論理構築ですね。

大沼: 僕が出たのは2011年の二期会『サロメ』(ヨカナーン)でした。当時、まだ若かったので――今もまだ若いんですけど――あまり話ができなかったのですが、『サロメ』は90分くらいのドラマですけど、どこを切り取っても芝居が続いているんですよね。歌っている人もそうでない人も。その整合性というか一貫性というのはすごかったです。
 
 
――それぞれ今回の『魔弾の射手』で楽しみにしていることを。

小森: 日本人とドイツ人だけでなく、ドイツ文化を担っている海外のアーティストが集まるプロダクションで、ドイツ語の薫りにまみれるのが楽しみです。ドイツオペラの元祖ともいえる『魔弾の射手』をこのメンバーで上演することは、僕にとって名誉でもあるし、責任も感じています。
また、町に愛される劇場、兵庫芸術文化センターにまた行けることがとても楽しみです。

大沼: 僕は今年40歳となるのですが、歌手としてはこれからで、節目の年になると思っています。そこで2度目のコンヴィチュニーさんの舞台を迎えることができるというのは、とてもうれしいです。『サロメ』以来7年ぶりとなりますが、あの時はできなかったことも今回はできるというところを見せたいし、成長したところを皆様にみてもらいたいな、と思っています。覚えてもらっているかな(笑)

小森: 覚えているよ、それは。

大沼: そして、また芝居も大好きなので、コンヴィチュニーさんの隙のない芝居を今回もとことんまで吸収したいです。
 
 
――では、最後にお互いの公演にむけてエールを。

大沼: 自分も2012年の『トスカ』で経験した兵庫の熱い1ヶ月が忘れられず、本当に楽しかったです。また僕も呼んでもらえたらなあ、と思います。小森さんも、熱い1ヶ月をお過ごしいただけたらと思います。

小森: 大沼さんには、コンヴィチュニーさんと濃い1ヶ月を、生き抜いてください。
確信していますが、ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演ということですが、舞台は、二期会バージョン、東京バージョンで新しく生まれ変わることは、間違いないでしょう。そのための濃い1ヶ月になると思います。
コンヴィチュニーさんにも、よろしく。覚えているかな(笑)

(※)…兵庫県立芸術文化センター公演の日本語表記は「オットカー侯爵」

▼兵庫県立芸術文化センター『魔弾の射手』公演情報はこちら
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018 魔弾の射手 - 兵庫県立芸術文化センター 特設サイト
 指揮:佐渡 裕、演出:ミヒャエル・テンメ、管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
 2018年7月20日(金),21日(土),22日(日),24日(火),25日(水),27日(金),28日(土),29日(日) 全日14:00
 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

     *     *     *

▼東京二期会オペラ劇場『魔弾の射手』公演情報ページはこちら
《ハンブルグ州立歌劇場との共同制作》 C.M.v.ウェーバー『魔弾の射手』 - 東京二期会オペラ劇場

 指揮:アレホ・ペレス、演出:ペーター・コンヴィチュニー、管弦楽:読売日本交響楽団
 2018年7月18日(水)18:30、19日(木)14:00、21日(土)14:00、22日(日)14:00
 東京文化会館大ホール

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

 
 

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【イベント・レポート】2月22日(木)『ローエングリン』平日マチネ・スペシャル~演出・深作健太アフタートークを開催しました!

【※一部に新演出の内容記述がありますので、ご鑑賞前の方はご注意ください】

2月21日(水)、東京二期会オペラ劇場『ローエングリン』が東京文化会館で幕を開けました。準・メルクルの緻密で流麗な指揮のもと東京都交響楽団が奏でる震える弦の透き通る美しさ、堰を切ったように咆哮する管楽器に飲み込まれる『ローエングリン』の舞台。

タイトルロールは、福井 敬と小原啓楼。気品に満ちたエルザ姫は林 正子と木下美穂子。対抗するオルトルートは中村真紀と清水華澄、その夫テルラムントは大沼 徹と小森輝彦、ハインリヒ王の小鉄和広と金子 宏。出演者の総力を挙げて、熱気あふれる公演となりました。合唱は二期会合唱団。

初日から大きな話題となっている今回の舞台について、22日(木)の公演終了後、スペシャルイベント「演出・深作健太によるアフタートーク」が行われ、およそ400名のお客様が参加されました。聞き手は大野徹也公演監督。演出コンセプトの解説だけでなく、お客様からの質問も多く飛び濃密な1時間となったのではないでしょうか。その様子を少しお伝えいたします。



     *     *     *

深作: ワーグナーの作品の中でも、僕は『ローエングリン』がもっとも美しいオペラだと思っていて、今回『ダナエの愛』に続いて憧れの準・メルクルさんとまたご一緒できるなんて夢のようだと思っていたのです...が、始めてみますと、ワーグナーさんの恐ろしさを身をもって知ることになり、毎日が絶壁を登っているような思いでした。もう夢枕にもワーグナーさんが立って、日本語で「凡庸ダ!」と怒られたりもしました(会場笑い)



(舞台にかけられていた肖像画をもって)劇中にも登場するこちらの絵の方がどなたかおわかりでしょうか?今回はワーグナーを庇護し、その芸術に深く傾倒した、バイエルン王ルートヴィヒII世の生涯に焦点を当てて演出プランを作りました。
その生涯は、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画でも有名です。18歳のときに突然父を亡くし王位を継承するも、政治・戦争の世界に背を向け、まるで美の世界へ逃避するかのように自らを白鳥の騎士ローエングリンに擬え、新白鳥城(ノイシュヴァンシュタイン城)を築いた王へのオマージュとして、『ローエングリン』をこの悲劇の王の最後の一日として描くことにしたのです。

稽古場では歌手の皆さんとディスカッションを重ね、オペラ『ローエングリン』が本来持つ、物語や時代性を尊重しつつ、“今”を生きる人々のための演出を問い続けました。
大きな戦争が終わって70年以上が経ち、日本も世界も、またキナ臭い時代にむかう予感に包まれる中、いま〈英雄〉を描くオペラを上演するという事が、僕には繊細な問題をはらんでいるように思われました。
その状況は、ワーグナーさんが生きた19世紀の時代にも通じます。ドイツ統一を求める声が高まる中、戦争の世紀へ向かおうとする時代の中で『ローエングリン』は書かれました。
ローエングリンは、エルザに禁制を破られることで、結果的には戦わずしてこの世を去ってしまいます。彼はいわば「非戦の英雄」です。そこから出発しようと思いました。

 *******
(前奏曲から、老いた男が登場。それが最期のルートヴィヒII世。政治に背を向け、すでに亡きワーグナーが残した楽譜を抱え、芸術の世界に逃げ込んでいます。大きなデジタル時計が最初[00:00:00]を指し、時間が逆戻りし始めます。いつしか、ルートヴィヒは、若きローエングリンとなって、この物語を生きてゆきます。)
 *******

稽古場では素晴らしい瞬間がたくさんあって、3幕の名曲、「名乗りの歌」と「別れの歌」を、ローエングリン役の福井 敬さんと小原啓楼さんが歌われた時に、それを聴いた僕たちは本当に泣いてしまっていたのですね。なんというか、神々しい〈英雄〉が歌うのではなく、普通の人間が、愛する女性に訴えかける歌として聴いた時に、二つの歌の新しい可能性が発見できたのです。
ルートヴィヒII世は、英雄ローエングリンになりたかった、そして、なれなかった男です。エルザは彼を愛するが故に「本当の名前を教えて」と禁問の誓いを破りますが。それに対し本当は彼は「ルートヴィヒ」と答えるべきなのに、「ローエングリンだ」と歌ってしまう訳です。王制の時代が終わり民主主義の現代、僕たち大衆は時に多数決で、間違えた英雄を選んでしまう。ヒトラーのような怪物を生み出したのは僕たち自身なのです。合唱が一方の主役ともいえるこのオペラで、ワーグナーはそう語っているような気がするのです。

 *******
(王亡き後、デジタル時計は、また時を前に向かって刻み始めます。二人の女性、エルザとオルトルートは争いを超えて、共に平和を祈ります。)
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(この記事はアフタートークの記録を内容にあわせ編集部で再編集したものです)

     *     *     *

▼いよいよ25日(日)千秋楽。どうかお見逃しなく!《チケット絶賛発売中!》
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場


●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii 《便利!》
◎二期会チケットセンターのオペラ公演インターネット予約【Gettii(ゲッティ)】では、前売券が公演当日の開演1時間前までご予約が可能です!!
チケットはご来場の途中にお近くのセブン-イレブンでお支払&お受取いただけます(*)ので、余裕をもってお越しいただけます!是非ご利用ください!!
24時間受付、予約手数料0円。左の「Gettii」ボタンからお進みください。
(*…Gettii予約券は公演会場、二期会チケットセンターでの支払・受取は出来ません)

 
 

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年末年始テレビ&ラジオ 二期会アーティスト出演情報

2017年もあとわずかとなりました!
今日は年末年始にテレビ、ラジオで放送されるクラシック音楽番組の中から、二期会アーティストが出演する番組をご紹介いたします。(12/26追記)

《《二期会アーティスト多数出演!京都市交響楽団 マーラー「千人の交響曲」》》
本年3月25日・26日に開催された、広上淳一指揮・京都市交響楽団 第610回定期演奏会 マーラー「千人の交響曲」のライブ収録映像が、大晦日にBSフジで放送されます。
福井 敬を始めとする二期会アーティストが多数出演した本公演は、京都市交響楽団の創立60周年シーズンの最後を飾り、高揚感と荘厳さを併せ持つ京響=広上ならではの演奏で、大変話題になりました。どうぞお見逃しなく!



◆◆◆放送情報◆◆◆
京都市交響楽団「千人の交響曲」
放送日時:2017年12月31日(日)あさ8:00~9:30(1回放送)
放送局:BSフジ
出演:
(指揮)広上淳一
(管弦楽)京都市交響楽団
(ソリスト)ソプラノ髙橋絵理田崎尚美、石橋栄実/メゾソプラノ清水華澄富岡明子/テノール福井 敬/バリトン小森輝彦/バス ジョン ハオ
(合唱)京響コーラス、京都市少年合唱団ほか
(2017年3月25日&26日 京都コンサートホール・大ホールでのライブ収録)
▼放送情報ページはこちら
『京都市交響楽団「千人の交響曲」』 - BSフジ
 
 
《《読響・第九コンサート2017》》
12月19日にサントリーホールでライブ収録されたサッシャ・ゲッツェル指揮・読売日本交響楽団のベートーヴェン第九をノーカット放送。今年も読響「第九」のソリストには、二期会からメゾソプラノ清水華澄とバス妻屋秀和が出演しました。真夜中の放送ですが、どうぞご覧ください。

◆◆◆放送情報◆◆◆
読響・第九コンサート2017
放送日時:2017年12月28日(木)午前2:34~3:59(収録:12/19公演)
放送局:日本テレビ(関東地区)
出演:
(指揮)サッシャ・ゲッツェル
(ソリスト)ソプラノ インガー・ダム=イェンセン/メゾソプラノ清水華澄/テノール ドミニク・ヴォルティヒ/バス妻屋秀和
(合唱)新国立劇場合唱団
▼そのほかの放送内容についてはこちら
読響・第九コンサート2017[SS] 指揮サッシャ・ゲッツェル|番組表 - 日本テレビ
 
 
《《N響「第9」演奏会》》
今年のN響「第9」公演のソリストに、二期会からメゾソプラノ加納悦子、テノール福井 敬、バリトン甲斐栄次郎の3名が出演。12月22日(金)の初日公演の模様が、NHK-FMでのラジオ生中継と、大晦日夜8時からEテレでテレビ放送されます。クリストフ・エッシェンバッハの指揮のもと奏でる歓喜の歌にどうぞご期待ください。

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
N響「第9」演奏会
・ラジオ放送
放送日時:2017年12月22日(金)19:00~20:30(NHKホールより生中継)
放送局:NHK-FMラジオ
・テレビ放送
放送日時:2017年12月31日(日)20:00~21:20(収録:12/22公演)
放送局:NHK Eテレ
出演:
(指揮)クリストフ・エッシェンバッハ
(ソリスト)ソプラノ市原 愛/メゾソプラノ加納悦子/テノール福井 敬/バリトン甲斐栄次郎
(合唱)東京オペラシンガーズ
▼公演詳細、放送についてはこちら
ベートーヴェン「第9」演奏会(2017年12月22日)|コンサート詳細 - NHK交響楽団
 
 
《《サントリー1万人の第九》》
12月3日(日)に大阪城ホールで開催された「サントリー1万人の第九」の模様が、12月23日(土・祝)午後2時よりMBS、TBSほか各局で放送されます。
1983年大阪城ホール完成と共に産声を上げた「サントリー1万人の第九」。35回目となる今年の公演のソリストに二期会からはソプラノ鷲尾麻衣とメゾソプラノ谷口睦美が出演いたしました。
1万人が高らかに歌い上げる歓喜の歌はまさに大迫力!演奏とドキュメントでおおくりする放送をどうぞお楽しみに!

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
1万人の第九2017 ~日本中の想いが集う日~
放送日時:2017年12月23日(土・祝)14:00~14:54
放送局:MBS、TBS、CBC、RKB、HBC、IBC、TBC
(※上記の他、UTY、TUY、MRO、SBC、MRT、RBCでも放送されますが、日時が異なります)
出演:
(総監督・指揮)佐渡 裕
(管弦楽)1万人の第九オーケストラ(兵庫芸術文化センター管弦楽団)/スーパーキッズ・オーケストラ/大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部
(ソリスト)ソプラノ鷲尾麻衣/メゾソプラノ谷口睦美/テノール吉田浩之/バリトン キュウ・ウォン・ハン
(合唱)1万人の第九合唱団
(公演ゲスト)くるり、服部百音(ヴァイオリン)、小栗 旬
(司会)羽鳥慎一、豊崎由里絵(MBSアナウンサー)
(放送出演)国分太一、又吉直樹、いとうあさこ
▼放送の詳細、公演についてはこちら
サントリー1万人の第九 - MBS
 
 
《《うたに恋して》》
世代を超えて愛されている名曲を次々と紹介する、BS日テレのスペシャル番組『うたに恋して!』。
オペラアリアはもちろん、ミュージカル、昭和歌謡、J-POP、映画主題歌や日本のうたまで名曲の数々を2時間たっぷりとお届けします。

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左から:大沼 徹、下園理恵、辰巳真理恵、はいだしょうこさん、嘉目真木子、中川晃教さん、村上公太

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
うたに恋して! ~歌がつむぐ名曲ものがたり~
放送日時:2017年12月26日(火)よる10:00~
放送局:BS日テレ(再放送)
出演[敬称略]:
はいだしょうこ、中川晃教、小松亮太
嘉目真木子下園理恵辰巳真理恵村上公太大沼 徹、中鉢 聡
演奏:冨平恭平、MAKI(以上ピアノ)、トウキョウ・モーツァルトプレイヤーズ メンバー
MC:ロバート キャンベル、春野恵子(浪曲師)
▼番組ページはこちら
うたに恋して!~歌がつむぐ名曲ものがたり~ - BS日テレ
 
 
《《ラジオ深夜便》》
NHK「ラジオ深夜便」で毎回好評をいただいている、テノール高田正人出演の“ミッドナイトオペラ”。
今回は午後11時台には「絶望オペラ」、午前0時と1時台には「恋の駆け引き天国と地獄」をテーマに高田正人ならではの視点で解説していきます。どうぞお楽しみください。


高田正人(左)とアンカーの遠藤ふき子さん

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
NHK「ラジオ深夜便」
放送日時:2017年12月29日(金)よる23時台/30日(土)午前0時台および1時台
放送局:R1 NHKラジオ第1
出演:遠藤ふき子(アンカー)、高田正人
▼番組ページはこちら
ラジオ深夜便(12月29日) - NHKオンライン
 
 
《《新春恒例!NHKニューイヤーオペラコンサート》》
2018年も新春恒例の「NHKニューイヤーオペラコンサート」が、1月3日(火)19:00よりNHK EテレとFMで生放送されます!!
二期会からはソリスト12名、そして合唱団が出演。61回目を迎える今回は「幻想と現実の間」をテーマに国内外で活躍する歌手たちによる競演を存分にお楽しみください。

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「第61回NHKニューイヤーオペラコンサート」
放送日時:2018年1月3日(水)19:00~21:00(NHKホールより生中継)
放送局:NHK Eテレ、NHK-FM
二期会の出演者:
(ソプラノ)大村博美、幸田浩子、嘉目真木子、盛田麻央、守谷由香
(メゾソプラノ)小泉詠子、清水華澄
(テノール)櫻田 亮、福井 敬
(バリトン)上江隼人、黒田 博
(バス)妻屋秀和
(合唱)二期会合唱団

▼全出演者は公演ページをご覧ください
第61回 NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKプロモーション
▼番組(公演)の最新情報はこちら
第61回 NHKニューイヤーオペラ 制作進行中!|トピックス|NHKクラシック - NHKオンライン
 
 
《《NHKナゴヤニューイヤーコンサート》》
名古屋で毎年開催され、その模様が中部地方で放送されている「NHKナゴヤニューイヤーコンサート」。28回目を迎える2018年は大人気フトメンユニットのIl DEVU(イル・デーヴ)が初登場!!
角田鋼亮さん指揮の名古屋フィルハーモニー交響楽団との共演で「川の流れのように」「時代」、そしてIL DEVUソロで「朧月夜」をお届けします。
愛知県芸術劇場からお届けする極太のハーモニーをお楽しみに!

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
NHKナゴヤニューイヤーコンサート2018
放送日時:2018年1月8日(月・祝)16:45~18:00
放送局:NHK総合テレビ(中部7県のみの放送)
出演:IL DEVU(イル・デーヴ)[テノール望月哲也大槻孝志、バリトン青山 貴、バスバリトン山下浩司、ピアノ河原忠之]、森 麻季(ソプラノ)、藤原道山(尺八)、牛田智大(ピアノ)、水越菜生(バイオリン)、中村滉己(津軽三味線)、日原暢子(箏)
吹奏楽:愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部アンサンブルメンバー
指揮:角田鋼亮
管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
※2018年1月3日(水)17:00開演 愛知県芸術劇場コンサートホールで収録 
▼詳細はイベント情報ページをご覧ください
NHKナゴヤニューイヤーコンサート2018|イベント・インフォメーション - NHKオンライン

年末年始もどうぞお楽しみください!
 
 

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バリトン小森輝彦 オペラにコンサートに大活躍!

ドイツで日本人初の宮廷歌手の称号を授与された小森輝彦は、帰国後も数々のオペラやコンサートで大車輪の活躍を続けています。この秋から冬にかけてもコラボ・リサイタルや東京二期会オペラ劇場公演など、注目の公演への出演が続きます。
まもなく10月12日に開催されるコラボ・リサイタルでは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも活躍のテノール リカルド・タムラ、わが国オペラ界になくてはならない実力派メゾソプラノの山下牧子とともにオペラの名シーンを繰り広げます。

近況と抱負を伺いました。
 

「日本に戻ってきて、この秋でちょうど5年が経ちます。時が流れるのは本当に速いと思う反面、きちんとその対価を取り、残していくな、とも感じています。『リア』や『マクベス』『金閣寺』などシリアスな役柄に加えて、今度11月の『こうもり』で、ある意味三枚目のアイゼンシュタインを演じられるのは、その時間のもたらしたポジティブな財産ではないかと。

二期会や新国立劇場、日生劇場などのオペラ出演やオーケストラとの共演を通して、素晴らしい同僚と出会い、栄養を頂き続けて来ました。その素敵な同僚達と、その一人一人の宝石の輝きを最大限に発揮出来るプログラムで共演しようというのが、今回始めた<コラボ・リサイタル>シリーズです。

第一弾の今回は親友のテノール、リカルド・タムラ氏の来日に併せて、一念発起しました。世界的な活躍を続けるなか、ドイツでの東日本大震災のチャリティーコンサートにも馳せ参じ共演してくれました。

そのスターテノールを、日本側は山下牧子さんと僕、ピアノの浅野菜生子さんで迎え撃ちます。火花が散る「運命の女」と男達との魂のかけ合い、どうぞお楽しみに!
(小森輝彦)

   *     *     *


チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
小森輝彦 コラボ・リサイタル ―1
Teruhiko Komori collaborative recital-1
~Femme fatale~
運命の女にまつわるオペラの名シーンから

日時:2017年10月12日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:小金井 宮地楽器ホール 大ホール
料金:¥4,000(学生席¥2,500)
出演:山下牧子(メゾソプラノ)
   リカルド・タムラ(テノール)
   小森輝彦(バリトン)
   浅野菜生子(ピアノ)
予定演奏曲目:
 ビゼー 『カルメン』
 ヴェルディ 『ドン・カルロ』
 プッチーニ 『エドガール』
 ビゼー 『真珠採り』
       より アリア、重唱 ほか

▼公演情報ページはこちら
小森輝彦 コラボ・リサイタル ―1 - 東京二期会
 
 
■■■ 二期会オペラ出演情報 ■■■
《ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演》
東京二期会オペラ劇場
J.シュトラウスII世オペレッタ『こうもり』

日時:2017年11月
 22日(水)18:30/23日(木・祝)14:00/
 24日(金)17:00/25日(土)14:00/
 26日(日)14:00
会場:日生劇場(NISSAY OPERA 2017 提携)
指揮:阪 哲朗/演出:アンドレアス・ホモキ
※小森は22・24・26日公演のアイゼンシュタイン役で出演

▼公演詳細はこちら《チケット絶賛発売中!》
2017年11月〈ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演〉J.シュトラウスII世 オペレッタ『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場

東京二期会オペラ劇場
R.ワーグナー『ローエングリン』

日時:2018年2月
 21日(水)18:00/22日(木)14:00
 24日(土)14:00/25日(日)14:00
会場:東京文化会館 大ホール
指揮:準・メルクル/演出:深作健太
※小森は22・25日のテルラムント役で出演

▼公演詳細はこちら《9/30(土)よりチケット一般発売開始!》
2018年2月 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

▼コラボ・リサイタル、『こうもり』、『ローエングリン』各公演のお問合せ・ご予約は
二期会チケットセンター TEL: 03-3796-1831
 (月~金:10:00~18:00/土:10:00~15:00/日祝 休)

▼小森輝彦公式サイトはこちら
オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」
 
 

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<間もなく開演!!>二期会オペラ講座 第40回 ~オペレッタはこれから「こうもり」~

青島広志氏の軽妙なトークと、実力派歌手の出演で毎回好評いただいている「二期会オペラ講座」。
今度の開催は9月14日(木)。東京二期会11月公演『こうもり』に出演ソリストの澤畑恵美、三井清夏、小森輝彦の出演で、数あるオペレッタの中でも最高の人気曲を中心にお送りします。

本日、都内某所で、最終稽古が行われました!


(写真左から)小森輝彦、三井清夏、澤畑恵美、青島広志

オペラやオペレッタに興味はあるけれど、最初の一歩が踏み出せない… そんなあなたにオペラ講座。オペラが大好きなあなたもきっとご満足頂けます。
普段なかなか聞くことができない、オペラ歌手の生の声に、まずは触れてみてください。
芸術の秋、皆様のご来場をお待ちしております!
 

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チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会オペラ講座(通算第40回)
ブルーアイランド音楽辞典
『大作曲家による究極のオペラ縦断』シリーズ(21)
~オペレッタはこれから「こうもり」~

日時:2017年9月14日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
料金:(全自由席)一般¥3,000、学生¥1,000
   当日券もご用意がございます!

出演:青島広志(お話しとピアノ)
   澤畑恵美(ソプラノ)
   三井清夏(ソプラノ)
   小森輝彦(バリトン)
演奏予定曲:
 J.シュトラウスII世作曲 『こうもり』より
 ・泣き泣きお別れ(澤畑、三井、小森)
 ・侯爵様あなたのようなお方は(三井)
 ・時計の二重唱(澤畑、小森)
 ・チャルダッシュ(澤畑)
 ・Dui-du(澤畑、三井、小森)
 ・田舎娘の格好で(三井)
  (上記はドイツ語歌唱予定です!)
 スッペ作曲 『ボッカチオ』より
 ・恋はやさし 野辺の花(澤畑、三井、小森)
 オッフェンバック作曲 『天国と地獄』より
 ・はえの二重唱(三井、小森)

▼公演概要ページ
二期会オペラ講座 オペレッタはこれから「こうもり」 - 東京二期会

▼チケットご予約は
二期会チケットセンター TEL: 03-3796-1831
 (月~金:10:00~18:00/土:10:00~15:00/日祝 休)
 
 

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<演奏予定曲決定!!>二期会オペラ講座 第40回 〜オペレッタはこれから「こうもり」〜

青島広志氏の軽妙なトークと、実力派歌手の出演で毎回好評いただいている「二期会オペラ講座」。
今度の開催は9月14日(木)。東京二期会11月公演『こうもり』に出演の澤畑恵美、三井清夏、小森輝彦の共演で、数あるオペレッタの中でも最高の人気曲の魅力に迫ります。

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青島広志
(c)Gakken Pub.
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澤畑恵美
(ソプラノ)
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三井清夏
(ソプラノ)
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小森輝彦
(バリトン)

このたび当日演奏予定の曲目が決定しましたので、ブログをご覧の皆様にいち早くお知らせいたします!
オペラやオペレッタに興味はあるけれど、最初の一歩が踏み出せない…、そんなあなたにオペラ講座。オペラが大好きなあなたもきっとご満足頂けます。是非お誘い合わせの上、ご来場ください。

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チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会オペラ講座(通算第40回)
ブルーアイランド音楽辞典
『大作曲家による究極のオペラ縦断』シリーズ(21)
〜オペレッタはこれから「こうもり」〜

日時:2017年9月14日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
料金:(全自由席)一般¥3,000、学生¥1,000
出演:青島広志(お話しとピアノ)
   澤畑恵美(ソプラノ)
   三井清夏(ソプラノ)
   小森輝彦(バリトン)
演奏予定曲:
 J.シュトラウスII世作曲 『こうもり』より
 ・泣き泣きお別れ(澤畑、三井、小森)
 ・侯爵様あなたのようなお方は(三井)
 ・時計の二重唱(澤畑、小森)
 ・チャルダッシュ(澤畑)
 ・Dui-du(澤畑、三井、小森)
 ・田舎娘の格好で(三井)
  (上記はドイツ語歌唱予定です!)
 オッフェンバック作曲 『天国と地獄』より
 ・はえの二重唱(三井、小森)
 スッペ作曲 『ボッカチオ』より
 ・恋はやさし 野辺の花(澤畑、三井、小森)

▼公演概要ページ
二期会オペラ講座 オペレッタはこれから「こうもり」 - 東京二期会
▼チケットご予約は
二期会チケットセンター TEL: 03-3796-1831
 (月〜金:10:00〜18:00/土:10:00〜15:00/日祝 休)

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「二期会サロンコンサート」2017シーズン
【完売御礼】8/3(木)<Vol.191 夏の夜、ドイツの息吹>出演者メッセージ

カワイ表参道コンサートサロンパウゼにて開催している「二期会サロンコンサート」シリーズは毎回大好評をいただいております。
通算191回、2017年シーズン第2回目となる8月3日(木)の公演は、“夏の夜、ドイツの息吹”と題して、ドイツの息吹を感じさせる名曲の数々をお届け致します。
今回はフレッシュな二人の新星と、バリトン小森輝彦が、いろどり豊かな歌世界へと皆様を誘います。
公演を前にフレッシュな二人の新星、ソプラノ熊田アルベルト彩乃とメゾソプラノ成田伊美からメッセージが届いておりますので、ご紹介いたします。
          *     *     *
「ソプラノの熊田アルベルト彩乃です。8月3日のサロンコンサートで素晴らしい方々とご一緒できるのを、とても楽しみにしています!成田さんと小森さんとは、昨年末に顔合わせで初めてお会いした時に、プログラムについて色々な案を出し合って盛り上がり、これは楽しいコンサートになると確信しました。
今回は、モーツァルトとリヒャルト・シュトラウスを中心に、ドイツオペラを支えた作曲家を取り上げます。この二人の曲を勉強するほどに、キャラクターの心の機微をこんなに自然に表現するなんて、まるで心理学者が作曲しているようだと驚かされます。
夏の一番暑い時期ですが、眠くなる暇のない盛りだくさんのコンサートですので、どうぞしっかり暑さ対策をしていらしてくださいね!」(熊田アルベルト彩乃)
          *     *     *
「皆様、こんにちは! 8月3日サロンコンサートに出演いたします、成田伊美です。
今回の公演では、ドイツオペラを支えた偉大な作曲家に焦点を当てまして、前半は歌曲、後半はオペラをお届けいたします。熊田さん、小森さんというドイツ語のプロフェッショナルの方々とご一緒させていただき大変光栄です。ピアノは高木さんをお迎えしております。
夏真っ盛りですが、涼しいドイツの森を感じていただけたらと思います。」(成田伊美)
          *     *     *
今回も聴き逃せない贅沢な内容の一夜ですが、お蔭様でチケットは既に完売となってしまいました。
チケットをお求めいただきました皆様、どうぞ当夜をお楽しみに!

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ソプラノ
熊田アルベルト彩乃
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メゾソプラノ
成田伊美
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バリトン
小森輝彦
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ピアノ
髙木由雅
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チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会サロンコンサート 2017-2018シーズン
Vol.191 夏の夜、ドイツの息吹
~ドイツオペラを支えた作曲家たち~

日時:2017年8月3日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全席自由 3,500円(税込・1ドリンク付き)
   【チケット予定販売数終了】
出演:熊田アルベルト彩乃(ソプラノ)、成田伊美(メゾソプラノ)、
   小森輝彦(バリトン)、髙木由雅(ピアノ)
予定演奏曲:
 ワーグナー
   「ヴェーゼンドンク」歌曲集より
 マーラー
   「子供の不思議な角笛」より
 モーツァルト
   オペラ『イドメネオ』より 「オレステとアイアーチェ」
   オペラ『皇帝ティートの慈悲』より 二重唱「ああ、お許しを」
 R.シュトラウス
   オペラ『ナクソス島のアリアドネ』より 「先生、お許しください」
   オペラ『アラベラ』より 二重唱
    「そしてあなたは私の統治者に、私はあなたの下僕となります」
                           ほか

▼コンサート概要ページはこちら
Vol.191 夏の夜、ドイツの息吹 | 二期会サロンコンサート 2017-2018シーズン - 東京二期会

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バリトン小森輝彦がBSジャパン「エンター・ザ・ミュージック」(7/17放送)に出演!

11月の二期会オペラ公演『こうもり』にアイゼンシュタイン役で出演するバリトン小森輝彦が、BSジャパン「エンター・ザ・ミュージック」に出演します。
小森にとっては昨年『椿姫』特集に出演して以来2回目の出演。演奏では、関西フィルとの共演により、バリトンの名アリア3曲をお届けします。また藤岡さんとのトークでは、歌を始めたきっかけなどが披露されます。日本人として初めて「ドイツ宮廷歌手」の称号を授与され、名実ともにオペラ界を牽引する存在の小森ですが、歌を始めたきっかけは意外にも・・・と、それがどんな出来事であったのかは、どうぞ番組をご覧ください。
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左から 繁田美貴アナウンサー、小森輝彦、藤岡幸夫さん
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
『エンター・ザ・ミュージック』
― 小森輝彦×バリトンの魅力 ―

放送局:BSジャパン (BS 7ch)
放送日時:2017年7月17日(月・祝) よる23:00~23:30   
司会:藤岡幸夫(指揮者)、繁田美貴(テレビ東京 アナウンサー)
ゲスト:小森輝彦(バリトン)
出演:関西フィルハーモニー管弦楽団
演奏曲:ビゼー:オペラ『カルメン』より 闘牛士の歌(エスカミーリョ) 
    プッチーニ:オペラ『トスカ』より テ・デウム(スカルピア)
    ヴェルディ:オペラ『椿姫』より“プロヴァンスの海と陸”(ジェルモン)
▼番組ホームページはこちら
エンター・ザ・ミュージック - BSジャパン
▼2017年11月『こうもり』公演詳細はこちらから
ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演 J.シュトラウスII世オペレッタ『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場
 アイゼンシュタイン・小森の出演日は11/22(水)・24(金)・26(日) 《チケット絶賛発売中!》

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《NHK名曲アルバム》3月も二期会アーティストが登場
ドボルザークの名曲「悲しみの聖母(スターバト・マーテル)」を演奏します!

みなさま、安井陽子、加納悦子、小原啓楼、小森輝彦が出演し、2月に放送されました「名曲アルバム~ブルックナー:ミサ曲第3番から“ベネディクトゥス”」はお楽しみいただけましたでしょうか。
3月の名曲アルバムでも、この4名が出演するドボルザーク「悲しみの聖母(スターバト・マーテル)」が放送されます。
曲名の「悲しみの聖母」とはイエス・キリストの死を嘆く母マリアの様子を描いた聖歌の名称です。ドボルザークは3人の幼子を相次いで失うという悲しみの中でこの曲を完成させました。大変ドラマティックな作品です。どうぞご期待ください。

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安井陽子
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加納悦子
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小原啓楼
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小森輝彦

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
NHK「名曲アルバム」
放送日時とチャンネル:
  2017年3月 (いずれも午前)
   13日(月) 11:40~11:45 [NHK総合]
   14日(火) 5:55~6:00 [NHK BSプレミアム]
   17日(金) 10:50~10:55 [NHK Eテレ]
   20日(月・祝) 5:55~6:00 [NHK BSプレミアム]
   25日(土) 5:55~6:00 [NHK Eテレ]
   26日(日) 4:20~4:25 [NHK総合]
   29日(水) 11:40~11:45 [NHK総合]
   ※3/6(月):放送日時を更新しました。
   ※総合テレビでの放送につきましては、一部放送されない地域がございます。
   ※放送局の都合により、放送日時・内容が変更になる場合がございます。
曲目:
  ドボルザーク 「悲しみの聖母(スターバト・マーテル)」
出演:
  (ソプラノ)安井陽子
  (メゾソプラノ)加納悦子
  (テノール)小原啓楼
  (バリトン)小森輝彦
  (合唱)東京混声合唱団
  (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
  (指揮)梅田俊明
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収録にて笑顔の4人
▼番組の詳細はこちら
名曲アルバム - NHKオンライン

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《NHK名曲アルバム》2月の放送では、二期会から豪華な顔ぶれが出演!

~ふとした拍子に耳に流れてくる心地よいメロディー~ 
NHKで実に40年以上も続く老舗番組「名曲アルバム」2月の放送ではブルックナー作曲『ミサ曲第3番』から“ ベネディクトゥス”を放送いたします。
数あるミサ曲の中でもひと際神々しく、美しいとされている同曲を、ソプラノ安井陽子、メゾソプラノ加納悦子、テノール小原啓楼、バリトン小森輝彦といった宗教曲に高い評価のある顔ぶれでお届けします。

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安井陽子
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加納悦子
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小原啓楼
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小森輝彦

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
NHK「名曲アルバム」
放送日時とチャンネル:
  2017年2月 (いずれも午前)
   5日(日) 4:20~4:25 [NHK総合]
   10日(金) 5:55~6:00 [NHK BSプレミアム]
   11日(土・祝) 11:25~11:30 [NHK総合]
   15日(水) 10:50~10:55 [NHK Eテレ]
   16日(木) 5:55~6:00 [NHK BSプレミアム]
   22日(水) 10:50~10:55 [NHK Eテレ]
   25日(土) 5:55~6:00 [NHK Eテレ]
曲目:
  ブルックナー 『ミサ曲第3番』より“ベネディクトゥス”
出演:
  (ソプラノ)安井陽子
  (メゾソプラノ)加納悦子
  (テノール)小原啓楼
  (バリトン)小森輝彦
  (合唱)東京混声合唱団
  (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
  (指揮)梅田俊明
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収録スタジオにて
▼番組の詳細はこちら
名曲アルバム - NHKオンライン

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【放送予定】9/9(金)東京二期会オペラ劇場7月公演『フィガロの結婚』が NHK FM「オペラ・ファンタスティカ」で放送されます!

東京二期会7月公演W.A.モーツァルト『フィガロの結婚』が、9月9日(金)14時からのNHK FM「オペラ・ファンタスティカ」で放送されることになりました!
収録されたのは、完売となった7月17日の公演。
残念ながら、ご鑑賞いただけなかった方にも、ぜひお聴きいただきたい番組です。
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同公演舞台より(撮影:三枝近志)
詳細はこちら! ↓↓↓
◆◆◆ 放送予定 ◆◆◆
NHK FM「オペラ・ファンタスティカ」
東京二期会オペラ劇場『フィガロの結婚』

放送日時:2016年9月9日(金) 14:00~18:00
放送局:NHK FM ラジオ
解説:室田尚子(音楽評論家)
収録:2016年7月17日 東京文化会館
指揮:サッシャ・ゲッツェル
キャスト:
 ・アルマヴィーヴァ伯爵…小森輝彦
 ・伯爵夫人…大村博美
 ・フィガロ…黒田 博
 ・スザンナ…嘉目真木子
 ・ケルビーノ…小林由佳
 ・バルトロ…妻屋秀和 
 ・マルチェリーナ…押見朋子
 ・ドン・バジリオ…高橋 淳
 ・ドン・クルツィオ…渡邉公威
 ・アントニオ…鹿野由之
 ・バルバリーナ…盛田麻央
 ・花娘I…藤原 唯
 ・花娘II…宍戸茉莉衣
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
▼番組ホームページはこちら
オペラ・ファンタスティカ -二期会公演“フィガロの結婚”- - NHKオンライン
▼ネットラジオでもお楽しみいただけます!
らじる★らじる - NHKネットラジオ
※局の都合により放送予定が変更になる場合があります。

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8月22日(月)放送 BSジャパン『エンター・ザ・ミュージック』に幸田浩子と小森輝彦が出演!

毎週月曜の夜にBSジャパンで放送されている『エンター・ザ・ミュージック』。
《音楽は世界を豊かにする!》をコンセプトに、指揮者の藤岡幸夫氏が毎回ゲストとともに様々な音楽の楽しみ方や逸話を語り、かつ演奏もお楽しみ頂く番組です。
次回の放送ではソプラノの幸田浩子とバリトンの小森輝彦がゲストで登場し、藤岡マエストロが指揮者を目指すきっかけにもなったというヴェルディのオペラ『椿姫』の特集をお送りします。
演奏者の立場から観た作品の魅力やそれぞれの想い、そしてイタリア・オペラの中でも最も有名な2つの名アリアをお届け致します。
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[写真]左より繁田美貴アナ、藤岡幸夫氏、幸田浩子、小森輝彦
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
『エンター・ザ・ミュージック』
― 幸田浩子×小森輝彦×ヴェルディ:歌劇『椿姫』 ―

放送局:BSジャパン (BS 7ch)
放送日時:2016年8月22日(月) よる23:00~23:30
司会:藤岡幸夫(指揮者)、繁田美貴(テレビ東京 アナウンサー)
ゲスト:幸田浩子、小森輝彦
出演:関西フィルハーモニー管弦楽団 、石野真穂(ピアノ)
演奏曲:ヴェルディ:オペラ『椿姫』より “ああ、そは彼の人か”~“花から花へ”
     ヴェルディ:オペラ『椿姫』より “プロヴァンスの海と陸”
▼番組ホームページはこちら
エンター・ザ・ミュージック - BSジャパン

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NHK FM「ベスト・オブ・クラシック」7月7日(木)にて、大村博美、小森輝彦らの名演奏が放送されます!

本年4月16日にトッパンホールで開催された、ソプラノ大村博美、テノール リカルド・タムラ、バリトン小森輝彦の国際的にも評価される3人が、ヴェルディ、プッチーニのオペラの名場面を迫真の演唱で歌い上げたドラマティックな演奏会が、今週7月7日(木)、NHK FM「ベスト オブ クラシック」で放送されます。
ぜひお聴きください!

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ソプラノ
大村博美
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バリトン
小森輝彦

◆◆◆ 放送予定 ◆◆◆
NHK「ベスト オブ クラシック」
大村博美 リカルド・タムラ 小森輝彦 演奏会

放送日時:2016年7月7日(木) よる19:30~21:10
放送局:NHK FM ラジオ
出演:大村博美(ソプラノ)、リカルド・タムラ(テノール)、
   小森輝彦(バリトン)、熊谷邦子(ピアノ)
放送予定曲:
 ヴェルディ『ドン・カルロ』より
  二重唱「まさしくあの方だ!~神よ、貴方が魂に」
  「わが最後の日が来た」
 ヴェルディ『オテッロ』より
  二重唱「もう夜も更けて」
  「夜のことでした」~復讐の二重唱「大理石のような空にかけて誓う!」
  「柳の歌」
 ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』より
  三重唱「私の心は嫉妬のために」
  「君の微笑み」
  「恋はバラ色の翼にのって」
  二重唱「この涙をご覧下さい~助かるのだわ」
 プッチーニ『マノン・レスコー』より
  「こんな美しい女性は見たことがない」
  「この柔らかなレースに包まれても」
 プッチーニ『トスカ』より
  「星は光りぬ」
  (2016年4月16日(土) トッパンホールにて収録)
▼番組ホームページはこちら
ベストオブクラシック - NHKオンライン
▼以前掲載しました、コンサートの紹介記事はこちら
国際的評価を得ている名歌手たちによる、ヴェルディ、プッチーニ・オペラの名シーンの数々を! - オペラの散歩道(二期会Blog)2016/4/4
そして、大村と小森は今月15日(金)と17日(日)の二期会名作オペラ祭 モーツァルト『フィガロの結婚』においてアルマヴィーヴァ伯爵夫妻役で共演。こちらも大注目です!
▼公演詳細はこちら
二期会名作オペラ祭 W.A.モーツァルト『フィガロの結婚』 - 東京二期会オペラ劇場
※全日程でD席は完売、また17日公演はS・A・C・D席が完売、B席が僅少となっております。

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国際的評価を得ている名歌手たちによる、ヴェルディ、プッチーニ・オペラの名シーンの数々を!

大村博美(ソプラノ)、リカルド・タムラ(テノール)、小森輝彦(バリトン)。国際的評価を得ている名歌手たちによる、ヴェルディ、プッチーニのオペラ・アリアや重唱の数々!
イタリアオペラの名シーンをスケール豊かに歌いあげます。
【楽しみな共演】
今回は、ドイツのアルテンブルク・ゲラ市立劇場より宮廷歌手の称号を得て2012年11月に帰国後も、ヴェルディ『マクベス』のタイトルロールをはじめ、次々と目覚ましい活躍を続けている小森輝彦と、フランス在住で、1月-2月にはモントリオール・オペラで『オテッロ』のデズデーモナを歌い絶賛された大村博美が夢の共演。
さらに小森がゲラ市立歌劇場で活躍していたときに共演していた日系3世のリカルド・タムラが加わります。タムラはメトロポリタン・オペラで、2013年に『トスカ』のカヴァラドッシを歌い成功を収めてから、引く手あまたの大注目のテノール。
ピアノは、カルロ・ベルゴンツィのオーディションに合格後、アカデミア・ヴェルディアーナでベルカントを学び、国立ミラノ・ヴェルディ音楽院音楽院ディプロマを満点で卒業後、同音楽院のアシスタントとなり、イタリア国立クレモナ音楽院、ブレーシャ音楽院、ミラノ市立音楽院伴奏ピアニストとして活躍してきた熊谷邦子。
大村と小森は、東京二期会7月公演《二期会名作オペラ祭》『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)にも伯爵夫人と伯爵役で出演いたします。
今回のコンサートを控え、大村と小森よりメッセージが届きましたので、ご紹介いたします。
      *      *      *

201604_oomura_hiromi.jpg これまでヨーロッパで2つの違う演出でデズデーモナを歌い、この役とヴェルディの音楽への愛情を深めてきました。その想いを一杯こめて歌った今回のモントリオールオペラで、お客様・共演の方々と舞台で心が震えるような時間と空間を共有でき、オペラ歌手になってよかったと心から思いました!
トッパンホールのプログラムでも再びこの『オテッロ』はもちろん、オペラからの名場面を小森さんとリカルドさんという最高の共演者に恵まれてできる幸せに感謝します。今年7月はオペラ『フィガロの結婚』で久々に二期会の公演にも出演でき、小森さんはじめ素敵な方々とご一緒に舞台を創っていけるのが今から楽しみで仕方がありません。 ――大村博美

      *      *      *

201604_komori_teruhiko.jpg 今回のトッパンホールでのコンサート、企画段階から関わらせていただけて、とても感謝しています。二期会本公演の『フィガロの結婚』で共演する大村さんとはいつかご一緒させていただきたいと思っていましたし、「盟友」リカルドと東京で共演できるのは、本当に幸せです。お二人の良さが発揮され、僕の専属歌手時代のレパートリーの中心だったヴェルディ、プッチーニによるプログラムです。どうぞお聴き逃しなく! ――小森輝彦

      *      *      *
■■■ 公演情報 ■■■
大村博美、リカルド・タムラ、小森輝彦
ヴェルディ、プッチーニを歌う

日時:2016年4月16日(土) 18:00開演
会場:トッパンホール
  (東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」4番出口より徒歩約8分)
出演:大村博美(ソプラノ)、リカルド・タムラ(テノール)、
    小森輝彦(バリトン)、熊谷邦子(ピアノ)
予定プログラム:
 ・ヴェルディ『ドン・カルロ』より
   二重唱「まさしくあの方だ!~神よ、貴方が魂に」
   「わが最後の日が来た」
 ・ヴェルディ『オテッロ』より
   二重唱「もう夜も更けて」
   「夜のことでした」~復讐の二重唱「大理石のような空にかけて誓う!」
   「柳の歌」
 ・ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』より
   三重唱「私の心は嫉妬のために」
   「君の微笑み」
   「恋はバラ色の翼にのって」
   二重唱「この涙をご覧下さい~助かるのだわ」
 ・プッチーニ『マノン・レスコー』より
   「こんな美しい女性は見たことがない」
   「この柔らかなレースに包まれても」
 ・プッチーニ『トスカ』より
   「星は光りぬ」
料金:全席指定 6,500円(学生3,000円)
予約:トッパンホールチケットセンター 03-5840-2222
▼公演詳細はこちらからご覧ください
大村博美、リカルド・タムラ、小森輝彦 ヴェルディ、プッチーニを歌う - TOPPAN HALL
▼会場へのアクセスはこちら
トッパンホールへの交通のご案内 - TOPPAN HALL

▼伯爵小森輝彦&伯爵夫人大村博美の出演日は7月15日と17日。“すべての人に名作を”
2016年7月公演《二期会名作オペラ祭》W.A.モーツァルト『フィガロの結婚』 - 東京二期会オペラ劇場

▼大村博美の公式サイトはこちら
大村博美 ソプラノ | オペラ歌手・大村博美のオフィシャルサイト
▼小森輝彦の公式サイトはこちら
オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」

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ロームシアター京都『フィデリオ』まもなく開演!

新年にオープンとなる「ロームシアター京都」のオープニング公演、ベートーヴェンのオペラ『フィデリオ』。
いよいよ年明けから劇場での稽古に入ります。
公演指揮者の下野竜也さんと、京都を拠点に活動する劇団「地点」の演出家・三浦 基さん、
そして二期会のソリストたちが紡ぎだす舞台に、今から期待に胸膨らみます。

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木下美穂子
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小原啓楼
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小森輝彦
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黒田 博
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久保和範
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糸賀修平

■■■ 公演情報 ■■■
ロームシアター京都プロデュース・オペラ
「フィデリオ」セミステージ形式

日時:2016年1月11日(月・祝) 16:15開場/17:00開演
会場:ロームシアター京都 メインホール
   (京都市左京区岡崎最勝寺町13)
≪出演≫
指揮:下野竜也
演出:三浦 基
管弦楽:京都市交響楽団
キャスト:
 レオノーレ…木下美穂子
 フロレスタン…小原啓楼
 ドン・ピツァロ…小森輝彦
 ドン・フェルナンド…黒田 博
 ロッコ…久保和範
 ヤキーノ…糸賀修平  ほか
▼残席状況等、公演詳細は主催者ページをご覧ください
「フィデリオ」セミステージ形式|公演・イベント - ロームシアター京都

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神奈川県民ホール開館40周年記念オペラ『金閣寺』~絶賛稽古中!!

神奈川県民ホール開館40周年記念公演オペラ『金閣寺』。
指揮の下野竜也さん、演出の田尾下 哲さん、そして歌手陣は溝口役の小森輝彦、宮本益光を中心に“オール二期会キャスト”で練り上げてきた稽古もいよいよ佳境に入ってまいりました。
ベルリン・ドイツ・オペラで1976年に初演され、日本では16年ぶりの上演となるオペラ『金閣寺』。オペラ史に刻まれる歴史的な瞬間をお見逃しなく!
▼クラシック音楽情報月刊誌「ぶらあぼ」のfacebookにも稽古場の様子が紹介されています
溝口役 小森輝彦 1
溝口役 小森輝彦 2
指揮 下野竜也(上)と演出 田尾下 哲(下右)

20151205kinkakuji_thumb.jpg ■■■ 公演情報 ■■■
神奈川県民ホール開館40周年記念
神奈川県民ホールオペラシリーズ2015
オペラ『金閣寺』
作曲 黛 敏郎 原作 三島由紀夫 台本 クラウス・H・ヘンネベルク
全3幕(新制作・日本語字幕付ドイツ語上演)
日時:2015年12月5日(土)、6日(日) 両日15:00開演
会場:神奈川県民ホール 大ホール
指揮:下野竜也
演出:田尾下 哲

キャスト:

<溝口(12/5)
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小森輝彦
<溝口(12/6)
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宮本益光
<父>
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黒田 博
<母>
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飯田みち代
<若い男>
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高田正人
<道詮>
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三戸大久
<鶴川>
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与那城 敬
<女>
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吉原圭子
<柏木>
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鈴木 准
<娼婦>
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谷口睦美
<有為子>
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嘉目真木子
 

※溝口役のみダブルキャスト
▼公演詳細、最新情報は神奈川県民ホールの公式サイト、ツイッター、フェイスブックをご覧ください
黛敏郎作曲 オペラ「金閣寺」 - 神奈川県民ホール
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9/4(金)ドイツ文化会館ホールで『ダナエの愛』プレトーク&プレコンサート開催!

リヒャルト・シュトラウス『ダナエの愛』の舞台上演日本初演にむけて、日本リヒャルト・シュトラウス協会主催によるプレトーク&プレコンサートが、9月4日(金)19:00から、東京・赤坂のドイツ文化会館ホールにて開催されます。

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深作健太
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佐々木典子
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小森輝彦

プレトークには、演出の深作健太監督が登場!昨年9月の記者発表以来、公の場で『ダナエ』について語る機会です。あらためてオペラ初演出にむけての意気込み、稽古場の様子、舞台コンセプトについて、大いに語ります。
また、プレコンサートには、二期会が誇るドイツ・オペラのエキスパートの二人、タイトルロールのソプラノ佐々木典子とユピテル役のバリトン小森輝彦が出演します。初演を前に『ダナエ』の一部を生演奏で聴けるのは、ここしかありません!
もちろん、日本リヒャルト・シュトラウス協会の会員でない一般の方もご来場いただけます。多くのクラシック音楽ファン、オペラ・ファン、そしてドイツが大好きな方にお集まりいただきたい企画です!お問い合わせ・お申し込みは、日本リヒャルト・シュトラウス協会様までどうぞ。


チラシ(クリックで拡大)
■■■ イベント情報 ■■■
【第163回例会:講演と演奏 オペラ《ダナエの愛》】
◆日 時:2015年9月4日(金) 19時 ~ 21時
◆会 場:ドイツ文化会館ホール(東京・赤坂)
 ▼会場アクセスはこちら
 ・アクセス - ドイツ文化会館ホール
◆お問合せ/お申し込み:
日本リヒャルト・シュトラウス協会(平日13:00-17:00不定休)
TEL: 03-3582-1266 E-mail: japanrs@tkk.att.ne.jp
※非会員の方の入場料は、一般2,000円(年誌付)、学生1,000円(年誌無)となります。

▼協会のご案内ページはこちら
お知らせ - 日本リヒャルト・シュトラウス協会
▼『ダナエの愛』公演詳細はこちら
2015年10月公演 R.シュトラウス『ダナエの愛』<舞台上演日本初演> - 東京二期会オペラ劇場

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小森輝彦、二週に渡ってNHK-Eテレ「ムジカ・ピッコリーノ」に出演!

NHK-Eテレで毎週土曜あさに放送中の小学生向け音楽番組「ムジカ・ピッコリーノ」。
≪音楽の仕組み≫を楽しく分かりやすく理解出来るように、毎回古今東西のあらゆる名曲1曲を取り上げ、音楽の正体や魅力を物語仕立てで紹介する…そんな愉しい番組です。
今回は二週に渡って、バリトンの小森輝彦が登場致します。
日本人として初めて「ドイツ宮廷歌手」の称号を授与され、西洋音楽に携わる者としてこれ以上ない名誉を手にしたあの小森が、摩訶不思議なシチュエーションの中でお芝居を…。
8月2日放送回のタイトルは、「3つの声」。それが何を意味しているのかは放送を観てのお楽しみ。つづく8月9日放送の「そばにいて!」と併せて、の是非お見逃しのないように!!!!!
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◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
ムジカ・ピッコリーノ「3つの声」
放送日時:2014年8月2日(土) あさ8:25~8:35
放送局:NHK Eテレ
出演:浜野謙太、斎藤アリーナ、山口康智、サンコンJr.、谷内里早、小森輝彦ほか
ムジカ・ピッコリーノ「そばにいて!」
放送日時:2014年8月9日(土) あさ8:25~8:35
放送局:NHK Eテレ
出演:浜野謙太、斎藤アリーナ、山口康智、サンコンJr.、ROLLY、森啓一郎、谷内里早、小森輝彦ほか
▼番組ホームページはこちらをご覧ください
ムジカ・ピッコリーノ - NHKオンライン

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10月4日(金)午後2時からNHK-FMで二期会『マクベス』公演放送!

今年5月に上演した、東京二期会オペラ劇場G.ヴェルディ『マクベス』(指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ/管弦楽:東京交響楽団)の公演録音が、明日10月4日(金)午後2時からのNHK-FMラジオ「オペラ・ファンタスティカ」で放送されます!
是非、お聴きください。
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同公演のカーテンコールより
◆◆◆◆ 放送予定 ◆◆◆◆
オペラ・ファンタスティカ
-ヴェルディ特集(1)二期会公演“マクベス”-

放送局:NHK FMラジオ
放送日時:2013年10月4日(金) 14:00~(番組は18:00まで)
放送内容:東京二期会オペラ劇場『マクベス』(2013年5月3日 東京文化会館)
解説:堀内 修
出演:
 マクベス…(バリトン)小森輝彦
 マクベス夫人…(ソプラノ)板波利加
 マクダフ…(テノール)井ノ上了吏
 バンコー…(バス)ジョン ハオ
 マルコム…(テノール)村上公太
 マクベス夫人の侍女…(ソプラノ)野口知香
 伝令/暗殺者/医者…(バス)伊藤 純
 (合唱)二期会合唱団
 (管弦楽)東京交響楽団
 (指揮)アレクサンドル・ヴェデルニコフ
▼番組ホームページはこちら
オペラ・ファンタスティカ - NHKオンライン
▼NHK-FMはインターネットラジオでもお聴きいただけます
らじる★らじる - NHKネットラジオ
▼東京二期会の『マクベス』公演ホームページでは、特集ページやインタビューがご覧いただけます。
・オペラ公演ラインアップ2013年5月公演G.ヴェルディ『マクベス』 - 東京二期会

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9/28(土)「二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール」に、ソプラノ鵜木絵里が登場!

二期会を代表するアーティストによる真っ向勝負のステージ「二期会ゴールデンコンサート」は、津田ホールとの共催となって10年、昨年度でついにシリーズ40回を数えるまでに至りました。
秋の気配が感じられるこのごろ、芸術の秋の到来を告げるように、今月28日(土)今シーズンの「ゴールデン」が開幕。
ソプラノ鵜木絵里がシーズンの先頭を切って登場します。

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チラシ(PDFファイル)
■■■公演情報■■■
〈二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール 2013/14 SEASON〉
Vol.41 鵜木絵里ソプラノ
  ピアノ:多田聡子
スペインの風景とシェイクスピアに魅せられた
華あるソプラノの新境地

日時:2013年9月28日(土) 16:00開演(15:30開場)
会場:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅・都営大江戸線国立競技場A4出口 前)
料金:全指定席 1回券 4,000円(お得なシーズンセット券もございます)

▼予定プログラムなどの詳細はこちらをご覧ください
二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール 2013/14 SEASON - 二期会21

さて、今回の鵜木絵里。
清潔感あふれる歌い口と、確かな音楽性が持ち味で、日生劇場のアリス・シリーズや宮本亜門演出『コジ・ファン・トゥッテ』でのデスピーナ役など、キュートなキャラクターを得意として、老若男女誰にも好かれるソプラノ、といったイメージでしょうか。
今回のゴールデンでは、アーティスト鵜木絵里の心の中にひろがる風景を、ご覧いただくことになるのかもしれません。
第1部はスペイン歌曲集。
フェデリコ・モンポウ、ガルシア・レオス、ホアキン・ロドリーゴといった近代スペインを代表する作曲家の作品がならびます。彼らが「スペイン歌曲」として、ドイツやフランスのそれと並ぶ芸術作品までに結晶させ、昇華させたのは、ほかでもない、スペイン伝統の風土に育まれてきた民族音楽、舞踊の旋律、リズム、テンポ、言語感性。
鵜木が「抑制された情熱」と表現するスペイン独特の抒情。それが彼らの作品にはみなぎっており、これら作品群をとおして、彼の地の風景を一望にすることでしょう。
第2部はシェイクスピア。
中学生のときに演劇部で取り組んだ「冬物語」が、シェイクスピアとの最初の出会いでした。
以来、その人間の本質に迫る言葉の力や美しさに魅了されつづけ、時にイギリスの劇場文化の奥深さに感嘆しながら、いつしか自分も歌手としてオペラの舞台を得た鵜木。「冬物語」はまさしく運命的な出会いでした。
「声楽を始めてからは『読む、観る、聞く』のみだったシェイクスピアに、『歌う』という喜びが加わり、私の世界を大きく広げてくれた」と語る鵜木。
思えば、シェイクスピアの詩や劇に音楽を描いた作曲家たちも、その世界に惹かれたひとりひとり。
鵜木もまたその楽譜を通じて、彼らの感動を今に甦らせてくれることでしょう。
シェイクスピアの風景は、鵜木の歌から、何人もの偉大な作曲家とつながり、ついにはシェイクスピア自身にまで続いていく、広大で深淵な世界です。
皆様にも、きっと新しい風景を心の中にお持ち帰りいただけるコンサートになると思います。

「お持ち帰り」といえば。
今回「Vol.41鵜木絵里」では特別に「お口の恋人」ロッテの提供で、ご来場のお客様先着300名様に「ロッテキシリトールガム」を進呈いたします。
「ロッテキシリトールガム」は、特定保健用食品(トクホ)。美しい声は、美しい口元から!
いつまでも、丈夫で健康な歯でいたいものですね。当日はぜひお早めにご来場ください。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
今シーズンの〈二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール〉は、今月の鵜木絵里を皮切りに、全4回開催いたします。以降のラインアップは次の通り。
◆2013年11月30日(土) 16:00開演
 Vol.42 井ノ上了吏テノール (ピアノ高木由雅)
 ラテンの情熱溢れるテノールリリコ
 “我が歌!イタリア、スペインへの想い”
◆2014年1月18日(土) 16:00開演
 Vol.43 竹本節子メゾソプラノ (ヴァイオリン荒井英治/ピアノ大島義彰)
 多くの世界的指揮者から絶大な信頼を得ているメゾソプラノ
 馥郁たる歌唱に心潤されるひととき
◆2014年3月21日(金・祝) 16:00開演
 Vol.44 小森輝彦バリトン (ピアノ服部容子)
 日本人として初めてドイツ“宮廷歌手”の称号を得たバリトン
 ノーブルな響きで導かれる音楽の真髄
料金(全指定席):
 シーズン4回通し券12,000円/2回セット券7,000円※/1回券4,000円/学生券2,500円
 ※…2回セット券は、今シーズン4公演の中からお好きな公演を2つお選び頂けます。
お申込み・お問い合わせ:
 二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831
▼くわしくはこちら
二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール 2013/14 SEASON - 二期会21

ZEN

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夏の始まりを彩った『ホフマン物語』。歌手が輝いた最高の舞台!

フランスの名匠ミシェル・プラッソンの指揮、粟國 淳の幻想的な演出、大きな盛り上がりを見せた、オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』。
タイトルロールのホフマン役、福井 敬、樋口達哉の熱演に、若手歌手も大奮闘。
多くの方のご来場、誠にありがとうございました。
ホフマンと3人の女性の恋物語、と一言では語りつくせない、次々と繰り出される魔法のようなシーン、その余韻がいつまでも消えませんでした。
舞台写真とともに、この素晴らしい公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…7月31日・8月3日組、◆…8月1日・4日組)
会場:新国立劇場オペラパレス
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

ホフマン(福井 敬)とニクラウス(加納悦子)。「ホフマンは女の人に溺れ、酒に溺れ、ちっとも芸術に身が入らない。」そんなホフマンを何とかして芸術の道に連れ戻そうとする芸術の女神ミューズが、ニクラウスに姿を変えて現れる。青年貴族のようなはつらつとした身のこなしに、思わず見惚れ、聴き惚れ。


ホフマン(樋口達哉)とリンドルフ(大沼 徹)の対決。
ふてぶてしい態度のリンドルフ、「飲み代は払う性質でね、スカンピン殿」。
字幕=本谷麻子=も素晴らしく、作品の理解を助けてくれました。


ホフマンの最初の恋人オランピア(安井陽子)。本当に人形のような動きと、超人的な高音のパッセージ。でも超絶技巧の機械ではなくて、あたたかさときらめきを感じさせるのは、安井ならではの歌唱力。


スパランツァーニ(右=羽山晃生)と、コシュニーユ(左=新津耕平)が見守る中、歌を止めないオランピア(佐藤優子)。佐藤は、今回が二期会オペラデビュー。


「光れ!ダイヤモンド」ダペルトゥット(大沼 徹)は、憎らしい悪魔役を堂々と演じた。


第2幕「あなたの影がほしいの、どうしてもほしいの」と迫るジュリエッタ(菊地美奈)。


光り輝くダイヤモンドと引き換えに、ホフマンを籠絡する妖艶な美女ジュリエッタ(佐々木典子)。


影を取られておののくホフマン。マジックミラーを使った演出。不思議でした!
「ホフマンあなたが好きよ、でもさからえないわ、口づけひとつでダイヤモンドが手に入るのよ」


病のために、歌ったら死ぬ、というアントニア(木下美穂子)。短い命と知って、音楽への情熱を燃え上がらせる激しさに、思わず引き込まれてしまいます。


歌姫ステラからホフマンへの手紙をリンドルフに売り渡す、召使アンドレと、アントニアの屋敷で芸術家を気取る老いた使用人フランツは一人二役。フランス風の皮肉も効いて巧みな芝居が注目された田中健晴。


高橋絵理のアントニア。一年前の『パリアッチ(道化師)』ネッダとまた違う一面を見事に開花させました。情感あふれる繊細な音楽性、声の美しさが、きらきらした瞬間。
そしてアントニアの母の声(7/31・8/3=与田朝子、8/1・4=小林紗季子)も、姿は見せない役ですが、その声の存在は大きい。2階席の下手のバルコニーで歌っているのですが、舞台上と一体となって、すばらしい効果をあげました。


悪魔(小森輝彦)がヴァイオリンを弾きながら、「歌え!」と、囁(ささや)く瞬間、額縁の中の優しい母の面差しは、死神に変わる。この仕掛けも見事でした。


命のない人形だったオランピア、生きたまま去ったジュリエッタ、そして死んでしまったアントニア。でも3人は一人だったのだ! 歌姫ステラ!!!
その美しい登場には客席からため息が。ステラを演じたのは、ダンサーの今村たまえ。

プラッソンは今秋80歳。酷暑の東京に顔をしかめながらも、ユーモアあふれるマエストロ。連日、集中した稽古を重ね、オーケストラ、歌手共に素晴らしいオペラの舞台を作りあげました。
カーテンコール(撮影:堀 衛)




帆かけ舟

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【レビュー】魔女に翻弄されたマクベス

5月初旬、爽やかなGWの陽気で賑わった上野の東京文化会館で、ヴェルディ作曲のオペラ『マクベス』が上演されました。
シェイクスピアの名作が、コンヴィチュニーの演出を通して現代に問いかけるもの。
タイトルロールの小森輝彦、今井俊輔をはじめ、強烈なキャラクターを要求されるマクベス夫人の板波利加、石上朋美、バンコー役のバス、ジョン ハオ、斉木健詞、マクダフの井ノ上了吏、松村英行と、歌手陣も揃い、ヴェルディ初期のオペラをお楽しみいただけたのではないでしょうか。
舞台写真とともに公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…5月1日・3日組、◆…5月2日・4日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>


魔女たちが、戦場から帰還したマクベス(今井俊輔)に呼びかけます。
「グラミスの領主殿!」
「コーダの領主殿!」
「やがては王になるお方!」
魔女たちは、煙突から、窓から、自在に姿を現し、またどこへともなく消えます。
《私の演出では、魔女は非常にポジティブな存在です(演出ノートより)》


マクベスから届いた手紙を読むマクベス夫人(石上朋美)。堂々とした演技、卓越した歌唱力で、聴衆を惹き付けました。


マクベス夫妻の陰謀にかかって暗殺されたダンカン王。赤い花びらが血潮のように吹きあがる演出。


《マクベス夫人を、悪意のある邪悪な存在として描くことは間違っていると思います(演出ノートより)》
コンヴィチュニーが意図した、マクベス夫人を、愛情豊かに演じた板波利加。最後が悲劇であったとしても、“レディ・マクベス”は、マクベスの確信に満ちた伴侶であったことは間違いないのです。


魔女たちの供宴。狂喜乱舞とはこのことか!?


魔女たちが釜に投げ入れるのは、パソコンや放射能マークの核廃棄物。コンヴィチュニーらしい風刺です。釜には火薬が仕掛けてあり、絶妙なタイミングで遠隔操作しています。熟練した舞台スタッフたちも緊張の一瞬。


マクベスは、亡霊となったバンコー(斉木健詞)を見て錯乱状態に陥り、宴会は滅茶苦茶になります。


魔女たちがマクベス(小森輝彦)に見せる影絵の悪夢。次から次へと王が現れては滅亡していきます。


ドイツ・アルテンブルク・ゲラ市立劇場専属第一バリトンとして12年間活躍し、昨秋帰国した小森輝彦。劇場経験豊かな小森が演じるマクベスには、権力者の孤独と寂寥感を漂わせ、その存在感を示しました。


二期会デビューとなった、今井俊輔は今もっとも注目されるバリトンの一人。運命に翻弄される男の悲劇を演じきりました。


カーテンコール
(撮影:堀 衛)

悲劇にも関わらず、時に陽気な音楽となるこの『マクベス』という作品を、コンヴィチュニー演出のよき理解者であるヴェデルニコフの指揮、東京交響楽団が、手堅くサポートしてくれました。
ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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「ぴあ」にコンヴィチュニー講演会レポート&『グランド・オペラ』に小森輝彦インタビュー記事

すでにお読みになられた方もいらっしゃるかと思いますが、「チケットぴあ」ニュースに、先日ドイツ文化センターで行われた、5月公演『マクベス』演出のペーター・コンヴィチュニー講演会のレポートが掲載されました!
「現代社会に鋭く迫るオペラを」鬼才コンヴィチュニーがオペラ演出について語る - チケットぴあ
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自身のオペラ演出の哲学、技法から、今回の『マクベス』のテーマや見どころまで語っていました。
また、音楽之友社から刊行されているオペラ専門誌『グランド・オペラ』最新号(4月20日発売)には、5月『マクベス』タイトルロールのバリトン小森輝彦が大きく登場しています。最高級オーディオとトップアーティストを紹介するシリーズ記事「小畑恒夫のオペラの魔力」で、小森と音楽評論家小畑恒夫氏による対談です。
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こちらもぜひご覧ください!
▼音楽之友社さんのサイトでお買い求めいただけます。
『グランド・オペラ』Vol.50 2013 Spring – 音楽之友社

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二期会『マクベス』掲載情報!『ぶらあぼ』でタイトルロール小森輝彦インタビュー

東京都内では、一年中クラシック・コンサート、オペラ公演が目白押しですが、実は、『マクベス』のあるゴールデン・ウィーク中は大きなオペラ公演が他にありません。
今年のゴールデンウィークは、ヴェルディ『マクベス』のある上野・東京文化会館を中心に、お出かけの予定を計画されてはいかがでしょう?二期会『マクベス』開幕まであと約1カ月。クラシック音楽の専門各誌では公演情報が掲載されています!

bravo4formacbeth.jpg 『ぶらあぼ』2013年4月号(3月18日発行)では、『マクベス』タイトルロールを務める小森輝彦(5月1日、3日出演)が、巻頭インタビュー「ぷれすてーじ」に登場。声楽を志した経緯から、ドイツ/ゲラ・アルテンブルク市立歌劇場でのキャリア、日本に本拠を移す決意、そして初役となるマクベスについて語っています。
▼『ぶらあぼ』はWeb上でもご欄いただけます。こちらからご覧ください。
クラシック音楽情報サイト WEBぶらあぼ
 <小森輝彦インタビューは『ぶらあぼ』4月号28ページに掲載>

mostly5formacbeth.jpg また、専門誌『モーストリー・クラシック』最新5月号の人気連載記事「コンサート特選館」では、音楽評論家寺西基之さんに☆☆☆、石戸谷結子さんに☆☆と前評価をいただきました!
▼「MOSTLY CLASSIC」最新号の情報はこちらからご覧ください。
クラシック音楽を極めるための月刊情報誌「MOSTLY CLASSIC」
【コンサート特選館】~寺西基之「コンヴィチュニー『マクベス』はヴェルディ・イヤー最大の話題作」、石戸谷結子「新国立劇場『ナブッコ』と二期会『マクベス』、オペラも花盛り」
全国の書店、amazonにて絶賛発売中です!

▼東京二期会5月公演『マクベス』公演詳細はこちら
東京二期会オペラ劇場『マクベス』 - 東京二期会
▼お問合せ・チケットのお求めはこちら
二期会チケットセンター - 東京二期会

zen

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朗報 昨年ドイツ宮廷歌手の称号を得た小森輝彦が日本に完全帰国

日本の音楽界に旋風を巻き起こします!
この度、バリトンの小森輝彦が17年のドイツ生活にピリオドを打ち、日本に完全帰国致しました。
東京二期会では2013年5月の『マクベス』にも主演致します。
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小森は、文化庁在外派遣研修員として2年研修、その後、五島記念文化財団オペラ新人賞の受賞者としての研修をベルリンで行った後、2000年よりドイツ、テューリンゲン州のアルテンブルク・ゲラ市立歌劇場と専属ソリスト契約を結び、第一バリトンを12シーズンにわたって務め、この間、ゲラ劇場で歌った役は33役、公演数は378に及びます。(アルテンブルク・ゲラ市立歌劇場以外のプロダクションも含めて今まで歌った役の数は62役)に及びます。
この数字は、歌ってきたレパートリーの殆どが、主役級(ドイツ語圏でFachpartieと呼ばれ、グローヴオペラ辞典で定義されている)である事を考えると驚異的な数字であり、事実小森は、「アルテンブルク・ゲラ市立歌劇場を引っ張るスターバリトン(中部ドイツ放送)」としてこの劇場を12年の間、牽引して参りました。
リゴレットのタイトルロールに始まり、ドン・ジョヴァンニ、オランダ人、ナブッコ、ヴォツェックなどのタイトルロールの他、スカルピア、ヤーゴ、ジェルモン、テルラムント、エスカミリオなど、ありとあらゆるバリトンの主要な役を歌い尽くしたと言っても過言ではありません。
日本人の歌手がヨーロッパのオペラハウスで12年の長きに渡り、主役を張り続けたというのは例がないことで、徐々に予算が削られつつあるドイツの文化行政の中で、通常1年ごととなる専属歌手の契約をこれだけの期間に渡って更新し続けた事は驚異的といえましょう。それにも増して難しいのは、同じ劇場の聴衆に飽きられることなく、同じ歌手が様々なオペラの主役を歌い続けたということでした。
イタリア、ドイツ、フランスのどんなジャンルのものもこなせる懐の深さ、技術の確かさ、そして常に進歩し続ける芸術家としての高邁な姿勢無くしては決してあり得ない事で、オペラの本場ドイツで、日本人の歌手がこれだけの業績を残したのは正に前人未踏であり、投票によって選ばれた最優秀歌手に送られる「テアター・オスカー」も「名誉オスカー」を含めて5回受賞しています。
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そして、その劇場の「看板歌手」としての業績が評価されて、2011年4月、日本人初のドイツ宮廷歌手(Kammersänger)の称号を授与されました。この宮廷歌手という称号は、「その歌手の芸術家としての業績とパーソナリティーによって劇場のレベルアップに寄与したことに対して与えられる(ヨッヘン・コヴァルスキー談)」ものであり、単に長い期間その劇場の公演に参加した事で得られるものではありません。
この度の帰国で、ゲラの街の聴衆が、小森を失うことを悲しんだのは想像に難くない。劇場協会は3回にわたるお別れコンサートを企画。シューベルトの「美しき水車小屋の娘」とオペラアリアの夕べを開催して小森は長年尽くしてきたゲラ市の聴衆に別れを告げ、聴衆はスタンディングオベーションで小森の熱演に応えました。
ゲラに於けるオペラ最終公演での小森の舞台挨拶の様子がご覧いただけます。
 
日本のテレビ番組制作会社が小森のゲラでの最終公演の様子を取材したときの録画抜粋(映像提供:マグマ)

■帰国後の主な活動について
この秋に帰国して最初の舞台は、11月23日と25日開催された飯森範親指揮の山形交響楽団による「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)でした。
続く29日には児玉宏指揮の大阪交響楽団によるプフィツナー、R.シュトラウスのオーケストラ歌曲の演奏会に出演。この大阪交響楽団の演奏会は昨年の演奏会の続編にあたり、昨年に続いてNHK-FM(2013年2月予定)で放送されます。
▼山形交響楽団「さまよえるオランダ人」の記事
冬本番、北国のオーケストラが熱い! 山形響と札幌響、ドイツ音楽で名演競う - 日本経済新聞(2102/12/4)
そして、来週にはピアノの服部容子さんと共に待望のデュオリサイタルを開催。
小森輝彦&服部容子 DUO RECITAL VOL.8 <日本語字幕付き>
日時:12月20日(木) 19:00開演
会場:東京文化会館小ホール
料金:S席¥5,000、A席¥4,000
   (S席A席とも学生料金¥2,500 ※学生証の提示が必要です)
ご予約:センターヴィレッジ 03-5367-8345
    e+(イープラス) http://eplus.jp(PC・携帯)
    東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
後援:公益財団法人東京二期会
▼デュオリサイタルの詳細はこちら
小森輝彦&服部容子DUO RECITAL VOL.8 - CENTER VILLAGE MUSIC FACTORY

オペラは、2013年1月の新国立劇場『タンホイザー』ビーテロルフにはじまり、5月に東京二期会『マクベス』タイトルロール、7月に同『ホフマン物語』悪役4役、さらに11月には日生劇場・読売日響・東京二期会共催のライマン作曲『リア』(日本初演)タイトルロール、宮城においてオペラ『遠い帆』支倉常長役にも主演予定など、大きな期待が寄せられています。
今後の小森輝彦の活躍にどうぞご期待ください。

▼小森輝彦の公式サイトより
日本へ帰国のお知らせ (2012年7月2日)
帰国についての新聞記事(2011年10月) (2012年7月3日)
5回目のテアターオスカー受賞 (2012年7月8日)
▼コンヴィチュニー演出の東京二期会『マクベス』は12月15日(土)から一般発売開始です!
2013年5月公演 G.ヴェルディ『マクベス』 - 東京二期会

diamond

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海外消息~バリトン小森輝彦

こんにちは、Web担です。
日本ではゴールデンウィークの最中、ドイツのゲラ市を中心に活躍している、バリトン小森輝彦よりチャリティーコンサートの報告とビッグニュースが届きました!

本人からのメールより
「2011年4月25日にゲラ市立歌劇場のコンサートホールで行われた、東日本大震災チャリティーコンサートは大成功に終わりました。
100人程度の来場者を見込んで始めたのですが、結果的に400人以上の聴衆が集まり、場所もフォワイエからコンサートホールに変更して行いました。入場料以外にも個人の寄付や団体の寄付があり、全部で8300ユーロ以上の義援金が集まりました。」
▼コンサートの詳しい報告記事はこちらをご覧いただけます
チャリティーコンサート終了のご報告
また、この報告記事の中でも触れられていますが、東日本大震災のニュースがドイツでも大きく報道されていたことと、小森がこの4月2日にドイツ宮廷歌手の称号が授与されたそう(!!)で、現地では新聞、テレビ、ラジオでこのチャリティーコンサートのことが大きく取り上げられたそうです。
▼宮廷歌手の称号とは… こちらの記事で詳しく書かれています
ドイツ宮廷歌手の称号を授与されました

小森のこれからの活躍がますます期待されます。皆様ぜひご注目ください!

※本文中のリンクはいずれも~オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」~の記事へリンクしています。

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バリトン小森輝彦~ドイツからできることを

3月11日に起きた東北関東大地震、そして津波の被害は、海外でも大きく報道されました。
海外の劇場等で活躍する二期会の歌手たちが、母国の悲惨な経験に心を寄せ、
何かできることを、と現地で活動を始めています。

小森輝彦は、ドイツのアルテンブルク・ゲラ市立歌劇場では専属第一バリトン歌手として11シーズン目。ゲラに住み、数々の大役をつとめ公演の中心的な存在として、劇場には小森の写真がたくさん飾られています。
日本から届いたニュースに、小森はすばやく立ち上がり、同じ劇場に所属する日本人(歌手、バレエダンサー、コレペティとして、それぞれに専属で活躍しています)とともに、劇場の協力を得て、チャリティーコンサートを開くことになりました。
ゲラの新聞にも掲載され、家族揃ってインタビューを受け、多くの人に呼びかけることになりました。

▼オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」
エッセイ「東日本大震災で考えること」
「東日本大震災被害者のためのチャリティーコンサートの記事」

ヨーロッパでは、チャリティーやボランティアも、日常的に行われると聞いていますが、
日本から来て、日本のためにコンサートや寄付を呼びかける歌手たちに、
あたたかい手を差し伸べてくださる劇場をはじめ、現地の方々にも、
心より御礼を申し上げます。

小森は、コンサートと別に義援金を集める活動も始めています。
遠く離れていても日本の力になりたい、という思いが、希望となって届くように
私たちも、今いるところで、できることを。

少しずつでも力になれますように。

帆かけ舟

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人間の際限のない欲望と天上の美しさ、『ファウストの劫罰』閉幕

コンテンポラリーダンス、H・アール・カオスを主宰する大島早紀子が、舞台上に時空を超えて魅せるファウストの夢。フランスの巨匠ミシェル・プラッソンと入念な準備を重ね、力強く挑んだ東京二期会オペラ劇場/ベルリオーズ作曲劇的音楽『ファウストの劫罰』。東京文化会館を駆け抜けた4日間の本公演のシーンをご紹介します。

第一部冒頭。彫刻のような構図にうごめく人間、苦悩が積み重なっていきます。

ファウスト(左):福井 敬 


年老いたファウスト博士のしみじみとした朗唱「古びた冬は」。孤独な憂いに沈んでいます。

ファウスト:福井 敬 


数多くの舞台経験を誇る二期会合唱団が登場、<復活祭の歌>。一人ひとりが演奏にも演技にも繊細な表現とクオリティを求められ、見事にこたえました。 


若さを取り戻したいというファウスト博士の欲望をかなえようと悪魔メフィストフェレスが囁きます。

ファウスト(左):樋口達哉
メフィストフェレス:泉 良平 


メフィストフェレスは、ファウストをライプツィヒの酒場に連れていきます。学生ブランデルは「ねずみの歌」を滑稽な調子で歌います。
メフィストフェレス(後右):小森輝彦
ファウスト(後左):福井敬
ブランデル(中央):佐藤泰弘 


心が晴れないまま眠るファウストの周りに精霊が現れる<空気の精のバレエ>。 


白河直子をはじめとするダンサーは、現実と幻想の世界を自在に往き来し、宙に舞います。 


兵士や学生たちの合唱。生きて帰る兵士、あるいは死者として帰る兵士。 


夢の中でファウストに恋したマルグリートが歌う<トゥーレの王>。
17日公演のマルグリートは、出演者変更により小泉詠子が出演。素晴らしいデビューを飾りました。 


メフィストフェレス「悪魔の名にかけて踊れ」。マルグリートを惑わせる<鬼火の踊り>。
妖気、光と声、煌めき、その昂揚ぶりはまさに悪魔的。 


メフィストが地下深くに姿を隠す瞬間─本当に魔界へ消えるようです。

メフィストフェレス:泉 良平 


ファウストとマルグリートの束の間の逢瀬を打ち破るメフィストフェレス。

マルグリート(左):林 正子
メフィストフェレス(中):泉 良平
ファウスト(右):樋口達哉 


マルグリートが一人部屋で歌うロマンス<激しい炎のような愛は>。再会を約束したファウストが現れない─私の小さな頭は狂ってしまう。

マルグリート:小泉詠子 

◇ 
ファウストが渡した眠り薬で母親を殺してしまったためにマルグリートは死刑になった、と告げられて、ファウストは彼女を助けるために悪魔の契約書に署名します。<地獄への騎行>。オーケストラが最高潮に鳴り響く中、ファウストは地獄へ落ちます。

ファウスト(前):樋口達哉
メフィストフェレス:泉 良平 


男声合唱が不気味な呪文を唱えると、魔物の様相を表わす狂乱狂舞のシーン。 


「神よ、彼女は真に愛しておりました。」

マルグリート(中央):林 正子 


<選ばれた魂と子供たちの合唱>天上の歌に導かれ、マルグリートは昇天します。 

猛暑の中、大勢のお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)
★撮影:鍔山英次
◇撮影:三枝近志

▼公演詳細はこちらをご覧ください
2010年7月公演『ファウストの劫罰』- 公演記録|東京二期会

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『ファウストの劫罰』いよいよ明日開幕!

いよいよ明日15日(木)から始まるベルリオーズ『ファウストの劫罰』。
マスコミ各紙の注目も高く、直前情報が朝日新聞と読売新聞の各夕刊(14日付)に掲載されました!
朝日新聞では、マエストロ、ミシェル・プラッソンのインタビューが、読売新聞では、13日に行われたゲネプロ(総稽古)の模様をふまえて、本公演が大々的に紹介されています。
▼朝日新聞の記事はWebでもご覧いただけます。
ベルリオーズ 仏のプラッソン「心のあや、描き出す」- asahi.com(朝日新聞社)(7月14日- 音楽 -)
▼ゲネプロの様子は、クラシック情報サイト「クラシック・ニュース」でもご覧いただけます。
東京二期会オペラ劇場「ファウストの劫罰」ゲネラルプローべはじまる! - classic news(7月14日)
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写真は昨日のゲネプロを終えた福井敬(左)と小森輝彦(2人は15日と17日に出演)
2月に英雄オテロで観客を魅了した福井。今回は老ファウスト博士から若者へと変身し、馥郁たる美声で愛を歌いスケールの大きな舞台を創り上げています。
悪魔メフィスト役の小森はドイツのアルテンブルク・ゲラ市立劇場専属、第一バリトンとして大活躍しています。
▼福井敬netでは、動画インタビューがご覧いただけます。
ファウストについて(福井さんインタビュー)- 福井敬net(7月9日)
▼公演当日のご案内です

公演タイムテーブルのご案内
7月15日(木)
7月16日(金)
7月17日(土)
7月18日(日)
当日券
S,A,B,C,D
S,A,B,C,D
S,A,B,C,D
S,A,B,C,D
当日券販売開始
17:30~
12:30~
12:30~
12:30~
開場
18:00
13:00
13:00
13:00
開演
19:00
14:00
14:00
14:00
第1部、第2部
約60分
休憩予定時刻
20:00~20:25
15:00~15:25
15:00~15:25
15:00~15:25
第3部、第4部
約70分
終演予定
21:40
16:40
16:40
16:40
※販売状況により券種によっては販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※公演タイムテーブルは、当日の進行によりずれる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

▼公演詳細はこちらをご覧ください。
2010年7月公演 H.ベルリオーズ『ファウストの劫罰』- 東京二期会オペラ劇場

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ドイツで活躍する小森輝彦近況

チェコ・ユダヤ人作曲家ヤロミール・ヴァインベルガーのオペラ『ヴァレンシュタイン』のドイツ初演で、小森輝彦がタイトルロールを歌い、各方面から絶賛されました。
この作品は30年代にウィーン国立歌劇場で初演された後、ナチス政府によって上演禁止とされており、今回のドイツ初演が世界初演後、初のプロダクションでした。

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『ヴァレンシュタイン』より

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『コジマ』よりニーチェ役に扮する小森
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『オテロ』よりヤーゴ役に扮する小森

写真撮影:Stephan Walzl
www.stephanwalzl.de

ヴァレンシュタインは、30年戦争で活躍した実在の武将で、第九の詩でも知られるフリードリヒ・シラーが戯曲化しており、シラーの生誕250年記念でもあるこの年に取り上げられ、ドイツ内外から注目を集めました。
Neues Deutschland 10/30
ヴァレンシュタインに扮した小森輝彦は、心を打つ、力のみなぎった役作りによって際立っていた。(ヴェルナー・ヴォルフ)
Opera Gazet 11/1
タイトルロールの小森輝彦は、奇跡のような一時をもたらした。この芸術家は疲れる事を知らない様に思われた。(ヴィレム・ヴェアショーテン)
Neue Musikzeitung (NMZ) 10/26
小森輝彦はこのタイトルロールを、自分の側近だけでなく自分自身に対しても情け容赦をしない人物として、輝かしいまでの発音の明晰さと声の運びによって表現した。(ペーター・パハル)
Frankfurter Allgemeine 10/29
バリトンの小森輝彦は、ヴァレンシュタインの孤立と追いつめられた切迫感の切換を、歌と演技によって切実に訴えかけ、作品全般を通じて描く事が出来る歌手である。(ゲルハルト・ローデ)
Ostthuringer Zeitung 10/26
中でも際立ったのは、幕開きから一貫して、傷ついたヴァレンシュタインの姿を体現し、繊細な声の表現を役に与える事が出来た小森輝彦だ。(Dr. タチアーナ・メーナー)

また、このプレミエの前日に、コットブス州立歌劇場での『コジマ』(小森が世界初演)公演への客演、2日後には同じゲラの劇場でのベルク作曲『ヴォツェク』公演があり、どの公演も成功裡に終わりました。4日間で都合3つの異なったオペラの主役を務め、しかもどれも高度な技術と音楽性を要求される現代オペラであった事から、当地での小森の評価をさらに高めました。
この2週間後には『オテロ』再演(オスナブリュック市立歌劇場との提携公演)があり、翌週からは『ナクソス島のアリアドネ』の立ち稽古が始まるとの事です。小森は二期会公演でも演じた音楽教師役で出演します。

▼詳細は小森輝彦公式サイト「テューリンゲンの森から」をご覧ください。
ヴァレンシュタインの批評記事など - テューリンゲンの森から|小森輝彦公式サイト

◎2010年7月には東京二期会オペラ劇場H.ベルリオーズ『ファウストの劫罰』に
 メフィストフェレス役で出演予定。
 2010年1月28日(木)より愛好会優先発売、2月4日(木)より一般発売
 出演日などの詳細は東京二期会オペラ劇場HPで近日発表します。

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サントリー音楽財団創設40周年記念
細川俊夫作曲『班女』日本初演

サントリー音楽財団創設40周年記念サマーフェスティバル2009<MUSIC TODAY 21>のプログラムで、昨年第39回サントリー音楽賞を受賞した作曲家細川俊夫氏の代表作のオペラ『班女(はんじょ)』が日本初演され、ソプラノ半田美和子と、バリトン小森輝彦がこれに出演いたしました。
(8月21,23,26日、於:サントリーホール ブルーローズ)
美しい遊女が男の帰りを待ちわびて狂ってしまう、世阿弥作と言われる「班女」を、三島由紀夫が新しく書き直し、さらにドナルド・キーンが英訳したテキストをベースに作曲されています。美しい女のそれが狂気なのか、深い夢なのか、この世とあの世の境を漂うような、不思議な深い響きを聴かせました。
hanjo_118H_117.JPG作曲した細川氏は、半田美和子の演じる花子が、自身がイメージした花子に最も近いと紹介。
狂った花子は時として幻想的。

hanjo_118G_188.JPG花子が待ちわびていた恋人・吉雄を演じる小森輝彦。
花子は吉雄の顔を見て、髑髏(どくろ)のようだと・・・。

hanjo_118G_195.JPG小森は透視的な女性二人に対して、自我が崩れていくような内的な線を声と息の濃淡で表現。

hanjo_118G_237.JPG演出・ステージデザイン・衣装はルカ・ヴェジェッティさん。細川俊夫の作品を基に舞踊を制作し、クセナキスのオペラでも注目されており、日本の伝統文化にも深い関心を持つ。
サントリーホール ブルーローズには能舞台を出現させました。
背景のオリジナル・アートワークはイタリアで制作活動を行う吉田もえさんによるもの。
(写真提供:サントリー音楽財団)
▼サントリーホールの公演詳細はこちらをご覧ください
サマーフェスティバル - サントリー音楽財団

9月14日(トリノ)、15日(ミラノ)でも今回と同じ出演者での上演が予定されています。
▼ミラノ音楽祭
14/09/2009 21:00--Teatro Astra | Torino Milano - Festival internazionale della Musica(トリノ公演詳細/イタリア語サイト)
15/09/2009 21:00--Piccolo Teatro Studio | Torino Milano - Festival internazionale della Musica(ミラノ公演詳細/イタリア語サイト)

▼半田美和子、小森輝彦のオフィシャルサイトはこちらから
ソプラノ歌手半田美和子 オフィシャルサイト
オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」

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ソプラノの半田美和子とバリトンの小森輝彦が
細川俊夫作曲 オペラ『班女 HANJO』日本初演に出演

2004年、エクサンプロバンス音楽祭で大野和士指揮により世界初演以後、ブリュッセル(モネ劇場)やヨーロッパ各地の歌劇場で毎年のように再演され、すでにヨーロッパ各地で29回上演されてきたオペラ『班女 HANJO』 が今夏、日本初演されます。
この作品は三島由紀夫「近代能楽集」の『班女』のドナルド・キーン英語訳を基にドイツと日本を拠点に、ヨーロッパの各地で活動を続けている細川俊夫が作曲した傑作。
今回はようやく日本初演されるとあって、8月21, 23, 26日、サントリーホール(ブルーローズ)での公演は全て完売しています。今回は、ヨーロッパでの初演以来初めてとなる日本人歌手、花子役の半田美和子(ソプラノ)、吉雄役の小森輝彦(バリトン)を配し、指揮には08年リヨン国立オペラで《班女》を指揮したヨハネス・デビュス、初演以来、実子役を当り役としているフレドリカ・ブリレンブルク(メゾソプラノ)等が出演。演出にはコンテンポラリー・ダンスの振付も手がけるルカ・ヴェジェッティが加わったニュープロダクション。
戻らぬ恋人吉雄を待ち続け、画家の実子に匿われながらも物狂いとなって夢と現を彷徨い続ける遊女・花子を演じる半田は、08年、ベルリン高等研究所に招待され、細川俊夫氏の歌曲やオペラ作品を、氏のピアノ伴奏により演奏し喝采を浴びており、叙情性を秘めたきめ細やかな表現で花子さらなる魅力を表出することでしょう。国際的にも活躍する恋人役の小森輝彦の常に完成度の高い精緻な歌唱とともにこの作品へのさらなる期待が高まっています。
komori_handa.jpg<稽古場にて>小森輝彦と半田美和子
●サマーフェスティバル2009(サントリー音楽財団主催)
第39回サントリー音楽賞受賞記念公演
細川俊夫作曲 オペラ『班女』
8月21日(金)19:00 サントリーホールブルーローズ(小ホール)
8月23日(日)15:00 サントリーホールブルーローズ(小ホール)
8月26日(水)19:00 サントリーホールブルーローズ(小ホール)
指揮:ヨハネス・デビュス  演出・衣裳:ルカ・ヴェジェッティ
半田美和子(花子=ソプラノ) フレドリカ・ブリレンブルク(実子=メゾソプラノ) 
小森輝彦(吉雄=バリトン) 管弦楽:東京シンフォニエッタ 
▼公演詳細はこちらをご覧ください(全公演完売につき当日券発売はありません)
サマーフェスティバル - サントリー音楽財団

▼ミラノ音楽祭
9月14日(トリノ)、15日(ミラノ)でも上演が予定されています。
14/09/2009 21:00--Teatro Astra | Torino Milano - Festival internazionale della Musica(トリノ公演詳細/イタリア語サイト)
15/09/2009 21:00--Piccolo Teatro Studio | Torino Milano - Festival internazionale della Musica(ミラノ公演詳細/イタリア語サイト)

▼半田美和子、小森輝彦のオフィシャルサイトはこちらから
ソプラノ歌手半田美和子 オフィシャルサイト
オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」

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『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』無事公演を終える!

多くのお客様をお迎えし、宮本亜門×アッレマンディによるオペラ『ラ・トラヴィアータ』が閉幕いたしました。
動かないエスカレーター、繊細にまたダイナミックに変化し、歪んでいく市松模様、真っ黒な衣裳に顔まで墨を塗った不気味な群集。21世紀日本のオペラにかけた宮本亜門の謎を皆様はどのようにご覧になったでしょうか。
アントネッロ・アッレマンディの指揮、東フィルの統制のとれた見事な演奏が、難役ヴィオレッタ(澤畑恵美、安藤赴美子)をはじめ、歌手陣を力強くサポート。明るい音色のヴェルディを聴かせました。
舞台写真:[12]=12・14日組(撮影:鍔山英次)、[13]=13・15日組(撮影:三枝近志)
第1幕
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ドゥフォール男爵(佐野正一)は、ヴィオレッタ(安藤赴美子)のパトロンです。
ガストン子爵(高田正人)が、ヴィオレッタに、アルフレード(井ノ上了吏)を紹介します。
アルフレードとヴィオレッタの恋の行方を見守り、ドゥフォール男爵をさりげなく遠ざけ、時には二人をかばいます。争いを好まないガストン子爵の存在が、このオペラに一瞬の爽やかな風を感じさせました。
IMG_2754.JPG[12]
華やかな宴会。有名な『乾杯の歌』。鮮やかな赤いドレスが映えるヴィオレッタ(澤畑恵美)
訪れる客は噂好き、真っ黒で顔がありません。(二期会合唱団)
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遠くから呼びかけるアルフレード(井ノ上)の声に、おののきながらも恋に落ちるヴィオレッタ(安藤)。
第2幕
IMG_4062.JPG[12]
パリ郊外の田舎の穏やかな生活で、健康を取り戻したかに見えたヴィオレッタ(澤畑)。アルフレード(樋口達哉)の愛に包まれて、朗らかで可憐な表情を見せるヴィオレッタ。
CHK5858.jpg[13]
アルフレードと別れるように迫る父ジェルモン(青戸知)。若者は恋するもの、と知りつつ、我が事となると盲目的になる親心でもあり、愚かさでもあり、揺れ動く父親像を見事に演じ、舞台に深みを与えました。
IMG_4258.JPG[12]
2幕2場。アルフレードとの別れを決意し、社交界に戻るヴィオレッタ(澤畑)。アルフレードが追ってきたことを知り、激しい動揺を見せます。
CHK6092.jpg[13]
ついに怒りを爆発させ、群集の面前で、ヴィオレッタ(安藤)を侮辱してしまうアルフレード(井ノ上)。「死ぬまであなたを愛し続けます」と歌うヴィオレッタの姿に、胸を衝かれます。
第3幕
IMG_4475.jpg[12]
真実を知ったアルフレード(樋口)が戻り、生きたいと願うヴィオレッタ(澤畑)。ジェルモン(小森輝彦)も駆けつけて許しを乞う。しかし、ヴィオレッタは親しい人々に見守られ息を引き取る。
12日のカーテンコールから(撮影:堀 衛)
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13日のカーテンコールから(撮影:堀 衛)
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ご来場、ありがとうございました。(AM)

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21世紀に問いかけるオペラの至芸─宮本亜門×アッレマンディ『ラ・トラヴィアータ』

2005年6月東京二期会オペラ劇場『椿姫』に続く2度目の登場となった指揮者アントネッロ・アッレマンディ。モーツァルト3部作を経て、現代の日本にふさわしいオペラのあり方を探り続けた宮本亜門が、ついにヴェルディの傑作『ラ・トラヴィアータ』を取り上げ、1カ月に及ぶ念入りな稽古の末、ついにプレミエを迎えました。
登場人物をダイナミックに動かしつつ、感情の震えを繊細に視覚化。
アッレマンディはどちらかといえば速いテンポを好むようです。ウィーン国立歌劇場をはじめ、欧州各地で『ラ・トラヴィータ』を振ってきたアッレマンディは、今回が15プロダクション目とか。熟知した『ラ・トラヴィータ』を完璧にコントロール、シーンの鮮やかな転換が、観る人を退屈させない演出です。
女性たちの生き方は、昔よりずっと自由になった、と思われていますが
本当にそうなのでしょうか。
私の愛を、神さまが許してくれても、世間は許してくれなかった・・・
2幕ヴィオレッタの嘆きが、現代の私たちの胸を打ちます。

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恋に生きることも許されなかったヴィオレッタ(澤畑恵美)、対するアルフレードの父ジェルモン(小森輝彦)。このシーンは、何度見ても、なんともいえない感情が沸いてきて心の奥底を揺さぶります。
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恋人アルフレード(樋口達哉)の胸の中で息絶えるヴィオレッタの最期。
写真:鍔山英次

2009年2月12日(木)〜15日(日)東京文化会館大ホール
東京二期会オペラ劇場2009年2月公演『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』公演詳細 - 東京二期会
写真入りの記事
【オペラ劇場】12日初日の舞台を特別公開! 宮本亜門演出「ラ・トラヴィアータ」 - MSN産経ニュース
宮本亜門演出「ラ・トラヴィアータ」細やかな人間感情の表出! - classic news:メロディが聴こえるwebサイト

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NHKニューイヤーオペラコンサート&ウィーンフィルニューイヤー

新年明けましておめでとうございます。
1月3日(土)19時よりNHKホールで開催された、第52回NHKニューイヤーオペラコンサートも大好評の内に幕を閉じました。
今年は出演した18名のソリストのうち、15名が二期会アーティスト。
それぞれに幻想と熱情の名場面、名アリアと銘打って、聴き応えのある名演奏が続き、その模様がNHK教育テレビほかで生中継されました。
指揮:飯森範親 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 合唱:二期会合唱団 他
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写真:楽屋で勢揃いした15名の二期会アーティストたち
前列左から=横山恵子、小山由美、臼木あい、大村博美、直野 資、佐々木典子、幸田浩子、林 美智子、安井陽子
後列左から=成田勝美、福井 敬、高野二郎、小森輝彦、樋口達哉、佐藤泰弘
演奏された主な曲目
歌劇『魔笛』から“なんと美しい絵姿” タミーノ…(テノール)高野二郎
歌劇『魔笛』から“復讐の心は地獄のように胸に燃え” 夜の女王…(ソプラノ)安井陽子
歌劇『ホフマン物語』から“昔アイゼナハのお屋敷に” ホフマン…(テノール)樋口達哉
歌劇『ホフマン物語』から“森の小鳥はあこがれを歌う” オリンピア…(ソプラノ)幸田浩子
歌劇『メフィストーフェレ』から“私はあまのじゃくだ” メフィストーフェレ…(バス)佐藤泰弘
歌劇『ルサルカ』から“月に寄せる歌” ルサルカ…(ソプラノ)佐々木典子
楽劇『ワルキューレ』第1幕から“冬の嵐は過ぎ去り”
   ジークムント…(テノール)成田勝美 ジークリンデ…(ソプラノ)横山恵子
歌劇『カルメン』から ハバネラ“恋は野の鳥” カルメン…(メゾ・ソプラノ)林 美智子
歌劇『カルメン』から 闘牛士の歌“諸君の乾杯を喜んで受けよう”
   エスカミーリョ…(バリトン)小森輝彦
歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』から“ママも知るとおり”
   サントゥッツァ…(メゾ・ソプラノ)小山由美
歌劇『道化師』から“衣装をつけろ” カニオ…(テノール)福井 敬
歌劇『ジャンニ・スキッキ』から“私のお父さん” ラウレッタ…(ソプラノ)臼木あい
歌劇『オテロ』から“無慈悲な神の命ずるままに” ヤーゴ…(バリトン)直野 資
歌劇『蝶々夫人』から“ある晴れた日に” 蝶々夫人…(ソプラノ)大村博美

■放送予定■
そして、1月1日に生放送された「ウィーンフィル ニューイヤーコンサート2009」がNHK-BS2で再放送されます。番組ゲストにはウィーン国立歌劇場で活躍し、昨年のN響第九にもソリストで出演した、バリトン甲斐栄次郎が登場致します。是非ご覧ください。
1月24日(土)21:00〜24:00 BS2(再放送)
二期会アーティストは今年もより素晴らしい演奏と感動を皆様にお届けいたします。どうぞご期待ください!!

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小森輝彦、ハーゲン市立歌劇場「トスカ」スカルピア役に出演

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ハーゲン市立歌劇場
去る2007年12月8日 ドイツ・ハーゲン市立歌劇場で上演された「トスカ」にて、病気降板したスカルピア役のカーステン・メーヴェスにかわり小森輝彦が急遽出演した。

【指揮】アントニー・ヘルムス(ハーゲン市立歌劇場 音楽総監督(GMD))
【演出】ティロ・ボロフチャク(ハーゲン市立歌劇場 主席演出家)
【トスカ】ダグマー・ヘス(ハーゲン市立歌劇場専属歌手)
【カヴァラドッシ】ペドロ・ヴェラスケス=ディアス(ハノーファー国立歌劇場専属歌手)

R0013225_2.JPG 第2幕の前の休憩時
(一番左がスカルピアに扮する小森)
12月1日にプレミエを迎えたばかりのプロダクションで、小森はその第二公演に出演。
公演の3日前に出演のオファーがあったという強行スケジュールながら公演は大成功で、ブラボーの嵐となった。カーテンコールの最後はスタンディング・オベーションとなり、パルケット(1階席)だけでなく2階席、3階席の観客も総立ちとなり、稀に見る長いカーテンコールとなった。

*今後、小森は来年2月の東京二期会オペラ劇場『ワルキューレ』ヴォータン役に出演するため帰国する。

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終演後GMD(指揮者)、トスカ、カヴァラドッシと共に
(一番右が小森)

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オーディオ・ドラマ「服部良一のモモタロウ」

昭和の作曲家服部良一が、昭和16年にNHKから委嘱され作曲した民族歌劇「桃太郎」。稽古初日が奇しくも真珠湾攻撃のその日であったため。以来放送を禁じられたこの作品はその後楽譜が行方不明になり、これまで放送されることがありませんでした。服部良一生誕100年にあたる本年、オーケストラを駆使した桃太郎の物語4幕が、NHK−FMにて復活放送されます。幕間に当時のニュース音声や流行歌、サトウハチローと服部良一両名の創作過程をドラマとして盛り込んで、当時の時代背景をお送り致します。
【放送日時】
●本編
   8月15日(水) 10:00~11:20 NHK−FM
●番組宣伝「プレマップ」
   8月10日(金) 15:55 教育テレビ
   8月14日(火)  0:25 教育テレビ(13日月曜日の深夜)
   8月14日(火) 11:45 総合テレビ
【出演】※民族歌劇「桃太郎」出演者
(モモタロウ  岸田敏志)
(鬼の大王   鈴木綜馬)
 おじいさん  小森輝彦
 おばあさん  小川明子
 風の精    半田美和子
 犬      高橋淳
 猿      大槻孝志
 雉      松村英行
この民族歌劇「桃太郎」は、ドラマの中で挿入されるスタイルです。
番組サイトでは、ドラマの出演者のみ紹介されています。
左から小森輝彦、鈴木綜馬さん(ミュージカル俳優)、半田美和子、大槻孝志、松村英行、高橋淳
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服部克久さん
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ドイツのゲラ劇場で活躍中の小森輝彦情報!

DSC9408_komori.jpg2005年夏、東京二期会『フィレンツェの悲劇』シモーネ役で絶賛された小森輝彦。
本年8月にはリサイタルで帰国予定だ。
『トスカ』のプレミエはアルテンブルクで1月28日、4月21日に、約2年の工事期間を経て改修工事が終わったゲラのオペラハウスのこけら落としとしてゲラのプレミエが行われました。
最新の舞台機構を備えて、この再オープンを待ちかねていたゲラとゲラ近郊のオペラファンで満員になったゲラのオペラハウスは、このトスカのプレミエでのこけら落とし公演で熱狂の渦につつまれました。新インテンダントのマティアス・オルダーグによる演出と豪華なキャストによるこのプロダクションは大変好評で、ゲラだけでなく周辺の都市からも観客が詰めかけ、プレミエ後も毎回超満員になった。

トスカ:ルツィア・ザルジュツカ(ポーランド人)
カヴァラドッシ:リカルド・タムラ(ブラジルと日本のハーフ、国籍はブラジル人)
スカルピア:小森輝彦
◆批評1(テューリンガー・アルゲマイネ紙)
(前略)特に2幕では、愚直さと時折の意図せぬ滑稽さを見る事が出来た。このオルダーグ演出の「トスカ」では、これは特に二人の歌手・俳優のおかげである。その二人とは、まず感動的な「歌に生き、恋に生き」のアリアを歌っただけでなく、嫉妬や怒り、憎しみの表現の中で声の危険を顧みずにタイトルロールに深く入り込んだルツィア・ザルジュツカ、そしてスカルピアの非人間的な面をこれ以上なく効率的な動きで語った小森輝彦である。スカルピアがトスカに、恋人カヴァラドッシとの最後の(実際にはもう一度会うが)面会を許したとき、彼は恋人達の抱擁を距離を置いた興味を持って観察していた。まるで珍しい昆虫を標本にする研究者のように。このサディストが、如何に人間と人間の感情の世界から離れてしまっているかを、これより正確に表現することは全く不可能である。(後略)
http://teru.sub.jp/ofc/2007/02/toscaostthuringer_zeitung.html
◆批評2 (アルテンブルガー・クーリエ紙)
悪役スカルピアを演じた小森輝彦は、ゲラの聴衆に改めて、如何に力強い歌唱芸術が彼に備わっているかを示した。
◆批評3 (オペルン・ネッツ インターネット)
小森輝彦によるスカルピアは、自信に満ちて卓越した演奏によって表現された。この役柄がこれほど繊
細に、これほど大きな表現の振幅を勝ち得ることはまれだといえる。
*5月5日には、新作オペラ「コジマプレミエがあり、小森は主人公の哲学者ニーチェで出演。
その最新情報も追ってお知らせします。
こちらから→http://homepage.mac.com/teruhikokomori/Gallery/PhotoAlbum90.html
===【リサイタル情報】6月23日より ぴあ他で発売予定===
小森輝彦・服部容子 デュオリサイタル Vol.3
2007年8月21日 開演19:00
東京・第一生命ホール(都営地下鉄 大江戸線 勝どき駅 徒歩8分)
全席指定 5,000円
後期ロマン派の音楽
〜R.シュトラウスの歌曲を中心に〜
R.シュトラウスの歌曲 (字幕付き)
L.ヤナーチェクのピアノソナタ
出演:バリトン・小森輝彦、ピアノ・服部容子
後援:東京二期会
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