2014年4月公演『蝶々夫人』 主役二人のメッセージ ~2013年5月の記者会見から~

4月公演『蝶々夫人』では、本舞台を想定した「立ち稽古」が始まりました!
連日、緊張感と熱気に包まれた稽古が続いています。
去る2013年5月8日、外国人特派員協会で開いた「2014/15オペラ・シーズン・ラインナップ記者会見」に『蝶々夫人』の主役二人、腰越満美と樋口達哉が登壇していました。本公演を前に、あらためてそのときの二人のコメントをお伝えいたします。

ciocio2.jpg 樋口達哉 「栗山先生の美に対する意識」
私は、2009年の二期会『蝶々夫人』で栗山昌良にご指導をいただきました。そのときに強く感じたことは、栗山先生の美に対する意識です。舞台の上の立ち振る舞いですとか、細かい手の動きや所作のひとつひとつにいたるまで、先生から直に教えていただけたのでした。また今回も、前回のような経験ができるかと思うと今からとても楽しみです!
ciocio1.jpg 腰越満美 「機は熟して、納得のいく蝶々夫人を」
二期会では『蝶々夫人』は2003年に栗山昌良先生の演出で初めて歌わせていただきました。学生時代から、プッチーニの作品は大好きだったので、20歳代の頃は、あなたの声には重すぎる、と言われながらも勉強だけはしていました。でも、イタリアに留学したときに、あちらの先生に言われたのは、「プッチーニはあなたが40歳になるまで歌ってはいけない」と。それから、いったんプッチーニを私は封印しなければなりませんでした。
2003年に蝶々夫人の役をいただいたのですが、やはりイタリアの先生のおっしゃったとおり、機が熟していなかった、というか自分の納得できる歌が歌えませんでした。
それから10年がたちまして、亡くなられた先生にもお許しいただける歳になりましたので(笑)、今度こそ、自分も納得いくし、お客様にもご満足いただけるような蝶々さんを歌えたら、と思っています。

満を持して出演の腰越の出演日は、23日(水)、26日(土)。樋口は24日(木)、27日(日)に出演します!
栗山昌良演出の決定版、ぜひ東京文化会館へ!
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2014年4月公演G.プッチーニ作曲『蝶々夫人』 - 東京二期会オペラ劇場

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