2016年05月 アーカイブ

【放送予定】テレビ朝日「題名のない音楽会」~久石 譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち(前編)・5/29放送に彌勒忠史と坂下忠弘が出演致します

テレビ朝日系列で放送中の「題名のない音楽会」。次回、5月29日(日)放送の「久石 譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち(前編)」では、現代を代表する作曲家の久石 譲さんが音楽の歴史をつくってきた象徴的な6人の作曲家をクローズアップし、その奥深さとおもしろさを熱く語ります。
放送で演奏される曲のうち、ジョスカン・デ・プレの「アヴェ・マリス・ステッラによるミサ」より《キリエ》は、カウンターテナー彌勒忠史とバリトン坂下忠弘、カウンターテナー上杉清仁さん、テノール中嶋克彦さんでおおくりする美しい4声のポリフォ二ーをお楽しみください。彌勒はソロ(モノフォニー)でも演奏、C.モンテヴェルディの「アヴェ・マリス・ステラ」 は、ハープの西山まりえさんとともにおおくりします。
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(楽屋にて)左から 上杉清仁さん、中嶋克彦さん、彌勒忠史、坂下忠弘
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「題名のない音楽会」
~久石 譲が紹介する「西洋音楽史」(前編)~

放送局と日時:
 ・テレビ朝日系列(地上波):2016年5月29日(日) あさ9:00~9:30
 ・BS朝日(衛星):2016年6月5日(日) よる23:00~23:30
出演:
 五嶋 龍(司会・ヴァイオリニスト)、松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)、
 久石 譲(作曲家)、彌勒忠史(カウンターテナー)、坂下忠弘(バリトン)、
 中嶋克彦(テノール)、上杉清仁(カウンターテナー)、西山まりえ(演奏家)、
 新日本フィルハーモニー交響楽団
▼番組ホームページはこちら
題名のない音楽会 - テレビ朝日

201605_miroku_tadashi.jpg 彌勒忠史(みろく ただし)
平成24年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。千葉大学卒業。同大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。オペラ、演奏会、TV・ラジオ、市川海老蔵特別公演《源氏物語》での歌唱および音楽アドバイザー等、多岐にわたる演奏活動で活躍。CD《B.ストロッツィのカンタータ集》(「レコード芸術」ヘヴィ・ローテーション盤)、《No early music, No life?》(朝日新聞推薦盤)、著作『イタリア貴族養成講座』(集英社)等。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。二期会会員
▼公式サイト
彌勒忠史 公式WEBサイト
201605_sakashita_tadahiro.jpg 坂下忠弘(さかした ただひろ)
桐朋学園大学及び同大学研究科、二期会オペラ研修所マスタークラス修了。中田喜直記念コンクール大賞(第1位)及び中田喜直賞受賞。オペラ、コンサート、シューマン「詩人の恋」リサイタル等で活躍。フランス・ニース国際音楽アカデミーのディプロムを取得。シャネル・ピグマリオン・デイズ コンサート2012アーティスト。フランス歌曲、日本歌曲の演奏をはじめ幅広い音楽のレパートリーを持つ逸材。2015年夏にソロCD「HEROism」を発売。二期会会員
▼公式サイト
坂下忠弘 オフィシャルウェブサイト

●また、坂下は7月2日(土)14時よりサントリーホールブルーローズで開催の「Nikikai Days@Blue Rose 2016」第2日<わたしの特別な作曲家>において、プーランクの「村人たちの歌」(全曲)を演奏予定です。
▼「Nikikai Days」公演詳細・チケットのご予約はこちら
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21

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「Nikikai Days」×「LIVING ROOM CAFE by eplus」連動企画第3弾!
オペラ界の貴公子・樋口達哉が歌う愛の世界

〈アーティストが友人を招きもてなすリビングルーム〉というコンセプトで誕生した、渋谷のLIVING ROOM CAFE by eplusで毎週日曜に開催されている「サンデー・ブランチ・クラシック」に、二期会デイズ(Nikikai Days@Blue Rose 2016)連動企画として、二期会デイズの歌手が出演。1回約30分のステージで、気軽に上質なクラシックをお楽しみいただけます。
連動企画は4~6月の月イチ全3回の開催で、これまでに二期会デイズ第3日『ドン・ジョヴァンニ』からバリトン宮本益光とソプラノ三井清夏、二期会デイズ第2日「わたしの特別な作曲家」からソプラノ山口道子が出演し、大盛況を博しました。そして、ラスト第3回目となる6月12日(日)には、二期会デイズ第1日「華麗なるイタリア・オペラの世界」から、輝かしい演奏で多くのファンを魅了する〈オペラ界の貴公子〉ことテノール樋口達哉が登場!
『トスカ』より“妙なる調和”、『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”、『リゴレット』より“女心の歌”、などなど、イタリア・オペラの王道を行くプログラムを間近でお聴きいただける貴重なチャンスです。
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■■■ 公演情報 ■■■
サンデー・ブランチ・クラシック×LIVING ROOM CAFE by eplus
樋口達哉/テノール

日時:2016年6月12日(日) 13:00~/15:00~ (各30分・2回公演)
会場:LIVING ROOM CAFE by eplus(渋谷区)
料金:カフェ飲食代+ミュージックチャージ500円
出演:樋口達哉(テノール)、金井 信(ピアノ)
▼会場アクセス・ご予約方法など、公演詳細はこちら
樋口達哉 2016.6.12 SUN - サンデー・ブランチ・クラシック
※「渋谷駅」:JRハチ公口から道玄坂方面に進み、SHIBUYA109の隣、ユニクロ渋谷道玄坂店が入る「プライムビル」の5階。地下鉄・東急線からは1番出口の直通エレベーターから5階へ。
※未就学児入場可。
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◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
国内最大の声楽家団体〈二期会〉を代表するアーティストたちがサントリーホール ブルーローズに集結、3日間にわたり魅力的なプログラムをお届けする「Nikikai Days @ Blue Rose 2016」は、7月1日(金)~3日(日)の開催!
▼詳しくはこちらをご覧ください
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21
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テノール城 宏憲が NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」に登場!

クラシック界の新星たちによるフレッシュな演奏をじっくり楽しめる番組、「リサイタル・ノヴァ」。今回は、テノールの城 宏憲(じょう ひろのり)の登場です。
昨年の第84回日本音楽コンクール声楽部門を制したのに続き、去る2月の東京二期会公演『イル・トロヴァトーレ』ではカバーを務めていたマンリーコ役での緊急登板で鮮烈な≪新星誕生≫を印象付けた城が、今の力の全てを余すところなく発揮する今回のプログラム。いずれの楽曲も彼にとって想いの深い曲ばかりですが、滅多に演奏されない『運命の力』初演版によるドン・アルヴァーロのアリアは一聴の価値ありです!
201605_jou_hironori.jpg 城 宏憲
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「リサイタル・ノヴァ」 城 宏憲(テノール)
放送局:NHK-FMラジオ
放送日時:
  (本放送)2016年5月29日(日) よる20:20~21:00  
  (再放送)2016年6月3日(金) あさ9:20~10:00
プログラム:
 ■ショパン:「ポーランドの歌 作品74から 第12曲“いとしい人”」
 ■リスト:「おお、愛しうる限り愛せ」
 ■グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』から “愛よ、愛よ!ああ、太陽よ昇れ”
 ■マスネ:歌劇『ウェルテル』から オシアンの歌 “春風よ、なぜ私を目ざますのか”
 ■ヴェルディ:歌劇『運命の力』(初演版)から “どれほどの血が流されたか”
 ■プッチーニ:歌劇『トスカ』から “星は光りぬ”
  (ピアノ:中桐 望)
▼番組ホームページはこちら
リサイタル・ノヴァ - NHKオンライン
ノヴァの皆さん|リサイタル・ノヴァ - NHKオンライン(出演者への7つの質問がご覧いただけます)
▼ネットラジオでもお楽しみいただけます!
らじる★らじる - NHKネットラジオ
※局の都合により放送予定が変更になる場合があります。

●また本年8月25日(木)には、渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて開催される「二期会サマーコンサート2016」への出演が決定しておりますので、そちらの方もご期待ください。
チケット絶賛発売中。全席指定となりますので、良いお席はお早めに!

■■■ 公演情報 ■■■
二期会サマーコンサート2016
データから見た二期会オペラ ~最多公演演目は何?~

日時:2016年8月25日(木) 18:30開演(18:00開場)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
   (JR渋谷駅「西口」より徒歩5分)
料金:全指定席 A席¥4,500、B席¥4,000
▼「サマーコンサート」公演詳細はこちら
二期会サマーコンサート2016 - 東京二期会
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月曜は新橋でオペラ!~「アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート」6/6(月)ソプラノ西山友里恵&メゾソプラノ達本友李

「月曜は新橋でオペラ!」を合言葉に、フレッシュなオペラ歌手の歌とブッフェスタイルのお食事で、月曜の夜から思い存分にお楽しみいただける「アルテリーベ東京・月曜フレッシュコンサート」。
6月6日(月)は、二期会所属のソプラノ西山友里恵(にしやま ゆりえ)とメゾソプラノ達本友李(たつもと ゆり)が出演します。ピアノは相田久美子。

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ソプラノ
西山友里恵
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メゾソプラノ
達本友李
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ピアノ
相田久美子

二期会オペラ研修所では同期の二人。コンサートを前に話を聞きました。

――オペラ歌手の道を歩んで、よかったと思ったこと、幸せに感じることは何ですか。
西山: 思い描いた理想に少しでも近づけた時です。
歌うことも演じることも大好きなので、どちらもできるオペラ歌手はとても幸せです。
達本: 音楽は人の心を浄化する力を持っています。それが喜怒哀楽どの感情であってもです。
演奏することによって、聴いて下さる方のたったひとりだけでも慰め、背中を一押しできることの喜びを幸せに感じております。

――今一番の目標は?
西山: 今はアルテリーベで歌うことで頭がいっぱいです!
達本: 新人コンクール入賞を目指し、今は地道に稽古を重ねております。そのためにも隅々にまで神経を使い、丁寧にかつ豊かな演奏がいつもできるようテクニックとセンスを磨きたいと心掛けております。

――今回のアルテリーベのプログラムについて
西山: 二人が今まで大切に歌ってきた曲にくわえて、今回新たに取り組んだ曲をとりいれました。すべて大好きな曲です。おなじみのオペラアリア、日本歌曲、フランス歌曲を演奏させていただきます。そして、「二人のヒロイン」というタイトルをつけさせていただきました。
達本: ソプラノの可憐な歌声とメゾソプラノのドラマティックな歌声の、メリハリのあるプログラムを揃えました。それぞれの特徴を生かしたプログラムとなっておりますので、そこに注目してほしいですね。声種も声質も異なる二人のヒロインが織り成すひと時をどうぞお楽しみに!

■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
 二人のヒロイン~梅雨のひと時の贈り物

日時:2016年6月6日(月) 18:00開店
    第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,141円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:西山友里恵(ソプラノ)、達本友李(メゾソプラノ)、相田久美子(ピアノ)
予定プログラム:
  グノー 『ファウスト』より “宝石の歌”
  モーツァルト 『コジ・ファン・トゥッテ』より “あっちに行って頂戴”
  信時 潔 「丹沢」
  山田耕筰 「あわて床屋」
  木下牧子 「竹とんぼに」「ある日のたび」
  チレア 『アドリアーナ・ルクヴルール』より “苦い喜び、甘い責め苦”
  ドリーブ 「カディスの娘たち」
  オッフェンバック 『ホフマン物語』より “舟歌”
  アーン 「クローリスに」
  フォーレ 「ネル」
  サン=サーンス 『サムソンとデリラ』より “私の心はあなたの声で花開く”
  J.シュトラウスII世 『こうもり』より “侯爵様、あなたのようなお方は”
▼ご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007

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【Nikikai Days 2016情報】7/1(金)第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>
ミラノ・スカラ座でも活躍したテノール中島康晴が二期会デビュー!

7月1日から3日間、サントリーホール ブルーローズにて開催の「二期会デイズ(Nikikai Days@Blue Rose 2016)」。
開幕となる第1日は、内外で活躍する二期会スター歌手たちによる夢の共演。
極め付きのオペラ・アリアに加え、『セヴィリアの理髪師』、『ドン・カルロ』、『トスカ』から名シーンの重唱による、至福の演奏をお届けします。
今回の注目のひとつは、ヴェルディ『オベルト』のリッカルド役に26歳の若さで日本人テノールとして初めてスカラ座主役デビューを飾るなど、現在はミラノを拠点に世界各国の歌劇場で活躍する中島康晴が二期会アーティストとして初登場します!
公演に向けて中島からメッセージが届いておりますので、ご紹介いたします。
       *      *      *

201605_nakajima_yasuharu.jpg テノールの中島康晴です。万緑の候、みなさま如何お過ごしでしょうか。
ミュンヘン、ミラノ、そして4月には京都でのロームミュージックフェスティバルコンサート出演の為、一時帰国しておりました。
さて、昨年末より二期会に入会しましたこと、お知らせします。そして、本年7月1日に二期会主催ガラ・コンサートに出演することになりました。これが私の二期会デビュー・コンサートになります。
私が歌うアリアは、ドニゼッティ作曲『ランメルモールのルチア』より“我が祖先の墓よ”、他にヴェルディ作曲『椿姫』からヴィオレッタとアルフレード(中島)の二重唱、ロッシーニ作曲『セヴィリアの理髪師』からロジーナ、フィガロと伯爵(中島)の三重唱を歌う予定です。東京で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

       *      *      *
国際的にも稀な正統派ベルカント歌手として世界の歌劇場に認められたその声に、どうぞご期待ください!
▼公式ページより中島の歌声が試聴いただけます!
中島康晴(テノール歌手)公式ホームページ

■■■ 公演情報 ■■■
Nikikai Days@Blue Rose 2016
第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>

日時:2016年7月1日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:(全指定席・税込) 4,500円 =発売中=
出演:(ソプラノ)大山亜紀子、横山恵子
    (メゾソプラノ)富岡明子
    (テノール)中島康晴、樋口達哉
    (バリトン)上江隼人
    (ピアノ)河原忠之
演奏予定曲:
・ヴェルディ『椿姫』より “パリを離れて”
   大山亜紀子(ヴィオレッタ)、中島康晴(アルフレード)
・ロッシーニ『ラ・チェネレントラ』より “悲しみと涙のうちに生まれて”
   富岡明子(アンジェリーナ)
・ロッシーニ『セビリアの理髪師』より “私は町の何でも屋”
   上江隼人(フィガロ)
・ロッシーニ『セビリアの理髪師』より 三重唱“ああ思いがけないこの喜び”
   富岡明子(ロジーナ)、中島康晴(伯爵)、上江隼人(フィガロ)
・ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より “我が祖先の墓よ”
   中島康晴(エドガルド)
・ヴェルディ『ドン・カルロ』より 二重唱“我らの胸に友情を”
   樋口達哉(ドン・カルロ)、上江隼人(ロドリーゴ)
・ヴェルディ『ドン・カルロ』より “世のむなしさを知る神”
   大山亜紀子(エリザベッタ)
・プッチーニ『トスカ』より “妙なる調和”
   樋口達哉(カヴァラドッシ) 
・プッチーニ『トスカ』より 二重唱“マリオ!マリオ!”
   横山恵子(トスカ)、樋口達哉(カヴァラドッシ)
・プッチーニ 『トゥーランドット』より “この宮殿の中で”
   横山恵子(トゥーランドット)
▼Nikikai Days 公演情報ページはこちら
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21
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●公演のお問合せ、チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831 へ
(月~金:10~18時/土:10~15時/日・祝 休)

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2016年9月公演『トリスタンとイゾルデ』を予習する~6/16(木)は本キャスト多数出演の《「わ」の会》が第2幕を全曲演奏!

2016年9月公演R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』の予習にぴったりの演奏会が、6月16日(木)に すみだトリフォニーホール小ホールで開かれます。
主催をするのはアーティストたち自らが結成した《「わ」の会》。2012年ワーグナー生誕200年記念の年に第1回演奏会を開催し、今回が3回目の主催コンサート。9月二期会公演の本キャストが多数出演し、『トリスタンとイゾルデ』の第2幕が(ハイライトでなく!)全曲演奏されるとのこと!ヴェルディと比べるとワーグナー・オペラの曲が室内楽規模のコンサートで演奏される機会自体が少ないだけに、これは貴重な機会です。どのような演奏会になるのか、出演者のひとりで、本公演のイゾルデ役・池田香織に話を聞きました。
201605_ikeda_kaori.jpg 池田香織

――まずは、「わ」の会のご紹介を。
池田: 「わ」の会とは、ワーグナーのオペラを幕見形式でご紹介し、身近な形で、しかし本格的に楽しんでいただこうという会です。「わ」はワーグナー、ワーグナーの中心的作品であるリング(環)・そして私たちの和をあらわしています。指揮者・ピアニスト・解説や字幕まですべて自前のメンバーなのが自慢です!

――結成のきっかけは?
池田: バスの大塚博章と指揮の城谷正博が発案で、「ワーグナーのオペラを歌うのには経験の積み重ねが必要だけど、なかなかチャンスはないよね」と話していたのです。イタリアオペラやモーツァルトなどは小規模公演なども行われますが、そのようにはいきません。まずはワーグナーのサウンドをピアノで弾きこなせる有能なピアニスト、指導力のある指揮者、そして暗譜にめげない果敢な歌手が必要。あちこちの仕事場でご一緒しながらそんな話をしているうちに、ハイライトならできるんじゃない?と盛り上がって、少しずつ仲間に声をかけたのがはじまりです。
最初は演奏会形式でとか言っていたのですが、やっぱり歌手は動くと表現力が何倍にもなりますし、今ではすっかり「ピアノが舞台にのってるけど演技つきでオペラです」形式が定着しました。普段は舞台の下にいて見られない城谷のプロンプターとしての職人芸を見られるのが楽しみとおっしゃる‘通’なお客様もいらっしゃいます(笑)。

――今回は『タンホイザー』と『トリスタンとイゾルデ』のそれぞれ第2幕を演奏。
   それぞれの聴きどころを。
池田: 『タンホイザー』は、旗揚げ公演で第1幕をやったのですが、その時に演奏していただいたハープの操 美穂子さんが素晴らしかったのです。吟遊詩人の話なので、ハープ伴奏による歌は聴かせどころなのですが、このハープのパートは大変難しい。それをみごとに演奏していただいた操さんを再度お招きでき、また今二期会で大活躍のバリトン大沼 徹のヴォルフラムはきっと素晴らしいことだろう、ということで歌合戦の場を選びました。
『トリスタンとイゾルデ』は、昨年の「わ」の会で第3幕をハイライト上演したのですが、それがとても好評で。最初のイングリッシュホルンのバンダからはじまり、トリスタンの狂乱(?)からイゾルデ到着、愛の死と、少人数でできるかたちながら、しっかりストーリーも味わっていただける構成になりました。これが大変よかった、他の場面も見たいというお声を多数いただいたので、『トリスタンとイゾルデ』は最初から有力候補だったんです。
そして、東京二期会での本公演が決定し、「わ」の会からも池田と大沼が出演することになりましたので、これはやるしかないなと。ワーグナーが好きすぎて、大学のときに試験でワーグナーを歌おうとして止められたというバスバリトン大塚博章のマルケ王も楽しみですし、今まで数々の役を共に作ってきたテノール片寄純也の張りのある「これぞヘルデン」なトリスタンも楽しみです。そして、二期会公演の出演者からメゾソプラノ山下牧子さん、バリトン友清 崇さんに賛助出演いただけることになり、鬼に金棒!の気持ちです。
ここまで揃ったので、もうカットとか言わず、しっかり第2幕を通しで楽しんでいただきましょう!と思い切りました。通常はカットされることの多い「昼の対話」と呼ばれる部分も含めた完全版。簡潔なのに詩的、かつわかりやすいとご高評いただいている吉田 真の字幕で、二期会の全幕上演への予習としてもしっかりお楽しみいただけるんじゃないかなと思います。オケピットがないので歌手が近いですし、ピアノのほうがオケよりも構成がわかりやすい部分もあります。そして、半日かからず、普通のコンサートと同じ時間で終わります!

――6月のステージ、そして9月の本公演にむけて、ご自身の意気込みを。
池田: これまで良い順序でワーグナーのいろいろな役を経験させていただきました。本役ではなく、カヴァーの経験も多いのですが、だからこそ世界のレベルの歌い手と稽古できたり、稽古の様子を見学もできる、そして、声と体をゆっくり育てながら勉強することができる。
そして、ここ5年ぐらいで徐々にイゾルデという役に導かれていったように感じています。小さなホールでの上演、大きなホールでのフルサイズの上演、どちらも違った難しさがありますが、不思議と怖いという気持ちはありません。素晴らしい仲間に支えられて、安心して船に乗り込もうと思います!(『トリスタン』の最初は船旅から始まるんです!)

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山下牧子
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片寄純也
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大沼 徹
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友清 崇
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大塚博章

■■■ 公演情報 ■■■
Richard Wagner 「わ」の会コンサート vol.3
Berauschung:陶酔

日時:2016年6月16日(木) 19:00開演(18:20開場・18:30プレトーク)
会場:すみだトリフォニーホール 小ホール
料金:(全自由席) 4,000円
出演:
  (指揮)城谷正博
  (メゾソプラノ)池田香織、山下牧子
  (テノール)片寄純也
  (バリトン)大沼 徹、友清 崇
  (バスバリトン)大塚博章
  (ピアノ)木下志寿子
  (ハープ)操 美穂子
  (字幕・解説)吉田 真
プログラム:
 ・『タンホイザー』第2幕より 歌合戦の場
 ・『トリスタンとイゾルデ』第2幕全曲
チケットお取扱:
 ・「わ」の会 TEL/FAX 03-5706-3356 メール
 ・Confetti(カンフェティ) TEL 0120-240-540
後援:日本ワーグナー協会、公益財団法人東京二期会
▼公式フェイスブックはこちら
「わ」の会 - facebook

▼9月『トリスタンとイゾルデ』の本公演のページはこちらですよ!
ライプツィヒ歌劇場との提携公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼二期会通信第305号掲載、池田香織のインタビュー記事はこちら!
池田香織:多くの作品を歌えば歌うほど壮大かつ繊細なワーグナーに魅せられて|『トリスタンとイゾルデ』キャストインタビュー 横山恵子・池田香織 - 東京二期会

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いよいよ開演迫る! 山下浩司 バスバリトンリサイタル(延期公演)
シューベルト歌曲集 「美しき水車小屋の娘」全曲演奏!

二期会オペラをはじめ、数々のオペラで主要な役を務め、また宗教曲等のソリストとしても大活躍のバス・バリトン山下浩司が、初のソロリサイタルを行います。
本来であれば2016年1月11日に皆様にお届けできる予定でしたが、本人の体調不良により5月19日へと日を改めさせていただくことになり、大変お待たせしてしまいました。初のソロリサイタルということで気合も入り、山下自身も非常に楽しみにしておりました。
この日を心待ちにしていただいたお客様にはお詫びの気持ち、そして感謝の気持ちを込めて、体調も万全に、いよいよこの日を迎えます。
ピアニストには絶大なる信頼を寄せる河原忠之を迎え、山下がメンバーとしても活躍するフトメン声楽ユニット「IL DEVU」(イル・デーヴ)を結成時から強力バックアップいただいているハクジュホールとの共催公演として、「IL DEVU」とはまた違ったソリストとしての山下の魅力を、存分にお届けできると思います。
いよいよお席も残り少なくなってきました、全席指定となりますので、良いお席はお早めにお買い求めください!

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ちらし(PDF)ダウンロード
■■■ 公演情報 ■■■
山下浩司 バス・バリトン リサイタル
~美しき水車小屋の娘~

日時:2016年5月19日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:Hakuju Hall (白寿ホール)
  (小田急線「代々木八幡駅」南口または
   千代田線「代々木公園駅」出口1より徒歩5分)
料金:全指定席 一般¥3,500、学生¥2,500
出演:山下浩司(バス・バリトン)、河原忠之(ピアノ)
プログラム:
 F.シューベルト
  歌曲集「美しき水車小屋の娘」D795 全曲
共催:Hakuju Hall/株式会社 白寿生科学研究所
後援・マネジメント:公益財団法人東京二期会

▼公演詳細、チケットのお求めはこちらから
山下浩司 バス・バリトン リサイタル - 東京二期会

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