タグアーカイブ: 横山恵子

NHK Eテレ「ららら♪クラシック」(11/12(土)放送)に横山恵子が出演

NHK Eテレで土曜の夜に放送中の音楽番組「ららら♪クラシック」。
11月12日放送予定の≪ワーグナーの“トリスタンとイゾルデ”≫にソプラノ横山恵子が出演します。
横山といえば、本年9月東京文化会館で開催された東京二期会オペラ劇場『トリスタンとイゾルデ』においてイゾルデ役を好演したばかり。番組では同公演で大喝采を浴びた楽劇の最後を飾る“優しくかすかな彼のほほえみ(愛の死)”を演奏します。横山のイゾルデを堪能できる絶好の機会です。どうぞお楽しみに!
201611_yokoyama_keiko.jpg ソプラノ 横山恵子
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「ららら♪クラシック」
≪ワーグナーの“トリスタンとイゾルデ”≫

放送局:NHK Eテレ
放送日時:
 (本放送)2016年11月12日(土) よる21:30~21:59  
 (再放送)2016年11月17日(木) あさ10:25~10:54
司会:加羽沢美濃、石田衣良
ゲスト:LiLiCo(映画コメンテーター)
演奏ゲスト:横山恵子(ソプラノ)、角田鋼亮(指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
▼番組ホームページはこちら
ららら♪クラシック - NHKオンライン

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東京二期会9月公演ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』開幕レポート!
<公演は9月18日(日)まで開催>

9月10日(土)、11日(日)、R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』二期会初演が東京文化会館大ホールで開幕致しました!
二期会創立以来64年、ついにこのワーグナーの不朽の名作をお客様にお届けすることができました。多くのお客様のご来場、誠にありがとうございます。
本公演は、残すところ17日(土)、18日(日)の2公演となりました。こちらに初日、2日目の舞台をご紹介します。
★…9/10(レジスター、横山組)/☆…9/11(福井、池田組)
撮影:三枝近志 (写真をクリックすると拡大表示でご覧いただけます)

【第1幕】 アイルランドからコーンウォールへむかう海の上

アイルランド王女イゾルデ(池田香織:左)をコーンウォール王マルケの妃に迎えるため、船を進める英雄トリスタン(福井 敬)。二人の胸の内には、すでに秘められた想いが。

かつてイゾルデの婚約者を倒したトリスタンの英雄伝を語る忠臣クルヴェナール(友清 崇:左から2人目)。

物語の最初のカギを握るブランゲーネ(加納悦子:左)。イゾルデの侍女。死の薬を所望するイゾルデ(横山恵子:中央)に渡したのは、愛の薬。

愛の薬によって心の鍵が開かれたトリスタン(ブライアン・レジスター:左)とイゾルデ。船はまもなくコーンウォールの港に。
【第2幕】  

マルケ王の妃となったイゾルデ。主人が夜狩に出かけているうちにトリスタンが来るのを待つ。「これは罠です!」と警告するブランゲーネ(山下牧子:右)に対しても…

トリスタンとイゾルデによる名曲〈愛の二重唱〉
「降りよ、愛の夜よ…」
見張り塔の上から「お気をつけください、まもなく夜が明けてしまいます!」とブランゲーネ。その警句も、二人にとっては安らかな子守唄のように。

マルケ王(清水那由太:左から2人目)の突然の帰還。すべては王の忠臣メロート(今尾 滋:左奥)により仕組まれていた罠でした。
王の嘆きのモノローグ。トリスタンを信じイゾルデを妃に迎えた経緯を語ります。「トリスタンよ、お前の忠誠はどこへ?私は心に深い傷を負った」

嘆くマルケ王(小鉄和広:右奥)に、「あなたにはわからない」とトリスタン。ここで、かつての英雄は、自分が母の死と引きかえに生まれたことを語りはじめ、出生から闇こそが真実であったことを伺わせます。

そして、衝撃の幕切れへ――

【第3幕】  

トリスタンの故郷カレオールの城

深手を負い瀕死のトリスタン。彼が目覚めると、家来のクルヴェナール(大沼 徹:左)が励まします。「ここはあなたの故郷です。平和で安全な!牧童は今もあなたの羊を飼っていますよ。領民たちはこの城を、この領地を守ってきたのです!」(しかし、牧童はすでに年を増し、城内は何もかもが荒れ果てています)

トリスタンの最期のモノローグ。父を喪った過去。戦いが宿命づけられ「英雄」としてでなければ命をつなぎとめることができなかったトリスタン。その「栄光」の人生にあらわれたのがイゾルデでした。
イゾルデの船がカレオールに到着します。再会の期待に、湧き上がる気力とともにトリスタンの肉体から流れ出る血が生気を失わせて…

悔恨のマルケ王。「妄想が苦しみの山を築いてしまった」

自分の仕業のすべてを王に話したブランゲーネ(右)。深い懺悔とそれ以上に深い愛情をイゾルデに。

イゾルデの愛の死。

初日組のカーテンコールより(撮影:堀 衛)

■お客様の声
「たくさんのきれいな“音”を聴くことができて幸せでした」(20代女性)
「ダブルキャストで聴きくらべができたことが、とにかくすごい事、二期会だからこそ!!舞台がとてもきれいなのも良かったです」(40代男性)
「演出もシンプルながら細かな所まで気が配られており情景の理解が良くできてわかり易く良かった」(70代男性)
さて今週末の残り2公演、17日(土)は福井・池田組、18日(日)レジスター・横山組の出演となります。
最後の最後まで、ワーグナー・オペラの感動をお伝えいたします!
多くの皆様のご来場お待ちしております!

▼公演情報ページはこちら
2016年9月公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

Gettii 《便利!》
◎二期会チケットセンターのオペラ公演インターネット予約【Gettii(ゲッティ)】では、前売券が公演当日の開演1時間前までご予約が可能です!!
チケットはご来場の途中にお近くのセブン-イレブンでお支払&お受取いただけます(※)ので、余裕をもってお越しいただけます!公演直前は大変便利です!是非ご利用ください!!
24時間受付、予約手数料0円。左の「Gettii」ボタンからお進みください。
(※…Gettii予約券は公演会場、二期会チケットセンターでの支払・受取は出来ません)

※※学生席も販売中!※※
『トリスタンとイゾルデ』はもちろん、二期会オペラ公演は28歳未満の学生さんなら2,000円でご鑑賞頂けます!
『トリスタン』が2,000円で観られる最後のチャンス!お急ぎください!
・受付は、公演の前日まで二期会チケットセンター電話(03-3796-1831)のみ。
・事前の決裁が必要です。
▼学生席のお求め方法等、詳しいご案内はこちらをご覧ください。
学生席について - 二期会チケットセンター

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千年にひとりの癒しの王女、イゾルデ役~横山恵子、池田香織からのメッセージ

9月公演『トリスタンとイゾルデ』の稽古場から、イゾルデ役を演じる横山恵子と池田香織のメッセージ動画が届きました!
公演にかける意気込みとともに、上演時間4時間にわたる『トリスタンとイゾルデ』鑑賞のポイントとして、イゾルデ自身が発する印象的な言葉(詩)を挙げてもらいました。
二人が挙げたのは、第2幕。
池田は、第1場の最後、マルケ王の宮廷内の庭でトリスタンと出会う直前の言葉を挙げています。そして、横山は、第2場のトリスタンとの濃密な愛の二重唱の中にあらわれる言葉を。短い動画ですので、ぜひアーティスト本人の声でご確認ください!
9/10(土)・18(日)出演:横山恵子「ひとつひとつの言葉に命を吹き込むために」

9/11(日)・17(土)出演:池田香織「挑戦しがいのあるすばらしい作品」

▼「二期会通信」305号に掲載のインタビュー記事もあわせてお読みください!
『トリスタンとイゾルデ』キャストインタビュー 横山恵子・池田香織|オペラを楽しむ - 東京二期会

■■■ 公演情報 ■■■
東京二期会オペラ劇場
《ライプツィヒ歌劇場との提携公演》
R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2016年9月
     10日(土) 14:00開演<★プレミエ・キャンペーン開催日>
     11日(日) 14:00開演
     17日(土) 14:00開演
     18日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席15,000円~D席6,000円、学生席2,000円
    ※D席は残り僅かとなりました
指揮:ヘスス・ロペス=コボス
演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団
▼公演情報ページはこちら
2016年9月公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
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【メディア掲載情報】9月公演『トリスタンとイゾルデ』キャストが続々!
ブライアン・レジスターが「ぶらあぼ」に、福井 敬&横山恵子が「ハンナ」に登場

今月発行のクラシック音楽誌に、9月公演『トリスタンとイゾルデ』主役3人のインタビューがそれぞれ掲載されました。
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まずは、トリスタン役のテノール福井 敬とイゾルデ役の横山恵子が、揃って歌・合唱・オペラの専門誌「ハンナ」9月号に登場!
〈愛しのオペラ・キャラ!〉という特集で、それぞれテノール代表、ソプラノ代表としてご自身の愛するレパートリーを紹介しています。もちろんトリスタンとイゾルデ役についても。
同誌では、二人に加えて、次回『ナクソス島のアリアドネ』アリアドネ役で主演する、ソプラノ林 正子のインタビュー記事も掲載。11月のオペラ公演の前に出演する「みなとみらい クラシック・マチネ~名手と楽しみヨコハマの午後」をご紹介しています。こちらのコンサートもオール・リヒャルト・シュトラウス・プログラム。
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▼掲載記事のご案内はこちら
隔月刊 ハンナ
定期購読のお申込みもこちらからできます。
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そして、初来日となるブライアン・レジスターの日本初のインタビューは、クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」9月号に掲載されました!インターネット上では、電子書籍版「eぶらあぼ」で全文がお読みいただけます。
幼い頃からアカデミックに音楽に触れているうち次第に声楽の道が開かれ、ヘルデンテノールの才能が開花していった半生と、トリスタン役への洞察について語っています。
▼こちらからご覧いただけます
ぶらあぼ2016年9月号 - WEBぶらあぼ
余談ですが、東京に来たら稽古場での公用語(?)がまさかのドイツ語で驚いた!とか。
確かに、日本では(少なくとも二期会では)、イタリア・オペラのときの稽古場はイタリア語が、ドイツ・オペラではドイツ語が飛び交うことが多いですね。もしかして、こういう柔軟さも日本ならではのことなのでしょうか?
      *     *     *
さて、『トリスタンとイゾルデ』の魅力に迫るプレイベント、映画監督・深作健太が語る《二期会プレ・ソワレ》は、今週末28日(日)午後6時から幡ヶ谷アスピアホールにて開催!
第2幕の二重唱と名曲〈愛の死〉も、稽古場さながらの距離感でお聴きいただけます。
お席はまだありますので、どうぞお越しください!
▼詳しいごあんないはこちらの記事をご覧ください
9月公演『トリスタンとイゾルデ』二期会初演に向けて、プレ・イベント〈トーク&コンサート【90席限定!】〉を開催します! | 2016.8.8 - オペラの散歩道(二期会blog)

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「Nikikai Days@Blue Rose 2016」閉幕!

「Nikikai Days@Blue Rose 2016」にご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
7月1日~3日に開催しました本年度二期会デイズも、おかげさまで無事閉幕いたしました。
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第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>
(左から)上江隼人、中島康晴、大山亜紀子、横山恵子、富岡明子、樋口達哉、河原忠之
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第2日<わたしの特別な作曲家>
(左から)大澤一彰、山口道子、秋葉京子、多田聡子、又吉秀樹、坂下忠弘
201607_days_review_03.jpg 撮影:池上直哉
第3日<オペラ『ドン・ジョヴァンニ』>
(前列左から)石野真穂、三井清夏、針生美智子
(後列左から)近藤 圭、望月哲也、髙橋啓三、宮本益光、池田直樹、林 正子、髙田恵子
▼今年度の公演内容はこちらからご覧いただけます
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート|二期会21

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開幕まで1週間!「Nikikai Days@Blue Rose 2016」稽古場レポート
~第1日〈華麗なるイタリア・オペラの世界〉

7月1日(金)~3日(日)の3日間、サントリーホール ブルーローズで開催の「Nikikai Days (二期会デイズ)」。開幕まであと1週間と迫る中、連日熱気溢れるリハーサルが行われています。
写真は二期会会館にて行われた、第1日〈華麗なるイタリア・オペラの世界〉のリハーサル風景です。
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先日開催されたばかりの日生劇場でも好評を博した、ロジーナ富岡明子とフィガロ上江隼人(右端)。そしてイタリア・ミラノから一時帰国しての出演となる中島康晴(右から2人目)のアルマヴィーヴァ伯爵が加わっての『セビリアの理髪師』三重唱のリハーサルにて。ピアノは河原忠之(左端)。
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続いて、樋口達哉と横山恵子による『トスカ』の二重唱。
樋口のマリオ・カヴァラドッシもイメージぴったり。来年2月には東京二期会『トスカ』にもカヴァラドッシ役で出演することが発表されました!
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『ドン・カルロ』からは樋口と上江による、有名な友情の二重唱を。大山亜紀子(写真)によるエリザベッタのアリア「世のむなしさを知る神」では、哀しみと清らかさにあふれる祈りが美しく心に沁み入ります。
そして、横山恵子のトゥーランドット登場のアリアは、まさにトリを飾るに相応しい、至高の芸術の域に達しています。このほか、それぞれが極め付けの名アリアを披露致します。
二期会主催公演ならではの豪華出演者による夢の共演をどうぞお聴き逃しなきよう、一同ご来場をお待ち申し上げております。
お席も残り少なくなってまいりました。どうぞチケットは急ぎお求めください!

■■■ 公演情報 ■■■
Nikikai Days@Blue Rose 2016
第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>

日時:2016年7月1日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:(全指定席・税込) 4,500円 =発売中=
出演:(ソプラノ)大山亜紀子、横山恵子
   (メゾソプラノ)富岡明子
   (テノール)中島康晴、樋口達哉
   (バリトン)上江隼人
   (ピアノ)河原忠之
▼Nikikai Days 公演情報ページはこちら
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21
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●公演のお問合せ、チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831 へ
(月~金:10~18時/土:10~15時/日・祝 休)

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日生劇場:NISSAY OPERA 2016 ロッシーニ『セビリアの理髪師』が開幕!

ローマで『セビリアの理髪師』が初演されて今年で200年。
「ラ・ラ・ラ・レ~ラ♪」とフィガロが陽気に歌う〈私は町の何でも屋〉や、ロジーナが恋への憧れを歌う躍動感溢れる〈今の歌声は〉等をはじめとした名曲ぞろいの愉しいオペラ・ブッファが、今夏リニューアルされたばかりの日生劇場で開幕しました。
当公演は、6月18日(土)・19日(日)の一般公演に先駆け、中高生を対象とした「ニッセイ名作シリーズ」公演として6月13日より上演され、オペラ初体験の生徒たちが目を輝かせて音楽に聴き入っていました。

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18日(土) ロジーナ
富岡明子
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19日(日) フィガロ
上江隼人

(NISSAY OPERA 2016『セビリアの理髪師』より 写真提供:日生劇場 撮影:三枝近志)
バリトン上江隼人より、昨年のヴェルディ・フェスティバルでのコメントと、19日『セビリアの理髪師』に向けてのメッセージが届いております。
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201606_kamie_hayato_01.jpg 去年の10月にブッセート(イタリア)のヴェルディ・フェスティバルの『リゴレット』では大変貴重な経験ができました。歴史のある劇場で偉大な歌手が歌ってきたリゴレット像をどのように進化させていくのかと演出家のマエストロAlessioさんと話した結果、肉体的な歪みではなく、心の歪みを強調するためにあえて背虫の演技は外しました。楽譜には(背虫)と書いてあるので、それを心の歪みとして表現するかということを、キャラクターでの呼吸や言葉をもっと重視して作りました。大変貴重な経験となりました。
現在は日生劇場の『セビリアの理髪師』でフィガロを歌わせて頂いております。良い舞台が作れるよう皆で刺激し合いながら必死に頑張っております。会場で皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。  ―― 上江隼人
写真:2015年10月のFestival Verdiでリゴレットに扮する上江
Teatro G.Verdi(Busseto)にて
▼2015年ヴェルディ・フェスティバル『リゴレット』の公演情報
RIGOLETTO Teatro Giuseppe Verdi di Busseto - Teatro Regio Parma(パルマ王立劇場)

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■■■ 公演情報 ■■■
NISSAY OPERA 2016
G.ロッシーニ『セビリアの理髪師』
日時:2016年6月18日(土)・19日(日) 両日14:00開演
会場:日生劇場(東京・日比谷)
指揮:園田隆一郎
演出:粟國 淳
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
キャスト:
 ロジーナ 富岡明子(6/18)・中島郁子(6/19)
 フィガロ 青山 貴(6/18)・上江隼人(6/19)
 バルトロ 増原英也(6/18)/フィオレッロ 清水勇磨(両日) ほか
▼オペラ『セビリアの理髪師』のご予約・お問合せは「日生劇場」へ
NISSAY OPERA 2016『セビリアの理髪師』 - 日生劇場
 03-3503-3111 (10:00~18:00)
 ※当公演の二期会チケットセンターでのチケットお取扱は終了いたしました。

写真のメゾソプラノ富岡明子とバリトン上江隼人は、7月1日(金)19時からサントリーホール ブルーローズで開催の「二期会デイズ@ブルーローズ2016」第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>に出演! 
2人のほか、ミラノ在住の中島康晴(テノール)、イタリアの声を持つプリマ大山亜紀子(ソプラノ)、オペラ界の貴公子 樋口達哉(テノール)とディーヴァ横山恵子(ソプラノ)の最強コンビ等、内外で活躍する二期会スター歌手たちによる夢の共演。極め付きのアリアに加え、『セビリアの理髪師』三重唱、『ドン・カルロ』友情の二重唱、『トスカ』二重唱等々、至福の演奏をどうぞお楽しみに。
■■■ 主催公演情報 ■■■
Nikikai Days@Blue Rose 2016
第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>

日時:2016年7月1日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:(全指定席・税込) 4,500円 =発売中=
出演:(ソプラノ)大山亜紀子、横山恵子
    (メゾソプラノ)富岡明子
    (テノール)中島康晴、樋口達哉
    (バリトン)上江隼人
    (ピアノ)河原忠之
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Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21
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●公演のお問合せ、チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831 へ
(月~金:10~18時/土:10~15時/日・祝 休)
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【Nikikai Days 2016情報】7/1(金)第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>
ソプラノ横山恵子からのメッセージ

7月1日から3日間、サントリーホール ブルーローズにて開催の「二期会デイズ(Nikikai Days@Blue Rose 2016)」。
開幕となる第1日は、内外で活躍する二期会スター歌手たちによる夢の共演。
極め付きのオペラ・アリアに加え、『セヴィリアの理髪師』、『ドン・カルロ』、『トスカ』から名シーンの重唱による、至福の演奏をお届けします。
今回の出演者紹介は、ソプラノ横山恵子。東京二期会9月公演 ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』にてイゾルデ役で主演する横山が、一足先に開催される「二期会デイズ」においては、樋口達哉との『トスカ』の二重唱と、当り役のひとつでもあるトゥーランドット姫のアリアなど、プッチーニ・オペラのヒロインとして登場します。
       *      *      *

201606_yokoyama_keiko.jpg トスカとトゥーランドット役の激しいキャラクターが大好きな私です。
そしてわたくしの役は最後まで元気でハッピーエンドが少ないので、1曲は姫として終われるトゥーランドットを是非今回入れさせていただきたいとおもいました。トスカは女性の目からみても可愛い女性、私もあやかって役に成り切り嫉妬深いく可愛いトスカをがんばります。
               横山恵子

       *      *      *
横山をはじめ、大山亜紀子、富岡明子、中島康晴、樋口達哉、上江隼人の、旬の歌手たちが一堂に会する、二期会21主催公演ならではの豪華企画!
この貴重な機会をどうぞお聴き逃しなきよう、会場にてお待ち申し上げます。
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2014年2月 東京二期会公演 ヴェルディ『ドン・カルロ』で
エリザベッタをつとめる横山 (撮影:三枝近志)
■■■ 公演情報 ■■■
Nikikai Days@Blue Rose 2016
第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>

日時:2016年7月1日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:(全指定席・税込) 4,500円 =発売中=
出演:(ソプラノ)大山亜紀子、横山恵子
    (メゾソプラノ)富岡明子
    (テノール)中島康晴、樋口達哉
    (バリトン)上江隼人
    (ピアノ)河原忠之
演奏予定曲:
・ヴェルディ『椿姫』より “パリを離れて”
   大山亜紀子(ヴィオレッタ)、中島康晴(アルフレード)
・ロッシーニ『ラ・チェネレントラ』より “悲しみと涙のうちに生まれて”
   富岡明子(アンジェリーナ)
・ロッシーニ『セビリアの理髪師』より “私は町の何でも屋”
   上江隼人(フィガロ)
・ロッシーニ『セビリアの理髪師』より 三重唱“ああ思いがけないこの喜び”
   富岡明子(ロジーナ)、中島康晴(伯爵)、上江隼人(フィガロ)
・ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より “我が祖先の墓よ”
   中島康晴(エドガルド)
・ヴェルディ『ドン・カルロ』より 二重唱“我らの胸に友情を”
   樋口達哉(ドン・カルロ)、上江隼人(ロドリーゴ)
・ヴェルディ『ドン・カルロ』より “世のむなしさを知る神”
   大山亜紀子(エリザベッタ)
・プッチーニ『トスカ』より “妙なる調和”
   樋口達哉(カヴァラドッシ) 
・プッチーニ『トスカ』より 二重唱“マリオ!マリオ!”
   横山恵子(トスカ)、樋口達哉(カヴァラドッシ)
・プッチーニ 『トゥーランドット』より “この宮殿の中で”
   横山恵子(トゥーランドット)
▼Nikikai Days 公演情報ページはこちら
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21
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●公演のお問合せ、チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831 へ
(月~金:10~18時/土:10~15時/日・祝 休)

▼こちらより2010年6月掲載のインタビューなどがご覧いただけます
横山恵子の今|ピックアップ・アーティスト バックナンバー - 二期会21

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【Nikikai Days 2016情報】7/1(金)第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>
ミラノ・スカラ座でも活躍したテノール中島康晴が二期会デビュー!

7月1日から3日間、サントリーホール ブルーローズにて開催の「二期会デイズ(Nikikai Days@Blue Rose 2016)」。
開幕となる第1日は、内外で活躍する二期会スター歌手たちによる夢の共演。
極め付きのオペラ・アリアに加え、『セヴィリアの理髪師』、『ドン・カルロ』、『トスカ』から名シーンの重唱による、至福の演奏をお届けします。
今回の注目のひとつは、ヴェルディ『オベルト』のリッカルド役に26歳の若さで日本人テノールとして初めてスカラ座主役デビューを飾るなど、現在はミラノを拠点に世界各国の歌劇場で活躍する中島康晴が二期会アーティストとして初登場します!
公演に向けて中島からメッセージが届いておりますので、ご紹介いたします。
       *      *      *

201605_nakajima_yasuharu.jpg テノールの中島康晴です。万緑の候、みなさま如何お過ごしでしょうか。
ミュンヘン、ミラノ、そして4月には京都でのロームミュージックフェスティバルコンサート出演の為、一時帰国しておりました。
さて、昨年末より二期会に入会しましたこと、お知らせします。そして、本年7月1日に二期会主催ガラ・コンサートに出演することになりました。これが私の二期会デビュー・コンサートになります。
私が歌うアリアは、ドニゼッティ作曲『ランメルモールのルチア』より“我が祖先の墓よ”、他にヴェルディ作曲『椿姫』からヴィオレッタとアルフレード(中島)の二重唱、ロッシーニ作曲『セヴィリアの理髪師』からロジーナ、フィガロと伯爵(中島)の三重唱を歌う予定です。東京で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

       *      *      *
国際的にも稀な正統派ベルカント歌手として世界の歌劇場に認められたその声に、どうぞご期待ください!
▼公式ページより中島の歌声が試聴いただけます!
中島康晴(テノール歌手)公式ホームページ

■■■ 公演情報 ■■■
Nikikai Days@Blue Rose 2016
第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>

日時:2016年7月1日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:(全指定席・税込) 4,500円 =発売中=
出演:(ソプラノ)大山亜紀子、横山恵子
    (メゾソプラノ)富岡明子
    (テノール)中島康晴、樋口達哉
    (バリトン)上江隼人
    (ピアノ)河原忠之
演奏予定曲:
・ヴェルディ『椿姫』より “パリを離れて”
   大山亜紀子(ヴィオレッタ)、中島康晴(アルフレード)
・ロッシーニ『ラ・チェネレントラ』より “悲しみと涙のうちに生まれて”
   富岡明子(アンジェリーナ)
・ロッシーニ『セビリアの理髪師』より “私は町の何でも屋”
   上江隼人(フィガロ)
・ロッシーニ『セビリアの理髪師』より 三重唱“ああ思いがけないこの喜び”
   富岡明子(ロジーナ)、中島康晴(伯爵)、上江隼人(フィガロ)
・ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より “我が祖先の墓よ”
   中島康晴(エドガルド)
・ヴェルディ『ドン・カルロ』より 二重唱“我らの胸に友情を”
   樋口達哉(ドン・カルロ)、上江隼人(ロドリーゴ)
・ヴェルディ『ドン・カルロ』より “世のむなしさを知る神”
   大山亜紀子(エリザベッタ)
・プッチーニ『トスカ』より “妙なる調和”
   樋口達哉(カヴァラドッシ) 
・プッチーニ『トスカ』より 二重唱“マリオ!マリオ!”
   横山恵子(トスカ)、樋口達哉(カヴァラドッシ)
・プッチーニ 『トゥーランドット』より “この宮殿の中で”
   横山恵子(トゥーランドット)
▼Nikikai Days 公演情報ページはこちら
Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート - 二期会21
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●公演のお問合せ、チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831 へ
(月~金:10~18時/土:10~15時/日・祝 休)

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2016年9月公演『トリスタンとイゾルデ』公演監督・大野徹也インタビュー<2>
「ワーグナーにどっぷりと浸る一日を」

(インタビュー第1回からのつづき)
【ワーグナーにとっては劇場全体がひとつの楽器】
『トリスタンとイゾルデ』の魅力は、やはりオーケストラにあるでしょう。後に「トリスタン和声」とよばれることになる、調性のあいまいな和音進行、うねるような、どこまでも解決していかない、きわめて独特の音の響きこそは、まさしく二人の愛の関係のように甘美であるし、「官能的」ともいわれますね。ワーグナーの音楽は、劇場全体がひとつの楽器のような響きで、私たちはその音響の中に身を置いているという感覚があります。
聴きどころは、皆様もご存じの第1幕の前奏曲と、最後の〈愛と死〉のテーマ。恍惚とした旋律に、私はいつも鳥肌が立ちます。
歌のことも話さないと。第2幕のイゾルデとトリスタンの愛の二重唱は聴きどころでしょう。長大な重唱で、たんにパワフルなだけではなく、官能性を持続し高めていかねばなりません。それは自らの身体を楽器として研鑽を重ねてこられた、限られた人だけが可能となる表現です。
そして、第3幕は、やはりまたトリスタンですが、トリスタンのモノローグ。2幕まで歌いきった後に、さらに重厚な音楽がやってきます!これをどう表現しきれるか。今回は、トリスタン役に東京二期会を代表する福井 敬さんとともに、ドラマティック・テノールとして近年欧米でワーグナー歌いの評価が高いブライアン・レジスターさんを招聘しました。
【両キャストとも聴いてほしい!】
もちろん、共演するイゾルデ横山恵子さんもヨーロッパで15年にわたり歌ってきた日本を代表するワーグナー歌手。そして池田香織さんは、メゾソプラノでありながらもともとソプラノであるだけに、中間音の響きから高音にいたるまで豊かに響き、イゾルデ役にあった表現が聴かれることでしょう。マルケ王には、ベテランの小鉄和広さんと若いながら堂々たる貫録の声を持つ清水那由太さん。クルヴェナールの大沼 徹さんと友清 崇さんの実力を誇るバリトン陣に、ブランゲーネには、ドイツの歌劇場の長いキャリアを誇る加納悦子さんと、イゾルデをやさしく支える音楽にふさわしい表現者の山下牧子さんほか、ベテランから若手まで、現在望みうる最高峰のキャストが揃ったと申し上げたいと思います。できましたら、両キャストともお楽しみいただきたいです。
繰り返すようですが、『トリスタンとイゾルデ』は難曲中の難曲で、上演される機会もそう多くはありません。その意味で、今回は皆様に貴重な体験をご提供できるのではないかと思っております。どうぞ一日、ワーグナーの世界に、どっぷりと浸かりにいらしてください。ご来場お待ちいたしております。
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ライプツィヒ歌劇場の夕景
■■■ 公演情報 ■■■
ライプツィヒ歌劇場との提携公演
《東京二期会オペラ劇場》
R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』(オペラ全3幕)
日時:2016年9月
    10日(土) 14:00開演
    11日(日) 14:00開演
    17日(土) 14:00開演
    18日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席15,000円~D席6,000円、学生席2,000円
指揮:ヘスス・ロペス=コボス
演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団
▼キャスト一覧等、公演詳細はこちらをご覧ください
2016年9月公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケット絶賛発売中!ご予約、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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2016年9月公演『トリスタンとイゾルデ』公演監督・大野徹也インタビュー <1>
「ワーグナーと向き合うことで、二期会は音楽的基盤を築いてきました」

二期会とワーグナー
今回の『トリスタンとイゾルデ』公演にあたり、私も二期会公演の記録を遡ってみました。
「ドイツオペラの二期会」と言われてきましたが、これまでの上演演目を見ていくと、モーツァルトはもちろんのこと、ヴェルディ、プッチーニ、そしてワーグナー、それからフランスオペラにオペレッタと、バランスよく様々な作品を上演しながらレパートリーを積み重ねてきた、というのが実際です。
その中でのワーグナーですが、二期会の創立が1952年で、初めて本公演でワーグナー作品を取り上げたのは1966年の『タンホイザー』。「機が熟した」ということでしょうか、創立から実に14年の時間を重ねて、ワーグナーに到達したという想いが、中山悌一総監督はじめにあったと思います。


二期会50年史に掲載された、1966年『タンホイザー』と1967年『パルジファル』のキャスト一覧(クリックで拡大)
その後、平均すると2年半に1本くらいの割合で、二期会はワーグナー作品を取り上げてきました。
二期会は、ワーグナーと向かい合うことで、自分たちの音楽的基盤を築き上げてこれました。何しろ大作ばかり。声楽的な技術や体力、資質も含めて、歌手が全てを注いで、巨大な建造物の細部を作るように、綿密な稽古を積み上げていきますと、やがてワーグナーの大きな響きが築かれている。そこは、ワーグナーの音楽の魅力と繋がっています。

ワーグナーの大きな魅力
練習を積み重ねた成果が正直に見える、とワーグナーのときは特に思います。オーケストラは大音響で、最初に歌ったときは声が伝わるのか心配でした。が、その楽譜を体現していくうちに、その大きな響きの中に身を委ねるような感覚が得られるようになるのです。響きの中に浮遊している感覚と言ってもいいかもしれない。
やはりやり遂げたという達成感は格別のものがあります。最終幕の最後の場面にたどり着いたときの感動というか感慨は、ぜひとも劇場でお客様とも共有したいと思います。

『トリスタンとイゾルデ』二期会初演にむけて
『トリスタンとイゾルデ』の初演が実現すれば、『さまよえるオランダ人』以後ワーグナーの主要10作を二期会は全て上演したことになります。『トリスタンとイゾルデ』は名作であると同時に上演の困難さにおいても最高峰の作品です。それは主役二人によるところが大きいですね。テノール視点でみれば、トリスタンは同じワーグナーのジークフリートと並ぶ難役中の難役。素晴らしい声を持ち合わせていても若い声では難しいですし、ベテランが歌い切るには体力な問題が出てくる。ワーグナーを歌い切る声の資質に加え、音楽性、経験、表現力、体力…それらが揃ったときに初めて上演が可能になりますだからこそ、まさに今「機は熟した」といえます。トリスタンの福井 敬さん、そしてイゾルデの横山恵子さ、池田香織さんという二期会きってのワーグナー歌手が機を揃えてきた、と申し上げたいと思います。
(第2回につづく)

■■■ 公演情報 ■■■
ライプツィヒ歌劇場との提携公演
《東京二期会オペラ劇場》
R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』(オペラ全3幕)
日時:2016年9月
    10日(土) 14:00開演
    11日(日) 14:00開演
    17日(土) 14:00開演
    18日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席15,000円~D席6,000円、学生席2,000円
指揮:ヘスス・ロペス=コボス
演出:ヴィリー・デッカー
管弦楽:読売日本交響楽団
▼キャスト一覧等、公演詳細はこちらをご覧ください
2016年9月公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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【まとめ】2014-2015年末年始、二期会アーティスト番組出演情報

いよいよ年の瀬。この年末年始に放送される音楽番組から、二期会アーティストの登場する番組を一覧にまとめました。
普段なかなか演奏会場に足を運べない方も、是非テレビ・ラジオでお楽しみください!

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
★札響FMコンサート~特別演奏会 札響の第9~
放送日時:2014年12月27日(土) 13:00~15:25<生放送>
放送局:NHK FM(ラジオ/北海道地方)
主な出演者:
  指揮:尾高忠明/管弦楽:札幌交響楽団
  ソプラノ:横山恵子/メゾソプラノ:金子美香
  テノール:鈴木 准、バリトン/吉川健一
(札幌コンサートホールKitaraより生中継)
▼番組詳細ページはこちら
札響FMコンサート~特別演奏会 札響の第9~ - NHKオンライン 番組表

★マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~-第1変奏-
放送日時:2014年12月27日(土) 19:30~21:00
放送局:NHK FM(ラジオ)
出演:ソプラノ幸田浩子 ほか
(昨年末に放送された番組の再放送)
▼番組詳細ページはこちら
マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~ -第1変奏- - NHKオンライン 番組表
▼本放送時の番組内容紹介記事はこちら(日付が昨年のものですのでご注意)
幸田浩子、3夜連続NHK-FMに出演 - 二期会blog
「マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~」放送 - NHKクラシック ブログ

★TOKYO FM 夢の第九コンサート2014
放送日時:2014年12月27日(土) 22:00~22:55
放送局:TOKYO FM(ラジオ/東京地域)・他JFN系列全国37局ネット
主な出演者:
  指揮:西本智実/管弦楽:IlluminArt Philharmonic Orchestra
  ソプラノ:文屋小百合/アルト:山下牧子 ほか
(収録:2014年12月15日 国立代々木競技場 第二体育館)
▼公演ホームページはこちら
TOKYO FM 夢の第九コンサート2014 - TOKYO FM

★マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~-第2変奏-
放送日時:2014年12月28日(日) 19:30~21:00
放送局:NHK FM(ラジオ)
出演:ソプラノ幸田浩子 ほか
(昨年末に放送された番組の再放送)
▼番組詳細ページはこちら
マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~ -第2変奏- - NHKオンライン 番組表

★マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~-第3変奏-
放送日時:2014年12月29日(月) 19:30~21:00
放送局:NHK FM(ラジオ)
出演:ソプラノ幸田浩子 ほか
(昨年末に放送された番組の再放送)
▼番組詳細ページはこちら
マリア・カラス変奏曲~名盤を通して知る大芸術家~ -第3変奏- - NHKオンライン 番組表

★N響《第9》演奏会
放送日時:2014年12月31日(水) 20:00~21:15
放送局:NHK Eテレ
主な出演者:
  指揮:フランソワ・グザヴィエ・ロト/管弦楽:NHK交響楽団
  アルト:山下牧子/テノール:福井 敬/バリトン:甲斐栄次郎  ほか
(収録:2014年12月22日 NHKホール)
▼詳細ページはこちら
放送予定 - NHK交響楽団

★東急ジルベスターコンサート 2014-2015
放送日時:2014年12月31日(水) 23:30~24:45<生放送>
放送局:テレビ東京系列・BSジャパン
主な出演者:
  司会:宮本亜門、松丸友紀(テレビ東京アナウンサー)
  指揮:山田和樹/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
  ソプラノ:幸田浩子/テノール:山本耕平  ほか
(Bunkamuraオーチャードホールより生中継)
▼番組詳細ページはこちら
東急ジルベスターコンサート 2014-2015 - テレビ東京

★The Crossover New Year Special! Classic&Pops 2015
放送日時:2015年1月1日(木・祝) 21:00~22:00<生放送>
放送局:東京MXテレビ(MX1:091ch・東京都および東京近郊エリア)
主な出演者:
  司会:朝岡 聡/コメンテーター:尾崎亜美
  The JADE[テノール樋口達哉・高野二郎、バリトン成田博之、バスバリトン北川辰彦]
  La Dill[カウンターテナー彌勒忠史、バリトン岩田健志・坂下忠弘、テノール金山京介]  ほか
(半蔵門より生放送)
▼番組詳細ページはこちら
The Crossover New Year Special! Classic&Pops 2015 - TOKYO MX

★第58回NHKニューイヤーオペラコンサート ~恋する喜び 恋する哀しみ~
放送日時:2015年1月3日(土) 19:00~21:00
放送局:NHK Eテレ・NHK FM
二期会からの出演者:
  ソプラノ:臼木あい、幸田浩子/メゾソプラノ:山下牧子
  テノール:福井 敬、望月哲也、山本耕平、与儀 巧
  バリトン:上江隼人/バス:妻屋秀和
(NHKホールより生中継)
▼公演概要ページはこちら
第58回NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKオンライン

※これらの情報は2014年12月25日現在のもので、各放送局の都合により変更になる場合がございます。

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楽しく笑ってオペラを勉強!?~今度の二期会オペラ講座は…『ドン・カルロ』と『蝶々夫人』

オペラが大好きな方も、少しだけ好きな方も、全然知らないという方もひっくるめてお楽しみいただける「二期会オペラ講座」。

今回は東京二期会が2014年に上演を予定している、今年が生誕200年記念となるヴェルディの『ドン・カルロ』と、日本人に最も馴染み深いオペラのひとつと言えるプッチーニの『蝶々夫人』の2作品に焦点を当て、その魅力を検証します。
登場する4人の歌手はそれぞれ2作品に出演予定の横山恵子、小林由佳、水船桂太郎、成田博之の豪華な顔ぶれ。
青島広志の弾丸トークで、歌手達の素顔が垣間見れるかもしれません!?

『ドン・カルロ』は、ヴェルディのオペラの中でもとりわけ重厚な人間ドラマが繰り広げられる傑作。隠れた名作でもあります。
この作品には男性のファンがとても多く、客席で男泣きする姿を見かけることが少なくありません。

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今回は中から特に有名なオペラ・アリア、二重唱を二期会を代表する4人が歌いあげますので、じっくりお聴きいただけます。

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一方の『蝶々夫人』は、私たち日本人には一番馴染みのあるオペラとも言えますが、それだけに「あれれ?」と違和感のある箇所も。

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『蝶々夫人』のほかにも同様に、ジャポニズムやオリエンタリズムの影響を受けたオペラ作品―『芸者』『ミカド』『イリス』からも合わせ、青島広志と歌手達がお客様とともに、「あれれ?」を探ってまいります!

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■■■公演情報■■■

チラシ(PDFファイル)
   二期会オペラ講座 通算第35回
   『ドン・カルロ』VS『蝶々夫人』
日時: 2013年10月13日(日) 14:00開演(開場13:30)
会場: イイノホール
参加費: (全自由席)
二期会オペラ愛好会会員ご本人¥3,500-
一般¥4,000-
(チケット申し込み時に愛好会同時入会可)
お話とピアノ: 青島広志
賛助出演: 横山恵子(ソプラノ)、小林由佳(メゾソプラノ)、水船桂太郎(テノール)、成田博之(バリトン)
お申込み 
お問合せ:
二期会チケットセンター
TEL:03-3796-1831
●チケット絶賛発売中!!
主催: 公益財団法人東京二期会

≪予定プログラム≫
=第1部=
ヴェルディ作曲『ドン・カルロ』より
 ○「世の虚しさを知る神」(エリザベッタ) 横山恵子
 ○「あの方だ!」(別れの二重唱) 横山恵子・水船桂太郎
 ○「我らの腕に友情を」 水船桂太郎・成田博之
 ○「私は死にます」 成田博之
 ○「美しいサラセンの」 小林由佳
 ○「呪わしき美貌」 小林由佳

=第2部=
プッチーニ作曲『蝶々夫人』より
 ○「ある晴れた日に」 横山恵子
 ○「桜の花を揺さぶって」 横山恵子・小林由佳
 ○「世界中どこでも」 水船桂太郎・成田博之
 ○「さらば愛の家よ」 水船桂太郎・成田博之
 ○「いっしょに手紙を読みましょう」 横山恵子・成田博之
ジョーンズ作曲『芸者』より
 ○「チョンキナ節」
 ○「チン チン チナマン」
サリヴァン作曲『ミカド』より
 ○「ミヤサマ」
 ○「柳の歌」
マスカーニ作曲『イリス』より
 ○「その窓を開きなさい」
 ○「あのこみたさに」

*写真*
上の2点 『ドン・カルロ』(デイヴィッド・マクヴィカー 演出) 写真:Monika Rittershaus
下の2点 二期会『蝶々夫人』(2003年、栗山昌良 演出、ピンカートン 水船桂太郎) 写真:鍔山英次

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年末テレビ放送情報

今年もあと一週間となりました!年末の見逃せないテレビ番組の情報です。
師走の忙しい時期とは存じますが、ご覧になれない番組はぜひ録画をどうぞ。

☆ベートーヴェンの「第九」をお茶の間でも。歓喜の歌をご一緒に!
◆題名のない音楽会◆
歓びの歌~名曲百選(15)ベートーヴェン「第九」

・放送日時:2011年12月25日(日) 朝9:00~9:30
・放送局:テレビ朝日系列各局
【出演の二期会アーティスト】
横山恵子(ソプラノ)、手嶋眞佐子(アルト)
▼詳しい番組情報はこちら
題名のない音楽会 - テレビ朝日

◆読響スペシャル・ベートーヴェン第九コンサート2011◆
・放送日時:2011年12月28日(水) 深夜27:05~28:25 (29日(木)の早朝3:05~4:25)
・放送局:日本テレビ
【出演の二期会アーティスト】
木下美穂子(ソプラノ)、林 美智子(メゾソプラノ)、高橋 淳(テノール)、与那城 敬(バリトン)
▼詳しい番組情報はこちら
読響スペシャル・ベートーヴェン第九コンサート2011[SS] - 番組表|日本テレビ

◆N響“第9”演奏会◆
・放送日時:2011年12月31日(土) 夜20:00~21:20
・放送局:NHK-Eテレ
【出演の二期会アーティスト】
安藤赴美子(ソプラノ)、加納悦子(メゾソプラノ)、福井 敬(テノール)福島明也(バリトン)
▼詳しい番組情報はこちら
N響“第9”演奏会 - NHK番組表

☆ソプラノ幸田浩子は大みそかの2番組に登場!
◆ありがとうコンサート「日本を支えてくれた世界の皆さまへ」◆
・放送日時:2011年12月31日(土) 朝7:00~8:26
・放送局:NHK-BSプレミアム
▼詳しい番組情報はこちら
ありがとうコンサート「日本を支えてくれた世界の皆さまへ」 - NHK番組表

◆東急ジルベスターコンサート2011-2012◆
・放送日時:2011年12月31日(土) 23:30~24:45
・放送局:テレビ東京系列各局
▼詳しい番組情報はこちら
東急ジルベスターコンサート2011-2012 - 番組情報|テレビ東京

みなさま、お見逃しなく!!

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東京フィル<100周年記念>グルリットが遺した功績

日本のオペラ上演史と重なるオーケストラの100年を伝える
~第807回サントリー定期シリーズ~
二期会オペラの歴史とともにある、ともいえる縁の深いオーケストラ、東京フィルハーモニーが生誕100周年を迎えました。
11月18日に開催された第807回サントリー定期のプログラムでは、節目節目となったオペラ作品が取り上げられ、二期会のトップスターが出演しました。
指揮は、すらっと長身のダン・エッティンガー氏。

前半は、ワーグナーの重厚な合唱(東京オペラシンガーズ)に続いて、R.シュトラウス『ばらの騎士』の美しい三重唱。
後半は、グルリット作曲のオペラ『ナナ』。難役と感じさせない山下浩司、萩原 潤と2人のバリトンが好演。そして『ばらの騎士』のゾフィーを歌った吉原圭子が、『ナナ』ではタイトルロール。全くキャラクターの異なる役を見事に演じ分け、魅了しました。
プログラム最後はG.ヴェルディ『アイーダ』ハイライト。二期会を代表するテノール福井 敬がラダメス、アイーダは横山恵子、そしてアムネリスに期待のメゾソプラノ中嶋郁子が登場。エジプト王に出演したジョン・ハオは品のいい風格のある声で注目のバスです。ヴェルディ・オペラの真髄ここにあり、と言わんばかりのエッティンガー氏の指揮でオーケストラも最高潮に。素晴らしいソリストたちのアンサンブルに迫力あふれる合唱、オペラの舞台を観終わったような余韻がいつまでも客席にありました。
厳しい時代にも、音楽を愛し、音楽家を育てた信念の人に感謝しつつ。
▼公演について
第807回サントリー定期シリーズ - 東京フィルハーモニー交響楽団
特別インタビュー:マエストロ外山雄三、グルリットを語る - 特集|東京フィルハーモニー交響楽団
二期会からのソリストは、ソプラノ~吉原圭子、横山恵子、メゾ・ソプラノ~井坂 惠、中島郁子、テノール~児玉和弘、高田正人、福井 敬、バリトン~萩原 潤、村林徹也、山下浩司、バス~ジョン・ハオでした。

帆かけ舟

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びわ湖ホール『アイーダ』がNHK-FMで放送されます!!

去る3月、びわ湖ホールで上演された、びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会・谷桃子バレエ団・神奈川フィル共同制作によるオペラ『アイーダ』が、7月24日(日)NHK-FMラジオで放送されます。

本公演は東日本大震災の影響により、神奈川県民ホールでの公演が中止となりました。
残念ながら神奈川での公演をご覧いただけなかった皆様も、是非この放送をお楽しみください。

◆放送予定◆
サンデークラシックワイド オペラアワー
びわ湖ホール『アイーダ』ほか

放送局:NHK-FMラジオ
放送日時:2011年7月24日(日) 14:00~18:00
    (内アイーダは前半のおよそ2時間半)
収録:2011年3月6日(日) びわ湖ホール
主な出演者:
  指揮・沼尻竜典
  アイーダ・横山恵子、ラダメス・福井 敬、アムネリス・清水華澄、
  アモナズロ・堀内康雄 ほか
  合唱・びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団
  管弦楽・京都市交響楽団

▼放送の詳細はこちらをご覧ください
サンデークラシックワイド -オペラアワー- ▽びわ湖ホール“アイーダ”ほか - NHK番組表

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迫力の『トゥーランドット』無事に終演しました!(レビュー[2])

東京も30℃を超える暑さが続く中、粟國淳演出『トゥーランドット』の幕を下ろしました。
今回の公演は、「熱気があった」「オーケストラの音に感動した」等、お客様の声もいただき、これまでにないスケール感で盛り上がりを見せました。
公演写真を加え、この夏最大の舞台『トゥーランドット』を振り返ります。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)




福井 敬の凛々しいカラフ、横山恵子のたおやかなトゥーランドット姫、完成度の高い演奏を聴かせたピン(萩原 潤)、パン(大川信之)、ポン(村上公太)、ソリスト陣の勢いに乗り、いずれも高い評価を得ました。皇帝アルトゥムは田口興輔。


二期会合唱団も大活躍。トゥーランドットは、合唱の出番も多く大変な演目ですが、マエストロからの厳しい要求にも見事にこたえ、力強く表情豊かな音楽を聴かせました。

総勢130名が舞台に乗ると壮観です。こちらは1幕。


リュー(日比野 幸)の後ろの人物の表情にも注目。ティムールは佐藤泰弘。
群衆も一人一人、劇中で生きているのです。私たちがそうであるように。


ピン(栗原 剛)、パン(西岡慎介)、ポン(菅野 敦)
3人の大臣がそれぞれの故郷への憶いを馳せるシーン。


官吏、役人、美しい侍女たち。天上の人皇帝アルトゥムは牧川修一。
音楽を視覚的に楽しませ、華やかに彩りました。

7日と10日に代役でカラフを歌ったルディ・パークは、韓国出身。スカラ座をはじめ、世界各地の劇場でこのカラフを歌い、絶賛されている逸材です。

今回リューを歌った新垣有希子は、ローマでの研鑽時代、志を共にした友人でもあります。久しぶりの再会もあって、士気も高まりました。


丹藤亜希子も難役トゥーランドット姫を歌い切り、二期会オペラのデビューを飾りました。


ティムール(大塚博章)はリュウの亡骸にすがり悲しむ。


終幕。

たくさんのお客様に盛大な拍手をいただきました。
また、会場ロビーで行われた、東日本大震災被災地への義援金募金にも多くの方がご協力くださり、4日間の公演で合わせて「329,919円」をお預かりいたしました。この義援金は全額、東京都を通じ、被災地へお届けさせていただくことをご報告申し上げます。誠にありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

▼レビュー[1}もあわせてご覧ください。
粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1]) - 二期会blog(2011/7/7)

ZEN,帆かけ舟

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粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1])

王子カラフを当たり役としてきた二期会トップテノールの福井 敬、客席を深い声で包み込む横山恵子のトゥーランドット姫を得て、粟國淳の色彩豊かなトゥーランの国に誘われます。
ローマ・オペラの芸術監督・常任指揮者を歴任し、イタリアオペラを知り尽くしたジャンルイジ・ジェルメッティを指揮に迎え、快調の読売交響楽団が奏でるプッチーニ・オペラの世界。
東京文化会館(上野)の舞台からお楽しみいただきましょう。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)

幕が開くと、大きな機械が蒸気が吹く中、重労働に耐えるトゥーランの国(架空の国)が現れる。


3人の大臣。
左からポン(村上公太)、ピン(萩原潤)、パン(大川信之)。
ユーモラスに感じられる面白い音楽ですが、タイミングをピタリと合わせるのは難しいのですよ。
それぞれのキャラクターが際立って、登場するとどことなくひょうきんです。


マエストロ、ジャンルイジ・ジェルメッティ。
オーケストラを自由自在にドライブし、疾走する。


皇帝アルトゥム(牧川修一)とトゥーランドット姫(丹藤亜希子)。
異国情緒あふれる、高貴で光り輝く衣裳にも注目。


女奴隷のリュー(新垣有希子)は、捕えられ拷問されてもカラフの名を明かすことを拒み、死んでしまう。
愛し、その愛を得ることなく、死んでしまう女性をプッチーニは美しい音楽で描き、世の男性はそれを儚いといって賛美するが、そうやって死んでいくリューの姿に、今に続く深い犠牲を感じるのは演出のためであろうか。


最後にはカラフを愛するトゥーランドット姫(横山恵子)。
姫には、美しいだけでなく、その身分の高さゆえ、激しさを秘めた表現が求められ、特別なソプラノだけが歌える役です。
横山は、タイトルロールにふさわしい気品と貫禄を示し、すべてが聴きいるようでした。
冷たく美しい、というだけでなく、感受性の強いまた繊細な女性として、描かれていました。

プレミエ(7月6日)のカーテンコール!

ご来場ありがとうございます。
本公演は休演日を挟んで残り2回、9日(土)と10日(日)。
この迫力のプロダクションをどうぞお見逃しなく。
ご来場お待ちしております!!

▼公演案内ページはこちら
2011年7月公演 G.プッチーニ『トゥーランドット』- 東京二期会オペラ劇場
▼公演当日の情報はこちらをご覧ください(当日券あります!)
いよいよ開幕!!『トゥーランドット』公演当日のご案内 - 2011年07月05日|オペラの散歩道 二期会blog

帆かけ舟

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『トゥーランドット』キャストインタビュー・ムービー

二期会創立60周年記念公演・第2弾 東京二期会オペラ劇場2011年7月公演『トゥーランドット』の公演初日まであと少しとなりました。
制作現場では、稽古の合間を縫って出演者へインタビューをしました。
公演に向けての意気込みや、みなさまへのメッセージをムービーでお楽しみください。
・トゥーランドット姫<7月6日(水),9日(土)>:横山恵子 ~(6/23追加)

・トゥーランドット姫<7月7日(木),10日(日)>:丹藤亜希子 ~(6/30追加)

・カラフ<7月6日(水),9日(土)>:福井 敬

・リュウ<7月6日(水),9日(土)>:日比野 幸

・リュウ<7月7日(木),10日(日)>:新垣有希子

・三人の大臣<7月6日(水),9日(土)>:ピン萩原 潤、パン大川信之、ポン村上公太 ~(6/30追加)

Web担

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びわ湖ホール プロデュースオペラ ヴェルディ作曲『アイーダ』

びわ湖ホール・神奈川県民ホールをはじめ、東京二期会ほか複数の芸術団体による舞台芸術共同制作公演として、大規模なオペラ公演が可能になったシリーズ。
春のびわ湖で古代エジプトを舞台に粟國淳演出『アイーダ』の幕があがりました。
ソリストには二期会からも、横山恵子、福井 敬、小山由美、黒田 博ら、第一線の歌手が顔を揃え、アムネリスを演じる、若手メゾ・ソプラノ清水華澄の躍進にも注目が集まります。
指揮は沼尻竜典。
合唱、助演、ダンサー合わせて100人以上が、神官、巫女、兵士として登場。
華やかなエジプト王朝を壮大に描きつつ、人が人の間で苦悩する尽きないドラマを魅せる演出は粟國淳。
ローマっ子チャンマルーギの衣裳・装置はさすがのセンスのよさ。

びわ湖ホール提供の舞台写真をご紹介します。
(※画像クリックで拡大表示されます)

古代エジプトの首都メンフィス。アイーダはエチオピアの王女ですが身分を隠し、奴隷として王女アムネリスに仕えています。
そこへ、エチオピア軍接近の報。敵将はアモナズロと聞いてアイーダは動揺します。
アモナズロはアイーダの父王、対するエジプト軍の総司令官は何とアイーダと恋仲のラダメス。
故郷と恋人が敵対する苦悩に、アイーダは嘆きます。

アムネリスの部屋で踊る10人の子どもたち。シンプルで鮮やかな色の衣裳が、
かわいらしさを引き立てています。

王女アムネリスは、奴隷に身をやつすアイーダに対し
「私はエジプトの王女である。私もラダメスを愛している」と言います。
しかしアイーダは、自分がエチオピア王女であることを明かすことはできません。

エチオピア人の捕虜の中に、アイーダの父アモナズロがいます。エジプト国王は安全保障のためアイーダとその父を残すことを条件に、ラダメスの捕虜釈放希望を聞き入れます。

共に囚われの身となったアモナズロとアイーダ。父と娘と言うことはできても、国王と王女であることは伏せなくてはなりません。

◇3月6日の公演前に、東京二期会オペラ愛好会の方を対象にオペラの中のキーワードとなる歌詞の講習会が行われ、イタリア語の歌詞の朗読に挑戦しました。
rivale = ライバル 恋敵
fatale = 宿命
schiava = 奴隷(女の奴隷)
traditor = 裏切り者
dolore = 苦しみ、悩み
特別ゲストとして、3月5日にアモナズロを演じた黒田博が登場し、
お客様と夢の共演(歌詞の朗読)。
「父、娘、恋人、という個人の感情だけでは身を処すことができない立場にある、
国や民を背負っている人物であるが故の苦悩がそれぞれにある。
次第に緊張感がまして舞台全体が最終幕に向かっていく、エネルギーの高まりを感じます」と語ってくれました。

▼びわ湖ホールBlog
-アイーダ 稽古場だより Vol.5- - びわ湖ホールBlog
※※神奈川県民ホール公演について※※
このたびの地震の影響を考慮し、3月20日と21日に予定しておりました本プロダクションの神奈川県民ホール公演を中止することに致しました。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
被災地における一日も早い復興と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
神奈川県民ホール及び神奈川芸術劇場主催3月公演等の中止のお知らせ - 神奈川芸術文化財団|財団からのお知らせ

帆かけ舟

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ブラヴォーの嵐!ソプラノ横山恵子、二期会ゴールデンコンサート

艶やかな美声と完璧なテクニックで聴衆を魅了する貴重なソプラノ横山恵子。満を持してのリサイタル(7月26日(月)津田ホール)が大盛況のうちに幕を閉じました。
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横山は海外での『ドン・カルロ』エリザベッタの活躍や、近年『トゥーランドット』のタイトル・ロールでも絶賛を浴びており、このたびのリサイタルは正にその真価が発揮され、その濃厚な時間に舞台と客席はまさに一体となりました。
第一部、R.シューマン歌曲集「ミルテの花」“献呈”や、J.マルクスの歌曲で聴衆を横山の世界に引きこむと、R.ワーグナー「ヴェーゼンドンク歌曲集」で一転して深い味わいをみせます。後半も全く疲れをみせない歌唱はピタリと的確に音を命中させながら音楽そのものの魅力を伝えました。『ノルマ』『アイーダ』の見事な演奏に続いて、ドイツの歌劇場でも当り役としてきた『マノン・レスコー』マノンの終幕のアリア「独り捨てられて」では、登場の瞬間から舞台上に息をのむような美しいドラマが生まれ、叙情溢れる彼女の魅力を強く印象付けていました。
ピアノは海外の歌劇場での経験も豊かな石坂宏氏。劇場仕込みの豊かな経験を活かしたスタイリッシュな演奏が横山の声と絶妙に呼応。音楽への献身と喜びに溢れたエネルギッシュな演奏となり、ブラヴォーの嵐がいつまでも続いていました。
リサイタルを大成功に終えた横山は、2011年3月には『アイーダ』(東京二期会共同制作/10月発売予定)にも主演します。
今後のさらなる活躍にご注目ください。
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▼『アイーダ』は、びわ湖ホールと神奈川県民ホールで上演。情報はこちらから。
びわ湖ホール プロデュースオペラヴェルディ作曲 歌劇《アイーダ》(全4幕)- びわ湖ホール
平成22年度(2010年)神奈川県民ホール主催事業(PDFファイル)- 神奈川県民ホール
▼横山恵子インタビュー特集(*ムービーもお楽しみ頂けます)
ピックアップ・アーティストVol.16 横山恵子の今 - 株式会社二期会21

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共同制作公演『トゥーランドット』大盛況の公演となりました!

昨年、好評を得た『ばらの騎士』に続く、共同制作第2弾。びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会、日本オペラ連盟共同制作『トゥーランドット』。
さまざまな所属オペラ団体からキャスト陣が集まり、びわ湖ホール、神奈川県民ホールで、それぞれ2回の公演を打つスケールの大きいプロジェクトです。指揮は、びわ湖ホール芸術監督・沼尻竜典、演出は粟國淳。
まず3月14日に幕を開けたびわ湖ホール公演から、その熱気が伝えられました(びわ湖ホールではチケット予定枚数終了)。続く神奈川県民ホール公演も、首都圏からも多くの聴衆が駆けつけ、最高の盛り上がりを見せた公演でした。
序曲が終わると、舞台上には巨大な歯車の中で、唯々諾々、黙々と働く民衆たち。強圧的な皇帝と冷徹なトゥーランドット姫の従者・役人たちは、管をつけて、自らの思考が停止したかのような条件反射的に動きます。その動きはどこかぎこちなく、まるでロボットのよう。ただ一人リュウだけが、心の命じるままに自由に生きます。その境遇は、傍からは決して幸福とはいわれないかも知れません。しかし亡命中のタタール族のティムール王にだけ、リュウの美しさが見えるのです。
どこかユーモラスな旋律、故郷を懐かしむ歌詞、悲劇の中でほっと人間味を見せるピン・パン・ポン。3月15日のびわ湖、28日の神奈川県民ホールの舞台では、びわ湖声楽アンサンブルの若手歌手(ピン迎肇聡、パン清水徹太郎、ポン二塚直紀)が起用されました。

トゥーランドット姫は、横山恵子と並河寿美。高度に張り詰めた存在感、残酷さ、高貴な美しさで、
粟國演出の核となりました。この役はプッチーニオペラの中でも格別な存在ですが、非常に深い表現を秘めた歌声に、聴く人は心動かされたことでしょう。
左:トゥーランドット姫=並河寿美 右:リュウ=高橋薫子

総勢70名の合唱。ステージ上でも、裏でも出番が多い作品ですが、透明な高音、非常に分厚い響きで緊張を保ち、クオリティーの高さを示しました。
 
金属的で硬質な舞台装置は、トゥーランドット姫の閉ざされた城砦でもあり、囚われた心にも見えます。
照明は、劇中の重要な場面で、音楽とともに変容し、緊張感を高めてゆきます。トゥーランドット姫に挑むカラフ役は、福井敬と水口聡。気迫に満ちた王子カラフの熱唱、演技は、評論家からも注目され、各紙で絶賛されました。

皇帝アルトゥム(田口興輔)が君臨する壮大な皇国。

権力、冨、愛、いずれもが現代まで、解き明かされることのない欲望ではないでしょうか。
トゥーランドット姫の謎かけが、続いているかのような幕切れです。

写真提供:びわ湖ホール
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)
▼出演者などの詳細はこちらをご覧ください。
共催オペラ公演「トゥーランドット」- 公演記録|東京二期会

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NHKニューイヤーオペラコンサート&ウィーンフィルニューイヤー

新年明けましておめでとうございます。
1月3日(土)19時よりNHKホールで開催された、第52回NHKニューイヤーオペラコンサートも大好評の内に幕を閉じました。
今年は出演した18名のソリストのうち、15名が二期会アーティスト。
それぞれに幻想と熱情の名場面、名アリアと銘打って、聴き応えのある名演奏が続き、その模様がNHK教育テレビほかで生中継されました。
指揮:飯森範親 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 合唱:二期会合唱団 他
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写真:楽屋で勢揃いした15名の二期会アーティストたち
前列左から=横山恵子、小山由美、臼木あい、大村博美、直野 資、佐々木典子、幸田浩子、林 美智子、安井陽子
後列左から=成田勝美、福井 敬、高野二郎、小森輝彦、樋口達哉、佐藤泰弘
演奏された主な曲目
歌劇『魔笛』から“なんと美しい絵姿” タミーノ…(テノール)高野二郎
歌劇『魔笛』から“復讐の心は地獄のように胸に燃え” 夜の女王…(ソプラノ)安井陽子
歌劇『ホフマン物語』から“昔アイゼナハのお屋敷に” ホフマン…(テノール)樋口達哉
歌劇『ホフマン物語』から“森の小鳥はあこがれを歌う” オリンピア…(ソプラノ)幸田浩子
歌劇『メフィストーフェレ』から“私はあまのじゃくだ” メフィストーフェレ…(バス)佐藤泰弘
歌劇『ルサルカ』から“月に寄せる歌” ルサルカ…(ソプラノ)佐々木典子
楽劇『ワルキューレ』第1幕から“冬の嵐は過ぎ去り”
   ジークムント…(テノール)成田勝美 ジークリンデ…(ソプラノ)横山恵子
歌劇『カルメン』から ハバネラ“恋は野の鳥” カルメン…(メゾ・ソプラノ)林 美智子
歌劇『カルメン』から 闘牛士の歌“諸君の乾杯を喜んで受けよう”
   エスカミーリョ…(バリトン)小森輝彦
歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』から“ママも知るとおり”
   サントゥッツァ…(メゾ・ソプラノ)小山由美
歌劇『道化師』から“衣装をつけろ” カニオ…(テノール)福井 敬
歌劇『ジャンニ・スキッキ』から“私のお父さん” ラウレッタ…(ソプラノ)臼木あい
歌劇『オテロ』から“無慈悲な神の命ずるままに” ヤーゴ…(バリトン)直野 資
歌劇『蝶々夫人』から“ある晴れた日に” 蝶々夫人…(ソプラノ)大村博美

■放送予定■
そして、1月1日に生放送された「ウィーンフィル ニューイヤーコンサート2009」がNHK-BS2で再放送されます。番組ゲストにはウィーン国立歌劇場で活躍し、昨年のN響第九にもソリストで出演した、バリトン甲斐栄次郎が登場致します。是非ご覧ください。
1月24日(土)21:00〜24:00 BS2(再放送)
二期会アーティストは今年もより素晴らしい演奏と感動を皆様にお届けいたします。どうぞご期待ください!!

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N響“第9”演奏会 TV放送予定

 今年もNHK交響楽団によるベートーベンの「第9」演奏が放送されます。
 二期会からのソリストは、ソプラノの横山恵子、メゾ・ソプラノの加納悦子、バリトンの甲斐栄次郎
大晦日のひととき、紅白もいいですが、クラシックファンはやはり“第9”で一年を締めたいですね。
指揮:レナード・スラットキン
ソプラノ:横山恵子
メゾ・ソプラノ:加納悦子
テノール:ウォルター・プランテ
バリトン:甲斐栄次郎
合唱:国立音楽大学
N響“第9”演奏会【放送スケジュール】
12月28日(日)BShi 午前8:00〜9:20
12月31日(水)BS2 午後1:00〜2:20
12月31日(水)教育 午後8:00〜9:20
12月23日(火)FM 午後3:00〜4:30
N響“第9”演奏会(番組HP)−NHKオンライン

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アリアドネの歓び、ツェルビネッタの輝き

東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』、6月26日(木)から29日(日)まで4日間の公演の幕が下りました。
ご来場ありがとうございました。
●公演ギャラリー●・・・2日目の公演から 撮影:三枝近志
(画像をクリックすると拡大表示されます)

横山恵子の風格にあふれるプリマドンナぶり 
左はテノール歌手(青柳素晴) 後ろにエコー(谷原めぐみ) 右はナヤーデ(吉村美樹)


作曲家 小林由佳は、今回が二期会オペラデビュー。才能あふれる青年作曲家を溌剌と演じました。


ベテラン田辺とおるが演じるちょっと意地悪な執事。(右は初鹿野剛が演じる音楽教師)


きらきらと輝く安井陽子のツェルビネッタ。仕草、眼差し、微笑み、すべてがツェルビネッタそのもの。大アリア「偉大なる王女様」は、高音の跳躍が続き、技巧的にも非常に難しい曲。1人舞台は10分以上ありますが、跳ねるように、嬉しそうに歌うツェルビネッタに客席は魅了され、息をのみます。満場の喝采!!


ツェルビネッタとその仲間の道化たち
安井陽子との息もぴったり。アンサンブルの出来は公演全体の印象を左右しますが、ダンスも相まって、客席からは笑いも!


アリアドネを守るエコーたち、この衣裳は、動いた時に、羽根の飾りがゆれてとても美しい。


艶やかなアリアドネ(横山恵子)に応える柔らかく甘いバッカスの声(青柳素晴)。シュトラウスならではの、音の波に浸る幸せ。

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