2022年04月 アーカイブ

4/23(土)・24(日) 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』公演当日のご案内

2022年度が始まりました!
二期会創立70周年を迎えての新年度は、Bunkamuraオーチャードホールで〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉プッチーニ『エドガール』(セミ・ステージ形式)からスタートします。
プッチーニの2作目となるオペラですが、最終版の完成を見たのは、『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』で名声を固めた後のこと。初版から実に15年以上の歳月がかかっています。そのため、プッチーニのドラマティックな旋律が随所から溢れ出している名曲なのです。しかしながら、世界的にも上演される機会が少ないため、生演奏をお聴きになったことがあるという方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
そんな奇跡の名曲をこの機会にどうかお聴き逃しなさいませんようご案内いたします!

昨日の最終リハーサル(ゲネプロ)後、今回の舞台構成を務める演出家の飯塚励生に『エドガール』の魅力についてお話を聞いています。
▼インタビューはこちらからご覧いただけます
【明日開幕!】 4月公演 プッチーニ『エドガール』~舞台構成 飯塚励生「現代に通じる歴史的背景とプッチーニの音楽のターニングポイント」 - オペラの散歩道(二期会blog)

また、このたびの公演は引き続き新型コロナウイルスの感染対策を行って開催させていただきます。ご来場のお客様にはこちらのご案内をあらかじめお読みの上、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。
主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する対策とお願い

それでは、こちらに2日間の公演当日のご案内を致します。 【4/23(土)11:30更新】
二期会創立70周年記念公演
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉 2022年4月公演
ジャコモ・プッチーニ作曲 『エドガール』 オペラ全3幕(セミ・ステージ形式上演)
<日本語字幕付原語(イタリア語)上演>
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
4月23日(土)
4月24日(日)
当日券
S・A・B僅少・学
S・A・学
当日券販売
/窓口受付
15:30~
12:30~
開場
16:00
13:00
開演
17:00
14:00
第1幕
約35分
休憩20分
予定時刻
17:35~17:55
14:35~14:55
第2幕・第3幕
約65分
終演予定
19:00
16:00
Bunkamura
オーチャードホール
=アクセス=
<JR>
[山手線][埼京線][湘南新宿ライン]=「渋谷駅」ハチ公口から徒歩7分
<地下鉄>
[銀座線]=「渋谷駅」から徒歩7分
[半蔵門線][副都心線]=「渋谷駅」A2出口より徒歩5分
<東急電鉄>
[東横線][田園都市線]=「渋谷駅」A2出口より徒歩5分
<京王電鉄>
[井の頭線]=「渋谷駅」から徒歩7分、「神泉駅」北口から徒歩7分

お車でご来場のお客様はBunkamuraウェブサイトをご覧ください
>>お車でお越しの場合|アクセス - Bunkamura
◆上記、販売予定当日券は23日11:30現在の情報です。以降の販売状況により公演当日より前に販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆本公演は「学生席当日券(2,500円)」を発売致します。28歳未満の学生の方が対象です。お求めには学生証のご提示が必要です。尚、通常(前売)の学生席と価格が異なりますのでご了承ください。
◆公演タイムテーブルは、当日の演奏・進行によって上記より異なってくる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:二期会合唱団/児童合唱:TOKYO FM 少年合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
前売券が公演当日の開演1時間前までご予約が可能です!!
(*…Gettii予約券は公演会場、二期会チケットセンターでのお支払・お受取は出来ません。ご来場前に必ずセブン-イレブンにてお手続をお願いいたします)


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【明日開幕!】 4月公演 プッチーニ『エドガール』~舞台構成 飯塚励生「現代に通じる歴史的背景とプッチーニの音楽のターニングポイント」

いよいよ明日4月23日(土)『エドガール』の初日を迎えます。
昨日はエドガール福井敬組のゲネプロがBunkamuraオーチャードホールで行われました。

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会場のBunkamuraオーチャードホール

あっという間の2時間!
音楽の濃密さは他のプッチーニの名作に勝るとも劣りません。
もちろん、後に続く名作を髣髴(ほうふつ)とさせるドラマティックなオーケストラやロマンティックなメロディも素敵ですが、「初期の作品らしさ」が感じられるところが、かえってとても新鮮です。
合唱も加わる1幕の教会のシーンや、3幕の葬送のシーン。その荘厳な響きでは、プッチーニのミサ曲を思わせます。もともとプッチーニは、教会のオルガニストの家系に生まれました。オペラ作曲家として稀代の成功を収めましたが、その裸の魂には、生まれながらにしての宗教的な響きが宿っていたのかもしれない、と想像を膨らませます。

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21日のゲネプロより

舞台構成は、前回公演『サムソンとデリラ』に続いて、ニューヨーク出身の演出家の飯塚励生。
東京二期会では、2012年日生劇場共同制作ライマン『メデア』(日本初演・第67回文化庁芸術祭音楽分門大賞受賞)を演出しています。初日ゲネプロ終了時に話を聞きました。

――飯塚励生さん、ゲネプロお疲れ様でした。とても珍しい『エドガール』を舞台化されるにあたって、この作品の一番の魅力と思われたところはどこでしょうか?

飯塚: 魅力的なポイントを2つ挙げるとするならば、まずは歴史的背景です。
舞台は1302年に行ったフランス・フランドル戦争、または金拍車の戦いです。フランス王のフィリップ4世がフランドルを併合しようとした1297年から1314年の戦争でした。これは現在のロシアとウクライナの情勢と似ていませんか?どの時代になっても人間は歴史を学ばず、成長していないことに残念に思います。
次に、この作品を聴くと、プッチーニ自身の音楽的展開を感じます。1幕は、彼にとって多大な影響を与えた作曲家――ビゼー、ヴェルディ、ワーグナー等の音楽が感じ取れますが、2幕からは段々とプッチーニらしい音楽が流れて来るように感じます。ロマン派の音楽家からヴェリズモの巨匠になりかかるターニングポイントを聞ける絶好のチャンスだと思います。

――マエストロ、アンドレア・バッティストーニの印象はいかがでしょうか。

飯塚: マエストロ バッティストーニとご一緒する時間は非常に短期間ではありましたが、内容の濃い豊かな時間でした。稽古中は穏やかで、時にはユーモアたっぷりですが、自分の意見を相手にはっきり伝えていき、チームをまとめていく姿勢が感じられました。
福井敬さん組の最終オーケストラ付き舞台稽古では、彼の情熱とパワーは稽古場の100倍感じました。

――開幕を待つファンの皆様に一言お願いいたします。

飯塚: セミ・ステージ方式のコンサートですので、客席から、歌い手の情熱と迫力、マエストロバッティストーニのパワー溢れる指揮、オーケストラが奏でるプッチーニの音楽の美しさ、視覚的な舞台背景(映像と照明)等を一つのパッケージで経験出来る、絶好のチャンスだと思います。
どうぞ心ゆくまでお楽しみください!

明日開幕の『エドガール』どうか、見逃されませんように!!

※タイムテーブル、当日券情報は、この後、当ブログに掲載いたします。

*     *     *


▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞に メゾソプラノ池田香織と、東京二期会が同時受賞

2021年度 第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞に、メゾソプラノ池田香織と東京二期会が受賞し、さる4月20日(水)、文京シビックセンター・スカイホールで授賞式が行われました。
ミュージック・ペンクラブ音楽賞は、ペンをもって音楽と関わる人材を集めた組織ミュージック・ペンクラブにより、毎年、クラシック、ポピュラー、オーディオの各分野で最も優れた作品、アーティスト等を会員の投票によって選ばれる賞。池田は《クラシック》ソロ・アーティスト部門で、東京二期会は《クラシック》オペラ・オーケストラ部門で受賞しました。

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池田香織(撮影:井村重人)

池田からのコメントは「2021年の後半からは、比較的のんびりした日々を送っておりましたので、「第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」のソロ・アーティスト部門受賞者に内定というお知らせをいただいたときには、嬉しさというよりは大変びっくりして信じられないような気持ちでした。正式発表の折の受賞者紹介記事には、選考対象年度公演である二期会の『サムソンとデリラ』『タンホイザー』、そして新国立劇場の『ワルキューレ』の他に、今までの私の歩みをしっかりと見守ってくださった上での評価をいただき、とても嬉しく拝読いたしました。オペラ歌手としてどのようにありたいか、大切にして来たことをしっかり見守ってくださる方がたくさんいらっしゃるということを改めて実感し、色々な世情の波に揉まれつつも、まだまだ頑張って歌っていかなければと励まされる思いでした。そして、志と楽器ひとつしか持たずに研究生になって約30年、色々な学びと経験の場と繋いでくださった二期会との同時受賞もとても嬉しく光栄です。」と話しました。

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2016年9月東京二期会オペラ劇場『トリスタンとイゾルデ』よりイゾルデ役(右側) 撮影:三枝近志

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2021年1月東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』よりデリラ役(左側)撮影:西村廣起

【授賞理由】
池田香織は、書かれたものを咀嚼し解釈する知性に長けた、日本のオペラ界では貴重な歌手である。「歌を模倣して歌う」ことが、決してないのだ。それでいて表現は小賢しくなく、対象への完全な没入を感じさせる。低音域のよく響く暗めの声音が特徴だが、近年では高音域でも声の勁さが増し、また演技空間をより巧みにデザインするようになった。
2016 年のイゾルデ役が、一つの突破口となったであろう。そしてついに2021 年、新国立劇場《ワルキューレ》のブリュンヒルデで大輪の花を咲かせた。ヴォータン役のミヒャエル・クプファー=ラデツキーと並んでまったく遜色がなかったのは見事というほかない。ワーグナー作品に留まらず、東京二期会ではヴェーヌス役のほかに、デリラ役でも高い評価を得た。本賞を贈るにふさわしい、大活躍の年であった。(舩木篤也)

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2021年2月東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』ヴェーヌス役 ©Lasp Inc.

▼池田香織のプロフィールはこちら
池田香織 メゾソプラノ - 二期会21

【今後の出演予定】(詳細は主催者ウェブサイトをご覧ください)
■こども音楽フェスティバル
はじめてのオペラ『ヘンゼルとグレーテル』~おかしな森とお菓子な魔女~

2022年5月6日(金)17:00 サントリーホール
▼公演詳細ページ
はじめてのオペラ『ヘンゼルとグレーテル』~おかしな森とお菓子な魔女~(字幕つき日本語訳詞ハイライト上演/セミ・ステージ形式) - サントリーホール 主催公演

■第27回宮崎国際音楽祭
「喪失と悲哀を越えて」~大野和士が捧げるレクイエム

2022年5月14日(土)15:00 宮崎県立芸術劇場アイザックスターンホール
▼公演詳細ページ
プログラム - 第27回宮崎国際音楽祭

■大阪フィルハーモニー交響楽団 第561回定期演奏会(指揮:尾高忠明)
2022年9月22日(木)19:00、23日(金・祝)15:00 フェスティバルホール ▼公演詳細ページ
第561回定期演奏会(2022/9/22) - 大阪フィルハーモニー交響楽団
第561回定期演奏会(2022/9/23) - 大阪フィルハーモニー交響楽団

■音楽の花束~広響名曲コンサート~冬
2023年1月29日(日)15:00 広島国際会議場フェニックスホール
コンサート一覧 - 広島交響楽団


続いて、東京二期会は、2003年度に日生劇場共催公演 ベルク『ルル』(全3幕完成版日本初演)がクラシック部門のコンサート・パフォーマンス賞で受賞して以来18年ぶり。オペラ・オーケストラ部門の団体では初の受賞という栄誉にあずかりました。

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2021年7月東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』 撮影:西村廣起

【授賞理由】
2020年予定の公演のコロナ禍に延期分もあわせ、例年以上のオペラを上演した。国内の歌手たちの奮闘に加え、指揮者などの来日が立て続けに中止となり、短期間での変更を余儀なくされるなか、新進の起用など積極的な対応により、明日につながる成果をあげた。『サムソンとデリラ』と『ルル』のマキシム・パスカル、『魔笛』のギエドレ・シュレキーテ、『ファルスタッフ』のレオナルド・シーニなどの俊英指揮者とは、今後も関係が深まることを期待したい。とりわけ、カロリーネ・グルーバー演出による『ルル』は、森谷真理を初めとする熱気に満ちた歌唱、刺激的な舞台、生彩に富んだオーケストラと三拍子そろい、特筆に値する充実の公演だった。(山崎浩太郎)

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2021年8月東京二期会オペラ劇場『ルル』 撮影:西村廣起

若く才能あふれる指揮者は今後も二期会オペラに続々登場。今年11月『天国と地獄』では原田慶太楼が、来年2月『トゥーランドット』では、小澤征爾音楽塾でも活躍著しいベネズエラ出身のディエゴ・マテウスが指揮する予定です。
また、フランス国立ラン歌劇場で絶賛された宮本亞門演出『パルジファル』が今年7月に開催。
『トゥーランドット』は日本では初プロダクションとなるダニエル・クレーマーの演出で、オペラ初コラボとなるアート集団チームラボが参画。今年6月にジュネーヴ大劇場でワールド・プレミエが予定されている舞台が来年2月東京で実現。今後もオペラ界に新風を吹かせる舞台をお届けいたします。

▼今後の東京二期会オペラ公演の情報
2022年7月公演 ワーグナー『パルジファル』(セバスティアン・ヴァイグレ指揮/宮本亞門演出/読売日本交響楽団)- 東京二期会オペラ劇場
2022年9月公演 プッチーニ『蝶々夫人』(アンドレア・バッティストーニ指揮/栗山昌良演出/東京フィルハーモニー交響楽団)- 東京二期会オペラ劇場
2022年11月公演 オッフェンバック『天国と地獄』(原田慶太楼指揮/鵜山仁演出/東京フィルハーモニー交響楽団)- 東京二期会オペラ劇場
主催および共催オペラ公演2022-2023 シーズンラインアップ- 東京二期会

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7月公演 ワーグナー『パルジファル』~パルジファル役 伊藤達人インタビュー「10年前、観客のひとりだった自分が」

7月公演ワーグナーの超大作『パルジファル』のタイトルロールに抜擢されたのは、伊藤達人(いとう たつんど)。
ベルリンで研鑽を積んだのち、2016年『ナクソス島のアリアドネ』(シモーネ・ヤング指揮、カロリーネ・グルーバー演出)ブリゲッラ役で二期会デビュー。その後も日生劇場で『魔笛』、『ヘンゼルとグレーテル』、新国立劇場『ニュルンベルクのマイスタージンガー』など、ドイツオペラでの活躍が著しい新進のテノールが、ついに二期会創立70周年記念公演の頂点となる演目で主演を果たします!

「二期会通信 Opera」vol.328に掲載された、先のインタビューでは、「僕はヘルデンテノール(力強さのあるテノール)の中でもユーゲント、例えばローエングリンやパルジファルのような役を専門にしていきたい」と語っていました。

▼(参照)二期会通信掲載のインタビューはこちら
『パルジファル』出演歌手の素顔 伊藤達人・加藤宏隆 | オペラを楽しむ - 東京二期会

ヘルデン(Helden / Held)とは「英雄」という意味。そして、ユーゲント(Jugend)とは、「青春」「青年」ということですから、まさに、長大なワーグナー・オペラで、若々しく力強い声が必要とされる英雄役こそ、彼の目指すもの。中でも、聖なる愚者パルジファルは、歌唱量もハンパない上に、野性的にしてノーブルに存在しなければならず、技術面、体力面いずれもにおいても最難関であることは間違いありません。日本の貴重なパルジファル歌いとして、伊藤が今後も長く付き合っていく役になるのではないでしょうか。
公演に向けて話を聞きました。

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2016年11月 東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より ブリゲッラ役(左から2番目)

――パルジファルはどのような人物、役でしょうか。

伊藤: 《Durch Mitleid wissend der reine Tor》共苦により智を得る純粋な愚か者と言われています。
1幕の彼は本当に何も知りません。2幕になり、クンドリの口づけにより、智を得て、アムフォルタスの苦悩を知り、3幕では、聖槍をもちかり、アムフォルタスの傷を塞ぎ聖杯王となる。
物語が進むにつれて、パルジファルの成長、変化を表現できたらと思います。

――伊藤さんにとって、パルジファル役のここを聴いてほしい!という場面、歌がありましたら、教えてください。

伊藤: やはり、クンドリの口づけにより、アムフォルタスの苦悩を得て歌う、《Amfortas! Die Wunde!》です。
1幕のパルジファルの音楽はまだ幼さも感じとれます。青年というより、少年というような。それが2幕で花の乙女たちと戯れ、クンドリの口づけにより智を得て成長し――言葉が幼稚かもしれませんが――音楽も格好よくなります!

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2016年11月 東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より ブリゲッラ役(左端)

――今度は、伊藤さんご自身の青春時代についてお伺いします。高校時代に合唱部で歌う喜びに出会ったと伺いましたが、どのような思い出でしょうか?

伊藤: 歌を始めたきっかけが高校の合唱部でした。今思い返すと、定期演奏会やコンクールに向けて、部員や先生と熱く意見をぶつけ合ったり。とても濃い3年間を過ごしたと懐かしく思います。
学校裏の河川敷で練習したり、夏休みに合宿したり、定期演奏会でミュージカルやったり。 音楽に溢れた3年間をすごしました。

――そんな高校時代の一曲を選ぶとすれば?

伊藤: Carl Rütti作曲《Missa Angelorum》のGloriaです。高校3年時のコンクールの自由曲でした。11声部くらいあった記憶で、僕1人で1パート歌っていたので、とても必死にやってましたね。
音楽大学受験をきめて、僕のレベルアップも考えて、顧問の先生が選んでくれた記憶があります。高校時代、歌に興味を持つことができたのも、合唱部の顧問先生あったからなので、本当に感謝しております。

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2019年9月 二期会シーズン・オープニング・コンサート『清教徒』(演奏会形式)より ブルーノ役

――そして、今、タイトルロールとしてステージに立たんとしています。今回の舞台は、伊藤達人さんの成長の物語でもありますね。本公演に向けて、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

伊藤: 2012年の二期会『パルジファル』を観客のひとりとして観ていた私は、まさかいつか自分がパルジファルを歌うとは思ってもいませんでした。貴重な機会に、大きな役を歌える機会に大変感謝しております。
Jugendlicher Herdentenorとしての第一歩として、なにかしらの爪痕残せるようと思ってはおりますが、優しく見守っていただけると幸いです。
『パルジファル』は、数あるオペラの中でも、難解な作品かもしれません。オペラが、少しでも娯楽として、普段の生活からちょっとした現実逃避として、もっともっと広がって興味を持っていただけるように、頑張っていきたいです。
僕自身、宮本亞門さんの演出がどんなことになるのかワクワクしています。
ご一緒に、7月の東京文化会館でワクワクを共感していただけたら嬉しいです!!

*     *     *


▼『パルジファル』公演情報ページはこちら
2022年7月公演 R.ワーグナー『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
2022年7月13日(水)17:00、14日(木)14:00*、16日(土)14:00、17日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:宮本亞門/管弦楽:読売日本交響楽団
*…パルジファル 伊藤達人 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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【2022 祝 進学・進級】東京二期会オペラ「学生プレミエ・セット券」を4/18(月)より発売開始!~28歳未満 学生限定・期間限定~

劇場に響きわたる、生の歌声とオーケストラ!
美しい舞台の中で繰り広げられる熱いドラマ!
オペラの興奮と感動を、学生時代に体験なさいませんか!


東京二期会のオペラ公演では、28歳未満の学生の皆様にオペラ鑑賞をお気軽に体験していだきたく、「学生席」を2,000円でご用意しています。

そして、毎年販売し好評いただいております、東京二期会オペラ劇場公演 年間全4公演のプレミエ〔初日公演〕をセットにした「学生プレミエ・セット券」を、2022年度も販売します。
「学生プレミエ・セット券」なら、オペラのあらすじから作品を紐解くための詳しい解説記事などを掲載した公演プログラム(通常販売価格1,000円)を全公演でプレゼントします!
学生席チケット2,000円×4公演と、公演プログラム1,000円×4公演で、通常価格12,000円のところが、セット価格で8,000円!
一般の指定席の場合、仮にすべてA席をプログラム付で購入すると、59,500円となりますので、上記セット券なら何と約86%OFF! 学生のうちにオペラを鑑賞しない手はありません!

2022年度の「学生プレミエ・セット券」は、4月18日(月)から7月12日(火)までの期間限定販売です。

<2022年度「学生プレミエ・セット券」対象公演のごあんない>(下記日程はいずれもプレミエ(初日)公演)
■2022年7月13日(水) 17:00 ワーグナー『パルジファル』
ドイツ・オペラの巨星リヒャルト・ワーグナー最後のオペラ。無知で野生児のようだった男が、自身の名を知り、自身の遍歴を知らされることで大きな気づきを得て成長する。その男パルジファルは、傷ついた王アムフォルタスの苦しみに共感し、魔術に操られていた女性クンドリを解放し、王国に聖槍を取り戻し、そして自ら王座に就く。この演奏時間だけで4時間を超える大スペクタクル作品を、宮本亞門が自身初ワーグナー演出作品として贈ります!

指揮 セバスティアン・ヴァイグレ

演出 宮本亞門

フランス国立ラン歌劇場公演より

■2022年9月8日(木) 18:30 プッチーニ『蝶々夫人』
明治期の日本の長崎を舞台にしたイタリアオペラの名作。元は武家で今は没落し舞妓となって生計を立てる15歳の蝶々さんの悲劇が描かれます。作曲家のプッチーニ自身は日本を訪れたことはないものの、多くの日本由来の民謡や旋律を採集し、東洋的情緒を豊かに醸し出すオペラが誕生しました。日本の美が凝縮された東京二期会伝統の舞台をお楽しみください。

指揮 アンドレア・バッティストーニ

演出 栗山昌良

2014年 東京二期会公演より

■2022年11月23日(水・祝) 17:00 オッフェンバック『天国と地獄』
ギリシア神話『オルフェオとエウリディーチェ』の物語をパロディにして、当世の政治、社会を軽妙に笑い飛ばしたフランスオペレッタの最高傑作です。神話では相愛だったオルフェオとユリディスもここでは仮面夫婦。最高神ジュピターが「世論」を恐れるという設定は、当時ナポレオン3世への当てつけと言われていますが、現代の独裁者にも通じるような話ですね。運動会のBGMで有名な「ギャロップ」の他、どこを切り取っても愉快なメロディも魅力で、全篇を通して笑いの絶えない舞台です。

指揮 原田慶太楼

演出 鵜山 仁

2019年 東京二期会公演より

■2023年2月23日(木・祝) 18:00 プッチーニ『トゥーランドット』
『パルジファル』がワーグナー最後のオペラなら、『トゥーランドット』は、イタリアオペラの大家ジャコモ・プッチーニの最後の作品です。架空の中国王朝の王女トゥーランドットは冷徹で残酷。異国の王子からの求婚を拒絶してはその首を切り落としていました。しかし、ダッタン国の王子カラフは、トゥーランドットの謎かけを全て解き明かし、その氷の心も溶かして愛を成就させます。第3幕のアリア「誰も寝てははならぬ」は圧巻!アート集団チームラボがオペラに初参画。今年6月にジュネーヴでワールド・プレミエを迎える予定の舞台です。

指揮 ディエゴ・マテウス

演出 ダニエル・クレーマー
↑ジュネーヴ大劇場でのワールド・プレミエのチケット発売に向けたチームラボのツイート

オペラは、音楽と文学と美術が融合した総合芸術。音楽の美しさ、カッコ良さに惹かれる人もいらっしゃれば、物語の面白さ奥深さからハマる人、舞台の圧倒的な存在感や迫力に感動してしまう人もいらっしゃるでしょう。オペラの楽しみ方は、人それぞれ。これからオペラハウス・デビューをする方も、ご自身の興味や関心にぴったりくる鑑賞のポイントがきっとみつかるはず。あなたの楽しみ方を見つけたら、ぜひ教えてください!

2022年度も名作揃いのラインアップで皆様のご来場をお待ちしています!

学生券および「学生プレミエ・セット券」のお求めには、まず「学生チケット会員(無料)」の登録が必要です。登録後はいつでも、どこでも、パソコンでもスマホからでもオンラインでご予約が可能です!(二期会チケットセンター電話での予約もできます)

■■■ 「学生プレミエ・セット券」内容 ■■■(公演詳細は橙色の公演名をクリック)
▼[1] 2022年7月13日(水) 17:00開演
R.ワーグナー『パルジファル』 オペラ全3幕
 会場:東京文化会館 大ホール
▼[2] 2022年9月8日(木) 18:30開演
G.プッチーニ『蝶々夫人』 オペラ全3幕
 会場:新国立劇場オペラパレス
▼[3] 2022年11月23日(水・祝) 17:00開演
J.オッフェンバック『天国と地獄』 オペレッタ全2幕
 会場:日生劇場
▼[4] 2023年2月23日(木・祝) 18:00開演
G.プッチーニ『トゥーランドット』 オペラ全3幕 ※公演詳細近日発表
 会場:東京文化会館 大ホール
●上記4公演の学生席(いずれも初日公演に限ります)
●有料公演プログラム(1,000円相当)を各1冊進呈
(チケットご購入時に「プログラム引換券」が発券されます。公演当日、会場にて引換券をプログラム本誌とお引換ください)

■セット料金(税込):8,000円
■ご予約受付期間:2022年4月18日(月)~7月12日(火)
■インターネット予約からのご予約
(1) Gettii左のアイコンをクリックしてインターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を開きます
(2) 最下段の【会員登録/入会】をクリック⇒【学生チケット会員(28歳未満学生限定・登録無料)】から必要事項をご記入の上、ご登録ください。
(3) 学生会員登録がお済みの方は、再度上記よりインターネット予約トップページより「会員ID」と「パスワード」を入力して【ログイン】ボタンをクリックします。
(4) 取扱公演の一覧が表示されている「チケット予約・購入」画面の上方右側にある【セット券予約】をクリックします。
(5) 「東京二期会オペラ劇場 学生プレミエ・セット券」画面が開いたら、【予約申し込み】をクリックして、1公演ずつ【選択】を進めてご予約を完了してください。

■電話受付による予約申込 および お問合せ
二期会チケットセンター 03-3796-1831 にてオペレータが対応します。
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

■ごあんない
・インターネット予約は発売開始日の0:00より発売最終日の23:59まで、電話予約は上記営業時間内にて受付いたします。
・チケット代金のお支払いとチケットのお受取は、「セブン-イレブン」店頭でお手続きください。支払いが完了いたしますと、4公演分の「学生席引換券」および「プログラム引換券」あわせて8枚が発券されますので、ご確認の上、お受取ください。
・満28歳未満(2023年2月23日時点)の学生の方が対象です。
・ご登録の際、「氏名」「生年月日」「在籍学校名・学年」「ご住所」「電話番号」の入力が必須となります。
・4公演とも「ご予約されたご本人様のみ」のご利用とさせていただきます。譲渡・貸渡は学生同士であっても無効となります。
・座席は公演当日「学生席受付窓口」にて指定となります。その際、「ご本人の学生証」を忘れずにお持ちください。
・ご購入後のご本人の都合によるキャンセル、変更、払戻しはできません。

▼学生席をお求めいただける方の条件について詳しくは、こちらをご覧ください。
学生席について|チケットのお求め - 東京二期会

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公演に向けて、指揮者アンドレア・バッティストーニがついに合流!! ~公演迫る『エドガール』~

2012年2月、ヴェルディ『ナブッコ』で衝撃の二期会オペラそして日本デビューから10年。2022年4月の開催がまもなくに迫る、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』の公演指揮者アンドレア・バッティストーニが来日し、稽古に合流致しました!

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降機直後の羽田空港国際線到着ロビーにて

マエストロは4月9日(土)夕方、羽田空港に到着。週明けより早速稽古に合流しており、これまでのプロダクションと変わらず、ぐいぐいと音楽を牽引しています。
「このオペラは皆様にとって驚くべき発見」とマエストロ自身が評するこの作品。テンポを自在に動かし、プッチーニのドラマを鮮やかに作り上げていきます。

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稽古場では最初にソリストたちと音楽の摺り合わせ作業から始まりました

世界的にも上演機会が限られているこの作品ですが、マエストロ自身も実現を熱望しており、今回の公演に向けても、稽古初日からソリストに提案しながら、精力的に音楽を組み立てていました。
世俗的な場面、宗教的な場面、また、情熱と祈りといった様々な対比が描かれるこの作品。 マエストロの情熱的な音楽作りで皆様を掴んで離さない、一気呵成の2時間になりそうです!

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つづいて舞台上のアクティングエリアを想定し、立ち稽古も始まりました
(舞台構成:飯塚励生)

どうぞご期待ください!

*     *     *


▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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7月公演 ワーグナー『パルジファル』~クンドリ役 田崎尚美インタビュー「クンドリは非常に多面的。とても縁のある、思い入れの強い役です。」

東京二期会が創立70周年記念公演シリーズの頂上としてお贈りする、2022年7月公演ワーグナー『パルジファル』(セバスティアン・ヴァイグレ指揮、宮本亞門演出/フランス国立ラン歌劇場との共同制作公演)の開催に向けて、今回もキャストをインタビュー形式でご紹介してまいります。

第1回は、クンドリ役のソプラノ田崎尚美。田崎の二期会デビュー・ロールはなんとクンドリ! 2012年の二期会創立60周年記念公演の『パルジファル』(飯守泰次郎指揮、クラウス・グート演出)での出演が大成功だったことは、その後の10年のキャリア ~『ワルキューレ』ジークリンデ、『さまよえるオランダ人』ゼンタ、『タンホイザー』エリーザベト、『サロメ』『ナクソス島のアリアドネ』『ルサルカ』『トゥーランドット』題名役~ が如実に語っています。 先月に上演された、びわ湖ホールの『パルジファル』(セミ・ステージ形式)でも同役を歌い絶賛されました。

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2012年9月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』(クラウス・グート演出)より クンドリ役

――田崎さんにとって、クンドリは二期会のデビュー・ロールですね。今、振り返って、最初の二期会オペラの現場はどのような印象でしたか?

田崎: 二期会公演の初めての現場は、2011年のサロメ役カヴァー(シュテファン・ゾルテス指揮、ペーター・コンヴィチュニー演出)だったのですが、その時は小さくなって皆様の後ろの方に座っておりました(小さくなれていたかどうかはわかりません)。 稽古場の熱量とピリっとした緊張感があり、稽古現場の空気感というものを共有させていただきました。
その翌年に『パルジファル』クンドリ役でデビューさせて頂きましたので、稽古場の緊張感というものを知った状態で稽古に臨めたのはありがたかったです。

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2016年11月 東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より プリマドンナ/アリアドネ役

――クンドリはどのような人物でしょうか。

田崎: クンドリは、このオペラの中でも何度も言われているように、とにかく不思議な女です。善人なのか悪人なのかわからない、歳も素性もわからない人です。最終的にパルジファルに救済されて「死」を手に入れることが出来ますが、死ぬことを許されないために、その時点では人としての定義は満たしてない人物なのです。日本語で「呪われた女」や「妖女」と表記される事が多いですが、死を奪われている時点で人間ではないですね。
1幕は通常時、2幕は操られている時、3幕は別人?!!。
非常に多面的な役です。

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2021年2月 東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』より エリーザベト役

――クンドリ役の見どころ、聴きどころについて、田崎さんにとって、印象深い場面、歌がありましたら、教えてください。

田崎: 私は、昨年の「東京・春・音楽祭」での子どものためのワーグナー『パルジファル』でもクンドリを演じ、今年の3月もびわ湖ホール『パルジファル』でクンドリを歌わせていただきました。
とても縁のある、思い入れの強い役なので、見どころと聴きどころは全部!!と言いたいところです(笑)。
中でも印象深いと言いますか、わかりやすいのは、二幕二場で名前をあっさりと教えちゃう場面です。先に答えを与えてから長々とルーツを語り出すやり方はとてもシンパシーを感じます。
10年前の演出で大好きだったのは、二幕一場のクリングゾルとクンドリのシーンです。一階にいるクンドリが二階にいるクリングゾルに操られているように見せる稽古を沢山しました。とても楽しかったのを覚えています。
今回はどんな演出でクンドリを歌えるのかが今からとても楽しみです。

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2012年9月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』(クラウス・グート演出)より 上階のクリングゾルに操られるクンドリ

――それでは、本公演に向けて、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

田崎: 『パルジファル』は演奏時間がとても長い作品です。一幕グルネマンツの言葉に「ここでは時間が空間に変わるのだ」という言葉がありますが、パルジファルを聴いているといつもそう思います。時間が一定であるとは限らないかもしれません。少なくともそう思える舞台を、音楽をお届けしたいと思います。長いけど快感だった!と言って頂けるよう頑張ります。

*     *     *


▼『パルジファル』公演情報ページはこちら
2022年7月公演 R.ワーグナー『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
2022年7月13日(水)17:00*、14日(木)14:00、16日(土)14:00*、17日(日) 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:宮本亞門/管弦楽:読売日本交響楽団
*…クンドリ 田崎尚美 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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春到来!Bunkamuraでオペラを満喫する~4月公演『エドガール』関連企画を一挙ご紹介

4月、春到来!
年度が代わって、新しい学校、新しい職場、新しい人生のステージの第一歩を踏み出される方も多いことでしょう。
創立70周年を迎えた、東京二期会の新しい年度の第一歩は4月23日(土)・24日(日)、Bunkamuraとの共同主催公演として、東京フィルハーモニー交響楽団と首席指揮者アンドレア・バッティストーニを迎え、〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉の4本目となるプッチーニ幻の名作『エドガール』を、Bunkamuraオーチャードホールで上演します。

そのBunkamuraではこの春、「春だ!ブンカチャージ2022」と銘打って、オペラ、音楽、演劇、ダンス、芸能、ファッション、文芸などなど、様々なジャンルの文化を発信中です。
今回は、中でも東京二期会オペラ関連の企画をご紹介いたします。

物語のトビラ~東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』
なんといっても、まずは4/23(土)・24(日)オーチャードホールでの『エドガール』本公演!
情熱に生きる男・エドガール、その愛を一途に信じるヒロイン・フィデーリア、そして、その愛を奪うヴィラン・ティグラーナ・・・後年のプッチーニ・オペラにも引き継がれる抒情をたたえながら、さらに当時流行していたであろうオペラの劇的要素も凝縮されたような、奇跡というか、他に類をみないジェットコースターのようなストーリー展開です。今回、天才バッティストーニの指揮で全幕上演できる機会に恵まれました。どうかこの機会を逃されませんように!

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▼Bunkamuraウェブサイトの『エドガール』公演情報ページはこちら
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』オペラ全3幕〈新制作 セミ・ステージ形式上演〉 | オーチャードホール - Bunkamura


音楽のトビラ~サン=サーンス『サムソンとデリラ』配信
2021年1月5日に上演した東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第3弾『サムソンとデリラ』を「ブンカチャージ2022」のために特別期間限定で配信中!
指揮はフランスの俊英、マキシム・パスカル。サムソン役には『エドガール』でも題名役を務めるテノール樋口達哉、そしてデリラ役にはソプラノ板波利加が出演しました。 本公演をご覧になられた方も、またまだ一度も〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉をご覧になられていない方もぜひご視聴ください!

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Bunkamura STREAMING
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ サン=サーンス『サムソンとデリラ』
オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演
・配信期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)23:59
・視聴券料金:2,800円(税込)
・販売期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)21:00
 (※期間中は何度でも視聴可能)

▼配信の詳細と視聴はこちらから
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ サン=サーンス『サムソンとデリラ』オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演|春だ!ブンカチャージ 2022 - Bunkamura
「MY Bunkamura」ご登録者限定特典あり!
『サムソンとデリラ』の配信チケットをご購入の方の中から抽選で5名様に、サムソン役2名の<サイン入り公演プログラム>をプレゼント!詳しくは上記ページをご覧ください。


もっとブンカのトビラ~ブックショップ ナディッフモダン『エドガール』ブックフェア
オペラがお好きな方は読書もお好きな方が多いですね。ブックショップ「ナディッフモダン」では、今月1日から、『エドガール』の世界をより深く楽しんでいただけるように、プッチーニの伝記やオペラの入門書などを多数取り揃えたブックフェアを開催いただいています!

▼ブックフェアのご案内はこちらから
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』ブックフェア | ブックショップ ナディッフモダン - Bunkamura

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さらに、『エドガール』関連企画として、4/24(日)開催の「高田正人と行くレクチャー&イタリアン・ランチ鑑賞イベント」も好評お申込受付中です!
201911_takada_masato.jpg東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』スペシャルプレ・イベント
【鑑賞とお食事+オペラの見どころ解説トークサロン+S席鑑賞チケット】

・開催日:2022年4月24日(日)
・ランチ&レクチャー会場:東急百貨店 渋谷・本店 8階「タントタント」
・料金:お一人様 25,000円
   (税込・ランチ、レクチャーと演奏、『エドガール』同日公演S席チケット付)

▼イベント詳細とお申込みはこちらから
テノール高田正人がナビゲート!東京二期会『エドガール』~イタリアンレストラン「タントタント」×Bunkamura スペシャルイベント決定! - オペラの散歩道(二期会blog)

新年度のスタートは、Bunkamuraでオペラを満喫してみませんか!

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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