2018年01月 アーカイブ

フィンランド国立歌劇場から、ソプラノ大村博美『ノルマ』にむけてのメッセージ!~「嫉妬や激怒や絶望の嵐を経験しながらノルマが辿り着いたのは、本当に正しいと信じることをやりとげる勇気と高貴な魂でした」

現地時間の今日、1月31日にフィンランド国立歌劇場『蝶々夫人』のプレミエを迎えるソプラノ大村博美から、3月〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉公演V.ベッリーニ『ノルマ』にむけてのメッセージが届きました!

思えば、昨年2017年の大村は、NHKニューイヤーオペラ・コンサートでの『ノルマ』の名アリア「清らかな女神よ(Casta Diva)」に始まりました。2月東京二期会『トスカ』主演、そして10月には日本で100公演目の蝶々夫人を迎え、その後も、カナダ、ラトヴィアで同役の舞台をさらに重ね、今年最初のオペラをフィンランドで迎えています。
蝶々夫人と並んで大村の真骨頂といえるノルマ。これまで彼女の本拠地であるフランスで舞台を踏んできたこの役が、ついに日本で、オーチャードホールで聴ける日が近づいてきました。

 大村博美

     *     *     *

「時代を超えて感動を与えてくれるオペラは必ず、いつの時代にも共通の人間の深い苦悩や喜びを鋭く真摯に描いています。『ノルマ』というオペラも人間のドラマが本当に素晴らしく描かれていて、演じ歌っているうちに最終幕など涙がこみ上げてきます。

ヨーロッパでこの役を、ローザンヌ歌劇場でロベルト・リッツィ・ブリニョーリ氏の指揮、トゥーロン歌劇場でジュリアーノ・カレッラ氏の指揮、マッシモ・ガスパロン氏の演出で歌いました。今回日本でまた大好きなこの役を歌うことができて本当に嬉しいです。

以下写真3点=ローザンヌ歌劇場『ノルマ』公演より(撮影:Marc Vanappelghem)


ノルマという女性は、神からのメッセージを同胞に伝えることができる能力の為に、一族の頭ともいうべき責任ある立場にいる女性です。"ノルマ" というのはイタリア語で "きまり"とか"ルール"という意味ですが、彼女は自分の一族の中でまさに 掟やきまりに忠実に、ルールを守って生きるお手本のような立場にいます。そして、ローマ軍と戦うことを望む同胞をなだめながら、何よりも平和を求めて真摯に祈る 美しい心を持っている人でもあります。
そんな彼女、"ルール"のお手本であるべき彼女が、こともあろうに 敵のローマ軍の将軍を愛して子供までもうけてしまった。誰にも言えない重大な秘密です。しかも望みの綱の彼は自分より若い巫女のアダルジーザに心を移して自分から去っていこうとしている。ノルマの絶望感は計り知れないほど深く切実です。
嫉妬や激怒や絶望の嵐を経験しながらノルマが苦しみながら最後に辿り着いたのは、自らの激情に打ち勝って 本当に正しいと信じることをつらくてもやりとげる勇気と高貴な魂でした。



最後にノルマはみんなの前で真実を明かして子供を父に託し、自らは潔く死ぬことで全ての責任をとります。その大詰めのシーンでノルマは、"ああ、もう思い残す事はない。お父さんが涙を浮かべて私を許してくれた。私は幸せだ" と歌いますが、ここを歌っているとノルマの心のいじらしさに感動していつも涙がでてきてしまいます。

昨年末から『蝶々夫人』の公演のためフィンランド国立歌劇場で歌っていますが、自由な時間には歌劇場でノルマの練習をしている今日この頃です。3月に日本で歌わせていただくのを楽しみにしています」



     *     *     *

歴史的なディーヴァ(歌姫)が歌い継ぎ、人間の深い想いが宿ったオペラ史上屈指のヒロインのひとり、ノルマ。オーチャードホールでの大村博美の出演日は3月17日(土)です!

▼大村博美、ファン待望のノルマ!
《東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ》V.ベッリーニ『ノルマ』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会

 2018年3月17日(土)17:00/18日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
 (※大村の出演日は17日)

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
 
 

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【イベント・レポート】1/21(日)二期会プレ・マチネ 映画監督 深作健太と『ローエングリン』~今、僕が考えていること

1月21日(日)に開催致しましたクラシカ・ジャパンPresents《二期会プレ・マチネ》、多くのお客様のご来場たいへんありがとうございました!

 青山のドイツ文化会館

 OAG(オー・アー・ゲー)ホール

演出家が公演前にお客様に直接話すことのできる唯一の機会とあって、「新演出だけど事前にどこまで明かしてしまうの!?」というところに注目が集まったのではないでしょうか。
トーク中は、クラシカ・ジャパンで3月放送予定の『ローエングリン』の映像も交えて展開。さらには2月21日のワールド・プレミエ公演で共演するローエングリン役の福井 敬、エルザ役の林 正子も登場して、現在進行形の稽古場の様子も含めた今回の『ローエングリン』についてそれぞれの想いを語りました。
そしてトーク後には、ソプラノ土屋優子が第1幕の「エルザの夢」、テノール菅野 敦が第3幕「ローエングリン別れの歌」をそれぞれ披露(ピアノは大藤玲子)。


 カーテンコール

最後は、《二期会プレ・マチネ》恒例のカーテンコール・フォトセッション(写真上)となりました。
フォトセッションで撮影いただいた写真は、公開いただけますので、SNSやブログなどにどうぞご活用ください。

イベントの様子の一端をお伝えするべく、まずは、深作健太が語ったワーグナー、ローエングリンについて、まさに「今、考えていること」をご紹介しましょう。


 深作健太(左)とクラシカ・ジャパンの石川 了さん

<オペラ演出について>
二期会の歌手の皆さんの大ファンだった僕が、2015年にR.シュトラウスの『ダナエの愛』で初めてオペラを演出させていただきました。オペラを演出する上で何より心がけていることは、演出が音楽の足を引っ張ってはいけない、という事。そして、歌手の皆様から出てくるものを大切にしたい。大好きなワーグナーさんの美しい音楽に寄り添いながら、歌手の皆さんの感情や身体性を大切にして稽古してゆきたい、と思っています。そういう意味では、ダブルキャストで、両チーム違った印象の仕上がりになるのでは、と思います。

<ワーグナーは僕の原点>
昔、レコード店で映画のレーザーディスクを漁っている時に、ふと店内のモニターに流れている映像が目に飛びこんできたんです。レーザー光線が飛び交う中で、槍や剣を持った人が近未来の衣装で大声で歌っている・・・これはなんだ、と思って観ていると、圧倒されて、とにかく感動したんですね。それがハリー・クプファー演出の『ニーベルングの指輪』でした。もともと子供の頃から『スターウォーズ』が大好きで、ジョン・ウィリアムズの映画音楽を聴いていると、これ、さかのぼっていくとワーグナーなんですよね。モチーフをつけて音楽が途切れなく続いていくという劇音楽の作り方ということを考えていく時に、オペラというものに突き当たって、特にドイツオペラの読み替え演出の豊かさに魅了されて、そこからワーグナーの世界にハマっていきました。そういう意味で、ワーグナーの音楽というのは自分にとって原点のような存在で、今回『ローエングリン』を演出させていただけることは、本当に夢のような出来事なんです。

<『ローエングリン』へのアプローチ>
この作品は他のワーグナー作品と比べても、一見明るくて美しい音楽に覆われているのですが、そこにはくっきりと二つに分かれた世界が描かれています。ワーグナーさん自身の台本にも、中世ドイツの「史劇」としての側面と、そして白鳥伝説のような「メルヒェン」の世界が対立していて、ローエングリン、またはオルトルートのような魔法を使う存在はその中間地点にいて、二つの世界を行ったり来たりしている。そして、ローエングリンは、最後にはやはりもといたファンタジーの世界へ帰って行ってしまうのです。
今回、僕たちが描かなければいけないは、この二つの世界の境界線。その狭間で揺れる針のような感情を、くっきりと描きたいと思いますし、そこがお客様にとっては聴きごたえのあるところだと思います。

そして、また今回演出していて作品からすごく感じるのは、父親の影といいますか、父性的なもの。ここでも主人公(ローエングリン)が、包容力と慈愛にみちた父性的なものと自分を見守る女性との間でゆれている・・・過去の先輩方の『ローエングリン』では、エルザの視点から描く演出も多かったのですけれど、僕には音楽がエルザよりも、特にローエングリンの方に強くついているように感じられ、また第二幕では今度は王制に反抗する魔女オルトルートが音楽の中心にいるように感じられています。そこが、どうも不思議な作品だなあと思っていて、今回の演出を考えるカギになってゆきました。

〈英雄〉とは何か?
ワーグナーの音楽というと、管楽器の勇ましさや、自立神経がおかしくなるような(笑)和音と旋律の進行に僕自身ハマってきたのですけれど、『ローエングリン』にはまた違った独特の明るさと美しさがあって、物語も一見、勧善懲悪の白鳥の騎士とお姫様のメルヒェンとして描くこともできるのですけれど、僕は今回この明快さの正体を突き詰めていく事こそが大切ではないか、と思っているんです。
「英雄とは何だ? 人が人を救うとはどういうことか?」ドレスデン革命に敗れた後、台頭するプロイセンの下、ドイツ帝国への統一が進む中で、王制が崩壊した後の世界をワーグナーさんがどんな風に夢見ていたのか。
長調で正々堂々とした音楽でありながらも、『ローエングリン』には、すごく危ういバランスを保って立とうとする英雄の姿が描かれているように思えるのです。結果的にはワーグナー作品唯一の救済のない悲劇として、このバランスが崩れていってしまうのですが、その危うさこそがなんとも魅力的です。
テキストの通り勧善懲悪のメルヒェンとして描くよりも、今回は『ローエングリン』を、今、日本で上演するという意味を考えました。そして、「英雄とは何か?」という事について、史実と重ねて考えてみることにしたのです。

<ローエングリンに憧れた、ヒトラーと、もうひとりの人物>
歴史上、英雄ローエングリンに憧れた有名な人物が二人います。ひとりはヒトラー。彼は、ローエングリンが最後に記した「フューラー(導き手)」という言葉を、自らの称号「総統(フューラー)」にしてしまいました。僕は今回その汚れたイメージを払拭したい。そして、もうひとりが、当時のバイエルン王ルートヴィヒ2世です。彼は政治に背を向けて、ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ時代錯誤の城をたくさん築き、ロマンの世界に浸り浪費を重ねていく中で、「狂王」の烙印を押され遂には廃位にされてしまいました。今回、僕は、彼の人生とローエングリンの生涯を重ねることで、『ローエングリン』の根底に這うものを描けたらと考えています。
ローエングリンが去り際に歌う「スワンソング(別れの歌)」にルートヴィヒ自身の姿を重ね合わせる事で、テキストの裏側を描き出せたらな、と考えています。
エルザはまた大胆で抽象的なのですが、聖母のような存在として、ローエングリンをここではないどこか遠くに誘う天使のような存在として、ほイメージしています。

2・21ワールドプレミエにむけて!
演出の50%は事前に脳内で準備し、考えてゆきますけれど、残りの50%は稽古場で歌手の皆さんと一緒にこれから生まれてくると思っています。ここが新演出の良いところで、今日ここにいらっしゃる福井敬さんや林正子さんにも導かれながら、稽古場では今、日々新しい発見が生まれていて、僕たちの『ローエングリン』はこれからどんどん育ってゆく、という予感がしています。
大好きな準・メルクルさんや歌手の皆さんと、愛するワーグナーさんの美しい音楽の世界に飛び込んで、一緒に素敵な公演を作って行けたらと思います。そして、公演の最後の1ピースは、音楽を聴いてくださる観客の皆様です。ぜひ会場にお越しいただいて、一緒にワーグナーの世界に浸っていただけたら、と思います。
二日目の2月22日は、終演後のアフタートークを行います。今度は自分の反省会みたいになってしまいますが(笑)、ご鑑賞されたお客様にだけ、完成した作品についてお話しさせていただく機会になりますので、ぜひお越しください。
本日はどうもありがとうございました!
(深作健太のトークをもとに編集部で再編集しました)。


 左から菅野、土屋、深作、林、福井、石川さん

▼2月21日(水)プレミエ!『ローエングリン』公演詳細はこちら 《チケット絶賛発売中!》
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

 2月21日(水)18:00(プレミエキャンペーンあり)/22日(木)14:00(平日マチネ・スペシャル)/
  24日(土)14:00/25日(日)14:00

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

 
 

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【1/31(水)開催!】 「明日を担う音楽家」ソプラノ清野友香莉&テノール伊藤達人が登場!~神楽坂TheGLEEの「Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート」

神楽坂のアコースティック・ライブハウス、TheGLEE(ザ・グリー)の新コンサートシリーズ「Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート」。その第3弾として開催される1月31日(水)12時からの公演に、文化庁の新進芸術家海外研修制度の成果発表「明日を担う音楽家による特別演奏会」(2月6日(火)19時・東京オペラシティ コンサートホール)の出演者から、ソプラノ清野友香莉とテノール伊藤達人の二人が登場します。
オペラシティでのガラコンサートは、8名がそれぞれ1曲入魂で海外研修の成果披露となりますが、こちらのランチタイムはもっと気楽に、もっと幅広いレパートリーを紹介して、歌の楽しさをお伝えします。題して「新春!大好きな歌をあなたに」。清野と伊藤の二人の魅力もたっぷり味わえます。ピアノは矢崎貴子。


ソプラノ清野友香莉

テノール伊藤達人

ピアノ矢崎貴子

■■■ 公演情報 ■■■
Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート ~新春!大好きな歌をあなたに~
明日を担う ~ 若きオペラ歌手の競演

日時:2018年1月31日(水)12:00開演(11:30開場)
会場:The GLEE(ザ・グリー)
   東京都新宿区神楽坂3-4 AYビルB1
  (JR「飯田橋駅」西口より徒歩4分/地下鉄各線「飯田橋駅」B3出口より徒歩3分)
出演:清野友香莉(ソプラノ)、伊藤達人(テノール)、矢崎貴子(ピアノ)
予定プログラム:
 - イタリア -
 ヴェルディ 『椿姫』より 「乾杯の歌」「花から花へ~ああ、そはかの人か」
 ヴェルディ 『リゴレット』より 「風の中の羽のように」
 - フランス -
 ドリーブ 『ラクメ』より 「若いインドの娘はどこに」
 グノー 『ファウスト』より 「この清らかなすまい」
 - ドイツ -
 J.シュトラウス 『こうもり』より 「いなか娘の姿で」
 レハール 『微笑みの国』より 「きみはわが心のすべて」
 レハール 『メリー・ヴィドー』より 「高鳴る調べ」
 (※演奏予定曲は変更になる場合がございます。)
料金:全席自由 2,000円<ドリンク無料サービス(珈琲or紅茶)>
ランチタイムコンサートのお問合せ・ご予約:
 The GLEE 03-5261-3124(平日10:00-18:00)

▼アクセス方法、ご予約等、The GLEEのウェブサイトはこちらから
The GLEE|新宿区神楽坂のライブホール
 
 
《2月6日(火)開催「明日を担う音楽家による特別演奏会」情報》
▼出演者のメッセージとプロフィールは「WEBぶらあぼ」の特設ページにて公開中!
海外で実力を磨いた未来のスター歌手たちが集結! - WEBぶらあぼ
清野 「ニュルンベルクという歴史ある町での研修は忘れがたい、とても貴重な時間でした。いつか『ランメルモールのルチア』や『マノン』、『ハムレット』のオフィーリアといった、命をかけた愛に生きる女性を演じたいと強く思っております。」
伊藤「ベルリンでの生活は、30年間日本で生活してきた私には刺激的な時間であり、とても貴重な機会になりました。そこで得た感動や経験を忘れることなく、これからの日本のオペラ界を盛り上げていける歌い手になっていきたいと思います。」

▼予定プログラムが発表になりました!
最高にフレッシュなオペラガラ!全演奏曲が決定しました!~2/6(火)「明日を担う音楽家による特別演奏会」 - オペラの散歩道(二期会blog)

▼公演ページはこちら
明日を担う音楽家による特別演奏会 - 東京二期会

●「あすにな」のご予約・お問合せは
チケットスペース TEL 03-3234-9999
 (月~土10:00~12:00、13:00~18:00/日祝休業)
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831 (FAX 03-3796-4710)
 (平日10:00~18:00/土曜10:00~15:00/日祝休業)
 
 

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最高にフレッシュなオペラガラ!全演奏曲が決定しました!~2/6(火)「明日を担う音楽家による特別演奏会」

オペラ界の明日のスターが誕生!
文化庁による「新進芸術家海外研修制度」に認められ、海外の本格的なオペラの現場で研鑽を積んできたトップ歌手たちが集い、その成果を競うように披露する「明日を担う音楽家による特別演奏会」。
通称「あすにな」と呼ばれて、業界関係者からの注目度も高いこのコンサートですが、重唱曲も決まり全プログラムが決定しましたので、演奏順とあわせて発表いたします!



(前回2016年2月3日に行われたコンサートから)
 


チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
文化庁委託事業「平成29年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
新進芸術家海外研修制度の成果

《明日を担う音楽家による特別演奏会》
日時:2018年2月6日(火) 19:00開演(18:30開場)
会場:東京オペラシティ コンサートホール
   (京王新線「初台駅」東口徒歩5分)
料金:全指定席 S席3,000円、A席2,000円、B席1,000円(税込)
指揮:大勝秀也
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

《出演者とプログラム》
ロッシーニ:
・『絹のはしご』より 序曲
・『セビリアの理髪師』より 「今の歌声は」 ―― 藤井麻美(メゾソプラノ/二期会)
・『オテロ』より 「どうして聞き入れてくれないのだ」 ―― 小堀勇介(テノール)
ドリーブ:
・『ラクメ』より 「若いインドの娘はどこへ」 ―― 清野友香莉(ソプラノ/二期会)
マスネ:
・『エロディアード』より 「儚い幻影」 ―― 門間信樹(バリトン/二期会)
プーランク:
・『ティレジアスの乳房』より 「いいえ、旦那様」 ―― 種谷典子(ソプラノ/二期会)
R.シュトラウス:
・『ばらの騎士』より 「献呈の二重唱」 ―― 今野沙知恵/藤井麻美
 * * *
ヴェルディ:
・『リゴレット』より 「あなたは心の太陽」 ―― 種谷典子/伊藤達人
モーツァルト:
・『ドン・ジョヴァンニ』より 「お手をどうぞ」 ―― 清野友香莉/原田勇雅
・『コジ・ファン・トゥッテ』より 「あなたにささげた心」 ―― 藤井麻美/門間信樹
・『後宮からの逃走』より 「なんという運命!」 ―― 種谷典子/小堀勇介
ストラヴィンスキー:
・『放蕩児の遍歴』より 「トムからの便りもない」 ―― 今野沙知恵(ソプラノ)
ワーグナー:
・『ローエングリン』より 「はるか遠い国に」 ―― 伊藤達人(テノール/二期会)
ジョルダーノ:
・『アンドレア・シェニエ』より「祖国の敵」 ―― 原田勇雅(バリトン/二期会)
 * * *

▼出演者のメッセージとプロフィールは「WEBぶらあぼ」の特設ページにて公開中!
海外で実力を磨いた未来のスター歌手たちが集結! - WEBぶらあぼ

▼公演ページはこちら
明日を担う音楽家による特別演奏会 - 東京二期会

●ご予約・お問合せ
チケットスペース TEL 03-3234-9999
 (月~土10:00~12:00、13:00~18:00/日祝休業)
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831 (FAX 03-3796-4710)
 (平日10:00~18:00/土曜10:00~15:00/日祝休業)
 
 

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神奈川県民ホール 音楽のおくりもの「1時間で楽しめる『魔笛』ハイライト」(南足柄、秦野)に、ソプラノ斉藤園子、本田ゆりこ が出演!

2017年3月に神奈川県民ホールで上演され、大好評を博した『魔笛』のハイライトが、本年2月の初めに南足柄市文化会館と秦野市文化会館で開催されます。

モーツァルト最後のオペラ『魔笛』は、大人から子どもまで世界中の人々を魅了する人気作。誰もが耳にしたことのある名曲が散りばめられた、愛と冒険のオペラです。
そんな『魔笛』の魅力をぎゅっと凝縮した1時間程のミニ・オペラを、6人の新進歌手が卓越した歌唱力、演技力で心おどるひと時をお贈りします。

当公演に二期会からはソプラノ斉藤園子、本田ゆりこ が出演します!


斉藤は2017年に上演された共同制作オペラ『ばらの騎士』の東京公演にて、帽子屋を演じており、活躍の場を広げています。今回は「夜の女王」として登場します。


本田は同『ばらの騎士』の愛知公演、大分公演において、斉藤と同役を演じました。今後の活躍が期待されています。今回は「パパゲーナ」として登場します。

■■■ 公演情報 ■■■
神奈川県民ホール巡回事業 出張公演 in 南足柄&秦野
神奈川県民ホール 音楽のおくりもの「1時間で楽しめる『魔笛』ハイライト」

【南足柄公演】
公演日時:2018年2月1日(木) 14:00開演(13:30開場)
会場:南足柄市文化会館 小ホール(愛称:金太郎みらいホール)
  (神奈川県南足柄市関本415-1)アクセス
【秦野公演】
公演日時:2018年2月2日(金) 14:00開演(13:30開場)
会場:秦野市文化会館 小ホール
  (神奈川県秦野市平沢82番地)アクセス

出演:
 夜の女王/斉藤園子
 ザラストロ/髙崎翔平
 パミーナ/横森由衣
 タミーノ/澤原行正
 パパゲーナ/本田ゆりこ
 パパゲーノ/堤 智洋
ピアノ:平塚洋子
台本・演出:太田麻衣子
プログラム:モーツァルト『魔笛』ハイライト

料金:全席指定 1,000円
主催:神奈川県民ホール

▼公演詳細・チケットのお求めはこちらから
チケットかながわ TEL 0570-015-415(10:00~18:00)
 
 

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期待の若手歌手による「アルテリーベ・フレッシュコンサート」~1/29(月)は【二期会NewFace】岡田麻里&相山潤平 ニューイヤーコンサート~寒さ忘れる甘く熱き愛の調べ~

新橋にある音楽レストラン、アルテリーベ東京では、「月曜日は新橋でオペラ!」を合言葉に、今後の活躍が期待される若手歌手によるディナー企画「月曜フレッシュコンサート」シリーズを開催しています。
新春を彩る、本年の二期会New Face登場初回は1月29日(月)。ソプラノ岡田麻里(おかだ まり)とテノール相山潤平(あいやま じゅんぺい)、二人の期待の新鋭が、晴れやかな歌声をお届けします。

コンサートに向けて出演の二人に話を聞きましたので、ご紹介いたします。

   *   *   *


ソプラノ
岡田麻里
――声楽の道を志すきっかけ等、自己紹介をお願いします。

はじめまして、ソプラノの岡田麻里と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
ミュージカルの舞台を観たことがきっかけで声楽を始めました。声楽を極めていくうちにすっかりオペラに魅了され この道で生きていく事を決めました。

 
――声種やレパートリーについて教えて下さい。

私の声種はリリックソプラノです。叙情的な表現を得意としています。

――コンサートのテーマやポイント、そして共演者をご紹介下さい。

今回は、1月にコンサートをさせていただけるということで『ニューイヤー』の言葉を入れることを相山さんと一致して決めました。新年にふさわしく華やかなコンサートしたいです。
相山さんは、イタリア人のような明るさでレパートリー等で相談にのってくださり、いいプログラムに仕上がりました。今回初めてコンサートでご一緒させていただきますが とても楽しみにしています。

   *   *   *


テノール
相山潤平
――声楽の道を志すきっかけ等、自己紹介をお願いします。

私は、宇都宮大学農学部で林業の勉強をしておりました。18歳の時に「三大テノール」の公演を観て、激しく感動し、一念発起で進路変更。国立音楽大学と同大学院を修了後、イタリアに留学致しました。

 
――自身の声種、レパートリー、目指している役や舞台、ステージは?

当初から声種はテノールリリコとは言われておりましたが、イタリアの作品を中心に軽快なものから重厚なものまで柔軟性をもって取り組んでおります。声に合っていると思うのは『ランメルモールのルチア』エドガルド役と『ラ・ボエーム』ロドルフォ役かと思いますが、どんな作品でも自分の声とキャラクターの可能性を探しながら表現することが課題だと思っております。日本でもまたイタリア滞在中も幸いなことに人の縁で助けられて今日もこうして歌わせて頂いております。今後は言語や時代にとらわれずいろんな作品に挑戦し、一人でも多くのお客様にお楽しみ頂けるよう精進したく思っております。

――今回のプログラムについて、そして共演者をご紹介下さい。

共演者のソプラノ岡田麻里さんとは研修でご一緒させて頂きました。モデルさんのような長身に加えてこの美貌、立派な美声と3拍子揃った逸材です。そんな彼女と共演でき、誰よりも間近で岡田さんの美声に酔えるこの機会に感謝しております。
今回のテーマは大分迷いましたが、「新」「初」というキーワードで、二人で構成を考えました(本当は美女と野獣にしたかったのですが)。私の選曲は、岡田さんからのリクエストを伺いつつ選びました。オペラが初めましてのお客様に、テノールの面白さを感じて頂けるような有名アリアと、岡田さんのソプラノの魅力が更に映えるソロ、重唱をご用意致しました。

寒さが一番厳しい季節ですが、ピアノ相田久美子さんを交えての若々しい演奏とともに温もりひとときをお過ごし頂けましたら幸いです。

   *   *   *

是非ご予約はお早めに!皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第178回【二期会New Face】ソプラノ&テノール ニューイヤーコンサート
~寒さ忘れる甘く熱き愛の調べ~

日時:2018年1月29日(月) 18:00開店
   第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:岡田麻里(ソプラノ)、相山潤平(テノール)、相田久美子(ピアノ)
演奏予定曲:
 モーツァルト 『アルバのアスカニオ』より 「そうです、でも別の恋の炎を」
 ドニゼッティ 『愛の妙薬』より 「人知れぬ涙」
 モーツァルト 『コシ・ファン・トゥッテ』より 「もうすぐ腕に抱かれて」
                       ほか

▼ご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007
 
 

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Hakuju Hall「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ」~今シーズンのラストは1月25日(木)開催!

今春、二期会オペラ研修所マスタークラスを優秀な成績で修了した、若き歌手の声を聴くシリーズ Hakuju Hall「二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ」。
今年度シリーズのラストがまもなく1月25日(木)に開催されます。そのラストを飾りますのは、ソプラノ髙品綾野とメゾソプラノ中川香里の二人。ピアノは木下志寿子がつとめます。
このたび髙品、中川よりコンサートに向けてメッセージが届きましたので、ご紹介いたします。
 

■髙品綾野(たかしな あやの)
新春を迎え、この度のDiva Divoへ出演させていただけますこと大変嬉しく思います。
研修所を修了し、オペラ歌手としてのスタートラインにやっと立つことが出来ました。人の生き死にを描くオペラだからこそ困難がたくさんあるものだと再確認し、底知れない魅力を体感しながら、私らしい音楽をお届けできるよう精一杯演奏いたします。
ソプラノとメゾ、それぞれの音楽を楽しんでいただくために、聴きごたえたっぷりのプログラムとなっています。
ぜひ!私たちの歌声を会場に聴きにいらしてください。
 
■中川香里(なかがわ かおり)
メゾソプラノの中川香里です。毎年ハクジュホールで行われ、今年で5年目となるDIVADIVOモーニングコンサート。このような素晴らしい場で演奏出来る機会を頂く事が出来、大変光栄に思います。また、ソプラノの髙品綾野さんとは昨年11月の二期会本公演『こうもり』にて、役は違えどアンダースタディとして稽古場を共にしておりました。舞台上で共演するのは今回が初めてになります!女性同士の二重唱はあまり数は多くないのですが、色々案を出し合い、私達二人が背伸びをせず魅力を伝えられるであろう曲を選びました。
11:00開演と少し早いコンサートになりますが、皆様のランチの会話に少しでも花を添えられるよう(笑)精一杯歌わせて頂きます!

      *     *     *

昨年11月の東京二期会オペラ劇場『こうもり』ではそれぞれロザリンデ役・オルロフスキー役のアンダースタディとして、稽古から本番までの長い時間を共にし、研鑽を積んで参りました。
フランス語・日本語・ドイツ語・イタリア語とバラエティに富んだプログラムをぜひお楽しみ下さい。


左から木下、中川、髙品

■■■ 公演情報 ■■■
二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ <第15回>
二期会新星トップ6名による、ときめきのデビューコンサート!

日時:2018年1月25日(木) 11:00開演(10:30開場) ※休憩なし約1時間
会場:Hakuju Hall (ハクジュホール)
料金:全席自由 500円(税込)
出演:髙品綾野(ソプラノ)、中川香里(メゾソプラノ)、木下志寿子(ピアノ)
予定プログラム:
・ドリーブ:歌劇『ラクメ』より “マリカよ、いらっしゃい~ジャスミンが咲くドームへ”(花の二重唱)〔髙品&中川〕
・朝岡真木子:花のなみだ(西岡光秋 詩)〔髙品〕
・マーラー:ハンスとグレーテ /ぼくの歌を覗きこまないで〔中川〕
・プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より “私の名はミミ”〔髙品〕
・ロッシーニ:歌劇『チェネレントラ』より “悲しみと涙のうちに生まれて”〔中川〕
・J.シュトラウス:喜歌劇『こうもり』より “故郷の歌を聴けば”〔髙品〕
・R.シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』より “光栄にも気高く美しき花嫁に”〔髙品&中川〕
※曲順不同 
※曲目は変更になる場合がございます。予めご了承くださいませ。

主催:Hakuju Hall/株式会社白寿生科学研究所
協賛:株式会社ドラジェ
協力:二期会オペラ研修所
後援:公益財団法人東京二期会

▼コンサート詳細ページはこちらをご覧ください
第15回 二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ - Hakuju Hall

▼ご予約・お問合せは
Hakuju Hall チケットセンター 03-5478-8700
 10:00~18:00(火~土/祝日・休館日を除く)
 
 

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NISSAY OPERA 2017 ドヴォルザーク『ルサルカ』、静岡公演迫る!

昨年11月、日生劇場で上演されたオペラ『ルサルカ』。チェコの作曲家ドヴォルザークによる、人間の王子と水の妖精の悲恋を描いた作品。
ヒロインから王子の愛を奪う外国の公女の美しくも激しいアリア、森の魔法使いイェジババの謎、森番と料理人の少年の軽妙な歌。3人の森の精たちの弾むような音楽。声を失い、体温を失い、それでもなお王子を愛するルサルカの沈黙の深さ。そして水の精の長、ヴォドニクの眼差し。今を生きる私たちに、やさしく、愛とは何か、人間とは何か、語りかけます。

「第29回文化庁芸術祭賞優秀賞」を受賞し、昨年末の話題となった本舞台。来る1月27日(土)には静岡市民文化会館においても上演されます。
この静岡公演に、二期会から気鋭のソプラノ竹多倫子が〔ルサルカ〕を、〔王子〕をテノール大槻孝志、〔森の精〕を松原典子、梶田真未、池端 歩、〔狩人〕を松原 友、〔森番〕を加藤宏隆、〔料理人の少年〕を守谷由香、そして、魔法使い〔イェジババ〕をメゾソプラノ与田朝子、水の精〔ヴォドニク〕をバス妻屋秀和が歌います。
豪華なキャストが、一路、静岡へ。どうぞお楽しみに!


2幕。王子の城で開かれた豪華な宴。
人間の姿になることと引き換えに声を失ったルサルカは、着飾った賓客の中にあって孤独です。


2幕。王子の愛を失い悲嘆にくれるルサルカとヴォドニク。


終幕。ルサルカは王子に永遠を与え、湖に身を沈めます。
(写真いずれも 撮影:三枝近志/提供:日生劇場)

■■■ 公演情報 ■■■
静岡市民文化会館 開館40周年記念公演
NISSAY OPERA 2017
ドヴォルザーク作曲オペラ『ルサルカ』(静岡公演)

(全3幕 日本語字幕付き原語(チェコ語)公演)
日時:2018年1月27日(土) 14:00開演(※開場は開演の30分前)
会場:静岡市民文化会館 大ホール(アクセス
料金:全席指定(税込)
   S席9,000円/A席7,000円/B席5,000円/車いす席7,000円(介助者1名無料)
お問合せ:静岡市民文化会館 054-251-3751
     9:00~21:30 月曜休館(祝日の場合は翌日)

<スタッフ・キャスト>
 指揮:山田和樹
 演出:宮城 聰(SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
 管弦楽:読売日本交響楽団
 合唱:東京混声合唱団

 ルサルカ:竹多倫子
 王子:大槻孝志
 ヴォドニク(水の精):妻屋秀和
 イェジババ(魔法使い):与田朝子
 外国の公女:秋本悠希
 料理人の少年:守谷由香
 森番:加藤宏隆
 森の精1:松原典子
 森の精2:梶田真未
 森の精3:池端 歩
 狩人:松原 友

▼公演詳細はこちらから
オペラ「ルサルカ」|主催事業 - 静岡市民文化会館
オペラ『ルサルカ』第72回文化庁芸術祭賞優秀賞受賞 - 日生劇場
 
 
昨年の日生劇場公演で与田と別組でイェジババを演じたメゾソプラノ清水華澄は、実は静岡出身。現在、東京二期会2月公演『ローエングリン』オルトルート役に出演のため稽古期間に入っていますが、今回の静岡公演に向け、自身が描いた可愛らしいイラスト相関図を使いオペラ『ルサルカ』を分かりやすく解説。動画がYouTube日生劇場公式チャンネルで公開されています。ぜひご覧ください。


▼そのほかのYouTube日生劇場公式チャンネル関連動画




 
 

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「エルザは非常に人間的な役だと思います」~東京二期会オペラ劇場2月公演『ローエングリン』エルザ役、林 正子インタビュー

2018年2月公演『ローエングリン』エルザ役に出演するソプラノ林 正子。
近年の東京二期会オペラ劇場公演では、『サロメ』『ダナエの愛』『ナクソス島のアリアドネ』とR.シュトラウス作品の公演で常にタイトルロールを飾っています。
オペラ歌手としてのキャリアのスタートから、『リエンツィ』イレーネ、『タンホイザー』ヴェーヌスとワーグナー・オペラに出演。二期会オペラ主役デビューは、創立50周年記念の金字塔『ニュルンベルクのマイスタージンガー』エーファと、そのスケールの大きな歌唱に高い評価と更なる期待が寄せられていた林。今回、待望のエルザで登場します。
まるで実在の人物と向かい合うように、これから演じるヒロインと向かい合い、融合していく林 正子。今回のエルザに向けての話を聞きました。
1月21日開催の〈二期会プレ・マチネ〉にも登場する予定ですので、より詳しい話が聴けるかも!あわせて御期待ください。



Q. 林さんにとって、今回のエルザはどんな人物ですか?
――悲劇のヒロインとして描かれるけれど、もっと深い何かがある感じ。歌詞を見てもわかる通り、自分の信念を高貴に持っている人だと思います。ここから先は演出家とのお話し合いになりますが、私としては、エルザがどのあたりからその信念をぐらつかせることになるのかが非常に楽しみです。
人間は弱い生き物ですね、オルフェウス然り、浦島太郎然り。駄目だと言われると、やりたくなってしまうのです、残念ながら。エルザは非常に人間的な役だと思います。

Q. オペラ『ローエングリン』の魅力を。
――男のロマンでしょうか(笑)?
どのテノールに聞いても、一度はやりたいオペラとして名前が上がります。〈結婚行進曲〉など、耳馴染みのある曲も多く散りばめられていますから、とても楽しめる作品だと思います。演出の深作さんも、最愛の作品とされていますので、日本人の繊細さを活かした舞台となるのではないでしょうか。

Q. では、林さん自身の公演への意気込みを
――前回のローエングリン公演は1979年。その時の公演での先達の活躍に恥じないように、エルザを演じたいと思います。劇場でお会いすることを楽しみにしております。

▼林 正子も出演~1月21日(日)はドイツ文化センターへ!『ローエングリン』プレトークのご案内はこちら
1月21日(日)開催!開局20周年クラシカ・ジャパンpresents〈二期会プレ・マチネ〉映画監督 深作健太と『ローエングリン』~今、僕が考えていること - オペラの散歩道(二期会blog)

▼2月21日(水)プレミエ!『ローエングリン』公演詳細はこちら 《チケット絶賛発売中!》
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

 2月21日(水)18:00/22日(木)14:00/24日(土)14:00/25日(日)14:00

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
 
 
【ソプラノ林 正子 東京二期会オペラ劇場 名シーン集】(撮影:三枝近志)

 2010年 ベルリオーズ『ファウストの劫罰』

 2011年 R.シュトラウス『サロメ』

 2013年 ライマン『リア』

 2015年 R.シュトラウス『ダナエの愛』(深作健太演出・舞台上演日本初演)

 2015年 R.シュトラウス『ダナエの愛』(深作健太演出・舞台上演日本初演)
 
 

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【1/10(水)開催!】ソプラノ嘉目真木子が「Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート」に登場!

神楽坂のアコースティック・ライブハウスで始まるコンサートの新シリーズ「Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート」。1月10日(水)開催の記念すべき第1回は、ソプラノ嘉目真木子によるソロライブです。

嘉目はこの新年、1月3日にNHK(Eテレ・FM)にて全国生放送でお楽しみいただいた「第61回NHKニューイヤーオペラコンサート2018」において、第一部“モーツァルト・ファンタジー”に少女役として出演。セルヴィーリア(『皇帝ティトの慈悲』より)、ツェルリーナ(オペラ『ドン・ジョヴァンニ』より)、パパゲーナ(オペラ『魔笛』より)を演じました。衣裳の早替あり、舞台上での変身あり、いくつかの場面をつないでいく重要な役割でしたが、モーツァルトのオペラの世界を見事に表現したばかり。



昨年は、11月に上演された東京二期会公演『こうもり』でロザリンデ役をつとめ、演出のアンドレアス・ホモキ氏の期待に応えて魅力あふれるヒロインを演じ、高い評価を得たほか、CD「My favorite songs ―わたしのお気に入り―」でCDデビューも果たしました。CDはアヴェ・マリアなどの有名曲からミュージカルやオペラ・アリアまで、嘉目の大好きな楽曲が選曲され、丁寧に歌いこまれた19曲。まさに「私のお気に入り」といえるアルバムです。
そして今年は、3月ストラスブール、4月ミュルーズでの日仏共同制作『金閣寺』フランス公演(宮本亜門演出)に、7月東京二期会『魔弾の射手』アガーテへの出演も控えるなど、今後のオペラ界を担う逸材として注目されています。

そんな嘉目真木子が、神楽坂の小さなライブハウスでトークを交えてお送りする1時間のコンサート。お昼のひととき、嘉目のお気に入り曲の数々を聴きながら過ごしてみませんか。

■■■ 公演情報 ■■■
Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート ~新春!大好きな歌をあなたに~
嘉目真木子 Happy New Year ~ わたしのお気に入り

日時:2018年1月10日(水)12:00開演(11:30開場)
出演:嘉目真木子(ソプラノ)、髙田恵子(ピアノ)
予定プログラム:
 カッチーニ「アヴェ・マリア」★
 ジョルダーニ「カロ・ミオ・ベン」★
 ヘンデル オペラ『セルセ』より「オンブラ・マイ・フ(なつかしい木陰よ)」★
 中田 章「早春賦」
 中田喜直「霧と話した」★
 サティ「ジュ・トゥ・ヴ」
 プッチーニ オペラ『ジャンニ・スキッキ』から「私のお父さん」
 ドヴォルザーク オペラ『ルサルカ』から「月に寄せる歌」★
 レハール オペレッタ『ジュディッタ』から「熱き口づけを」
 グノー オペラ『ファウスト』から「宝石の歌」
 (★印はCD My favorite songs 収録曲)
 ※演奏予定曲は変更になる場合があります。
料金:全席自由 2,000円<ドリンク無料サービス(珈琲or紅茶)>
お問合せ・ご予約:
 The GLEE 03-5261-3124(平日10:00-18:00)

▼アクセス方法、ご予約等、The GLEEのウェブサイトはこちらから
The GLEE|新宿区神楽坂のライブホール

▼「Nikikai@神楽坂ランチタイムコンサート」1月は17日(水)と31日(水)にも開催!
2018新春、神楽坂The GLEEでランチタイムコンサートを開催! - オペラの散歩道(二期会blog)
 
 

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2018年の幕開けはThe JADEで!
~こがねいニューイヤーコンサート~

オペラ界の貴公子たちによる奇跡のヴォーカルグループ The JADE(ザ・ジェイド)が贈る、ニューイヤーコンサートが、1月21日(日)14時よりJR中央線「武蔵小金井駅」南口駅前にある小金井 宮地楽器ホールで開催されます!
〈甘くクリーミーな歌声で酔わせる、ボーダーレスなテノール〉高野二郎、〈ニューヨークのモダンな風を運ぶテノール〉高田正人、〈繊細で端正な歌声と豊かな表現力の多彩なバリトン〉成田博之、〈凛とした舞台姿と美声のバス・バリトン〉北川辰彦の4人が出演。華やかなオペラ・アリアからThe JADEオリジナルソングまで、メンバーの熱き歌声をどうぞお楽しみください。


左から成田博之、高田正人、高野二郎、北川辰彦

■■■ 公演情報 ■■■
EXCITING STAGE こがねいニューイヤーコンサート by The JADE
日時:2018年1月21日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:小金井 宮地楽器ホール 大ホール(アクセス
出演:
 The JADE(ザ・ジェイド)
 [テノール 高野二郎、テノール 高田正人、バリトン 成田博之、バス・バリトン 北川辰彦]
 ピアノ/編曲 金井 信
料金:(全席指定・税込)一般4,500円、学生席2,000円
   [こがねいメンバーズ会員]4,000円
チケット取扱:
 ・小金井 宮地楽器ホールチケットデスク 042-380-8099 (10:00~19:00/第2・3火曜の休館日を除く)
プレイガイド:
 ・チケットぴあ(Pコード344-206)0570-02-999
 ・ローソンチケット(Lコード34487)0570-084-003、(オペレータ対応10:00~20:00)0570-000-407
 ・イープラス

▼演奏予定曲等、公演詳細はこちらから
こがねいニューイヤーコンサート by The JADE|イベント詳細 - 小金井 宮地楽器ホール

▼The JADE公式サイト
The JADE ザ・ジェイド
 
 

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