カテゴリーアーカイブ: 公演レビュー

二期会創立70周年記念公演シリーズがスタート!
ワーグナー『タンホイザー』~2/21(日)まで公演はあと2回!

二期会創立70周年記念公演 ワーグナー『タンホイザー』が2月17日(水)に東京文化会館大ホールで開幕。日本に、そして世界に、ワーグナー・オペラの上演が復活しました!

▼指揮セバスティアン・ヴァイグレからのメッセージ


「今、こうして音楽ができることに喜びと感謝の念を抱いています。
今、聴衆はオペラを、音楽を求めています!
誰もが音楽を必要としています!
音楽のある人生、それが大事です。

すばらしいバレエと日本の歌手のみなさん、そして私たちのオーケストラ!

どうぞご近所やお知り合いをお誘いして、『タンホイザー』にお越しください!
ベストを尽くします。

そして、どうかご自愛を」

*     *     *



初日(片寄・田崎)組のゲネプロより


2日目(芹澤・竹多)組のゲネプロより

また、各ウェブメディアに当公演のゲネプロレポートが掲載されました。
▼ぶらあぼONLINEでは初日組のレポート
・【ゲネプロレポート】東京二期会《タンホイザー》が開幕 - ぶらあぼONLINE
▼スパイスには2日目組のレポート
・東京二期会《タンホイザー》 聖と俗、あるいは国家と個人の間で引き裂かれた男の物語 ゲネプロレポート(18・21日組) | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

*     *     *



公演は20日(土)と21日(日)の残り2回。両日とも当日券をご用意してお越しをお待ちしております。

▼当日券発売情報、タイムテーブル等の公演当日情報はこちら
・ついに日本にワーグナー・オペラが帰ってくる!~2/17(水)開幕!ワーグナー『タンホイザー』公演当日のごあんない - オペラの散歩道(二期会blog)

また、このたびの公演は新型コロナウイルス感染防止対策を行って開催させていただきます。ご来場のお客様におかれましてはこちらのご案内をあらかじめお読みの上、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。
・主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する対策とお願い

▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
・2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

〈主催〉公益財団法人東京二期会、公益社団法人日本演奏連盟
・都民芸術フェスティバル2021参加公演

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
Gettiiなら公演当日も前売券が開演の1時間前までご予約可能!


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【レポート】7月30日「高田正人のオペラWhy not?」~理想の結婚はオペラの中に~
9月『フィデリオ』より演出 深作健太、ソプラノ木下美穂子、バリトン大沼 徹を迎えて

「思わず友達や家族をオペラに誘いたくなる!」をコンセプトに、人気テノール高田正人がオペラの楽しみをお伝えするトーク&コンサート「オペラWhy not?」。2回目となった今回は、7月30日(木)文京シビックホール小ホールにて「結婚」をテーマにお贈りしました。
出演歌手は、テーマにちなんで、夫婦愛のオペラ『フィデリオ』から、レオノーレ役ソプラノ木下美穂子と、宿敵ドン・ピツァロ役バリトン大沼 徹。そしてスペシャルゲストに演出の深作健太も登場し、大いに盛り上がりました(ブラボーはなしで)。ピアノは平塚洋子が務めました。ご来場たいへんありがとうございました!

今回は、できる限りの感染症対策を施し、開催させていただきました。
進行役の高田も、「こんなに長い間、歌う舞台がなかったのも学生時代以来です…」と、久しぶりのステージに意外と緊張気味?


と思いきや、滑らかな活舌で、「結婚」をテーマにオペラ誕生の物語からトークを展開させました。
もともと貴族の結婚式の催しものとして、サロンに集まっていた詩人や画家や音楽家など芸術家たちがご主人様から「みんなでなんかやって」と、今でいうところの「無茶ぶり」をされたところから奇跡的に生まれた、という総合芸術。オペラはその産声を上げたときから結婚と縁のあるものだったのですね。

エンジンがかかってきた高田講師。約50の演目を、結婚を軸にチャートにして一気に解説!

○純愛、だが死ぬ…『ロメオとジュリエット』、『トスカ』、『ボエーム』など
○純愛、かつ結ばれる…『フィガロの結婚』『セビリャの理髪師』『フィデリオ』『メリー・ウィドー』など
●痴情のもつれで、死ぬ…『ドン・ジョヴァンニ』『オテロ』『カヴァレリア・ルスティカーナ』など
●痴情のもつれ、だがHAPPY END…『こうもり』『コジ・ファン・トゥッテ』『ファルスタッフ』

痴情がもつれて幸せになれるのは50演目中、上の3つしか見つからなかったとのこと。 「浮気をするのは、命懸け」。やはり幸せにはなれないのです。

続いてバリトン大沼 徹のステージ。


『オテロ』のイアーゴで東京二期会オペラ劇場主演デビューした大沼は、今回も悪役です。「オペラに出てくる“ダメ夫”は?」の高田からの質問には、「『フィガロの結婚』の伯爵、それと『ウィンザーの陽気な女房たち』のフルート氏。でも、最悪の男は、イアーゴでしょう」と大沼。


ここで高田も1曲。トスティの「最後の歌」を。


この曲に限らず、イタリアの歌には未練がましい男の歌が多いのだとか。歌から各国の文化の違いも見えてきます。当日はヨーロッパ各国と日本の結婚観の違いなども自論を展開しました。

そして、ソプラノ木下美穂子は、世界中で歌ってきた『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」を披露。


今年、アメリカから完全帰国した木下。「これまで歌ってきた“妻”役で印象に残っているのは?」の質問に、木下は「意外と既婚の役というのは少なくて、蝶々さんもそうですけど、印象的なのは『オテロ』のデズデモナ、それに『仮面舞踏会』のアメーリアですね」。
アメーリアのように夫の上司に道ならぬ恋をするというのも「舞台ならではですね」。

後半にはいよいよ演出・深作健太が登場。

▼▼この模様は、ぜひ動画でご覧ください!▼▼


9月の公演に先駆けて大沼のドン・ピツァロ、木下のレオノーレそれぞれのアリアも披露された後半のステージ。熱狂のうちにカーテンコールとなりました。


ご来場の皆様は劇場が恋しくなってしまったでしょうか?
9月『フィデリオ』から始まる2020オペラ・シーズン、開幕は、まもなくです!

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▼次回オペラ公演 9月『フィデリオ』公演情報ページはこちら
・2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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オペラの歌声が復活!7/11(土)東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサート「希望よ、来たれ!」ステージ・レポート

7月11日(土)、東京文化会館大ホールにて、東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサート「希望よ、来たれ!」を開催しました!
ご来場の皆様、またご来場はかなわなかったものの成功をお祈りいただいたすべての皆様に篤く御礼申し上げます。ステージ写真で当日を振り返ります。

ロビー、客席内ではウイルス感染拡大防止対策を施してのスタートとなりました。


感染対策のため空けていただくお席にカバーがつきました



ご入場口も感染対策仕様です


指揮は沖澤のどか。11月公演『メリー・ウィドー』で二期会オペラ初登場に先駆けて、この日颯爽と指揮台に上りました。


指揮 沖澤のどか (c)Lasp Inc.


トップはソプラノ木下美穂子。9月公演『フィデリオ』よりレオノーレのアリア「希望よ、来たれ!」。木下の歌声によってレオノーレの普遍的な希望メッセージが届けられました。9月の本公演もぜひご期待ください。


ソプラノ 木下美穂子 (c)Lasp Inc.


テノール城 宏憲は、『トスカ』よりカヴァラドッシの名アリア「星は光りぬ」を。カヴァラドッシ役は、2017年2月、二期会で初本役として主演し評判を呼びました。


テノール 城 宏憲 (c)Lasp Inc.


続く中島郁子が聴かせるメゾソプラノの名曲は、『セビリャの理髪師』より「今の歌声は」。4年前の日生劇場主催公演で演じたロジーナの名唱に大きな拍手が送られました。


メゾソプラノ 中島郁子 (c)Lasp Inc.


第1部最後は、バリトン黒田 博。同じく『セビリャの理髪師』から、黒田がこれまで数えきれないほど歌い続けてきたフィガロのアリア「私は町のなんでも屋」で締めくくりました。


バリトン 黒田 博 (c)Lasp Inc.


『魔笛』の序曲からは始まった第2部は、バス妻屋秀和がザラストロのアリアを披露。国内外で屈指のキャリアを誇る妻屋にとって、ザラストロは東京二期会本公演最初の役でした(2015年宮本亜門演出)。この日も貫禄の歌唱でした。


バス 妻屋秀和 (c)Lasp Inc.


そして、ソプラノ森谷真理。
本来であればまさにここでルルを演じていた森谷と、同じく『ルル』の舞台に立っていたダンサーの中村 蓉による特別なコラボレーション・ステージとなりました。2つの身体で紡ぐ、ルルという一人の女性の心象を。


ソプラノ 森谷真理(左)、ダンサー 中村 蓉(右) (c)Lasp Inc.


ラストはテノール福井 敬。万感の想いを込めたという『トゥーランドット』カラフのアリア「誰も寝てはならぬ」。待ちに待っていたためか、福井の歌声「Vincerò!」が以前にもまして大ホールにいっそう豊かに響きわたりました。皆様はどのように感じられたでしょうか。


テノール 福井 敬 (c)Lasp Inc.


#希望よ、来たれ!
東京二期会、続く主催公演は9月3日からのベートーヴェン『フィデリオ』。
新シーズンは、お客様によりいっそう安全に安心してオペラ鑑賞をお楽しみいただけますように準備してまいります。皆様のご来場をお待ちしております。


カーテンコールより (c)Lasp Inc.


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▼次回オペラ公演 9月『フィデリオ』公演情報ページはこちら
・2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【レビュー】『蝶々夫人』が感動の幕開け!
~日本公演は10/13(日)のよこすか芸術劇場を残すのみ!

アンドレア・バッティストーニ指揮、宮本亞門演出の東京二期会の新制作にして来年以降ドレスデン、コペンハーゲン、サンフランシスコへと旅立つ『蝶々夫人』が、10月3日(木)、東京文化会館大ホールでワールドプレミエを迎えました。
大きな感動と喝采を生んだ本プロダクション、写真で振り返ります。

会場:東京文化会館大ホール
写真撮影:三枝近志 <舞台写真はクリックで拡大表示します>
●プッチーニの音楽が始まる前、物語は蝶々さんの死から30年後の世界、ピンカートンと蝶々さんの間に生まれた息子が、父親からの手渡された遺書を読み、そこから過去の思い出を再現していくという展開。
息子役には俳優・牧田哲也。
●髙田賢三デザインによる壮麗な着物で登場する、蝶々さんと女性たち。
●ピンカートンと蝶々さんの愛の家。
この小さな家は場面によって様々な表情が現れます。
●多くの祝福を受け、ピンカートンと蝶々さんは結婚式を挙げます。
●そこへ蝶々さんの改宗を聞き付けた叔父のボンゾが乱入。蝶々さんを激しく非難し、絶縁します。
●第一幕最後の「愛の二重唱」は、今回の『蝶々夫人』の中心テーマである宇宙を思わせる壮大な表現に。
人生で一度だけの運命の出会いと音楽が語っていると感じると演出の宮本亞門は言います。

●第二幕。結婚から三年後、ピンカートンの帰りをひたすら信じて待つ蝶々さん。“彼はこの丘の上の家にきっと帰ってくるのよ!”と歌うアリア「ある晴れた日に」。
●いつまでも戻らない夫を待つ蝶々さんに、求婚するヤマドリ。しかし彼女はそれを一蹴します。
●軍艦の入港を知らせる大砲が鳴る。それがピンカートンの乗る軍艦であると確認する蝶々さんは、スズキと庭にありったけの花びらをまいて花の香りで満たしましょうと、喜び合う「花の二重唱」。
●蝶々さんの衣裳にもご注目ください。第一幕で飾られていた着物を第二幕以降で洋服に仕立てなおして着る。自由な精神を求めて生きようとする蝶々さんの生き様がこうしたところにも反映されています。
●蝶々さんは再び花嫁衣装に袖を通し、ピンカートンの帰りを夜通し待ちます。
●蝶々さんが待ちつかれて休んでいる間にピンカートンは愛の家に帰ってきます。
傷を負ったピンカートンの悔恨。
●事実を知ってしまった蝶々さん。そこにピンカートンの姿はなく・・・

そして宮本亞門の新しい解釈による、衝撃のラストシーンとは…!?

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<お客様アンケートから>

「宮本亞門さんの全く新しい“蝶々さん”に驚かされ、泣かされました。シンプルな舞台装置にいろんな状況や心情が表現され、深く染みました。
賢三さんの衣裳のすばらしさ、ざんしんさ、新鮮な感覚にグッときました。森谷さんの“蝶々さん”いじらしく可愛らしく素晴らしかったです」

「こんなに泣けるバタフライは初めてでした。プッチーニが音楽、歌で伝えたかったことがちゃんと伝わってきた」

「まるで夢の世界に引き込まれるように感じました。本日の蝶々夫人を鑑賞することができ幸せです」

「なんて心にしみる響き、空間なんでしょう!! 音・歌・美術・照明…全て。とてもすばらしかったです。とても豊かな時間をありがとうございました」

さて本プロダクションの日本での公演は、13日(日)よこすか芸術劇場を残すのみとなりました。
ぜひこの機会を逃されませんように!ご来場お待ちしております!

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▼東京二期会『蝶々夫人』の横須賀公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
・2019年10月公演 G.プッチーニ『蝶々夫人』横須賀公演 - 東京二期会オペラ劇場

2019年10月13日(日)15:00 よこすか芸術劇場
指揮:アンドレア・バッティストーニ/演出:宮本亜門/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉文化庁、公益財団法人東京二期会/〈制作〉公益財団法人東京二期会/〈協力〉公益財団法人横須賀芸術文化財団

▼よこすか芸術劇場アクセス
・アクセス - 横須賀芸術劇場
 京急本線「汐入駅」より徒歩1分、JR横須賀線「横須賀駅」より徒歩8分

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
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【公演レビュー】ギリシャ神話がつなぐオペラ ~高田正人のオペラ Why not?~
11月公演『天国と地獄』に向けて

本年より開始した新シリーズ「高田正人のオペラ Why not?」が、さる7月12日(金)に開催されました。
今回のテーマは“神話が導く大人のオペラ”ということで、ともすれば共に難しく感じられるギリシャ神話とオペラが、実は私たちの身近にあることが、講師を務めるテノールの高田正人の楽しいトークで引き出されていました。

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ギリシャの神々の説明をする高田正人

ギリシャ神話も日本と同じく、様々な神々が登場することから私達には共感しやすい内容。 このギリシャ神話の様々な神々が登場するオペラとして、11月公演オペレッタ『天国と地獄』も取り上げられました。
このオペレッタの原作は『オルフェオとエウリディーチェ』というギリシャ神話のエピソード。
原作では“仲睦まじい夫婦”のオルフェオとエウリディーチェ。ある日、妻のエウリディーチェが毒蛇に噛まれて命を落としてしまい、それを嘆いた夫のオルフェオが冥界にエウリディーチェを取り戻しにいくという内容。
ところがこのオペレッタではこの夫婦仲は“冷え切って”おり、お互いの声を聴くのも嫌という状態。原作通りエウリディーチェは毒蛇に噛まれて亡くなるのですが、オルフェオはそれを嘆きもせず喜ぶ有様。それを「世論」に諭されて不本意ながら冥界に赴きます。

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『天国の地獄』大団円のフィナーレ

沢山の歌と楽しいレクチャーで、会場にお越し頂いたお客様からも「楽しくためになった!」とのお声をたくさん頂きました。
11月『天国と地獄』本公演もどうぞご期待ください。

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出演左から:バスバリトン三戸大久、ピアノ平塚洋子、ソプラノ愛 もも胡、講師/テノール高田正人

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▼11月オペレッタ『天国と地獄』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
・J.オッフェンバック作曲 オペレッタ『天国と地獄』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年11月21日(木)18:30、22日(金)14:00、23日(土・祝)14:00、24日(日)14:00 日生劇場
指揮:大植英次/演出:鵜山 仁/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人ニッセイ文化振興財団【日生劇場】

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
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【イベント・レポート】4月21日開催、5月『アルチーナ』公演プレ・トーク&コンサート

5月の二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 G.F.ヘンデル『アルチーナ』公演までおよそひと月前となった4月21日(土)、めぐろパーシモンホール 小ホールにて、同公演のプレ・イベント「《二期会プレ・マチネ》バロック・オペラは魔法の世界!~ヘンデル『アルチーナ』公演 プレ・トーク&コンサート~」を開催しました。



めぐろパーシモンホール 外観

今回が初来日となる演出エヴァ・ブッフマンのプレ解説と、キャストを代表して和田朝妃(ブラダマンテ役)、市川浩平(オロンテ役)が自身のアリアを披露!チェンバロは上尾直毅がつとめました。



それでは、ブッフマンによる当日の解説の模様をお伝えいたしましょう。

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コンニチハ。
ヘンデル作曲のオペラ『アルチーナ』は、英雄や奇跡や魔法といった要素からなるおとぎ話であると同時に、私たちと同じ人間の物語でもあります。



オペラ『アルチーナ』の原作は、『オルランド・フリオーゾ(狂えるオルランド)』という、今でもイタリアでは知られた物語のひとつです。原作の大筋は、オルランドという騎士の物語で「義理」や「愛」がテーマとなっているといえますが、実はそこに数多くのサブストーリーがあり、オペラ『アルチーナ』もそのひとつです。なお、ヘンデルは『オルランド・フリオーゾ』からほかに2つのオペラ『リナルド』『オルランド』も書いています。

ドイツ生まれのヘンデルは旅先のイタリアに滞在中、このオペラの台本に出会いました。それは当時有名なカストラート歌手ファリネッリの兄であるブロスキ作曲のオペラのために書かれた台本でした。ヘンデルにとって、この台本は、かつてないほどに幅広い人間の感情を表現できる、格好のオペラの題材でした。

島に棲む魔女アルチーナがこの物語のタイトルロールです。何人もの男性を誘惑し、飽きては魔法で動物に変えてしまいます。青年騎士のルッジェーロは、彼女の最後の「被害者」。そして、彼の本当のフィアンセであるブラダマンテがルッジェーロを救い出すためにアルチーナの島に到着するところから、この物語が始まります。
そのほか、原作にはいなかった人物がオペラには加えられていたり、新しい設定が施されたりもしています。
モルガーナとオロンテのカップルは、ちょうどモーツァルト『魔笛』のパパゲーナとパパゲーノのようにアルチーナのストーリーの下部でパラレルに展開してきます。
また、原作ではルッジェーロの弟であるリッチャルドが兄を助けに現れますが、このオペラでは、恋人のブラダマンテがリッチャルドに変装して島に乗り込むという設定に変わっています。モルガーナはその男装のリッチャルドに心奪われてしまいます。



ヘンデルが活躍していた頃の上演は今とは違うものでした。オペラは形式に則って書かれていました。劇場の機構もいわゆる「書き割り舞台」とこんにちいわれるもので、劇場が持っている広場、宮殿、森といった背景画を吊るして舞台転換を行っていました。演技も大きく異なり、バレエのように言葉の意味や表現する感情に対してポーズが決まっていたのです。そしてオーディエンスも、現代とは違って、飲食をしながら、巷のゴシップ話をしながら、そして、しばしばご贔屓の歌手には大喝采の声を上げるのでした。

今、私たちがオペラ『アルチーナ』を上演するときには、より自然でリアリティのある演技が求められます。私たちは、この作品の魔法劇の要素を含みつつ、人間のリアルな心理ドラマとして描こうと思います。
今回の舞台を作る上で、装置や衣裳、照明のチームともに、おとぎ話のような舞台の始まりを作ることができました。豊かな色彩とともに神秘的な雰囲気がただよい、バロック時代の様式感をもった衣裳には登場人物の性格があらわれているでしょう。
アルチーナは男を誘惑する人として描かれますが、誘惑を拒否されるとまたたくまに自信を喪失してしまいます。アルチーナにとって、「魔法」と「自信」とはかたく結びついているものです。彼女が拒否を受けたとき、魔力は解け、おとぎ話が現実へと変わっていきます。

今、まさにリハーサルの最中です。私にとって、若い才能のある歌手たちがきわめて高い集中力と意欲を発揮されている中で一緒に仕事に取り組めることは大きな喜びです。人物たちの演技はできる限り自然にそれぞれのモチベーションから生まれてくるキャラクターを活かしたいと考えています。
どうぞ5月の本公演でまたお会いしましょう。ありがとうございました。

     *     *     *



後半のコンサートでアリアを披露する和田朝妃(上)と市川浩平(下)。チェンバロ伴奏は上尾直毅。


カーテンコール
左から、上尾、島田彌六(通訳、本公演の演出助手)、ブッフマン、和田、市川
 
 
▼『アルチーナ』公演情報ページはこちら
・二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 G.F.ヘンデル『アルチーナ』 - 東京二期会

 指揮:鈴木秀美、演出:エヴァ・ブッフマン、管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ(NBO)
 2018年5月19日(土)17時、20日(日)14時 めぐろパーシモンホール大ホール

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
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二期会アーティストが多数出演~びわ湖ホールプロデュースオペラ:ワーグナー《ニーベルングの指環》第1日『ワルキューレ』終演

去る、3月3日(土)、4日(日)に開催された、びわ湖ホールプロデュースオペラ:ワーグナー『ワルキューレ』は、天候にも恵まれ、熱気のうちに幕を閉じました。

世界的な歌手と共に、二期会アーティストも大活躍。この壮大なプロダクションの一翼を担いました。思わず引き込まれた名場面の数々。舞台写真と一緒にご紹介します。
(☆=3日公演、◆=4日公演より/写真提供:公益財団法人びわ湖ホール)

☆

◆

敵に追われたジークムントは倒れこむように、見知らぬ家にたどり着きます。家の主、フンディングは、妻ジークリンデによく似た面差しのジークムントを警戒します。

☆

フンディンクが眠っている間に、ジークリンデはジークムントのもとへ。二人の心が通い合ったとき、冬の嵐が春に変わり、木々の葉が風にそよぎます。

◆

真の勇士のみが手にするというノートゥンク(剣)を、ジークムントが見事、引き抜きます。

☆

◆

ヴォータンは、愛娘ブリュンヒルデに、ジークムントを助けるように命じますが、婚姻の女神にして妻のフリッカにたしなめられ、その命令を撤回します。

☆

ジークリンデを助けて岩山へ帰ってきたブリュンヒルデを取り囲むワルキューレたち。

◆

ジークムントの言葉に心を動かされたブリュンヒルデはヴォータンの命令に背いてまで、助けようとしました。

◆

終幕。ブリュンヒルデが深い眠りについた岩山は、ヴォータンによって火で守られるのです。

ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。2019年は『ジークフリート』です。ご期待ください。

【公演概要】
びわ湖ホールプロデュースオペラ
ワーグナー作曲『ワルキューレ』

日時:2018年3月3日(土),4日(日) 両日14:00開演
会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
指揮:沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)
演出:ミヒャエル・ハンペ
美術・衣裳:ヘニング・フォン・ギールケ
照明:齋藤茂男
音響:小野隆浩(びわ湖ホール)
演出補:伊香修吾
管弦楽:京都市交響楽団

出演: 3日 4日
ジークムント アンドリュー・リチャーズ 望月哲也
フンディング 斉木健詞 山下浩司
ヴォータン ユルゲン・リン 青山 貴
ジークリンデ 森谷真理 田崎尚美
ブリュンヒルデ ステファニー・ミュター 池田香織
フリッカ 小山由美 中島郁子
ゲルヒルデ 小林厚子 基村昌代
オルトリンデ 増田のり子 小川里美
ワルトラウテ 増田弥生 澤村翔子
シュヴェルトライテ 高橋華子 小林昌代
ヘルムヴィーゲ 佐藤路子 岩川亮子
ジークルーネ 小林紗季子 小野和歌子
グリムゲルデ 八木寿子 森 季子
ロスワイセ 福原寿美枝 平舘直子
太字=二期会アーティスト

 
 

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【イベント・レポート】1/21(日)二期会プレ・マチネ 映画監督 深作健太と『ローエングリン』~今、僕が考えていること

1月21日(日)に開催致しましたクラシカ・ジャパンPresents《二期会プレ・マチネ》、多くのお客様のご来場たいへんありがとうございました!

 青山のドイツ文化会館

 OAG(オー・アー・ゲー)ホール

演出家が公演前にお客様に直接話すことのできる唯一の機会とあって、「新演出だけど事前にどこまで明かしてしまうの!?」というところに注目が集まったのではないでしょうか。
トーク中は、クラシカ・ジャパンで3月放送予定の『ローエングリン』の映像も交えて展開。さらには2月21日のワールド・プレミエ公演で共演するローエングリン役の福井 敬、エルザ役の林 正子も登場して、現在進行形の稽古場の様子も含めた今回の『ローエングリン』についてそれぞれの想いを語りました。
そしてトーク後には、ソプラノ土屋優子が第1幕の「エルザの夢」、テノール菅野 敦が第3幕「ローエングリン別れの歌」をそれぞれ披露(ピアノは大藤玲子)。


 カーテンコール

最後は、《二期会プレ・マチネ》恒例のカーテンコール・フォトセッション(写真上)となりました。
フォトセッションで撮影いただいた写真は、公開いただけますので、SNSやブログなどにどうぞご活用ください。

イベントの様子の一端をお伝えするべく、まずは、深作健太が語ったワーグナー、ローエングリンについて、まさに「今、考えていること」をご紹介しましょう。


 深作健太(左)とクラシカ・ジャパンの石川 了さん

<オペラ演出について>
二期会の歌手の皆さんの大ファンだった僕が、2015年にR.シュトラウスの『ダナエの愛』で初めてオペラを演出させていただきました。オペラを演出する上で何より心がけていることは、演出が音楽の足を引っ張ってはいけない、という事。そして、歌手の皆様から出てくるものを大切にしたい。大好きなワーグナーさんの美しい音楽に寄り添いながら、歌手の皆さんの感情や身体性を大切にして稽古してゆきたい、と思っています。そういう意味では、ダブルキャストで、両チーム違った印象の仕上がりになるのでは、と思います。

<ワーグナーは僕の原点>
昔、レコード店で映画のレーザーディスクを漁っている時に、ふと店内のモニターに流れている映像が目に飛びこんできたんです。レーザー光線が飛び交う中で、槍や剣を持った人が近未来の衣装で大声で歌っている・・・これはなんだ、と思って観ていると、圧倒されて、とにかく感動したんですね。それがハリー・クプファー演出の『ニーベルングの指輪』でした。もともと子供の頃から『スターウォーズ』が大好きで、ジョン・ウィリアムズの映画音楽を聴いていると、これ、さかのぼっていくとワーグナーなんですよね。モチーフをつけて音楽が途切れなく続いていくという劇音楽の作り方ということを考えていく時に、オペラというものに突き当たって、特にドイツオペラの読み替え演出の豊かさに魅了されて、そこからワーグナーの世界にハマっていきました。そういう意味で、ワーグナーの音楽というのは自分にとって原点のような存在で、今回『ローエングリン』を演出させていただけることは、本当に夢のような出来事なんです。

<『ローエングリン』へのアプローチ>
この作品は他のワーグナー作品と比べても、一見明るくて美しい音楽に覆われているのですが、そこにはくっきりと二つに分かれた世界が描かれています。ワーグナーさん自身の台本にも、中世ドイツの「史劇」としての側面と、そして白鳥伝説のような「メルヒェン」の世界が対立していて、ローエングリン、またはオルトルートのような魔法を使う存在はその中間地点にいて、二つの世界を行ったり来たりしている。そして、ローエングリンは、最後にはやはりもといたファンタジーの世界へ帰って行ってしまうのです。
今回、僕たちが描かなければいけないは、この二つの世界の境界線。その狭間で揺れる針のような感情を、くっきりと描きたいと思いますし、そこがお客様にとっては聴きごたえのあるところだと思います。

そして、また今回演出していて作品からすごく感じるのは、父親の影といいますか、父性的なもの。ここでも主人公(ローエングリン)が、包容力と慈愛にみちた父性的なものと自分を見守る女性との間でゆれている・・・過去の先輩方の『ローエングリン』では、エルザの視点から描く演出も多かったのですけれど、僕には音楽がエルザよりも、特にローエングリンの方に強くついているように感じられ、また第二幕では今度は王制に反抗する魔女オルトルートが音楽の中心にいるように感じられています。そこが、どうも不思議な作品だなあと思っていて、今回の演出を考えるカギになってゆきました。

〈英雄〉とは何か?
ワーグナーの音楽というと、管楽器の勇ましさや、自立神経がおかしくなるような(笑)和音と旋律の進行に僕自身ハマってきたのですけれど、『ローエングリン』にはまた違った独特の明るさと美しさがあって、物語も一見、勧善懲悪の白鳥の騎士とお姫様のメルヒェンとして描くこともできるのですけれど、僕は今回この明快さの正体を突き詰めていく事こそが大切ではないか、と思っているんです。
「英雄とは何だ? 人が人を救うとはどういうことか?」ドレスデン革命に敗れた後、台頭するプロイセンの下、ドイツ帝国への統一が進む中で、王制が崩壊した後の世界をワーグナーさんがどんな風に夢見ていたのか。
長調で正々堂々とした音楽でありながらも、『ローエングリン』には、すごく危ういバランスを保って立とうとする英雄の姿が描かれているように思えるのです。結果的にはワーグナー作品唯一の救済のない悲劇として、このバランスが崩れていってしまうのですが、その危うさこそがなんとも魅力的です。
テキストの通り勧善懲悪のメルヒェンとして描くよりも、今回は『ローエングリン』を、今、日本で上演するという意味を考えました。そして、「英雄とは何か?」という事について、史実と重ねて考えてみることにしたのです。

<ローエングリンに憧れた、ヒトラーと、もうひとりの人物>
歴史上、英雄ローエングリンに憧れた有名な人物が二人います。ひとりはヒトラー。彼は、ローエングリンが最後に記した「フューラー(導き手)」という言葉を、自らの称号「総統(フューラー)」にしてしまいました。僕は今回その汚れたイメージを払拭したい。そして、もうひとりが、当時のバイエルン王ルートヴィヒ2世です。彼は政治に背を向けて、ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ時代錯誤の城をたくさん築き、ロマンの世界に浸り浪費を重ねていく中で、「狂王」の烙印を押され遂には廃位にされてしまいました。今回、僕は、彼の人生とローエングリンの生涯を重ねることで、『ローエングリン』の根底に這うものを描けたらと考えています。
ローエングリンが去り際に歌う「スワンソング(別れの歌)」にルートヴィヒ自身の姿を重ね合わせる事で、テキストの裏側を描き出せたらな、と考えています。
エルザはまた大胆で抽象的なのですが、聖母のような存在として、ローエングリンをここではないどこか遠くに誘う天使のような存在として、ほイメージしています。

2・21ワールドプレミエにむけて!
演出の50%は事前に脳内で準備し、考えてゆきますけれど、残りの50%は稽古場で歌手の皆さんと一緒にこれから生まれてくると思っています。ここが新演出の良いところで、今日ここにいらっしゃる福井敬さんや林正子さんにも導かれながら、稽古場では今、日々新しい発見が生まれていて、僕たちの『ローエングリン』はこれからどんどん育ってゆく、という予感がしています。
大好きな準・メルクルさんや歌手の皆さんと、愛するワーグナーさんの美しい音楽の世界に飛び込んで、一緒に素敵な公演を作って行けたらと思います。そして、公演の最後の1ピースは、音楽を聴いてくださる観客の皆様です。ぜひ会場にお越しいただいて、一緒にワーグナーの世界に浸っていただけたら、と思います。
二日目の2月22日は、終演後のアフタートークを行います。今度は自分の反省会みたいになってしまいますが(笑)、ご鑑賞されたお客様にだけ、完成した作品についてお話しさせていただく機会になりますので、ぜひお越しください。
本日はどうもありがとうございました!
(深作健太のトークをもとに編集部で再編集しました)。


 左から菅野、土屋、深作、林、福井、石川さん

▼2月21日(水)プレミエ!『ローエングリン』公演詳細はこちら 《チケット絶賛発売中!》
・2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

 2月21日(水)18:00(プレミエキャンペーンあり)/22日(木)14:00(平日マチネ・スペシャル)/
  24日(土)14:00/25日(日)14:00

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

 
 

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人生のはかなさと愛のうつろい…『ばらの騎士』
東京から、愛知、大分へ

チームばらの騎士、再集結!――
7月に東京文化会館で上演致しました、共同制作公演R.シュトラウス『ばらの騎士』。
東京での4日間の公演はお蔭様で大好評をいただき幕を下ろすことが出来ました。あれから3ヶ月、10月28日・29日の愛知県芸術劇場、11月5日の大分・iichiko総合文化センターでの公演に向け、再びリハーサルを重ねています。

本プロダクションはイギリス・グラインドボーン音楽祭との提携公演。
演出家リチャード・ジョーンズが描く洗練された人間模様と人生に対する深い洞察。そして、ウィーンの20世紀を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウスの美しい音楽が心に残る舞台です。

それでは愛知、大分公演のプレミエに向けて、東京公演の舞台を写真で振り返ってみましょう。
◇印の写真は7月26日、29日組/◆印の写真は7月27日、30日組
(撮影:三枝近志)

第1幕


◆元帥夫人マリー・テレーズ(森谷真理)は、元帥の留守中、若い愛人の青年貴族オクタヴィアン(澤村翔子)と朝食を楽しみます。


◇そこへ、レルヒェナウの領主で従兄弟のオックス男爵(妻屋秀和)がやってきます。
オックス男爵は、武器商人で資産家のファーニナル家の娘、ゾフィーと婚約のため、元帥夫人(林 正子)に、貴族の結婚のしきたりとして、婚約申込の「ばらの騎士」を選んでほしい、と頼みに来たのでした。


◇退出する機を失ったオクタヴィアン(小林由佳)は、小間使いの服を着て現れます。オックス男爵はその初々しさに夢中になります。


◆オックス男爵(大塚博章)は、持参金の交渉のため、公証人も紹介してほしいと頼む厚かましさ。


◇帽子屋(藤井玲奈)に動物商(芹沢佳通)、嘆願の孤児たち(大網かおり、松本真代、和田朝妃)、テノール歌手(菅野 敦)たちが元帥夫人のご機嫌伺いにやってきます。


◆大勢の人々が出入りする中、ヴァルツァッキ(升島唯博)とアンニーナ(増田弥生)がオックス男爵に近づき、「お役に立ちますよ」とささやきます。


◆髪を結い、人払いをして、ようやく一人になった元帥夫人は、物思いにとらわれます。

自分も、修道院から出たかばかりで結婚をするように命じられた。
「その娘は今はどこへ行ってしまったのだろう。」
「まるで去年の雪を探すようなものだわ。」


◆やがて、オクタヴィアンが戻ってきます。
でも若く青春の真っただ中にいる彼には、「時は過ぎ去る」というマルシャリンの言葉を理解することはできないのでした。

「今日か明日か、また明後日か。あなたは私から去っていくでしょう。」


◇オクタヴィアンは退出します。マルシャリンが呼び戻そうとしたときには、馬にまたがり風のように去った後でした。
 
 
第2幕


◇オクタヴィアンは、オックス男爵の婚約の使者として、銀のばらを手にファーニナル家を訪れます。ファーニナルの美しい一人娘、ゾフィー(幸田浩子)は緊張の面持ち。


◆オクタヴィアンは、初々しいゾフィー(山口清子)の姿に心を奪われます。


◇やがて現れた花婿、オックス男爵は、ゾフィーをテーブルに乗せ、品定め。その品のなさと不躾な態度に、ゾフィーは驚き、怒ります。


◆部屋を抜け出し、「助けてください」というゾフィー。


◇オクタヴィアンも答えます。
「私たち二人のために。」
そしてお互いの愛を確かめるのでした。


◆ゾフィーが婚約を断り、オクタヴィアンがオックス男爵に剣を抜き、屋敷は大騒ぎ。


◇オックス男爵が、手当を受け、極上のワインを飲んでいたところに、召使いマリアンデルから手紙が来て機嫌を直します。憎めないオックス男爵のワルツ。
 
 
第3幕


◆曖昧屋のようなところでくつろぐ、オックス男爵。しかしこれは、オクタヴィアンのいたずらで、酔いがまわるにつれ、ヘンな化け物が出たり、オックスをパパと呼ぶ子どもたちがまとわりついて、彼の妻と名乗る女も現れる。


◆その騒ぎの最中、呼び出されたファーニナル(清水勇磨)が、あられもない婿殿の姿にあきれ顔。


◆警察沙汰になったところへ元帥夫人が登場。オックス男爵に、潔く、身を引くように迫るのでした。
「すべては終わったのですよ。」
元帥夫人もオクタヴィアンとの恋の終わりを、自ら示したのでした。


Heut oder morgen oder den ubernachsten Tag.
◆「今日か明日か、それとも明後日か。その時が来たのだわ。」
美しい三重唱。ゾフィーにはゾフィーの言葉が、元帥夫人には彼女の音楽が、そしてオクタヴィアンにも。


◇元帥夫人が去った後、ゾフィーとオクタヴィアンの二重唱。
「あなただけを感じています」

・・・終幕

美しい舞台の中に、単なるファンタジーではない、現代を生きる私たちに通じる、慕わしさや哀しみが描かれています。

愛知公演、大分公演でお待ちしています。

▼愛知公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
・R.シュトラウス作曲 オペラ『ばらの騎士』(全3幕、ドイツ語上演)|主催事業|イベント情報 - 愛知芸術文化センター
2017年10月28日(土)14:00開演/29日(日)14:00開演 愛知県芸術劇場大ホール
指揮:ラルフ・ワイケルト 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

▼大分公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
・オペラ『ばらの騎士』|財団主催・共催事業 - iichiko総合文化センター
2017年11月5日(日)13:00開演 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
指揮:ラルフ・ワイケルト 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
 
 

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<二期会名作オペラ祭>『蝶々夫人』が開幕!初日組は、15日(日)に佐賀県鳥栖公演へ!

◆「皆様、圧巻の歌唱力と演技で感動的でした!!」
◆「息をのむ舞台の美しさに圧倒された」
◆「『蝶々夫人』の世界にどっぷりとひたれました。最高の気分です」
◆「和手ぬぐい想像通りステキで大満足。開場50分前から並んだかいがありました」


10月6日(金)、あいにくの秋雨が降り始める折、私たち東京二期会が大切にし続けてきた栗山昌良演出『蝶々夫人』の東京公演が開幕、多くのお客様から感動の言葉をいただくことができました。ご来場本当にありがとうございました!

初日組の写真から公演の様子を少しだけ紹介します!(撮影:三枝近志)


蝶々夫人(左):大村博美、ピンカートン:古橋郷平




ゴロー(左奥):高橋 淳、ヤマドリ(右):小林由樹


シャープレス(左):与那城 敬


スズキ(左):中島郁子




ケート(左):成田伊美



なお、プレミエキャンペーンで展開した濱文様製『蝶々夫人』オリジナル和手ぬぐいは、開場15分で予定配布数を終了しました。


そして、来週15日(日)には、蝶々さん大村博美、ピンカートン古橋郷平はじめ、初日組のキャストが佐賀県鳥栖での公演に出演します。
この日の感動を、ぜひ鳥栖の皆様にもお届けしたい!
ぜひ鳥栖市民文化会館にお越しください!



▼10月15日(日)鳥栖公演の詳細ページはこちら
・二期会オペラ:G.プッチーニ『蝶々夫人』〈鳥栖公演〉 - 東京二期会

▼チケットのお求め、お問合せは
・鳥栖市民文化会館 TEL0942-85-3645
(9:00~17:00 火曜日休館/火曜日が祝日の場合その翌日振替休館)
・二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)
 
 

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東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』が開幕~今週末26日(土)、27日(日)も日生劇場へ!

11月23日(水・祝)、日生劇場において東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』が開幕しました!
初日の舞台写真から今回の公演をご紹介いたします。(舞台写真をクリックすると拡大でご覧いただけます)
〈プロローグ〉
作曲家はじめアーティストたちが連れてこられたのは、ウィーンの大邸宅の殺風景な地下室。奥に広がる暗い駐車場がここの敷地と建物の大きさを窺わせます。

中央に邸宅の執事長。左手には『ナクソス島のアリアドネ』の歌手たち。そして、右手に舞踏教師とツェルビネッタと愉快な仲間たち。一番左が偉大な『ナクソス島』の楽譜を抱える作曲家。



邸宅の主人の気まぐれで、オペラと喜劇を同時に上演をせよとの命に、一同大混乱。当初は憤慨していた作曲家もツェルビネッタへの想いから上演を認めてしまいます。

後半は〈オペラ『ナクソス島のアリアドネ』〉
中央には悲しみに沈むアドリアドネ。周りにいるのは上演を観ている邸宅に招かれたゲストたち。



ツェルビネッタをはじめとする一座の即興喜劇も同時に…

バッカスとアリアドネの邂逅シーンを作曲家も満足げに見守ります――
が、やがてテーブルを囲む誰しもが陶酔するように物語の中に溶け込んでいき――

音楽と舞台の色合いが融合していくラストへ。
皆様は何をお感じになられるでしょうか。

201611_ariadne_20.jpg 劇場内では、今回の公演プログラムを販売しています。
ライプツィヒ歌劇場プロダクションのドラマトゥルク、アレクサンダー・マイアー・ドルツェンバッハ氏の解説がご鑑賞の際に大きなインスピレーションの鍵となると思います。ぜひご一読ください。
プログラムの表紙は舞台の色彩感を反映させました。

公演は残すところ今週末26日(土)、27日(日)の2日。
まだお席もございますので、ぜひ週末は有楽町(日比谷)の日生劇場へお出かけください!

▼公演情報ページはこちら
・2016年11月公演 R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼公演タイムテーブル、当日券情報はこちら
・11月公演『ナクソス島のアリアドネ』 公演当日のご案内 - オペラの散歩道(二期会blog)
▼チケットのお求め、お問合せは
・二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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東京二期会9月公演ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』開幕レポート!
<公演は9月18日(日)まで開催>

9月10日(土)、11日(日)、R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』二期会初演が東京文化会館大ホールで開幕致しました!
二期会創立以来64年、ついにこのワーグナーの不朽の名作をお客様にお届けすることができました。多くのお客様のご来場、誠にありがとうございます。
本公演は、残すところ17日(土)、18日(日)の2公演となりました。こちらに初日、2日目の舞台をご紹介します。
★…9/10(レジスター、横山組)/☆…9/11(福井、池田組)
撮影:三枝近志 (写真をクリックすると拡大表示でご覧いただけます)

【第1幕】 アイルランドからコーンウォールへむかう海の上
☆
アイルランド王女イゾルデ(池田香織:左)をコーンウォール王マルケの妃に迎えるため、船を進める英雄トリスタン(福井 敬)。二人の胸の内には、すでに秘められた想いが。
☆
かつてイゾルデの婚約者を倒したトリスタンの英雄伝を語る忠臣クルヴェナール(友清 崇:左から2人目)。
★
物語の最初のカギを握るブランゲーネ(加納悦子:左)。イゾルデの侍女。死の薬を所望するイゾルデ(横山恵子:中央)に渡したのは、愛の薬。
★
愛の薬によって心の鍵が開かれたトリスタン(ブライアン・レジスター:左)とイゾルデ。船はまもなくコーンウォールの港に。
【第2幕】  
☆
マルケ王の妃となったイゾルデ。主人が夜狩に出かけているうちにトリスタンが来るのを待つ。「これは罠です!」と警告するブランゲーネ(山下牧子:右)に対しても…
★
トリスタンとイゾルデによる名曲〈愛の二重唱〉
「降りよ、愛の夜よ…」
見張り塔の上から「お気をつけください、まもなく夜が明けてしまいます!」とブランゲーネ。その警句も、二人にとっては安らかな子守唄のように。
★
マルケ王(清水那由太:左から2人目)の突然の帰還。すべては王の忠臣メロート(今尾 滋:左奥)により仕組まれていた罠でした。
王の嘆きのモノローグ。トリスタンを信じイゾルデを妃に迎えた経緯を語ります。「トリスタンよ、お前の忠誠はどこへ?私は心に深い傷を負った」
☆
嘆くマルケ王(小鉄和広:右奥)に、「あなたにはわからない」とトリスタン。ここで、かつての英雄は、自分が母の死と引きかえに生まれたことを語りはじめ、出生から闇こそが真実であったことを伺わせます。

そして、衝撃の幕切れへ――

【第3幕】  
★
トリスタンの故郷カレオールの城
★
深手を負い瀕死のトリスタン。彼が目覚めると、家来のクルヴェナール(大沼 徹:左)が励まします。「ここはあなたの故郷です。平和で安全な!牧童は今もあなたの羊を飼っていますよ。領民たちはこの城を、この領地を守ってきたのです!」(しかし、牧童はすでに年を増し、城内は何もかもが荒れ果てています)
★
トリスタンの最期のモノローグ。父を喪った過去。戦いが宿命づけられ「英雄」としてでなければ命をつなぎとめることができなかったトリスタン。その「栄光」の人生にあらわれたのがイゾルデでした。
イゾルデの船がカレオールに到着します。再会の期待に、湧き上がる気力とともにトリスタンの肉体から流れ出る血が生気を失わせて…
☆
悔恨のマルケ王。「妄想が苦しみの山を築いてしまった」
☆
自分の仕業のすべてを王に話したブランゲーネ(右)。深い懺悔とそれ以上に深い愛情をイゾルデに。
★
イゾルデの愛の死。
★
初日組のカーテンコールより(撮影:堀 衛)

■お客様の声
「たくさんのきれいな“音”を聴くことができて幸せでした」(20代女性)
「ダブルキャストで聴きくらべができたことが、とにかくすごい事、二期会だからこそ!!舞台がとてもきれいなのも良かったです」(40代男性)
「演出もシンプルながら細かな所まで気が配られており情景の理解が良くできてわかり易く良かった」(70代男性)
さて今週末の残り2公演、17日(土)は福井・池田組、18日(日)レジスター・横山組の出演となります。
最後の最後まで、ワーグナー・オペラの感動をお伝えいたします!
多くの皆様のご来場お待ちしております!

▼公演情報ページはこちら
・2016年9月公演 R.ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
・二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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24時間受付、予約手数料0円。左の「Gettii」ボタンからお進みください。
(※…Gettii予約券は公演会場、二期会チケットセンターでの支払・受取は出来ません)

※※学生席も販売中!※※
『トリスタンとイゾルデ』はもちろん、二期会オペラ公演は28歳未満の学生さんなら2,000円でご鑑賞頂けます!
『トリスタン』が2,000円で観られる最後のチャンス!お急ぎください!
・受付は、公演の前日まで二期会チケットセンター電話(03-3796-1831)のみ。
・事前の決裁が必要です。
▼学生席のお求め方法等、詳しいご案内はこちらをご覧ください。
・学生席について - 二期会チケットセンター

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「Nikikai Days@Blue Rose 2016」閉幕!

「Nikikai Days@Blue Rose 2016」にご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
7月1日~3日に開催しました本年度二期会デイズも、おかげさまで無事閉幕いたしました。
201607_days_review_01.jpg
第1日<華麗なるイタリア・オペラの世界>
(左から)上江隼人、中島康晴、大山亜紀子、横山恵子、富岡明子、樋口達哉、河原忠之
201607_days_review_02.jpg
第2日<わたしの特別な作曲家>
(左から)大澤一彰、山口道子、秋葉京子、多田聡子、又吉秀樹、坂下忠弘
201607_days_review_03.jpg 撮影:池上直哉
第3日<オペラ『ドン・ジョヴァンニ』>
(前列左から)石野真穂、三井清夏、針生美智子
(後列左から)近藤 圭、望月哲也、髙橋啓三、宮本益光、池田直樹、林 正子、髙田恵子
▼今年度の公演内容はこちらからご覧いただけます
・Nikikai Days @ Blue Rose 2016 - 主催・制作コンサート|二期会21

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宮本亜門×W.A.モーツァルト『魔笛』東京公演、終幕!
7/29(水)鳥取県倉吉市での公演迫る!

宮本亜門演出、リンツ州立劇場(オーストリア)との共同制作、バルテック・マシアス率いるポーランドの映像チームによるプロジェクション・マッピング、「モーツァルトの魔笛」スマホゲームと連動、等など話題も多かった今回のプロダクション。
梅雨が明けて30℃を超える暑さにも関わらず4日公演中3日間が完売し、8,000人を超えるお客様を迎え、熱い公演となりました。その舞台の模様をお伝えします。
写真をクリックすると拡大表示します。
(☆16日、19日公演 ◆18日、21日公演 撮影:三枝近志)

DieZauberflote2015_BSF6838.jpg ☆
第一幕。タミーノ(鈴木 准)が、コンピューターゲームの世界に入り込む。
DieZauberflote2015_BSF6853.jpg ☆
リンツには世界的にユニークなデジタル・アートとニュー・メディアのためのArs Electonica Center(アルス・エレクトロニカ・センター)があります。
テクニカルな舞台装置と、18世紀のモーツァルトの音楽が交錯する、魅惑の世界。
DieZauberflote2015_BSF6884.jpg ☆
カラフルな頭と迫力のバスト(衣裳デザインは太田雅公)、3人の侍女(左から石井 藍、磯地美樹、日比野 幸)が現れ、タミーノは夜の女王の娘パミーナを救い出す旅に出ることになります。
DieZauberflote2015_BSF7240.jpg ☆
道案内をする3人の童子。本プロダクションでは少年合唱。ボーイソプラノの透明な歌声に癒されます。
DieZauberflote2015_BSF7212.jpg ☆
パミーナ(幸田浩子)と語り合うパパゲーノ(黒田 博)。
モーツァルトが描く人間に、完全無欠な人間はいない、と語った宮本亜門。誰だって弱点はあるし、何かにおびえたり怒ったりする。でも愛し、笑い、ユーモアを忘れない。人間らしい、ということは、未来でも、過去でも同じではないか。
DieZauberflote2015_BSF7557.jpg ☆
巨大な脳のカツラをかぶった、ザラストロ(妻屋秀和)とその使徒たち。ある権威に対する懐疑的な姿勢を表すための、風刺的な方法。
(ドラマトゥルク Wolfgang Haendeler(ヴォルフガング・ヘンデラー)氏によるプレ・トークより。通訳:多田羅迪夫)
DieZauberflote2015_BSF7708.jpg ☆
ザラストロ暗殺をパミーナに命じる夜の女王(森谷真理)。ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でデビュー、亜門演出リンツ公演で同役をプレミエから数多く歌っています。客席が息をのむ超絶技巧、超高音ハイFを軽やかに響かせ、娘を失った母の深い悲しみから、怒りにたぎる復讐心まで、声の表現力と存在感は圧巻です。
DieZauberflote2015_BSF8707.jpg ◆
ザラストロの神殿を逃げ出した、パミーナ(嘉目真木子)とパパゲーノ(萩原 潤)をモノスタトス(青栁素晴)が捕えます。
DieZauberflote2015_BSF9342.jpg ◆
タミーノ(金山京介)とパミーナ(嘉目真木子)は、試練を受けることになります。魔法の笛が二人を守るのです。
DieZauberflote2015_BSF8085.jpg ☆
人間とは矛盾に満ちているもの、そして愛を見つけ、共に生きていくもの。
DieZauberflote2015_BSF8141.jpg ☆
パパゲーノ(黒田 博)はついに、パミーナ(九嶋香奈枝)に出会います。息が合った二重唱、「パ、パ、パ」。

リンツ州立劇場音楽監督のデニス・ラッセル・デイヴィスと演出家、宮本亜門の幸運な出会いから、このプロダクションが生まれました。
▼詳しくはこちらのインタビュー記事をご覧ください
・宮本亜門インタビュー~リンツとの共同制作『魔笛』を語る (聞き手・文:林田直樹)|オペラを楽しむ - 東京二期会

人類と生命の未来のために、技術革新の都市リンツから、東京へ贈られたオペラ『魔笛』。
そして当プロダクションは、まもなく7月29日(水)鳥取倉吉未来中心に向かいます!
東京公演を見逃してしまった方、この機会にどうぞ倉吉へ!
▼倉吉公演の配役はこちらから
・2015年7月公演 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会オペラ劇場

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『魔笛』東京プレミエ!

東京二期会オペラ劇場『魔笛』東京公演が、7月16日初日を迎えました!
プレミエ特別企画プレトーク〈宮本亜門演出『魔笛』の世界へのイントロダクション〉も盛況。
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リンツ州立劇場から来たドラマトゥルクのヴォルフガング・ヘンドラー氏と司会・通訳を務めた二期会幹事長のバス・バリトン多田羅迪夫。(プレトークは18日公演でも開催(13:15~)します!)
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お蔭さまで明日以降公演のチケットのお問合せ・お申込みを多くいただいています。
19日(日)分は既に完売しておりますが、明日18日(土)と東京最終日の20日(月・祝)も残席僅少。ご検討中の方はどうかお早目に!
そして、今回、二期会オペラ公演として初めて訪れることになる、鳥取県倉吉市。
7月29日(水)の記念すべき二期会オペラ・倉吉「プレミエ」公演が、『魔笛』を締めくくります。
《東京二期会初!倉吉公演》モーツァルト『魔笛』
2015年7月29日(水)18:30開演 倉吉未来中心大ホール
▼詳細はこちらをクリック!
・2015年7月公演 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会
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倉吉公演版のチケットはオリジナル券面!
倉吉公演のチケットお取扱は、倉吉未来中心(TEL:0858-23-5391)、二期会チケットセンター(TEL:03-3796-1831)のほか、全国ローソン(http://l-tike.com/)、倉吉市内パープルタウンさん、トミヤ楽器店さん、TSUTAYA倉吉店さん、TSUTAYA倉吉中央店さんの各店頭でお買い求めいただけます。
この季節は、「倉吉すいか」が旬とのこと。
まだ間に合う亜門版『魔笛』にどうぞお越しください!

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二期会WEEK@サントリーホール2015閉幕!

二期会WEEK@サントリーホール2015にご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
6月22日~28日に渡って開催した本年度の二期会WEEKも、おかげさまで無事閉幕いたしました。

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第1夜 La Dill ~匂い立つ風~
(左から)吉田貴至、彌勒忠史、岩田健志、坂下忠弘、金山京介
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第2夜 『日本歌曲大全集』~山田耕筰没後50年 日本歌曲の系譜~
(前列左から)金子美香、与那城 敬、新垣 隆、朴 令鈴
(後列左から)与儀 巧、盛田麻央、彌勒忠史
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第3夜 日韓国交正常化50周年記念ガラコンサート『海を越えて』
(左から)富永 峻、李 宗潤、チョン・ウォルソン(田月仙)、森永朝子、樋口達哉、鳴海 剛
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第4夜 マンドリンと歌う 世界の名曲
(左から)大澤一彰、手島由紀子、仲田淳也
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第5夜 ヒデユキ&ヴィタリ スーパージョイントコンサート~愛をこめて~
(左から)松村英行、岩井真美、小野寺まさよ、田口真理子、ヴィタリ・ユシュマノフ
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第6日 オペラ『カルメン』ハイライト
(前列左から)羽根田宏子、伊原直子、三宅理恵、田村由貴絵
(後列左から)甲斐栄次郎、望月哲也、森島英子、宮本益光、成平有子、福満美帆、丸山美香
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第7日 匠がうたう日本の心
(左から)福島明也、澤畑恵美、谷池重紬子、福井 敬

“二期会WEEK@サントリーホール”は、来年度は週末に凝縮したコンサートをお届けすべく、“二期会3days@サントリーホール”(仮称)としてリニューアルし、2016年7月1日(金)~3日(日)を予定しております。
次回もまた、多くのお客様のご来場を心よりお待ちしております!

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二期会ゴールデンコンサート~3.11のチャリティー・ガラ・コンサートをもって津田ホールでのシリーズを閉幕致しました。

東日本大震災から4年。被災地ではいまだ困難な暮らしが続いています。
2003年4月以降、長きにわたり津田ホールとともに歩みを重ねた「二期会ゴールデンコンサートat津田ホール」シリーズは、2015年3月のホール閉館に伴い最終回を迎えました。
津田ホールでのファイナル・ステージとなった3月11日、東日本大震災の復興を願って、15人の二期会を代表する歌手たちが、想いを込めた力強い演奏を披露しました。渾身の演奏に会場は大きな感動に包まれました。
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チケットは昨年暮れの段階で完売となり、当夜はご来場のお客様で満席となりました。また、場内での募金にもご協力をいただき、重ねて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
今回の演奏会の収益の一部とあわせて、音楽家による被災地訪問演奏を支えるべく「心の復興音楽基金」に寄付させていただきます。

公演アンケートによりお客様からの声をたくさん頂戴しました。ここにその一部をご紹介させていただきます。
◆【音楽】 は微力ではなく【強力】だと思います。
◆このコンサートの目的の趣旨にかなった素晴らしい企画でした。復興支援のために来た甲斐があった。
◆オペラの沢山のアリア、二重唱をすばらしいキャストで聴かせて頂き、贅沢なコンサートでした。またゴールデンコンサートを再開させて下さい。
◆NHKラジオ深夜便の佐々木典子さんの回を聞いて、このコンサートの事を知りました。
◆感激、感動 すごかった。
◆とても良かった。出演者の皆様のすばらしさです。感動の涙でいっぱいでした。ありがとうございました。二期会ばんざい。
◆こんなに一堂に素晴らしい声を聴けることはありません。感激しました。音楽家の皆さんのこうした取り組み、演奏の合間での純粋な想いを伝えるコメントにも感動とエネルギーを貰いました。
◆津田ホール最後の素晴らしい時間をありがとうございました。歌手の方々は皆、素晴らしく・・河原忠之さんのピアノも堪能。
◆美しい音響の津田ホールが無くなることが本当に残念です。
◆演奏家の皆さん、豊かな社会を築くために日々、真摯に音楽に取り組んでいることを実感できました。復興支援演奏やコンサート会場で被災地の食材などを販売するなど、いろいろな工夫や取り組みをしていることにも力付けられる思いです。
                                 ―― 等々
▼コンサートの特設ページはこちら
・二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Vol.48チャリティー・ガラ・コンサート特設ページ - 二期会21
二期会の歌手たちはこれからも、音楽を通じて、様々な社会との繋がりを深める活動を続けて参ります。
                                    
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                                ―― 一同、感謝を込めて…

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イタリア・オペラの傑作『オテロ』、びわ湖ホールから大分、神奈川へ

去る3月7日(土)、びわ湖ホールで共同制作公演G.ヴェルディ『オテロ』の幕が開きました。
最高のキャストを揃え、指揮:沼尻竜典、演出:粟國 淳、びわ湖ホール、大分iichikoグランシアタ、神奈川県民ホールで上演する一大プロジェクト。
熱気にあふれた、びわ湖公演(3/7・8)の様子を、舞台写真とともにお送りします。
(写真提供:びわ湖ホール)
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ヴェネツィアの将軍、オテロはムーア人。美しいブルーの衣裳、オテロは、テノール福井 敬。(3/7)
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イアーゴの企みに陥ったオテロは、若く美しい妻デズデモナ(砂川涼子)の愛を疑い、嫉妬心と猜疑心からもはや逃れられません。(3/7)
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イアーゴは、黒田 博。生粋の京都人である黒田。巧みに、オテロの弱みを操り、じわじわと心理的に追い込みます。凄みさえ感じさせた、イアーゴ。(3/7)
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何も身に覚えのないデズデモナ(安藤赴美子)は、怒りにまかせて激昂するオテロ(アントネッロ・パロンビ)の心が理解できません。(3/8)
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ヴェネツィア共和国使節ロドヴィーコ(斉木健詞)の船が到着。
集まったヴェネツィアの群衆は、二期会合唱団とびわ湖ホール声楽アンサンブル。
海を制し、繁栄した当時のヴェネツィアに生きたギリシャ系、トルコ系、さまざまな人々を彷彿とさせる衣裳にもご注目ください。(装置・衣裳 アレッサンドロ・チャンマルーギ)(3/7)
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オテロはついに、デズデモナを殺してしまいます。(3/8)
16世紀のシェイクスピアの悲劇でありながら、変わることのない人間のドラマを現代に生き生きと描き出し、問いかけた粟國 淳の演出。
見事に応えた、歌手、オーケストラ(京都交響楽団)に、熱い拍手が送られました。
遠方からのお客様も多く、春の息吹のびわ湖を眺めながら、客席も華やいだ雰囲気でした。
本公演は、14日(土)に大分のiichikoグランシアタで、21日(土)・22日(日)には神奈川県民ホールで、上演いたします。
またお目にかかりましょう。

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『竹取物語』ベトナム・ハノイでのオペラ公演、成功裡に終わる!

去る2月6日と7日、ベトナムのハノイ・オペラ・ハウスにて、日越合同キャスト・スタッフによるオペラ『竹取物語』(沼尻竜典氏作曲、2014年1月横浜みなとみらいホール初演)が上演されました。
二期会からは、かぐや姫役に幸田浩子、翁役に福島明也、そして媼役に加納悦子の3名が出演。
ベトナム政府から文化功労章を授与されている本名徹次氏指揮によるベトナム国立交響楽団がピットに入り、日本人(三浦安浩氏)とベトナム人(レ・フン氏)の二人が共同演出を務めるという異例の編成ながら、約一カ月にわたり共に稽古を重ねる中、両国のアーティストはお互いをリスペクトしながら作品を作り上げていき、気持ちを一つにして公演の成功に邁進しました。
終演後は客席から惜しみない拍手が送られ、両国の友好関係がより深まる成果を果たし、その模様はNHK総合のニュースでも取り上げられました。
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「かぐや姫役の幸田浩子」
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「翁役の福島明也と媼役の加納悦子」
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「カーテンコールより」
尚、リハーサル、本番の合間には、日越パートナーシップ・プロジェジュクトの一環として、ハノイの高校2校と現地のベトナム日本文化交流センターにてミニコンサートが開かれ、二期会からはかぐや姫カヴァーとして参加した鈴木愛美が出演。「からたちの花」や「浜辺の歌」などの日本の歌や、『竹取物語』をハイライトで披露し、真剣な表情で聴き入るハノイの高校生や市民に大きな感動を与えていました。
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「ヴィエット・ドゥック高校で歌う鈴木愛美」

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【レビュー】NHKニューイヤーオペラコンサート2015

皆様、新年あけましておめでとうございます。
ブログでは新年のご挨拶がすっかり遅くなってしましましたが、本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて新年と言えば・・・
“恋する喜び 恋する哀しみ”をテーマに年始を華やかに彩った、「NHKニューイヤーオペラコンサート2015」が1月3日(土)夜7時~9時にNHKホールで開催され、その模様が全国に生放送されました。
58回目を迎えた今回も国内外で活躍するキャストが集結し、多くのオペラの物語の核となる「恋」を高らかに歌い上げる中、二期会からも沢山のソリストと二期会合唱団が出演し、コンサートに華を添えました。ソリストの出演シーンを中心にレポート致します。
ムソルグスキー作曲『ボリス・ゴドノフ』より「ボリス皇帝に祝福あれ」の合唱で豪華絢爛に開幕し、望月哲也が『ラ・ボエーム』より「冷たい手を」で恋の始まりをしっとりと歌い上げ、『ファウスト』では妻屋秀和がメフィストフェレスに扮し迫力ある「金の子牛の歌」を熱唱。続く「逃げろ、逃げろ」では愛する人の死を前に、苦悩に満ちたファウストを山本耕平が好演。
25周年を迎えたバッハ・コレギウム・ジャパンをゲストに演奏されたバロック・オペラの傑作『リナルド』からは、愛する人を想い歌う「涙の流れるままに」を臼木あい、恋人の心変わりに復讐を誓う「私は戦いを挑み」を山下牧子がそれぞれ熱唱。
後半では、『カヴァレリア・ルスティカーナ』より、グラスを片手に恋のきらめきを賛美する、乾杯の歌「酒をたたえて」を与儀 巧が情熱的に歌い上げました。悲劇『リゴレット』からは、昨年11月のびわ湖ホール『リゴレット』の麗しいジルダ役が記憶に新しい幸田浩子が「慕わしいひとの名は」を、同じくびわ湖ホールにてマントヴァ公を演じ絶賛を博した福井 敬が、女心の歌「風の中の羽のように」を、四重唱「美しい乙女よ」では、幸田、福井と共に上江隼人が、失恋に悲しむ愛娘に寄りそうリゴレットで登場。上江は同役で2月に東京二期会『リゴレット』に出演します。
フィナーレは、『椿姫』の乾杯の歌を全員で歌い、華々しくエンディングを迎えました。
満員御礼で大入り袋が配られるなど、大盛況のうちに幕を閉じた「NHKニューイヤーオペラコンサート2015」。新たな年の始まりに音楽が共にあります事に、心より感謝申し上げます。
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終演後、勢揃いしたソリスト達。
左から福井 敬、上江隼人、山本耕平、臼木あい、望月哲也、幸田浩子、山下牧子、与儀 巧、妻屋秀和。
▼コンサートの詳細はこちらをご覧ください
・第58回 NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKプロモーション
▼演奏曲はこちらをご覧ください
・第58回NHKニューイヤーオペラコンサート 出演者と曲目のお知らせ - NHKクラシックトピックス|NHK

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『イドメネオ』キャスト、稽古場からのメッセージ

東京二期会オペラ劇場『イドメネオ』初日まで、あと13日!
本番にむけて、稽古場はますますエキサイティングになっています!
モーツァルトの音楽と演出ミキエレットの世界観が折り重なった空間に、今、キャストがどのような想いを持って臨んでいるのか。イドメネオ、イリア、エレットラ、イダマンテ役の8人の歌手から、お客様へのメッセージを預かってきました!

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イドメネオ 与儀 巧
「イドメネオは、自分の息子であるイダマンテを殺さなければならない、という過酷な運命に晒されています。この役は9年前にも演じたことがあるのですが、自分も息子を授かる身となった今、よりリアルな心情をもって役にむかい、演じられるのではないかと思って、今から楽しみにしております」

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イドメネオ 又吉秀樹
「まだ若い自分が、イドメネオの王として威厳や年輪を、どう表現したらいいかと、いろいろ試行錯誤をしてきましたが、稽古場では、もう一度、頭の中を白紙の状態に戻して、新しい演出コンセプトや役作りを、どんどん吸収できるようにしていきたいです。音楽からも、若いモーツァルトの燃えたぎるような情熱を、毎日感じています!」

201408_idomeneo_aragaki_tsunezuka.jpg 左から新垣、経塚
イリア 新垣有希子
「父も兄も祖国も愛する国民も、戦争で喪ってしまった孤独なイリアの悲しみはあまりにも大きすぎて、私には想像がつかないくらいなのです。それでも、日常にある小さな葛藤を私なりに増幅させて、少しでも彼女の悲しみに近づけるように、日々、役作りに励んでおります。人間の本質というのは変わらず、今も戦争は絶え間なくありながら、愛もある。そのような人間の姿を、この舞台で、皆で表現できたら、と思います」
イリア 経塚果林
「憎しみを乗りこえて、勇気をもって、愛を与えるイリアは、まるで特別で理想上のような存在です。でも、稽古を重ねる中で、イリアを突き動かしているものは、人間誰しもが胸に持っているナチュラルな心なのだと、思うようになりました。今回の演出はそれをリアルにまっすぐに伝えるものになると、私は確信しています!」

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エレットラ 大隅智佳子
「エレットラは、私の憧れていた役のひとつです。今回の舞台は、エレットラの持つ女の情念、情熱、恨みなど、胸に内に凝り固まっている感情が、強く表にでる舞台になると思います。一方で、彼女にはとてもかわいらしい部分もあり、女性のかわいさと激しさの両面をあわせて演じてみたいと思います。それと、今回のエレットラは、とてもカラフルです!」

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エレットラ 田崎尚美
「私の中のエレットラは、気高い人。プライドが高く、自分が一番だと思っているから、嫉妬もすれば、復讐もする。素直に生きようとした結果そうなってしまう、と思っています。粗野な言動が表に立つときも、私の中では、美しくありたいと思う面を内に持ちつつ、演じたいと思っています」

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イダマンテ 山下牧子
「イダマンテは、愛と希望を信じてまっすぐに生きていく!というところがとても素敵だなあと思い、苦しみつつも、幸せに稽古をしています。現実の世界でも紛争は絶えまなく続いています。それに対して、愛というものが絆をつむぐことができるではないか。私たちが、舞台をとおして、音楽をとおして伝えられるように、挑戦している姿をぜひご覧いただきたいです!」

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イダマンテ 小林由佳
「イダマンテは、自分の気持ちが大好きなイリアに伝わらないときは、第1幕のアリアのように自分の服を全部脱ぎすててでも伝えようとする、若くてまっすぐな人。オペラの最後に、彼がより成長する出来事があります。私は、それが、人が一生のなかで最も成長するきっかけとなる出来事なのではないかと思っています。イダマンテの成長する姿を、ぜひ見てください!」
   *  *  *
▼公演情報はこちら!
・2014年9月公演『イドメネオ』 - 東京二期会オペラ劇場
▼オンラインでも予約可能!チケット情報・お申込みはこちら!
・二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831

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宝くじ文化公演「日本と世界を結ぶ歌の花束」青森県で開催しました

残暑お伺い申し上げます。
暦のうえでは早くも立秋を過ぎました。まだまだ暑い日が続きますが、そんな日は涼しいコンサートホールで心地よい音楽をお楽しみになってはいかがでしょうか。
去る、7月30日と31日の両日、青森県で、宝くじ文化公演「日本と世界を結ぶ歌の花束」が開催され、ソプラノ鮫島有美子、バスバリトン多田羅迪夫、そして弘前生まれのテノール鈴木 准が名曲の数々をお届けいたしました。
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花束をイメージした大きな花台を出演者たちが押しながら舞台に登場。3人で歌う瀧 廉太郎作曲「花」に始まり、「夏の思い出」「遠くへ行きたい」、石川啄木の詩による「初恋」、「鳩笛の歌」、世界の歌では『南太平洋』~魅惑の宵、「ウィーンわが夢の街」、『サウンド オブ ミュージック』等々、ソプラノ、テノール、バスバリトンの音色による色彩豊かな花束のようなアンサンブルも美しく、多田羅、鮫島の絶妙なトークもコンサートに色を添えました。
会場には様々な年代の方々に大勢お越し頂きました。「ずっと楽しみにしていました。生の演奏をなかなか聴けないので本当に嬉しかった」といった声も。
そして美しい日本の故郷を想いつつ平和への祈りを込めて、客席の皆様と一緒に「エーデルワイス」や「ふるさと」を歌い、舞台と客席の双方向に心通う、思い出深い公演となりました。
これからも豊かな音楽、美しい歌の花束を届けられたらと思います。
【公演概要】
宝くじ文化公演 「日本と世界を結ぶ歌の花束」
日時・会場:
 2014年7月30日(水)18:30開演・青森市民ホール
 2014年7月31日(木)18:30開演・平川市文化センター 文化ホール
出演:
 ソプラノ鮫島有美子、テノール鈴木 准、バスバリトン多田羅迪夫、ピアノ山岸茂人
主な演奏曲目:
 瀧 廉太郎:花/荒城の月
 山田耕筰:この道
 成田為三:浜辺の歌
 越谷達之助:初恋
 中田喜直:小さい秋みつけた/夏の思い出/鳩笛の歌
 アイルランド伝承歌:サリーガーデン
 クィルター:真紅のバラ
 シューベルト:ます
 サティ:ジュ・トゥ・ヴ
 ズィーチンスキー:ウィーンわが夢の街
 映画「南太平洋」より魅惑の宵
 「サウンド・オブ・ミュージック」よりエーデルワイス ほか

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【レビュー】2014年4月公演『蝶々夫人』
~栗山昌良演出の伝統的な美しい舞台×話題を呼んだ初来日の指揮者ダニエーレ・ルスティオーニ

31歳の若きマエストロ、ダニエーレ・ルスティオーニの初来日と、日本のプロダクションとの初共演、長年日本のオペラの舞台を牽引し、その礎を作り、今なお現役の栗山昌良演出による伝統的な美しい日本の『蝶々夫人』が、ついに終演しました。
多くのお客様にご来場賜り、ありがとうございました。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…4月23・26日組、◆…4月24・27日組)
会場:東京文化会館大ホール
<舞台写真はクリックで拡大表示します>
☆
水船桂太郎演じるピンカートンと、牧川修一のゴロー。
蝶々さんの愛らしさは、確かにピンカートンを魅了したのでしたが、その愛は、蝶々さんが信じたような愛ではなかったのでした。

◆
樋口達哉の凛々しい爽やかなピンカートン、立派な思いやりと礼節あるシャープレスを泉 良平が演じました。

☆
これまでにも多くの蝶々さんの舞台を支えてきた永井和子。
細やかで人情味あふれるスズキ。

☆
腰越満美の可愛らしさが、一層、健気にも哀れにも思われました。

☆
シャープレスはベテラン、福島明也。

◆
木下美穂子の蝶々さん。蝶々さんの朋輩である芸者衆は、女声コーラスが演じています。
芸者衆独特の仕草、歩き方まで、神経の行き届いた演出がされています。

☆
蝶々さんの伯父、ボンゾ(峰 茂樹)が現れ、キリスト教に改宗した蝶々さんをなじります。

◆
蝶々さんの初々しさ。

☆
この二重唱はとてもロマンチックですが、歌手にとっては難易度も高く、音楽的にも山場です。オーケストラの流麗な旋律が、ルスティオーニの指先から客席へと流れる様は美しく、ため息が出ました。

栗山昌良演出の舞台全景。
ふすまや障子で部屋の仕切りを変えられる、その構造を、ピンカートンは軽薄、と言いますが、文化の違い、かりそめの結婚式を真実の愛による正式な結婚と信じた幼い蝶々さん、いろいろなことがこの舞台に表れます。

◆
ピンカートンの帰りを待つ蝶々さんとスズキ。
生活費も残り少なく、心細い様子。でもピンカートンの変らぬ愛を頑なに信じて帰りを待ち続けます。そしてこの後、歌われるのが、名アリアある晴れた日に。

◆
ゴロー(栗原 剛)がヤマドリ(鹿野由之)を新しい旦那として勧めますが、蝶々さんは耳を貸しません。

◆
蝶々さんは、シャープレスにピンカートンとの間に子どもがいることを打ち明けます。

☆
部屋中に花を播き、美しく化粧をして、子どもの頬にも紅をさし、ピンカートンが丘に上がってくるのを待ちます。

◆
信じて待つ蝶々さん。その愛の強さ。
日が落ちて、また夜が更け、そして朝を迎える。蝶々さんの思いと時間の流れが、音楽と、見事な照明で表現されます。

◆
小林由佳演じるスズキ。
身のこなしの美しさ、表情の豊かさ、いつもいつも、世間を知る女性として、蝶々さんを心配する様子、いちだんとこの役への思いが深くなったようです。ケートは谷原めぐみ。

☆
覚悟を決めた蝶々さんはケート(佐々木弐奈)に伝えます。
彼が引き取りにきてくださるなら子どもをお渡しします。30分後にこの丘に来て下さるように。

☆
幾度となく演じてきた蝶々さん。死ぬ気で生きる美意識を、蝶々さんの役に感じる、と語った腰越でした。

カーテンコール(撮影:堀 衛)
☆

◆


ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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読響「第九」演奏会、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、ソリスト熱演!【TV放送あり】

去る12月19日(木)サントリーホールにて行われた読売日本交響楽団「第九」特別演奏会は、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、熱い演奏が繰り広げられました。
ソリスト4名は、ソプラノ木下美穂子、メゾ・ソプラノ林 美智子、テノール高橋 淳、バリトン与那城 敬。
デニス・ラッセル・デイヴィスの棒のもと、見事なアンサンブルを披露致しました。
尚、この模様は全曲ノーカットで放送される予定です。
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 木下美穂子 / 林 美智子 / 高橋 淳 / 与那城 敬

◆◆◆放送予定◆◆◆
読響・第九コンサート2013
放送日時:2013年12月26日(木) 深夜(27日(金)の未明)2:20~3:50
放送局:日本テレビ(関東地区)
出演:
  (指揮)デニス・ラッセル・デイヴィス
  (管弦楽)読売日本交響楽団
  (ソプラノ)木下美穂子
  (メゾ・ソプラノ)林 美智子
  (テノール)高橋 淳
  (バリトン)与那城 敬  
  (合唱)新国立劇場合唱団
  ※12月19日サントリーホールにて収録
▼番組情報ページはこちら
・読響・第九コンサート2013[SS] - 番組表|日本テレビ

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夏の始まりを彩った『ホフマン物語』。歌手が輝いた最高の舞台!

フランスの名匠ミシェル・プラッソンの指揮、粟國 淳の幻想的な演出、大きな盛り上がりを見せた、オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』。
タイトルロールのホフマン役、福井 敬、樋口達哉の熱演に、若手歌手も大奮闘。
多くの方のご来場、誠にありがとうございました。
ホフマンと3人の女性の恋物語、と一言では語りつくせない、次々と繰り出される魔法のようなシーン、その余韻がいつまでも消えませんでした。
舞台写真とともに、この素晴らしい公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…7月31日・8月3日組、◆…8月1日・4日組)
会場:新国立劇場オペラパレス
<舞台写真はクリックで拡大表示します>
☆
ホフマン(福井 敬)とニクラウス(加納悦子)。「ホフマンは女の人に溺れ、酒に溺れ、ちっとも芸術に身が入らない。」そんなホフマンを何とかして芸術の道に連れ戻そうとする芸術の女神ミューズが、ニクラウスに姿を変えて現れる。青年貴族のようなはつらつとした身のこなしに、思わず見惚れ、聴き惚れ。

◆
ホフマン(樋口達哉)とリンドルフ(大沼 徹)の対決。
ふてぶてしい態度のリンドルフ、「飲み代は払う性質でね、スカンピン殿」。
字幕=本谷麻子=も素晴らしく、作品の理解を助けてくれました。

☆
ホフマンの最初の恋人オランピア(安井陽子)。本当に人形のような動きと、超人的な高音のパッセージ。でも超絶技巧の機械ではなくて、あたたかさときらめきを感じさせるのは、安井ならではの歌唱力。

◆
スパランツァーニ(右=羽山晃生)と、コシュニーユ(左=新津耕平)が見守る中、歌を止めないオランピア(佐藤優子)。佐藤は、今回が二期会オペラデビュー。

◆
「光れ!ダイヤモンド」ダペルトゥット(大沼 徹)は、憎らしい悪魔役を堂々と演じた。

◆
第2幕「あなたの影がほしいの、どうしてもほしいの」と迫るジュリエッタ(菊地美奈)。

☆
光り輝くダイヤモンドと引き換えに、ホフマンを籠絡する妖艶な美女ジュリエッタ(佐々木典子)。

☆
影を取られておののくホフマン。マジックミラーを使った演出。不思議でした!
「ホフマンあなたが好きよ、でもさからえないわ、口づけひとつでダイヤモンドが手に入るのよ」

☆
病のために、歌ったら死ぬ、というアントニア(木下美穂子)。短い命と知って、音楽への情熱を燃え上がらせる激しさに、思わず引き込まれてしまいます。

◆
歌姫ステラからホフマンへの手紙をリンドルフに売り渡す、召使アンドレと、アントニアの屋敷で芸術家を気取る老いた使用人フランツは一人二役。フランス風の皮肉も効いて巧みな芝居が注目された田中健晴。

◆
高橋絵理のアントニア。一年前の『パリアッチ(道化師)』ネッダとまた違う一面を見事に開花させました。情感あふれる繊細な音楽性、声の美しさが、きらきらした瞬間。
そしてアントニアの母の声(7/31・8/3=与田朝子、8/1・4=小林紗季子)も、姿は見せない役ですが、その声の存在は大きい。2階席の下手のバルコニーで歌っているのですが、舞台上と一体となって、すばらしい効果をあげました。

☆
悪魔(小森輝彦)がヴァイオリンを弾きながら、「歌え!」と、囁(ささや)く瞬間、額縁の中の優しい母の面差しは、死神に変わる。この仕掛けも見事でした。

◆
命のない人形だったオランピア、生きたまま去ったジュリエッタ、そして死んでしまったアントニア。でも3人は一人だったのだ! 歌姫ステラ!!!
その美しい登場には客席からため息が。ステラを演じたのは、ダンサーの今村たまえ。

プラッソンは今秋80歳。酷暑の東京に顔をしかめながらも、ユーモアあふれるマエストロ。連日、集中した稽古を重ね、オーケストラ、歌手共に素晴らしいオペラの舞台を作りあげました。
カーテンコール(撮影:堀 衛)
☆

◆

帆かけ舟

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「これがオペラだVIII」 全公演終了しました

7月28日の『ラ・ボエーム』をもちまして、「これがオペラだVIII」3演目6公演がすべて終了しました。
おかげさまで連日のように満員・大盛況となり、心より御礼申し上げます。

5月25,26日 「ガラ・コンサート」
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(前列左より)喜田美紀、三宅理恵、高橋絵理、水戸見弥子
(後列左より)松井美路子、岡本泰寛、山田精一、高田正人、小田川哲也、浅井隆仁、松本宰二

6月29,30日 ビゼー『カルメン』
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(前)松本宰二 (中列左より)高山由美、大林優子、喜田美紀、下園理恵
(後列左より)高田正人、大井哲也、水戸見弥子

7月27,28日 プッチーニ『ラ・ボエーム』
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(前列左より)盛田麻央、見角悠代
(後列左より)小田川哲也、栗原 剛、岡本泰寛、松本宰二、羽石道代、浅井隆仁
ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました!

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二期会WEEK@サントリーホール2013 閉幕!

二期会WEEK@サントリーホール2013にご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
6月17日~23日に渡って開催した本年度の二期会WEEKも、おかげさまで無事閉幕いたしました。
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第1夜「歌の極意を聴く!島村武男リサイタル」
島村武男(左)、沼田宏行
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第2夜「パイレーツ オブ ブルーローズ」
(前列左から)川口静華、井ノ上了吏 (後列左から)荒 庸子、北村晶子、松村英行、上原正敏
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第3夜「オペラ・ブッファの夜 『ドン・パスクァーレ』」
(左から)彌勒忠史、佐藤 望、小埜寺美樹、畠山 茂、上村朝子、大川信之
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第4夜「イギリスがオモシロイ!!~ブリテン生誕100周年を祝して~」
(左から)加耒 徹、佐竹由美、佐橋美起、山口佳代、鈴木 准
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第5夜「果てしない夢」
(左から)小林一男、秋葉京子、大倉由紀枝、藤川志保、岸本 力
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第6日「Concert for KIDS 3才からのクラシック(R)~パパゲーノの夢冒険~」
鵜木絵里(左)、吉川健一
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第7日/夜「オペラ『ハーメルンの笛吹き男』」
(後列左から)岩崎恭男、藤井直美、神野朋子、三戸大久

また、昨年「自然」というテーマに伴い始まったPBIポーラーベアーズインターナショナル(ホッキョクグマの保全活動を行っているNPO法人)への活動支援募金ですが、本年度も引き続き、募金箱をロビーに設置させていただきました。
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この団体の調査によれば、地球温暖化の影響により北極圏の海氷が減り、ホッキョクグマの餌場や巣穴の場所が急激に失われているそうです。餌が取れず巣穴もなければ、子育てをすることができず(40%のホッキョクグマが生まれて1年以内に命を失うという調査も出ているそうです)、2040年までに世界の3分の2のホッキョクグマが姿を消すと予測されています。
今年は、7日間を通じ、59,443円の寄付金をお客様からお預かりしました。
寄付金は、PBIの活動を支援しているフォルクスワーゲン・ジャパンを通じてPBIにお送りしました。多くの方々のご協力、誠にありがとうございました。

来年度の二期会WEEKは、2014年6月23日(月)~29日(日)を予定しております。
次回もまた、多くのお客様のご来場を心よりお待ちしております!

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【レビュー】魔女に翻弄されたマクベス

5月初旬、爽やかなGWの陽気で賑わった上野の東京文化会館で、ヴェルディ作曲のオペラ『マクベス』が上演されました。
シェイクスピアの名作が、コンヴィチュニーの演出を通して現代に問いかけるもの。
タイトルロールの小森輝彦、今井俊輔をはじめ、強烈なキャラクターを要求されるマクベス夫人の板波利加、石上朋美、バンコー役のバス、ジョン ハオ、斉木健詞、マクダフの井ノ上了吏、松村英行と、歌手陣も揃い、ヴェルディ初期のオペラをお楽しみいただけたのではないでしょうか。
舞台写真とともに公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…5月1日・3日組、◆…5月2日・4日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

◆
魔女たちが、戦場から帰還したマクベス(今井俊輔)に呼びかけます。
「グラミスの領主殿!」
「コーダの領主殿!」
「やがては王になるお方!」
魔女たちは、煙突から、窓から、自在に姿を現し、またどこへともなく消えます。
《私の演出では、魔女は非常にポジティブな存在です(演出ノートより)》

◆
マクベスから届いた手紙を読むマクベス夫人(石上朋美)。堂々とした演技、卓越した歌唱力で、聴衆を惹き付けました。

◆
マクベス夫妻の陰謀にかかって暗殺されたダンカン王。赤い花びらが血潮のように吹きあがる演出。

☆
《マクベス夫人を、悪意のある邪悪な存在として描くことは間違っていると思います(演出ノートより)》
コンヴィチュニーが意図した、マクベス夫人を、愛情豊かに演じた板波利加。最後が悲劇であったとしても、“レディ・マクベス”は、マクベスの確信に満ちた伴侶であったことは間違いないのです。

☆
魔女たちの供宴。狂喜乱舞とはこのことか!?

◆
魔女たちが釜に投げ入れるのは、パソコンや放射能マークの核廃棄物。コンヴィチュニーらしい風刺です。釜には火薬が仕掛けてあり、絶妙なタイミングで遠隔操作しています。熟練した舞台スタッフたちも緊張の一瞬。

◆
マクベスは、亡霊となったバンコー(斉木健詞)を見て錯乱状態に陥り、宴会は滅茶苦茶になります。

☆
魔女たちがマクベス(小森輝彦)に見せる影絵の悪夢。次から次へと王が現れては滅亡していきます。

☆
ドイツ・アルテンブルク・ゲラ市立劇場専属第一バリトンとして12年間活躍し、昨秋帰国した小森輝彦。劇場経験豊かな小森が演じるマクベスには、権力者の孤独と寂寥感を漂わせ、その存在感を示しました。

◆
二期会デビューとなった、今井俊輔は今もっとも注目されるバリトンの一人。運命に翻弄される男の悲劇を演じきりました。

◆
カーテンコール
(撮影:堀 衛)

悲劇にも関わらず、時に陽気な音楽となるこの『マクベス』という作品を、コンヴィチュニー演出のよき理解者であるヴェデルニコフの指揮、東京交響楽団が、手堅くサポートしてくれました。
ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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【レビュー】2012年11月公演 A.ライマン『メデア』(日本初演)が、平成24年度文化庁芸術祭賞「大賞」を受賞いたしました

明けましておめでとうございます。
おかげさまで二期会は昨年創立60周年を迎えることができました。
公益財団法人東京二期会および、株式会社二期会21では、2013年も創立60周年記念の充実したラインアップで、より多くの皆様にお楽しみいただけるよう努力してまいります。
61年目の二期会もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて既報の通り、2012年11月9~11日、日生劇場において二期会創立60周年記念公演・日生劇場開場50周年記念特別公演・読売日本交響楽団創立50周年記念事業と銘打ち日本初演に挑んだ、アリベルト・ライマン作曲のオペラ『メデア』が、このたびの平成24年度(第67回)文化庁芸術祭において芸術祭賞音楽部門「大賞」を受賞いたしました。
ご来場いただきましたお客様、ならびに公演関係各位に心より御礼申し上げます。
緊張感のある複雑に絡み合う音、登場人物の心理を立体的に示す跳躍する音型、さまざまな打楽器がずらりと並ぶオーケストラ、音楽的に非常に難しく、高いテクニックが要求される作品でした。演出の飯塚励生は、神話のドラマを現代にも通じる愛の喪失、母と子、富と権力、異文化と孤独、等、明快なメッセージとともに、この作品を具現化しました。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(◇…11月9・11日組、★…11月10日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

★
コルキス王の娘メデア(大隅智佳子)は、秘宝の金羊皮を地中深くに埋めます。

◇
メデア(飯田みち代)は、夫イヤソン(宮本益光)とともに、コリントに逃れ、王クレオン(大間知 覚)の庇護を求めます。
かつてメデアを愛したイヤソンですが、今では心が離れていくのを隠そうともしません。

★
メデアの役に体当たりで臨んだ大隅智佳子。

◇
しなやかな、誇り高い女王メデアを繊細に演じた飯田みち代。

★
コリント王の娘、クレオサ(山下牧子)はイヤソンとの再会を喜び、故郷を追われたメデア(大隅智佳子)に同情し、キターラを教えます。

★
そこへ現れたイヤソン(与那城 敬)は、歌を習うメデアを嘲ります。

◇
メデアが誇りを傷つけられ、キターラを壊すと、かえってイヤソンは、クレオサ(林 美智子)との距離を縮めるのです。

◇
メデアの子供は、クレオサのもとへと連れ去られます。
乳母のゴラ(小山由美)は、メデアに子どもを取り返すべきだと説きます。

◇
使者(彌勒忠史)がコリントを訪れ、コルキス王とペリアス王の死に、イヤソンとメデアが関わった疑いで、匿っていることを咎め、国外追放を要求します。
華麗にして冷淡な使者の言葉が、メデアを次第に追い詰めていきます。

★
王クレオン(大野徹也)は、娘クレオサの夫となるイヤソンを庇いますが、メデアに対しては冷酷にも追放を告げます。


大畑浩恵の振付による、赤い衣裳のダンサーたち。
メデアの心の動きを表します。疑惑、嫉妬、復讐…。

◇
夫の保身と愛の喪失を悟ったメデアは、次第に狂気にとりつかれます。

★
秘薬によって、クレオサの命を奪い、こども2人を自ら手にかけたメデア。
全てを失いさまようイヤソン。
金羊皮がもたらした運命を、メデアはただ「夢でした」とつぶやくのです。

嬉しく楽しい歌ばかりでなく、苦しみや悲しみや恐れを歌う声にもまた、深い慰めを見出すことができる。
連続した音の重なりが震え、心の闇に降りていくような不気味さ、現実世界で見せることはない激情が押し寄せるとき、聴く人は、メデアに共感を覚えたのではないでしょうか。
中でも、純度の高い愛に対しては、束の間、静謐な音が聞こえてくるのです。
初来日となったライマン氏は、イメージした通りの音が鳴っている、と感激し、指揮の下野竜也氏をはじめ、歌手、オーケストラに大賛辞を送りました。
来秋もアリベルト・ライマン作曲、シェイクスピア原作のオペラ『リア』を今回と同じ下野竜也指揮、読売日本交響楽団の演奏で日生劇場にて日本初演します。栗山民也による新演出です。
ぜひご期待ください。

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大分二期会初のオペラ公演、成功裡に終わる

 去る11月23日、大分市のいいちこ総合文化センター「グランシアター」において、大分二期会制作による初のオペラ公演『魔笛』(中村敬一氏演出)が1,500名の観客を集めて大成功を収めた。大分県民芸術文化祭の閉幕行事として行われ、大蛇には庄内神楽の伝承に努める県立由布高校郷土芸能部の生徒が特別参加で大分らしさを演出した。遠方から参加した県出身歌手達が稽古に不参加の際には、県内在住者がカヴァーを務めるなど、様々な困難を克服しての成功だった。
ooita_zauberflote_DSC_1960.jpg カーテンコールから
 今回の特筆すべき点は、殆どのキャスト、合唱、オーケストラが大分県に関係のある人であるという点で、特に大分県立芸術文化短期大学の存在が大きな力となった。つまり、ピットに入ったのは同短大の現役学生を中心に、卒業生に数名の教員が加わったオーケストラで、ピットでのオペラ演奏も、休憩を挟んだ3時間の長丁場も初めての経験。そんなオケを支えたのが、東京のプロオーケストラでコンサートミストレスを務めた経歴を持つヴァイオリンの川瀬真由美教授と、東京二期会のオペラ制作でも長く活躍し、オペラの演奏に精通した指揮者の森口真司准教授だった。制作費に限界があり、セットの代わりに芸短大美術科の学生達による各場面の背景画を映像で投影したのも好評だった。
ooita_zauberflote_DSC_1528.jpg パパゲーノを演じた安藤常光(左)
 東京二期会会員では侍女役の愛甲久美、上田雅美、モノスタトスの中村弘人が大分在住。ザラストロを歌った伊藤 純(芸短大卒・東京在住)、パパゲーノの安藤常光(大分市出身・金沢在住)、弁者役の原 尚志(福岡在住)。武士2役の秋吉一央(芸短大卒)は、数年前にオペラ研修所を修了した準会員だ。合唱には芸短大の学生に加え、一般募集で4月から稽古を積んできたメンバー達で、堂々たる演奏を聴かせた。(中山欽吾)

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「二期会クリスタルコンサート」
精鋭たちの熱のこもった演奏に満場の拍手!!

二期会ニューフェースのお披露目の「クリスタルコンサート」(公益財団法人東京二期会主催)が11月22日(木)、すみだトリフォニーホール小ホールで開催されました。
曽我榮子の和やかな司会でスタートした、二期会クリスタルコンサート。
今年は歌曲・アリアと、それぞれ2曲続けて演奏するという形式で進められましたが、二期会会員としてのお披露目コンサートだけに、出演者たちの気合は頂点に!
第1部終了後の休憩では、お客様から「もうお腹いっぱいになるぐらいの贅沢なプログラムですね!」
と嬉しい悲鳴が聞こえてきました。後半も精鋭たちの歌声は客席の隅々まで響き渡り、決して衰えることないパワーで、会場は拍手の嵐の中、無事終演を迎えました。
それぞれの個性をもった魅力的な8人の歌声を最大限に盛り立て、数々の難曲をしっかりと支えた多田聡子のピアノにも惜しみない拍手が送られました。
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終演後、楽屋前にて。達成感に包まれた出演者たち。
今後、二期会会員として活躍をみせる精鋭たちにどうぞご期待下さい!
ご来場ありがとうございました!
▼公演情報ページはこちら
・二期会実力派のニューフェイスたちが歌う「二期会クリスタルコンサート」(2012年11月22日) - 東京二期会

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東京ミッドタウンでサプライズ・コンサート!

連休のど真ん中の11月24日(土)、東京ミッドタウンで、2月公演『こうもり』出演者中心のメンバーによるサプライズ・コンサートを実施。『こうもり』の一幕、二幕を15分(!)に凝縮した超ハイライト版を上演しました。

時間場所は事前には未発表…ではありましたが、「開演」直前にはご覧のとおりの人だかり。
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冒頭は泉 良平・三戸大久のバリトン・デュオ・リサイタル(これはこれでサプライズなリサイタル…)だったのですが、アデーレ坂井田真実子が演奏会ジャックに成功!
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出演者はオペレッタの各役になりきりながら、さらに東京ミッドタウンのお客様に扮している体裁。次々とアクティングエリアに飛び込んでは、その間だけ「正体」をあらわし、歌い終わると、また通行人に戻っていきます。
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吹き抜けの上階にも、オルロフスキー青木エマ。ちょっとバレてます?
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ロザリンデ塩田美奈子はチャールダシュ「故郷のしらべ」を披露。
仮面のかわりにサングラスで変装です。
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ラストは全員で「シャンパンの歌」。上階にいた合唱も加わって大いに響き渡りました。
アンコールにはさらにお客様も巻き込んで「きよしこの夜」を斉唱しました。
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短い時間ではありましたが、オペレッタ『こうもり』に、こんなにもわくわく楽しいリズムやメロディが満ち溢れていて愉快なストーリーが展開するんだということを、東京ミッドタウンのお客様にお伝えできたのではないかと思います。
今度はぜひ本舞台をご覧いただきたいですね!
▼東京二期会オペラ劇場『こうもり』公演詳細はこちら
・二期会創立60周年記念 2013年2月公演J.シュトラウス『こうもり』 - 東京二期会

ZEN

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【レビュー】「満員御礼!」二期会ゴールデンコンサート~テノールの日

「二期会ゴールデンコンサートin津田ホール Anniversary60 ~ テノールの日」
爽やかな秋晴れとなった10月20日(土)に開催され、売切満席となった場内は大盛況の熱気あふれるコンサートとなりました。
普段共演することがほとんどない、日本全国で主役を張る新人からベテランまで、二期会60周年を記念して一堂に会した精鋭15名の渾身の一曲。
それぞれの人生を投影するかのような一曲勝負にお客さんも大興奮、ゴールデンコンサートの歴史に新たな足跡が刻まれました。
打って代わって、アンコールは15人揃っての「女心の歌」と「オ・ソレ・ミオ」を交互にそして共に歌い、場内を沸かせました。
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15人のテノールが勢揃い!
二期会創立60周年記念公演となる今年度のゴールデンコンサートのシリーズは、2013年1月に「メゾソプラノ・アルトの日」、3月に「バリトン・バスの日」を開催しますが、おかげさまでチケットは早々に完売いたしております。
還暦を迎えた二期会は、これからも心に刻まれる音楽をさまざまなシーンでお届けできるよう精進してまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
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終演後の楽屋通路にて
▼出演者コメントとプログラムはこちらからご覧いただけます
・二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Anniversary 60「テノールの日」 - 二期会21
【お客様アンケートより】
◆テノールと言ってもいろいろな声質の方がいらして個性も色々。それも一度に楽しめてとても良かった(50代女性)
◆それぞれの想いのある曲を丁寧に歌って下さったのでとても良かった(40代女性)
◆感動を与えてくれました(60代女性)
◆全員の熱唱 アンコール2曲 にじゅうまる(70代男性)

▼ゴールデンコンサートAnniversary60シリーズ全公演情報
・二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Anniversary 60
※2013年1月26日に「メゾソプラノ・アルトの日」、3月16日に「バリトン・バスの日」の開催を予定しておりますが、両公演ともチケットは既に完売しております。予めご了承ください。

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【レビュー】9月公演 R.ワーグナー『パルジファル』終演

あらゆる社会的取り決めを超えて、各々が責任を負う心構えがなければ ~ 演出:クラウス・グート
ワーグナー・オペラの第一人者、飯守泰次郎氏を指揮に迎え、二期会随一の実力派の歌手が揃った『パルジファル』。
チューリッヒ歌劇場(スイス)、バルセロナ・リセウ大劇場(スペイン)との共同制作によって、プロジェクターによる映像投影をはじめ、テクニカル面でも高度な課題をクリアし、回り舞台(盆)はリセウから運ばれました。
5時間の長大な作品が内包する、壮大な物語を、単なるファンタジーではない、1913年以降の史実として、あらためて問いかける明晰な演出が、その百年後の日本に届けられたことに、深い感慨を持たずにいられません。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(◇…9月13・16日組、★…9月15・17日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

★
物語の始まり。老王ティトゥレル(大塚博章・中央)は、アムフォルタス(大沼 徹・左)を後継者に決め、もう一人の息子クリングゾル(友清 崇・右)には冷淡な態度を取る。

★
クンドリ(田崎尚美・右)が貴重な薬、バルサムを持って駆けこんでくる。左はグルネマンツ(山下浩司)

★
王アムフォルタス(左上)は、クリングゾルに聖槍を襲われ、槍の傷に苦しむ。

★
クンドリが長く姿を見せないとき、われわれに不幸なことが起こるのだ。
グルネマンツが語って聞かせる。

★
老王ティトゥレル(左)は、聖杯の儀式を行うように、アムフォルタスに迫る。右はパルジファル(片寄純也)

★
クリングゾルの怪しい悪の魅力。

◇
Die Zeit ist da. (時は来た)
クリングゾルに操られるクンドリ(橋爪ゆか)。

★
クリングゾルの魔術によって、出現した花園と花の乙女たち。

◇
魔性の女、クンドリが「パルジファル」と呼びかけると、たちまちにして、パルジファルは己を自覚する。

★
クンドリは、パルジファルにパルジファルの母、ヘルツェライデについて語る。

◇
クンドリの誘惑が失敗したことを見てとり、クリングゾル(泉 良平)は、聖槍を振るうが、パルジファル(福井 敬)の頭上で、ぴたりと止まる。

◇
パルジファルは、グルネマンツ(小鉄和広)のもとに帰って来る。

◇
聖杯の騎士たちとともに、王アムフォルタスの城を目指すパルジファル。
パルジファルの歩み、騎士たちの歩みが、第一次世界大戦以後の歴史に重なっていく。

★
絶対的な庇護者を求めた結果について。
時はやってきて、現実となり、また過去となる。その繰り返し。
ただ苦しい状況であるからといって、決して無自覚でいてはならない。
救いがあるとしたら、それは他者への共感の中にあるのではないか、と。

◇
カーテンコール写真。
(撮影:堀衛)

5日間で、4回の長大な公演を支え続けた読売日本交響楽団の壮大な響きは圧巻でした。
舞台装置、衣裳、小道具は再び、チューリッヒに、回り舞台はバルセロナに帰っていきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

帆かけ舟

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【レビュー】『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ(道化師)』無事終演

東京二期会オペラ劇場初登場となる田尾下 哲の新演出が話題となったヴェリズモ・オペラの傑作『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ(道化師)』。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(◇…7月13・15日組、★…7月14・16日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

N.Y.で活躍する、幹子S・マックアダムスの洗練された装置にもご注目ください。
★
『カヴァレリア・ルスティカーナ』はシンプルでインパクトのあるモノトーン

◇
『パリアッチ』ではポップな色彩と、1960年代を表すTVの撮影セット

指揮はイタリア、ミラノ生まれのパオロ・カリニャーニ。
イタリア各地の歌劇場、ウィーン、パリ、メトロポリタン、ケルン、ジュネーヴ、バルセロナ等、世界一流の歌劇場を指揮し、フランクフルト・オペラの音楽総監督を10年務めたというキャリアながら、毎日、リュックをひょいと担いでプールに通い、颯爽と稽古場に登場。梅雨明けした東京の暑さをものともせず熱の入った稽古を繰り返し、イタリア・オペラの世界を日本で、現代の東京で作り上げました。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』の幕開け。
◇
トゥリッドゥ(岡田尚之)と、ローラ(富岡明子)がよりを戻してしまったのを知ったサントゥッツァ(大山亜紀子)の悲しみ。

★
有名な合唱<オレンジの花は香り>。今回はローラ(澤村翔子)と村の有力者で馬車屋のアルフィオ(松本 進)の結婚式の場面として描かれました。兵役から戻った恋人トゥリッドゥ(大澤一彰)を見て、思わず、ブーケを落とすローラ。

★
彼の母親ルチア(池田香織)が営む酒屋を訪ねたサントゥッツァ(清水華澄)は、トゥリッドゥの心変わりを訴えます。

◇
サントゥッツァの名アリア<ママも知る通り>。嘆くルチア(栗林朋子)。

◇
トゥリッドゥに戻ってくるように、何度も頼むサントゥッツァ。でもサントゥッツァとの仲は、ローラへのあてつけで始まったのだし、もともと恋仲だったローラとよりを戻したトゥリッドゥは、追いすがれば追いすがるほど冷淡になり、まったく取り合わないのです。

★
ローラがアルフィオと結婚さえしなければ、サントゥッツァはこんな惨めな思いはしなくて済んだのに、子まで宿して、村人には陰口をたたかれ、哀れでならない。一方、ローラは美人でお金持ち。トゥリッドゥはローラと教会に行ってしまいます。

◇
トゥリッドゥは、村の復讐のしきたりに従い、ローラの夫アルフィオと決闘することになりました。
母親のルチアにそれとなく別れを告げるトゥリッドゥ。<母さん、この酒は強いね>。
そして「もし戻らなかったら、サンタの母親になってやってほしい」と。
岡田は素晴らしく熱く輝く声で、トゥリッドゥを演じました。

★
アルフィオ(小川裕二)とトゥリッドゥの決闘シーン。トゥリッドゥは殺され、幕となります。

『パリアッチ』
★
トニオ(上江隼人)が、テレビのインタビュー番組に出ているシーンから、始まります。今回の演出では、トニオがすべての糸を引く。ネッダに横恋慕し、その夫カニオの嫉妬を操る、という難しい役回りでしたが、自在に舞台に出入りし、邪心を隠し持つ野心的な人物を演じて、強い印象を残しました。

◇
鮮やかに降り立つ座長カニオ(大野徹也)とその妻で女優のネッダ(嘉目真木子)。

◇
ネッダのアリア<鳥の歌>。いつの日か大スターになる!新進女優の華麗な演技。

★
高橋絵理が演じるネッダ。遊び、夢に夢見るような可憐さ。言葉と声と音楽・・・豊かな表現力を開花させました。

◇
トニオ(桝 貴志)がネッダに言い寄りますが、相手にもしないどころかあざ笑うのです。

◇
ネッダにとって、シルヴィオ(塩入功司)こそが本当の愛。
塩入は、艶やかで深みのある美声。

★
ネッダは、ついにシルヴィオ(与那城 敬)と駆け落ちすることを承知します。
与那城はこれまでにも二期会オペラに数々登場していますが、さすがのいい男ぶり。

★
一番の聴かせどころカニオのアリア<衣裳をつけろ>。
ネッダの裏切りを知り心ここにあらずですが、芝居の時間です。道化師Pagliaccio。

◇
ネッダは《コロンビーナ》を、ペッペ(小原啓楼)は《アルレッキーノ》を演じます。

★
ペッペ(与儀 巧)が演じる《アルレッキーノ》のセレナータ。可笑しさと明るさがあって、ペッペの存在がこのオペラの重苦しさを救っている気がします。

★
芝居と現実の境を見失って次第に正気を失っていくカニオ(片寄純也)。激情と豊かな音楽を堪能させ、客席を沸かせました。

◇
「助けて!」と叫ぶネッダに走り寄ったシルヴィオがカニオを刺し、カニオはシルヴィオを刺す。3人とも死んでしまうという壮絶な結末。

2作品とも惨劇で幕が降ります。人と人との関係で湧き上がる感情、嫉妬、怒り、絶望の究極の結末。生身の人間は、それでも日々演じ、仮面をかぶり、別の顔を見せているものです。本当の自分はどこにいるのか分からなくなっているのは、何も劇中人物だから、なのではなくて、その状況をどこか他人が操作しているような感覚があるからなのではないでしょうか。
この幾層にも重ねられた演出に、見事にこたえた歌手たちに大きな拍手が送られました。そして、楽譜に書かれた言葉が、生きた人間の言葉として歌われたことは、何よりも音楽の力でもあって、大きな感動を呼びました。
ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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【公演御礼】二期会サロンコンサート165 ~煌めく多彩な音のプリズム~!

毎回大好評頂いております、二期会サロンコンサートシリーズ。
2012年シーズン初回となる第165回公演が、去る6月14日(木)に開催されました。
出演は新シーズンのスタートを飾るのに相応しい華やかな舞台姿が魅力のソプラノ高橋知子と、円熟した歌声と共に作曲活動もこなす多才なバリトン加賀清孝。
コンサート前半は歌曲を中心にそれぞれの想いをのせてしっとりと歌い上げました。前半最後の曲は加賀の得意レパートリーである「あんこまぱん」。今回特別に「あんこまぱん」の作詞者である、“リンボウ先生”こと林 望氏と作曲者の伊藤康英氏がゲストとして登場!楽しくも素晴らしい歌声に花を添えました。
休憩には実際に「あんこまぱん」がご来場のお客様にふるまわれるという嬉しいサプライズもありました。このサプライズを用意してくださった影の立役者、カワイ表参道の甘利マネージャーは、試行錯誤を重ねて、お客様に均一な美味しさを提供するべく、三日間あんこまぱんの試作品を食べ続けたとか…。その甲斐あって見事な「あんこまぱん」を再現してくださいました!
サロンコンサートならではのアットホームな心遣いに、更に会場も大盛り上がりしました。
後半のオペレッタ・ミュージカルナンバーはまさに本場の“ショー”を観ているよう。
アンコールまで息つく暇もなく観客を釘づけにし、溢れんばかりの拍手にて無事終演を迎えました。
幅広いレパートリーをもつ、この二人でしか成し得ない素晴らしい競演、そしてピアニスト水戸見弥子の好演も光りました。
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左から:加賀清孝、高橋知子、水戸見弥子

次回の二期会サロンコンサートは、9月27日(木)19時より同じくカワイ表参道コンサートサロンパウゼで開催いたします。
<日韓交流コンサート>と銘打ち、ソプラノ坂井田真実子とバリトン李 宗潤の初共演が実現します!
どうぞお楽しみに!!
▼二期会サロンコンサート公演情報はこちら。次回は「Vol.166 日韓交流コンサート」です。
・二期会サロンコンサート2012-2013シーズンラインアップ - 東京二期会

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二期会WEEK@サントリーホール2012、閉幕。

二期会WEEK@サントリーホール2012、全日程終了しました。ご来場の皆様ありがとうございました。
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最終日は、亀山勝子&法男の昭和歌​謡とクラシックのコンサートでありました。最初の曲「浜辺の/荒城の、歌/月」(〈浜辺の歌〉と〈荒城の月〉を同時に演奏する)から、亀さんワールド全開。クラシックの名曲に、昭和の歌謡の名メロディーが顔を出したり、引っこめたりするオリジナル・アレンジによる唯一無二のプログラム!お客様には、青春を思い出させてくれる懐かしいひとときを過ごしていただけました。

 * * * * * * * * * *
「自然」をコンサートのモチーフにお贈りした1週間。
ホッキョ​クグマの保全活動を行っているNPOポーラーベアーズイ​ンターナショナル(PBI)への活動支援募金箱をロビーに設置し、77,829円の寄付金をお客様からお預かりしました。寄付金は、PBIの活動を支援しているフォルクスワーゲン・ジャパンを通じてPBIにお送りしました。多くの方のご協力、まことにありがとうございました。
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この団体の調査によれば、地球温暖化の影響により北極圏の海氷が減り、ホッキョクグマの餌​場や巣穴の場所が急激に失われているそうです。餌が取れず巣穴もなければ、子育てをすることができず(40%のホッキョクグマが生まれて1年以内に命を失うという調査も出ているそうです)、2040年までに世界の3分の2のホッキョクグマが姿を消すと予測されています。私たち芸術団体が地球規模の問題についてできることなどほとんどないのですが、私たちは「想像力」を働かせ、それをお客様と共有することはできます。

熱い想いを太陽にたとえ
木陰にやすらぎをおぼえ
暗い夜、遠くにきこえるナイチンゲールの声に
恋人の声をかさね
春の風にその人への便りをたくす
絶望さえ、星の輝きにてらして
夕映えに生涯をふりかえる
人間の美しい感情のそばには
いつも美しい自然の姿がありました
私たちが伝えようとする歌には
自然と人間が美しくつながってきた証が
たしかに刻まれています
失いえぬものと思うからこそ、
これからも歌いついでいきたいのです
自然と共に生き、共鳴しあう歌を、みなさまに
 * * * * * * * * * *
二期会WEEK、来年は2013年6月17日(月)~23日(日)の開催です。

zen

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【レビュー】二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演『スペイン時間』『子どもと魔法』

快晴となった5月19日と20日、新国立劇場中劇場で『スペイン時間』『子どもと魔法』が上演されました。
出演者は二期会オペラ研修所を修了した第51期から第54期の若手歌手の中から選抜。若さとチームワークでお洒落な音楽劇を楽しませてくれました。
装置・増田寿子、衣裳・太田雅公、振付・山田うん、照明・齋藤茂男。演出は加藤 直。
写真撮影:三枝近志(◇…19日、★…20日)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

『スペイン時間』
☆
時計屋の主人、トルケマダ(左・吉田伸昭)。
時計屋のオルゴール人形はダンサーたち。
時間を表して、時に踊りだします。

☆
市役所の時計の修理に行ってしまって、店に残されたロバ曳きのラミーロ(右から2番目・門間信樹)。

★
主人の留守に、その妻コンセプション(中村洋美)は、恋人の詩人ゴンザルヴェ(新海康仁)を引き入れます。時間がないのに、ゴンザルヴェは詩作に夢中。

☆
カタルーニャ式大時計に隠れたゴンザルヴェ(高柳 圭)。

★
もう一人の恋人、ドン・イニーゴ・ゴメス(中・佐原壮也)は大時計にお腹が挟まってしまいます。そこへトルケマダ(左・大川信之)が帰ってきました。

☆
コンセプション(経塚果林)が皆で引っ張りますがドン・イニーゴ・ゴメス(狩野賢一)は出て来られません。

★
素敵な奥さんだなぁとつぶやくラミーロ(中前・佐藤 望)

★
最後は登場人物がオルゴール時計の人形に。ちょっと昔の映画みたいな終わり方。

『子どもと魔法』
☆
宿題をしないので、子ども(右・澤村翔子)は、お母さん(左・遠藤千寿子)に怒られます。

☆
中国茶碗(左・福間章子)とティーポット(右・木野千晶)。
子どもが中国茶碗を壊してしまったと言っています。

☆
肘掛椅子(左・岩田健志)と安楽椅子(右・伊藤 光)がお喋り。

★
子どもの仕草、表情をよく見せて、楽しませた宮澤彩子。
柱時計は吉田侍史。

☆
お姫様(湯浅桃子)が、絵本の中から現れます。
子ども(澤村翔子)は夢のような心持ち。幻想的で美しいシーン。

☆
火(守谷由香)。
コロラトゥーラを駆使して、歌います。
衣裳が燃え上がるように見えました。

★
子どもが苦手な算数を、おかしなリズムで歌う小さな老人(右前・園山正孝)。
短いシーンですが、カラフルで楽しさいっぱい。

★
りす(香村寛子)。キョロキョロすばしっこく見る動きなど、とても可愛らしく、ふさふさのしっぽは、楽屋でも人気者だったとか。

ラヴェルの母親は、スペイン系の血筋をひき、バスク出身でした。
『スペイン時間』『子どもと魔法』は、母につながる想い出が散りばめられた作品ともいえます。
フランスから指揮者ジェローム・カルタンバックが来日し、東京交響楽団と共に、若手の演奏を支え、ラヴェル独特のリズム、色彩感あふれる音を繊細に聴かせました。
ニューウェーブ公演を機に、さらに大きな舞台に立ち、お客様と再び素晴らしい時を共にできますように。
ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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二期会創立60周年記念ガラ・コンサート無事終演

去る4月3日(火)夜、東京オペラシティ コンサートホールにて「二期会創立60周年記念ガラ・コンサート」が開催されました。
60gala-a-334c.jpg 伊原直子
60gala-a-361d.jpg 栗林義信
当夜は悪天候にもかかわらず本当に大勢のお客様にご来場頂き、指揮・下野竜也のタクトのもと13名のソリストたちが華やかな演奏を繰り広げ、60年の歴史をあらためて感じさせる晴れやかな一夜となりました。(管弦楽・東京交響楽団)
また、開演前には7月公演『カヴァレリア・ルスティカーナ/パリアッチ(道化師)』のキャストによる特別ロビーコンサートも開催。喝采をいただきました。
ガラ・コンサートでは沢山の熱い声援と拍手!そしてアンケートも続々と…。
その一部をご紹介しましょう。
☆すばらしかった。まさにきら星でした。(50代)
☆お一人お一人素晴らしい歌唱力の方達を一堂に聴く事が出来て感動しました。
 宮本さんの司会、わかりやすくて、とてもよかったです。(60代女性)
☆過去60年間の舞台、演奏を思いだして感無量。最後のメリーウィドーワルツは
 立川さんを偲んだ。60年間ずっと楽しませてもらって感謝している。(70代男性)
☆二期会のスターたちによる耳になじみの曲がたくさん聴けて楽しかった。
 ロビーコンサートもすばらしかった。事前に全く知らなかったので嬉しい
 サプライズでした。今後益々精進されて、すばらしいステージを実現してください。
 期待しています。(60代)
☆今後共日本のオペラ界を引っ張っていってほしい。(70代男性)
☆オーケストラと歌手の方達の一体感がすばらしく、ガラなのに毎作品ドラマを
 拝見しているようでした。(40代女性)
☆美味しいお菓子の詰め合わせのような楽しく感動的なひとときでした。(40代男性)
☆オーケストラも歌も本当によかったです。トークも面白かったです。
 とても感動しました。又、聴きに行きたいです。(40代女性)
ご来場、誠にありがとうございました。
▼記念ガラ・コンサートの出演者・演奏曲はこちらをごらんください
・二期会創立60周年記念ガラ・コンサート - 東京二期会オペラ劇場

そして二期会創立60周年記念公演は今後も数多く予定しております。どうぞご期待ください!
▼今後の記念オペラ公演ラインアップはこちらをごらんください
・二期会創立60周年記念オペラ公演ラインアップ - 東京二期会オペラ劇場

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びわ湖・神奈川県民ホール『タンホイザー』無事に終演

春にはまだ早い3月10日、びわ湖ホールで幕を開けた、神奈川県民ホール・びわ湖ホール・東京二期会・京都市交響楽団・神奈川フィルハーモニー管弦楽団共同制作公演『タンホイザー』。

びわ湖面いっぱいに水鳥が浮かぶ風景、晴れた早春の週末、期待が高まります。
世界一流の歌劇場で活躍している演出のミヒャエル・ハンペは77歳。故ヘルベルト・フォン・カラヤンと長年にわたり共同制作を行ってきました。彼の舞台人生は、そのまま、社会の変動を映した数々の演出手法の歴史ともいえるでしょう。しかし、時の流行にとらわれない、彼の豊かで優しく、また自然な舞台には、聴衆からの大きな信頼があったようにも思われます。
びわ湖の評判がじわじわと広がって、神奈川県民ホールにもたくさんのお客様。
ワーグナーのオペラは、歌手にとっても、オーケストラにとっても“特別”です。
タイトルロールのタンホイザー役は「テノール殺し」と言われるほど、長丁場の耐久力と表現力が求められる難役。果敢に挑んだ福井敬は、颯爽とこの英雄を演じ、見事な歌唱の連続に熱い拍手が送られました。
写真とともに、公演の様子をお伝えします。
◆びわ湖公演(提供:びわ湖ホール)
◇神奈川公演(撮影:青柳 聡)
◆
歓楽の世界ヴェーヌスベルクは、愛欲の女神ヴェーヌスが支配しています。妖艶なヴェーヌス(小山由美)が引き止めますが、ついに振り切って、タンホイザーは純粋な乙女エリーザベトが待つ、ヴァルトブルク城に帰ります。

◆ヴェーヌスベルクからかえってきたタンホイザー。

◇
「誇り高い私の殿堂に挨拶します!」
エリーザベトの登場。愛するタンホイザーの帰りを喜び、晴れ晴れとした美しさ。清らかな乙女によって救済される、というワーグナー・オペラの定形。

◆
歌合戦のシーン。領主、ヘルマン(妻屋秀和)。堂々として豊かな声が、客席に広がっていき、その存在感で圧倒しました。竪琴をかき鳴らす演技に、ヴォルフラム(黒田 博)、ビテロルフ(萩原 潤)、ラインマル(山下浩司)等は、オーケストラのハープ奏者と打ち合わせをするという念の入れよう。チームワークのよさを感じさせた場面です。

◇
鮮やかに場面を制するエリーザベトを、佐々木典子、安藤赴美子が演じました。

◆
タンホイザーは官能的な愛を歌いあげ、神聖な歌合戦を穢したとして、追放されてしまいます。

◆
エリーザベトは、巡礼に加わってローマに赴いたタンホイザーが許されて帰ることをひたすら祈りますが、その願いは果たされませんでした。
底知れない喪失感を劇的に表現し、同時に清らかさと真の強さを見せ、伸びやかな声で聴衆を魅了しました。

◆
再びヴェーヌスベルクの世界に向かおうとするタンホイザーを「エリーザベト」の名が救うのです。
彼の罪が許されないのと同じく、決して緑が生えることはない、と言われた枯れ木の杖が芽吹き、
奇蹟が起きます。姫の願いはかなえられ、タンホイザーは救済されました。

沼尻竜典芸術監督のもと、最高の歌手の布陣でお送りするびわ湖・神奈川のプロジェクト。
次回2013年公演は『椿姫』に決まりました。ぜひお越しください。
ありがとうございました。

帆かけ舟

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NHK BSプレミアムに「二期会ゴールデン佐々木典子」放送決定

先日開催された「二期会ゴールデンコンサートin津田ホールVol.36佐々木典子」が、
4月16日(月)午前6時~6時55分、NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」にて放送されます※。
収録時には、リヒャルト・シュトラウスに込めた演奏家としての想いや、自身が惹かれたリヒャルトの魅力を語っていましたので、演奏はもちろん、佐々木のインタビューにもご期待ください。
※55分の番組用に本プログラムから数曲を省略されての放送となります。

◆◆◆◆ 放送予定 ◆◆◆◆
放送局:NHK BSプレミアム
番組名:クラシック倶楽部
放送日時:2012年4月16日(月) あさ6:00~6:55
出演:佐々木典子(ソプラノ)、千葉かほる(ピアノ)
▼番組ホームページはこちら
・クラシック倶楽部 - NHK BS オンライン

◆◆◆演奏会レビュー◆◆◆
sasakinoriko11.jpgウィーンで長く音楽活動の実績を重ねた佐々木が「大好き」というリヒャルト・シュトラウス。
コンサートでは、前半、その歌曲が作品番号順に演奏されました。
〈夜〉〈サフラン〉〈万霊節〉といった初期の佳品では、美しい詩の脚韻が、実に丁寧に歌い重ねられていきました。
〈ツェツィーリエ〉から一気に華やかで豊かな音楽がひろがると、「オペラ作曲家」リヒャルト・シュトラウスの姿が浮かびあがり、用意されていた後半のプログラムでは、『カプリッチョ』と『ばらの騎士』が取り上げられました。マドレーヌとマルシャリンという気品高い女性を、このシンプルなステージに、何か演技らしい演技をするということもなく、まるでオペラから抜けだしてきたかのように描き出した佐々木。プログラムの終尾には「四つの最後の歌」から〈夕映えにて〉を、この日のプログラムの中でもとりわけ深い想いをもって演奏したように思われました。
森を闇で覆う〈夜〉から始まり、〈セレナーデ〉を歌い、〈あすの朝〉を迎えた後、結ばれたふたりの〈満ちたりた幸福〉。〈わが子へ〉寄せる愛情を〈自慢話〉と〈こもり歌〉に込めて、気位の高い女性とともに、〈夕映え〉の中で「これが…死というものか?」と最期の感興にいたるーー
この日のプログラムは、リヒャルト・シュトラウスのどこまでもつづいていくような楽想と相まって、作曲家の人生がつづられた、まるで大きなひとつのモノローグのようでした。
アンコールに、ふたたび、〈あすの朝〉。

zen

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アンドレア・バッティストーニ指揮『ナブッコ』公演を振り返る

2月中旬、24歳の指揮者、Andrea Battistoniが、イタリアから来日、会う人すべてを魅了した3日間のオペラ公演『ナブッコ』。
▼『ナブッコ』公演詳細
・オペラ公演ラインアップ 2012年2月公演「ナブッコ」 - 東京二期会
イタリア、パルマ王立歌劇場との提携公演が決まり、二期会の機関誌「二期会通信」Vol.288で紹介された、バッティストーニのインタビューでは、音楽に対する真摯な姿勢、そしてその若さでイタリアの主要な劇場、フェスティバルを次々と制覇し、パルマ歌劇場の首席指揮者をつとめるという経歴に、驚かれた方も多いでしょう。
▼「二期会通信」Vol.288掲載インタビュー記事
・超新星 アンドレア・バッティストーニに聞く - オペラを楽しむ|東京二期会
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実際に彼が来てからはまさに旋風。ひとたび指揮台に上がれば、その眼に、「吸い込まれるようだ」と教えてくれた若い歌手勢。音楽稽古、通し稽古、オーケストラとの練習、舞台稽古と、ごく短期間の限られた回数のうちに、舞台裏から熱い空気が伝わってきたのです。
「聴きましたか?」「あの指揮者すごいです」「合唱がいいって」「若い!」・・・『ナブッコ』に命を吹き込んだ2週間。ゲネプロ(総通し稽古)を聴いた前理事長は、「たまげたね!」と絶賛。バッティストーニがもたらした音楽への情熱、時を共有する喜びに沸いた一瞬。オペラはやはり、劇場で作られるもの。
バッティストーニの音楽を聴いた人は、自分の中の何かが変わる気がしたのではないでしょうか。
二期会の若い歌手の力を最大限に引き出し、聴かせてくれた功績も大きい。

公演評、舞台写真とともに、この名舞台を振り返ります。
<舞台写真はクリックで拡大表示します>
★2月17日・19日組(撮影:三枝近志)
☆2月18日組(撮影:野村正則)
★
タイトルロールのナブッコ王を堂々と演じ、存在感も増した上江隼人。5月には、パルマでのバッティストーニの指揮によるヴェルディ『スティッフェリオ』のスタンカー伯爵に抜擢され、7月には、東京二期会オペラ劇場『パリアッチ(道化師)』のトニオで出演します。

☆

☆
ヴェルディ・オペラに欠かせない自尊心が高く美しい女性アビガエッレを歌った岡田昌子。
上江、岡田が五島記念財団の奨学金をダブル受賞しました。

★
ザッカーリアを歌ったジョン・ハオ。
気高さを感じさせる美声に長身痩躯で衣裳も映えます。この存在感、今後も貴重なバスの一人として、オペラの舞台を担っていくことでしょう。合唱は二期会合唱団。完成度の高い凝縮した響きで深い感動を呼びました。

★
中島郁子のフェネーナ。
ひとつひとつの表現、たたずまいが美しく、安定していました。

★
アビガエッレのドラマティックな音色と性格は、このオペラの非常に重要な要素。
このキャラクターは、ヴェルディのこの後の作品に通じていく魅力でもあります。
若手の多かった今回のプロダクションにおいて、イタリアオペラを数多く経験している板波利加がびしり、と引き締めました。

☆
ナブッコ王を演じる若手バリトンの青山 貴。
この公演を通してまた大躍進。5月の東京オペラシティB→Cも期待され、今後が楽しみです。


そして、バッティストーニ。
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「柔軟な身体、楽想の転換時にも揺るがないリズム感、芯のあるフォルテシモなど、どこも魅力的」(読売新聞・沼野雄司氏)
「傑出した才能は序曲だけでも明白で、合唱団にも緻密な指示を送り、緩急自在のダイナミックな音楽」(音楽の友4月号・水谷彰良氏)。
そして熱い拍手を送ってくださったご来場の皆さま、ありがとうございました。

〜本公演のラジオ放送(予定)が決まりました〜(4/11追記)
放送局・番組名:NHK-FM オペラ・ファンタスティカ
放送日時:4月27日(金) 14:00~18:00
▼番組ホームページはこちらをご覧ください
・オペラ・ファンタスティカ - NHKオンライン

帆かけ舟

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第88回二期会オペラ研修所コンサート(レビュー)

現在、二期会オペラ研修所には、第55期マスタークラスから第57期予科まで、200名の研修生が在籍しています。
その中から成績優秀者が選ばれて出演する、毎年のコンサート。
財団法人北区文化振興財団様のご協力を得て、将来が楽しみな若い声楽家たち、21名が北とぴあさくらホールに出演しました。
北区の区民招待に毎年、応募しご来場くださる方もいらっしゃって、励まされます。
圧巻は、会場の大きな拍手にこたえて演奏された、レハール作曲オペレッタ『メリー・ウィドー』から“女、女、女”
手拍子もあって、一体感もありましたね!ピアノは、石野真穂、朴 令鈴。
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過去、二期会オペラ研修所コンサートの出演者からは、2010年2月『オテロ』のイヤーゴや2011年2月『サロメ』のヨカナーンに抜擢された大沼 徹、先月の『ドン・ジョヴァンニ』でツェルリーナを演じた嘉目真木子と盛田麻央、2010年7月『ファウストの劫罰』でマルグリートの代役を見事につとめた小泉詠子等、実力ある若手を毎年輩出しています。

これからも若い歌手にあたたかいご声援をお願いします。
ご来場ありがとうございました。

▼今年の出演者はこちらからご覧ください
・第88回二期会オペラ研修所コンサート - 東京二期会

帆かけ舟

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扉の向こうのドン・ジョヴァンニ、時を超えて、交感する

東京二期会オペラ劇場2011年11月公演『ドン・ジョヴァンニ』は、ベルリン、シュトゥットガルト、ウィーンでキャリアを積み、ドレスデン歌劇場、ウィーン国立歌劇場等、一流の歌劇場で活躍を続ける演出家カロリーネ・グルーバーを迎え、11月23日にライン・ドイツオペラ(デュッセルドルフ/デュイスブルク)との国際共同制作のプレミエ公演が東京・日比谷の日生劇場で幕を開けました。
1カ月以上に及ぶ濃密な稽古の成果を発揮し、観客の心を揺さぶるメッセージ性の強い舞台となりました。
話題の多かった今回の公演を、舞台写真と共に、振り返ります。
★11月23・26出演組(撮影:鍔山英次)
☆11月24・27日出演組(撮影:三枝近志)
☆

☆
ドン・ジョヴァンニ(宮本益光)の屋敷に迷い込んだ、マゼット(近藤 圭)とツェルリーナ(盛田麻央)。皆、生きている時代の異なる人々。後ろでは、ドン・ジョヴァンニが次々と女性と出会っては消えていく。レポレッロは大塚博章。

☆
目に飛び込んでくるのは、アーノルド・ベックリンの「ユリウスとカリプソ」をモチーフにした大きな絵。
ドン・ジョヴァンニとは誰なのか?

★
奇妙な晩餐会。
テーブルにつくのは左からマゼット(北川辰彦)、レポレッロ(久保和範)、ツェルリーナ(嘉目真木子)。

☆
ドンナ・アンナ(文屋小百合)の父、騎士長(斉木健詞)はドン・ジョヴァンニに殺されてしまいます。婚約者のドン・オッターヴィオ(今尾 滋)が慰めますが、聞き入れる風ではありません。

★
sentire odor di femmina...
女の匂いがする。ドン・ジョヴァンニ(黒田 博=写真右)は鼻が効くのです。
現れるのは、ドンナ・エルヴィーラ(佐々木典子=写真左)。

★
レポレッロ(久保和範=中央)のカタログの歌。
Madamina, il catalogo è questo
7つの扉から出入りする登場人物。異なる時をつなぐ扉です。
1887年、1813年、1789年、1848年、…と年号が書かれていました。

☆
Il labbro è mentitor, fallace il ciglio!
唇は嘘つきで、目は偽り。
ドンナ・エルヴィーラ(小林由佳)は、ドン・ジョヴァンニを忘れることはできないのです。
愛の深さと気丈さと執着心は紙一重。魅力的なドンナ・エルヴィーラ像を見せてくれました。

☆
Poverina, poverina! 「可哀そうに!」
このいい男ぶり。

★
父を殺したのはドン・ジョヴァンニと知りつつ、魅かれているドンナ・アンナ(増田のり子=左)にCosa è stato? 「どうしました?」と暢気に聞くドン・オッターヴィオ(望月哲也=左から2番目)。
2人は同じものを見ても、まるで別の景色、なのですね。
しかし、ドン・オッターヴィオをここまで豊かに聴かせてくれる歌手もそう多くはいないです。
ドンナ・アンナには見えなかったとしても。

★
ドンナ・アンナが歌う強烈なアリア。
Era già alquanto avanzata la notte, 「私が夜一人でいるときに」
紗幕の後ろで、ドンナ・アンナとドン・ジョヴァンニの逢瀬が映ります。
真実はどちら? まるで、羅生門のような。

☆
ドン・ジョヴァンニは、ツェルリーナを誘惑します。
こちらもマゼットという新婚の夫がいますが、その魅力には抗しきれず。

★

☆
マゼットがツェルリーナの存在を無いもののようにして踊る中、Batti, batti, 「私をぶっていいから仲直りしましょう」というツェルリーナのアリア。
この複雑な演技をしつつ、アリアを歌うという、離れ技。

★
リベルタゲーム。Viva la liberta! 「自由万歳!」
びわ湖ホール公演では客席から参加してくださった方がいらっしゃったとか。

★
登場人物それぞれにカリプソの絵が降りてきます。
人は待ち望み、憧れずにはいられない。

★
騎士長の亡霊は、今回は“正しき人”として現れます。
長谷川 顯の堂々とした終幕の存在感。

★
地獄に落ちたドン・ジョヴァンニですが、また出てきて笑っています。
すると、ドンナ・アンナも、ドンナ・エルヴィーラも、ツェルリーナも服を脱ぎ捨てて、
花嫁のようなベールをまとって嬉しそうに踊る、というのは一体、何を表しているのでしょうか。

☆
ハッピーエンドとも取れますが、解けない謎を残したとも。
皆様の心に、ドン・ジョヴァンニと、彼をめぐる人々に思いが残れば、幸せに思います。

マエストロ沼尻竜典と、共に奏でたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズに支えられた公演でした。
ご来場ありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

そして、日生劇場で4回の公演の後、12月4日に びわ湖ホールへ。
びわ湖ホールの公演当日は、良く晴れて、京都に向かう新幹線の窓から、虹を見ることができました。
びわ湖畔の山々も美しい紅葉に染まっていて、初冬ながら、おだやかな日曜日。
東京公演の様子も風の便りに伝わっていて、「何や観に行こか」という空気が柔らかい。
以下、びわ湖雑記。

前を歩いていた若いカップルの会話。
「ドン・ジョヴァンニの話は知っとるか?」
「知っとぅよ。女たらしが地獄に落ちる話やろ?」
この明快さ。一本!
京都市営地下鉄「蹴上」から「浜大津」に向かう途中。
「あぁ、しんど」「今日は日曜や」「今からアベック出てくる時間や」
京の女子高生恐るべし。

帆かけ舟

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二期会クリスタルコンサート
満場の大拍手に感激

二期会ニューフェースのお披露目の「クリスタルコンサート」(公益財団法人東京二期会主催)が11月17日(木)、すみだトリフォニーホール小ホールで開催されました。
前半は歌曲を、後半にはそれぞれが得意とするオペラアリアを聴いていただきました。名司会・池田直樹(バスバリトン)の楽しいトークで、会場は和やかな雰囲気。
溌剌としたドニゼッティのテノールを楽しませた中川正崇、ヴェルディ・オペラの名作『オテロ』から凄みのあるイヤーゴを感じさせた長谷川 寛(バリトン)、丁寧な音楽が心に残る松岡万希(ソプラノ)、明るく愉快な『セビリャの理髪師』フィガロは江原啓之(バリトン)、清楚な美しさの山口清子(ソプラノ)、華やかさと厚みのある『アンドレア・シェニエ』で魅了した今井俊輔(バリトン)、そして最後は堂々たるトゥーランドット姫を聴かせた石上朋美(ソプラノ)でした。ピアノは山口佳代。
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お客様からの出演者全員に対するあたたかい拍手に、皆、感激でした。
ありがとうございました。

帆かけ舟

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「二期会オペラ講座」を新装イイノホールで開催しました

新装こけら落し公演となったイイノホールで、「二期会オペラ講座」が開催され、多くのお客様のご来場を頂くことができました。
イイノホール&カンファレンスセンター様の協賛を得て、お客様は素晴らしい会場とそこからの眺望ともども、青島広志のトークと演奏稀な二重唱やアリアの数々をお楽しみ頂きました。
音響も旧ホールにも増して音楽コンサート向きになったように思われます。これからも多くの声楽家がお世話になるでしょう。
公演日:2011年10月26日(水)
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▼公演概要
・二期会オペラ講座 通算第31回「美しき女戦士たち」 - オペラを楽しむ|東京二期会

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左から中島郁子(メゾソプラノ)、青島広志(お話とピアノ)、泉 良平(バリトン)、石上朋美(ソプラノ)

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『ドン・ジョヴァンニ』マゼット役北川辰彦、ランチタイムコンサートに出演しました

10月7日(金)、丸の内トラストシティのランチタイムコンサートに、ザ・ジェイドの新メンバー、東京二期会オペラ劇場11月公演『ドン・ジョヴァンニ』ではマゼット役で出演する北川辰彦が登場しました!

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このコンサートは、毎週金曜日に丸の内トラストタワーN館1Fロビーで開かれている無料のクラシック・コンサート。二期会の歌手も2か月に1回ほどの割合で出演させていただいています。
ところが、節電の影響はここにもあり、7月から9月にかけて、ランチタイムコンサートは中止を余儀なくされていました。そして、この日が復活初回の演奏会でした。
3か月のブランクにもかかわらず、ロビーに並べられたイスはほとんど埋まっていました。
颯爽と登場した北川辰彦。ご挨拶に歌ったアリアは、モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』より「カタログの歌」。以下、次のようなプログラムによる50分間のステージでした。
 ★ヴェルディ『ドン・カルロ』より “一人寂しく眠ろう”
 ★モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』より ドン・ジョヴァンニのセレナーデ
 ★ロータ:ゴッド・ファーザーの愛のテーマ
 ★モリコーネ:愛を奏でて (ピアノソロ)
 ★ベルリオーズ『ファウストの劫罰』より “今宵バラは花開き”
 ★越谷達之助:初恋
 ★ロウ『マイ・フェア・レディ』より “君住む街角”
 ★マリーニの「世界最高の美人」(アンコール)
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コンサート終了後、ピアニストの穴見めぐみさんと。
流麗なピアノで北川を支えたのに加えて、この日は即興演奏も披露して、楽しませてくれました!
こちらのコンサートでは、エレベーターを降りてこられた方が――きっとただ通りすぎるつもりだったでしょうけれど――少し立ち止まり、チラシを取って、1曲だけ聴いくださったりします。少しですが、オペラ歌手の歌声を聴いていただくことができました!今度は日生劇場にお越しいただけたら幸いです!
▼北川辰彦は11月23日(水祝)と26日(土)に出演します
・二期会創立60周年記念公演 2011年11月『ドン・ジョヴァン二』 - 東京二期会オペラ劇場
▼ザ・ジェイドの最新情報はこちらから
・New Album「リヴァイヴ」発売中!&12/22 Winter Concert@草月ホール - The JADE公式HP

ZEN

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【レビュー】林 美智子プロデュース!二期会トップスターによる90分の『コジ・ファン・トゥッテ』

W.A.モーツァルトの名作オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』は、全曲演奏するとほぼ3時間かかります。
これを“是非もっとたくさんの方に聴いてほしい…”という願いから、上演しやすいようにとシンプルな構成を考えたのは、メゾソプラノ林 美智子。
ソロのアリアをすべてカットし、何と演奏時間を90分に収め、舞台装置も椅子だけというシンプルさ。その公演名もズバリ《林 美智子 90分の『コジ』!》。
公演チラシには、林が描いた人物相関図を掲載し、上演前から出会いの期待感を共有します。
2006年の「二期会週間 in サントリーホール」で初めて登場し、大好評を得たこの名ステージの再演が、去る9月11日、北九州市立 響ホールで実現しました。
出演キャストは林(ドラベッラ)の他に、澤畑恵美(フィオルディリージ)、望月哲也(フェランド)に、黒田 博(グリエルモ)、池田直樹(ドン・アルフォンソ)、鵜木絵里(デスピーナ)、そしてピアノには河原忠之を迎え、豪華そのもの!まさに珠玉の声のアンサンブルです。

『コジ・ファン・トゥッテ』は、二重唱、三重唱から、六重唱まで、多彩なアンサンブルが盛り込まれ、登場人物のドラマが立ち現われる魅力にあふれた作品。
人と人との間で生じる慕わしさ、嬉しさ、弱さ、寛容、巧みな芝居、聴く人それぞれの心に響くのではないでしょうか。
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幕開け。これから始まる「女の貞節」を試すゲームについて説明するドン・アルフォンソ(池田直樹)。
青年士官フェランド(望月哲也)には妹ドラベッラ(林 美智子)、グリエルモ(黒田 博)には姉フィオルディリージ(澤畑恵美)と、姉妹の恋人がいます。その愛を疑うことをしない2人に対し、ドン・アルフォンソは賭けをもちかけるのです。
ドン・アルフォンソの仕掛けた大芝居とも知らず、恋人の出征を信じる姉妹は意気消沈。
ドン・アルフォンソは、次に姉妹の女中、デスピーナ(鵜木絵里)に、協力を求めます。デスピーナはお金次第!?
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大金持ちの異国の青年が現れて、姉妹を口説きます。この青年たち、それぞれフェランドとグリエルモが変装したもの。「変装」は、この作品の重要なテーマ。
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望月と黒田の巧みな芝居に会場も大爆笑。ピアノの河原忠之氏まで、お楽しみ!?
「恋のために死んでしまう」と毒薬を仰いで倒れこんでしまった異国の青年に、姉妹は動揺します。そこへ現れた怪しげな医者は、実はデスピーナの「変装」。
熱烈な愛の告白に、姉妹の陥落も近い・・・。ドン・アルフォンソの勝利!?
そして結婚式を挙げることになりますが、結婚公証人は、またもやデスピーナの「変装」。
そこへ本来の姿に戻ったフェランドとグリエルモが再登場。心変わりを責めますが、ついには仲直り。
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カーテンコール。盛大な拍手をいただきました。

《林 美智子 90分の『コジ』!》。また近いうちに皆さまと出会えますように。
ご来場ありがとうございました。
写真提供:財団法人北九州市芸術文化振興財団◎北九州市立 響ホール

▼北九州市立 響ホールでの公演概要(公演は終了しました)
・第2弾 林 美智子 90分の『コジ』!|響シリーズ|公演情報 - 財団法人 北九州市芸術文化振興財団
▼《林 美智子 90分の『コジ』!》公演企画の詳細についてはこちらをご覧ください
・メゾ・ソプラノ 林 美智子|アーティストから選ぶ|企画コンサートのご提案 - 二期会21
・林 美智子 90分の『コジ』!(詳細PDFファイル)

帆かけ舟

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【レビュー】ソプラノ佐々木典子とテノール望月哲也がリヒャルト・シュトラウスを歌う

優れたピアニストで、また共演者として歌い手から厚い信頼を集める河原忠之氏が紀尾井ホールで展開する、リサイタルシリーズ2011~歌霊(うたたま)~。
第2回は「リヒャルト・シュトラウス I 」と題し、ソプラノ佐々木典子とテノール望月哲也を迎えて、去る9月4日(日)に開催されました。
会場に表示された字幕(対訳)を担当した三ヶ尻正氏によるプレ・トークでは、R.シュトラウスの作品について、同時代のマーラーやヴォルフとも対比させ、その華麗さや、詞に対する自由な感性について語られました。

今回のプログラムは高声用の作品(ソプラノ・テノール)から、若い時代の作品を中心に構成。一人の作曲家の歌曲を集め、このように生に聴く機会もそう多くないことです。
佐々木は、これまでに『ばらの騎士』の元帥夫人、『ダフネ』タイトルロール、『カプリッチョ』伯爵令嬢マドレーヌを演じいずれも忘れ難い存在感を示しました。またオペレッタ『こうもり』で見せるロザリンデの姿は、若い時に、ウィーンとその街に息づく人々に魅惑された佐々木そのものの魅力です。彼女のR.シュトラウスは、優美にして、野性的ともいえる生命力ものぞかせる。詩と音の比類ない表現力、自在さに客席は次第に引き込まれてしまいます。
また美声と瑞々しい音楽性で次世代を担うテノール、望月哲也もウィーンでさらに磨きこまれた音楽を、溌剌と聴かせました。
深い余韻とともに、日曜日の午後が過ぎていき、再び沈黙へとかえっていくようでした。

河原忠之~歌霊~シリーズ、次回は12月4日(日)14時開演「フランシス・プーランク I 」です。ソプラノ羽根田宏子、メゾソプラノ林 美智子、バリトン村田健司が共演いたします。
▼公演情報はこちらをご覧ください
・河原忠之 リサイタルシリーズ2011~歌霊~ 4回シリーズ - ジャパン・アーツ

◆佐々木典子、望月哲也は共にR.シュトラウス歌曲集のCDをリリースしています!
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佐々木典子「R.シュトラウス:歌曲集“至福のうた”」
収録曲:《4つの最後の歌》(1948)、ほか
山田武彦(ピアノ)
WWCC-7627 ¥2,625
▼詳細はこちらから
・Chorus&Vocal - ナミ・レコード
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望月哲也「ひそやかな誘い ~R. シュトラウス歌曲集~」
収録曲:夜、万霊節、ひそやかな誘い、ほか
河原忠之(ピアノ)
MM-2097 ¥3,060
▼詳細はこちらから
・新譜 - マイスター・ミュージック

帆かけ舟

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二期会アフタヌーン・コンサートinヤマハホールVol.2

厳しい暑さも過ぎて、季節をめぐる風を感じます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

去る8月23日(火)、銀座7丁目にあるヤマハホールにおいて、第37回二期会アフタヌーン・コンサートinヤマハホールVol.2が、開催されました。
アフタヌーン・コンサートは、二期会アーティストと二期会オペラ愛好会会員のお客様が出会うあたたかい雰囲気のコンサートとして人気を集めているシリーズ。
また、二期会を代表する人気歌手が司会をつとめるのも、ファンにはちょっと珍しく楽しい企画です。今回は、11月の『ドン・ジョヴァンニ』でタイトルロールを演じる黒田 博(バリトン)とドンナ・エルヴィーラを演じる佐々木典子(ソプラノ)の豪華な二人。
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出演者はオペラ・アリア、日本歌曲、イタリア歌曲等、それぞれが得意のレパートリーを披露し、多彩なプログラムとなりました。
これまで知らなかった歌手の声を聴くこと、知っている歌手の新しい魅力や成長を知るのも楽しみのひとつ。
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これからも、二期会のアーティストたちを末永く応援していただけたら、嬉しいです。そして、また近いうちに、歌のある時間をともにすごすことができますように。
▼公演の内容はこちら
・第37回二期会アフタヌーン・コンサートinヤマハホールVol.2 - 東京二期会

帆かけ舟

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迫力の『トゥーランドット』無事に終演しました!(レビュー[2])

東京も30℃を超える暑さが続く中、粟國淳演出『トゥーランドット』の幕を下ろしました。
今回の公演は、「熱気があった」「オーケストラの音に感動した」等、お客様の声もいただき、これまでにないスケール感で盛り上がりを見せました。
公演写真を加え、この夏最大の舞台『トゥーランドット』を振り返ります。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)
★

★

福井 敬の凛々しいカラフ、横山恵子のたおやかなトゥーランドット姫、完成度の高い演奏を聴かせたピン(萩原 潤)、パン(大川信之)、ポン(村上公太)、ソリスト陣の勢いに乗り、いずれも高い評価を得ました。皇帝アルトゥムは田口興輔。
★

二期会合唱団も大活躍。トゥーランドットは、合唱の出番も多く大変な演目ですが、マエストロからの厳しい要求にも見事にこたえ、力強く表情豊かな音楽を聴かせました。
★
総勢130名が舞台に乗ると壮観です。こちらは1幕。

★
リュー(日比野 幸)の後ろの人物の表情にも注目。ティムールは佐藤泰弘。
群衆も一人一人、劇中で生きているのです。私たちがそうであるように。

☆
ピン(栗原 剛)、パン(西岡慎介)、ポン(菅野 敦)
3人の大臣がそれぞれの故郷への憶いを馳せるシーン。

☆
官吏、役人、美しい侍女たち。天上の人皇帝アルトゥムは牧川修一。
音楽を視覚的に楽しませ、華やかに彩りました。

7日と10日に代役でカラフを歌ったルディ・パークは、韓国出身。スカラ座をはじめ、世界各地の劇場でこのカラフを歌い、絶賛されている逸材です。
☆
今回リューを歌った新垣有希子は、ローマでの研鑽時代、志を共にした友人でもあります。久しぶりの再会もあって、士気も高まりました。

☆
丹藤亜希子も難役トゥーランドット姫を歌い切り、二期会オペラのデビューを飾りました。

☆
ティムール(大塚博章)はリュウの亡骸にすがり悲しむ。

★
終幕。

たくさんのお客様に盛大な拍手をいただきました。
また、会場ロビーで行われた、東日本大震災被災地への義援金募金にも多くの方がご協力くださり、4日間の公演で合わせて「329,919円」をお預かりいたしました。この義援金は全額、東京都を通じ、被災地へお届けさせていただくことをご報告申し上げます。誠にありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

▼レビュー[1}もあわせてご覧ください。
・粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1]) - 二期会blog(2011/7/7)

ZEN,帆かけ舟

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粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1])

王子カラフを当たり役としてきた二期会トップテノールの福井 敬、客席を深い声で包み込む横山恵子のトゥーランドット姫を得て、粟國淳の色彩豊かなトゥーランの国に誘われます。
ローマ・オペラの芸術監督・常任指揮者を歴任し、イタリアオペラを知り尽くしたジャンルイジ・ジェルメッティを指揮に迎え、快調の読売交響楽団が奏でるプッチーニ・オペラの世界。
東京文化会館(上野)の舞台からお楽しみいただきましょう。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)
☆
幕が開くと、大きな機械が蒸気が吹く中、重労働に耐えるトゥーランの国(架空の国)が現れる。

★
3人の大臣。
左からポン(村上公太)、ピン(萩原潤)、パン(大川信之)。
ユーモラスに感じられる面白い音楽ですが、タイミングをピタリと合わせるのは難しいのですよ。
それぞれのキャラクターが際立って、登場するとどことなくひょうきんです。

☆
マエストロ、ジャンルイジ・ジェルメッティ。
オーケストラを自由自在にドライブし、疾走する。

☆
皇帝アルトゥム(牧川修一)とトゥーランドット姫(丹藤亜希子)。
異国情緒あふれる、高貴で光り輝く衣裳にも注目。

☆
女奴隷のリュー(新垣有希子)は、捕えられ拷問されてもカラフの名を明かすことを拒み、死んでしまう。
愛し、その愛を得ることなく、死んでしまう女性をプッチーニは美しい音楽で描き、世の男性はそれを儚いといって賛美するが、そうやって死んでいくリューの姿に、今に続く深い犠牲を感じるのは演出のためであろうか。

★
最後にはカラフを愛するトゥーランドット姫(横山恵子)。
姫には、美しいだけでなく、その身分の高さゆえ、激しさを秘めた表現が求められ、特別なソプラノだけが歌える役です。
横山は、タイトルロールにふさわしい気品と貫禄を示し、すべてが聴きいるようでした。
冷たく美しい、というだけでなく、感受性の強いまた繊細な女性として、描かれていました。

プレミエ(7月6日)のカーテンコール!

ご来場ありがとうございます。
本公演は休演日を挟んで残り2回、9日(土)と10日(日)。
この迫力のプロダクションをどうぞお見逃しなく。
ご来場お待ちしております!!

▼公演案内ページはこちら
・2011年7月公演 G.プッチーニ『トゥーランドット』- 東京二期会オペラ劇場
▼公演当日の情報はこちらをご覧ください(当日券あります!)
・いよいよ開幕!!『トゥーランドット』公演当日のご案内 - 2011年07月05日|オペラの散歩道 二期会blog

帆かけ舟

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「MOSTLY CLASSIC」7月号で伯爵夫人・澤畑恵美と伯爵・与那城 敬が大いに語る

今回は、クラシックファンに人気の月刊誌「MOSTLY CLASSIC モーストリークラシック」からご紹介。
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最新7月号「NONFICTIONアーティストたちの鼓動」に、二期会のソプラノ歌手、澤畑恵美のインタビューが掲載されています。
4月末から5月にかけて、上野の東京文化会館で上演された東京二期会オペラ劇場W.A.モーツァルト『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)で伯爵夫人を演じたばかりの澤畑。輝くような美しい歌声と、洗練された舞台姿で客席を魅了しました。
デビュー当時、話題をさらったスザンナ役からキャリアを重ね、今回初めて、伯爵夫人を演じた心境を、舞台を振り返りながら語っています。出番を待つ間、何を考え、何を伝えようとしたのか、また今の彼女を支える研修時代のエピソード等も読みどころです。
▼モーストリークラシック7月号(5月20日発売)詳しくはこちら
・MOSTLY CLASSIC - (誌面の一部をご覧いただくことができます)

そしてこの『フィガロの結婚』で、伯爵を演じ、カヴァリエ・バリトンとしてますます注目を浴びた与那城 敬は、Stage Chapterのコーナーに登場。来月に控えた東京オペラシティリサイタルシリーズB→Cを前に、自身の音楽観やプログラムの聴きどころを語っています。
▼与那城出演のリサイタル詳細はこちら
・B→C バッハからコンテンポラリーへ[133] 与那城 敬(バリトン) - 東京オペラシティ
▼与那城 敬をもっと知りたい(公式ホームページ)
与那城敬 オフィシャルサイト

最後に!
『フィガロの結婚』で、じっくりと音楽を聴かせてくれた指揮者、デニス・ラッセル・デイヴィスのインタビューも。リンツ・ブルックナー管弦楽団との録音や、大好きな日本の野球について、楽しそうに語るマエストロ。
こちらもどうぞ、お見逃しなく。

帆かけ舟

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二期会WEEK in サントリホール2011 終幕!
義援金のご報告と第5夜以降のダイジェスト動画

こんにちはWeb担です。
5月15日(日)から21日(土)まで、サントリーホールブルーローズで開催いたしました「二期会WEEK in サントリーホール2011」は、7日間の全公演を無事終了することができました。多くの方のご来場ありがとうございました!
また期間中、東日本大震災被災地への義援金のご協力をお願いしましたところ、7日間で【316,604円】が集まりました。
皆様からのあたたかい心をお預かりしました。重ねて御礼申し上げます。
義援金は日本赤十字社を通じて被災地へ届けられます。(振込名は「二期会WEEK in サントリーホール2011」となります)
そして先日の第4夜までのムービー公開に引き続き、第5夜以降の公演ダイジェストムービーを公開いたしました。どうぞご覧ください!


第5夜「世紀末の愛を歌う」
山岸茂人のピアノソロによるワーグナー、伊原直子(Ms)のマーラー、松原 友(T)のシェーンベルクの前半と、林望氏の19世紀末ロンドンとパリの諸相解説を経て、後半は森永朝子(Ms)のショ­ーソン、宮本益光(Br)のレスピーギ、そして嶺 貞子(S)のトスティが演奏された夜。人は夜の淵を彷徨い、溢れる熱情を海や泉に浸し、亡き人の面影に抱擁する・・・世紀末芸術は退­廃的で神秘的と言ってきましたが、芸術家たちが、精神や理性ではなくそれ以前の無意識や情念に「人間らしさ」を探求した結果あるいは証拠が、まさにこの夜に歌われた歌曲だ­ったように思われました。
いろいろな想いに浸れる一夜でした。


第6夜「浪漫派物語~ドイツとロシアの魂~」
日本を代表するプリマ、大倉由紀枝(S)とロシア歌曲の第一級ソリスト、岸本 力(Bs)によるデュオ・リサイタル。後期ロマン派を代表する作曲家R.シュトラウスとラフマニノフをとりあげ、激動の時代を生きたふたりの「愛」と「祈り」を描きました。
藤川志保(Pf)


第7日「Concert for KIDS 3才からのクラシック(R)~シンドバットの冒険」
WEEK最終日はたくさんのキッズが集まってくれました。出演者と一緒に歌ったり体を動かしたり。シンドバッドが会場のお友だちに勇気をもらってお姫さまを無事に助け出しました!!
嘉目真木子(S)、猪村浩之(T)、石野真穂(PF)、竹島悟史(Mar&Parc)、弦楽四重奏:クァルテット・モーツァルティステン(甲斐摩耶(Vn)、瀧村依里(Vn)、村松 龍(Va)、海野幹雄(Vc))

来年の二期会WEEKは6月開催予定!どうぞお楽しみに!

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二期会WEEK2011 公演の様子の一部をご紹介します

こんにちはWeb担です。
サントリーホール ブルーローズで連日開催されている、
「二期会WEEK in サントリーホール2011」もいよいよ明日土曜までとなりました。
今年も期間中、多くのお客様にご来場いただきました。誠にありがとうございます。
さて、今年のWEEK公演をもう一度振り返っていただけるよう、公演の様子のムービーをほんの一部ですが、順次公開しております。
今日は第1夜から第4夜までをご紹介しますので、ご覧ください。


第1夜「ダークヒルズ恋愛白書~Seasons of Love」
二期会で注目の若手実力派が贈る恋愛エンターテイメント!
人気を博した海外テレビ・ドラマ・シリーズをもじった、オペラあり、ミュージカルあり、お芝居ありの新感覚オペラ。恋の季節を駆け抜ける6名が繰り広げたドラマは、会場を熱狂させました。
三宅理恵(S)、鷲尾麻衣(S)、澤村翔子(Ms)、高田正人(T)、桝 貴志(Br)、北川辰彦(Bs-Br)、穴見めぐみ(Pf)


第2夜「千の夜にみる夢は~trio97(trio ninety-seven)CD初リリース記念LIVE」
メゾソプラノ、オーボエ&イングリッシュホルン、ピアノの絶妙なトリオの第2夜も深々と叙情溢れるゴージャスな演奏とともに無事幕を閉じました。
池田香織(MS)、篠崎 隆(Ob&イングリッシュホルン)、山田武彦(Pf)


第3夜「Divo Grasso & IL DEVU 結成コンサート~ふくよかなる響き」
公演前から大きな注目を浴び、待望のデビューをはたしたIL DEVU!
テノール望月哲也、大槻孝志、バリトン青山 貴、山下浩司の太メン歌手たちとピアノ河原忠之が醸しだすふくよかな響きにお客様の心もふくよかに。
オペラシーンで活躍する4名の重厚かつ絶妙なアンサンブルは満席となった会場を大いに沸かせました。


そして、第4夜「イルゼンシュタインの森~私立魔法学園 文化祭」
前半は個性ある歌手たちが放課後の部活を舞台に繰り広げる学園コメディに会場は爆笑の渦に。
文化祭本番となる後半はオペラのシーンをまさに迫真の演技で盛り上げました。
大西ゆか(S)、金子美香(Ms)、清水華澄(Ms)、高橋 淳(T)、晴 雅彦(Br)、石野真穂(Pf)

この後も近日中にアップします!どうぞお楽しみに!

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典雅にして闊達なモーツァルト『フィガロの結婚』無事終演

宮本亜門が、初めて二期会オペラを手掛けた2002年『フィガロの結婚』は、2006年に再演され、そしてこのたび東京二期会創立60周年記念公演として、3度目の上演がかないました。舞台写真とともに、公演を振り返ります。
☆4月28・30日公演写真(撮影:鍔山英次)
★4月29・5月1日公演写真(撮影:三枝近志)

☆
1幕冒頭。頭の回転の早いスザンナ(菊地美奈)と人がいいフィガロ(久保和範)のコンビ。

★
スザンナ(嘉目真木子)とフィガロ(山下浩司)は結婚を心待ちにしています。

☆
清水華澄のマルチェリーナの豊かな表情と、ベテラン池田直樹のバルトロの味わい。

★

★
マルチェリーナ(諸田広美)とバルトロ(三戸大久)の珍カップル。スザンナとマルチェリーナの女の争いは、コミカルな芝居で客席も沸きます。

★
伯爵(与那城 敬)は、結婚を控えたスザンナにご執心。音楽教師バジリオ(坂本貴輝)は、表情身振りも大げさな慇懃無礼ぶりで、人物像が際立っていました。

☆
ケルビーノ(杣友惠子・奥)の敏捷で溌剌とした姿が印象的です。
手前は左から伯爵(鹿又 透)、バジリオ(吉田伸昭)、スザンナ(菊地美奈)

☆
ケルビーノは伯爵夫人(澤田恵美)に憧れています。名アリア「恋とはどんなものかしら」

★
ケルビーノ(下園理恵)は、あどけなさと向う見ずなところをうまく見せます。


★
伯爵は、伯爵夫人(増田のり子)の慌てた様子に疑心暗鬼。
嫉妬は心の闇が闇を呼ぶ、不思議な心理です。

★
伯爵(与那城 敬)のアリア。怒りは悲しみ。

★
気品あふれる伯爵夫人を演じる増田のり子。

★
バルトロとマルチェリーナがフィガロの両親と判ったシーン。
このような大人数のアンサンブルの息もぴったり。

☆
ドラマの展開を写し取ったような繊細で柔らかな照明(大島祐夫)が、高い効果をあげました。
写真で雰囲気だけでも見ていただけるでしょうか。

☆
4幕。伯爵(鹿又 透)は、伯爵夫人(澤畑恵美)がスザンナに変装しているとは知らず、熱心に誘います。人物の入れ替わり、変装は、物語を引っ張る重要なシーン。

☆
フィナーレ。伯爵夫人と伯爵が仲直り。
このオペラにはいくつも、仲直りのシーンがありますがこれが最後。
伯爵夫人の宝石のような音楽。

舞台を重ねるごとに魅力を増した嘉目真木子のスザンナ、若きバリトン、与那城 敬の貫禄ある伯爵。「ピンをなくした」というバルバリーナ(砂田恵美、馬原裕子)のアリア。いずれも忘れ難い舞台でした。

28,30日キャスト カーテンコール
(撮影:堀 衛)

29,1日キャスト カーテンコール
(撮影:堀 衛)

マエストロ、デニス・ラッセル・デイヴィスのフォルテピアノとともに、艶やかな音楽で、3時間30分の長丁場を支えてくれた東京フィルハーモニー管弦楽団に、大きな拍手が送られました。

公演期間中、ホールのロビーでは、出演者や二期会関係者が東日本大地震の被災地に送る義援金の協力を呼びかけ、4日間で817,721円が集まりました。この義援金は、東京都生活文化局を通して被災地へお届けします。ご協力ありがとうございました。

(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

▼公演詳細はこちらをご覧ください
2011年4,5月公演『フィガロの結婚』- 東京二期会オペラ劇場

帆かけ舟

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ウィーンの貴婦人のモットーは、片目に涙、片目に笑い

安井陽子(ソプラノ)、井坂 惠(メゾソプラノ)、高橋 淳(テノール)、加納悦子(メゾソプラノ)、小貫岩夫(テノール)、経種廉彦(テノール)、國光とも子(ソプラノ)、加茂下 稔(テノール)、長谷川 顯(バスバリトン)等、二期会オペラでもおなじみの歌手勢が揃って出演した新国立劇場「ばらの騎士」公演が、4月22日(金)に最終日を迎えました。

R.シュトラウスの「ばらの騎士」は、人気の高い作品ですが、どの役にも高い歌唱力、優れたアンサンブルが求められるため、プロダクションの力も試されます。
東日本大地震により、来日予定だった出演者の相次ぐ変更、プレミエ(公演の初日)が延期になるなど、関係者には苦労も多かったことと思いますが、出演者の士気はすこぶる高く、予定通り来日した、オックス男爵役のフランツ・ハヴラタ、元帥夫人マルシャリンを歌うため急遽ドイツから飛んできてくれたアンナ=カタリーナ・ベーンケの気品と存在感も舞台全体の吸引力となり、熱のこもった公演となりました。
新聞各紙でも高評が並び、歌手陣の奮闘ぶりと合わせ、2006年の再演となったジョナサン・ミラーの演出も再評価された様子です。

第一次世界大戦前に時代を移した設定のためか、登場人物の本来の気性か、元帥夫人は、一人になったときも凛としてめそめそしない強さがあり、またゾフィーも身分は平民の娘でありながら、なかなかの自尊心も示し、いずれも自立型の女性たちが描かれていて魅力的です。

走り去っていくオクタヴィアンを、シガレットを手に元帥夫人が窓から見送る一幕最後、つばの広いボンネット、黒のすっきりしたドレスを着こなし「何事にも時があります」と言い放つ三幕、いずれも立ち姿の美しさは、アンナ=カタリーナ・ベーンケさんの魅力でもあり、香りともいうべきもの。
オクタヴィアン(井坂惠)は、ロフラーノ伯爵としてふるまう公の場面もさることながら、甘える表情も、オックスを陥れる可愛い女中姿(変装)も危ういほど魅惑的。

アンニーナ役の加納悦子は、何と贅沢な配置でしょう。これまでにオクタヴィアンも歌っていますが、今回は、ちょっといかさま師みたいなイタリア人のヴァルツァッキ(高橋淳)と組んで、体裁を取り繕う貴族を逆手にとり、お金をせびったりする役です。
ケルンからキャリアをスタートさせた加納は、オペラの舞台はなじみのある場なのか、生き生きとした人物をクリアに演じてみせ、登場するたび新鮮な面白さです。
2幕最後のオックスとアンニーナの場面は、これまでの「ばらの騎士」にはないクライマックス!歌詞のひとつもおろそかにしない、隅々まで神経の行き届いた彼女の音楽は、聴く人の生きる喜びです。加納のリサイタルとなる7月16日(土)の「二期会ゴールデンコンサート」(津田ホール)が楽しみ!

安井陽子は、2008年6月の東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタを演じて以来、注目のソプラノ。『魔笛』夜の女王の最高音を現在、もっとも確実に音楽的に聴かせることのできる歌手の一人でしょう。今回は、気取りのない闊達な性格のゾフィーを演じ、柔らかい歌声で客席を魅了し、大きな拍手を浴びました。

ものがあふれる都会に住みながら、ふと明日に不安を覚えるような東京で、ともに余震をしのぎつつ、今回の「ばらの騎士」の公演をつとめあげた歌手の姿に、客席は大いに勇気づけられたに違いありません。

ウィーンの貴婦人のモットーは、片目に涙、片目に笑い(公演プログラムから)

▼新国立劇場のサイトに公演写真、インタビューが掲載されています
・ばらの騎士 - 公演記録|新国立劇場
・「ばらの騎士」指揮者マンフレッド・マイヤーホーファー、元帥夫人役アンナ=カタリーナ・ベーンケ インタビュー【映像】 - ニュース|新国立劇場

帆かけ舟

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被災した心に届け希望の力

二期会オペラ講座
-東北関東大震災からの復興を願う渾身の演奏
2011年3月29日(火)、カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」にて通算第30回目となるオペラ講座「親子の邂逅に見る作曲家の心情!」が開催されました。
震災の影響で多くの公演が中止や延期となる中、節電を配慮して会場を従来のスタジオから、照明をあまり必要としない硝子張りのサロンに移しての上演となりましたが、会場は演奏を待ちわびていた満席のお客様で溢れ音楽を通じて心のふれあいの輪が広がりました。
この日は親子の情愛を描くオペラの聴きどころシーンを中心にモーツァルト、ヴェルディ、ドニゼッティ、プッチーニの名曲を出演者たちが心を込めて熱唱し、来場したお客様からは「震災の不安の中で、心までも委縮してしまうような日々を送っていたが、今日は音楽の力が癒してくれた。生きてゆくエネルギーを貰いました」「心が震えました。高揚して体温迄上がったような気がします」など、口ぐちに喜びの声が聞かれました。

通常は連続して一度に歌うことなどあり得ないようなテノールの難曲を鮮やかに歌い、琴線に触れる演奏と技術で魅了した大澤一彰。
(大澤一彰の公式サイトはこちら→オペラ歌手 テノール 大澤一彰)
日本人離れした成熟したオーラのある演奏で『シモン・ボッカネグラ』のアメーリアや『ルクレツィア・ボルジア』の難曲を急な出演決定にもかかかわらず見事に自分のものにして、その場に居た人々をドラマに引き込んだ田崎尚美(2月公演『サロメ』ではサロメのカヴァー歌手だったので稽古場で何度もお会いしているのに、こんなに完成度の高い演奏をする逸材だったとは!彼女の二つ違いの妹さんも今春から二期会オペラ研修所マスタークラスに入所するそうです)。
そして、表情豊かな表現と音域の広さを活かして、バリトンからバスの役まで様々なキャラクターを演じ分けたバリトンの萩原潤。
アンコールで大澤が『トゥーランドット』‘誰も寝てはならぬ’、田崎が『シチリアの夕べの祈り』の‘皆さんありがとう’、萩原が『セビリャの理髪師』の‘私は町のなんでも屋’を芝居っ気たっぷりに歌い演じると、会場の熱気はピークとなりました。
青島広志さんの絶妙なトークと解説も加わり、舞台と会場はすっかり打ち解けた空気となり、帰りがけのお客様の明るい表情、寛いだ笑顔が印象的でした。
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左から 萩原潤、青島広志さん、田崎尚美、大澤一彰
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渾身の演奏を終えた演奏者たちの晴れやかな表情、そしてホールのご担当者の「震災後、公演の中止が続き寂しい思いでいましたが、平日の昼間にこんなにお客様が集まるなんて!やはり音楽が求められているのですね」という言葉に、あらためて音楽の必要性と底力を感じながら会場を後にしました。

diamond

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びわ湖ホール プロデュースオペラ ヴェルディ作曲『アイーダ』

びわ湖ホール・神奈川県民ホールをはじめ、東京二期会ほか複数の芸術団体による舞台芸術共同制作公演として、大規模なオペラ公演が可能になったシリーズ。
春のびわ湖で古代エジプトを舞台に粟國淳演出『アイーダ』の幕があがりました。
ソリストには二期会からも、横山恵子、福井 敬、小山由美、黒田 博ら、第一線の歌手が顔を揃え、アムネリスを演じる、若手メゾ・ソプラノ清水華澄の躍進にも注目が集まります。
指揮は沼尻竜典。
合唱、助演、ダンサー合わせて100人以上が、神官、巫女、兵士として登場。
華やかなエジプト王朝を壮大に描きつつ、人が人の間で苦悩する尽きないドラマを魅せる演出は粟國淳。
ローマっ子チャンマルーギの衣裳・装置はさすがのセンスのよさ。

びわ湖ホール提供の舞台写真をご紹介します。
(※画像クリックで拡大表示されます)

古代エジプトの首都メンフィス。アイーダはエチオピアの王女ですが身分を隠し、奴隷として王女アムネリスに仕えています。
そこへ、エチオピア軍接近の報。敵将はアモナズロと聞いてアイーダは動揺します。
アモナズロはアイーダの父王、対するエジプト軍の総司令官は何とアイーダと恋仲のラダメス。
故郷と恋人が敵対する苦悩に、アイーダは嘆きます。

アムネリスの部屋で踊る10人の子どもたち。シンプルで鮮やかな色の衣裳が、
かわいらしさを引き立てています。

王女アムネリスは、奴隷に身をやつすアイーダに対し
「私はエジプトの王女である。私もラダメスを愛している」と言います。
しかしアイーダは、自分がエチオピア王女であることを明かすことはできません。

エチオピア人の捕虜の中に、アイーダの父アモナズロがいます。エジプト国王は安全保障のためアイーダとその父を残すことを条件に、ラダメスの捕虜釈放希望を聞き入れます。

共に囚われの身となったアモナズロとアイーダ。父と娘と言うことはできても、国王と王女であることは伏せなくてはなりません。

◇3月6日の公演前に、東京二期会オペラ愛好会の方を対象にオペラの中のキーワードとなる歌詞の講習会が行われ、イタリア語の歌詞の朗読に挑戦しました。
rivale = ライバル 恋敵
fatale = 宿命
schiava = 奴隷(女の奴隷)
traditor = 裏切り者
dolore = 苦しみ、悩み
特別ゲストとして、3月5日にアモナズロを演じた黒田博が登場し、
お客様と夢の共演(歌詞の朗読)。
「父、娘、恋人、という個人の感情だけでは身を処すことができない立場にある、
国や民を背負っている人物であるが故の苦悩がそれぞれにある。
次第に緊張感がまして舞台全体が最終幕に向かっていく、エネルギーの高まりを感じます」と語ってくれました。

▼びわ湖ホールBlog
-アイーダ 稽古場だより Vol.5- - びわ湖ホールBlog
※※神奈川県民ホール公演について※※
このたびの地震の影響を考慮し、3月20日と21日に予定しておりました本プロダクションの神奈川県民ホール公演を中止することに致しました。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
被災地における一日も早い復興と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
神奈川県民ホール及び神奈川芸術劇場主催3月公演等の中止のお知らせ - 神奈川芸術文化財団|財団からのお知らせ

帆かけ舟

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コーラス万歳!

はじめまして。マネージャーのAUBEです。
さる2月11日、建国記念の日に浜松アクトシティで開催された
「服部克久&アクトシティ合唱団~コーラス万歳!」に行ってまいりました。
浜松といえば世界的に有名な楽器メーカーの本拠地。
そして吹奏楽、合唱も盛んな日本有数の音楽の街です。
今回は浜松市内の子供たち215名と大人たち270名で編成された
アクトシティ合唱団とともにソプラノの腰越満美が出演しました。

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♪アクトシティ合唱団:おおよそ500名の大合唱団!

服部克久さん指揮、アクトシティ・ポップスオーケストラ。
そしてゲストにはサーカスさんといった豪華ラインナップで
後世に残したいポップスの名曲の数々をアクトシティ合唱団の
皆さんと共に歌い上げました。

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♪服部克久さん、音楽も気さくな人柄も本当に
素敵です
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♪腰越満美とサーカスさん(センターが腰越)

歌われた曲は。。。
・自由の大地
・アメリカンフィーリング
・イエスタディ
・愛の讃歌
・タイム・トゥ・セイ・グッバイ(Con Te Partiro)
・ビリーヴ
・翼をください
・見上げてごらん夜の星よ
・世界にひとつだけの花  など
懐かしい!と思われる方も多いのではないでしょうか!?

舞台裏ではテレビ静岡の取材があったり、出演者全員の寄せ書きがあったりと
地元密着型のコンサートでまさにステージも客席も会場全体が一体となった公演でした。

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♪子ども達と一緒に寄せ書きにサイン中
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♪テレビ静岡、撮影クルーのみなさん

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♪寄せ書きはロビーで披露されました
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♪終演後にみんなでパチリ!記念撮影、良い笑顔です
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11月公演オペレッタ『メリー・ウィドー』華やかに終幕!

二期会が初めて『メリー・ウィドー』を上演したのは1970年。以来、二期会の人気演目となりました。
パリを舞台に、莫大な財産を相続した若く美しい未亡人ハンナをめぐる恋の鞘当てが描かれるオペレッタ。若い勢いのある指揮者、下野竜也を迎え、東京交響楽団が奏でる親しみやすいレハールの音楽、日本語上演ということもあって、出演した歌手も客席と一体になって沸いた公演でした。テンポよく小粋な演出で客席を楽しませた山田和也、主役ハンナを演じた澤畑恵美、永吉伴子をはじめ、役者が揃った公演を、舞台写真とともにご紹介します。
◇19,21日キャスト(撮影:鍔山英次)
■20,23日キャスト(撮影:三枝近志)
■ 大富豪の未亡人ハンナ・グラヴァリが、外国人と再婚してしまったら、その財産が外国に流れ出て、財政危機に陥ってしまう、と頭を悩ませるポンテヴェドロ国の外交官たち。
左から
クロモー:村林徹也
ミルコ・ツェータ男爵:池田直樹
ボグダノヴィッチ:三戸大久 

■ ツェータ男爵の若い妻ヴァランシエンヌは、パリの青年カミーユ子爵といい雰囲気に。

ヴァランシエンヌ:坂井田真実子(左)
カミーユ・ド・ロジョン:小原啓楼 

◇ ハンナがパリの伊達男たちに囲まれて賑々しい登場。

ハンナ・グラヴァリ:澤畑恵美(中央) 

■ ハンナ(永吉伴子)に群がるパリ男たちのお目当ては、やっぱり財産?

ハンナ・グラヴァリ:永吉伴子(中央) 

◇ ツェータ男爵が扇を手にしているのを見て、驚くヴァランシェンヌ。その扇にはカミーユ(上原正敏)の愛の言葉が書かれているので大慌てです。ヴァランシェンヌの火遊びを知っている官邸の使用人ニェーグシュは、ツェータ男爵を前にしどろもどろ。
左から
ニェーグシュ:鎌田誠樹、ヴァランシェンヌ:菊地美奈
ミルコ・ツェータ男爵:加賀清孝、
カミーユ・ド・ロジョン:上原正敏 

■ ニェーグシュ役の鎌田誠樹は全日出演、『メリー』の立役者ともいうべき大活躍でした。 

◇ 昔の恋人ダニロ伯爵に再会したハンナ。財産目当てと思われたくないダニロは、ハンナに本心を打ち明けることができないばかりか、「愛している」なんて絶対言わないと誓う。そんな風ではハンナも素直になれないですよね─と客席から溜息。ダニロ役の星野は、2005年『メリー・ウィドー』でも同役、冷静沈着ですがハンナにはからきし弱い、ダンスも台詞も完全にダニロそのもの、多才ぶりを発揮しました。
ハンナ・グラヴァリ:澤畑恵美(左)
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:星野 淳 

◇ 2幕。ハンナ邸で開かれた、故郷ポンテヴェドロ風の夜会。
ハンナが故郷に思いをはせながら歌う美しい「ヴィリアの歌」。
ハンナ・グラヴァリ:澤畑恵美(中央) 

◇ 気まぐれな妻に振り回される男たちが歌い踊る「女、女、女」は『メリー・ウィドー』のハイライト。
左から
カスカーダ子爵:大川信之、プリチッチュ:米谷毅彦
クロモー:福山 出、ミルコ・ツェータ男爵:加賀清孝
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:星野 淳
ボグダノヴィッチ:小川裕二
サン・ブリオッシュ:北川辰彦 

■ メリー・ウィドー・ワルツの調べにのって踊るハンナとダニロ。ダニロ役の桝は、若々しい輝きのある声とさっそうとした演技で二期会オペラデビューを飾りました。

ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:桝 貴志(左)
ハンナ・グラヴァリ:永吉伴子 

 

■ 3幕。ダニロが通いつめるマキシムをしつらえたハンナ邸の大広間。この華やかさに、思わず客席も盛り上がります。 

◇ ハンナが再婚したら、財産の相続権は消滅すると聞いて、安心したダニロは、やっとハンナに「愛している」と言えました。

舞台中央
ハンナ・グラヴァリ:澤畑恵美
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:星野 淳 

19,21日キャスト カーテンコール
(撮影:堀 衛) 

20,23日キャスト カーテンコール
(撮影:堀 衛) 

ポンテヴェドロ風の楽しい踊りを披露したダンサーたち、マキシムの踊り子をつとめた若手歌手たちにも多くの拍手をいただきました。
皆様、ご来場ありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

▼公演詳細はこちらをご覧ください
2010年11月公演『メリー・ウィドー』- 東京二期会

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