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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [7]ヴェーヌス役:ソプラノ土屋優子

『タンホイザー』二期会キャストのリレー・インタビュー第7弾は、ヴェーヌス役のソプラノ土屋優子です。
イタリア在住の土屋。伝統あるトッレ・デル・ラーゴでのプッチーニ・フェスティバルのアカデミーに参加していたとき、急遽『トゥーランドット』本公演のタイトルロールに異例の代役に抜擢され大絶賛を受けました。東京二期会でも同役を歌いきるほか、『フィデリオ』レオノーレでも真価を発揮しており、イタリア、ドイツ両オペラで活躍。ワーグナー作品としては、『ローエングリン』エルザのカヴァーを経て、これが東京二期会のデビューとなります。公演に向けて話を聞きました。

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ヴェーヌス役:土屋優子(ソプラノ)


――ヴェーヌスは今回初役かと思います。どんな役でしょうか。どんな人物と思われますか?

土屋: ヴェーヌスは自分の気持ちにとても素直な人だと思います。その点はとてもタンホイザーと共通しており、タンホイザーもヴェーヌスもそれぞれ男女の理性を取っ払って本能だけにしたような性格というか…(笑)。
とても愛情深いけれど、その分束縛も強く、情熱的で激しい、人間よりも人間らしい女神様に感じます。

――ヴェーヌス(ヴィーナス)だけでなく、ギリシア神話の神様たちは人間よりも人間らしいですね。もしかしたら、ほんとうは逆で、人間が、神様たちのまねごとをしているだけなのかもしれません……。ワーグナーが描いた女神ヴェーヌス様の聴きどころを教えてください。

土屋: 1幕での壮大な痴話喧嘩では、あの手この手でタンホイザーを引き留めようとします。優しく愛を語りかけたり、悲しんで気を引こうとしたり、妖しく誘惑したり、声を荒げて罵ったり…感情豊かな彼女の歌を楽しんでいただけると思います。
また、今回は〈パリ版〉ということで、3幕で再登場!タンホイザーがローマで許されなかった話をする“ローマ語り”の後から、ヴェーヌスの元に帰りたがるタンホイザー、正気に戻そうとするヴォルフラム、そこに再び現れるヴェーヌス3人それぞれの感情と声が絡み合いクライマックスの合唱へ…たまりません!

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2023年2月 東京二期会オペラ劇場『トゥーランドット』より トゥーランドット役


――たしかに、「壮大な痴話喧嘩」!そして、第3幕は怒涛の展開。まさにワーグナーの音楽のなせる業でしょうか。実際にワーグナー作品を体現されていて、「ワーグナーって、意外に……」と思われたところはありますか。

土屋: 『タンホイザー』って、人間界だけではなく、女神のいる世界も出てきて、キリスト教も出てきて、内容も音楽も壮大(!)ですが、意外と、どの登場人物も皆さんの身近にいるように思いませんか?本能的で破滅的な男、享楽的で感情的な女、友情と恋愛の狭間で悩む真面目男、ひたすら信じて待つ自己犠牲的な女…。なんだか◯◯君みたいだな、とか、自分のこんな性格と似てるな…なんて感情移入しやすいなぁと思います。

――とくに『タンホイザー』の主要な登場人物は若々しい気質にあふれていて、共感しやすいですよね。今回の演出で土屋さん自身が魅力に感じている場面はどこですか。

土屋: 今回、ヴェーヌスがタンホイザーを誘惑する時に、ダンサーや助演の皆様がヴェーヌスと一緒に魅了します。彼に美しい夢を見せて引き止めたり、彼女の分身のようにまとわりついたり……まるで魔法のように動く美しい皆様のおかげで、より一層妖艶なヴェーヌスとなっています。

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2020年9月 東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』より レオノーレ役


――一気呵成に誘惑するヴェーヌスのシーン、ぜひご期待ください。同役の林正子さんとのダブルも初めてですね。林さんの印象をお聞かせください。

土屋: 私が本公演で初めて現場に入ったのが、2018年『ローエングリン』エルザのカヴァーキャストとしてでした。その時に本役だった方の1人が林正子さんで、終演後に「次はあなただよ」と言ってくださったのを励みに頑張ってきました。あの頃から、私も正子さんのように知的で気品があり、誰に対しても分け隔てなく優しいプリマドンナになりたい!とずっと憧れの存在だったので、こうしてダブルキャストとして同じ役で舞台に立てるのは本当に夢のようです。

――ダブルキャストというのは、本番でお互いがいざというときのためにカバーしあえるシステムではありますが、実際は、稽古場で一緒になることでお互いが刺激しあえるというところに大きな意味がありますね。最後に、お客様に意気込みをお願いいたします。

土屋: 普段はイタリアを拠点として活動していますが、ヴェーヌス役にむけては短期で渡独し、大都市ベルリンにて、数ヶ月間という限られた時間の中、ドイツ語とワーグナーの音楽を本気で勉強させていただきました。私にとっての記念すべきワーグナー・デビューをぜひ皆様にも楽しんでいただきたいと思っております。イタリアオペラとはまた違うドイツオペラの魅力をたっぷりお伝えできますよう、優子ヴェーヌス、全身全霊で歌い演じます。Viel Vergnügen!

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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00、29日(木)14:00*、3月2日(土)14:00、3日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…ヴェーヌス役 土屋優子 出演日

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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9月公演『フィデリオ』キャスト・メッセージ第2弾~レオノーレ役 土屋優子「希望を胸に抱き、一緒に歌える日を」

9月公演『フィデリオ』キャスト・メッセー第2弾は、レオノーレ役で主演するソプラノ土屋優子です。
2015年5月二期会ニュー・ウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』コルネリア役で二期会デビュー後、イタリア・ヴェローナ、パルマで研鑽を重ねてきました。


土屋優子


公演に向け土屋から届いたメッセージをどうぞ!

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2017年5月よりイタリア・ヴェローナに留学しており、昨年秋よりパルマ音楽院に入学したため拠点をパルマに移しました。
現在、世界中から来ている高いレベルの仲間たちと切磋できる喜びを感じながら学んでおります。
この音楽院では、通常の授業の他、一流音楽家を迎えてのマスタークラスを無料で受講でき、私はソプラノのフィオレンツァ・チェドリンス氏やマリエッラ・デヴィーア氏など素晴らしい方々にご指導いただきました。



パルマ音楽院


ヴェローナ在住時にはプラシド・ドミンゴ氏やレオ・ヌッチ氏に声を聴いていただくなど、今まで録音音源で聞いてきたような伝説の歌手たちとの交流は夢のようで、日本を飛び出すとこんなに可能性があるのかと実感しております。このような機会に恵まれたのは、たくさんの人の支えがあってこそだと、感謝の気持ちでいっぱいです。
パルマ音楽院で学ぶ傍ら、師匠マリア・ホセ・シーリ氏とのレッスンのため、ヴェローナにもしばしば通っております。彼女のように世界中を飛び回る歌手になることが私の夢の一つです。


ミラノ・スカラ座の楽屋にマリア・ホセ・シーリ氏をたずねて


9月の『フィデリオ』にむけて、パルマにある語学学校でドイツ語も学び始めました。ドイツ人の先生からイタリア語でドイツ語を学ぶため、脳がしばしば混乱していますが、とても楽しいです。
新型ウイルスの影響で音楽院も語学学校も閉鎖となり、授業は全てリモートに切り替わりました。3月末には、イタリアからの飛行機がしばらく欠航になるとのアナウンスがあり、最終便にて一時帰国しました。
現在はリモート授業を受ける他、仲間たちと流行りのリモート演奏にも挑戦してみました。 生の演奏とは違う難しさがあって大変でしたが、一日もはやく皆で一緒に歌いたいという想いを込めて制作しました。

【リモート演奏】赤とんぼ Akatombo 【日本の歌】Subtitles JP/EN/IT


(共演:ソプラノ髙山美帆/テノール吉田 連)


実は今年3月、パルマにあるレージョ劇場にて、子ども向け公演ですがトゥーランドット役を歌う予定でした。子ども向けとはいえ、歴代の歌手たちが着た衣裳や楽屋を使い、舞台で歌える喜びを夢みておりましたが、残念ながら中止となってしまいました。
ずっと応援してくださる方から、たとえどのような状況になっても大丈夫、この先良い事があると信じて待ちましょう、というメッセージをいただきました。


ヴェローナの夜景


パルマ通学路の空


私の演じるレオノーレは、必ず夫を助け出す、と確固たる希望を胸に持つ強い女性です。私もレオノーレのように、希望を胸に抱き、素敵な共演者の方々と一緒に歌えることを願っています。
皆様に劇場でお会いできる日を、楽しみにしております。


パルマといえば・・・


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▼『フィデリオ』公演情報ページはこちら
2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場

2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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二期会ソプラノ会員 土屋優子、第54回日伊声楽コンコルソに見事1位入賞!

去る7月16日に東京文化会館小ホールにおいて行われた、第54回日伊声楽コンコルソ2018(日伊音楽協会、読売新聞社 主催)本選の結果、二期会の新進ソプラノ、土屋優子が、見事1位入賞を果たしました!

▼コンクール本選結果速報はこちら
ニュース:第54回日伊声楽コンコルソ2018 本選 結果速報 - 日伊声楽コンコルソ


土屋優子(写真右)と本選でピアノ伴奏をつとめた谷川瑠美さん。会場の楽屋ロビーにて

このコンクールを終えて、今後の抱負を聞きました。

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この度、第54回日伊声楽コンコルソで1位をいただきました。
私一人の力ではなく、予選・本選で素晴らしいピアノを弾いてくださった伴奏者の方々、指導してくださった先生方、あたたかく応援してくださる私の周りの方々、そして両親のおかげです。本当にありがとうございます。

実は、このコンクールは、これまでにも何度か挑戦してきました。しかし、いつも一次予選を通過しても二次予選から先に進むことができませんでした。悔しい思いを重ねてきましたが、今回初めて二次予選を通過し、本選で歌うことができました。昨年5月からイタリアで勉強を始めたので、言葉の理解度や技術面で、少しずつでも成長することができた結果かもしれない、と思います。

また、二期会オペラ研修所在籍中に、アリア試験やコンサートで取り組んだマクベス夫人のアリアを、今回の本選で歌いました。審査員の先生から講評をいただく場で、厳しいお言葉もたくさんいただきましたが、イタリア語の捌き方、役の理解の深さや演じ方を褒めていただけたのは何よりも嬉しかったです。
これからも感謝の心を忘れず、この結果に驕ることなく、より良い音楽を演奏出来るよう精進して参ります。
今後とも、あたたかく見守ってくださいますよう、お願いいたします。



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土屋は今後、ミューザ川崎シンフォニーホールで8月10日(金)15:00開演の「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018 東京ニューシティ管弦楽団“センター争奪、灼熱のアリアバトル”」に出演。プッチーニのオペラからアリアと重唱を演奏します。ご来場、お待ちしています。

▼フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2018の公演情報はこちら
東京ニューシティ管弦楽団 センター争奪、灼熱のアリアバトル - フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2018
 
 

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018
8/10(金)東京ニューシティ管弦楽団「センター争奪、灼熱のアリアバトル」に二期会アーティストが参戦!!

7/21(土)から8/12(日)まで開催中の「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018」。8/10(金)15時開演の東京ニューシティ管弦楽団「センター争奪、灼熱のアリアバトル」に二期会からソプラノ高橋 維、土屋優子、メゾソプラノ野田千恵子、テノール芹澤佳通、バリトン吉川健一が参戦!
オーケストラをバックに6名の歌手たちによる十八番のアリアが激突します。


ソプラノ高橋 維

ソプラノ土屋優子

メゾソプラノ野田千恵子

テノール芹澤佳通

バリトン吉川健一

演奏後、ご来場いただいた皆様が審査員となって、清き1票を投じていただきます。果たして誰が優勝するのか!?
当日配布される選挙公約(出演者からのアピールコメント)もお楽しみに!
総合司会は朝岡 聡さん、指揮は曽我大介さん。真夏のミューザKAWASAKIで繰り広げられる灼熱のアリアバトルにどうぞご期待ください!

■■■ 公演情報 ■■■
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018
東京ニューシティ管弦楽団
センター争奪、灼熱のアリアバトル

日時:2018年8月10日(金) 15:00開演(14:00開場)
   (14:20よりプレトークあり)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
   (「JR川崎駅」中央西口直結 徒歩3分、「京急川崎駅」より徒歩8分)
料金:S席4,000円、A席3,000円、B席2,000円
出演:(指揮)曽我大介
   (ソプラノ)高橋 維、土屋優子
   (メゾソプラノ)野田千恵子、高野百合絵
   (テノール)芹澤佳通
   (バリトン)吉川健一
   (司会)朝岡 聡
   (管弦楽)東京ニューシティ管弦楽団

▼演奏予定曲等、公演詳細およびご予約は公式サイトをご覧ください
東京ニューシティ管弦楽団 センター争奪、灼熱のアリアバトル - フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2018
 
 

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【イベント・レポート】1/21(日)二期会プレ・マチネ 映画監督 深作健太と『ローエングリン』~今、僕が考えていること

1月21日(日)に開催致しましたクラシカ・ジャパンPresents《二期会プレ・マチネ》、多くのお客様のご来場たいへんありがとうございました!

 青山のドイツ文化会館

 OAG(オー・アー・ゲー)ホール

演出家が公演前にお客様に直接話すことのできる唯一の機会とあって、「新演出だけど事前にどこまで明かしてしまうの!?」というところに注目が集まったのではないでしょうか。
トーク中は、クラシカ・ジャパンで3月放送予定の『ローエングリン』の映像も交えて展開。さらには2月21日のワールド・プレミエ公演で共演するローエングリン役の福井 敬、エルザ役の林 正子も登場して、現在進行形の稽古場の様子も含めた今回の『ローエングリン』についてそれぞれの想いを語りました。
そしてトーク後には、ソプラノ土屋優子が第1幕の「エルザの夢」、テノール菅野 敦が第3幕「ローエングリン別れの歌」をそれぞれ披露(ピアノは大藤玲子)。


 カーテンコール

最後は、《二期会プレ・マチネ》恒例のカーテンコール・フォトセッション(写真上)となりました。
フォトセッションで撮影いただいた写真は、公開いただけますので、SNSやブログなどにどうぞご活用ください。

イベントの様子の一端をお伝えするべく、まずは、深作健太が語ったワーグナー、ローエングリンについて、まさに「今、考えていること」をご紹介しましょう。


 深作健太(左)とクラシカ・ジャパンの石川 了さん

<オペラ演出について>
二期会の歌手の皆さんの大ファンだった僕が、2015年にR.シュトラウスの『ダナエの愛』で初めてオペラを演出させていただきました。オペラを演出する上で何より心がけていることは、演出が音楽の足を引っ張ってはいけない、という事。そして、歌手の皆様から出てくるものを大切にしたい。大好きなワーグナーさんの美しい音楽に寄り添いながら、歌手の皆さんの感情や身体性を大切にして稽古してゆきたい、と思っています。そういう意味では、ダブルキャストで、両チーム違った印象の仕上がりになるのでは、と思います。

<ワーグナーは僕の原点>
昔、レコード店で映画のレーザーディスクを漁っている時に、ふと店内のモニターに流れている映像が目に飛びこんできたんです。レーザー光線が飛び交う中で、槍や剣を持った人が近未来の衣装で大声で歌っている・・・これはなんだ、と思って観ていると、圧倒されて、とにかく感動したんですね。それがハリー・クプファー演出の『ニーベルングの指輪』でした。もともと子供の頃から『スターウォーズ』が大好きで、ジョン・ウィリアムズの映画音楽を聴いていると、これ、さかのぼっていくとワーグナーなんですよね。モチーフをつけて音楽が途切れなく続いていくという劇音楽の作り方ということを考えていく時に、オペラというものに突き当たって、特にドイツオペラの読み替え演出の豊かさに魅了されて、そこからワーグナーの世界にハマっていきました。そういう意味で、ワーグナーの音楽というのは自分にとって原点のような存在で、今回『ローエングリン』を演出させていただけることは、本当に夢のような出来事なんです。

<『ローエングリン』へのアプローチ>
この作品は他のワーグナー作品と比べても、一見明るくて美しい音楽に覆われているのですが、そこにはくっきりと二つに分かれた世界が描かれています。ワーグナーさん自身の台本にも、中世ドイツの「史劇」としての側面と、そして白鳥伝説のような「メルヒェン」の世界が対立していて、ローエングリン、またはオルトルートのような魔法を使う存在はその中間地点にいて、二つの世界を行ったり来たりしている。そして、ローエングリンは、最後にはやはりもといたファンタジーの世界へ帰って行ってしまうのです。
今回、僕たちが描かなければいけないは、この二つの世界の境界線。その狭間で揺れる針のような感情を、くっきりと描きたいと思いますし、そこがお客様にとっては聴きごたえのあるところだと思います。

そして、また今回演出していて作品からすごく感じるのは、父親の影といいますか、父性的なもの。ここでも主人公(ローエングリン)が、包容力と慈愛にみちた父性的なものと自分を見守る女性との間でゆれている・・・過去の先輩方の『ローエングリン』では、エルザの視点から描く演出も多かったのですけれど、僕には音楽がエルザよりも、特にローエングリンの方に強くついているように感じられ、また第二幕では今度は王制に反抗する魔女オルトルートが音楽の中心にいるように感じられています。そこが、どうも不思議な作品だなあと思っていて、今回の演出を考えるカギになってゆきました。

〈英雄〉とは何か?
ワーグナーの音楽というと、管楽器の勇ましさや、自立神経がおかしくなるような(笑)和音と旋律の進行に僕自身ハマってきたのですけれど、『ローエングリン』にはまた違った独特の明るさと美しさがあって、物語も一見、勧善懲悪の白鳥の騎士とお姫様のメルヒェンとして描くこともできるのですけれど、僕は今回この明快さの正体を突き詰めていく事こそが大切ではないか、と思っているんです。
「英雄とは何だ? 人が人を救うとはどういうことか?」ドレスデン革命に敗れた後、台頭するプロイセンの下、ドイツ帝国への統一が進む中で、王制が崩壊した後の世界をワーグナーさんがどんな風に夢見ていたのか。
長調で正々堂々とした音楽でありながらも、『ローエングリン』には、すごく危ういバランスを保って立とうとする英雄の姿が描かれているように思えるのです。結果的にはワーグナー作品唯一の救済のない悲劇として、このバランスが崩れていってしまうのですが、その危うさこそがなんとも魅力的です。
テキストの通り勧善懲悪のメルヒェンとして描くよりも、今回は『ローエングリン』を、今、日本で上演するという意味を考えました。そして、「英雄とは何か?」という事について、史実と重ねて考えてみることにしたのです。

<ローエングリンに憧れた、ヒトラーと、もうひとりの人物>
歴史上、英雄ローエングリンに憧れた有名な人物が二人います。ひとりはヒトラー。彼は、ローエングリンが最後に記した「フューラー(導き手)」という言葉を、自らの称号「総統(フューラー)」にしてしまいました。僕は今回その汚れたイメージを払拭したい。そして、もうひとりが、当時のバイエルン王ルートヴィヒ2世です。彼は政治に背を向けて、ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ時代錯誤の城をたくさん築き、ロマンの世界に浸り浪費を重ねていく中で、「狂王」の烙印を押され遂には廃位にされてしまいました。今回、僕は、彼の人生とローエングリンの生涯を重ねることで、『ローエングリン』の根底に這うものを描けたらと考えています。
ローエングリンが去り際に歌う「スワンソング(別れの歌)」にルートヴィヒ自身の姿を重ね合わせる事で、テキストの裏側を描き出せたらな、と考えています。
エルザはまた大胆で抽象的なのですが、聖母のような存在として、ローエングリンをここではないどこか遠くに誘う天使のような存在として、ほイメージしています。

2・21ワールドプレミエにむけて!
演出の50%は事前に脳内で準備し、考えてゆきますけれど、残りの50%は稽古場で歌手の皆さんと一緒にこれから生まれてくると思っています。ここが新演出の良いところで、今日ここにいらっしゃる福井敬さんや林正子さんにも導かれながら、稽古場では今、日々新しい発見が生まれていて、僕たちの『ローエングリン』はこれからどんどん育ってゆく、という予感がしています。
大好きな準・メルクルさんや歌手の皆さんと、愛するワーグナーさんの美しい音楽の世界に飛び込んで、一緒に素敵な公演を作って行けたらと思います。そして、公演の最後の1ピースは、音楽を聴いてくださる観客の皆様です。ぜひ会場にお越しいただいて、一緒にワーグナーの世界に浸っていただけたら、と思います。
二日目の2月22日は、終演後のアフタートークを行います。今度は自分の反省会みたいになってしまいますが(笑)、ご鑑賞されたお客様にだけ、完成した作品についてお話しさせていただく機会になりますので、ぜひお越しください。
本日はどうもありがとうございました!
(深作健太のトークをもとに編集部で再編集しました)。


 左から菅野、土屋、深作、林、福井、石川さん

▼2月21日(水)プレミエ!『ローエングリン』公演詳細はこちら 《チケット絶賛発売中!》
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

 2月21日(水)18:00(プレミエキャンペーンあり)/22日(木)14:00(平日マチネ・スペシャル)/
  24日(土)14:00/25日(日)14:00

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
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1月21日(日)開催!開局20周年クラシカ・ジャパンpresents〈二期会プレ・マチネ〉
映画監督 深作健太と『ローエングリン』~今、僕が考えていること

東京二期会『ローエングリン』38年ぶりの新制作!

 深作健太

2018年の最初を飾る2月公演は、映画監督で演出家の深作健太が、2015年『ダナエの愛』につづいて指揮 準・メルクルとともに、『ローエングリン』を演出します。東京二期会としては、1979年若杉弘指揮、西澤敬一演出以来の新制作。深作にとっては、自身「最愛」と語るワーグナーに初めて挑みます。

2年前、オペラ初演出ながら、「日本のオペラの水準を一挙に高めた公演(梅津時比古)」と賞賛された『ダナエの愛』の成功を受けて期待の高まる今回の『ローエングリン』。どのような舞台が待っているのか。深作健太自らが開幕を前に作品世界を語り尽くすトークイベントが1月21日(日)にドイツ文化センターで開催されます!

■■■ イベント情報 ■■■
開局20周年 クラシカ・ジャパンPresents〈二期会プレ・マチネ〉
映画監督 深作健太と『ローエングリン』~今、僕が考えていること
日時: 2018年1月21日(日) 13:30開場/14:00開演
会場: ドイツ文化会館 OAGホール (地図
青山一丁目駅(地下鉄 銀座線・半蔵門線・都営大江戸線)出口4より徒歩7分
料金: 入場無料(※要事前予約)
出演: 深作健太(映画監督、演出家/東京二期会『ローエングリン』(新制作)演出)
林 正子(ソプラノ/同 エルザ役)
福井 敬(テノール/同 ローエングリン役)
菅野 敦(テノール/同 ブラバントの騎士役)
土屋優子(ソプラノ)
大藤玲子(ピアノ)


林 正子

福井 敬

菅野 敦

土屋優子
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大藤玲子
●ご予約・お問合せ:《受付中!》
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日祝休)
FAX 03-3796-4710 または メール でも24時間受付いたします

トークには、ローエングリン役の福井 敬、エルザ役の林 正子(ともに2月21日(水)・24日(土)に出演)も登場!深作演出の魅力、稽古場での秘密などを交えながら、それぞれの『ローエングリン』にかける想いを語ります。
そして、ソプラノ土屋優子、テノール菅野 敦も出演し、オペラから抜粋の生演奏もお楽しみいただけます!(菅野はブラバントの貴族役で2月22日(木)・25日(日)に出演)。
開幕を前に演出家がプランをお客様に直接語る唯一の機会です。お席のご用意に限りがありますので、お申し込みはぜひお早めに!

▼2月21日(水)プレミエ!『ローエングリン』公演詳細はこちら 《チケット絶賛発売中!》
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場
 2月21日(水)18:00/22日(木)14:00/24日(土)14:00/25日(日)14:00
 
 

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ニューウェーブ・キャスト・インタビュー(2)
コルネリア役 池端 歩、土屋優子

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2015年5月公演 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ(エジプトのジュリアス・シーザー)』キャスト・インタビュー・シリーズ。
本文中で紹介しているアリアや重唱曲を、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
NML_cesare.jpg 左のリンクボタンをクリック

第2弾はコルネリアを演じる池端 歩(いけはた あゆみ・23日出演)と土屋優子(つちや ゆうこ・24日出演)です。
コルネリアは、チェーザレとともにかつてローマの三頭政治の一角を担っていたポンペーオの妻。エジプトでポンペーオが殺され、コルネリア自身もエジプト王トロメーオの宮殿に幽閉され、しかもその身を王とその部下アキッラに狙われている、という役。

――まずは、そのコルネリア像について
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土屋: コルネリアは登場してすぐに未亡人となる美しい母の役です。
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池端: 稽古の最初の頃、鈴木秀美マエストロが「コルネリアは“泣き女”だから」とおっしゃったのがとても印象的です。確かに、次々と辛い状況におちいり、泣いたり悔しがったり絶望したり…
土屋: でも、ただ悲しみに打ちひしがれるだけではないんですよね。息子を焚き付けて復讐を成し遂げる、したたかな母の姿もあったり。
池端: 息子を想う母の優しさ、ポンペーオの妻であるという気高さ、そしてローマ人女性の芯の強さも、表現したいと思っています!
土屋: それから…オペラの中では絶世の美女クレオパトラよりモテています(笑)そのモテモテっぷりもお楽しみいただけたら(笑)。

――たくさんの曲がある『ジューリオ・チェーザレ』。おすすめは?
土屋: どの音楽も素晴らしいですが、中でも私が特に好きなのはセストとコルネリアが1幕終りで歌う二重唱“Son nata a lagrimar – sospirar (涙するため/溜息するため、生まれ)”と、クレオパトラが2幕で歌うアリア“Se pieta di me non senti (情けなければ、天よ、私は死を選ぶ)”です(※アキッラの軍に追われたチェーザレを逃れさせたクレオパトラが、彼の身を案じて歌う)。
母と子が引き裂かれる深い悲しみ、そしてチェーザレの無事を祈る不安なクレオパトラの心、どちらも大変美しい旋律で表現されていて大好きです。
◆naxos試聴トラック [II-5]:(プレーヤー楽曲番号 27.)
 第1幕 11場: Duet: Son nata - o a lagrimar - sospirar (Cornelia, Sesto)
◆naxos試聴トラック [II-19]:(プレーヤー楽曲番号 41.)
 第2幕 8場: Aria: Se pieta di me non senti (Cleopatra)
池端: コルネリアがゆったりした曲が多いので、私はむしろチェーザレの激しい“Empio, dirò, tu sei (酷い奴だと言おう)(※第1幕ポンペイウスの亡骸を見てチェーザレがエジプト人に激昂して歌う)”や、クレオパトラの楽しい“Da tempeste il legno infranto(遭難した船が嵐から)(※海に逃れたチェーザレが再び戻ってきたことの喜びを歌う)”アリアをおすすめしたいです!
◆naxos試聴トラック [I-5]:(プレーヤー楽曲番号 5.)
 第1幕 3場: Aria: Empio, diro tu sei (Cesare)
◆naxos試聴トラック [III-13]:(プレーヤー楽曲番号 57.)
 第3幕 7場: Aria: Da tempeste il legno infranto (Cleopatra)

――このオペラが、二期会デビューですね。その意気込みをお聞かせください。
池端: 二期会デビューがこのプロダクションで本当に幸せです。
同年代の出演者たちと、動きや台詞の解釈などを話し合いながら、試行錯誤を繰り返してシーンを作りあげていくのが、すごく有意義でエキサイティングな経験でした。
「あれ、もう終わり?」「もっとずっと観ていたい!」と思っていただけるような舞台にできるよう、本番まで全力で頑張ります!
土屋: もうとにかく全てが刺激的です。自分の歌わないシーンも観ていて本当に面白くて、初めてオペラをご鑑賞されるお客様でも、まったく飽きない舞台になると思います。
このような舞台でデビューできるのは、両親、そして、いつも支え励まし応援してくださるお客様、皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
感謝の気持ちをずっと持って、本番まで全力で歌い演じます!

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2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※当公演は、5/23(土)17時・24(日)14時の両公演ともに予定販売数を終了致しました。誠にありがとうございました。尚、当日券のご用意もございませんので、あらかじめご了承くださいませ。(5/13(水)16:00)

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二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ Vol.6
いよいよ来週に迫る!

Hakuju Hallのご協力を得て2年目となる、二期会の新人歌手によるコンサート「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ」。第57期マスタークラス修了生のシリーズの最後は、ソプラノの土屋優子と福山絵里が出演。
ピアノの高木由雅氏とともに、本日、ホールでのリハーサルを行いました。
福山は得意のフランス歌曲、フランスオペラのアリアを、土屋はドラマティコ・ソプラノを生かした、レスピーギの歌曲、ヴェルディのオペラ・アリアを、ホールの響きを確かめながら、感触をつかんでいた様子。
そして、コンサートの最後には、ちょっと趣向を凝らしたステージを。詳細は、当日のお楽しみです。
一口にソプラノといっても、いろいろなキャラクター、声の質があり、演じる人物もそれぞれ。その声が生きる、素晴らしい音楽がたくさんあることを知る素敵なプログラムです。トークを交えた気取らない休憩なしのプログラムでお届けする1時間。ぜひお出かけください。
201501_tsuchiya_yuuko.jpg 土屋優子
201501_fukuyama_eri.jpg 福山絵里
2014年3月 二期会オペラ研修所修了試演会(Hakuju Hall)から
■■■ 公演情報 ■■■
二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ 第6回
日時:2015年1月15日(木) 11時開演(10:30開場)
会場:Hakuju Hall(白寿ホール)
    小田急線「代々木八幡駅」南口より徒歩5分
    千代田線「代々木公園駅」出口1より徒歩5分
料金:500円(全席自由・税込)
出演:土屋優子(ソプラノ)、福山絵里(ソプラノ)、高木由雅(ピアノ)
予定プログラム:
   J.オッフェンバック オペラ『ホフマン物語』より
        二重唱 「美しい夜 おお恋の夜」 (土屋、福山)
   E.デラクア 「ヴィラネル」(福山)
   C.ドビュッシー 「星月夜」(福山)
   G.フォーレ 「夢のあと」(土屋)
   C.グノー オペラ『ロメオとジュリエット』より
        「私は夢に生きたい」(福山)
   O.レスピーギ 「霧」、「雪」(土屋)
   P.チマーラ 「風にたむけて」(土屋)
   G.ドニゼッティ オペラ『ランメルモールのルチア』より
        「あたりは沈黙に満たされ」(福山)
   G.ヴェルディ オペラ『マクベス』より
        「光は萎えて」(土屋)
●お問合せ・ご予約は
 Hakuju Hallチケットセンター
 電話03-5478-8700
▼公演詳細ページはこちら
二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ - 白寿ホール

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二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォVol.6 プログラム決定!

Hakuju Hallで好評開催中の、二期会オペラ研修所マスタークラスの修了生から選ばれた2人による、1時間のモーニングコンサート・シリーズ「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ」。
今年度の最後となる新年1月15日(木)の回は、2人のソプラノ、恵まれたドラマティックな声を持つ土屋優子と、可憐で情感豊かな声を聴かせる福山絵里が出演します。
201412_tsuchiya_yuko.jpg 201412_fukuyama_eri.jpg
土屋優子(左)、福山絵里(右)
土屋優子は研修所において、『こうもり』ロザリンデ、『さまよえるオランダ人』ゼンタ、『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ等を課題に選び、深みのある、また力強さもある声を磨いてきました。福山絵里は、予科から研修所に在籍し、2013年5月東京二期会オペラ公演ヴェルディ『マクベス』(P.コンヴィチュニー演出)の合唱にも出演、さまざまな機会で、きらりと光る才能を見せ、マスタークラスではマスネ作曲『マノン』を勉強し、舞台で生きる演技力を追究してきました。
今回のコンサートに、土屋のヴェルディ『マクベス』マクベス夫人のアリア等を選び、福山はドビュッシーやフォーレ等、フランスの作曲家の作品もご紹介します。
2人のソプラノのそれぞれの声の色合いを聴き比べ、味わっていただけるプログラムです。
寒い1月の朝のひとときですが、2人の華のある歌声の妙、美しく激しい女性を描いたオペラの魅力に、きっと虜になることでしょう。
ご来場を心よりお待ち申し上げます。
■■■ 公演情報 ■■■
二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ 第6回
日時:2015年1月15日(木) 11時開演(10:30開場)
会場:Hakuju Hall(白寿ホール)
    小田急線「代々木八幡駅」南口より徒歩5分
    千代田線「代々木公園駅」出口1より徒歩5分
料金:500円(全席自由・税込)
出演:土屋優子(ソプラノ)、福山絵里(ソプラノ)、高木由雅(ピアノ)
予定プログラム:
   J.オッフェンバック オペラ『ホフマン物語』より
        二重唱 「美しい夜 おお恋の夜」 (土屋、福山)
   E.デラクア 「ヴィラネル」(福山)
   C.ドビュッシー 「星月夜」(福山)
   G.フォーレ 「夢のあと」(土屋)
   C.グノー オペラ『ロメオとジュリエット』より
        「私は夢に生きたい」(福山)
   O.レスピーギ 「霧」、「雪」(土屋)
   P.チマーラ 「風にたむけて」(土屋)
   G.ドニゼッティ オペラ『ランメルモールのルチア』より
        「あたりは沈黙に満たされ」(福山)
   G.ヴェルディ オペラ『マクベス』より
        「光は萎えて」(土屋)
●お問合せ・ご予約は
 Hakuju Hallチケットセンター
 電話03-5478-8700
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二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ - 白寿ホール

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いよいよ「二期会新進声楽家の夕べ」公演迫る!

毎年恒例「二期会新進声楽家の夕べ」。
今春、二期会オペラ研修所を優秀な成績で修了した、期待の新人20名が二期会のアーティストとして初めてのお披露目の場となる、一夜限りのコンサートです。
コンサートを間近に控える中、出演者を代表してソプラノの土屋優子とバリトンの杉浦隆大に、コンサートへの意気込みをききました!

今年3月に二期会オペラ研修所を修了したばかりの若手歌手20名が、自分の得意な曲を披露いたします。
高い声や低い声、軽い声や重い声、パヴァロッティのような声やマリア・カラスのような声…というのは冗談ですが、どの歌手もオンリーワンの声と、往年の歌手に負けないくらいのエネルギー溢れる演奏で、皆様に素敵なひとときをお過ごしいただけるよう精一杯歌います。
また、独唱だけではなく重唱もありますので、どうぞお楽しみに!!
   ―― ソプラノ 土屋優子

数えられないほど多くを学ぶことができた二期会オペラ研修所。
 「オペラ歌手になりたい…」その思いを持ってともに学んできた仲間たちと出演できる「新進声楽家の夕べ」は、実現の一歩であり、一つのチャンスです。
20人20色の歌声と溢れるパワーがホールに渦巻くに違いないこのコンサートをぜひお楽しみください!
   ―― バリトン 杉浦隆大

この二人はソロ曲だけではなく、アンサンブルにも出演致します!
ほかにも底知れぬ可能性を秘めた、未来のプリマ、プリモ達の華やかなデビュー姿をどうぞお楽しみください。
今年の会場は「渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール」です。
当日券は17:30より会場受付にてご用意いたしております。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。

140905shinshin_thumb.jpg ■■■ 公演情報 ■■■
二期会オペラ研修所 第57期修了・成績優秀者による
「二期会新進声楽家の夕べ」
日時:2014年9月5日(金) 18:30開演(18:00開場)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
    (渋谷駅西口より徒歩5分)
料金:全自由席 ¥3,000
▼コンサート詳細はこちらから
二期会新進声楽家の夕べ - 東京二期会
※会場にはお客様用駐車場はございません、公共交通機関をご利用ください。
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二期会新人によるデビューコンサート!Hakuju Hall「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ」

今年度も、Hakuju Hall(白寿ホール)主催「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ~未来のスターを発掘!二期会新人によるデビューコンサート~」が、9月、11月、1月に開催されます。
この3月に二期会オペラ研修所を修了したばかり、ほやほやの歌手たちがそれぞれのスタートを切るこの一年、フレッシュなトークと歌の1時間をお送りします。
夢と希望を胸に、世界のオペラの舞台へ飛び出していく、エネルギーあふれる歌声をどうぞお楽しみに。
チケットは各回500円(全席自由・税込)。Hakuju Hallチケットセンターほかで絶賛発売中です。
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■■■ 公演情報 ■■■
二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ
◆第4回◆
日時:2014年9月25日(木) 11:00開演(10:30開場)
出演:城 佑里(ソプラノ)、杉浦隆大(バリトン)、山口佳代(ピアノ)
演奏予定曲:
    プッチーニ『つばめ』より “ドレッタの夢”
    ベッリーニ『清教徒』より “あなたの優しい声が”
    ドニゼッティ『アルバ公爵』より “私が傲慢な悦楽の中にいた時”
    R.シュトラウス『アラベラ』より “アラベラとマンドリカ”   ほか
◆第5回◆
日時:2014年11月6日(木) 11:00開演(10:30開場)
出演:宮下あずみ(ソプラノ)、吉田 連(テノール)、湯浅加奈子(ピアノ)
演奏予定曲:
    プッチーニ『蝶々夫人』より “ある晴れた日に”
    カタラーニ『ラ・ワリー』より “さようなら、故郷の家よ”
    モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』より “恋人のやさしい息吹は”
    雁部一浩「寂しき春」    ほか
◆第6回◆
日時:2015年1月15日(木) 11:00開演(10:30開場)
出演:土屋優子(ソプラノ)、福山絵里(ソプラノ)、高木由雅(ピアノ)
演奏予定曲:
    ヴェルディ『マクベス』より “光は衰え”
    ヴェルディ『アッティラ』より “強者たちが獅子のように”
    グノー『ロメオとジュリエット』より “私は夢に生きたい”
    デラックァ「ヴィラネル」    ほか
主催:Hakuju Hall/株式会社 白寿生科学研究所
協賛:株式会社 ドラジェ
協力:二期会オペラ研修所
後援:公益財団法人 東京二期会
▼詳しい公演情報、出演者プロフィール、お問合せ、ご予約はこちらから
二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ - 白寿ホール

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