2011年07月 アーカイブ

新生ザ・ジェイド、セカンドアルバム『リヴァイブ』本日発売!!

活動の幅をいっそう広げ、よりパワーアップしたパフォーマンスをお届けするために、新メンバーが加入した新生ザ・ジェイド。
本日(27日)、彼等のセカンドアルバム『リヴァイブ』が遂にリリースされました!
小椋佳&筒美京平の初顔合せなど、豪華な作家陣による楽曲をメンバー6人による魅惑の歌声でお届けします。
CDショップ、通販サイトなどで是非、お求めください!!

▼『リヴァイブ』の詳細は、公式サイトをご覧ください。(試聴曲あります!)
DISCOGRAPHY – The JADE ザ・ジェイド公式サイト
▼Amazon.co.jpの「リヴァイブ」ページ
リヴァイブ: ザ・ジェイド - 音楽|Amazon.co.jp
▼新メンバーは、テノールの高田正人とバスバリトンの北川辰彦
ザ・ジェイド(新メンバープロフィールなど) - シティベル|二期会21

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2011

「音楽のまち・かわさき」が贈る、夏の音楽祭
首都圏で活躍する9つのオーケストラが川崎に集結し低料金で音楽の楽しみをお届けする夏の音楽祭が今年も間もなく開幕します。
ミューザ川崎シンフォニーホールが東日本大震災の被害で暫く使用できない為、日程と場所を何カ所かに変更しての上演ですが、昨年好評だった「劇音楽シリーズを再び!」と、27日のオープニングコンサートで東京交響楽団がベートーヴェンの音楽劇「エグモント」を上演。東京二期会『トゥーランドット』のリュウで好評を博したばかりの新垣有希子が出演致します。東京藝術大学大学院に学び、現在イタリアのボルツァーノでさらなる研鑚を積む新垣の旬の歌声を、壇ふみさんの日本語による心に沁みる語りとともにお楽しみください。。
▼公演詳細
7月27日(水) 東京交響楽団 オープニングコンサート - フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2011

ベートーヴェン:交響曲第1番
ベートーヴェン: 劇音楽「エグモント」
開演 14:00(開場 13:00)
終演予定 16:00 (休憩有)
会場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ(小田急線新百合ヶ丘徒歩4分)
全席自由:2,500円
ベートーヴェンの音楽劇「エグモント Egmont 作品84」は、ゲーテの戯曲のための劇付随音楽で序曲とソプラノ独唱を伴う曲を含む9曲から成り、スペインの圧政から独立しようとする16世紀オランダを舞台にフランドル領主の英雄エグモントが独立運動の志を果たせず断頭台の露と消えるというストーリー。
新垣はその恋人クレールヒェンという重要な役柄で、登場の場面では、恋する乙女の不安や喜びを、そして救出に力及ばす自らも毒をあおる有名な「 Die Trommel geruhret クレールヒェンの死」までを色彩豊かに歌いあげます。
最終シーンの音楽では、クレールヒェンの幻影が処刑台へ向かうエグモントを祝福するかのようで、その後の独立への勝利を予感させるようなオペラティックな盛り上がりが印象的です。オランダ出身のマエストロ スダーンの深く読み込まれた流麗な音楽創りの生きる傑作に仕上がりました。

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24日オーケストラ合わせ中のマエストロ
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24日のオーケストラ合わせ後の壇ふみさんとソプラノの新垣有希子(右)
壇さんは昨年は同シリーズのメンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」では
妖精パック役に扮しての語りとしても大活躍でした

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8月23日(火)二期会ゴールデンコンサートin津田ホール
福井 敬・福島明也の「奇跡のデュオ」演奏曲目発表!

8月23日(火)二期会ゴールデンコンサート Vol.34 福井 敬・福島明也の曲目が決まりました!
福井ファン、福島ファンの皆様、たいへんお待たせしました。
プログラムは、前半に日本の歌、後半にオペラ・アリアとデュオという構成です。
前半の日本の歌では、「この度の大震災からの復興の願いを込めたい」と福島。
福井もまた同じ思いです。
先日の別のコンサートでも、〈悲しくなったときは〉を歌う前に、
「『悲しくなったときは、海を見にいく』……この度は、その海から、とてつもない大きな悲しみが押し寄せました。でも、人はまたその海を見て、海とともに生活をしなければなりません。またそうあって欲しいと願っています。私は、この歌を歌うことで、そのように前向きに生きる人たちに少しでも力を与えられたら、と思います」
そう語っていました。
後半のオペラ・アリアはそれぞれの十八番が連続する贅沢な内容ですが、とりわけ二重唱は二人の思い入れの深い演目から選ばれました。
『ラ・ボエーム』は、福井の二期会デビュー作品であり、福島のオペラ・デビューとなった演目でもあります。まさにふたりの、青春の二重唱!
そして『ドン・カルロ』は、1999年若杉弘氏指揮によるびわ湖ホールでのヴェルディ連続上演シリーズ第1回のプレミアで二人が共演した演目です。
そのときの「友情の二重唱」が、より深く篤い意味をもって演奏されることでしょう!
リサイタルでは実に9年ぶり2度目の共演。
「奇跡のデュオ」にご期待ください。

二期会ゴールデンコンサートin津田ホール2011/12Season
Vol.34 福井 敬・福島明也 
2011年8月23日(火) 18:30開場 19:00開演
津田ホール
<予定演奏曲目(曲順未定、変更の場合もございます)>
【福井 敬】
★小林秀雄〈落葉松〉
★中田喜直〈悲しくなったときは〉 
★山田耕筰〈あわて床屋〉
★平井康三郎〈平城山〉
★中田喜直〈サルビア〉
★プッチーニ『西部の娘』より “やがて来る自由の日々”
★ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』より “五月のある晴れた日に”
★プッチーニ『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”
【福島明也】
★滝廉太郎〈荒城の月〉
★山田耕筰〈鐘が鳴ります〉
★中田喜直〈たあんき ぽーんき〉
★中田喜直〈つくだ煮の小魚〉
★中田喜直〈結婚〉
★ヴェルディ『ドン・カルロ』より “おお、カルロお聞きください~ロドリーゴの死”
★ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』より “祖国の敵”
★ヴェルディ『椿姫』より“プロヴァンスの海と陸 ”
【二重唱】
★ヴェルディ 『ドン・カルロ』より 「友情の二重唱」
★プッチーニ『ラ・ボエーム』より “おおミミ、君はもう帰ってこない”
<チケット情報>
●入場料金(全自由席・税込)
 《各1回券》
 一般 ¥4,000(二期会オペラ愛好会会員割引あり)
 学生券 ¥2,500(各回10枚限定)
 車椅子席 ¥2,500(同伴者1名まで同額)
 《セット券》
 2回セット ¥7,000(Vol.34~36公演からお好きな公演を2つお選びいただけます)
《ご予約・お問合せ》
二期会チケットセンター
 受付電話 03-3796-1831 FAX 03-3796-4710
 受付時間:平日10:00~18:00/土曜10:00~15:00/日・祝休業
《チケット販売》
 津田ホールチケットセンター 03-5355-1299
※セット券・愛好会割引券・学生券・車椅子席は二期会チケットセンターのみの取扱となります。
※やむを得ぬ事情により出演者・演奏内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承下さい。
ZEN

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テノール望月哲也、3rd.アルバム7月25日リリース!

2nd.アルバムから実に5年ぶりとなる、テノール望月哲也 待望のニューアルバム《ひそやかな誘い ~R.シュトラウス歌曲集~》がリリースされます。
この5年の間に文化庁派遣でウィーン国立音大のリート・オラトリオ科で研鑽をつみ、帰国後は定期的なソロリサイタルやオペラ公演でますます声に磨きがかかった望月。より深みを増した歌声にたっぷりと浸れる至福の1枚です。
豊麗な色彩溢れるピアノは望月が最も信頼を寄せる名手河原忠之氏。二人が奏でるR.シュトラウスの官能的な愛の世界をご堪能ください。
■望月哲也よりメッセージ
「5年ぶりにCDを製作しました。取り上げたのは近年の演奏活動で最も多く演奏した作曲家、R.シュトラウス。色彩豊かな曲にすっかり魅了されています。ピアノは銀座王子ホールリサイタルシリーズ《Wanderer》で共にシュトラウスを演奏した河原忠之さんにお手伝いをお願いできました。多くの方々に私たちの作り出すロマンチックな世界に触れていただきたいと思っています。望月哲也」

mochizuki_3rd_album.jpg 《ひそやかな誘い ~R.シュトラウス歌曲集~》
望月哲也(テノール)/河原忠之(ピアノ)
[収録:2010年5月26,27日 君津市民文化ホール]
2011年7月25日発売 MM2097 ¥3,060[税込]
マイスター・ミュージック
[収録曲]
R.シュトラウス
1.献呈
2.なにも
3.夜
4.万霊節
5.セレナーデ
6.きみの黒髪でぼくを包んでくれ
7.どうして秘密にしなければならないんだ
8.全ての私の想い、私の心と私の気持ち
9.きみは私の心の冠
10.なんて不幸なんだ、このぼくは
11.ひそやかな誘い
12.あした!
13.夜の散歩
14.愛を抱いて
15.愛の讃歌
16.おお、優しき五月よ!
17.天の使い
18.ばらのリボン
19.解き放たれて
20.わが心を燃え立たせるものは他にない

▼CDの詳細はこちらをご覧ください。
ひそやかな誘い ~R. シュトラウス歌曲集~ 望月 哲也(テノール) - マイスター・ミュージック -新譜-

◆リリース記念コンサート
・8/11(木) 12:30~/14:30~
 日本橋三越×芸大とのコラボ・ウィーク
 会場:日本橋三越本店 本館1階中央ホール
・9/24(土) 15:00~
 ミニライブ&サイン会
 会場:タワーレコード渋谷店
▼望月哲也ここで聴く~出演情報
テノール望月哲也 - 二期会アーティスト検索
▼現在配布中の、ぶらあぼ8月号に新譜情報が特集されました。
新譜 この人いちおし 望月哲也 - WEBぶらあぼ 2011年8月号
▼望月哲也のブログ
テノール屋さん 望月哲也のブログ

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びわ湖ホール『アイーダ』がNHK-FMで放送されます!!

去る3月、びわ湖ホールで上演された、びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会・谷桃子バレエ団・神奈川フィル共同制作によるオペラ『アイーダ』が、7月24日(日)NHK-FMラジオで放送されます。

本公演は東日本大震災の影響により、神奈川県民ホールでの公演が中止となりました。
残念ながら神奈川での公演をご覧いただけなかった皆様も、是非この放送をお楽しみください。

◆放送予定◆
サンデークラシックワイド オペラアワー
びわ湖ホール『アイーダ』ほか

放送局:NHK-FMラジオ
放送日時:2011年7月24日(日) 14:00~18:00
    (内アイーダは前半のおよそ2時間半)
収録:2011年3月6日(日) びわ湖ホール
主な出演者:
  指揮・沼尻竜典
  アイーダ・横山恵子、ラダメス・福井 敬、アムネリス・清水華澄、
  アモナズロ・堀内康雄 ほか
  合唱・びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団
  管弦楽・京都市交響楽団

▼放送の詳細はこちらをご覧ください
サンデークラシックワイド -オペラアワー- ▽びわ湖ホール“アイーダ”ほか - NHK番組表

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日生劇場ファミリーフェスティヴァル2011
ミュージカル「三銃士」明日開幕!

「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために!」をテーマにアレクサンドル・デュマ原作による『三銃士』が家族で楽しめるすてきなミュージカルになりました。
三銃士の活躍を通じて勇気や友情についても深く想いを馳せる事ができる痛快ミュージカルです。
いよいよ明日21日、開幕です!

ダルタニアンと三銃士の《友情と正義の物語》。
バスバリトン三戸大久(さんのへ ひろひさ)が心やさしいルイ13世を演じます。
また、ルイを陥れる枢機卿の女スパイ、謎の貴婦人ミレディ役にソプラノ鷲尾麻衣が出演。
ともに体当たりの演技を見せています。
オペラ歌手ならではの素晴らしい歌声とともに迫真のお芝居もお楽しみください。
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ルイ13世を演じる三戸大久
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中央=ミレディの鷲尾麻衣

☆日生劇場 ファミリーフェスティヴァル2011☆
ミュージカル「三銃士」(7月21日~24日・7回公演)
▼公演詳細はこちらをご覧ください
ミュージカル 三銃士 - 日生劇場 ファミリーフェスティヴァル2011

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迫力の『トゥーランドット』無事に終演しました!(レビュー[2])

東京も30℃を超える暑さが続く中、粟國淳演出『トゥーランドット』の幕を下ろしました。
今回の公演は、「熱気があった」「オーケストラの音に感動した」等、お客様の声もいただき、これまでにないスケール感で盛り上がりを見せました。
公演写真を加え、この夏最大の舞台『トゥーランドット』を振り返ります。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)




福井 敬の凛々しいカラフ、横山恵子のたおやかなトゥーランドット姫、完成度の高い演奏を聴かせたピン(萩原 潤)、パン(大川信之)、ポン(村上公太)、ソリスト陣の勢いに乗り、いずれも高い評価を得ました。皇帝アルトゥムは田口興輔。


二期会合唱団も大活躍。トゥーランドットは、合唱の出番も多く大変な演目ですが、マエストロからの厳しい要求にも見事にこたえ、力強く表情豊かな音楽を聴かせました。

総勢130名が舞台に乗ると壮観です。こちらは1幕。


リュー(日比野 幸)の後ろの人物の表情にも注目。ティムールは佐藤泰弘。
群衆も一人一人、劇中で生きているのです。私たちがそうであるように。


ピン(栗原 剛)、パン(西岡慎介)、ポン(菅野 敦)
3人の大臣がそれぞれの故郷への憶いを馳せるシーン。


官吏、役人、美しい侍女たち。天上の人皇帝アルトゥムは牧川修一。
音楽を視覚的に楽しませ、華やかに彩りました。

7日と10日に代役でカラフを歌ったルディ・パークは、韓国出身。スカラ座をはじめ、世界各地の劇場でこのカラフを歌い、絶賛されている逸材です。

今回リューを歌った新垣有希子は、ローマでの研鑽時代、志を共にした友人でもあります。久しぶりの再会もあって、士気も高まりました。


丹藤亜希子も難役トゥーランドット姫を歌い切り、二期会オペラのデビューを飾りました。


ティムール(大塚博章)はリュウの亡骸にすがり悲しむ。


終幕。

たくさんのお客様に盛大な拍手をいただきました。
また、会場ロビーで行われた、東日本大震災被災地への義援金募金にも多くの方がご協力くださり、4日間の公演で合わせて「329,919円」をお預かりいたしました。この義援金は全額、東京都を通じ、被災地へお届けさせていただくことをご報告申し上げます。誠にありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

▼レビュー[1}もあわせてご覧ください。
粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1]) - 二期会blog(2011/7/7)

ZEN,帆かけ舟

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リサイタル直前!加納悦子に聞く(3)

自分の人間の本当の喜怒哀楽の先へ。
シェーンベルクの歌曲作品の中に「架空庭園の書より」という連作歌曲があり、芸大の大学院を修了するときの演奏で取り上げました。無調音楽です。当たり前ですが、調性音楽も無論素晴らしい。
しかし一旦音楽が一般的な調性を離れて自由な音の飛行を始めると、そこに独特の緊張感が生まれます。
解決を呼ばない心の葛藤などはこんな音がするのではと感じます。
それにその中にふと訪れる「調和する」音たちの艶かしさ。
その音楽を自分の声でなぞっていく楽しみは、かつての「架空庭園」の頃から少しも変わらないのです。

*********
リサイタルはいよいよ明後日!
ご来場お待ちしております!!

二期会ゴールデンコンサートin津田ホール
Vol.33 加納悦子メゾソプラノ

2011年7月16日(土)16:00開演
津田ホール(全席自由)4,000円

 チラシダウンロード(PDFファイル)
▼加納悦子の今
ピックアップアーティストVol.22 加納悦子の今 - 株式会社二期会21
▼7/16のリサイタルの詳細はこちら
二期会ゴールデンコンサートin津田ホールVol.33 加納悦子メゾソプラノ - 株式会社二期会21
▼関連記事
ロマンティシズムの行き着く先・・・ファンが待ち望む加納悦子のリサイタル! - 二期会blog 2011/7/4
リサイタル直前!加納悦子に聞く(1) - 二期会bleg 2011/7/11
リサイタル直前!加納悦子に聞く(2) - 二期会blog 2011/7/12

帆かけ舟、ZEN

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リサイタル直前!加納悦子に聞く(2)

加納悦子は、日本に帰国以来、数々のオペラの舞台の一方、読売日本交響楽団、NHK交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー、日本フィルハーモニー、新日フィル、神奈川フィル、群馬交響楽団、札幌交響楽団、九州交響楽団と、数多くの日本を代表するオーケストラと、ソリストとして共演しています。G.アルブレヒト氏、H.ブロムシュテット氏、秋山和慶氏、国内外の著名な指揮者からも信頼され、重ねて共演を望まれることもたびたびです。
オラトリオやレクイエム、ミサ曲といった宗教曲から、マーラーの交響曲、ベルリオーズの歌曲、etc. たくさんの曲を歌っています。最近のコンサートから印象に残っていることをうかがってみました。
****************

kanou_etsuko_MG_9605.jpg バッハの作品を歌うのも大好きです。
私も平均的な日本人で、特別に信心深いというわけではありません。
しかし、バッハの作品を演奏していると「何かが」起こる瞬間:それは演奏者全体が音楽そのものに奉仕するとき、まるで神託のように降り注ぐ奇蹟の音楽体験があるからです。
昨年秋、大阪フィルハーモニー交響楽団の「バッハ・ロ短調ミサ」演奏会はドイツのオーボエ奏者&指揮者の巨匠ヘルムート・ヴィンシャーマン氏の指揮で演奏され、私はアルトソロで共演いたしました。ヴィンシャーマン氏はその時、御歳91才、「指揮をする」というより身体、あるいは氏全体から滲み出る音楽のオーラによって素晴らしいロ短調ミサを体験しました。バッハの音楽を全霊で捧げた瞬間、しかもそれ全体を軽々と楽しんだ時間がそこにありました。

****************
居合わせた人々は、きっと夢の世界に遊ぶ思いだったことでしょう。
オーケストラとの共演では、今年8月に広島交響楽団「平和の夕べ」コンサートでデュリュフレ「レクイエム」が予定されています。
▼広島交響楽団「平和の夕べ」コンサートについてはこちらをごらんください
コンサート情報 2011年8月 - 広島交響楽団
そして、今週末7月16日(土)は1台のピアノと加納悦子の声が奏でる至福の音楽の世界。
暑さを忘れる、心の旅へ。
▼加納悦子の今
ピックアップアーティストVol.22 加納悦子の今 - 株式会社二期会21
▼7/16のリサイタルの詳細はこちら
二期会ゴールデンコンサートin津田ホールVol.33 加納悦子メゾソプラノ - 株式会社二期会21

帆かけ舟、ZEN

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リサイタル直前!加納悦子に聞く(1)

今回は、帰国後、歌う機会が多くなったリヒャルト・シュトラウスについて、
先に話題を呼んだ新国立劇場『ばらの騎士』アンニーナを糸口に聞いてみました。

kanou_etsuko_MG_9605.jpg 数年前に同じオペラのオクタヴィアンを歌いました。この役は「タイトルロール」なので歌う分量や物語全体に占める役の重要度はアンニーナとは比較になりません。でも新国立劇場でアンニーナを歌わないかと言われた時は「面白いかもしれない」と本心から思いました。
加納がオクタヴィアンを演じた2008年『ばらの騎士』は、びわ湖ホールと神奈川県民ホールと東京二期会の共同制作というプロジェクトの第1弾で、びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典はじめ、プロダクションとしても力が入っていた。アンドレアス・ホモキを演出に迎え、出演者も元帥夫人マルシャリンに佐々木典子、ゾフィーに澤畑恵美、と二期会からも一流の歌手が出演している。
中でも、時が止まったかのようなオクタヴィアンとゾフィーの出会いのシーンは、今も鮮やかに目に浮かぶ。オクタヴィアンの「若さ」が精神的にもそして行動に現れるときにも、事象として若い、というだけではなく、若いからこそ感じた不安、怒り、怖れ、喜び、落胆等、一つ一つが類まれな集中力で客席に発信されていた。そして、その感情の動き自体がオペラ全体を引っ張っていき、深い共感を呼んだのだ。

その彼女が、今度はアンニーナを演じることを、「面白いかも知れない」と思ったのは、実際、自分がオクタヴィアンの役年齢:17歳3カ月!からは、遥かに?!離れてしまっただけでなく、傍目からもアンニーナは大変魅力的な役柄だったから、というのです。

R.シュトラウスはオペラ劇場を知り尽くしていた作曲家だと思いますが、彼がメゾソプラノという声種の歌手達のある意味、健全なキャリアの過程にアンニーナやカプリッチョのクレロン、サロメのヘロディアス、エレクトラのクリテムネストラなどの役をこの世に残してくれたことは本当に感謝するべき贈り物だと思う。これらの役は、幾つかの少年役を含むメゾソプラノの役を歌った経験から得た感性や技術を多くの場面で生かすことのできる要素に満ちています。アンニーナについて言えば、短いながらもドイツ語の早いしゃべりや音域の広さやオックスとの洒脱なやりとりとか、歌う方の挑戦意欲をかきたてるフレーズに彩られているのです。
『ばらの騎士』2幕最後、オックス男爵が有名なワルツを歌うが、アンニーナは、女中のマリアンデルからの恋文(実はオクタヴィアンの悪戯)を手に、男爵の自尊心をくすぐったり、からかったりする。加納が演じるアンニーナは、いわゆる身分社会の底辺から上は貴族まで、知り尽くしたしたたかさと、詮索好きという生来のもの、体裁ばかりの人間をからかう軽妙さと、気取りつつも実をとる女の知恵が見え隠れする。してやったり、と喝采し笑わされるが、何か苦みが残るという、本当に面白い人物になっていたのだ。
二期会ゴールデンコンサートin津田ホール
Vol.33 加納悦子メゾソプラノ

2011年7月16日(土)16:00開演
津田ホール(全席自由)4,000円

 チラシダウンロード(PDFファイル)

▼加納悦子の今
ピックアップアーティストVol.22 加納悦子の今 - 株式会社二期会21
▼7/16のリサイタルの詳細はこちら
二期会ゴールデンコンサートin津田ホールVol.33 加納悦子メゾソプラノ - 株式会社二期会21

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この秋、幸田浩子がお贈りするとびきりスペシャルな一夜!

ソプラノの幸田浩子が、今秋Hakukju Hallでリサイタルを開きます。
彼女のオリジナルとして多くの方々から愛されている佳曲「カリヨン」。
その作曲者であるイタリア・ポップス界のカリスマ、ベッペ・ドンギアを迎え、作曲家自身の演奏をバックにお贈りする、ファン待望のリサイタルです!

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幸田浩子
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ベッペ・ドンギア

**コンサートによせて**
演奏家にとって、自分の為に書かれた作品を演奏する際は、いつもより少しだけ特別な感じです。
それは、その作品の創りだされる背景を知りすぎているからかもしれません。
ある時はドンギアさんのピアノに合わせて、ふと私が口ずさんだ小さなメロディーから。
ある時は素敵な詩に巡り合って。ある時は偉大な作曲家へのオマージュとして。 
新しい“歌“が創りだされる瞬間に何度も立ち会いました。
このたびドンギアさんをお迎えして、ご本人の演奏と共に、そのさまざまな愛しい“歌”を、皆さまに聴いていただけることを、とても幸せに思います。
幸田浩子
◆公演情報◆ <前売開始・7月19日(火)10:00>
幸田浩子with ベッペ・ドンギア  カリヨン~新しい色の祝祭にて
その美声に心奪われ、幸田浩子に『カリヨン』を献呈したイタリア・ポップス界のカリスマ、B.ドンギアを迎え、作曲家自身の演奏をバックにお贈りするとびきりスペシャルな一夜!
オペラ歌手、またコンサート・ソリストとして活動する中で、彼女が大切にしてきたその世界を、是非お聴き逃しなく!
[日時]2011年10月19日(水) 19:00開演(18:30開場)
[会場]Hakuju Hall
(東京メトロ千代田線代々木公園駅または小田急線代々木八幡駅よりそれぞれ徒歩5分)
[協賛]Hakuju Hall/日本コロムビア株式会社
[演奏予定曲]
   ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
   バッハ/グノー:アヴェ・マリア
   B.ドンギア:カリヨン、スターバトマーテル、グローリア
   アメイジング・グレイス  ほか
[料金]全指定席¥5,000
[ご予約・お問い合わせ]二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
   (平日10:00-18:00・土曜10:00-15:00・日祝休業)
[前売り開始]2011年7月19日(火)10:00

加えて、2つのメディア情報です。
NHKラジオ第一放送の「かんさい土曜ほっとタイム」に登場!
7月9日(土)14時からの≪ほっと人物ファイル≫に生放送出演致します。
オペラ歌手としての体験談からレギュラーを務める「気ままにクラシック」の裏話など、幸田浩子の魅力を存分にお楽しみ頂きます。
▼番組ホームページなどはこちら
かんさい土曜ほっとタイム - NHKオンライン
ラジオ第1(7月9日) - NHK番組表
「NHKウィークリー ステラ」2011年7月22日号
2011年7月13日発売 ¥270(税込)
≪ラジオdeぶれいく≫のページで、笑福亭笑瓶さんとパーソナリティを務めている「気ままにクラシック」をピックアップ!
笑瓶さんとのインタビューやスタジオの様子が披露されております。
▼ステラのホームページはこちら
NHKウイークリーステラ - NHKサービスセンター

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粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1])

王子カラフを当たり役としてきた二期会トップテノールの福井 敬、客席を深い声で包み込む横山恵子のトゥーランドット姫を得て、粟國淳の色彩豊かなトゥーランの国に誘われます。
ローマ・オペラの芸術監督・常任指揮者を歴任し、イタリアオペラを知り尽くしたジャンルイジ・ジェルメッティを指揮に迎え、快調の読売交響楽団が奏でるプッチーニ・オペラの世界。
東京文化会館(上野)の舞台からお楽しみいただきましょう。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)

幕が開くと、大きな機械が蒸気が吹く中、重労働に耐えるトゥーランの国(架空の国)が現れる。


3人の大臣。
左からポン(村上公太)、ピン(萩原潤)、パン(大川信之)。
ユーモラスに感じられる面白い音楽ですが、タイミングをピタリと合わせるのは難しいのですよ。
それぞれのキャラクターが際立って、登場するとどことなくひょうきんです。


マエストロ、ジャンルイジ・ジェルメッティ。
オーケストラを自由自在にドライブし、疾走する。


皇帝アルトゥム(牧川修一)とトゥーランドット姫(丹藤亜希子)。
異国情緒あふれる、高貴で光り輝く衣裳にも注目。


女奴隷のリュー(新垣有希子)は、捕えられ拷問されてもカラフの名を明かすことを拒み、死んでしまう。
愛し、その愛を得ることなく、死んでしまう女性をプッチーニは美しい音楽で描き、世の男性はそれを儚いといって賛美するが、そうやって死んでいくリューの姿に、今に続く深い犠牲を感じるのは演出のためであろうか。


最後にはカラフを愛するトゥーランドット姫(横山恵子)。
姫には、美しいだけでなく、その身分の高さゆえ、激しさを秘めた表現が求められ、特別なソプラノだけが歌える役です。
横山は、タイトルロールにふさわしい気品と貫禄を示し、すべてが聴きいるようでした。
冷たく美しい、というだけでなく、感受性の強いまた繊細な女性として、描かれていました。

プレミエ(7月6日)のカーテンコール!

ご来場ありがとうございます。
本公演は休演日を挟んで残り2回、9日(土)と10日(日)。
この迫力のプロダクションをどうぞお見逃しなく。
ご来場お待ちしております!!

▼公演案内ページはこちら
2011年7月公演 G.プッチーニ『トゥーランドット』- 東京二期会オペラ劇場
▼公演当日の情報はこちらをご覧ください(当日券あります!)
いよいよ開幕!!『トゥーランドット』公演当日のご案内 - 2011年07月05日|オペラの散歩道 二期会blog

帆かけ舟

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ネットメディアに『トゥーランドット』が取り上げられています!

6日に初日の幕を開けた『トゥーランドット』。インターネットメディアでも取り上げられています。
どうぞご覧ください

▼指揮のジャンルイジ・ジェルメッティが音楽の魅力を語る
現実超えた真実 オペラで ジェルメッティ、二期会指揮 - asahi.com(朝日新聞社)
▼二期会きってのテノール福井敬が、当たり役カラフについて熱く語る
「前に進む力」与える究極のアリア 東京二期会「トゥーランドット」 - MSN産経ニュース

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いよいよ開幕!!『トゥーランドット』公演当日のご案内

いよいよ6日(水)から東京文化会館 大ホールにて、
二期会創立60周年記念公演・東京二期会オペラ劇場『トゥーランドット』が開幕します!
公演当日についてのごあんないをいたします。

東京二期会オペラ劇場 2011年7月公演・二期会創立60周年記念公演
G.プッチーニ作曲 『トゥーランドット』オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
指揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ/演出:粟國 淳
当日券と公演タイムテーブルのご案内
7月6日(水)
7月7日(木)
7月9日(土)
7月10日(日)
当日券
S,A,B,C
S,A,B,C
S のみ
S,A
当日券販売開始
17:00~
12:30~
12:30~
12:30~
開場
17:30
13:00
13:00
13:00
開演
18:30
14:00
14:00
14:00
第1幕
約30分
休憩予定時刻
19:00~19:20
14:30~14:50
14:30~14:50
14:30~14:50
第2幕
約35分
休憩予定時刻
19:55~20:15
15:25~15:45
15:25~15:45
15:25~15:45
第3幕
約35分
終演予定
20:50
16:20
16:20
16:20
東京文化会館
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線][宇都宮・高崎線][常磐線][東北・上越・長野・秋田・山形新幹線]=
「上野駅」公園口徒歩1分
<地下鉄>
[銀座線][日比谷線]=「上野駅」7番出口徒歩5分
<京成電鉄>
[京成本線]=「京成上野駅」正面口徒歩6分

お車のお客様は東京文化会館ウェブサイトをご覧ください
>>交通アクセス - 東京文化会館|来場者の皆様へ

※販売状況により券種によっては販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※公演タイムテーブルは、当日の進行によりずれる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

《便利!》
◎二期会チケットセンターのオペラ公演インターネット予約【Gettii(ゲッティ)】では、前売券が公演当日の開場時刻までご予約が可能です!!
チケットはご来場の途中にお近くのセブン-イレブンでお支払&お受取いただけますので、余裕をもってお越しいただけます!どうぞご利用ください!!(※PCのみの対応となります)
▼公演案内ページにある【ゲッティへGO!】ボタンをクリックしてお申込ください!!
 ↓↓↓こちら↓↓↓
2011年7月公演 G.プッチーニ『トゥーランドット』- 東京二期会オペラ劇場

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ロマンティシズムの行き着く先・・・
ファンが待ち望む加納悦子のリサイタル!

二期会の第一線で活躍する歌手の音楽を、じっくりと堪能できるコンサートシリーズ「二期会ゴールデンコンサートin津田ホール」。
次回7月16日(土)は、メゾソプラノ加納悦子が出演。アルバン・ベルクやアーノルト・シェーンベルクを中心としたプログラムでのリサイタルをお届けします。
 チラシダウンロード(PDFファイル)
今もっとも輝き、信頼される音楽家の一人と言える加納悦子。
もともと、ドイツリートに魅かれていた加納は、東京芸術大学を卒業後、ドイツに留学し、ケルン音楽大学、ケルン歌劇場研修所で学びます。
留学当時について、「この歌をこんな風に伝えたいという表現力や意欲を認めてくれて、すごくうれしかった」と話してくれたことがあります。伝えたいことがあって、その歌に耳を傾ける人がいて、そして、評価してくれるところだった、と。
そうしてすっかりドイツに馴染み、またその実力を評価され、
ケルン歌劇場の専属歌手として数多くのオペラに出演しました。

帰国後は、ベルク『ルル』3役、R.シュトラウス『ばらの騎士』オクタヴィアン、『カプリッチョ』女優クレロン、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネ等、メゾソプラノの重要な役を次々と演じ、存在感を増しています。
コンサートでもN響定期「大地の歌」、読響定期「ここに慰めはない」(猿谷紀郎作曲・G.アルブレヒト指揮)世界初演、06年都響、2010年東フィルに招かれベルリオーズ「夏の夜」を演奏。常にプロフェッショナルな姿勢で、第一線にいる歌手です。
加納が、日本に活動の軸を移して、今年で10年。
今回のプログラムは、10代の時から魅せられ、心底共感するものが潜むという、
シェーンベルクやベルクの「ロマンティシズムの世界」。
その時を共に。
インタビュー動画
▼加納悦子の今
ピックアップアーティストVol.22 加納悦子の今 - 株式会社二期会21
▼7/16のリサイタルの詳細はこちら
二期会ゴールデンコンサートVol.33 加納悦子メゾソプラノ - 株式会社二期会21

ZEN, 帆かけ舟

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読売新聞に演出・粟國淳氏のインタビュー記事掲載!

東京二期会オペラ劇場7月公演『トゥーランドット』は、6月20日にマエストロ・ジャンルジ・ジェルメッティ氏が来日、今週からは熱い舞台稽古を繰り広げています。
そんな中、演出・粟國淳氏のインタビュー記事が、6月28日(火)付読売新聞夕刊に掲載されました!
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残念ながらWEB上ではご覧いただけません!
2009年びわ湖・神奈川公演から、さらにプッチーニ未完部の場面などをより丹念に描き心理描写を深めようとしていること、台本と音楽が絡み合うオペラの魅力、演出家としての自身の運命的な決意、そして東日本大震災を乗り越える舞台人としての強い意志が語られています。
掲載されてすぐ当チケットセンターにも問い合せがありました。チケットをすでにお持ちのお客様も、まだお求めでないお客様にも読んでいただければ嬉しい内容です。
また、今月発売の『音楽現代』最新号に、7月公演『トゥーランドット』公演情報が掲載されています。
▼こちらはインターネットでも購入できます(表紙画像をクリック)
ongakugendai7.jpg - インターネットショッピングモール匠屋
ZEN

▼公演情報・チケットのご予約はこちらから(※出演者変更のお知らせがあります)
2011年7月公演『トゥーランドット』 - 東京二期会オペラ劇場
▼こちらに最新の残席情報をお知らせしています
7月公演『トゥーランドット』残席状況 - 二期会blog オペラの散歩道

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