オペラの本場で、ヴェルディのオペラのタイトルロールを歌うという素晴らしいチャンスを手にした田中は「歴史のあるイタリアの歌劇場でヴィオレッタを演じる事はプレッシャーではありますが、何ものにも代え難い喜びで、いまからワクワクしています。」とコメントを寄せています。ちなみに田中は、昨年12月、同劇場の『ドン・ジョヴァンニ』にもツェルリーナ役で出演しています。
ボローニャ市立劇場は、1763年に建てられました。6月にも8年ぶりに、来日した名高い劇場です。学問、芸術の重要な役割を担ってきた歴史ある街で、作曲家ロッシーニもボローニャ音楽学校で学んでいます。日本にもファンが多く、来日公演も大変人気があります。サッカーファンには、ボローニャFCの本拠地スタディオ・レナート・ダッラーラ(Stadio Renato Dall'Ara)として、知られています。塔と芝生の美しいスタジアムで、サッカーファンでなくても訪れてみたいところ。そんな、魅力ある街の誇りである歌劇場に、二期会の歌手が主要な役で出演するということで、とても光栄なことと思います。
▼ボローニャ市立劇場の公演ページはこちら(イタリア語サイト)
・LA TRAVIATA – estate – - Teatro Comunale di Bologna
![]() 田中絵里加 ソプラノ | 東京音楽大学大学院修了。ヴェネツィア国立音楽院大学院首席修了。第41 回イタリア声楽コンコルソ1 位ミラノ大賞受賞。OperaLive etition 国際コンクール優勝。Toti dal monte 国際コンクールでファイナリスト、更に優秀者に選ばれ奨学金を授与。G.B.Rubini 国際コンクールで3 位。2014 年度文化庁海外研修生。2017 年度さわかみオペラ財団奨学生。ミラノスカラ座研修所、ボローニャ市立劇場研修所で研鑽を積む。これまでにドニゼッティ劇場、ボローニャ市立劇場、マリオデルモナコ劇場、ブレーシャグランデ劇場など多数劇場でオペラ出演。 ジャンニ・スキッキのラウレッタ役、 ドン・パスクアーレのノリーナ役、ラ・ボエームのムゼッタ役、奥様女中のセルピーナ役などを演じる。2018 年12 月にはボローニャ市立劇場にてドン・ジョヴァンニのゼルリーナ役(指揮:ミケーレ・マリオッティ/演出:ジャン・フランソワ・シバディエ)で出演。2019 年7 月ボローニャ市立劇場にて上演される椿姫にヴィオレッタ役で出演予定。2011 年よりイタリアで活動中。二期会会員 |
![]() 清水勇磨 バリトン | 国立音楽大学附属高校を経て国立音楽大学卒業、同大学院修士課程首席修了。最優秀賞受賞。横須賀芸術劇場「新しい声」2015日本代表に選出、ドイツ大会に出場。第13回東京音楽コンクール声楽部門第1位受賞。(公財)野村財団より芸術文化助成を受け、イタリア・パルマにて研修。2018年ワーグナーコンクール(カールスルーエ)セミファイナリスト。大学院オペラ『フィガロの結婚』伯爵、日生劇場『セヴィリアの理髪師』フィオレッロ等を好演。2017年二期会『ばらの騎士』ファーニナル、東京(セバスチャン・ヴァイグレ指揮)愛知、大分(ラルフ・ワイケルト指揮)では豊かな音色と確かな技術で好演し、2018年3月立川市民オペラ『椿姫』ジェルモンではイタリアオペラにおいて十分な存在感を示した。2018年からは五島記念文化財団オペラ新人賞の助成によりイタリアにおいて研修をしている。2019年1月にはカルロ・フェリーチェ劇場(ジェノバ)の主催により『ドン・パスクワーレ』表題役でイタリアデビューをし、正統派の歌手としてイタリアにおいても認識されつつある。また2019年からはボローニャ歌劇場付設オペラ研修所でも研修を開始し、ヴェルディバリトンとしての期待はもちろんの事、プッチーニ、ワーグナーに至るまでの幅広いレパートリーを着実に自分のものにしており、数少ない正確な技術と音楽性を兼ね備えた歌手として信頼と期待を集めている。2020年3月まで引き続き文化庁在外研修員としてイタリアで研修を続ける。 東京音楽コンクール優勝者コンサート、文化庁・日本演奏連盟主催東京文化会館でのリサイタル、「第九」、「マタイ受難曲」等の宗教曲、くにたちフレッシュ名曲コンサート(リサイタル)、モーニングコンサート(東京文化会館)、NHK-FM リサイタル・ノヴァに出演。 平成28、29年度宗次エンジェル基金/(公社)日本演奏連盟新進演奏家国内奨学生。第28回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。日本演奏連盟会員。イタリア、ボローニャ在住。二期会会員 |



























Fotos: Hagen Schnauss


舞台メイクをした橋本。付け鼻が特徴的。





西岡慎介
ノッティンガム公爵に扮する甲斐栄次郎
エスターハージー城(音楽祭会場)
ハイドンザール
終演後、西岡(左)と演出家のNico Trees氏



ホセ・クーラとのツーショット






*ウィーン国立歌劇場楽屋にて エンリーコの扮装
富山県出身。国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。東京芸術大学大学院研究科声楽専攻修士課程修了。新国立劇場オペラ研修所第8期生修了。大学在学中の1999〜2000年にかけて安田生命クオリティオブライフ文化財団より助成を受ける。同大学卒業時にNTTドコモ賞を受賞。
グランプリの賞状
2010年7月23日(金)から4回上演されたシンガポール・リリック・オペラ創立20周年記念『魔笛』で、テノール村上公太がタミーノを歌い、前回1月の『ラ・ボエーム』に続き現地で高い評価を得ました。


2010年1月30日に「千駄ヶ谷スタイルinニューヨーク」で長谷川 忍、高田正人、与那城 敬とともにカーネギーホールデビューを果たした田上知穂。
シューマン生誕200年にあたり、メゾソプラノの庄司祐美がベートーヴェンハウス室内楽ホールにてリサイタルを開催しました。ベートーヴェンハウス室内楽ホールは20年前に、ボンのベートーヴェン生家に隣接して新設されたホールで、非常に音響のよいホールとして世界の著名演奏家が演奏することでも知られてています。現地公演評とともにご紹介致します。
リーダーアーベント(リサイタル)
2007年のシーズンからドイツのダルムシュタット劇場でソリストとして契約を結び、今3年目となるソプラノの橋本明希。

イタリア・フィレンツェのテアトロコムナーレ(Maggio Musicale Fiorentino)でのヤナーチェク「利口な女狐の物語」(サイトウキネンフェステイバル松本との共同制作)に出演、4日間とも超満員のお客様に恵まれて大成功のうちに幕が下りました。 指揮:小澤征爾。

去る11月10日にTBS系列で放映された、ウィーン国立歌劇場専属ソリストとして活躍するバリトン甲斐栄次郎が出演した番組『芸術が踊る都ウィーン 華麗なる謎解き大紀行』が、12月12日(土)にBS-TBSにて再放送されます。
秋田県出身。東海大学教養学部芸術学科音楽学課程卒業、同大学院芸術学研究科音響芸術専攻修了後、松前重義賞文化部門優秀賞を受賞。大学院在学中に海外派遣奨学生としてベルリンのフンボルト大学に留学。二期会オペラ研修所マスタークラス修了時に優秀賞並びに奨励賞を受賞。声楽を梶井龍太郎、島津与外次、鎌田直純、近藤均、梅沢一彦、H・F・フェッター、H・クレッチュマンの各氏に師事。
ヨーロッパ・日本で活躍中の 大村博美 が出演した、ローザンヌ公演『蝶々夫人』の評がフランスのオペラ雑誌「Magazine Opera International」に掲載され、「蝶々さんはお人形ではなく、誇り高い侍の娘であることを見事に表現した」等と絶賛されました。蝶々さん役は大村の大きな当り役として、国際的にも評価され、6月18日にはワルシャワ国立歌劇場でも同役を歌い満場の観客から喝采を浴びています。
◆Magazine Opera International 掲載記事の一部 訳
また、NHK-FMにおいて甲斐栄次郎の出演した、ウィーン国立歌劇場『シモン・ボッカネグラ』が7月12日(日)に放送されます。こちらもお聴き逃しなく!
(写真右)新垣有希子


ソプラノ会員・木下美穂子は、さる4月下旬にニューヨークで行われた「リチーア・アルバネーゼ プッチーニ財団国際声楽コンクール」にて、満場一致で日本人初の第1位に輝きました。
2005年夏、東京二期会『フィレンツェの悲劇』シモーネ役で絶賛された小森輝彦。