2018年12月10日のエントリー

黛 敏郎 オペラ『金閣寺』を聴く

日本人で初めて、ベルリン・ドイツオペラから新作の委嘱を受けた黛敏郎。また、パリを愛し、フランス音楽を愛した作曲家のオペラ、『金閣寺』フランス初演が今年3月に果たされました。

今回は、作曲家 黛敏郎について、そしてオペラ『金閣寺』の音楽について、事前に触れて起きたいという方に、これは欠かせない!という書籍、CDをご紹介いたします。



戦後の楽壇を、クラシックから映画音楽、放送音楽、ポピュラー音楽にいたるまで切り拓いてきた黛氏の生涯と音楽的業績を紹介しているのが、ヤマハミュージックから出版されている「日本の音楽家を知るシリーズ 古代と現代を極めた天才 黛 敏郎」(黛りんたろう監修/新・3人の会[西 耕一、德永洋明、清道洋一]著)です。
最先鋭の音楽技法を取り入れつつ、読経や寺院の鐘の響きから新しい音響を見出し、オペラ『金閣寺』に結晶化させていったその足跡を、歴史的な写真とともにたどることができます。オペラのご鑑賞前にご覧いただければ、より感動が深まることでしょう。

また、昨年その没後20周年を記念して、タワーレコード限定にて、『金閣寺』舞台上演日本初演のライブ録音が、唯一の全曲版として再プレスされています。
こちらも、歴史的価値ある録音もさることながら、ベルリン・ドイツオペラの委嘱を紹介した音楽評論家吉田秀和、また黛敏郎本人によるブックレットは貴重な資料となっています。再リリース時から人気の盤でしたが渋谷店やオンラインショップ等にはまだ在庫あり、とのこと。ご興味のあるかたは、ぜひお急ぎください!

▼書籍取扱いサイトはこちら
日本の音楽家を知るシリーズ 黛 敏郎 | 書籍 読み物 - ヤマハミュージックメディア

▼オンラインでのCDのお求めはこちらから
〈最終プレス!タワレコ限定〉三島美学を具現化した黛敏郎のオペラ『金閣寺』唯一の全曲盤! - TOWER RECORDS ONLINE
 
 
▼オペラ『金閣寺』公演情報ページはこちら
2019年2月公演 黛 敏郎『金閣寺』 - 東京二期会オペラ劇場

 2019年2月22日(金)18:30、23日(土)14:00、24日(日)14:00 東京文化会館大ホール
 指揮:マキシム・パスカル、演出:宮本亜門、管弦楽:東京交響楽団、合唱:二期会合唱団
 〈主催〉公益財団法人東京二期会
 〈共催〉公益社団法人日本演奏連盟

●お問合せ・チケットのご予約は
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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Le temps des deux 'Salomé' ~二つの「サロメ」
2019年4月『エロディアード』&6月『サロメ』いよいよ2演目同時発売!<12/13(木)~二期会オペラ愛好会先行/12/22(土)~一般発売>

4月27日(土)プレミエ〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉J.マスネ『エロディアード』と、6月5日(水)プレミエ〈東京二期会オペラ劇場/ハンブルク州立歌劇場との共同制作〉R.シュトラウス『サロメ』の「同時!」二期会オペラ愛好会先行予約が、いよいよ12月13日(木)から受付スタートします!

二つの「サロメ」プロジェクト始動――

紀元1世紀、古代パレスチナ副王ヘロデの後妻ヘロディアの娘である、サロメ。
その少女時代と洗礼者ヨハネの処刑にまつわる物語をモチーフとした芸術作品は、ヨーロッパ中世から現代に至るまで、数多に誕生してきました。

中でも、音楽作品を代表するものが、今回、東京二期会が上演する『エロディアード』と『サロメ』です。フロベールの小説をオペラ化した『エロディアード』は、フランスオペラの重鎮マスネらしい叙情性に富んだ旋律とハーモニーで、高潔な預言者ジャン(ヨハネ)に惹かれるサロメの愛と、そのジャンを処刑に追い込むエロディアードとの母娘の悲劇。一方、世紀末芸術の頂点ともいうべきオスカー・ワイルドの戯曲を原作とするR.シュトラウス『サロメ』は、シュトラウスならではの極彩色の和声とドラマティックな音響で、少女サロメの純粋無垢さから、ヨカナーンの首を求める官能や残酷を描いた異色の名作です。
同じ物語をモチーフとしながらも、まったく異なるドラマが誕生しました。
 
 
最高の音楽を届けるために


指揮
ミシェル・プラッソン
『エロディアード』を指揮するのは、現在85歳のフランス音楽の最高峰、ミシェル・プラッソン。東京二期会においても、2011年ベルリオーズ『ファウストの劫罰』、13年オッフェンバック『ホフマン物語』を指揮。フランス音楽の真髄を伝えてきました。今回は、Bunkamuraとの共催による〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉で、マスネの音楽の魅力を全面に引き出すプロダクションとなっています。『エロディアード』という上演の少ない名作だけに、4月27日、28日のわずか2日間ですが、巨匠プラッソンのフランス・オペラを生で聴くこの機会を、どうか逃されませんように!!


東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ 2018年3月公演『ノルマ』より
 
 


指揮
セバスティアン・ヴァイグレ

演出
ヴィリー・デッカー
『サロメ』の指揮は、2019年読売日本交響楽団の常任指揮者に就任するセバスティアン・ヴァイグレ。今回はその読響とともに、シュトラウスの名作を奏でます。東京二期会では、ヴァイグレ×読響の最初のオペラ演奏となった17年『ばらの騎士』(東京公演)に続いての登場で、前回の好演にますますの期待が高まります!
また『サロメ』は、ハンブルク州立歌劇場との共同制作により、ヴィリー・デッカー演出の舞台でお届けします。16年『トリスタンとイゾルデ』に続いてのデッカー演出ですが、独特の世界観を具現化したような圧倒的な舞台で、ある意味ワーグナー以上に生々しく扇情的なドラマをどのように表現するのかどうぞご期待ください!


ハンブルク州立歌劇場公演 『サロメ』より
 
 
▼4月『エロディアード』公演情報ページはこちら
2019年4月公演 J.マスネ『エロディアード』(セミ・ステージ形式) - 東京二期会
 2019年4月27日(土)17:00、28日(日)14:00 東京文化会館大ホール
 指揮:ミシェル・プラッソン、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、合唱:二期会合唱団
 〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

▼6月『サロメ』公演情報ページはこちら
2019年6月公演 R.シュトラウス『サロメ』 - 東京二期会オペラ劇場
 2019年6月5日(水)18:30、6日(木)14:00、7日(土)14:00、8日(日)14:00 東京文化会館大ホール
 指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、演出:ヴィリー・デッカー、
 管弦楽:読売日本交響楽団、合唱:二期会合唱団
 〈主催〉公益財団法人東京二期会 〈共催〉公益財団法人読売日本交響楽団

●お問合せ・チケットのご予約は
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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