2021年11月16日のエントリー

二期会名作オペラ祭『こうもり』キャスト・インタビュー~アルフレード金山京介「ロザリンデも彼の歌声に惚れたと言っていますから、ハードルを上げられたような気持ちになります(笑)」

〈二期会名作オペラ祭〉オペレッタ『こうもり』キャスト・インタビュー。第9回は、アルフレード役の金山京介です。
今年は、9月の『魔笛』タミーノ(※1)に続いての出演。オペレッタも昨年『メリー・ウィドー』カミーユに続く出演となります。
すらりとした長身から放たれる軽やかなテノールの歌声は、オペレッタの洒脱な若者役にもぴったりでしょう。公演を前に話を聞きました。

202111_kanayama_kyousuke_00.jpg 金山京介

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――『こうもり』のアルフレードはどのような人物でしょうか?

金山: 彼は自分の欲望に正直で、良くも悪くもあまり深く物事を考えていないような節も感じます。昔の恋人の家に旦那の留守中に忍び込み火遊びしようとしたり、挙句お酒を飲み過ぎて酔っ払うなんてとんでもないやつですよね!ある意味で1番人間らしい人物でしょうか。一幕フィナーレでは人間の三大欲求である食欲、性欲、睡眠欲全てを体現していますし(笑)

――まじめで思慮深い金山さんとは「正反対」の性格のようですが・・・そんなアルフレードの見せどころ、聴かせどころを教えてください。

金山: アルフレードは作品全体を通してそんなに登場シーンは多くありません。なのでできたら全部残さず聴いていただきたいですが、、、特に気合が入るのはやはり最初の影歌ですね!公演の第一声が自分の声から始まるというのはどの作品でもやはり緊張します。特にアルフレードは歌手という役柄ですし、ロザリンデも彼の歌声に惚れたと言っていますから、アルフレードを演じる時はとてもハードルを上げられたような気持ちになります(笑)

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2020年11月『メリー・ウィドー』より カミーユ役(前列中央/撮影 三枝近志)

――昨年の『メリー・ウィドー』カミーユに続いてのオペレッタ出演となりました。芝居(台詞)も歌唱も両立させなければいけない、しかも洒脱にみせなければいけないので、難しさもあり、楽しさもあるかと思いますが、何か特別な取り組み方などはありますか。

金山: 基本的にオペレッタだからとこうしなければいう風には考えていません。作品への理解を深め、キャラクターを掘り下げると自然な形で演じることができるのではと考えています。が、やはり演技の面ではオペレッタは自由度が高いなと感じます。特にアルフレードは明るいキャラが持ち味ですし、場を引っ掻き回してやろうと毎回楽しんで稽古に励んでいます!
あとオペレッタには音楽と台詞がありますので、台詞の扱いには気を遣いますね。特に今回は日本語での台詞ですし、舞台での台詞は音楽とはまた違った難しさを感じます。どう発語すればよく聞こえるか、演技として成立するかなど試行錯誤してます。このあたりはオペレッタならではの醍醐味だなと感じます!

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2021年9月『魔笛』より タミーノ役(右/撮影 西村廣起)

――LaDill(ラ・ディル (※2))での活動のように、オペラの枠を越えた活動も金山さんの魅力のひとつですね。今、オペラ以外でやってみたいことはありますか?

金山: 現時点でやってみたいことというのはないのですが、いつも新しいものとの出会いは新鮮ですね。これまでも様々なジャンルのものに触れることによって、クラシックについて違った角度から考える良い機会となりました。その経験はオペラの舞台にとても活きているなと感じます。これからもそういった出会いを大切にしていきたいと思っています。

――ファンの皆様に向けてメッセージをお願いします。

金山: 『こうもり』はオペレッタの傑作で、二期会でもこれまで何度も取り上げれた作品です。今回は再演という形ですが、初演よりさらにパワーアップした舞台をお届けできたらと思っております!
ぜひ会場へ足をお運びください。お待ちしております!

(※1)
▼9月『魔笛』タミーノ出演前にご紹介したインタビュー
二期会名作オペラ祭『魔笛』キャスト・インタビュー~タミーノ 金山京介「モーツァルトの楽曲は常に自分を高めてくれる大事な存在です」 |2021/9/3 - オペラの散歩道(二期会blog)

(※2)
▼La Dill(ラ・ディル)=金山京介(T)、彌勒忠史(CT)、坂下忠弘(Br)、岩田健志(Br)の4人による声楽ユニット
La Dill|プロフィール - 日本クラウン株式会社 クラウンレコード

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▼『こうもり』公演情報ページはこちら
2021年11月公演 J.シュトラウスII世 オペレッタ『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年11月25日(木)18:30、26日(金)14:00*、27日(土)14:00、28日(日)14:00* 日生劇場
指揮:川瀬賢太郎/演出:アンドレアス・ホモキ/管弦楽:東京交響楽団
*…アルフレード 金山京介 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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2/23(祝)開催「二期会オペラ研修所 第65期マスタークラス修了試演会」~チケットは11/19(金)より発売します!

二期会オペラ研修所には、予科・本科・マスタークラスの3年間の研修課程があり、現在計101名の研修生が、それぞれの目標に向かって、日々研鑽に励んでいます。
第65期マスタークラス「大野徹也クラス」「佐々木典子クラス」では現在、オペレッタ作品を日本語訳詞にて学んでいます。新型コロナウイルスの感染防止対策を講じながら、ダンスも取り入れています。11月下旬の中期試演会を目前に控え、授業会場のスタジオは、研修生達や講師陣の熱気にあふれています。

授業の様子より


東京二期会オペラ劇場『こうもり』がまもなく開幕ですが、研修所でも多くの研修生が同作品に取り組んでいます。

さて、研修所での最終試験となる修了試演会が、2022年2月23日(水・祝)、Hakuju Hallにて行われます。
今回は、ドニゼッティ『愛の妙薬』『ランメルモールのルチア』、ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』、R.シュトラウス『ばらの騎士』をはじめ、オペラのハイライトシーンの数々をご披露いたします。
発売日は11月19日(金)。研修生35名の、研修所での集大成となる舞台を、ぜひご覧ください!

※演目・シーン等、プログラム詳細は後日改めてご案内します。

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PDFちらし
■■■ 公演情報 ■■■
二期会オペラ研修所
第65期マスタークラス修了試演会

開催日:2022年2月23日(水・祝)
   「大野徹也クラス」12:00開演
   「佐々木典子クラス」17:00開演
会場:Hakuju Hall 【アクセス
  ・小田急線 代々木八幡駅南口より 徒歩5分
  ・千代田線 代々木公園駅1番出口より 徒歩5分
料金:全席指定 各クラス1,500円(2クラスセット券 2,500円)
発売日:2021年11月19日(金)10:00~
※クラスごとにチケットが必要です。
※クラスごとに入れ替えがございます。
※セット券は二期会チケットセンターのみの取扱
▼出演者等の公演情報ページはこちらです
二期会オペラ研修所 第65期マスタークラス修了試演会 - 東京二期会

▼チケットご予約
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
Hakuju Hall オンラインチケット予約(※オンライン予約のみのお取扱い)

▼お問合せ
二期会オペラ研修所 TEL 03-3796-4717(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)

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