2007年11月17日のエントリー

北とぴあ国際音楽祭2007 モンテヴェルディ『オルフェーオ』

昨年のハイドン『月の世界』に続く寺神戸亮(指揮・ヴァイオリン)と古楽器オーケストラによる第2弾。演出は、能楽師の野村四郎と演出家の笠井賢一で、今年はバロック・オペラが能楽の所作を取り入れた演出で、11月15日(木)と17日(土)の二回上演されました。
400年前に生まれた傑作オペラ〈黄泉帰りの物語〉と能装束をイメージさせる衣装、幽玄な能の所作との融合が話題となっています。
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二期会会員の与那城敬(アポロ役・写真中央)や畠山茂(プルトーネ)、彌勒忠史(牧人)等も好演。
原作はオペラ創世記に頻繁にモチーフとなったギリシャ神話(太陽神アポロンの息子オルフェオが、毒蛇に噛まれて死んでしまった美しい妻エウリディーチェを取り返しに黄泉の国へ下る)。
さて、東京二期会オペラ劇場11月公演『天国と地獄』は、まさにこの神話をオッフェンバックがパロディー化した愉快なオペレッタ!
芸術の秋、モンテヴェルディ『オルフェーオ』とオッフェンバック『地獄のオルフェウス』(天国と地獄)、同じ原作から生まれながら、全く違った傑作に仕上がった二つの作品の違いを楽しんでみては。
北区文化振興財団 北とぴあ国際音楽祭2007 ー モンテヴェルディ『オルフェーオ』詳細
東京二期会オペラ劇場 『天国と地獄』詳細

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