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【二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー】~(6)アリオダーテ役 髙崎翔平&田中夕也

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー第6弾は、アリオダーテ将軍役の髙崎翔平(たかさき しょうへい・5/22出演)と田中夕也(たなか ゆうや・5/23出演)の登場です!
『セルセ』はオペラ・セリアでありながらコミカルな筋書きの物語ですが、その背景には古代ギリシャとの戦争があります。セルセ王に忠誠を誓うペルシャ軍の将軍がアリオダーテです。娘ロミルダが王家に嫁ぐとなれば、この上なき幸せ、のはずではありますが…

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――アリオダーテはどのような役ですか?

髙崎: 私が演じるアリオダーテはペルシャの将軍でセルセ王の腹心の部下です。
また、このドタバタ劇の中心となるロミルダ、アタランタ姉妹の父親でもあります。

田中: 将軍なので威厳はありますが、自分の良い様に事を考え、勝手に確信するという、少し変わった性格の持ち主です。

髙崎: そして、王に忠実な軍人の無骨さ故でもあるでしょうか、セルセとのやりとりの中で勘違いをしてしまい、その勘違いが物語をクライマックスへ導きます。


髙崎翔平

――アリオダーテの歌にもそんな性格が表れているようですね。

髙崎: アリオダーテのアリアは2曲ですが、最初に歌う”Soggetti al mio volere”は、ムーア人との戦争を指揮し勝利に導いたアリオダーテへの褒美として、「王家の者とアリオダーテの娘ロミルダを結婚させる」とセルセから約束を受けた直後に歌います。
セルセは自分がロミルダと結婚できるよう上手く王の立場を利用していったのですが、それを知らないアリオダーテは「高望みをしてはいませんが、天の導きであればいつでも名誉をお受けします。」と有頂天になった内心を歌います。
全編を通して”無骨な軍人”という印象のアリオダーテですが、このアリアでは軍人としての無骨さと予想外の褒美への抑えきれない喜びが混在しているような気がします。アリオダーテの人間的な魅力に溢れたアリアです。

田中: その後、“Del Ciel d’amore”では、自分の娘であるロミルダがアルサメーネと結婚できるということを確信して、「愛に満ち溢れた天に、こんな素晴らしい運命を誰が望んだだろうか?」と歌います。結局、これが勘違いであったのですが。
短いアリアですが、音の跳躍やメリスマがあるので、目の前にある幸せが音に表れているようで、歌っていて凄く楽しいです。どのような演出が付くのか今からとても楽しみです!


田中夕也

――将軍とはいえ、とても愛すべきキャラクターなのですね。ところで、二人は先輩後輩の関係と伺いました。

田中: はい、髙崎さんは大学時代の先輩で、師事していた先生も同じです。なので、僕には頼りになるお兄さんといった感じに思っています。仕事現場でもご一緒するので、いつもたくさんの事を学んでおります。

髙崎: 田中さんは、とっても心優しく、誰にでも好かれ頼りになる人です!
今回ダブルキャストということで、毎回の稽古を楽しみにしています。田中さんが歌ったり演じたりしているのを見ることで、アリオダーテという役の音楽やキャラクターを客観的に見ることができるので、とても勉強になります。
これまでの稽古の中でも、自分とは違った田中さんのアプローチに大変刺激を受けました。 本番までお互いに切磋琢磨できるよう、私も頑張りたいと思います。

田中: 先輩と同じ役が出来るなんてとても光栄です!

――最後にお客様に向けてメッセージを。

髙崎: キャスト全員で、毎回必死にこのオペラに取り組んでいます。 これから5月の本番に向けさらに密度の高い稽古が続いていくと思います。 “Ombra mai fu”だけではないオペラ『セルセ』の魅力をお伝えできるように頑張りますので、ぜひ会場でお聴きください!

田中: この作品が僕の二期会のオペラデビューとなり、今から楽しみと不安でドキドキしています。まだまだ未熟な僕ですが、僕なりのアリオダーテを精一杯演じます!お越し下さる皆様、楽しみにしていて下さい!

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▼『セルセ』公演情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

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期待の若手歌手による「アルテリーベ・月曜フレッシュコンサート」~9/16(月・祝)【二期会NewFace】上石知加子&田中夕也 〈瀬戸内の風に乗せて〉

期待の若手歌手の演奏と、美味しいお料理でおもてなしする、新橋の音楽レストラン・アルテリーベ東京の「月曜フレッシュコンサート」。
次の【二期会New Face】登場回は9月16日(月・祝)。ソプラノ上石知加子とバリトン田中夕也による「瀬戸内の風に乗せて」をお贈りします!

上石は山口県岩国市出身、田中は瀬戸内海を挟んで四国 香川県の出身。瀬戸内の穏やかな気候に育まれた二人による心洗われる名曲の数々。秋の優美な時間を清新な歌声の生演奏でお楽しみください。

ソプラノ 上石知加子

バリトン 田中夕也
コンサートに向けて、出演の二人からのコメントをご紹介します。

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上石: アルテリーベ東京の月曜フレッシュコンサートに二期会オペラ研修所第61期を修了した同期の田中夕也さんと出演します。是非聴きにいらしてくださいませ。ご予約お待ちしております。

田中: 2019年6月、有り難いことに第37回ソレイユ声楽コンクールにて第二位をいただく事ができました!
そして、この度のアルテリーベ月曜フレッシュコンサートでは、同期の上石知加子さんと また昨年、学部生の頃から憧れだった、大学院オペラで演じたモーツァルト『魔笛』パパゲーノ役を演じることができました。
アルテリーベでは、まず1曲目をパパゲーノとパパゲーナの楽しい「パパパ」の二重唱(ドイツ語原語歌唱)で開始します。その他にも大好きなオペラアリア、名曲の数々や、美しい歌曲、2部では、オペラセリアの代表作、ドニゼッティ作曲 歌劇『ランメルモールのルチア』からの聴きどころを二重唱「こちらにおいで、ルチア」などをお届けします。

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■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第254回【二期会New Face】瀬戸内の風に乗せて

日時:2019年9月16日(月・祝) 18:00開店
   第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:上石知加子(ソプラノ)、田中夕也(バリトン)、相田久美子(ピアノ)
演奏予定曲:
 モーツァルト オペラ『魔笛』より 「パパパの二重唱」
 ドニゼッティ オペラ『ランメルモールのルチア』より 「こちらへおいで、ルチア」
 ドニゼッティ オペラ『シャモニーのリンダ』より 「この心の光」
 ワーグナー オペラ『タンホイザー』より 「夕星の歌」
                          ほか

さあ、「月曜日は、新橋で、オペラ」!

▼ご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007



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