2015年03月12日のエントリー

イタリア・オペラの傑作『オテロ』、びわ湖ホールから大分、神奈川へ

去る3月7日(土)、びわ湖ホールで共同制作公演G.ヴェルディ『オテロ』の幕が開きました。
最高のキャストを揃え、指揮:沼尻竜典、演出:粟國 淳、びわ湖ホール、大分iichikoグランシアタ、神奈川県民ホールで上演する一大プロジェクト。
熱気にあふれた、びわ湖公演(3/7・8)の様子を、舞台写真とともにお送りします。
(写真提供:びわ湖ホール)
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ヴェネツィアの将軍、オテロはムーア人。美しいブルーの衣裳、オテロは、テノール福井 敬。(3/7)
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イアーゴの企みに陥ったオテロは、若く美しい妻デズデモナ(砂川涼子)の愛を疑い、嫉妬心と猜疑心からもはや逃れられません。(3/7)
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イアーゴは、黒田 博。生粋の京都人である黒田。巧みに、オテロの弱みを操り、じわじわと心理的に追い込みます。凄みさえ感じさせた、イアーゴ。(3/7)
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何も身に覚えのないデズデモナ(安藤赴美子)は、怒りにまかせて激昂するオテロ(アントネッロ・パロンビ)の心が理解できません。(3/8)
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ヴェネツィア共和国使節ロドヴィーコ(斉木健詞)の船が到着。
集まったヴェネツィアの群衆は、二期会合唱団とびわ湖ホール声楽アンサンブル。
海を制し、繁栄した当時のヴェネツィアに生きたギリシャ系、トルコ系、さまざまな人々を彷彿とさせる衣裳にもご注目ください。(装置・衣裳 アレッサンドロ・チャンマルーギ)(3/7)
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オテロはついに、デズデモナを殺してしまいます。(3/8)
16世紀のシェイクスピアの悲劇でありながら、変わることのない人間のドラマを現代に生き生きと描き出し、問いかけた粟國 淳の演出。
見事に応えた、歌手、オーケストラ(京都交響楽団)に、熱い拍手が送られました。
遠方からのお客様も多く、春の息吹のびわ湖を眺めながら、客席も華やいだ雰囲気でした。
本公演は、14日(土)に大分のiichikoグランシアタで、21日(土)・22日(日)には神奈川県民ホールで、上演いたします。
またお目にかかりましょう。

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