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Bunkamura「春だ!ブンカチャージ2022」
~東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ2021年1月公演 サン=サーンス 『サムソンとデリラ』が「Bunkamura STREAMING」で期間限定配信!

フランスの作曲家サン=サーンスを代表するオペラ『サムソンとデリラ』。
『旧約聖書』に描かれる古代パレスティナの雰囲気、宗教的な対立、そして登場人物の激しい感情の吐露が、音楽を通してドラマティックに描かれています。
東京二期会は、名曲ながらこれまで舞台化が難しく、上演の機会も少なかったこの作品を、2021年1月にBunkamuraオーチャードホールにて、マキシム・パスカル指揮、東京フィルハーモニー交響楽団により上演いたしました。

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このたび本公演(2021年1月5日収録)の動画が「Bunkamuraストリーミング」において、本日3月23日(水)から5月8日(日)までの期間限定で有料配信が開始されました! 

デリラ役はドラマティック・ソプラノの筆頭である板波利加。サムソン役はヒロイックな歌唱と表現力で人気を博すテノール樋口達哉。このほか二期会が誇る充実の布陣でお贈りしました公演を、オンデマンドでぜひお楽しみください!

■■■ 配信情報 ■■■
Bunkamura STREAMING
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
サン=サーンス『サムソンとデリラ』
オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演

配信期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)23:59
視聴券料金:2,800円(税込)
販売期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)21:00
(※期間中は何度でも視聴可能)

▼配信の詳細と視聴はこちらから
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ サン=サーンス『サムソンとデリラ』オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演- Bunkamura STREAMING(ストリーミング)

◆「MY Bunkamura」ご登録者限定特典◆
『サムソンとデリラ』の配信チケットをご購入の方の中から抽選で5名様に、サムソン役2名の<サイン入り公演プログラム>をプレゼント!

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MY Bunkamura
※MY Bunkamuraのマイページ(要登録)にログイン後、登録者限定特典ページの応募フォームよりお申込みください。

<公演について>
収録:2021年1月5日(火)19:00開演 Bunkamura オーチャードホール
指揮:マキシム・パスカル
音楽アシスタント・字幕:佐藤正浩  舞台構成:飯塚励生
映像:栗山聡之  照明:八木麻紀  合唱指揮:大島義彰
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:永井和子  公演監督補:大野徹也
キャスト:
  デリラ 板波利加
  サムソン 樋口達哉
  ダゴンの大司祭 門間信樹
  アビメレク 後藤春馬
  老ヘブライ人 狩野賢ー
  ペリシテ人の使者 加茂下 稔
  第1のペリシテ人 澤原行正
  第2のペリシテ人 水島正樹
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
主催:公益財団法人東京二期会、Bunkamura

―― “ブンカのトビラ”の、その先へ ――
Bunkamuraではこの春「ブンカチャージ2022」と銘打ち、様々なジャンルの上質な文化芸術を上演・開催、配信。
日々の生活をちょっと良いものにできるようなヒントを見つけるために、新しい「トビラ」を開いてみませんか?

▼特設サイトはこちら
春だ!ブンカチャージ 2022 - Bunkamura

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黒い薔薇歌劇団~旗上げ公演『魔笛』、公演迫る!

皆さんよくご存知の二ノ宮知子さんの漫画「のだめカンタービレ」のオペラ編に登場する、「白い薔薇歌劇団」にあやかって、クラシックをより楽しく身近に感じていただきたいと、二ノ宮さんの許可をいただき命名された、その名も「黒い薔薇歌劇団」。
今月、その「黒い薔薇歌劇団」が旗上げ公演として、モーツァルト『魔笛』をかつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで上演致します。
構成・演出を手がけるバリトン宮本益光(パパゲーノ役で出演)を始め、日本を代表するオペラ歌手が大集結。また、俳優の長谷川初範さんをナレーションにお迎えしてお届けします。
ファンタジー溢れる有名な作品を、歌唱は日本語字幕スーパー付きの原語(ドイツ語)演奏で、セリフは日本語で、さらにナレーション付きと、オペラ初心者の方にもわかりやすい形で上演致します。また、会場の持つ音響効果を最大限に発揮するため、あまり過度な演出に傾倒しない構成とし、より美しい音楽、良い演奏をお楽しみいただけますので、『魔笛』ファン、オペラファンにとっても見逃せない公演です。
ぜひお気軽にお越しください!

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PDFちらし
■■■ 公演情報 ■■■
黒い薔薇歌劇団 旗揚げ公演 W.A.モーツアルト『魔笛』
~日本を代表するオペラ歌手たちによる、極上の音楽体験!!~
構成・演出 宮本益光
日時:2015年1月17日(土) 15:00 開演(14:30開場)
会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
   (京成線「青砥駅」徒歩5分または「京成立石駅」徒歩7分)
料金:全席指定・税込
   S席5,000円、A席(バルコニー席)4,500円、学生2,500円
   (4歳以上入場可/要チケット)
出演:ザラストロ/大塚博章
   夜の女王/塩田美奈子
   パミーナ/砂川涼子
   タミーノ/鈴木 准
   パパゲーナ/鵜木絵里
   パパゲーノ/宮本益光
   侍女1/髙橋絵理
   侍女2/青木エマ
   侍女3/小林由佳
   モノスタトス/加茂下 稔
   童子/シンフォニーヒルズ少年少女合唱団
   ピアノ/石野真穂
   魔法の笛/難波 薫(フルート)
   魔法の鈴/髙島美沙(ダンサー)
   ナレーション/長谷川初範

▼公演概要ページはこちら
黒い薔薇歌劇団 旗揚げ公演『魔笛』 - 二期会21
▼チケットのお求め、お問合せはこちら
かつしかシンフォニーヒルズ 03-5670-2233 (10:00~19:00)
かめありリリオホール 03-5680-3333 (10:00~19:00)
葛飾区文化施設指定管理者|シンフォニーヒルズ・リリオホール(←ネット予約)

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NHK音楽祭2014 ゲルギエフ指揮/マリインスキー管弦楽団『サロメ』

音楽が持つ“本物の魅力”に触れ、豊かで質の高い文化の創造に貢献すべく2003年に創立された、「NHK音楽祭」。12回目を迎えた本年は、管弦楽の黄金期―後期ロマン派の壮大な調べ―と題し、開催2日目に、生誕150周年を迎えたリヒャルト・シュトラウスを特集。26年に及び芸術監督を務めるマリインスキー劇場管弦楽団を率いて、ワレリー・ゲルギエフが楽劇『サロメ』の指揮を執りました。
圧巻の演奏を盛り上げたのは二期会の層々たるメンバー。普段なかなかお目にかかることのできない豪華出演陣による『サロメ』、一見の価値ありです。
【二期会の出演者】
小姓/奴隷…山下牧子、ユダヤ人1…高田正人、ユダヤ人2…岡本泰寛、
ユダヤ人3…与儀 巧、ユダヤ人4…加茂下 稔、ユダヤ人5…大塚博章、
ナザレ人1…秋谷直之、ナザレ人2…大沼 徹、兵士1…斉木健詞、
兵士2…志村文彦
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「クラシック音楽館」
NHK音楽祭2014 ―マリインスキー劇場管弦楽団―

放送日時:2014年11月9日(日) 21:00~22:58
放送局:NHK-Eテレ
内容:
 ●インタビュー/(指揮)ワレリー・ゲルギエフ
 ●リヒャルト・シュトラウス作曲:楽劇『サロメ』
   指揮:ワレリー・ゲルギエフ
   管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団
   (収録:2014年10月17日 NHKホール)
▼番組ホームページはこちら
クラシック音楽館 - NHKオンライン

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ウィーンの貴婦人のモットーは、片目に涙、片目に笑い

安井陽子(ソプラノ)、井坂 惠(メゾソプラノ)、高橋 淳(テノール)、加納悦子(メゾソプラノ)、小貫岩夫(テノール)、経種廉彦(テノール)、國光とも子(ソプラノ)、加茂下 稔(テノール)、長谷川 顯(バスバリトン)等、二期会オペラでもおなじみの歌手勢が揃って出演した新国立劇場「ばらの騎士」公演が、4月22日(金)に最終日を迎えました。

R.シュトラウスの「ばらの騎士」は、人気の高い作品ですが、どの役にも高い歌唱力、優れたアンサンブルが求められるため、プロダクションの力も試されます。
東日本大地震により、来日予定だった出演者の相次ぐ変更、プレミエ(公演の初日)が延期になるなど、関係者には苦労も多かったことと思いますが、出演者の士気はすこぶる高く、予定通り来日した、オックス男爵役のフランツ・ハヴラタ、元帥夫人マルシャリンを歌うため急遽ドイツから飛んできてくれたアンナ=カタリーナ・ベーンケの気品と存在感も舞台全体の吸引力となり、熱のこもった公演となりました。
新聞各紙でも高評が並び、歌手陣の奮闘ぶりと合わせ、2006年の再演となったジョナサン・ミラーの演出も再評価された様子です。

第一次世界大戦前に時代を移した設定のためか、登場人物の本来の気性か、元帥夫人は、一人になったときも凛としてめそめそしない強さがあり、またゾフィーも身分は平民の娘でありながら、なかなかの自尊心も示し、いずれも自立型の女性たちが描かれていて魅力的です。

走り去っていくオクタヴィアンを、シガレットを手に元帥夫人が窓から見送る一幕最後、つばの広いボンネット、黒のすっきりしたドレスを着こなし「何事にも時があります」と言い放つ三幕、いずれも立ち姿の美しさは、アンナ=カタリーナ・ベーンケさんの魅力でもあり、香りともいうべきもの。
オクタヴィアン(井坂惠)は、ロフラーノ伯爵としてふるまう公の場面もさることながら、甘える表情も、オックスを陥れる可愛い女中姿(変装)も危ういほど魅惑的。

アンニーナ役の加納悦子は、何と贅沢な配置でしょう。これまでにオクタヴィアンも歌っていますが、今回は、ちょっといかさま師みたいなイタリア人のヴァルツァッキ(高橋淳)と組んで、体裁を取り繕う貴族を逆手にとり、お金をせびったりする役です。
ケルンからキャリアをスタートさせた加納は、オペラの舞台はなじみのある場なのか、生き生きとした人物をクリアに演じてみせ、登場するたび新鮮な面白さです。
2幕最後のオックスとアンニーナの場面は、これまでの「ばらの騎士」にはないクライマックス!歌詞のひとつもおろそかにしない、隅々まで神経の行き届いた彼女の音楽は、聴く人の生きる喜びです。加納のリサイタルとなる7月16日(土)の「二期会ゴールデンコンサート」(津田ホール)が楽しみ!

安井陽子は、2008年6月の東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタを演じて以来、注目のソプラノ。『魔笛』夜の女王の最高音を現在、もっとも確実に音楽的に聴かせることのできる歌手の一人でしょう。今回は、気取りのない闊達な性格のゾフィーを演じ、柔らかい歌声で客席を魅了し、大きな拍手を浴びました。

ものがあふれる都会に住みながら、ふと明日に不安を覚えるような東京で、ともに余震をしのぎつつ、今回の「ばらの騎士」の公演をつとめあげた歌手の姿に、客席は大いに勇気づけられたに違いありません。

ウィーンの貴婦人のモットーは、片目に涙、片目に笑い(公演プログラムから)

▼新国立劇場のサイトに公演写真、インタビューが掲載されています
ばらの騎士 - 公演記録|新国立劇場
「ばらの騎士」指揮者マンフレッド・マイヤーホーファー、元帥夫人役アンナ=カタリーナ・ベーンケ インタビュー【映像】 - ニュース|新国立劇場

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