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11月公演オペレッタ『天国と地獄』~【神々のご紹介シリーズ6】酒の神バッカス&伝令の神マーキュリー

東京二期会オペラ劇場11月公演 オペレッタ『天国と地獄』はいよいよ今週木曜に開幕致します!そして配役紹介は第6弾。最後にご紹介するのは、酒の神「バッカス」から峰 茂樹と、ギリシア神話界随一の俊足を誇る伝令の神「マーキュリー」から升島唯博です。

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《バッカス》
峰 茂樹(11/21・23出演)
――バッカスはどんな神?
バッカスと言えば、皆さんよくご存知のチョコレートを連想すると思いますが、2幕2場の地獄の宴会で登場する、酒の神であります。
この催しのスポンサーと言ったところでしょうか。このオペラの中で最高に盛り上がる場面であり、この宴が最高潮に達したところで、あの"カステラ1番電話は2番"のCMで有名になったあのメロディが登場してドンチャン騒ぎとなります。
――バッカスの人物(?)像は?
毎夜毎夜、綺麗な女達を侍らせて、酒にまみれて、歌や踊りに明け暮れるボス的存在。
――公演に向けて意気込みを教えてください。
残念ながらバッカスには今回の演出ではソロもセリフも一切ありません。その中でどうやって存在感を出して目立つかが課題でしょう。
これまで、いろいろなオペラで、出番が少ない一発芸で勝負して参りましたが、ここが“オペラ芸人”の真骨頂!頑張ります!

稽古場風景より 手前で寝ているのがバッカス峰、右に立つのはジュピター(大川 博)

《マーキュリー》
升島唯博(11/21・23出演)
――マーキュリーはどんな神?
ローマ神話ではマーキュリー(メルクリウス)、ギリシャ神話ではヘルメス(Hermes)と呼ばれる、オリンポス十二神の一人です。神々の伝令役で、盗賊、商人、職人の庇護神。ちなみにヘルメス(Hermes)をフランス語読みすると「エルメス」となり、ファッションブランドの名前と同じになります。
――マーキュリーの人物(?)像は?
神々の長で、自分の父親であるジュピターに仕えるが、自分の利益の為に動き、あまり他者とは深く交わらない。行動も、頭の回転も、喋りも速い。
――『天国と地獄』の魅力と自身の意気込みを
今回の版では短くカットされていますが、マーキュリーの登場シーンに歌われるロンド・サルタレッラは聴き応えがあります。それと、情報収集の為に色々とアイテムを使っていますので是非お楽しみください。
このオペレッタの中には皆さんが知っている曲がいくつも入っていて、聴いているだけでウキウキ、そしてニマッ・・・っとしてしまいます。楽しい内容、超絶技巧の歌、実は調べれば調べるほどよく練られたパロディーの伏線など、このオペレッタには盛り沢山な「芸術」が詰め込まれています。
皆様のご来場をお待ちしております!

稽古場風景より 宴のシーン、ミネルヴァ(髙品綾野)と踊りを眺めるマーキュリー升島。

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▼オペレッタ『天国と地獄』公演情報ページはこちら
2019年11月公演 J.オッフェンバック オペレッタ『天国と地獄』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年11月21日(木)18:30、22日(金)14:00、23日(土・祝)14:00、24日(日)14:00 日生劇場
指揮:大植英次/演出:鵜山 仁/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人公益財団法人ニッセイ文化振興財団【日生劇場】

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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11月公演オペレッタ『天国と地獄』~【神々のご紹介シリーズ1】世界を牛耳る兄弟神プルート&ジュピター

東京二期会オペラ劇場、次の公演は11月21日(木)より日比谷の日生劇場にて上演致します、オペレッタ『天国と地獄』です。

二期会blogでは公演に向けて、登場人物のご紹介をしてまいりたいと思います。(11/21,23出演/11/22,24出演)
が、人物といってもご存知のとおり、パロディにされるギリシアの神々ばかり・・・


オペレッタ『天国と地獄』人物(神)相関図


まずは、ギリシアの神々の主神であり天空神である「ジュピター」(大川 博/三戸大久)。冥界の神「プルート」(上原正敏/渡邉公威)とは兄弟です。
ジュピターの妻が「ジュノー」(醍醐園佳/三本久美子)。母の神、結婚の神です。二人の間の息子が、戦いの神「マルス」(野村光洋/的場正剛)。
そして、次にご紹介する神様は、ジュピターの子供たちにあたりますが、すべてジュノーとは人間的にいうところの“腹違い”にあたります。伝令の神、俊足の「マーキュリー」(升島唯博、児玉和弘)、酒と豊穣の神「バッカス」(峰 茂樹/志村文彦)、狩猟と純潔の女神「ダイアナ」(小村朋代/廣森 彩)、美の女神「ヴィーナス」(山本美樹/中野瑠璃子)、知恵の女神「ミネルヴァ」(髙品綾野/吉田愼知子)。
一方、「キューピッド」(吉田桃子/熊田アルベルト彩乃)は世界の始まりをつかさどった神様の一人のようなのですが、ここでは、マルスとヴィーナスの愛人関係の間に生まれた愛の神とする説をとりましょう。
そして、この物語の中心にいるのが「オルフェ」(又吉秀樹/山本耕平)と「ユリディス」(愛 もも胡、高橋 維)夫婦。世界文学史上屈指の深い愛で結ばれた夫婦でありながら、オペレッタ『天国と地獄』では、ご存知のとおり、すでに“倦怠期”を迎えています。
ユリディスが堕ちていった冥界には「ジョン・スティクス」(吉田 連/相山潤平)が。かつてボイオーティアの王でありましたが、今やプルートの召使に。
そして、「世論」(押見朋子/塩崎めぐみ)。人々だけでなく神々をも司る強大な存在です。世論の言葉が道徳とされていますが、果たしてそれは真なのか否か・・・

*     *     *


それでは、キャスト自ら演じる役をご紹介します。まず第1回は、主神ジュピター(ゼウス)と、その兄弟で冥界を司るプルート(ハデス)です!

《プルート》
上原正敏(11/21・23出演)
――プルートは何の神?
私プルートは、かの夢の国の喋るネズミの愛犬ではありませんし、手塚治虫先生の鉄腕アトムにも出演していません。ましてや浦沢直樹さんの漫画にも登場しておりません。ただそれらの作品で名前を使っていただいたので、日本の昔の少年たちには一番名前の知られたローマ神話の神様です。担当は冥府(地獄)です。別府(地獄)ではありません。
――プルートの人物(?)像は?
ジュピターと兄弟でありながら、くじ引きで地獄担当になったかわいそうな私。しかし、天国のやつらが恋愛や悪いことをするときのように、体裁を保ったりしなくても良い立場な私の行動と、住処の地獄に、どうも彼らは興味がありそう。では見せてあげよう私のホームグラウンド!Go to hell!
――公演にむけて意気込みを!
SNSの炎上など、正しいことの押し付けと、悪事への異常なほどの追及…現代の社会の風潮は昔からあったようですね。世間の目を気にしている神様(人間)に対し自由なプルート。悪い役は本当に楽しい!正しいとは何?悪いって?おかしな中にちょっとだけ考えさせられるこのオペレッタ!科学は進歩しても人間ってあんまり変わっていないのかも……
渡邉公威(11/22・24出演)
――プルートは何の神?
英語で冥王星のことをPlutoと言いますが、読んで字の如し、冥府(地獄)を司る王です。 天上を司る兄(神話では兄と弟が逆ですが)ジュピターとは対極をなす関係です。
――プルートの人物(?)像は?
地獄の王という黒い威厳を持ちつつも、なんとも人間味溢れる憎まれないキャラクターだと思います。威厳、人間味と言う点で言えば、対極にあるはずのジュピターとは、やはり兄弟だけあり、一心同体の役なのかなあとも思います。
――プルートの観どころ、聴きどころは?
一幕は、オルフェの妻ユリディスに近づくためにアリステという羊飼いとして登場し、ユリディスの死に際して地獄の王プルートに変身するのですが、まずはここがプルートの一つの見所です。またプルートはこの作品でストーリーをどんどん回していく役ですが、最後の地獄のパーティーまで観客の皆様を一人残らずお連れしたいと思っております。お楽しみ下さい!

《ジュピター》
大川 博(11/21・23出演)
――ジュピターは何の神?
ギリシア神話でいう「ゼウス」です。巨神族との戦いで勝利をおさめ、最高神として讃えられますが、無類の女好きで、妻の目を盗んでは数々の女性と関係を持ち、子供が沢山いるという神様です。
――ジュピターの人物(?)像は?
このオペレッタでは神話がパロディとして面白可笑しく書かれています。自分の欲望は抑えられないのに、他の神様達には「素行が悪い!神としての自覚を!」と厳しくあたり、権力を振りかざしてやりたい放題、しまいには神々から革命を起こされますが、それにも懲りずにまた女性のもとへ(笑)ひどい神様ですが、なんともおかしくて憎めない。そんな役だと思っています。
――公演に向けて意気込みを!
今回、二期会オペラで初めての主役を歌わせていただくことになりました!これまで勉強してきたことを発揮して、心から楽しんでいただけるように頑張ります!ぜひ劇場にお越し下さい!!
三戸大久(11/22・24出演)
――ジュピターは何の神?
自分に甘く人に厳しく、自己中で尊敬されたいという願望が強く、世間体を気にして、傲慢で怒りっぽく、わがままで心が屈折していて、猜疑心があり、パワハラモラハラ当たり前、そして女性が大好きで色んな所に子供がいるという・・・・・・人間の欲を全て網羅している、かなり俗っぽい、まあ終わっている神様です。
――ジュピターの人物(?)像は?
ただ、1つだけ良いところをあげるとしたら、一貫して恐妻家。そして「最後は奥さん」という愛妻家なところです。そこがチャーミングでもあり、最後まで憎めない人物(神様)なのかなと思います。
――公演に向けて意気込みを!
二期会で『天国と地獄』のジュピターといえば、立川清登さん、平野忠彦さんと、往年のスター歌手が歌われている役です。光栄な反面、とても身の引き締まる思いです。
ただ、今回は自分と同世代が多いカンパニーなので、とにかく楽しく、ウキウキするような音楽をみんなで創っていきたいと思っております!

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▼オペレッタ『天国と地獄』公演情報ページはこちら
2019年11月公演 J.オッフェンバック オペレッタ『天国と地獄』 - 東京二期会オペラ劇場

2019年11月21日(木)18:30、22日(金)14:00、23日(土・祝)14:00、24日(日)14:00 日生劇場
指揮:大植英次/演出:鵜山 仁/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人公益財団法人ニッセイ文化振興財団【日生劇場】

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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1日限りのプレミアム・コンサート いよいよ開演
9/1(日)ベッリーニ『清教徒』公演当日のごあんない

いよいよ明日9月1日(日)、横浜みなとみらいホール大ホールにて、二期会シーズン・オープニング・コンサート V.ベッリーニ作曲オペラ『清教徒』(演奏会形式)を公演いたします。

指揮はヨーロッパで250もの公演を指揮し、現在フランクフルト歌劇場で活躍する注目の指揮者、森内 剛。物語のヒロイン、エルヴィーラ役はウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手として活躍し、カターニャのベッリーニ大劇場でも当役を演じたソプラノ幸田浩子。その恋人アルトゥーロ役はベルカント・オペラを得意とする超絶高音の持ち主、テノール大澤一彰。今回演奏の最後に出てくる音で、世界でも歌えるテノール歌手は極めて稀という超高音「ハイF」を実声でお聴きいただけます。そして恋敵リッカルド役は10年にわたりウィーン国立歌劇場の専属ソリストを務めた甲斐栄次郎。その他ソリストには、ジョン ハオ、峰 茂樹、加藤のぞみ、伊藤達人。そして管弦楽は神奈川フィルハーモニー管弦楽団と、ベッリーニの最高峰オペラを最高の布陣でお贈りします。

本公演は1日限りの演奏会、どうぞお聴き逃しなく!

それでは、公演当日のご案内です。 【8/31(土)19:00掲載】
二期会シーズン・オープニング・コンサート
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作曲 『清教徒』 オペラ全3幕
<演奏会形式・日本語字幕付原語(イタリア語)上演>
指揮:森内 剛/管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
9月1日(日)
当日券
S・A・B・C
当日券販売
/窓口受付
13:30~
開場
14:00
開演
14:30
第1幕
約70分
休憩 20分
15:40~16:00
第2・3幕
約85分
終演予定
17:25
横浜みなとみらいホール
=アクセス=
<東急東横線直通~みなとみらい線>
「みなとみらい駅」クイーンズスクエア横浜連絡口より徒歩3分
<JR京浜東北・根岸線/横浜市営地下鉄>
「桜木町駅」動く歩道からランドマークプラザ経由でクイーンズスクエア1階奥(徒歩12分)

駅からのアクセス方法・お車でご来場のお客様は横浜みなとみらいホールのウェブサイトをご覧ください
>>交通・アクセス - 横浜みなとみらいホール
◆上記、販売予定当日券は8月31日18:00現在の情報です。以降の状況により販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆公演タイムテーブルは、当日の演奏・進行により若干変わる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼オペラ『清教徒』公演情報ページはこちら
二期会シーズン・オープニング・コンサート V.ベッリーニ『清教徒』 - 東京二期会

2019年9月1日(日)14:30 横浜みなとみらいホール 大ホール
〈主催〉公益財団法人東京二期会、株式会社二期会21
〈共催〉公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団

Gettii ←公演当日も前売券が開演時間の1時間前までお求めになれます!
24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取のインターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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ソプラノ幸田浩子、待望の日本での『清教徒』(9月1日公演)~メッセージ動画公開中!

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9月1日(日)、横浜みなとみらいホールで開催の、二期会シーズン・オープニング・コンサート ベッリーニ『清教徒』エルヴィーラ役の幸田浩子から、みなさまにメッセージです!

「ベッリーニ『清教徒』エルヴィーラ役で出演させていただきますソプラノの幸田浩子です。
『清教徒』は、なかなか演奏される機会が少ないんですけれども、優美なメロディーにあふれたベルカントの魅力たっぷりの素敵な作品です。
私にとっては、アリア「あなたの優しい声が」を大学の入学試験の時に歌いましたし、そして、ベッリーニの生地であるカターニャの大劇場でこの役を歌わせていただいたことも、今の私の大切な、大切な財産、宝物になっています。この素晴らしい作品をぜひ皆様にも聴いていただきたいです。
ご来場お待ちしております! 幸田浩子でした」

      *     *     *

今回、ウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手として活躍した幸田浩子と共演するのは、10年間にわたりウィーン国立歌劇場の専属ソリストを務めた甲斐栄次郎。文化庁オペラ研修所時代からの同期で、互いに共演を待ち望んでいた二人です。
またベルカント・オペラを得意とするテノール大澤一彰、幸田とはかつてTV番組でも長らくレギュラー共演していたイタリアオペラのバスのエキスパート ジョン ハオ、信頼厚いベテランの峰 茂樹、若手からは共同制作公演『カルメン』タイトルロールに抜擢されたメゾソプラノ加藤のぞみ、そしてベルリンで学んだテノール伊藤達人とベッリーニの最高峰に挑むには最高の布陣です。
出演アーティストは引き続き二期会ブログでご紹介していきたいと思います。どうぞご期待ください。

ベッリーニ大劇場での『清教徒』公演より(エルヴィーラ 幸田浩子)
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▼『清教徒』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
〈二期会シーズン・オープニング・コンサート〉 V.ベッリーニ『清教徒』(演奏会形式上演) - 東京二期会

2019年9月1日(日)14:30 横浜みなとみらいホール 大ホール
指揮:森内 剛/管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、株式会社二期会21
〈共催〉公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団ティアラ定期第50回記念演奏会 オペラ『夕鶴』(演奏会形式)に、腰越満美、小原啓楼、峰茂樹が出演します!

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のティアラこうとう定期演奏会が節目の50回を迎えるのを記念して、オペラ『夕鶴』が演奏会形式で上演されます。
この公演に、2011年、2016年の新国立劇場公演に出演し、しかも2011年公演では、今回の指揮者 高関 健さんの指揮で同役を演じたソプラノ腰越満美、テノール小原啓楼、バス峰 茂樹が出演いたします。


腰越満美

小原啓楼

峰 茂樹

美しい日本語と抒情性あふれるメロディーが織り成す至上のオペラをどうぞお楽しみください。

■■■ 公演情報 ■■■
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
第50回ティアラこうとう定期演奏会
~第50回記念演奏会~

日時:2017年9月30日(土) 14:00開演 
   ※13:40より指揮者 高関健のプレ・トーク
会場:ティアラこうとう 大ホール
曲目:團 伊玖磨/オペラ『夕鶴』(演奏会形式)
指揮:高関 健(常任指揮者)
出演:
 つう:腰越満美(二期会)
 与ひょう:小原啓楼(二期会)
 運ず:谷 友博
 惣ど:峰 茂樹(二期会)
 児童合唱:江東少年少女合唱団

●お問合せ・ご予約は
東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002

▼演奏会の詳細はこちらから
第50回ティアラこうとう定期演奏会|コンサート情報 - 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 
 

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東京二期会2014年4月公演『蝶々夫人』がNHK BSプレミアムにて、6月9日(月)未明<8日(日)深夜>に放送されます!

東京二期会オペラ劇場がこの4月に東京文化会館 大ホールで上演いたしました、プッチーニ作曲オペラ『蝶々夫人』が、6月9日(月)<8日(日)の深夜>午前0:00より、NHK-BSプレミアムの「プレミアムシアター」で放送されます。
27歳で早くもミラノ・スカラ座デビューした、指揮ダニエーレ・ルスティオーニの鮮烈な初来日オペラ・デビュー、1950年代から実に60年以上オペラ演出を手がけてきた栗山昌良による日本の美と心があふれる演出。そして、蝶々夫人のはかなく美しい愛を演じた腰越満美、情の細やかな永井和子のスズキ、ほか充実のキャスト陣等、話題をさらう公演となりました。
プッチーニの美しい音楽、伝統的な日本の美を追究した舞台、どうぞご堪能ください。
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◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「プレミアムシアター」~二期会公演 『蝶々夫人』
放送日時:2014年6月9日(月)0:00<8日(日)深夜24:00>より2:20まで
放送局:NHK-BSプレミアム
収録:2014年4月26日 東京文化会館 大ホール
キャスト:
 蝶々夫人…腰越満美、スズキ…永井和子、ケート…佐々木弐奈、
 ピンカートン…水船桂太郎、シャープレス…福島明也、ゴロー…牧川修一、
 ヤマドリ…畠山 茂、ボンゾ…峰 茂樹、神官…馬場眞二
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京都交響楽団
▼放送内容詳細は番組サイトをご覧ください
プレミアムシアター - NHKオンライン

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【レビュー】2014年4月公演『蝶々夫人』
~栗山昌良演出の伝統的な美しい舞台×話題を呼んだ初来日の指揮者ダニエーレ・ルスティオーニ

31歳の若きマエストロ、ダニエーレ・ルスティオーニの初来日と、日本のプロダクションとの初共演、長年日本のオペラの舞台を牽引し、その礎を作り、今なお現役の栗山昌良演出による伝統的な美しい日本の『蝶々夫人』が、ついに終演しました。
多くのお客様にご来場賜り、ありがとうございました。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…4月23・26日組、◆…4月24・27日組)
会場:東京文化会館大ホール
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

水船桂太郎演じるピンカートンと、牧川修一のゴロー。
蝶々さんの愛らしさは、確かにピンカートンを魅了したのでしたが、その愛は、蝶々さんが信じたような愛ではなかったのでした。


樋口達哉の凛々しい爽やかなピンカートン、立派な思いやりと礼節あるシャープレスを泉 良平が演じました。


これまでにも多くの蝶々さんの舞台を支えてきた永井和子。
細やかで人情味あふれるスズキ。


腰越満美の可愛らしさが、一層、健気にも哀れにも思われました。


シャープレスはベテラン、福島明也。


木下美穂子の蝶々さん。蝶々さんの朋輩である芸者衆は、女声コーラスが演じています。
芸者衆独特の仕草、歩き方まで、神経の行き届いた演出がされています。


蝶々さんの伯父、ボンゾ(峰 茂樹)が現れ、キリスト教に改宗した蝶々さんをなじります。


蝶々さんの初々しさ。


この二重唱はとてもロマンチックですが、歌手にとっては難易度も高く、音楽的にも山場です。オーケストラの流麗な旋律が、ルスティオーニの指先から客席へと流れる様は美しく、ため息が出ました。

栗山昌良演出の舞台全景。
ふすまや障子で部屋の仕切りを変えられる、その構造を、ピンカートンは軽薄、と言いますが、文化の違い、かりそめの結婚式を真実の愛による正式な結婚と信じた幼い蝶々さん、いろいろなことがこの舞台に表れます。


ピンカートンの帰りを待つ蝶々さんとスズキ。
生活費も残り少なく、心細い様子。でもピンカートンの変らぬ愛を頑なに信じて帰りを待ち続けます。そしてこの後、歌われるのが、名アリアある晴れた日に。


ゴロー(栗原 剛)がヤマドリ(鹿野由之)を新しい旦那として勧めますが、蝶々さんは耳を貸しません。


蝶々さんは、シャープレスにピンカートンとの間に子どもがいることを打ち明けます。


部屋中に花を播き、美しく化粧をして、子どもの頬にも紅をさし、ピンカートンが丘に上がってくるのを待ちます。


信じて待つ蝶々さん。その愛の強さ。
日が落ちて、また夜が更け、そして朝を迎える。蝶々さんの思いと時間の流れが、音楽と、見事な照明で表現されます。


小林由佳演じるスズキ。
身のこなしの美しさ、表情の豊かさ、いつもいつも、世間を知る女性として、蝶々さんを心配する様子、いちだんとこの役への思いが深くなったようです。ケートは谷原めぐみ。


覚悟を決めた蝶々さんはケート(佐々木弐奈)に伝えます。
彼が引き取りにきてくださるなら子どもをお渡しします。30分後にこの丘に来て下さるように。


幾度となく演じてきた蝶々さん。死ぬ気で生きる美意識を、蝶々さんの役に感じる、と語った腰越でした。

カーテンコール(撮影:堀 衛)





ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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