2018年05月25日のエントリー

ボヘミアの深い森の奥から ~『魔弾の射手』登場人物紹介!~

東京二期会2018年7月公演 ウェーバー『魔弾の射手』は、オーケストラの演奏会で良く取り上げられる序曲と、「狩人の合唱」が特に有名ですが、意外にその筋や、登場人物は知られていないのではないでしょうか。


カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)

本公演に向けて、まずは、物語の主な背景、登場人物をご紹介いたします。

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オペラの舞台は1618年から勃発した三十年戦争終結後のボヘミアの森。(当時のボヘミアはドイツの領内)
タイトルの「魔弾」は、百発百中の魔力を秘めた銃弾のこと。この「魔弾」は6発までは自らの狙ったとおりに命中しますが、7発目は悪魔ザミエルの思うがままとなってしまいます。

続いては、登場人物をご紹介。

【登場人物相関図】


オットカール(バリトン)・・・ボヘミア侯爵として領内を統治している
クーノー(バス)・・・侯爵領の森林保護管。アガーテの父親。マックスにアガーテと結婚するためには、御前試合での優勝が必要とプレッシャーをかける。
アガーテ(ソプラノ)・・・クーノーの娘でマックスとは恋人。マックスのただならぬ様子に不安を抱いている。
エンヒェン(ソプラノ)・・・アガーテの親戚の若い娘。不安がるアガーテを慰める。
カスパール(バス)・・・若い猟師。ザミエルに魂を売り渡しており、自らの身代わりとしてマックスを生贄に捧げようとしている。
マックス(テノール)・・・アガーテの恋人で、若き射撃の名手だが、射撃大会を前にスランプに陥っている。大会に優勝しアガーテと結婚するため、魔弾の鋳造を決意し、真夜中の狼谷へ向かう。
隠者(バス)・・・人々の尊敬を受ける修行者。アガーテにお守りの白いバラを渡す。
キリアン(バリトン)・・・裕福な農夫。射撃大会の予備試合で優勝、マックスをからかう。
ザミエル(セリフ役)・・・悪魔。魔弾の生贄はマックスとカスパール、二人のうちのどちらかになると告げる。

今回の二期会公演では、多くのシーンに悪魔ザミエルが登場し、人々の運命を翻弄していきます。
明るい農村の風景と、対照的におどろおどろしい狼谷の対比が鮮やかに描かれ、ロマン派オペラの金字塔として名高い当作品。ドイツでは同じくジングシュピールの『魔笛』とも並びうる人気作です!
今後も知らざれる魔弾の世界をご案内いたします。

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▼『魔弾の射手』公演情報ページはこちら
《ハンブルグ州立歌劇場との共同制作》 C.M.v.ウェーバー『魔弾の射手』 - 東京二期会オペラ劇場

 指揮:アレホ・ペレス、演出:ペーター・コンヴィチュニー、管弦楽:読売日本交響楽団
 2018年7月18日(水)18:30、19日(木)14:00、21日(土)14:00、22日(日)14:00 東京文化会館大ホール

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

 
 

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NIKIKAI Days @ Blue Rose 2018 公演紹介(5)
~7/1(日)は「The いぶし銀」:池田直樹からのメッセージ

NIKIKAI Days @ Blue Rose2018 最終日の7月1日(日)は「The いぶし銀」と題し、ベテランの二人のバリトン、池田直樹と直野 資が出演します。
1950年生まれの池田と、1945年生まれの直野。様々なメディアの発達で現在では手軽に入手が出来るようになった海外の劇場の情報も、当時は苦労して調べなければならなかった…そんな時代に、東京藝術大学卒業後、池田はドイツのミュンヘンで、直野はイタリア・パロマで、本場のオペラを学びました。そして帰国後は、わが国のオペラを牽引してきた二人。今や重鎮といわれる存在ながら、軽妙な語り口に、オペラへの情熱がやむことはありません。

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<池田直樹よりお客様へメッセージ>
落語好きの私は、歌曲集「冬の旅」から5曲(菩提樹、あふれる涙 他)を落語風に喋ったあと、冬の旅を辿る青年として語り、歌い始めます。後半は、器楽名曲に私が歌詞を付けた3曲を。
「爺、線上のありゃ!? G線上のアリア」は、80才の誕生日を前に、若い日、綱渡りのスターだった爺さんの、再挑戦の様子を歌ったもの。その他、ワーグナーのオペラ・アリアもお届けします。
直野さんは、イタリア一色の世界を披露されます。
ご期待ください。

     *     *     *


東京二期会2011年4月公演 『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)より
バルトロ役の池田(左)とマルチェリーナ役の清水華澄

池田からのメッセージにもあるように、直野が歌うイタリアオペラも魅力。
これまで演じてきたリゴレット(『リゴレット』)、スカルピア(『トスカ』)、ロドリーゴ(『ドン・カルロ』)、ジェルモン(『椿姫』)... etc.。長い友情で結ばれたイタリアの往年の歌手たちとの思い出。
そんな直野にしか語れないイタリアオペラの濃い世界を、司会の佐々木典子と語ります。
ピアノはこれまで多くの歌手たちと名演を重ねてきた、森島英子がつとめます。


東京二期会2005年6月公演 『椿姫』(栗山昌良演出)より
ジェルモン役の直野(左)とヴィオレッタ役の佐々木典子

同じ世代の方にも、ぐっと若い世代の方々にも、そのエネルギーを感じていただきたい、NIKIKAI Days2018最終日の「The いぶし銀」。夢のステージをお届けします。ぜひお運びください!

=◆FMラジオ出演情報◆=
コンサートを前に、池田直樹がFMサルース「Afternoon SALUS」に出演します。
2018年6月14日(木) 13:15頃から約20分間。
イッツコムスタジオ・たまプラーザ(横浜市青葉区)からの生放送です。周辺の方はFM84.1MHzでお聴き頂けるほか、FMサルースのウェブサイトよりライブカメラでの視聴も可能です。こちらもお楽しみに。
 
▼ネットでの視聴はこちらから
横浜市青葉区のコミュニティFM - FMサルース 84.1MHz

 


チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
NIKIKAI Days@Blue Rose 2018
第3日 The いぶし銀

日時:2018年7月1日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:サントリーホール ブルーローズ
料金:全指定席 一般¥4,500(税込)
出演:池田直樹(バリトン)、直野 資(バリトン)、森島英子(ピアノ)
    佐々木典子(司会)

予定プログラム:
・シューベルト 歌曲集「冬の旅」より (池田)
・デ・クルティス 「君を求めて」 (直野)
・モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』より 「もう飛ぶまいぞこの蝶々」 (池田)
・ジョルダーノ 歌劇『アンドレア・シェニエ』より 「祖国を裏切る者」 (直野)
                      ほか

▼NIKIKAI Days 2018 の公演概要ページはこちら
NIKIKAI Days @ Blue Rose 2018 - 二期会21

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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