2009年08月17日のエントリー

ソプラノの半田美和子とバリトンの小森輝彦が
細川俊夫作曲 オペラ『班女 HANJO』日本初演に出演

2004年、エクサンプロバンス音楽祭で大野和士指揮により世界初演以後、ブリュッセル(モネ劇場)やヨーロッパ各地の歌劇場で毎年のように再演され、すでにヨーロッパ各地で29回上演されてきたオペラ『班女 HANJO』 が今夏、日本初演されます。
この作品は三島由紀夫「近代能楽集」の『班女』のドナルド・キーン英語訳を基にドイツと日本を拠点に、ヨーロッパの各地で活動を続けている細川俊夫が作曲した傑作。
今回はようやく日本初演されるとあって、8月21, 23, 26日、サントリーホール(ブルーローズ)での公演は全て完売しています。今回は、ヨーロッパでの初演以来初めてとなる日本人歌手、花子役の半田美和子(ソプラノ)、吉雄役の小森輝彦(バリトン)を配し、指揮には08年リヨン国立オペラで《班女》を指揮したヨハネス・デビュス、初演以来、実子役を当り役としているフレドリカ・ブリレンブルク(メゾソプラノ)等が出演。演出にはコンテンポラリー・ダンスの振付も手がけるルカ・ヴェジェッティが加わったニュープロダクション。
戻らぬ恋人吉雄を待ち続け、画家の実子に匿われながらも物狂いとなって夢と現を彷徨い続ける遊女・花子を演じる半田は、08年、ベルリン高等研究所に招待され、細川俊夫氏の歌曲やオペラ作品を、氏のピアノ伴奏により演奏し喝采を浴びており、叙情性を秘めたきめ細やかな表現で花子さらなる魅力を表出することでしょう。国際的にも活躍する恋人役の小森輝彦の常に完成度の高い精緻な歌唱とともにこの作品へのさらなる期待が高まっています。
komori_handa.jpg<稽古場にて>小森輝彦と半田美和子
●サマーフェスティバル2009(サントリー音楽財団主催)
第39回サントリー音楽賞受賞記念公演
細川俊夫作曲 オペラ『班女』
8月21日(金)19:00 サントリーホールブルーローズ(小ホール)
8月23日(日)15:00 サントリーホールブルーローズ(小ホール)
8月26日(水)19:00 サントリーホールブルーローズ(小ホール)
指揮:ヨハネス・デビュス  演出・衣裳:ルカ・ヴェジェッティ
半田美和子(花子=ソプラノ) フレドリカ・ブリレンブルク(実子=メゾソプラノ) 
小森輝彦(吉雄=バリトン) 管弦楽:東京シンフォニエッタ 
▼公演詳細はこちらをご覧ください(全公演完売につき当日券発売はありません)
サマーフェスティバル - サントリー音楽財団

▼ミラノ音楽祭
9月14日(トリノ)、15日(ミラノ)でも上演が予定されています。
14/09/2009 21:00--Teatro Astra | Torino Milano - Festival internazionale della Musica(トリノ公演詳細/イタリア語サイト)
15/09/2009 21:00--Piccolo Teatro Studio | Torino Milano - Festival internazionale della Musica(ミラノ公演詳細/イタリア語サイト)

▼半田美和子、小森輝彦のオフィシャルサイトはこちらから
ソプラノ歌手半田美和子 オフィシャルサイト
オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」

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