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8月公演 A.ベルク『ルル』キャスト・インタビュー
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢役 川合ひとみ~「人が社会で生き抜くことに真摯に向き合ったオペラ。現代人の心にも通じている」

コロナ禍の影響を受けて、1年間の開催延期を余儀なくされていた、東京二期会オペラ劇場『ルル』は、いよいよ来月8月28日に開幕します! 今回は、このオペラで二期会オペラデビューを果たす、ゲシュヴィッツ伯爵令嬢役のメゾソプラノ川合ひとみ(8/29出演)に、稽古後、話を聞きました。

202107_kawai_hitomi.jpg 川合ひとみ

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――今日は演出のカロリーネ・グルーバーとの稽古2日目でした。今回は、立ち稽古が始まる前に、ドイツ語のテクストの読み合わせが行われました。稽古場の様子をおきかせください。

川合: まずはやはり、演出のカロリーネ・グルーバーさんから、ものすごく作品を読み込んでいらっしゃることが伝わってきました。
そして、私たちは母国語でないドイツ語に向かわなければなりませんが、この「外国語の壁」を乗り越えていけるように、グルーバーさんは根気強く、かみ砕いて教え、伝えてくれています。私たちがまだ腑に落ちていないところはわかるまで説明をしてくれますし、逆に私たちの意見も、よいところは取り入れてくれます。グルーバーさんと歌手との信頼関係、コンタクトがよくできている現場だなという印象です。
「こうだ」と言われて、「はい、わかりました」では、この作品は成立しないので、これからも、立ち稽古を重ねていく中で、私たち歌手から出てくるものを(グルーバーさんが)織りあわせて作っていくんだろうな、と思います。

――川合さんにとって、今回の『ルル』ゲシュヴィッツ伯爵令嬢が二期会デビューとなります。

川合: とてもご縁を感じています。東京芸大の学部時代から、先生のお部屋には二期会の『フィガロの結婚』のポスターが貼られていて、作品や役のお話を聞いていたので、憧れでした。
振り返ってみると、実は、初めて見に行った二期会公演が『ルル』だったんです(2003年11月3幕版日本初演)。それまでの、恋とか~、愛とか~のようなオペラのイメージとは全然違うもので、こんなにもリアルに人間を描く作品があるのか、と非常に印象にも残っていました。

それから、ドイツに留学するきっかけを与えてくれるほどに印象的だったのが、コンヴィチュニーさん演出の『皇帝ティトの慈悲』(2006年4月)でした。
同じ頃に芸大オペラでも同じ作品を取り上げていて、私は合唱で参加していました。そのときに芸大で歌われていた方の中に郷家暁子さんもいらっしゃって、今回のプロダクションでご一緒することになったので、これもとてもご縁のあることだと思っています。

――ドイツでは、すでに多くの劇場の舞台に立っている川合さん。印象に残っている舞台は?

川合: ミュンヘンのPasinger Fabrikという市立の劇場で歌った『チェネレントラ』のタイトルロールは、自分のキャリアで大きなものになりました。小さな劇場ですが、少し特徴的で、ひとつのプロダクションをシーズン通して80公演くらい行うんです。しかも、字幕装置がないので、『チェネレントラ』はドイツ語上演でした。あの大量のテクストが全部ドイツ語なんです!しかも、まわりの歌手やスタッフの人たちもみんなドイツ語なので、まさにドイツ語のシャワーを浴び続けました。字幕がないので、一度でも噛んだら終わりという・・・(笑)
そういった経験も、今回のゲシュヴィッツ伯爵令嬢に活かせる、と思っています。

ドイツでは、オペラをたくさん観ることができました。ベルリンに住んでいたときは、今度二期会が11月に行う『こうもり』のオリジナル公演(アンドレアス・ホモキ演出)も観ることができました。
ドイツの劇場では、100年や200年以上前に誕生したオペラを、環境がどんどん変化していく現代の人たちにも伝わるものにするために、新しい演出が生まれています。今回の『ルル』も、カロリーネ・グルーバーさんの演出によって、たとえば私が演じるゲシュヴィッツ伯爵令嬢でいえば、ジェンダーの問題が取り入れられてると思います。そうやって、現代の変化に応じた視点を舞台に取り入れることで、オペラが今なおアクティブな芸術のシンボルになっていくんじゃないかなと思います。

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1年延期して開幕を待つ『ルル』
演出カロリーネ・グルーバーを稽古場に迎えて、一気に舞台が近づいてきたような印象です。
最後にお客様に向けてのメッセージを映像に収めましたので、どうぞご覧ください!


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▼『ルル』公演情報ページはこちら
2021年8月公演 A.ベルク『ルル』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年8月28日(土)17:00、29日(日)14:00*、31日(火)14:00 新宿文化センター 大ホール
*…ゲシュヴィッツ伯爵令嬢 川合ひとみ 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

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1/28(木)「二期会サロンコンサート」Vol.208 歌う喜び、明日の楽しみ~出演者からのメッセージ

カワイ表参道コンサートサロン パウゼにて、好評を博している「二期会サロンコンサート」シリーズ。今年度のシリーズは、新型コロナ感染対策のため、席数は半分の約60席に限定して全席指定に、会場内や座席の除菌などを徹底し、休憩なしの60分のプログラムにて開催致します。

今回は新年を彩るVol.208のご案内。出演は、東京藝大大学院から二期会オペラ研修所第58期マスタークラスを優秀な成績で修了し、2018年にソプラノ・ドラマティコに転向、ワーグナー作品にも造詣が深い藤野沙優、ドイツの歌劇場を中心に10年近く国際的な歌手としてのキャリアを築き、8月に東京二期会『ルル』(新制作)のゲシュヴィッツ伯爵令嬢にも出演が決まっているメゾソプラノ川合ひとみ、トランペットに導かれテノールからバリトンへと転身、一期一会の出会いが現在に繋がっていると語る小林由樹。共演ピアニストはコレペティトールとしても歌手たちからの信望の厚い木下志寿子です。


ソプラノ藤野沙優

メゾソプラノ川合ひとみ

バリトン小林由樹

ピアノ木下志寿子
それでは出演歌手たちからお客様へのメッセージが届いておりますのでご紹介します。

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新しい年が始まりました。お健やかにお過ごしでらっしゃいますか?
今回の「歌う喜び、明日の楽しみ」というタイトルは、私達の願いをこめたタイトルです。音楽の喜びを皆様と分かち合い、明日を生きる楽しみや希望を共に育てていくことが叶えば、これほど嬉しいことはございません。
先月合わせをおこないましたが、皆様たいへん素晴らしく、一足先に大きな喜びを胸に抱きしめております。この喜びと共に、舞台からお目にかかれますことが待ち遠しいです。
皆様にとって、2021年が希望と喜びに満ちた日々となりますように!
―――藤野沙優

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2021 年も始まりましたが、今まで当たり前に過ごしていた時間がいかに大切で特別なものだったのかと改めて感じています。1984年から続いているこちらのシリーズも208回目です。脈々と繋がっている歴史のなかに自分の音楽が仲間入りさせて貰えたような気がして、今回のコンサートへの参加はずっと楽しみにしていました。有名オペラからアリアや重唱を披露させていただきますが、本来これらはオペラのほんの一部です。このコンサートが劇場へオペラを観に行く切っ掛けとなり、音楽、美術、演劇、文学、人間が作り出す総合芸術を皆様にお楽しみ頂けることを願っております。
―――川合ひとみ

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コロナ禍真っ只中。多くの仲間たち…お客様との時間を失った私たちにとりまして、サロンという空間でお客様と生の波動をご一緒出来ます事は掛け替えのない喜びであります。サロンという空間でありながら、選曲を敢えてオペラに絞らせて頂きましたのは、私たちの真骨頂は、ドラマを語る事にある!それを証明させて頂く為で御座います。
その時間、その場所でしか体感出来ない『生の波動』を味わっていただく為、ナレーションもマイクを使用せずに語らせて頂く予定です。
音楽を、歌を愛する皆様。
『歌う喜び、明日への希望』をご一緒して頂けましたら幸いで御座います。
―――小林由樹

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チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会サロンコンサート 2020-2021シーズン
Vol.208 歌う喜び、明日の楽しみ

日時:2021年1月28日(木) 2回公演(各回約60分、途中休憩なし)
   第1回 16:30開演(16:00開場)/第2回 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全自由席 各1回券3,500円(二期会オペラ愛好会会員割引あり)
出演:藤野沙優(ソプラノ)、川合ひとみ(メゾソプラノ)、小林由樹(バリトン)、
    木下志寿子(ピアノ)
予定演奏曲目:
 G.ドニゼッティ オペラ『ドン・パスクァーレ』より 「天使のように美しい娘が」 (小林)
 R.ワーグナー オペラ『タンホイザー』より 「おごそかなこの広間よ」 (藤野)
 G.ロッシーニ オペラ『ラ・チェネレントラ』より 「悲しみと涙のうちに生まれ」 (川合)
 G.ロッシーニ オペラ『セビリャの理髪師』より 二重唱「それでは私なのね?」 (川合・小林)
 R.ワーグナー オペラ『ローエングリン』より 「暗くさびしい日々の中で(エルザの夢)」 (藤野)
 W.A.モーツァルト オペラ『ドン・ジョヴァンニ』より 「さあ、窓辺においで」 (小林)
 W.A.モーツァルト オペラ『フィガロの結婚』より 「恋とはどんなものかしら」 (川合)
 G.ヴェルディ オペラ『イル・トロヴァトーレ』より 二重唱「あなたの前に~その声は!」 (藤野・小林)
 V.ベッリーニ オペラ『ノルマ』より 二重唱「ご覧なさい、ノルマ」 (藤野・川合)

※都合により演奏内容が一部変更になる場合がございます。

▼コンサート概要ページはこちら
二期会サロンコンサートVol.208 歌う喜び、明日の楽しみ - 東京二期会

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
【チケット残席状況】1/7(木)18時現在
第1回(16:30)=残席僅少/第2回(19:00)=残席僅少

▼ライターとしても活動するソプラノ藤野沙優が自身で運営するインタビューサイト
 Human Interviewで今回の出演者たちのインタビュー記事を掲載しています。
「歌う喜び、明日の楽しみ」──川合ひとみさん、小林由樹さん、木下志寿子さん座談会
いつでも身軽に、フットワーク軽く ─ 日本とドイツで活躍するオペラ歌手・川合ひとみさん
黄金のトランペットに導かれて──オペラ歌手・小林由樹さん
コレペティトールとしての矜持──コレペティトール・木下志寿子さん

▼ソプラノ藤野沙優の公式サイトはこちら
藤野沙優 Official Web Site

▼コレペティ(ピアノ)木下志寿子の公式サイトはこちら
コレペティトール 木下志寿子 Official Website

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【イベントレポート】「東京二期会サポーターズ☆フェスタ2019」~4月12日神楽坂ラリアンスにて開催いたしました!

去る4月12日(金)12時、神楽坂にあるフレンチレストラン「ラリアンス」にて、「東京二期会サポーターズ☆フェスタ2019」を開催。100名の東京二期会サポーター(二期会オペラ愛好会会員)様と、43名の二期会歌手が集まり、歌とトークの2時間を過ごしました。

当日は、NHK「ラジオ深夜便」に出演のアンカー遠藤ふき子さんと、同番組オペラコーナーで遠藤さんと共演しているテノール高田正人との楽しいトークや、昨年バイロイト音楽祭にソリストとして出演したメゾソプラノ金子美香のトークと歌唱、さらに二期会を代表する歌手や新人歌手が代わるがわる出演し、瞬く間に時が過ぎました。




今後も二期会歌手とお客様が触れ合えるイベントを開催してまいります。二期会オペラ愛好会にお入りでない皆様も是非ご入会頂き、二期会歌手との懇親をお楽しみください。

■当日歌唱曲
ヴェルディ 『椿姫』より 「乾杯の歌」:総勢14名のソリスト
日本歌曲 橋本國彦『お六娘』:金子美香
J.シュトラウスII 『こうもり』より 「乾杯の歌」:新人歌手
ビゼー 『カルメン』より 「闘牛士の歌」:成田博之
J.シュトラウスII 『こうもり』より アデーレのアリア:清野友香莉
ヴェルディ 『リゴレット』より 四重唱:冨平安希子、山下牧子、山本耕平、池田直樹

■当日出演歌手
(ソプラノ)新井ちひろ、伊藤麻里、岩井理花、岩村雅美、内田千陽、清野友香莉、腰越満美、小藤恵理子、柴田紗貴子、武井涼子、竹内伶奈、田崎尚美、田口久仁子、冨平安希子、中西惠子、橋本夏摘、福岡真紀、福嶋由記、藤村佐和子、二見麻衣子、前田洋子、眞玉郁碧、梁瀬彩加、渡邊仁美、渡邊まりえ
(メゾソプラノ)池端 歩、井谷萌子、金子美香、川合ひとみ、花房英里子、山下牧子
(テノール)磯沼 良、大野徹也、志摩大喜、新海康仁、高田正人、新津耕平、樋口達哉、山本耕平
(バリトン)池田直樹、加賀清孝、三戸大久、成田博之

▼ご入会案内とお申込みはこちらから
「二期会オペラ愛好会」のご案内 - 東京二期会

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