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期待の若手歌手による「アルテリーベ・フレッシュコンサート」~12/4(月)は矢野敦子&岡田淳志 星降る夜に贈る愛の歌

期待の若手歌手の演奏と、美味しいお料理でおもてなしする、新橋の音楽レストラン・アルテリーベ東京の「月曜フレッシュコンサート」。
次の二期会New Faceの登場は12月4日(月)。ソプラノ矢野敦子(やの あつこ)&テノール岡田淳志(おかだ あつし)がフレッシュな歌声を披露します!

今回も出演の二人にコンサートに向けて話を聞きましたので、ご紹介いたします。

   *   *   *


ソプラノ
矢野敦子
――声楽の道に進むことを決めたときのことを教えて下さい。

当時入っていた合唱部で歌うことの楽しさを知り、母に「歌で食べていけないかな~?」と聞いたことがあるんです。すると母に「ミュージカルとオペラがあるよ?」と言われたので、「豪華なドレスが着たいからオペラ!」と当時、中学生だった私が安直に決めたのがきっかけです(笑)

 
――声種やレパートリーについて教えて下さい。

私はソプラノの中でもリリコやドラマティコと呼ばれる部類のソプラノです。ですから、一番やりたい、歌うたい!と願っているのはワーグナー作品です!指環シリーズのブリュンヒルデを一度でいいから歌いたいと思っています。

――コンサートのテーマやポイントをお願いします。

12月といえばクリスマス。愛を囁きだす季節です(笑)。そして冬の寒さは夜空を美しくうつします。美しい夜空の星と共に、ロマンティックな愛をお届けできたらと思い、テーマにさせて頂きました。

―共演者をご紹介下さい。

岡田さんとは二期会の研修所時代に共に学んだ仲なのですが、彼は本当になんでも歌える、とてもチャーミングなスーパーテノール!彼の歌はすごく真っすぐで、人の心をつかんで離しません!なのにしれっとシュールな一言を言い放つ時がある、そんな彼の性格的なギャップも魅力の一つです♪是非、彼の魅力あふれる歌を聴いて癒されてください!

   *   *   *


テノール
岡田淳志
――声楽の道に決めたきっかけ等、自己紹介をお願いします。

歌は、生まれて初めて、心から、人生を懸けてやりたいと思えたことでした。それまで背負ってきたものや敷いてきたレールを捨ててまでこの道を志した理由を、未だに理屈では説明できません。
私は、音大に入学する前、一般大学で日本近代文学の研究をしていました。中でも三島由紀夫の作品に傾倒しており、日本語の美しいところだけを抽出し綿密に紡ぎ出したような清廉たる文章に、心を蕩かせる日々でした。転機は、所属していた大学の吹奏楽団を引退し、新たな趣味を見つけようと、昔から興味があり一応の特技でもあった「歌」を習いに行ったことです。趣味で始めたはずが、ひと月たち、ふた月たち、気が付くと、「歌をもっと勉強したい」という欲望と、「これしかない」という直感で、音大を受験することを決めていました。

 
――自身の声種、レパートリー、目指している役や舞台、ステージは?

おそらく、テノール“リリコ・レッジェロ”になるのだと思います。低いよりは高い方が好きですが、悲しいかなアジリタ(コロコロと転がる細かい音形)はあまり得意ではありません。これまでは、モーツァルトやベルカントもののオペラ、フランスオペラを比較的多く歌ってきました。
今年、ボローニャ歌劇団来日公演《椿姫》でジュゼッペ役をいただいたのですが、このとき、脇役の魅力を知り、プリモを目指すだけがオペラ道?ではないと気づかされました。もちろん将来的にはより高みを追い求めつつも、まずはcomprimario(準主役・脇役)やcoro(合唱)として、国内のオペラ公演に携わっていきたいと思っています。
そしてもう一つ。これからコンサートの折には、美しい日本の心を、日本の風景を、日本の面影を歌い継いでいきたいと考えています。この国には、失われつつあるけれど、心の機微を柔らかく、あるいは激しく描き出す、豊かな“ことば”があります。中でも、私が青春時代から心の拠りどころにしてきた、さだまさしさんの「歌曲」(!)を一人でも多くの方に聴いてもらいたい。これを今後のライフワークにしていくつもりです。

――今回のプログラムについてお聞かせ下さい。

街は早くもクリスマス一色でしょうから、時宜にかなうよう、テーマは「星降る夜に贈る愛の歌」としました。それぞれがレパートリーから選んだ「愛」に関する曲を並べてみると、結果的に、言語も曲調もバラエティに富んだ、聴きごたえのあるプログラムになったと思います。しかし改めて気づかされたのは、オペラや歌曲の「愛」の歌は、これほどまでにかなしい結末を迎えるものが多いのか、ということです。愛は終わり、愛は死ぬ。そこにまた心惹かれるのも事実です。・・・そういうわけで、当夜は美しい「哀」の歌をお届けします。

――共演者をご紹介下さい。

ソプラノの矢野敦子さんとは研修所の同期でしたが、一緒に演奏するのは今回が初めてとなります。二人の声のタイプはおそらく正反対と言っていいかと思いますが、だからこそ、果たして二人で奏でる音楽がどのような響きをもたらすのか、私も今から愉しみにしています。

   *   *   *

是非ご予約はお早めに!皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第173回【二期会New Face】星降る夜に贈る愛の歌

日時:2017年12月4日(月) 18:00開店
   第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:矢野敦子(ソプラノ)、岡田淳志(テノール)、相田久美子(ピアノ)
演奏予定曲:
 シューマン 「4つの二重唱曲」op.78
 ビゼー 『カルメン』より 「花の歌」
 ワーグナー 『トリスタンとイゾルデ』より 「愛の死」
 ヴェルディ 『椿姫』より 「パリを離れて」
                       ほか

▼ご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007
 
 

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新人歌手が一堂に!9/7(木)「二期会新進声楽家の夕べ」演奏曲発表

明日のスター、ここに羽ばたく「二期会新進声楽家の夕べ」。
今春、二期会オペラ研修所を優秀な成績で修了した期待の新入会員20名が一堂に会し、二期会入会後お披露目となるデビューコンサート。
出演者達の最終のピアノ合わせが日々行われています。

☆出演者メッセージ より

市川浩平 (いちかわ こうへい) テノール

今後巡り合う役は真摯に積極的かつ慎重に取り組んでいきたいです。『ドン・ジョヴァンニ』のオッターヴィオ、『愛の妙薬』のネモリーノは私の声と性格にドンピシャで、いつかアタリ役と言われるようになりたいですね。『愛の妙薬』の重唱を歌えるのは本当に幸せです。
郷家暁子 (ごうけ あきこ) メゾソプラノ

元々は、宝塚を目指していました。とにかく歌うこと、演じることが大好きです。地に近い(!?)妖艶な役から、妖精、男前まで何でも魅せます。オペラを身近に感じ、また観たい・聴きたいと思って頂けるような、観客を魅了するオペラ歌手になりたいと思っています。

      *     *     *

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チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
二期会オペラ研修所 第60期修了生・成績優秀者による
二期会新進声楽家の夕べ

日時:2017年9月7日(木) 18:30開演(18:00開場)
会場:東京文化会館 小ホール(JR上野駅公園口より徒歩1分)
料金:全席自由 3,000円

出演者と予定プログラム:
<第1部>
村山 舞 ソプラノ    グノー 『ロメオとジュリエット』より “私は夢に生きたい”
菊地琴絵 ソプラノ    プッチーニ 『ラ・ボエーム』より “私の名はミミ”
髙橋広奈 ソプラノ    ドニゼッティ 『連隊の娘』より “フランスに栄光あれ”
島内菜々子 ソプラノ   ダルゴムイシスキー 『ルサルカ』より “私は水に身を投じたとき以来”
阿部祥子 ソプラノ    マスネ 『マノン』より “わたしはまだぼんやりとして”
中野瑠璃子 ソプラノ   モーツァルト 『魔笛』より “若者よ、恐れるな”
吉田桃子 ソプラノ    ヴェルディ 『リゴレット』より “慕わしい人の名は”
田浦彩夏 ソプラノ    グノー 『ロメオとジュリエット』より “愛よ、私の勇気を奮い立たせて”
相山潤平 テノール    ヴェルディ 『仮面舞踏会』より “永久に君を失えば”
寺西一真 バリトン    モーツァルト 『ドン・ジョヴァンニ』より “カタログの歌”
市川浩平 テノール・的場正剛 バリトン
       ドニゼッティ『愛の妙薬』より ネモリーノとベルコーレ“女って本当におかしな動物だ”
<第2部>
郷家暁子 メゾソプラノ・髙品綾野 ソプラノ
       R.シュトラウス 『ばらの騎士』より オクタヴィアンとゾフィー“ばらの献呈”
矢野敦子 ソプラノ    ワーグナー 『神々の黄昏』より “ブリュンヒルデの自己犠牲”
内田稚菜 ソプラノ    プッチーニ 『蝶々夫人』より “ある晴れた日に”
吉田愼知子 ソプラノ   ドニゼッティ 『ロベルト・デヴリュー』より
          “公爵夫人、熱心な嘆願を~彼の愛が私を幸せにした”
花房英里子 メゾソプラノ ビゼー 『カルメン』より “セギディーリャ”
中川香里 メゾソプラノ  チャイコフスキー 『オルレアンの少女』より “さあ、時はきた!”
髙品綾野 ソプラノ    マスネ 『マノン』より “わたしが女王のように街を歩くと”
斉藤真歩 ソプラノ    グノー 『ファウスト』より “宝石の歌”
的場正剛 バリトン    ドニゼッティ 『ラ・ファヴォリータ』より “来たれ、レオノーラ”
郷家暁子 メゾソプラノ  R.シュトラウス 『ナクソス島のアリアドネ』より “先生、お許しください”
市川浩平 テノール    ドニゼッティ 『ケニルワース城のエリザベッタ』より
          “なんという声…あぁ、私は純真な花嫁を見る”

▼ご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日・祝 休)

▼公演情報ページはこちら
二期会新進声楽家の夕べ|コンサートラインアップ - 東京二期会
 
 
◆新進声楽家のメディア掲載情報◆
▼「ハンナ」9月号“声楽家たちはいま”に市川浩平の記事が掲載されました
月刊 ハンナ - ハンナ 
 

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