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NHK「名曲アルバム」で、福島明也、釜洞祐子の演奏が放送中!

《誰もが耳にしたことのある世界の名曲を、作品ゆかりの地の美しい映像と共にお送りする番組》であるNHKの「名曲アルバム」。
10月は、二人の二期会アーティストが登場します。
まずは、バリトンの福島明也が中山晋平の「砂山」を、そしてソプラノの釜洞祐子が熊本県民謡の「五木の子守唄」を、それぞれが美しい日本語、そして美しい声と豊かな表現力で、誰もが知る名曲を抒情性溢れる歌唱で披露しております。
是非、お聴き逃しのないように!
◆◆放送予定◆◆
fukushima_akiya20121003.jpg 「砂山」(バリトン:福島明也)
  10月2日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月3日(水) 11:40〜 総合*
  10月7日(日) 4:20〜 総合
  10月9日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月12日(金) 11:40〜 総合*
  10月15日(月) 10:25〜 Eテレ
  10月19日(金) 11:40〜 総合*
  10月25日(木) 10:25〜 Eテレ

kamahora_yuko20121003.jpg 「五木の子守唄」(ソプラノ:釜洞祐子)
  10月5日(金) 11:40〜 総合*
  10月8日(月) 10:25〜 Eテレ
  10月15日(月) 11:40〜 総合*
  10月16日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月23日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月24日(水) 11:40〜 総合*
  10月28日(日) 4:20〜 総合
  10月31日(水) 10:25〜 Eテレ

*…総合テレビ 月~金曜日 11:40からの放送は、富山、静岡、山口の3県のみでご覧頂けます。
▼くわしくはNHK番組ホームページをご覧ください
『名曲アルバム』トップページ - NHKオンライン

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二期会ゴールデンコンサート「中山悌一 一周忌特別演奏会」(10月2日公演)から

二期会創立者のひとりであり、長年にわたり二期会総監督として日本の楽壇をリードし、我が国オペラ界の隆盛の基を築いたバリトン歌手中山悌一。その芸術的業績を偲び、継承するドイツ歌曲の演奏会が、二期会会館にほど近い千駄ヶ谷の津田ホールで行われ、オペラ、コンサートの両方の分野で活躍する新旧スターが、魂のこもった演奏で魅了しました。
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アンコール曲 シューベルト「音楽に寄せて」を歌い終え晴れやかな笑顔の出演者たち
左から大槻孝志、釜洞祐子、曽我榮子、森島英子、中村健、蔵田裕行、伊原直子、
多田羅迪夫、永井和子、池田直樹、林美智子、平野忠彦

第一部の冒頭でシューマン「詩人の恋」より“美しい五月になって”、第二部で、ヴォルフ“皆さま方にセレナーデを”の中山悌一の録音演奏が流れると、その凛々しい美声とディクションの素晴らしさに、会場からは思わず溜め息が漏れていました。
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シューベルト作曲「冬の旅」全曲を演奏中の中山悌一
1965年10月21日
会場 東京文化会館
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
二部のはじめには、関西二期会理事長で中山悌一の愛弟子でもあるバリトンの蔵田裕行氏が京都より駆けつけ、生前の知られざるエピソードなどを披露。混迷する時代にあって今なお、中山悌一が我が国音楽界に刻んだ芸術の真髄は、かけがえのない財産であり、ドイツリートの豊かな世界を体現したコンサートは、“未来へ語り継ぎ、そして歌い継ぐ”という出演者たちの想いとともに、深く心に残るコンサートとなりました。
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お蔭様で満席となり、ご来場のお客様からは「中悌先生のすばらしさを再認識しました」「こんなに間近で聴けてピアノ伴奏も良くドイツ語の発音、感情も良く堪能しました」「悌一先生の業績を顕彰する会になりました。これだけの歌手の皆さんの歌を聴ける機会はまずないでしょう。」等々、沢山のあたたかいお声を頂きました。
一同深く感謝申し上げます。
▼コンサートの内容はこちら
二期会ゴールデンコンサートVol.30「中山悌一 一周忌特別演奏会〜ドイツリートの継承〜」- 株式会社二期会21

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二期会ゴールデンコンサートVol.30「ドイツリートの継承」
中山悌一先生を想うメッセージ 【4】

二期会21では10月2日(土)に千駄ヶ谷・津田ホールにおいて《二期会ゴールデンコンサートVol.30中山悌一 一周忌特別演奏会「ドイツリートの継承」》を開催致します。
公演に向け出演者から届いたメッセージ紹介の第4回目です。
 * * *
 メゾソプラノ 林 美智子
 演奏予定曲
 R.シュトラウス作曲 ダリア/万霊節

次の世代への橋渡しとなりますように
中山悌一先生とは残念ながら直接面識がありませんでしたが、先生をはじめとする二期会の歴史を築いて来られた諸先輩方と心一つに、ドイツリートを通してメッセージを届けさせて頂ける機会をいただけました事、心より感謝申し上げます。
そして又ここから、未来をになう若き次世代の方々にしっかりと受け継がせていただけるよう、心を込めて歌わせていただきます。
歴史が今を繫いでそして未来へ・・・と、自分自身も時代の架け橋の一人となって行けるよう、日々、努力精進させていただきます。
中山悌一先生へ・・・有難うございます。   心を込めて。
 * * *
 ソプラノ 曽我榮子
 演奏予定曲
 シューベルト作曲 戸外にて/ます/水の上に歌う

中山悌一先生を偲ぶ 
中山悌一先生・・・声楽家としての私にとりまして、先生の存在は無限です。
幸運なことに私はとても若い時期から二期会オペラに出演する機会を頂き、先生との出会いがありました。 
当時、音楽稽古は即ち、総監督の中山先生の密度の濃い指導から始まりましたから。
先生はオペラの時、リートの時・・レッスンの中で要所に発せられる一言の心に残る重さや、また時折自ら歌って聞かせて下さるその感動的な歌に、ピアニストにまでも音楽的指示があると「ちょっと、どいてご覧」と代って弾かれ、その流れ伝わる音の素晴らしさ・・などから、誰もが先生の芸術家としての偉大さに圧倒され、敬い、そして音楽する喜びも深淵も謙虚さも知りました。
いつもは殆ど褒めては下さらないけれど、ときに「よしっ」と言われた時の天にも昇るうれしい思い……<ミューズの世界>に受け入れられたような喜び!! 
それが今日まで歌うことが出来た所以だと思っています。
歌を歌う限りいつも先生は私どもの傍におられると信じております。
 * * *
 ソプラノ 釜洞祐子
 演奏予定曲
 ブラームス作曲 あの娘のもとに
 マーラー作曲 夏の歌い手交代/別れ遠ざかるのは

中山悌一先生を想う 
私が中山先生にお目にかかったのはオペラ研修所4期生の時でした。先生の特別レッスンのような形だったと思います、『魔笛』のパミーナのアリアをそれは緊張して歌いました。
その長いフレーズが苦しくて、「ブレスは~~まで一息でしょうか」と歌い終わってお尋ねしましたら、「息の長い者は一息で、そうでなければ息継ぎをすればええ」と、ゆっくり仰いました。
もちろんそれは好き勝手に非音楽的な息継ぎをして良いことではないでしょう。
でもあの時、フーッと力が抜けて解放されたような、何か大らかなものに包まれたような気がしたのを、私は忘れることができません。
10月2日は天上の中山先生がしばし耳を傾けてくださいますことを夢見て歌いたいと思います。
 * * *
二期会ゴールデンコンサート in 津田ホール Vol.30
〜中山悌一 一周忌特別演奏会「ドイツリートの継承」〜

公演日時:2010年10月2日(土) 16:00開演(15:30開場)
会場:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前/都営大江戸線国立競技場駅A4出口前)
料金:全自由席 4,000円
▼公演詳細・チケットのご予約・お問合せはこちらをご覧ください
二期会ゴールデンコンサート in 津田ホール - 主催コンサート|株式会社二期会21

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二期会ゴールデンコンサート、中山悌一 一周忌特別演奏会 曲目決まる

 


チラシ(PDFダウンロード)
二期会ゴールデンコンサート in 津田ホールVol.30 中山悌一 一周忌特別演奏会」(10月2日〔土〕)の曲目がいよいよ決定いたしました。
昨年9月に逝去した二期会創立メンバーのひとり中山悌一は、我が国のオペラ界における功労者であり、ドイツ歌曲の演奏家としても傑出したバリトンでした。
二期会は、その芸術的業績を継承するため、その一周忌にあたり二期会ゴールデンコンサート・シリーズにおいて故人の名を冠したドイツ歌曲演奏会を開催いたします。
出演者は、日本を代表するリートの名手たち。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

【出演者と予定演奏曲目】
釜洞祐子:ブラームス〈あの娘のもとに〉、マーラー〈夏の歌い手交代〉〈別れ遠ざかるのは〉
曽我榮子:シューベルト〈戸外にて〉〈ます〉〈水の上に歌う〉
伊原直子:ブラームス〈永遠の愛〉〈ナイチンゲールに寄せて〉
永井和子:コルンゴルト〈幸せを願う〉シューベルト〈糸を紡ぐグレートヒェン〉
林 美智子:R.シュトラウス〈ダリア〉〈万霊節〉
大槻孝志:ヴォルフ〈シュレッケンベルガー〉〈さようなら〉〈尽きぬ愛〉
近藤政伸:シューマン〈きみの顔〉〈護符〉〈献呈〉
中村 健:R.シュトラウス〈朝に〉〈献呈〉
池田直樹:ヴォルフ〈コフタの歌1〉、〈コフタの歌2〉
多田羅迪夫:ブラームス〈人間の成り行きは〉〈エーオルスのハープに寄せて〉
平野忠彦:ヴォルフ〈ねずみ獲りの歌〉、グリーグ〈君を愛す〉
ピアノ:花岡千春、森島英子
ゲスト(お話):蔵田裕行(関西二期会理事長)
*上記は変更になる場合がございますので予めご了承ください。

◆◆公演概要◆◆
二期会ゴールデンコンサート in 津田ホール Vol.30
〜中山悌一 一周忌特別演奏会〜

公演日時:2010年10月2日(土) 16:00開演(15:30開場)
会場:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前/都営大江戸線国立競技場駅A4出口前)
料金:全自由席 4,000円
▼公演詳細・チケットのご予約・お問合せはこちらをご覧ください
二期会ゴールデンコンサート in 津田ホール - 主催コンサート|株式会社二期会21

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公演後記 R.シュトラウス最期のオペラ『カプリッチョ』

11月の連休中(20日~23日)、日生劇場に於いてリヒャルト・シュトラウス作曲『カプリッチョ』を上演致しました。
ジョエル・ローウェルスの演出ノートから
1942年(この『カプリッチョ』が作曲された年)という年の政治状況を鑑みれば、シュトラウスにとって作曲活動は困難を極めたはずである。またこの年には旧友のシュテファン・ツヴァイク(*)が、ヨーロッパの未来に絶望して自らの命を絶つという傷ましい出来事もあった。
(*)…編集者注:才能豊かなオーストリアの作家
R.シュトラウスが、最晩年に、この世に遺していった『カプリッチョ』。音楽か言葉か、一つをとれば、一つを失う、二つは一つ、その意味を深く問いかける公演となりました。
その舞台をご紹介します。
☆印…20・22日組キャストから(撮影:鍔山英次)
★印…21・23日組キャストから(撮影:三枝近志)

連合軍の爆撃を受けて、廃墟となったパリの邸宅に、フラマン(望月哲也=左)とオリヴィエ(石崎秀和)がやって来て、憧れの人に捧げた楽譜と詩、それに肖像画を隠します。二人はユダヤ人で、ヒットラー率いる秘密警察に追われています。 


劇場支配人ラ・ロシュ(山下浩司=左前)、音楽家フラマン(児玉和弘=右)に、詩人オリヴィエ(友清 崇)。新しいオペラブッッフォを作ろうと盛り上がっています。 


気心知れた兄伯爵(成田博之)と妹の伯爵令嬢マドレーヌ(釜洞祐子)。哲学者、ということになっているけれど、なかなか洒落っ気もあり、恋にも気楽な伯爵と、チャーミングで快活、そして芸術に非常に深い共感を示す妹。親密でまた教養あふれる当時の貴族のサロンをのぞいている気分になります。 


女優クレロン(加納悦子=中央右)に夢中の兄(初鹿野 剛=中央左)と、その兄をからかう妹の令嬢(佐々木典子=中央)。 


思いを寄せる女優クレロン(谷口睦美=左から2番目)の登場に、嬉しさいっぱいの伯爵。谷口は、ミステリアスで魅惑的な女優を見事に演じ、その飲みっぷり、女優っぷりに客席も盛り上がります。 


美しいものにすぐに熱を上げる伯爵は、花のようなバレリーナ(伊藤範子)に、さっそく関心を示し、せっかく少し気を許したかのようなクレロンの機嫌を損ねます。 


一心不乱に床を掃き、窓を磨く─伯爵家の兄妹が幼い頃からこの家に長く勤めているのであろう年老いた召使い(久保たけし=中央後姿)。ついつい眠り込んでしまうこともあるけれど、小さな踊り子たちに優しい、その不思議な存在感に、次第に惹きつけられたお客様も多いのでは? 


小さな踊り子たち。 


イタリア人歌手たち(羽山弘子と渡邉公威)。何事も大げさなイタリアオペラを風刺して、ちょっぴり皮肉に、ユーモラスに描かれていました。 


作曲家フラマンと詩人オリヴィエは二人ともマドレーヌに心を奪われています。マドレーヌはそのことを知っていますが、きっと二人とも愛していたのです。でも今は作曲家が少し優勢の様子。 


R.シュトラウス・オペラの麗人といえば、佐々木典子。気品溢れる歌唱は、舞台をより格調高いものへと導きます。
─オーストリア留学時代に、身分ある方々とお会いする機会がたびたびありました。「その洗練された物腰、話しかける時の頭の角度や手の仕草などは、舞台に立つ度蘇る光景です。でも彼女たちの心の奥までは判りませんでした。私は結局、シュトラウスのオペラでその内面を覗き込んでいるのです」─ぶらあぼ11月号より 


クライマックスの八重唱。 


劇場支配人ラ・ロシュ(米谷毅彦=右)の大演説は超難曲。見事なドイツ語さばきで、貫禄を示しました。 

★ 
プロンプターは、お客様には目立たないように台詞(歌詞)を伝える役割。
舞台上の役者や歌い手に、絶妙のタイミングで、きっかけを囁きます。
この『カプリッチョ』に登場したプロンプター(ムッシュ・トープ=もぐらの意/森田有生)は、R.シュトラウスその人となって表わされました。 


ナチスがユダヤ人である印(黄色い星)をつけたフラマンとオリヴィエを連れ去ろうとしますが、ラ・ロシュが巧みに切り抜け、二人を逃がします。 


明日の11時に、と言い交わして別れたフラマンも、オリヴィエも、二度とマドレーヌの前に現れることはなかったのです。だれもいなくなってしまったサロンの跡で、年老いたマドレーヌの回想として描かれた終幕。 

例えようもない美しさ、はかなさ、そして失った者への深い哀感を繊細に表現した沼尻竜典の指揮と東京シティ・フィルの音色でした。
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▼公演詳細はこちらをご覧ください
2009年11月公演『カプリッチョ』- 公演記録|東京二期会

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