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4/24(土)開催「ヘンデル『セルセ』プレトーク&コンサート」情報&出演の雨笠佳奈、澤原行正から、クラウドファンディングへのメッセージ公開

5月公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』の開催に先立ち、このオペラをよりお楽しみいただくため、4月24日(土)14:00よりめぐろパーシモンホール小ホールにてプレイベント「ヘンデル『セルセ』プレトーク&コンサート」を開催致します。

このプレイベントおよび『セルセ』本公演に出演する、ソプラノ雨笠佳奈とテノール澤原行正が、4月20日(火)まで実施中の「東京二期会クラウドファンディング」にメッセージを寄せています。

雨笠佳奈

澤原行正

▼二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャストよりメッセージ
クラウドファンディング対象オペラ公演の出演キャストより

▼東京二期会クラウドファンディングのプロジェクト詳細はこちら
東京二期会|日本のオペラ文化を未来へ。コロナ禍の今、ご支援を - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)

今年はこの二人から目が離せません!
澤原は今年1月の『サムソンとデリラ』で二期会オペラ・デビューを果たし、5月にこの『セルセ』でタイトルロール・デビュー。その後も大忙しで、7月『ファルスタッフ』(カイウス)、9月『魔笛』(僧侶II)、11月『こうもり』(アルフレード)と、立て続けに出演を予定しています。
そして雨笠は、『セルセ』アタランタがデビュー役となる雨笠も、11月『こうもり』にてアデーレ役に抜擢されました!アタランタもアデーレも茶目っ気あふれる役柄。フレッシュではつらつとした演技と歌唱にご期待ください。
今まさに輝きを放つ二人の若き才能ですが、オペラ歌手としてのキャリアは始まったばかり。これからさらに舞台を重ね、偉大な歌を歌う名歌手へと歩んでいくのです!

さて、冒頭に書きました24日のプレイベント。コンサートでの予定演奏曲も決まりました。もちろん有名曲「オンブラ・マイ・フ」もお聴きいただけます。その他の曲も素敵ですよ!

《プレイベント「ヘンデル『セルセ』プレトーク&コンサート」》
■日時:2021年4月24日(土) 14:00開演(13:30開場)
■会場:めぐろパーシモンホール 小ホール
■料金:全席自由 500円(発売中)
■出演:中村 蓉(演出家・舞踊家)、雨笠佳奈(ソプラノ)、
     澤原行正(テノール)、上尾直毅(チェンバロ)
■予定演奏曲目(順不同)
G.F.ヘンデル作曲オペラ『セルセ』より
・No.7 ええ、ええ、愛しい方(雨笠)
・No.19 なよやかな仕種で(雨笠)
・No.1,2 樹木の陰で(オンブラ・マイ・フ)(澤原)
・No.51 恐ろしい怒りよ(澤原)

土曜日の午後のひととき、ワンコイン500円でバロック音楽の魅力をどうぞ!

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▼『セルセ』本公演の情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●本公演、プレイベントのご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

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【二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー】~(5)アマストレ役 和田美樹子&長田惟子

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー第5弾は、アマストレ役の和田美樹子(わだ みきこ・5/22出演)、長田惟子(おさだ ゆいこ・5/23出演)です!
アマストレは、セルセ王の許嫁とされる貴族の娘。異国の地に住んでいますが、セルセの姿をひとめ見ようと、男性に変装してペルシャにやってきました。しかし、そこで見た将来の夫の姿は・・・

*     *     *


――『セルセ』出演おめでとうございます。

和田・長田: ありがとうございます!

――アマストレはどんな役ですか?

和田: アマストレは異国にする王女で、ペルシャ王セルセの婚約者です。 変装してペルシャにやってきますが、そこで王が他の女性に惹かれている様子を目の当たりにします。セルセを一途に愛するアマストレは、彼の心変わりに苦しめられます。


和田美樹子

長田: アマストレは小さい時から自分に婚約者がいることを知っていて、彼への熱い想いを胸の片隅で大切に育ててきたと思います。だから彼女にとってセルセは憧れの王子様で、自分だけを永遠に愛してくれる人だと信じていたと思うんです。
女の子は王子様に憧れちゃうんですよ。この人は運命の王子様だわ!と自分ばかりが盛り上がっていたけれど、蓋を開けたら相手の中の「私」の存在は小さいものだった、なあんてこと、よくあるんじゃないでしょうか?(笑)
そんな男性のために喜んだり、ときめいたり、苦しんだり、狂ったり、でも諦めきれなくてあげくの果てに悟ったり…


長田惟子

――インターネットも写真も油絵具もない時代、当たり前ですが、変装して会いにでも行かない限り、婚約者を知ることなんてできないですものね。でも、憧れの人に会いたいという人間の気持ちは今も昔もそれほど変わるものではない、ということでしょうか。
アマストレのアリアについてはいかがですか?


長田: 今回の上演では、アマストレには3つのアリアがあるのですが、色んな姿のアマストレが表現されています。どの姿も、人間味があって、自分のことのように共感してしまうので、彼女のキャラクターを愛さずにはいられないんです。

――それでは3曲の中から、それぞれの1曲を教えてください。

和田: 私は、第2幕で歌われる「Anima infida, tradita io sono」です。
セルセの心変わりを確信したアマストレが、苦しみに耐えられず自殺を図ります。そこにきた王の弟アルサメーネの従者エルヴィーロに止められ、「死ぬ前にあの残酷な心に言ってやる」「不実な心よ 私は裏切られた 来い、私を殺せば お前を許す」と歌うアリアです。

――凄まじい感情ですね。

和田: 愛する人の裏切りによって、常軌を逸したアマストレが、激昂して歌います。
このアリアのあとにエルヴィーロが「È pazzo affé! 本当に気が狂ってる!」と言うのですが、お客様にもそう思って頂けるように演じ歌い上げたいです。

長田: 感情をむき出しにしてしまった2幕とは一転して、3幕の終盤で歌われるアリア「Cagion son io del mio dolore」では、自分を裏切った彼のことを一途な心で愛し過ぎてしまった私自身がこの苦しみの原因なんだ、とひとり静かに歌います。
この曲を最初に聴いたとき、歌詞に反して音楽はあっさりしていて綺麗なのに、どこか胸が締め付けられるような寂しさを感じました。セルセのことになると周りが見えなくなっていたアマストレが、外側から自分のことを見て最終的にあっけらかんとした気持ちでこのアリアを歌っていると思うのですが、そこには押し寄せる寂しさや苛立ちと向き合い、自問自答の末に心の成長をとげた、ちょっぴり切ないアマストレの姿も垣間見えると思います。

――J-Popでも描写されるような、とても現代的な感情にも思えますね。

長田: かなしみの中にもアマストレのさっぱりした気持ちが感じられて、特に共感を覚えるアリアです。
愛してしまった自分自身にも原因がある、なんて思えるアマストレはなんて一途でいい子なんでしょうね!こんなアマストレを苦しめるセルセは許せません!(笑)

――さて、二人は二期会オペラ研修所の同期です。それぞれの印象は?

和田: 長田さんと初めて会ったのは研修所の入所試験の時です。その時にチラッと彼女の歌声が聴こえて、なんと素敵な歌声!!と思ったのを今でも鮮明に覚えています(笑)
その後、マスタークラスで同じクラスになり、切磋琢磨してきました。
彼女は明るくて人柄が良く、音楽に関しても素晴らしい才能を持っていて、人としても歌手としても、とても素敵で魅力的な方です。
今回またご一緒できて、嬉しいです!

長田: いつも呼んでいる名前で呼ばせていただきますが、みっこちゃんは本〜当にしっかり者なんです!みっこちゃんはクラスではインペクといってクラスをまとめ役をされていたのですが、そのくらいリーダーシップがある方です。
観察力や洞察力に優れているだけでなく、相手への思いやりや気遣いも忘れないし、どんなことにも感情的にならないで冷静に対応出来るんです。とにかく頑張り屋さんなので、ちゃんと休んでいるかなってたまに心配になることもあります(笑)
私にない部分をたくさん持っていて、とっても尊敬出来る女性です。

――二期会の研修所同期ならではの絆が伝わってきます。それでは、最後に本番への意気込みを。

和田: 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』で二期会デビューが出来ることを、とても嬉しく思います。
ひたすらにアマストレと向き合い、フレッシュでエネルギッシュな『セルセ』をお届けできるよう、精進して参ります!

長田: 『セルセ』の登場人物は、演じる私たちと等身大の若者たちです。まだまだ未熟な私たちですが、若さを味方にして、バロックオペラの息吹きを現代に伝えられたら、と思います。すばらしい音楽と演出を皆様にお楽しみいただけるよう精一杯頑張ります!

和田・長田: たくさんのお客様のご来場、お待ちしております!

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▼『セルセ』公演情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー】~(4)アタランタ役 雨笠佳奈&新宅かなで

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー第4弾は、アタランタ役の雨笠佳奈(あまがさ かな・5/22出演)、新宅かなで(しんたく かなで・5/23出演)です!
アタランタは、この物語のヒロイン的存在であるロミルダの妹。ロミルダの恋人である王弟アルサメーネに恋心をふくらませています。あるとき、王のセルセがロミルダを見初めたことを知って、これはチャンスと行動に出ます。アルサメーネからロミルダに宛てられたラブレターを、自分宛だとうそぶくのですが・・・・・・オペラ『セルセ』の世界に事件を巻き起こし、面白くしているのが、このアタランタなのです。

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――二人は今回が初顔合わせと聞きました。まずはそれぞれの印象を教えてください。

新宅: 雨笠さんにはこれまでお会いしたことはありませんでしたが、私は二期会オペラ研修所で1期下でしたので、もちろん存じ上げていました。研修所を優秀な成績で修了され、今年11月には二期会本公演『こうもり』にもアデーレ役でご出演なさる、ソプラノの星のような方だと思っていました。
稽古場で実際にお会いしお話ししてみると、美しい声としなやかな身のこなしが印象的な、笑顔溢れる素敵な方でした!

雨笠: 「なんと可愛らしい方だ!」というのが第一印象です(微笑)。
歌声もチャーミングでいろんな音色を持っていらっしゃる。まだ数回しか稽古でご一緒していないのですが、すでに同じ役でも全く違うアタランタが生まれそうな予感がしております。たくさん刺激し合って、それぞれの魅力が溢れるアタランタを一緒に作って行けたら嬉しいです!


雨笠佳奈

――アタランタはそれぞれどのような役どころと捉えているでしょうか。

雨笠: 簡単に言ってしまうと、このオペラを引っ掻き回す役どころ。とにかく、よく嘘をつくんです!

新宅: 本当に!自己中心的で負けず嫌い。感情豊かで愛嬌のある小悪魔的な性格だと思います。 自分の内から燃え上がる恋の炎に突き動かされて、自由で軽やかに自分の魅力を振りまきながら、嘘や悪賢い立ち回りで物語を混乱させます。すべては自分の“恋”を成就させるため、王まで騙してしまうんです。
それなのに、アルサメーネは一度も振り向くことなくロミルダと結婚してしまい、アタランタの恋物語は“独り相撲”に終わってしまうのですが、彼女は悔しがりながらも自分で見切りをつけ、次の恋へと向かいます。

雨笠: アタランタには、「fra sé」と呼ばれる、かっこ書きのセリフが楽譜の中にも多く見られるんです。これは他の登場人物には聞こえていない彼女の「独り言」といいますか。お客様と彼女の秘密の会話とでもいうような箇所になります。
にっこり笑って心の中で舌を出している、そんな役どころでしょうか(笑)

新宅: 一方で、姉への競争心や嫉妬心を持ち、また、アルサメーネに抱いてしまった自分の恋心そのものを持て余して揺れる乙女心も見せますよね。多面的で人間らしい女性に描かれていると思います。

――今の話だけでも、すでに違う表情のアタランタが見られそうです。それでは、アタランタのアリアについて聞かせてください。

雨笠: アタランタに与えられたアリア、アリエッタ、アリオーゾは全部で6曲。今回はそのうちの5曲を演奏します。
2段しかない短いアリオーゾを除いた4曲のうち、2曲が嘘で人を操ろうとするもの、そして残りの2曲が彼女の本心、本質が露になるもの、と私は捉えています。

――その中から、あえて1曲選ぶとすれば?

新宅: 私は第1幕「Un cenno leggiadretto」をあげたいと思います。
アタランタは、姉ロミルダと恋仲のアルサメーネに片思い中。姉が王セルセに見初められたことをチャンスだと思い、アルサメーネを自分のものにすると言い、「彼を奪うためには騙すことさえも厭わない。こうやって落とすのよ」と、男性を魅了する振る舞い、愛嬌のある笑顔、目線など、様々なテクニックを、音型やリズムを使って次々と表現豊かに披露してみせる曲です。


新宅かなで

――お客様に聴いてほしいポイントは?

新宅: 自分のことをよくわかっていているアタランタは、この曲を通して自分の魅力を余すところなく披露します。愛嬌(vezzosetto)たっぷりに多彩な表現で、エネルギッシュな恋心と、絶対姉に勝ちたいという闘争心に燃えて演じるさまをお楽しみいただけましたら幸いです。

――雨笠さんのおススメは?

雨笠: 私は、2幕に歌われる「No, se tu mi sprezzi」です。短いアリエッタではありますが、彼女がひた隠しにしてきた本質や人間臭さが見える曲だと思います。
この曲は姉の恋人であるアルサメーネを手に入れるための策略が失敗に終わったときに歌われます。
「たとえあなたが私を軽蔑したって、死にたいとは思わない。私の美しさを持ってすれば、新しい恋人なんていくらでも見つかるわ」
と歌いますが、言葉とは裏腹にその旋律は縫うように蛇行したり、跳躍が見られたり。なかなか歌いにくい旋律です。ここに彼女の隠しきれない本心が現れているように私は感じます。最後はムキになって爆発してしまうような感覚を抱いています。
プライドの高いアタランタですが、最後は弱さが垣間見えてしまう。実際にいたら、あまりお友達にはなりたくはないけれど・・・・・・どこか憎めないキャラクターが、そこで表現できるのではないかと考えています。

――やはり、それぞれ違いの出るアタランタになりそうです。最後にお客様に向けて。

新宅: 今回 素晴らしい機会をいただけたことに心から感謝いたします。
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場でのデビューに、私の心は震えるばかりですが、アタランタは王様のセルセまでをも巻き込むほどの力強いエネルギーを放ち、チャーミングで、豊かな表現力と、へこたれない心を持つ女性です。そのキャラクターから力と勇気を得て、精一杯努めさせていただきたいと思います!

雨笠: 先日、指揮の鈴木秀美さんから「バロックのオペラは言葉をより重要視する」という教えを受けました。言葉から受けるインスピレーションや、その言葉をよりわかりやすく伝えるためにはどんな歌い方をしたら良いか、どんな装飾を足したら良いか、その時に感じ、生まれたものを音にする。だからこそ、その瞬間瞬間の感じ方によって違うものが生まれる。それが面白い!バロックの音楽はより「生の音楽」であると私は感じております。
公演当日フレッシュな音楽を生み出せるよう、作品に向き合っていきたいと思います。お客様にも劇場でその瞬間に立ち会っていただけましたら幸いです♪

雨笠・新宅: みなさまのご来場をお待ちしております!

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二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー】~(3)ロミルダ役 牧野元美&塚本正美

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー第3弾は、ロミルダ役の牧野元美(まきの もとみ・5/22出演)、塚本正美(つかもと まさみ・5/23出演)です!
ロミルダは、将軍アリオダーテの娘。王セルセから求婚をされるも、実は王の弟アルサメーネと恋仲にある、という複雑な状況にあります。さらに、ロミルダには、アタランタという妹がいて、このアタランタが、あろうことか姉の恋人であるアルサメーネの気を引こうとするという・・・一途な思いを持ち続けるロミルダは、いつでもこの恋物語の中心にいるのです!

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――『セルセ』出演決定おめでとうございます。

牧野・塚本: ありがとうございます!

塚本: 新たな冒険に、心躍っております。

――二人が演じるロミルダは、どのような役ですか?

塚本: セルセ王の弟であるアルサメーネの恋人役です。

牧野: あるとき、セルセ王に見初められ結婚を迫られてしまいます。しかし、彼女はいつも誠実で、アルサメーネのことを心から愛しています。
ロミルダは、美しく清純な娘です。また、周りに振り回されない芯の強さを持った女性でもあります。


牧野元美

塚本: 一言であらわすと、「武士の娘」。きっと心に薙刀を持っているのでしょう。どんなにセルセが愛を囁いても、決して揺らぐことのない女性です。
オペラ・ブッファ寄りの役が多い中、彼女は常に芯のある、オペラ・セーリアを担う役だと思っております。

――まさにこの物語のヒロイン役なのですね。ロミルダにはたくさん曲がありますが、あえて「これは」という曲を選ぶと?

牧野・塚本: 「È gelosia quella tiranna」です!

――二人意見が揃いました!どのような内容のアリアでしょうか?

牧野: セルセに熱く口説かれた上、妹アタランタの画策によりアルサメーネの浮気を知らされたときに歌うアリアです。

塚本: ロミルダは、アルサメーネがアタランタに書き綴った、愛の言葉の書かれた手紙を読ませられます。でも、本当は、それはロミルダに宛てられた手紙なのです。
ふだんは決して揺るがないロミルダも、愛するアルサメーネに裏切られたと思い込み、動揺しながら思いの丈をぶつけるアリアです。


塚本正美 ©Yoshinobu Fukaya/aura.Y2

牧野: ロミルダのアリアは美しく優しいメロディーの曲が多いのですが、この曲は躍動感ある旋律でインパクトがあります。

――このアリアの好きなところと聴きどころを教えてください。

牧野: ロミルダの怒りと苦しみに満ちていて、かっこいい曲です。恋に翻弄されるロミルダですが、それに必死に抗い、彼女の芯の強さが表現されているところが好きです。
恋愛の壁にぶつかったロミルダがこのアリアを経て、どう成長してゆくのか楽しく聴いていただきたいです!

塚本: セルセの前では、「アルサメーネを愛します」と動揺を隠そうとしていたロミルダですが、このアリアでは嫉妬心を露わに歌い上げるところが気に入っております。
1曲の中で、怒りの移り変わりや、普段は凛としているロミルダが、動揺し、激昂する様をお楽しみください。

――二人は今回初顔合わせだそうですが、お互いの印象は?

塚本: 修了の期は違うのですが、お名前は存じておりました。ふだんの地声から深いところで喋ってらして、その声の美しさに惹かれました。
それぞれ違ったロミルダになるのではないかと、今から楽しみです!

牧野:塚本さんは第一印象で、とても積極的で明るく、作品やキャラクターに関してしっかりした自分の考えを持っている方だなと思いました。まさにロミルダにぴったりな人なのです!
ここだけの話、私が悩んだり迷ったりしたときは、塚本さんに相談してみようかなと勝手に…思っています!

――それでは、最後に、本番への意気込みを。

牧野: 昨年は、ほとんどの舞台がキャンセルとなり、これまで当たり前と思っていた活動が出来なくなってしまいました。今回オペラが大好きな同年代の仲間と、切磋琢磨できることをとても幸せに思います。公演に関わってくださる全ての方に、感謝の気持ちでいっぱいです。どうぞ会場にお越しください!

塚本: バロック音楽にコンテンポラリーダンスと、私にとっては初体験の多い作品となっております。演出家の中村蓉さんのエネルギーを、皆様にお伝えできるようなロミルダを演じたいと思います。
心の薙刀が見えれば幸いです。

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二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー】~(2)アルサメーネ役 櫻井陽香&本多 都

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー第2弾は、ペルシャ王セルセの弟アルサメーネを演じるメゾソプラノ櫻井陽香(さくらい はるか・5/22)、本多 都(ほんだ みやこ・5/23)です!

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――アルサメーネはどんな役ですか?

本多: 私たちが演じるアルサメーネは、王でありタイトルロールでもあるセルセの弟役です。
ヒロインであるロミルダと恋仲なのですが、セルセもロミルダを見初めてしまうため、実の兄と対立することになります。

櫻井: ロミルダの妹アタランタからも想いをよせられています。
ロミルダに一目惚れをした兄のセルセに対して、自分の恋人であるとは言えず、誤魔化してしまったところから、物語が動いていきます。恋人であると言ったところで、だからなんだ?と一蹴されてしまいそうですが…
ロミルダを信じきれないことや、兄であるセルセに対して、強気に出ることができない面がある一方、ロミルダだけは譲らない、という強い意志を見せることもできるキャラクターだと思っています。


櫻井陽香

――姉妹両方から好かれるとは、アルサメーネは、モテ役なのですね。アルサメーネのキャラクターがわかるおススメの曲を教えてください。

櫻井: 第1幕で、ロミルダに一目惚れをしたセルセが、彼女に想いを伝えるぞ「Io le dirò che l’amo」、と意気込んで去っていった後に、ロミルダはあなたの気持ちに応えるわけがない「Tu le dirai che l’ami」、と歌う曲があります。それまでセルセに対して強く出ることができなかったのですが、この曲で初めてアルサメーネ自身の強さ、そしてロミルダへの想いが表れていると思うので、とても気に入っています。
また、セルセが歌ったメロディーと同じメロディーを、言葉を変えて歌うことで、皮肉がより効くようになっているところが面白いと思います。短い曲ですが、是非聞いて頂きたいです。

本多: ロミルダとの関係や想いが表れている二重唱も大好きです。劇後半で、恋人であるロミルダと口論になり、そこで歌われる二重唱「Troppo oltraggi la mia fede - Troppo inganni la mia fede」があります。お互いに、「私の誠実さを大いに裏切った野獣の魂よ、恩知らずの心よ!」と、とても強い言葉を相手に投げつけます。二人が交互に歌いあう様子がまさに喧嘩を表現しているようで、とても面白い曲だと思います。
でもその一方で、音楽が一区切りする時の最後は二人でハーモニーを作るのです。喧嘩をしていながらも二人の仲の良さを感じることができる曲でもあると感じます。そんなカップルの微笑ましさを、お楽しみいただければと思います。


本多 都 ©平舘 平

――お二人は今回が初対面と伺いました。それぞれの印象は?

櫻井: 本多さんは研修所の一期上の先輩で、今回初めてご一緒させて頂きます。
いつかご一緒させて頂けたら…と密かに思っていたので、今回同じ役を演じることが決まり、とても嬉しく光栄に思っています!

本多: 実は、直接お会いする以前に、私は「第96回二期会オペラ研修所コンサート」で櫻井さんの演奏を聴いたことがありました。
『サムソンとデリラ』のデリラのアリアをとても妖艶に歌っていらして、そのドレス姿が印象的だったので、ズボン役でご一緒することになるとは驚きました。でも実際にお会いしてお話しさせていただくと、スラっとした佇まいや物腰がとても素敵で、きっと格好良いアルサメーネを演じられるのだろうと、今からワクワクしております。

櫻井: なんて…ありがとうございます!本多さんとは、先日、キャスト全員が集まるワークショップで初めてお会いして、とても優しくしていただきました。これから一緒にお稽古していくことが、私もとても楽しみです。

――同じ声種、レパートリーも近い方どうしが稽古場で一緒になって力を合わせることができるのも、ダブルキャストならではですね。それでは、最後に本番への意気込みをお願いします。

本多: まだ二期会研修所を修了して間もない私は、至らぬ点ばかりだと思います。それでも、この舞台に立てることへの感謝を持って、幕が下りるその瞬間まで、音楽や演技に誠実に向き合いたいと思います。

櫻井: 大好きなズボン役で出演させていただけること、とても嬉しく思っております。ロミルダ、アタランタという2人の女性から想いを寄せられていることを納得していただけるような、魅力的なアルサメーネを演じることができるようにお稽古に励みたいと思います。

本多・櫻井: ご来場、お待ちしております!

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二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』キャスト・インタビュー】~(1)セルセ役 新堂由暁&澤原行正

二期会にヘンデル・オペラの祭典が戻ってきました!2015年『ジューリオ・チェーザレ』、18年『アルチーナ』に続いて上演する『セルセ』。今回も出演者と聴きどころをご紹介するキャスト・インタビュー・シリーズをお楽しみいただきましょう。

まずは、セルセ役のテノール新堂由暁(しんどう よしあき・5/22出演)と澤原行正(さわはら たかまさ・5/23出演)。
セルセは、紀元前5世紀に生きたアケメネス朝ペルシャの王クセルクセス1世のこと。
当時オリエントから地中海世界にかけて勢力を拡大していたペルシャはついにギリシャ世界と衝突、世にいう「ペルシャ戦争」が起こります。このオペラはまさにこの戦争に向かわんとする時の王を描いているとされています。玉座を継いだクセルクセス1世(セルセ)は、父のなしえなかったバビロニアとエジプトの反乱を制し、ギリシャへ――物語自体は完全なフィクションですが、血気盛んな王としてオペラにも登場します。

*     *     *


――『セルセ』タイトル・ロール出演決定おめでとうございます。セルセはどんな人物ですか?

新堂・澤原: ありがとうございます!
新堂: ペルシャ帝国の若き王という役どころです。ぜひとも民に愛される人格者であってほしいところですが…本作でのセルセは、自身の恋の成就のために権力をも振りかざしてしまう、少々困った人物です。


新堂由暁 ©平舘 平

澤原: オペラの登場人物特有?とも言える内面の弱さであったり、弟アルサメーネへの不器用な愛や、ロミルダへの強い欲求、アマストレへの懺悔など、強い権力者としてだけでなく、人間としての甘さや弱さも感じさせる、そんな役です。ちょっと意地悪な言い方をすると、不器用極まりない、どうしようもない奴、といったところでしょうか(笑) また、初演がカストラートであったことから、メゾ・ソプラノや近年ではカウンター・テノールによって歌われることが多いのですが、今回は男声による「王としての魅力」を表現できればと思っています!

――セルセ役は「オンブラ・マイ・フ」が有名ですが、実は他にもたくさんいい歌があるのですね。二人からのおススメは?

澤原: 僕のおススメは、第2幕の「もしあなたが愛することを望むならSe bramate d’amar」です。
このオペラに登場するほとんどの人物が、ロミルダの妹アタランタに嵌められることになり、セルセも例外ではありません。
セルセは、アタランタから、ロミルダと恋仲と思っていたセルセの弟アルサメーネが、「実は私を愛しているのよ」と聞かされます(これが嘘)。だまされたセルセは、ロミルダに「俺の弟はお前を裏切っている、そんな男を愛するというのか!」と迫るのがこのアリアです。

 
澤原行正

新堂: 僕は最後のアリア「Crude furie」にもご注目いただきたく思います。
ようやく意中の女性が自分のものになると思っていたところに、その女性は自分の弟と結婚してしまい、婚約者には”恩知らず!”と罵られる手紙を送りつけられ、この世の全てを呪うかの如く激昂して歌うアリアとなります(※公演詳細ページの《ものがたり》をご参照ください)。
ロミルダが弟と結婚することになったのは自らの曖昧な物言いが原因ですし、婚約者を裏切ったのも他でもない自分自身なので、同情の余地が全くないのですが、楽曲は素晴らしいです(笑)

――なんだか、セルセはいつも怒っているんですね。それぞれの聴きどころは?

澤原: バロック・オペラの特徴ですが、このオペラ全体一人で歌う割合がかなり多く、二重唱は3曲だけです。3つのうちの1つがこのアリアの前にあるのですが、突然曲想が変わり、その後のレチタティーヴォも再び曲想が変わるのです。僕の主観ではありますが、そこがすごく不思議な印象を得るのです。まるでロミルダとセルセの噛み合わない感じが出ているような気がします。
セルセは冒頭から数多くのアリアがあり、このアリアは中でも最もエネルギッシュなものの1つです。

新堂: 音楽の表現技法の一つに、メリスマと呼ばれる歌詞を伴わず細かく音符を連ねていくものがあるのですが、最後のアリアではセルセの怒りや苛立ちを表現するためにその技法が実に効果的に使われていると思います。アジリタ、コロラトゥーラとも呼ばれたりしますね。
現代の楽器とは音のテンションや響きが大きく異なる、古楽器オーケストラによる演奏の音色や空気感ともあわせて、バロック・オペラの醍醐味を感じていただけるかと思います。

――二人それぞれの印象は?

澤原: 実は新堂さんとは東京藝術大学学部生の時からの付き合いなのです!僕は他大学を出てきましたので、彼は2学年上の先輩ですが僕が年上…二期会オペラ研修所では僕が2期上…という不思議な関係性です(笑)

新堂: もう10年以上の付き合いになりますね!一緒に朝まで飲み明かしたり、夜中にレンタカーで温泉地を目指したり、実に若者らしい一コマを共に過ごさせていただきました(笑)

澤原: 彼はとても人当たりが良く、その明るさと誠実さは歌にも表れています。そして、関西出身の人ならではの面白さも魅力でしょう(笑)

新堂: 実に多岐にわたるレパートリーをお持ちのテノールだという印象があります。才能をお持ちであることはもちろんのこと、常に学ぶことをやめない勤勉な姿勢が、現在に至るキャリアを裏打ちしているのでしょう。同年代のテノールと同じ現場にソリストとして立てる機会は稀有なものなので、存分に刺激を受けたいと思っております。

澤原: コロナ禍により食事等へもなかなか行けませんが、この公演が終わり、またお酒を交わしながらセルセ談義をしたいなぁと思っています!

新堂: いいですね!また朝までいっちゃいましょうか(笑)!?

――すでに盛り上がってきましたね!それでは、お客様にむけて、本番への意気込みをお願いします。

新堂: 3年に一度のバロック・オペラの祭典、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演。私にとっては、二期会オペラ公演へのデビュー作品となります。是非たくさんのお客さまに足をお運びいただけますと幸いです。フレッシュなエネルギーをお届けできますよう、全力で臨みたいと思います!

澤原: 先日、演出の中村蓉さんが「オンブラ・マイ・フ」で歌われるプラタナスの木は成長が早く、このニューウェーブ公演にはぴったりだというお話をされていました。実は私の家の近所にもプラタナスの木があり、最近は出かけるときには必ずその木を見ながら歩いています。5月の公演時には、気持ちの良い新緑のもと、プラタナスに負けない大きな葉を広げ、舞台に立ちたいと思います。どうぞ劇場に足をお運びください!!

*     *     *


▼『セルセ』公演情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

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「恋が原動力!」「『セルセ』との出会いは必然!」「生き生きとしたオペラを!」~二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』演出・中村 蓉メッセージ

2021年5月22日(土)、23日(日)めぐろパーシモンホール大ホールで公演する二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』。ここでオペラ初演出を果たすのは、気鋭のダンサー・振付家の中村 蓉(なかむら よう)です。
国内外で活躍し、最近ではドイツ・マインフランケン劇場『ニクソン・イン・チャイナ』を手掛けました。
東京二期会では2015年の『ジューリオ・チェーザレ』で振付を務め、今年は『セルセ』に続く8月の『ルル』では振付を担当するとともにソロダンサーとして出演を予定しています。
5月の公演に向けて、二期会の新進オペラ歌手、そして古楽界の世界的マエストロ鈴木秀美とともに、ヘンデルの世界をどのように舞台化するのでしょうか。メッセージをお聴きください!


二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』演出の中村 蓉です。
ヘンデルの音楽は、とってもキャッチーですよね!
振付家なので、ふだんいろんな音楽に合わせて踊るんですけど、私にとっては、わかりやすくて、イメージしやすい、情景が浮かびやすい音楽です。

今、指揮の鈴木秀美さんから、ここでオーボエや金管が入ってくる意味とか、昨日の稽古でも「ここで一拍お休みが入るけども、どういう意味だと思う?」って謎かけみたいにして、教わることが多くて、ああ奥深い……!

今回の『セルセ』のテーマは、「恋愛は、原動力」!
いくつかカットしている曲もあるんですけど、7割くらいは恋の歌。その中に、喜怒哀楽が本当に鮮やかに入っています。
たとえば、恋をして走り出す!みたいな、J-POPでいうと、嵐の「Happiness」!「♬走りだせ~」みたいな前向きな曲もあれば、恋愛にうまくいかなくて、悩んで、悲しいとか。また、恋がうまくいかなくて怒る、っていうちょっと特殊な恋もあります。
私が一番好きなのは、恋の苦しみによって恋や愛が何であるかを悟る、という悟りの境地にまでいっちゃっているアリアっていうのもあって、恋や愛を原動力として進んでいく物語だな、と。aikoの「えりあし」みたいな歌詞だなと思うところもあったり、とても共感しやすく、皆様にも共感していただきやすいオペラに出来たらいいな、と思っています。
「結ばれてハッピー」というよりは、走り出したり苦んだりすることが多くて…それってちょっと、私の好みというか、私の恋愛観だなと思いまして、オペラを演出させてもらえるというのは本当にありがたい機会ですけれども、『セルセ』と出会えたのは、偶然じゃなく、必然の出会いかな、と思ってみたり。自分の恋愛観をこんなに投影できるオペラがあってよかったな、と思ってます。
「オンブラ・マイ・フ」という有名な歌があります。
プラタナスの木にセルセが歌いかけるのですけども、プラタナスって、手のひらの形のおっきい葉っぱの落葉樹なんですけれども、成長が早いから新宿御苑や道や公園やいろいろなところに植わっているのだそうです。
成長が早いことって、このニューウェーブ・オペラにぴったりだな、って思っています。声や身体、もう肉体から出てくる生き生きしたエネルギーを、全力で舞台にあげるオペラにしようと思っております!
今回のキャストの方々は、踊らないともったいないぞって。声はもちろん、すごく個性が身体からにじみ出ていて、役柄以前に人間として個性豊かな方々に、今回集まってもらっているんだと思っています。
プラタナスの木のように、どんどん成長していっている私たちが集結して、とにかく生き生きした、できたら今まで見たことないようなフレッシュな、見て元気になるオペラを。 今、舞台に立てるということの喜びと感謝が伝わるような舞台を作っていこうと思っております。ぜひ春、新しい季節、劇場でお待ちしております。ぜひ見に来てください。



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二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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2021年5月 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演 ヘンデル『セルセ』~キャスト全員集合!

5月公演、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』のリハーサルが本格的に始動しました。この日は、『セルセ』に出演する両組のキャスト全員が集合!指揮の鈴木秀美、演出の中村 蓉もそろって参加してのワークショップが行われました。

最初に鈴木秀美から、バロック音楽へのアプローチについて。
ヘンデルが活躍した当時の様式に則り歌を練り上げていきます。とりわけバロック音楽の特徴のひとつである音の装飾については、歌手ひとりひとりが自分の創意工夫で音楽を作り上げていけるように、どんどん鍛え上げていく様子。6年前の『ジューリオ・チェーザレ』、3年前の『アルチーナ』の出演者も辿ってきたプロセスです。鈴木は、二期会ニューウェーブに初登場の時から「バロック時代の自由な精神というものを表現できるようになっていきたい」と語ってきました。
作品本来の生命力を現代に蘇らせるために、楽しくも厳しい格闘(?)が続いていきます!


指揮の鈴木秀美(中央)


マエストロからバロック・オペラのレクチャーを受けるキャストたち

そして、後半は、オペラ初演出となる中村 蓉から。
ダンサー・振付師である中村は、演出のコンセプトはこの時点ではあえて多く語らず、若きキャストの身体の動きを確認していきました。今回の舞台上での演技を作り上げていくための「基礎作り」に専念すること約2時間!そこからようやく「序曲」の振付に入っていきました。自分の身体をパレットにして、様々な色彩の「動き」を混ぜ合わせながら、舞台の上のキャンバスに自由に描けるようになるまで、こちらも鍛錬(?)が重ねられていきます!


演出の中村 蓉(左)


さっそくキャストたちの身体を動かしていきます

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二期会創立70周年記念公演 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場2021年5月公演 G.F.ヘンデル『セルセ』 - 東京二期会

2021年5月22日(土)17:00、23日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【販売終了間近!】2020-2021シーズン オペラ・セット券のご予約は3月14日(土)まで~オンラインで座席指定も

多くのお客様に、シーズンを通して東京二期会のオペラ公演をお楽しみいただけるよう、2020年9月3日(木)『フィデリオ』プレミエから始まる 2020-2021シーズンのオペラ・セット券を発売中! 今年は3種類のオペラ・シーズン・セット券をご用意しています。ご予約受付は3月14日(土)まで。最良のお席を一番お得にお求めできる機会ですので、ぜひご利用ください!

traviata2020


《東京二期会オペラ劇場》
■ベートーヴェン 『フィデリオ』(新制作)
2020年9月3日(木)/4日(金)/5日(土)/6日(日)
traviata2020
今年はベートーヴェン生誕250周年。楽聖唯一のオペラをシーズン・オープニングに!
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・オペラの音楽監督を務める、日本でも人気の指揮者ダン・エッティンガーが東京二期会初登場。
『ダナエの愛』『ローエングリン』で評判を呼んだ映画監督・演出家の深作健太によるオペラ三作目となる舞台にもご期待ください。

《東京二期会オペラ劇場》 NISSAY OPERA 2020提携
■レハール 『メリー・ウィドー』(新制作)
2020年11月26日(木)/27日(金)/28日(土)/29日(日)
traviata2020
ブザンソン国際指揮者コンクール優勝の沖澤のどか、俳優座気鋭の演出家眞鍋卓嗣が東京二期会初登場!若きリーダーが紡ぐ、極上のオペレッタを。

《東京二期会オペラ劇場》
■ワーグナー 『タンホイザー』(新制作)
~フランス国立ラン歌劇場との提携公演~
2021年2月17日(水)/18日(木)/20日(土)/21日(日)
traviata2020
バイロイト音楽祭常連の指揮者アクセル・コーバーはこれが初来日。《東京リング》の演出キース・ウォーナーとともに起こす奇跡。至高のワーグナー体験がここに!

《二期会ニューウェーブ・オペラ劇場》
■ヘンデル『セルセ』(新制作)
2021年5月22日(土)/23日(日)
traviata2020
東京二期会が贈る3年に1度の本格バロック・オペラの祭典!名曲〈オンブラ・マイ・フ〉が誘う、古代ペルシアを舞台にしたラブストーリー。

《東京二期会オペラ劇場》
■ヴェルディ『ファルスタッフ』(新制作)
~テアトロ・レアル、ベルギー王立モネ劇場、フランス国立ボルドー歌劇場との共同制作公演~
2021年7月16日(金)/17日(土)/18日(日)/19日(月・祝)
traviata2020
欧州で賞賛されたロラン・ペリーの舞台で贈るヴェルディ最晩年の傑作喜劇
NYメトロポリタン・オペラでも活躍する指揮者ベルトラン・ド・ビリーが2018年9月プッチーニ〈三部作〉以来の再登場!

traviata2020

2020-2021シーズン・セット券 セット内容 [選べる2+1のコース]

「ゴージャスにオペラを満喫!」
全演目の最上席(S席)からお好みの座席をいち早く、最安でお求めいただけます
◆プレミエセット券
 全公演のプレミエ(初日)公演のS席(定価73,000円相当)を55,000円で
◆千秋楽セット
 全公演の千秋楽公演のS席(定価76,000円相当)を60,000円で

そして、「もっと気軽に、もっとお得にオペラを楽しみたい!」という方のために
◆オペラ・フレンドパック
 全演目のプレミエ公演または千秋楽公演のB~C席(定価41,000円相当)を30,000円で

もちろん、二期会オペラ愛好会(年会費2,500円~)会員様の特典も!
・「プレミエセット」「千秋楽セット」は上記価格からさらに5,000円割引
・全演目の有料プログラムを会員様1名につき1公演1冊ご進呈。
 (2021年5月『セルセ』はプログラム無料配布となります)
愛好会へはセット券お申込みと同時のご入会も承ります。

▼お問合せ・お申込
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、座席位置選択可能、予約&発券手数料0円、 セブン-イレブン店頭で
お受取のインターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を是非ご利用ください!!

《ご案内》
*上記以外の組み合わせのセット券は販売いたしません。
*公演中止の場合を除き、チケットの変更・払戻しはいたしません。

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東京二期会2020-2021シーズン・オペラセット券~より多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、3種類をご用意して1月24日(金)から期間限定発売いたします!

昨年発売し大好評をいただきました「東京二期会シーズン・オペラセット券」。今年9月『フィデリオ』から始まる2020-2021シーズンも、主催オペラ公演5演目のお得なセット券を販売します!
operaset2020
パンフレット(PDF)ダウンロード
2020-2021シーズン・オペラセット券の対象演目は、
(1)2020年9月 ベートーヴェン『フィデリオ』
(2)2020年11月 レハール『メリー・ウィドー』
(3)2021年2月 ワーグナー『タンホイザー』
(4)2021年5月 ヘンデル『セルセ』(※1)
(5)2021年7月 ヴェルディ『ファルスタッフ』
の全5公演。

今回販売するセット券の種類は、より多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、前回大好評いただきました、各演目の初日公演のS席を集めた「プレミエ・セット(PS)」と、最終日公演のS席を集めた「千秋楽セット(FS)」に加え、オペラを手頃な価格で気軽にお楽しみいただける「オペラ・フレンドパック(FP)」を新たに設定し、3種類のラインアップで販売致します。
「プレミエ・セット(PS)」は、オペラの華やかなプレミエ公演のS席が5演目で「55,000円」のスペシャル・プライス!(予定定価73,000円相当)
「千秋楽セット(FS)」は5演目の各最終日(千秋楽)公演のS席セットが「60,000円」(予定定価76,000円相当)と、大変お得な価格でお求めいただけます。
尚、「二期会オペラ愛好会」の会員様なら上記セット価格からさらに5,000円OFF!!もちろん、公演プログラムの進呈サービスがございます!(※2)
一般のお客様もこの機会の愛好会同時ご入会(※3)でのご購入をお受けいたします。
今回新たなセットとなる「オペラ・フレンドパック(FP)」は、定価8,000円相当席(B~C席)が5公演で「30,000円」。(FP)は初日か最終日かを演目ごとにお選びいただけます。

ご予約は、二期会オペラ愛好会会員様、一般のお客様ともに1月24日(金)から一斉に受付開始!インタネット予約は発売日の午前0時から、電話予約は同日午前10時からスタート。3月14日(土)までの期間限定発売です。
お申込み時に全公演のお座席までご選択いただけますので、通常発売(※4)に先駆けて、いち早く良席を大変お得に確保いただけます! ちなみに座席選択は、《インターネット予約》のご利用が便利です。

(※1) 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演
(※2) ご予約いただいた愛好会会員1名様につき各公演1部ずつ。ただし、2021年5月『セルセ』はご入場者様全員に無料配布の予定です。
(※3) 愛好会同時ご入会は電話受付のみとなります。
(※4) 一番最初となる9月『フィデリオ』の通常愛好会先行発売が3月21日(土)開始


また、4月新年度には28歳未満の学生の方を対象とした「学生プレミエセット券」も発売予定。ごあんない詳細は近日発表致します。

大変お得な「東京二期会シーズン・オペラセット券」をこの機会に是非お求め頂き、多くの公演をご鑑賞ください!
●●● 発売概要 ●●●
<東京二期会2020-2021オペラ・シーズン・セット券>
☆プレミエ・セット(PS)券☆ 55,000円(予定定価73,000円)
2020年9月3日(木)18:30開演 ベートーヴェン『フィデリオ』
 公演期間:9/3・4・5・6 会場:新国立劇場オペラパレス
2020年11月26日(木)18:30開演予定 レハール『メリー・ウィドー』
 公演期間:11/26・27・28・29 会場:日生劇場
2021年2月17日(水)17:00開演予定 ワーグナー『タンホイザー』
 公演期間:2/17・18・20・21 会場:東京文化会館大ホール
2021年5月22日(土)17:00開演予定 ヘンデル『セルセ』
 公演期間:5/22・23 会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
2021年7月16日(金)18:30開演予定 ヴェルディ『ファルスタッフ』
 公演期間:7/16・17・18・19 会場:東京文化会館大ホール
☆千秋楽セット(FS)券☆ 60,000円(予定定価76,000円)
2020年9月6日(日)14:00開演 ベートーヴェン『フィデリオ』
2020年11月29日(日)14:00開演予定 レハール『メリー・ウィドー』
2021年2月21日(日)14:00開演予定 ワーグナー『タンホイザー』
2021年5月23日(日)14:00開演予定 ヘンデル『セルセ』
2021年7月19日(月・祝)14:00開演予定 ヴェルディ『ファルスタッフ』
☆オペラ・フレンドパック(FP)☆ 30,000円(予定定価40,000円)
2020年9月3日(木)または6日(日) ベートーヴェン『フィデリオ』
2020年11月26日(木)または29日(日) レハール『メリー・ウィドー』
2021年2月17日(水)または21日(日) ワーグナー『タンホイザー』
2021年5月22日(土)または23日(日) ヘンデル『セルセ』
2021年7月16日(金)または19日(月・祝) ヴェルディ『ファルスタッフ』
◆発売受付期間
☆二期会オペラ愛好会・一般共通=2020年1月24日(金)~3月14日(土)
インターネット予約(Gettii)は、ご予約受付開始日の午前0時から、お電話でのご予約は同日の午前10時から受付。
▼お問合せ・お申込
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を是非ご利用ください!!

《ご案内》
*上記以外のセット券は販売予定がございません。
*公演中止の場合を除き、チケットの変更・払戻しはいたしません。

◆◆公演迫る! 東京二期会オペラ劇場 2020年2月公演 G.ヴェルディ『椿姫』◆◆

traviata2020
2月19日(水)18:30/20日(木)14:00/22日(土)14:00/23日(日)14:00
東京文化会館 大ホール
指揮:ジャコモ・サグリパンティ/演出:原田 諒
合唱:二期会合唱団/管弦楽:東京都交響楽団
公演情報ページはこちら

■■緊急開催!7月公演『ルル』演出カロリーネ・グルーバーが語る!■■

2020年2月22日(土) 11:30より/東京文化会館 4F 中会議室1
イベント詳細はこちら

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5/21(日)放送、テレビ朝日「題名のない音楽会」~オペラがわかる音楽会~に4人の二期会アーティストが登場!

毎週日曜あさ9時より、テレビ朝日系全国ネットにて放送中のクラシック音楽番組「題名のない音楽会」。
次回、5月21日(日)の放送は「オペラがわかる音楽会」と題し、オペラ作品の謎と魅力を日本を代表する4人の二期会歌手による歌唱を交えながら、司会の石丸幹二さんが紐解いてゆきます。
プッチーニ『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」、ヘンデル『セルセ』より「涙の流れるままに」、R.シュトラウス『ばらの騎士』より元帥夫人、ゾフィー、オクタヴィアンの三重唱はいずれも必聴です!!
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『ばらの騎士』より三重唱 (左から)ゾフィー:幸田浩子、オクタヴィアン:加納悦子、元帥夫人:森谷真理
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『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」 カラフ:城 宏憲
目から鱗の30分、どうぞお楽しみください!!
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「題名のない音楽会」オペラがわかる音楽会
放送局と放送日時:
 ・テレビ朝日系列 2017年5月21日(日) あさ9:00~
 ・BS朝日[再放送] 2017年5月28日(日) よる11:00~
司会:石丸幹二、松尾由美子アナウンサー
出演:幸田浩子(ソプラノ)、森谷真理(ソプラノ)、
    加納悦子(メゾソプラノ)、城 宏憲(テノール)、
    大塚直哉(チェンバロ)、
    角田鋼亮指揮・日本フィルハーモニー交響楽団
▼放送予定曲など詳細は番組ホームページをご覧ください
題名のない音楽会 - テレビ朝日

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