二期会の毎年夏の風物詩、「第12回二期会研究会駅伝コンサート」。
いよいよ開催が近づいてまいりました!
出演研究会紹介もついに最後の1つ。今日は「フランス歌曲研究会」をご紹介致します。
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【フランス歌曲研究会】 ~フランス近代歌曲の世界~
構成:鎌田直純
出演:森 朱美、坂本貴輝、佐野正一/[ピアノ]高木由雅
今回のフランス歌曲研究会は、作風の違うフランスの代表的な作曲家の作品をお届けします。フォーレの「薔薇」と「イスファハンの薔薇」は、地中海から東方の美の世界を感じさせる曲です。プーランクの歌曲集『くじ引き』は、優しく子どもに歌って聞かせるような童謡的世界です。ラヴェルの最晩年の歌曲集『ドゥルシネアに想いを寄せるドン・キホーテ』は、皆さんよくご存じのドン・キホーテのお話しから3つの場面が取られていて、3曲が異なったスペインの舞曲のリズムで歌われます。
演奏予定曲:
フォーレ「イスファハンの薔薇」「薔薇」
プーランク『くじ引き』より「おねむ」「小ちゃな水差し」
ラヴェル『ドゥルシネアに想いを寄せるドン・キホーテ』より
「空想的な歌」「酒飲みの歌」 ほか
また<一押しコーナー Part1>で、成田伊美がデュパルクの「悲しき歌」を、優しく深い愛の情感たっぷりに歌い上げます。
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これまで11回にわたり、各研究会をブログで繋いでまいりました。
さあ、いよいよ7月23日(日)は15:30より約5時間をかけ、駅伝のように歌の“たすき”を繋いでまいります。もちろん途中、曲間での出入りも自由ですので、お客様の“ペース”でお聴き頂くことも可能です。
暑い夏の日に開催する、二期会研究会の一大イベント。世界中の“歌・うた・唄”を涼しいホールでお楽しみください!
公演チラシ(PDF) |
■■■ 公演情報 ■■■ 第12回 二期会研究会駅伝コンサート ~歌・うた・唄~ 日時:2017年7月23日(日) 15:30開演(15:00開場) 会場:東京文化会館 小ホール (JR上野駅・公園口前) 料金:一般¥4,000、学生¥2,000 全席自由・出入り自由 (学生券は二期会チケットセンターのみ発売) 予定時刻と出演研究会: 15:30~ オペレッタ研究会 15:50~ スペイン音楽研究会 16:10~ ロシア東欧オペラ研究会 16:30~ <一押しコーナー Part1> <休憩15分> 17:00~ フランス歌曲研究会 17:20~ ロシア歌曲研究会 17:40~ ドイツ歌曲研究会 <休憩15分> 18:15~ イタリアオペラ研究会 18:35~ イタリア歌曲研究会 18:55~ 英語の歌研究会 <休憩15分> 19:30~ <一押しコーナー Part2> 19:50~ バッハ・バロック研究会 20:10~ 日本歌曲研究会 <終演予定 20:30> |
▼出演者・演奏予定曲等 公演詳細、チケットご予約はこちらから
・第12回 二期会研究会駅伝コンサート - 東京二期会

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宮本亜門演出では、周囲の人物を丁寧に描くことによって、中心人物がおかれた状況や、心の動きまでを、観客に納得させる強力な魔法がかかります。だからこそ、これまで多くは、まるで背景の一部であったかようなドゥフォール男爵(鹿又透、佐野正一)、それにガストン子爵(小原啓楼、高田正人)、ドビニー侯爵(村林徹也、福山出)、医師グランヴィル(鹿野由之、三戸大久)等の重要性が増すのです。彼らの一挙手一投足が、文字通り、パズルのように組みあがり、速いテンポのきっかけで次々と展開してゆく様に、きっと目を丸くすることでしょう。ここまで仕上げるのに、どれだけの稽古が行われたのか知る由もないですが、それこそ水面下の白鳥の足のような努力に違いないのです。
フローラからヴィオレッタに宛てた手紙
指揮は、今回がウィーン国立歌劇場はじめ15プロダクション目の『ラ・トラヴィアータ』と語る、アントネッロ・アッレマンディ。背が高く、ダンディな指揮者です。
ヴィオレッタの手に咲く白い椿の花、シャンパンのグラス