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9月公演プッチーニ〈三部作〉:キャストから登場人物紹介『外套』編~20世紀初頭パリに生きた貧しくもバイタリティ溢れる人々

1910年、舞台はパリのセーヌ川の倉庫が立ち並ぶ船着場。登場人物たちはそこで働く市井の人々。〈三部作〉の最初に幕を開ける『外套』では、そうした貧しいながらもバイタリティ溢れる人物たちが登場します。幼児の死、妻の不貞、愛人の殺害といった非常に重苦しいドラマの展開の中で描こうとしているものは、人間の強烈な個性と、生きていくことの意味と力なのかもしれません。それぞれの登場人物と見どころをキャスト自らがご紹介いたします。

<ミケーレ>
今井俊輔(7日・9日)「貨物船の船長でミケーレという役を演じさせていただきます。年老いていて妻のジョルジェッタとは25歳の年齢差があります(ミケーレの年齢設定は50歳)」
上江隼人(6日・8日)「ミケーレはバリトンにとって発声的にも、芝居的にもとても難易度の高い役です。譜面を通して感じたことは、『外套』は他の作品に比べてぎこちない世界観が見事に音楽になっているように感じます」
今井 「ミケーレはジョルジェッタとの子を無くし、打ちひしがれ、時も過ぎ髪の毛も灰色になってしまった。その過程で、貝のように自分を守るかのように「外套」を身にまとい、殻に閉じこもってしまった。無口ながらも、それでもなんとか妻と幸せだった頃に戻りたいと切実に願っている。また、とても父性に溢れる人物だと感じます」
上江 「子供の事を今でも背負いながら生きている彼はいつしか、妻に対しても自分を閉ざし、屈折してしまったのかもしません。ぎこちなさ、もどかしさをどう表現するかがネックになってくると思います」
<ジョルジェッタ>
北原瑠美(6日・8日)「ジョルジェッタはミケーレの妻です。幼い息子を亡くしてしまったことから夫婦の間は冷め、ジョルジェッタは年若いルイージとの不倫に走ります。」
文屋小百合(7日・9日)「ジョルジェッタは、夫と仕事の話もでき、部下の世話もこなすしっかりした女性です。子どもを亡くしたことをきっかけに夫婦の関係も冷めてしまっています。悲しみを引きずっている夫にはうんざり…私だって悲しいのに!子どもがいたらきっとよい夫婦でいられたかもしれない…」
北原 「彼女自身は決して特別なヒロインでも、悪女でもありません。ごく平凡な女性なのだと思います。しかし、そんな等身大の彼女の渇望する姿に共感し、魅力を感じます。ジョルジェッタのアリアには陸上の生活に焦がれる若い女性らしいエネルギーが満ち溢れており、イージとの二重唱における切羽詰まった熱情、ミケーレとの苦悩をぶつけ合うシーンなども見ごたえ、聴き応えがあると思います」
<ルイージ>
芹澤佳通(7日・9日)「ルイージは20才の青年で、ミケーレ船長もとで積み荷の荷降ろしをしています。彼はミケーレの妻、ジョルジェッタと不倫関係にあり、ミケーレの目を盗んでは逢い引きを重ねています」
樋口達哉(6日・8日)「感情を直線的に表してしまう若い船乗り。
いつまで経っても、どこまで行っても何一つ変わらない現実、今の暮らしには絶望しかなく、早くこの生活から抜け出したいという思い。心の中でも「負のスパイラル」が続くというやるせなさ。もう、どうしようもないというツラさ。――俺はこのままでいいのか?―― 過ぎてゆく青春をアリアで嘆きます」
芹澤 「ルイージには2曲のアリアがあり、2曲目のアリア「お前の唇が欲しい」は、感情のたがが外れ、ジョルジェッタへの溢れ出る思いが狂気へと変貌していくほど激しい曲。命がけで歌います…」
樋口 「2つのジョルジェッタとの二重唱も聴かせます!辛いながらも暗い情熱に溢れたジョルジェッタ。同じ旋律を追いかけながらの甘美で優美な旋律。しかしながら、お互いの気持ちには微妙なズレが……後半の二重唱も、ダメだとわかっちゃいるけど、盛り上がったら止まらない想いが溢れてきます!」
<ティンカ>
児玉和弘(6日・8日)「私が演じるティンカは、港で働く中年(設定では35歳)で、肉体労働者。アル中です」
新津耕平(7日・9日)「『外套』に出演する男性はそれぞれ共通する点、重なる点があると思っています。ルイージが仕事に邁進すればミケーレになり、家庭の幸福を選べばタルパになり、どちらも選ばず、逃げ出すこともしないと、酒に溺れるティンカになる。だからなのか、自分にない「若さ」と「女」を持つルイージには嫉妬しています」
<タルパ>
北川辰彦(7日・9日)「タルパは人生に大きな欲もなく、ただ毎日同じ日々を過ごしてきたのではないでしょうか。毎日同じように起きて、仕事して、帰って妻と飼い猫と一杯のワインを愛でる。そしてまた明日のために寝る。唯一夢見るは、小さな家を買うこと。何もないことが幸せ(設定では55歳)」
清水那由太(6日・8日)「日常に閉塞感を覚えつつもそれをどうすることもできない、どうにかする術を知らないひとりの人間として、本番当日の舞台にいられたらと思います」
<フルーゴラ>
塩崎めぐみ(6日・8日)「私が演じるフルーゴラは、「ゴミ拾い」を生業にしていながら、他の登場人物とは違い、人生を前向きに捉えています。「個々の価値観で、状況は色々な風に捉える事が出来る」と言うメッセージが、この役を通して訴えられているように感じつつ、役作りに取り組んでおります」
小林紗季子(7日・9日)「イタリア語のfrugolare(くまなく探す)からフルーゴラとあだ名がつけられました。他の人にはゴミであっても彼女にとっては宝物であり、毎日色々なものを探しだし、旦那のタルパに見せています。また、フルーゴラが拾い集めてきたものをジョルジェッタに見せるアリアがあります!オペラの内容はドロドロな人間模様ですが音楽はとても美しく素晴らしいです」
<流しの唄うたい>
高田正人(6日・8日)「流しの歌うたいです。一見物語に関係の無い、気楽なキャラクターに見えますが、「恋に生きたものは、恋に死んで行く」という歌詞は、ある意味この「外套」という物語の本質を突いているのかもしれません」
西岡慎介(7日・9日)「ヨーロッパを旅したり、生活をすれば、今でもレストランや、街の通りなどで良く見ることができる、街から街へと渡り歩く歌い手です。それが流しの唄うたいの姿です」
<若い恋人たち>を代表して
新海康仁(6日・8日)「ストーリーの中心にあるドロドロした恋愛模様とは真逆で、幸せいっぱいのカップルで、突然現れます。陰湿な物語の中にあって爽やかな印象を与え、それによってより暗さが強調されるのです」
新垣有希子(6日・8日)
「今回の演出では、『ジャンニ・スキッキ』の娘ラウレッタと、リヌッチョが一瞬だけここに登場します。本当に一瞬ですので、皆様、お見逃がしなく!!」

 
▼プッチーニ〈三部作〉公演情報ページはこちら
2018年9月公演 G.プッチーニ〈三部作〉 外套/修道女アンジェリカ/ジャンニ・スキッキ - 東京二期会オペラ劇場

 2018年9月6日(木)18:30、7日(金)14:00、8日(土)14:00、9日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
 指揮:ベルトラン・ド・ビリー、演出:ダミアーノ・ミキエレット、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 合唱:二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部
 〈主催〉公益財団法人東京二期会
 〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

▼プッチーニ〈三部作〉プレ講座&ミニ・ライブ(入場無料)開催迫る!ご予約はお早めに
プッチーニの魅力を語りつくし、歌いつくす!8/16(木)は、すみだパークギャラリーで〈三部作〉プレイベント開催! - オペラの散歩道(二期会blog)

●プレ・イベントおよび〈三部作〉のお問合せ・ご予約は
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

 
 

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夏の始まりを彩った『ホフマン物語』。歌手が輝いた最高の舞台!

フランスの名匠ミシェル・プラッソンの指揮、粟國 淳の幻想的な演出、大きな盛り上がりを見せた、オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』。
タイトルロールのホフマン役、福井 敬、樋口達哉の熱演に、若手歌手も大奮闘。
多くの方のご来場、誠にありがとうございました。
ホフマンと3人の女性の恋物語、と一言では語りつくせない、次々と繰り出される魔法のようなシーン、その余韻がいつまでも消えませんでした。
舞台写真とともに、この素晴らしい公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(☆…7月31日・8月3日組、◆…8月1日・4日組)
会場:新国立劇場オペラパレス
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

ホフマン(福井 敬)とニクラウス(加納悦子)。「ホフマンは女の人に溺れ、酒に溺れ、ちっとも芸術に身が入らない。」そんなホフマンを何とかして芸術の道に連れ戻そうとする芸術の女神ミューズが、ニクラウスに姿を変えて現れる。青年貴族のようなはつらつとした身のこなしに、思わず見惚れ、聴き惚れ。


ホフマン(樋口達哉)とリンドルフ(大沼 徹)の対決。
ふてぶてしい態度のリンドルフ、「飲み代は払う性質でね、スカンピン殿」。
字幕=本谷麻子=も素晴らしく、作品の理解を助けてくれました。


ホフマンの最初の恋人オランピア(安井陽子)。本当に人形のような動きと、超人的な高音のパッセージ。でも超絶技巧の機械ではなくて、あたたかさときらめきを感じさせるのは、安井ならではの歌唱力。


スパランツァーニ(右=羽山晃生)と、コシュニーユ(左=新津耕平)が見守る中、歌を止めないオランピア(佐藤優子)。佐藤は、今回が二期会オペラデビュー。


「光れ!ダイヤモンド」ダペルトゥット(大沼 徹)は、憎らしい悪魔役を堂々と演じた。


第2幕「あなたの影がほしいの、どうしてもほしいの」と迫るジュリエッタ(菊地美奈)。


光り輝くダイヤモンドと引き換えに、ホフマンを籠絡する妖艶な美女ジュリエッタ(佐々木典子)。


影を取られておののくホフマン。マジックミラーを使った演出。不思議でした!
「ホフマンあなたが好きよ、でもさからえないわ、口づけひとつでダイヤモンドが手に入るのよ」


病のために、歌ったら死ぬ、というアントニア(木下美穂子)。短い命と知って、音楽への情熱を燃え上がらせる激しさに、思わず引き込まれてしまいます。


歌姫ステラからホフマンへの手紙をリンドルフに売り渡す、召使アンドレと、アントニアの屋敷で芸術家を気取る老いた使用人フランツは一人二役。フランス風の皮肉も効いて巧みな芝居が注目された田中健晴。


高橋絵理のアントニア。一年前の『パリアッチ(道化師)』ネッダとまた違う一面を見事に開花させました。情感あふれる繊細な音楽性、声の美しさが、きらきらした瞬間。
そしてアントニアの母の声(7/31・8/3=与田朝子、8/1・4=小林紗季子)も、姿は見せない役ですが、その声の存在は大きい。2階席の下手のバルコニーで歌っているのですが、舞台上と一体となって、すばらしい効果をあげました。


悪魔(小森輝彦)がヴァイオリンを弾きながら、「歌え!」と、囁(ささや)く瞬間、額縁の中の優しい母の面差しは、死神に変わる。この仕掛けも見事でした。


命のない人形だったオランピア、生きたまま去ったジュリエッタ、そして死んでしまったアントニア。でも3人は一人だったのだ! 歌姫ステラ!!!
その美しい登場には客席からため息が。ステラを演じたのは、ダンサーの今村たまえ。

プラッソンは今秋80歳。酷暑の東京に顔をしかめながらも、ユーモアあふれるマエストロ。連日、集中した稽古を重ね、オーケストラ、歌手共に素晴らしいオペラの舞台を作りあげました。
カーテンコール(撮影:堀 衛)




帆かけ舟

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連休初日は東京ミッドタウン“NEW STAGE OPEN”へ!

連休初日となる4月27日(土)、オペラ歌手の声と最先端の電子楽器が融合した、上質かつエキサイティングなステージ、その名もDigitalyrica(デジタリリカ~“Digital”と“Lyric”の造語)が、東京の真ん中、東京ミッドタウンの芝生広場で上演されます。
お家を飛び出し、爽やかな春風を感じながら、家族と、恋人と、友人とヴェルディの最高傑作『椿姫』『リゴレット』のアリアをお愉しみください。
■■公演情報■■
東京ミッドタウンNEW STAGE OPEN
Special Event「Mid Green Stage」
~DigitaLyrica イタリア・オペラ・ガラコンサート~

◆日時:2013年4月27日(土) 15:00/18:00(2回公演)
◆会場:東京ミッドタウン芝生広場
◆料金:無料(フリーコンサート)
    ※11:00~整理券を芝生広場にて配布(お1人様1枚のみ、なくなり次第終了)
◆出演:全詠玉(ソプラノ)、新津耕平(テノール)、井上雅人(バリトン)
    清水のりこ(エレクトーン)、彌勒忠史(演出・構成)
▼イベントの詳細・お問合せ先はこちらをご覧ください
NEW STAGE OPEN 「Mid Green Stage」 - 東京ミッドタウン

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『スペイン時間』『子どもと魔法』キャストによるオススメ・シーン

あまり上演機会のない2作品。今回見逃したら次に出会えるのは、もういつのことになるやらわかりません。
そこで、両演目キャストにオススメの場面、音楽をあげてもらいました。
全員分紹介できないのは残念ですが、ご鑑賞の参考にどうぞ!

【スペイン時間】
★コンセプション 経塚果林
「Mais l'heure fuit,prends garde:Le temps nous est mesure sans pitie!(でも時は逃げるわ、気をつけて:私たちの時間は無情にも制限されているんだから!」
女の花盛りは短く、限りあるものである、という意味でしょうか。急いでくれなきゃ、あっという間におばさんになっちゃう!浮気は受け入れられないものですが、女性としての時間を謳歌しようと形振りかまわない彼女を、どこかうらやましく思ってしまう自分がいます。
★ゴンザルヴェ 高柳 圭
コンセプションと二人きりの時は詩作意欲が掻き立てられます!少し度が過ぎてしまい彼女は呆れ顔ですが、溢れだすインスピレーションを止めることは出来ないのです!
★ラミーロ 佐藤 望
ラミーロの口癖で、「Voila」というのがあります。「さぁ!」「では!」ていどの意味ですが、働き者の彼らしさが出ていて、様々な場面で出てきます。彼の心境によって歌い分けられたらと思っています。
★ドン・イニーゴ・ゴメス 狩野賢一
僕にとってこのオペラの中で最も印象的な音楽は、ラミーロの後半のアリア(?)です。
非常に幻想的で感動的、しかも今回はその曲中にある仕掛けが用意されていて、
稽古でその場面を見る度、じ~んと来ています。
★ラミーロ 門間信樹
陽気なラテンのリズムが印象的です。官能であったり、怒りであったり、現れ方は様々ですが、やはりフィナーレの五重唱でもハバネラのリズムが使われています。
★トルケマダ 大川信之
全体としてはオペラブッファの様式に従っていながら、それを上手く利用して古くて新しい、ラヴェルの独自の世界観。彼が何が表現したかったのかを、演者も探しています。その謎をお客様自身も意図を想像しながら探してもらえると大変楽しめるはずです!

【子どもと魔法】
★夜鳴き鶯 佐藤優子
基本的にみんな一回しか出てきませんので、全てのシーンに目を凝らして耳を澄まして鑑賞して頂きたいです!!
★安楽椅子/ふくろう 森 真奈美
安楽椅子と肘掛椅子は、子どもが出会う最初のキャラクター。登場シーンを楽しみに!
★雄猫/柱時計 吉田侍史
柱時計はテンポが早く短い曲ですが、その中に怒りや悲しみや切なさなど凝縮されています。
★中国茶碗/とんぼ 奥野恵子
歌もさることながら衣装がとても素敵です!「toujour l'airs chinoa(いつも中国風よ)」
★中国茶碗/とんぼ 福間章子
お茶碗のシーンでは山田うんさんによる可愛いダンスが入りました。ポットとお茶碗のダンスだなんて…なんて楽しそうだと思いませんか!?歌詞ほとんど意味不明の言葉の羅列で、ちゃらんぽらんな英語やフランス語の造語…果ては日本語まで出てきますよー!
★ティーポット 木野千晶
「火のアリア」と「お姫様のアリア」は素晴らしい名曲です!
★火 熊坂真里
忘れてはならないのが、様々な場面で華を添えて下さるダンサーの皆さんです!
火のシーンでもダンサーの方々がキレのあるダンスで場面を引き締めてくださっています!
★羊飼いの娘 金澤梨恵子
仲間の羊飼いたちが出し続けているバグパイプ(遊牧民が使う楽器)を思い出させる「ズー」という音が、あるときとぎれます。その瞬間の、世界変わったようになる場面が羊飼いのシーンでのイチオシです。
★お姫様 湯浅桃子
お姫様がいなくなったあと、男の子がひとりで歌うメロディがとても印象的です。観れば必ずその意味がおわかりいただけるはず。
★小さな老人/雨蛙 新津耕平
リスの衣裳は可愛いです。とにかく可愛い。ズルいくらい可愛いです。それと、子どもがお姫様に歌う、僕が君を守る!というような内容のところの音楽が個人的にとても好きです。
★肘掛椅子/木 岩田健志
小さな老人がひたすらメチャクチャに数字や単位を言っているところも楽しくて好きです。「常識に囚われるな」というメッセージがあると思います。
★雄猫/柱時計 野村光洋
数字の老人の合唱と老人のコラボレーションが非常に面白いです。猫は次に登場するのですが、そでで笑ってしまって出るのが大変です。自分はフランス猫なので、おしゃれにかっこよく雌猫を口説く…はずです。うまく雌猫をモノにできるのか、雌猫と雄猫の行方にも注目してください。
★牝猫 志岐かさね
“Moaraiin…Maraon…Meraon…”
★安楽椅子/ふくろう 伊藤 光
クライマックスにかけて愛情がどんどん溢れてきます。愛に包まれた音楽は、こんなにも幸せなのだと思いました。
★りす 香村寛子/清水多恵子
(香村)子どもに「この美しい瞳に何が映っていたか知ってる?」と歌うシーン…
カゴに捕らえられ、仲間が自由に跳んでいるのを独りで見ていることしかできなかった傷みを子どもに訴えます。音楽がとにかく綺麗です。
(清水)このシーンは「言い訳なんてしないで、自分の心としっかり向き合いなさい。」ということなのではないかと私は思います。りすのアリアは短いですが、とっても重要な場面だと思いますのでお聴き逃しなく。 ※お薦め第2位
★子ども 澤村翔子
やはり何と言っても最後の美しいフーガです!それまでにも、色味や色気や空気や、熱や、四角や、とても多様な音楽が出てきますけれども、それを全てひっくるめて一つの球体にしてしまうのがこのフーガです。私は歌いませんが、いつも歌いたくて稽古場ではコッソリ口ずさんでいます。思わず涙が出る、聴き所です! ※お薦め第1位
★お母さん 遠藤千寿子
終盤の場面でコロスが何度もMaman(ママ)と歌います。その時はまだお母さんは登場していないのですが、いつもその場面になると自分が呼ばれている気がしてソワソワしてしまいます(笑) 続いて「この子は本当に良い子です」と歌われるアンサンブルは美しくすぎて、涙腺が緩みそうになります。
★お母さん 安本ゆか
お母さんは優しさ、怒り、哀愁…と、コロコロ感情が変わります。怒りもネチネチ迫るものから、感情的なものまで。これを短い音楽の中で表現していますのでご注目ください。
最後、寝ている子どもが美しいハーモニーに包まれていて、とても印象的です。
★子ども 宮澤彩子
(寝ながら)合唱が美しすぎて毎回涙を堪えるのに必死です!

 
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二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 出演者からのメッセージ(3)

【子どもと魔法】 つづきです。
19日・お姫様役 湯浅桃子
男の子が持っている本に描かれているお姫様。ブロンドで青い目を持つ、男の子の憧れの存在です。
誰もが一度は憧れるプリンセス。その理想をどこまで具現化できるか日々奮闘中です。清く正しく美しく!? ご期待ください♪
20日・お姫様役 廣森 彩
子どもに破られた絵本の物語に出てくるお姫様です。 子どもの初恋の相手でもあるお姫様は、このオペラの中で最も彼の内面に呼びかける役です。 私達が幼い頃に大人の魅力に惹かれた心、 言葉を交すことが出来なくて遠くでじっと見つめていた相手。 記憶の奥にいる『あの人』です☆
この公演に全神経200%注いで本番に望みます! 若い歌手達が、大きなチャンスを頂いて、歌手人生の一歩を踏み出せる公演です。 二期会歌手の原点となるニューウェーブオペラ、私達のチャンス、是非見届けて下さい!

19日・小さな老人/雨蛙役 新津耕平
小さな老人は、算数の精です。子どもが投げ捨てた教科書から現れます。きっと子どもは算数が嫌いなんでしょうね。子どもに算数を理解してほしいという気持ちが強すぎて、空回りする感じで演じています。
ちなみにスコアの配役表には他の役は役ごとにソプラノ、アルトなど声種が書いてありますが、この役は「トライアル」と書いてあります。挑戦ということでしょうか?
蛙は…蛙です。(笑)
優しい気持ちになれるオペラを届けられるようがんばります!
20日・小さな老人/雨蛙役 園山正孝
小さな老人は、奇怪な衣裳を纏いとにかく高音で意味の分からない言葉や数字、子どもを追い込みます!
ニューウェーブの溢れんばかりのエネルギーが一丸となって取り組んでいます。
どうぞご期待下さい。

19日・牝猫役 志岐かさね
エロチックな大人の愛の世界…
音楽が絡み合い…声が絡み合い…身体も絡み合い……、ニャーニャーニャッ…。
西洋音楽史上最高峰のリアルなネコになります。ニャーーーーーーッッッ。
20日・牝猫役 金田久美子
男女の愛を表現する牝猫です。
このオペラに関係した全ての方々と作り上げた作品になっていると思います。出演者一人一人の個性をお客様に楽しんでいただけたら、と思います。

19日・夜鳴き鶯役 飯生優子
夜鳴き鶯の声で、いっそう夜の庭の幻想的な空気が深まり、また、夕暮れから明け方にかけて鳴くという、「子どもの世界」とは対照的な存在でもあります。
ラヴェルのオペラ『子どもと魔法』は、まるで仕掛け絵本を1ページずつ捲っていくように、最後までワクワク、そして色彩豊かなとても美しい作品です。
ラベル独特の薄いガラスに触れる時のような繊細な部分も大切にしながら、合唱も含め、会場が夢の世界に染まるように精一杯歌いたいです。
20日・夜鳴き鶯役 佐藤優子
舞台後半、庭のシーンで登場します。薄暗い庭で不安な子ども。それとは相反して、夜の帳が下りるのを歓喜しているかように、明るく美しく、そして時にけたたましく超絶技巧の歌を奏でます。
今回、大所帯の公演ならではの一体感をお客様にも体感して頂きたいと思います。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

19日・こうもり役 辻 由美子
子どもがずっと言えなかった「ごめんなさい」を、とんぼ・うぐいす・こうもりの出現によって、子どもに今までしてきたことの罪悪感や、反省を促すきっかけとなる存在だと解釈しています。
あまり上演されることがないオペラですが、今回すべての役にキャストがはいり、また合唱パートも歌います。
疑問や、納得いかないことは、皆で話合いを進めながら一生懸命このオペラに取り組んでいます!きっといい作品が出来上がると信じています!!是非、楽しみに観に来て下さい。
20日・こうもり役 田中紗綾子
妻を亡くし、たくさんの子どもを抱え途方に暮れるこうもり役です。
皆様がこのオペラを観ていらっしゃる時、子どもの頃の感情や、感覚、匂いをふと感じていただけるように、楽しかった事や嬉しかった事だけでなく、友達とけんかして母親に泣きついたことや、ベッドの中で死について考えて眠れなかった夜のことなど、様々な子どもの頃の感情が一瞬でもよみがえる45分間になるように、出演者一同、がんばってまいります。
きっと劇場でしか感じられない瞬間を、ぜひお楽しみください。

19日・りす役 清水多恵子
りす。子どもによってカゴに閉じ込められていましたが、なんとか自力でカゴから抜け出し庭に逃げました。
今回ご一緒するキャストの皆さんは本当に個性的で、またそれぞれの物や動物のキャラクターにピッタリで稽古を見ていてとっても面白いです。
私も皆さんに負けないように自分らしい可愛いりすを演じます♪
20日・りす役 香村寛子
籠から逃げ出したりすの役です。とっても可愛らしい衣裳を創ってくださいました!りすはりすらしく、俊敏に舞台を駆けたいと思います。
生きた舞台になるよう、全員でアイディアを出し合いながら稽古に励んでいます。
本番まであと少し、頑張ります!

19日・お母さん役 遠藤千寿子
お母さん役をやらせていただくにあたり、まず一番始めに思い浮かんだのは自分の母です。稽古していく中で、母の存在の大きさや懐の深さなどを役を通して改めて気づかされます。自分が子どもの頃の母との記憶をたどったり、自分だったらどうするかな、と妄想力を働かせながら、子どもとお母さんのリアルな関係を築きたいです。
20日・お母さん役 安本ゆか
子どもを取り巻く役の中で、お母さんだけが現実の世界を表しています。そういう意味でも大切な役だと思います。
どの役もキャラが強い役ばかりですが、それにも負けない個性溢れる歌手が織りなす笑いあり、感動ありのオペラになっています!
ラヴェルの世界を会場のお客様と一緒に楽しみたいです。

▼公演情報はこちらから!
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『スペイン時間』『子どもと魔法』 - 東京二期会

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~東日本大震災復興支援出張コンサート~『被災地へ勇気と希望を歌に乗せて!!PEACE号』

こんにちは、AUBEです!
去る4月26日(火)栃木県立なす高原自然の家に行ってまいりました。
首都高、そして桜が残る東北道を走ること3時間30分、那須高原の別荘地を抜け
那須岳中腹、残雪と硫黄の香り漂う高原自然の家に到着。
スタッフの皆さんに挨拶して、早速リハーサルです。

1reh_nasu1.JPG 築数年?とてもキレイな演奏会場です
1reha_nasu2.JPG
奥から 吉田貴至、二見麻衣子、北條聖子、新津耕平

そして開演!!

~プログラム~
・早春賦
・花
・かごかき
・この道
・七つの子
・野バラ
・故郷
・翼を下さい     ほか

3futami.JPG
二見麻衣子
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北條聖子
niitsu.JPG
新津耕平
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最後は会場の子ども達と「ビリーブ」を歌いました

4kandan.JPG
終演後は子ども達と握手!!
6syuzai.JPG
下野(しもつけ)新聞の記者さんも子どもの頃「ビリーブ」を歌ったとか。。。
わっ、若いデス!!
5syugo.JPG
最後に記念写真をパチリッ。
子供達の無邪気な笑顔が光っていました(^_^)

あっという間に3時間が過ぎ帰京の時間に。
帰りがけに、コンサートに参加された方が私達に声をかけてくれました。
「俺の娘、君たちと同じくらいだけど津波で行方不明になってて」
「今日、若い皆さんの演奏を聞かせてもらって娘を思い出し。。。」
「ありがとう」と涙を流しながら、しかし笑顔で感謝の言葉をいただきました。
ひと時でしたが、いま出来ること、まだまだあるのだと感じました。

AUBE

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